3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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―木の下― [どこかかなしげな少女のわらいごえが聞こえる。]
…、――――
[――裡に揺れる。 今。ただ、それだけでもと、思う。 先を見るのは、――さみしい]
…、っ……
[手を絡められれば傷をつけると躊躇いながら、 抱き締められるならびくりとするが、そのままに。
ドナルド、
と詰まる声で呼ぶ。 顔を俯けると、もう一筋涙が落ちた。]
(344) 2010/03/03(Wed) 20時頃
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……言ったら、止められるような事を。
[ビー玉で繋がっている彼女や他の人たちから。 分かってるから、詳しくは話さない。
パラリ。別の本を手に取るとページを開く。 >>#2:3969]
あぁ、いいんです。 ビー玉を通して話せる人が一人いて、そちらにいる、と教えてくれたんです。
場所までは知りませんけどね。
[クスクスと笑う。 ただ、その笑い声はとても悲しげなものだった。]
(345) 2010/03/03(Wed) 20時頃
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(また、だ)
[ふと、過ぎったのは、そんなコトバ]
(また……わかんない)
[意識がふ、と、遠くに飛ぶ。 二年前、半身を喪った時。
当たり前に一緒にいて、当たり前に接していた半身。 明朗快活な優等生で通してきた姉が、抱えていたモノ。 それが、限界に達するまで気づけなくて。 それが、姉自身に向けて振るわれる刃によって示されるまでわからなくて。 止めようとして。左腕は、その時に深く、ふかく切り裂かれて]
……ぅ。
[傷痕が、少しだけ疼く。頭の中のコエが、なんだか、哀しげになる]
(346) 2010/03/03(Wed) 20時頃
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−校長室前廊下−
うん、……頼んだ。 力にならなくって、ごめんね。
[>>341そう言って、校長室の外に出た。 外に出ると、深い溜息が出たのは、どうしてだろう。]
…… ヘク ター ……。
[>>@39小さく短く呼ぶ声。寂しそうな、苦しそうな、声。 ざびしい、 くるしい ―― しい。闇の声が 聞こえた気がした。]
どうして。
[彼は、送られたんじゃないのか。同じ場所に行ったのでは、ないのか。]
(347) 2010/03/03(Wed) 20時半頃
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―美術室前―
[>>340 マーゴからも信じる、といわれれば]
ありがとう。 ……正直言うと、私もちょっと自信なくしそうだった。
[複雑な思いを抱えてポケットのガラス球に触れる。 今少しの間、何かを伝える事はしない]
いや、そんなのはお互いさま。 ……文化祭の出し物でも考えるデート? どうせなら、屋上が良かったかな。
[軽口にはもう欠片しかない日常の面影が確かにあって。 そして声の話に今更ながらにはっとした]
……遊びだって言うなら、ルールくらいきっちり説明して欲しいよ。
[誰かが言っていた事と遠くない事を小さくぼやく]
(348) 2010/03/03(Wed) 20時半頃
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[その後に、飛び出した半身を追いかけて。 高台から、足を滑らせたのを見て。 ぎりぎりで引っかかっていた手に向けて、手を伸ばしたけれど。
届かなかった。 ほんの少し。 あと少し、背が高ければ。 届いたかも知れないのに。
届かなかった。 途切れてしまった。 残ったのは、傷痕だけ。
ほんの少しの闇。 抱えていたモノ。 奥の方で、それが、揺らいだ]
(349) 2010/03/03(Wed) 20時半頃
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飼育委員 フィリップは、じくり と 右腕が 焼け爛れるような感覚に襲われた。(09)
2010/03/03(Wed) 20時半頃
演劇部 オスカーは、軽く、首を横に振る。
2010/03/03(Wed) 20時半頃
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─美術室前─
……あー、もう。
[声に宿る、微かな苛立ち]
今は、それどころじゃ、ない、だろ、オレ。
[何処かに行きそうな意識は、腕を掴む手が繋ぎとめてくれる。 だから、大丈夫、と自分に言い聞かせて]
……なんかよくわかんないけど。 後だしルール、って困るよなー。
[ジェレミーの指摘>>342と、ミッシェルのぼやき>>348に。 は、と大きくため息をついた]
(350) 2010/03/03(Wed) 20時半頃
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― 用務員室前 ―
[とりあえず、校長室から逃げて、用務室の前、気がつけば帽子がなかった。]
――……あー
[帽子のない顔は…]
1.イケメンだった 2.不細工だった 3.童顔だった 4.やっぱり老け顔だった 5.いたって普通だった 6.振りなおし
{6}だった。
(351) 2010/03/03(Wed) 20時半頃
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用務員 バーナバスは、どこから見ても不細工な人だった。
2010/03/03(Wed) 20時半頃
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― 木の下 ―
[明るい未来を視れないのは、互いの性質か。 それとも、この世界に侵食されているからか。
コリーンとは違い、セシルは今目の前にいるというのに。]
―――……ん?
[名を呼ばれれば、抱きとめたまま俯く相手の顔を見る。 睫毛が濡れて光って見えた。 俯いた顔の下に自分の顔を近づけて]
セシルの事が、知りてぇんだ……――― もう、後悔はしたくねぇ、から [眦に唇を寄せようとしながら、願った。]
(352) 2010/03/03(Wed) 20時半頃
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問題児 ドナルドは、自分の垣根が壊れる音を聞く。(06)(浸食)
2010/03/03(Wed) 20時半頃
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―美術室前―
お帰り?
[どこかへ意識が旅立っていた彼へ茶化しも交えて]
……それに強制参加の撤廃をしてくれれば、 もう言う事は無いんだけどね。
[これが、日常に触れなおせる最後の気がして。 笑おうとしたけれど、鏡が無いからよく分からなかった。]
(353) 2010/03/03(Wed) 20時半頃
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文芸部 ケイトは、メモを貼った。
2010/03/03(Wed) 20時半頃
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―― 美術室前 ――
[偽ディーンからは何て言葉が返ってきただろう]
だから、別に、んなゲームに乗る必要、ねぇ、よ。 くっだらない。
……残念だな。 あいつがここにいたら、賛同してくれそうなのに。
[ミッシェルとオスカーの愚痴には、そんな風にため息一つ。 ここにいるがここにいない相手を思う]
……で、あんた、その、「なりそこないの鬼」が見つかったら、どうする気? ゲームに乗って殺しにくんの? じゃあ、その相手は、ミッシェルじゃないぜ。
[しゃべってるうちに、喉は引き連れるけれど徐々に周りが良くなる]
俺だよ、俺。 信じても信じ無くてもいいけどさ。
(354) 2010/03/03(Wed) 20時半頃
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んで、俺はゲームに乗る気はないよ。
[何とも面倒くさそうにそれだけ言って、くるりと背後を向けた]
……じゃ、人探しに行ってくる。あばよ。
[そうして、階段へとよろよろ向かう]
(355) 2010/03/03(Wed) 20時半頃
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あぁ、それね。 メールで教えてもらったんだけど?
ラルフから。 [見る?と差し出す携帯も、浸食値が上回っていないと見抜けない幻影。]
(356) 2010/03/03(Wed) 20時半頃
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ねぇ、マクレーンさんってば、しっかりしてよ。 ……保健室で、私を助けてくれたでしょ。ほら、リッター君だって心配してるよ。
[二人がかつての恋人同士だとは知らない。
サイモンとの事を思い出し、頬を叩くのは躊躇われたので、肩を揺すり、呼びかけるだけに止めた。ピッパが正気を取り戻すか、本物の猫のように少女の手をすり抜けるまで、そうしているつもりだ**]
(357) 2010/03/03(Wed) 20時半頃
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─美術室前─
やほー、ただいまー。
[茶化すような言葉>>353に、軽口めいた口調で返す。 いつもと変わらない。 変えてたまるか。 そんな思いも微かにある。 死した半身のコエが聞こえる状態が、正常でないくらいは、さすがにわかっているから。 自分自身、それだけは失うまい、と]
……だーよなぁ。 強制参加の遊び、っていうのは、やっぱり面白くないし。
(358) 2010/03/03(Wed) 20時半頃
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―木の下― [―――先、が見えない。 かえれない。半端者の鬼も。 彼に重さを背負わすだけだろうに。 それでも。
―――ケイトの声は苦しげで哀しげで ―――何処か“先”を思わせる。 ――思わせる。]
…、―――何、 … ……後悔…?
[眼を合わすようにしてくる相手を濡れた薄紫は見る。 少しだけ身を退くが―――逃げなかった。
唇は、触れただろう。]
(359) 2010/03/03(Wed) 20時半頃
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─美術室前─
……なんか、真理聞いた気がした。
[乗る必要ない、というジェレミー>>354に、ぽつり、と呟く。浮かぶのは苦笑。
ため息の後に、さらりと言われた言葉には、ひとつ、瞬いて]
……え。 何、それ。
[どゆこと、という疑問。 それを遮るようにさらりと告げられたディーンの言葉>>356。 今浮かんだのと、同じ疑問を感じながら、そちらを見た]
(360) 2010/03/03(Wed) 20時半頃
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俺がやらなくても、彼ならやるんじゃない?
[会長の事だからと肩を竦めて苦笑い。*]
(361) 2010/03/03(Wed) 20時半頃
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【RP】
◆用務日誌
とうとう、貴方は探り当てた。
これがケイト失踪時の日誌である。
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用務日誌
2月25日
(中略)
****先生に、放課後に用具室の鍵を貸出。
返却が遅くなるらしく明日の朝まで貸し出す。
2月26日
朝、****先生に貸し出していた鍵が返却されていた。
うちの学校の生徒が1人、行方不明になったらしい。
物騒な事もあるもんだ。
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(#3) 2010/03/03(Wed) 21時頃
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27日28日にはその件の記載なし
3月1日
今日は卒業式だった。
学校の方にも警察が来て、前日の見回りの際
不審な事がなかったか聞かれたが特に問題は
なかったと返答。
(*用具室は現在、整備され――以下汚れと破れで見えず)
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(#4) 2010/03/03(Wed) 21時頃
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―― 美術室前 ――
違いない、しかめっ面でくだらないって言ってるね。
[そんな印象しか持ち合わせていなかった。 保健室での蹲って悲鳴を上げた姿に、 遠くの記憶は塗りつぶされて。]
…………最後のは、質の悪い冗談だって思っとくよ。
[今は振り返ることは出来ず、よろめいて階段に向かう彼に]
ん、そっちはそっちで頑張って。 あえたら、また。
[もし、今の言葉が本当だったらは考えたく無かった。 だから振り返らずに背中越しに手を振って]
(362) 2010/03/03(Wed) 21時頃
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ヘクター、も
こっちに きてくれたんだね。
[ ケラケラ ] [ 哂う ][ 嗤う ]
[ 闇の中で かなしそうに うれしそうに ]
[ 苦痛⇔快楽 ] [ 闇は 少女に錯覚を与えて ]
[ 深い ふかい ][ 闇に堕とす ]
(@40) 2010/03/03(Wed) 21時頃
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―― 美術室前 ⇒ 3B ――
[去り際に聞いた偽ディーンの台詞は、きろりと睨んだだけで]
……会うよ。あんたの絵、描きに。
[ミッシェルにはそうちらっと笑って階段に向かう]
[白骨が転がってるなんて知らなかったから、少ししたら「ぅおわっ!」というかすれた悲鳴が聞こえたとか聞こえないとか]
[そうして、まず向かうのは、彼と自分が学んだ(といっても、自分はほとんどいなかったのだが)教室]
(363) 2010/03/03(Wed) 21時頃
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文芸部 ケイトは、メモを貼った。
2010/03/03(Wed) 21時頃
生徒会執行部 ラルフは、小ホールあたりの闇に携帯は沈んでいるかもしれない。
2010/03/03(Wed) 21時頃
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―用務員室―
止められると自覚してるようこと、する気なら。 言われなくても止めます。やめなさい。
[笑う姿に不可解そうに眉をしかめた]
……そんなことが出来るの、ビー玉にも色々あるのね。 でも、いるってわかっているなら、それこそ会いにいけばいいじゃない。友達…では、なかったんだっけ…。
あ。
話が繋がってきた…かも。
[>>#3>>#4日誌の情報を、並べながら、ラルフに]
そのビー玉を通じてる話せる子、にも教えてあげるといいんじゃないかしら。
(364) 2010/03/03(Wed) 21時頃
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−校長室前− [中はどうなっただろうか。 鸚鵡がちらりと扉に目を向けて嘴を開けた。]
『モォー イーカイ』
『――マーダ ダヨ』
『マーダ ダ ヨ……』
[無機質な声。 何処か 遠く に聞こえる。]*
『まぁだ だよ』
(365) 2010/03/03(Wed) 21時頃
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― 木の下 ―
[キャロライナにしたように、眦の雫を吸う。 頬に伝う痕も―――違うのは唇に触れなかったこと。 離して、薄紫を見詰める濃紺は何処か暗い。]
話せつーのに、俺のこと話さないのもずりぃか。
[逃がさぬよう。抱きとめたまま言う。 もう、死んでしまった女(コリーン)のこと。 腹に子供がいることを誰にも言わずに、バイクで死んだと。 腹の子は、自分の子の可能性もなくはないこと。]
違ったとしても、多分、本当は コリーンは俺に助けて欲しかったんだと思う。
[あの時、先頭を走りたいと駄々を捏ねた貌。 他にも、今思えば、思い当たる節はある。]
(366) 2010/03/03(Wed) 21時頃
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でもな、俺は莫迦だから、言ってくれねぇと分からねぇんだ。 なぁ、お前は、何をそんなに恐れてる?
[言ってしまった裡。 吸血衝動にセシルが侵されていた時は言えなかったこと。
―――……だから、もし。 その先は、まだ秘めたまま、今度はセシルの言葉を待つ。]
(367) 2010/03/03(Wed) 21時頃
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―用務員室― [日誌から顔を上げる。 もし、グロリア先生と目が合えば]
……なにか見つけました?
[と聞いて。 こちらの情報と、先生が知っている情報を交換しようと。]
(368) 2010/03/03(Wed) 21時頃
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[ 桜吹雪を 黒く くらい 闇が ] [ いちまい ][ いちまい ]
[ にがさないよ と ] [ 塗りつぶしていく ]
( ケラケラケラケラ )
[ 身体の内から臓器を握り潰されるかのような痛みを与え ]
[ 闇に囚われた 魂を 喰らう ]
( クスクスクスクス )
(@41) 2010/03/03(Wed) 21時頃
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―美術室前―
そ、 ……ぅ? ジェーさんはやっ、ぱりやさしい……ね、ぇ
[ジェレミー>>296の言葉に、口角を上げる。 ……つきりと胸が痛むのは何故だろうか。 深く考えるのはやめて
背中を叩いた彼の手のひらは温かく 首元に引っかかる言葉は謝罪か感謝のそれか。 未だ手にしている鉛筆を強く握った。]
(369) 2010/03/03(Wed) 21時頃
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