人狼議事


158 雪の夜に

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視点: 人


ハナは、ホレーショーに話の続きを促した。

asta_jan 2013/12/29(Sun) 22時半頃


【人】 お使い ハナ

― 牢屋 ―

[あれからどれだけの時間が経ったのでしょう。
陽の光も届かぬ石の部屋は、時間の感覚を奪っていきます。

カンカンと高い足音がして、誰かが近づいてくるのがわかりました。聞こえてくるのは女性の金切り声。
どこかで聞いたことのある声色です。

やがて現れたのは、色濃く憔悴を残したソフィアの姿でした。
平静を失った彼女は、いつもの花のような可憐な雰囲気は影もありません。

『ハナちゃん! 貴方知らないの!? 仲間のことよ!いるんでしょう人狼の仲間が!!』

ハナは、何を言われているのかわからないという戸惑いを浮かべてソフィアを見上げます。
荒々しく掴まれた格子が硬質な音を立て、びくと身体を震わせ、枷で封じられた腕を抱き込みました。]

(32) asta_jan 2013/12/30(Mon) 19時半頃

【人】 お使い ハナ

し、しらない……しらないよう!

[何がなんだかわかりませんでした。
ハナにはまったく心当たりの無いことです。
いやいやとゆるく首を振るハナの目には、恐慌の色が刻まれ、涙が零れ落ちそうになっています。

『かばってるの!? 今更なんの意味があるの……それとも、まさか』
『貴方がやったんでしょう!! 貴方が、貴方があの人を!』]

え……

[何をいわれたのかわかりませんでした。
ホレーショーが、あの温かい大きな手を持つ船乗りが予断を許さぬ状況にあるだなんて。
初めて耳にしたことだったのです。]

(33) asta_jan 2013/12/30(Mon) 19時半頃

【人】 お使い ハナ

し、知らない! ほんとに知らないんだ!
わたしじゃない!
わ、わたしじゃ……

[つと、ハナが返事に窮しました。
もしかして、と頭によぎったのです。

ヒューを襲ったあのときのように、夢現の出来事だと思っていたのではあるまいか。
母を襲ったあのときのように、その肉を食んだのではないか。
ああ、ああ、なんということでしょう。
ありありと想像できるではないですか。
自らがその爪と牙で、ホレーショーを八つ裂きにするさまが!

そんな迷いを見ぬいたのか、ソフィアが怒号をあげました。

『うそ……うそよ! 信じられるわけないじゃない!』
『人狼のくせに! 人狼のくせに!!』
『あの人を返して! 返してよ!!』]

(34) asta_jan 2013/12/30(Mon) 19時半頃

【人】 お使い ハナ

[気づけば、ハナは音のせぬ石の床で呆然と口を開けて中空を見ていました。
ソフィアは、看守に引き摺られるようにして連れられていきました。

寒気が静かに、肌を撫でていきました。]

(35) asta_jan 2013/12/30(Mon) 19時半頃

【人】 お使い ハナ

[ハナが意識を取り戻したのは鍵束が鳴る音によるものでした。
あの男たちがまたやってきたのかと身を竦ませると、格子越しにあるのは不気味に揺らぐ赤色です。]

――、?

[見覚えのあるそれに困惑していると、どうも鍵が錠前に適合するか否かを繰り返しているようです。]

(49) asta_jan 2013/12/31(Tue) 02時半頃

【人】 お使い ハナ

え……なんで?

[彼女はこんな場所に男が現れたことに、純粋に困惑しているようでした。
助けに来たとも、男が自警団側の人間だったとも考えが及んでいないようです。
身動ぎすると、両手両足に嵌められた木枷が軋む音を鳴らします。]

(51) asta_jan 2013/12/31(Tue) 02時半頃

【人】 お使い ハナ

[有言実行、そこ言葉にハナの表情は混迷の色を深めます。
どうやら、人狼が囁きと称する言葉の波長を受け取ることは出来ないようでした。
木枷に手がかかると、彼女はヤニクの意図を悟ったのか目を大きく見開きます。]

え、あ、で、出るの?
だ、だめだよそんなの。

[口からこぼれ出たのは、否定の言葉でした。]

(53) asta_jan 2013/12/31(Tue) 03時頃

【人】 お使い ハナ

……ここでじっとしてたら、おかみさんを出してくれるって。
それに……

[男の言葉に表情を引きつらせ、それでも少女は言葉を口にします。
一幕の逡巡。]

出ないほうがいい。
出ないほうがいいよ。
だめだよ。

[暗い顔をして、少女はゆるく首を振ります。]

(56) asta_jan 2013/12/31(Tue) 03時頃

【人】 お使い ハナ

[女将さんが真実邪魔なら。それに人狼疑惑以外で投獄された理由があるとするなら、女将さんも人狼だった、ということで処理する道もあるのでしょう。
けれど、それはふたりにはわからぬ話です。
少女も無自覚に、理由を欲していたのかもしれません。

少女は暗闇の中、目を見開いて木枷に覆われた自らのちいさな手のひらに視線をやっていました。
震えるその手は、カチャカチャと耳障りな音を立てています。]

だって。だって。
きっとまた、だれかをけがさせちゃう。
お、おとーさんとおかーさんみたいに あ あ あ

[少女の身の震えが大きくなりました。
既に彼女の中では、ヒューや、母のみならず、ホレーショーや父親を含めた数多の人を傷つけたことが事実となっていました。
そして、それがこれからも行われるだろうことも。]

(59) asta_jan 2013/12/31(Tue) 03時半頃

【人】 お使い ハナ

ほんとうに?

[恐る恐る、少女の視線が手枷からあげられました。青鉄の、強い意志をもった眼がハナを捉えます。]

友だちなら、信じるよ。
うそなんて、いわない。

[瞳に光を灯して、少女も男を見返しました。]

でも――

人間なら、しぬしかないの?
もう、ここには、いられないんだよね……

[既に、それはわかっているのでしょう。
町の人の笑顔が、温もりが、そして、憎しみが。
ちいさな身体の中を通り抜けていって、少女は痛そうに眉をひそめました。]

(62) asta_jan 2013/12/31(Tue) 04時頃

【人】 お使い ハナ

[差し出された浅黒い手のひらを、ハナはじっと見守っていました。
母の、女将さんの、神さまの教えがちいさなからだを通り抜けます。]

[すがるように。
祈るように。
畏れるように。

少女は、男の手をとったのです。]

(64) asta_jan 2013/12/31(Tue) 04時半頃

【人】 お使い ハナ

……ヤニクは?

[かれがつぶやいたそのほほ笑みは、それとなく別れを含ませたものにも見えました。
ハナが感じたのは、もっと漠然としたものだったのかもしれません。
けれど、それでも問わざるを得なかったのです。]

(115) asta_jan 2014/01/02(Thu) 22時半頃

【人】 お使い ハナ

そっかあ……

[遠い目をして、ハナは男から目をそらしました。
分かっていたことでも、彼女のちいさな胸に去来するものは、大きいものだったようです。
やがてハナは笑顔で、言いました。]

じゃあ、さよならだね!

[ついていく、とは、言いませんでした。
ハナは、男と同じ道を、選びませんでした。]

(122) asta_jan 2014/01/02(Thu) 23時半頃

【人】 お使い ハナ

[こうして、ハナはひとりになりました。
いいえ、ひょっとするならあのとき>>4:11すでに、彼女はひとりだったのです。

男が頼るベネットやスティーブンは、どんな人物なのでしょう。

いまだ未来は見えず、ハナのちいさな胸は、寂しさや不安で張り裂けてしまいそうでした。
けものの本能を抑え、やがてハナがひとりではなくなること未来もあるのでしょうか。

みずからの爪と牙が、人狼ですら手にかけうることすら、彼女にはまだ、知りえぬことなのです。**]

(130) asta_jan 2014/01/03(Fri) 00時頃

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