180 FESを迎えし戦場-漆黒たる年代記-
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[子供は《笑顔》>>236を見て、一つ小さく頷いた] [「会えてよかった」との言葉に、同意するように。]
[―――それだけだ。 不器用だが暖かい《心》>>224がするのは、たったそれだけ。
………いや、もう言葉は不要か。 迎えるフィナーレには、いっそ余計な音だったのかもしれない]
[子供の背中の機械の翅が、機動音を上げる]
[――くろがねは、願い>>220を聞いて来るだろうか。
濁った空が、戦火で照らされる。 泥水に襲われる水上都市の空へ。 子供はその翅を以って、飛び立った。
この世界の、真ん中へ―――]
(239) 2014/06/14(Sat) 16時半頃
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―>>197そして、閃光《ひかり》の中―
そうかね。 なれば、今しばらくは……“ お休み ”?
[ とある起動の言葉を 只のコトバとして柔らかに夢渡り《ウォーカー》に、投げ。]
――――、
[ ソファの背もたれに、 深く身を沈め、閃光《ひかり》の戦場を見守るは、黄金**。 ]
(@27) 2014/06/14(Sat) 17時半頃
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― シュトロニア ―
[ロボは、その願いを聞き入れたようだ>>220]
ゴゴゴゴゴゴ……。
[アルフレッドとダンの上空に、くろがねの希械はホバリングしていた]
(240) 2014/06/14(Sat) 18時頃
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[くろがねの希械が二人の元へと飛んでいる>>240のを見て [子供は無表情のまま、その姿へとひとつ頷いた]
[上空を飛ぶくろがねよりも高く。 子供は機械の翅で空へと飛び立つ]
[その別れ際に]
―――さよなら。
[ぽつりと小さく。「別れ《La Jodaso Stiana》」を告げた。]
(241) 2014/06/14(Sat) 18時半頃
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レティーシャは、ジョージに話の続きを促した。
2014/06/14(Sat) 18時半頃
トルニトスは、ジョージに向けて頭部LEDを青く明滅させた。
2014/06/14(Sat) 18時半頃
ライトニングは、ジョージに話の続きを促した。
2014/06/14(Sat) 18時半頃
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―水上都市 シュトロニア 中央・上空―
[―――終わる世界の真ん中に、子供が一人]
[黒い泥は、世界の自動防衛機構-アンティイレギュラー->>1:370の壁の内側の世界。 その半分以上を埋め尽くし、もはや水上都市はほぼ黒い泥の下に飲み込まれている]
[…それでも、このまま限界まで溜まれば、 やがて壁をも虚無《クロ》で染め上げて溶かすように、黒い泥が他の世界へと及ぶだろう]
[その勢いは、まるで全てを奪う津波の如く]
(242) 2014/06/14(Sat) 18時半頃
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[子供は、抑揚の薄い声を上げた]
―――program「零色の輝石《プリズマティック・ゼロ》」起動
[それは、制約のある力すらただの純粋な「力」にする。 純粋な“零”へと戻す、力を集める為のシステム]
[子供に掛けられた力、「銀」河因子を操る力が 子供の中で純粋な力となって収束される]
[封印が、再び解ける]
(243) 2014/06/14(Sat) 18時半頃
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――――――――――――――――…
[子供は顔を俯かせた] [そこには、狂った笑みも無い。変わらない無表情だったものの]
――――――――――――――くそ。 改訂三原則か。 このボクに、今更そんなもの―――、
………………そんなもの…?
――――――――――――ふ、ふふふ、あはははっ…
もう、エラーの判別すら 満足に出来ないなんて
――――――――どこまでも、忌々しい。
[その声だけは、抑揚の薄いあの声では無かった。
敗北を知った、子供のように。 終わる世界の真ん中で、小さく小さく罵声を吐く]
(244) 2014/06/14(Sat) 18時半頃
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[それは、η《アルディバインシステム》によるものだったのだろうか]
[まるでHEROを変身させたかの如く。 めきめき、と軋むような音を上げて、子供の身体が成長し始めた] [やがて、子供は青年程の姿へと成り代わる]
[かつての兵器が最期に「死の炎」を振った時の その姿に]
―――――――――――…
[兵器は静かに口を開く]
(245) 2014/06/14(Sat) 18時半頃
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………
「我の声を聞け」 、
[口ずさむのは、歌だった。 かつて、兵器の世界で自身が犠牲にした者、 「不死鳥」が世界を想って歌っていた歌]
[それを倣うように、兵器は歌う]
[HERO《英雄》から説いて聞かれた事>>186に従って。 未来へ《夢》を抱く歌を、兵器は歌う]
(246) 2014/06/14(Sat) 18時半頃
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「生まれては消えていく命よ」
[ ……… 思い返すのは、子供に与えられた 経験の数々 ]
(247) 2014/06/14(Sat) 18時半頃
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−水上都市シュトロニア−
奇跡が、起きた…………!
[エラーを起こした心に火が灯る。それは、水上に咲く華《リリィ》のように。]
(248) 2014/06/14(Sat) 18時半頃
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「土より芽吹かせよ 新しき命を」
[ まるで子供を慰めるように、 一瞬だけかすめたその手>>3:228 ]
(250) 2014/06/14(Sat) 19時頃
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「水で潤し 風よそよげ」
[ 焼けるような手を受け止めた その焼け爛れた肌>>184 ]
(251) 2014/06/14(Sat) 19時頃
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「燃え上がれ生命の炎 永久に」
[ 透明な《笑顔》>>1:186 と 焼け爛れた《笑顔》>>219 ]
(252) 2014/06/14(Sat) 19時頃
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[水上に咲く華《リリィ》>>248静かに波にそよぐ様のように]
[火の灯った《ココロ》エラーに、 穏やかなアラートが鳴りやまない]
(253) 2014/06/14(Sat) 19時頃
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――――――――――「アイ」なんて。
こんなココロ《エラー》、必要ないんだ。
―――どうして消えない。 無くならない。
(254) 2014/06/14(Sat) 19時頃
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………くっ、せっかくジョージに華《こころ》が再び芽生えたのに!
[押し寄せる濁流。迫る危機。現れるくろがねに安堵の表情を見せるも、現実は儚い。]
(255) 2014/06/14(Sat) 19時頃
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[全てを飲み込み、限界を超え。 他の世界へと及ぼうとする黒い泥へ向けて、 兵器は す、と手を翳した]
(256) 2014/06/14(Sat) 19時頃
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――――program 『死魔殺炎烈光』 《ディアボリック デス バースト》
[『死の炎』の光が灯る]
[轟音と共に沸き出し続ける黒い泥を、 ―――兵器の姿さえも包み込む]
(257) 2014/06/14(Sat) 19時頃
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………………本当に、忌々しい。
ココロの底から、貴方達が“憎い”よ。
(258) 2014/06/14(Sat) 19時頃
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……――!
[頭部LEDが反応する]
> Code:DiabolicDeathBurstを確認。 > 本世界からの離脱を急ぎます。
[ダンとアルフレッドを文字通りその腕で掬い上げ、コックピットに格納すると、緊急ワールドシフトを開始する]
(259) 2014/06/14(Sat) 19時頃
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[コックピット内から外は見える。どのタイミングまで見えていたかは不明だが、衝撃波が届くより先に、トルニトスは転移を行った]
― → 10:セレンディア城 へ ―
(260) 2014/06/14(Sat) 19時頃
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[兵器の姿が光に消えるその一瞬] [兵器は、くろがねの方へと顔を向けた>>259]
[全てを歪ませる程の高熱と光は、 兵器の顔に《笑顔》が浮かんだように見せた]
(261) 2014/06/14(Sat) 19時頃
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[―――それは、かつて兵器の居た世界で強大な力を振った、 『箱舟』と呼ばれる城塞都市を呼び起こす為の、不死鳥の炎のように]
[まるで、この世界自身が炉になったように] [永遠に沸きだし続ける、黒い終焉の泥を燃やして 死の炎は灯り続ける]
[「終焉」を殺す、死の炎が灯り続ける]
[――人型兵器 ジョージ。
脱落――炉心融解《GAME OVER》]
(262) 2014/06/14(Sat) 19時頃
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[全世界を襲っていた殺戮兵器達は、 糸が切れたように動きを止めるだろう]
[―――だが、迫りくる根源の虚無《クロ》の僅かな水音は、 ゆっくり ゆっくりと世界に刻まれ続ける。 あらゆる世界に。――あの優美な城にも>>193]
[終焉の時まで、刻一刻と差し迫るように]
(263) 2014/06/14(Sat) 19時半頃
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― 古の戦場 ―
は、はは……冗談じゃないわ。 まさか、ここまで落ちてるとは思わなかった……
[援護射撃もあり、万全な状態で放てた現時点での最大火力。 それを受けてなお平然と立っている敵>>238の姿に、乾いた笑いしか出なかった。]
(264) 2014/06/14(Sat) 19時半頃
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[必殺技-セイカブレイク-の真価は、ただの火力などには無い。 勇者の権能で集約した星命《テュケー》を燃やした金炎は、救済者《エピカルディス》の"創造力"の媒介となり、呑み込んだ全てに対して斉火の"想像-サッキ-"のままに"焼失"という"成果-セイカ-"を強制的に捩じ込む聖火-セイカ-だ。その対象は物理的な物に留まらず、"命"や"存在""概念"にまで及ぶ。 相手がどのような守りや秘術を持っていようが関係無く、己の"観測"が及ぶ範囲内は全てが必殺圏内。 「死神も恒星も天魔ですら一撃」とエリクシエルが言った>>2:171のはこの"対界必殺"とでも言うべき特性を有するが故である。 また同じく言ったように全条件が整う場面は限られるのだが、現在の斉花は世界の火-コア-の一部を身体に有する>>1:384が故に、火-コア-に残存していた星命《テュケー》と救済者《エピカルディス》の力を振う事自体は可能となっている。 だが、終焉を迎えた世界から救出した微かな残り火-コア-は余りにも弱々しいものでしかなかった。 火力も創造力も全開時の勇者が放つそれには遠く及ばず、ただ派手な炎を散らすのみ。 必殺-カナラズコロス-と定めたその威力を全く発揮できていない。]
(265) 2014/06/14(Sat) 19時半頃
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[――つまるところ、必殺技が必殺技として機能していない。]
[その事実に、何かが折れるのを感じた。]
[『あの世界』の持つ力を重ね、相棒の名を冠するあの必殺技は、間違いなく帝舎斉花という少女の拠り所だったのだから。]
――…だから。 こっちは接近戦なんて望んでないっつってんでしょうが。
[翔び上がっていた少女の身は、今は重力のままに墜ち、]
……あの技で殺せなかった時点で、もう打てる手は無いわ。
[そして、光速で迫る騎士の槍に刺し貫かれるのだろう。]
[もう、貫き通せない。>>2:342 少女は――この後の敗北と死を、"観測"してしまった。]
(266) 2014/06/14(Sat) 19時半頃
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[だから、斉花は、生きるのをやめる。]
ただで…ただでは終われない。 終焉さえ……FESさえ完成してしまえば―― 終わりの未来-サキ-のその混沌から…… 廃棄された可能性《√》が再出する事だって――……
だから――… その妨げとなるあなたを相手に、私はただで死んでやるもんか!!
[その瞬間、斉花の身から金色の焔が噴出した。 身の内に抱えた世界の火-コア-が暴れ狂い―― ……斉花の身すらを覆って一瞬で燃やし尽くす。]
[最後の星命《テュケー》と斉花の遺志は、凝縮された黄金の炎塊となって――…]
(267) 2014/06/14(Sat) 19時半頃
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