313 【完全RP村】朝焼けの穹に、さあ一杯。
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[赤い目は、水色の身体につやりと反射して瞳の主を見返すか。
身体の中に沈めたままの通信機から、身体の外に音が漏れることはない。 しかし、その声>>42はしっかりと聞こえている。
思念波を読み取るような装置は、軟体が拒否した。 拒否の意だけを伝えて放り出した事は、一部の店員ならば知ることだろう。
代わりに受け取ったのは、いくつかの小さなボタンが付いた古めかしい仕組みのものだ>>1:@11>>1:@57
設定された相手の波長にしっかりと合わせて、ぽちりと緑色─返事や了解を示すボタン─を押した。 通信先には、小さくその意を表す音がなることだろう。
通信を受けて返事はするものの、自分から何かを発しはしない。 不定形の生き物が傭兵に何かを送ったのは、これが初めてだったかもしれない]
(@30) akayume 2022/08/22(Mon) 03時頃
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[緊急手段のためとしてか、一定のボタンを押しながら念じれば声に変換される、という機能も一応は搭載された。
それを説明されて受け取りながらも、水色の塊は何を思うか、何かしらの言語を自分から伝えることをしようとしない。 店で言葉として唯一伝えたのは、自分を示す名前だけだ。
通信の声は聞こえている。 なので、聞こえた、の返事をした。
そのあとに、少しだけ間をおいて。 赤色─取り込み中や拒否を示すボタン─を短く押す。 どう受けられるかは相手次第*]
(@31) akayume 2022/08/22(Mon) 03時半頃
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─車両内キッチン、クリオネ調理時─
[いつの間にか隣にいた同僚>>5:102に、意外と悪くなかったよ!と弾む。 ぱたぱたとコンロや調味料、時には似た食材を指して感想>>5:@10を伝えていった。
軟体と疎通がうまい店員が作り上げたスタミナ炒め。 興味深げに覗き込み>>5:103、口に入れる>>5:104。 その様子を、水色の塊も傍らからちらちらと見守り。
そうして、何かしら呟いて別の料理を口にする>>5:105のを見てから、自分も作られたばかりの料理を少し取り分けてもらう。
むにむになりに、イナリが食材を避ける様は気になっていたらしい。
その手でつくられたものに、今のところハズレはない。 後にも大量に余るだろうクリオネの身が、近い未来にBarで提供されるのを、その試作品を貰えることを楽しみに思い描いて*]
(@32) akayume 2022/08/22(Mon) 05時頃
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─温泉地、湯の傍らで─
[温泉で巻き起こるちょっとした戦闘?の前か後か。 意気揚々と食べ物をもらっていた軟体は、声をかけられて>>5:111ひょこりとそちらを見た。
クリオネだけではなく、焼けた肉や野菜、珍しいところだと菓子なんかが刺された串も確保している。 ご丁寧に皿にのせられて、焼きたてほやほやだ。
………、………。
特に欲しがる様子を見せられたわけではないけれど、少しだけむにむにうごうご。 そうやって迷う素振りを見せて。それから。
よく焼けたクリオネ串と、虹マシュマロ串のふたつを取り、赤い花のお客様へと渡そうとしただろう*]
(@33) akayume 2022/08/22(Mon) 05時頃
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なあ、リン、話があるんだ。
『どうした急に? 折角、空気を読んでしばらく黙っとったのに。』
実際、これからどうしよう。
『そやな、このまま広い宇宙を旅しようか、と思うとったが?』
そうじゃない、ここで飲むのも食べるのも、お金が必要らしい…、差し当たって、今まで食べた分のお代が支払えないかも…。
『せっかく、いい話だなあ、って締めようと思ったのに、現実に引き戻さんといてえな…。』
リンは現実主義だと思っていたが、案外ロマンチストだな。
『お前だけには言われとうないわ。もうええわ!』
≪ありがとうございました!≫
(@34) 龍全 2022/08/22(Mon) 17時頃
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― 温泉周辺 ―
[身体を温泉で洗って貰い、やや酔いも醒めてすっきりとした状態になったその時、どおおんとどこからか轟音が響く。]
むむっ
[そちらを振り向くと、泉から少し離れた場所、恐らく岩と岩の隙間のようなところから、煙と一緒に大量の水…いやお湯が吹きあがっているのが見えた>>@12]
(@35) wallander 2022/08/22(Mon) 21時半頃
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[噴出は辺りの木の高さの倍も優に越え、今いる辺りまで霧のような軽いしぶきが降り注いで居る。
そして、そこで噴出した湯は四方八方に流れ落ち、さすがにあまりに現場に近い所は岩場だらけだが、周辺の木々へのスプリンクラー的な役割も同時に果たしているようだ。 恐らくここの泉や温泉も、あの間欠泉を元としているのだろう。
きっと、昼の時間に吹き上がったら綺麗な虹が見えるに違いない。 けれども今は、ただその水滴が、列車の灯りや明るい星灯りで、細かい砂のようにきらきらと輝いていた。]
(@36) wallander 2022/08/22(Mon) 21時半頃
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[綺麗だ。 じっとその輝きを眺めていると、その水滴が、一瞬様々な色を映した。 赤や橙、黄色に緑… 列車の灯りの色が変わったのだろうか。 列車の方を振り返ったその時、今度はまたさっきとは別の音が辺りに鳴り響いた。>>127
これは…花火だ。 何やらかちんかちんと武器を交えているような音もしないこともないが、皆がBBQで食べて飲んで、空に花火が上がって…そして夜が明けようとしている。
遥か遠き故郷の、夏の季節のお祭りの日の、夜の終わりのときのようだ。]
(@37) wallander 2022/08/22(Mon) 21時半頃
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[ぼんやりと、さっき花火が上がったと思しき方向をじっと見て居た。 もう一度、上がらないだろうか。 まだあと少しだけ、夜明けまでにも猶予はある。 わたしは、この夜が、この列車の旅が終わってしまうのを惜しんでいた。]
(@38) wallander 2022/08/22(Mon) 21時半頃
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― 出発のとき ―
[そして空が白み始めた頃には、大体皆が列車に戻っていただろう。 自分も大気圏を自力で出るのは面倒なため列車の中に戻っていた。
体の色は元に戻り、今はミントンの葉が添えられた煌く天の川の水に浸かっている。 温泉の後の水分補給だ。 実はアルコールばかり取っていても毒素が皮下で分解されるため特段の影響はないのだが、やはり気分というものがある。
みんな思い思いの飲み物を飲みながら、この星の夜明けや、向かう夜空の輝きを見て居る。 眼下の景色が小さくなってきた時、どごおおんと一発、最後にどこから鳴ったのかよくわからない大きな音が鳴った。>>148]
(@39) wallander 2022/08/22(Mon) 21時半頃
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[さて、やはりではあるがこの列車は『あっち』には向かっていない。 そろそろ、出発の時だ。
宇宙に出た後、誰かが小型艇などで出ようとするタイミングで、自分もbarの開いた扉の隙間からふわりと宇宙空間に出て行く。 この身体は宇宙空間にも適応することができるのだ。 まあそうでなければ最初にこの姿になった時点で終わっている。
ぱたぱたと、羽を動かして、列車からどんどん離れていく。 そして、列車の姿が豆粒くらいになったあたりで"気合"を抜く。
どんどんと、身体が大きくなる。 あの列車の車両よりも、下手な巨大輸送艇や宇宙母艦よりもずっとだ。]
(@40) wallander 2022/08/22(Mon) 21時半頃
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[そしてばさりと大きく羽を羽ばたかせる。 目指すのは、『あっち』だ。
『あっち』に何があるのかわからない。 けれどもそこに、この身体の目指すものがある。 ゆっくりと、しかし確実に、全てのものを過去にして、わたしはこれからもただひたすらに『あっち』を目指し続けるのだ。]**
(@41) wallander 2022/08/22(Mon) 21時半頃
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ここはイナリにでも頼んで皿洗いとか…。
『お前皿洗いなんてできんのか?お皿割ったら、弁償代どうするんや…。』
む…、それなら、食料を調たt…。 あ、思い出した。そういえば、仕事の報酬もらうの忘れてたな…。ついでに奢ってもらえる約束をしていたんだった…。ジェルマンが…言ってた。>>1:329
『そんな大切なこと、忘れとったんかいな…。 じゃあ、早速報酬をもらいに…。いや、来とったんかい! 丁度よかった、ここで会ったが百年目やで。』
それでは、ジェルマンがまるで悪人みたいじゃないか…。
『すまん、言葉の綾や…。』
[鉱石の袋を開けてみるだろう。]
(@42) 龍全 2022/08/22(Mon) 22時半頃
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『おお、こんなにたくさん、ええんか…。ええんか…。 おおきに、おおきに、まさか、こんなに奢ってもらえるなんて…、これからあなた様の事を≪神様、仏様、ジェルマン様≫と呼ばせてください!!この借りはきっとお返しいたしますから!
ほら、ツェンも…』
ありがとう、ジェントル。 助かった…。こんなにたくさんもらっていいのか…。
[虹色のカクテルとさらにお菓子がもらえて満足そうに]
(@43) 龍全 2022/08/22(Mon) 23時頃
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[とにかくも、『乗客』たちはそれぞれの行き先へ向かって、 出発することだろう。 『乗客』たちが向かう行き先で再び交えることもあるかもしれない。
一度は終点を迎えたはずのこの命も再び動き出す。 ここはもうすでに終点ではなく、出発点なのだ。
願わくはそれぞれの旅がよいものであるますよう。]
この朝焼けの穹に、乾杯**
(@44) 龍全 2022/08/22(Mon) 23時半頃
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─人知れず花は開く─
[ひとつ、またひとつと宇宙をゆく乗り物が、生き物が、店を離れた。 その様子を近くで見送ったり、遠目にとらえたり。
またの来訪があるお客様も、もしかするともう来訪のないお客様もいるのかも。
宇宙から遠ざかった非日常を後にして、その時間を共有した者達をまたにして、Barは再び宇宙を漂う常へ戻る。
変わり続けるが変わらない宇宙空間で、流れるのは心地良くどこか緩やかな日々。 ちょっとしたアクシデントやトラブルなんかも挟みながらも、それは概ね問題とはならないはずだ。
美味を求めて客や店員と接して、水色の塊はまた新たな味を知る。 チップやおこぼれを貰って喜びに揺れ、居心地の良い日々を飽きることなく過ごすのだろう]
(@45) akayume 2022/08/23(Tue) 08時頃
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[水色の塊が寝床にした空き部屋。 貰った食べ物やお酒は増減に絶え間ない。 食こそが全ての生態なので、それは当たり前の事だろう。
そんな一山から少し離れた隅に置かれる小さな器の中。 活けられた蕾は、少しの時を経て鮮やかに開いていた。
それに対して軟体が何を思ったのかは、自身だけにしか分からない。 それはもしかすると、何時ものお取り置きの延長なのかもしれない。
置かれた器の中に既に水はなく。 花は水分を失って乾いている。
しかしそれはただそこに放られた結果ではなく、手を加えて意図的に形を保たせたようだ。
不思議と褪せない赤い色合いは、彩りのない部屋の中にほんのりと甘い香りをただよわせている。**]
(@46) akayume 2022/08/23(Tue) 08時頃
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