人狼議事


208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】

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視点: 人


【人】 保険調査 ライジ

 ―食堂―

[銀髪の少年は主の元へと。
己が去ることを告げれば、
参休は思案の素振り見せただろうか。
共にいる時間は長かった筈だが、記憶にある限り常に冷静な男だと謂う印象は変わらない。
それは今、この時も。
黒髪の青年はどうあったろう。
気になったのは、ニコラスの抜け殻のような姿。
ぎらとした、熱い野心を持った青年は、
このような狭い世界ではなく、外の世界の方が似つかわしいと、唇描かれる弧を見るたび思ったものだが。
今はその口許に優美な曲線は見られない。
軽く頬を叩く]

 確りせよ。
 やっと、出られるのだぞ?

[其れを望んでいたかは判ぜず、一声かけて、
食堂を出た*]

(27) CANNABIS 2014/12/31(Wed) 16時頃

【人】 保険調査 ライジ

 ―自室―

[碌に物のない部屋。
中央にあるベッドに腰掛けて。
何時もの如くぼんやりと過ごすうちに、窓の外の景色には夜の帳が下りる。
ジェレミーとチョウスケは既に発ったのだろうか。
死を仄めかしていた金髪の男。
既に朦朧とした記憶だが、数日前風呂場で会ったのは二人であったように思う。
――独りを厭う主の呟きが重なる]

(28) CANNABIS 2014/12/31(Wed) 16時頃

【人】 保険調査 ライジ

[朝に出る、と主には謂ったが、
己には取り立てて準備するものもない]

 死に往く為とは謂っても
 流石にこの姿で出て行くわけには行くまい……?

[今の世のことは知らなかったが、
其れくらいのことは朧な理解を持って。

只今は、もう少しだけ、此処での時間に浸ろうと目を瞑り**]

(29) CANNABIS 2014/12/31(Wed) 16時頃

【人】 保険調査 ライジ

[>>38 扉を叩く音がしたのは、
酒も煙管も無いことに口寂しさを覚えた頃]

 お前か。
 
[部屋に迎え入れ、己に次いで長く此処にいる男と顔をつき合わす]

 そうか、残るか。
 なればあやつは独りにはなるまいな。

[独りの寂しさを埋める為、我が子達を増やし愛でてきた吸血鬼。
求めるものが其れのみならば、独りであることと何が違うのだろう。
唯、ひとりであるよりも虚しいことのように思えた。
だからいっそ、全て泡沫の如く消え失せてしまえばよいものと、裡にある思いは口にせず]

(46) CANNABIS 2015/01/01(Thu) 15時頃

【人】 保険調査 ライジ


 ああ、お別れだ。達者でな。
 この格好がまずいと謂うならば、
 お前の着ている……
 其れと同じものでも羽織って行こう。

[着物の着方は分からないから、服の上に羽織る心算。
有能な執事がすぐに用意してくれるだろうと]

 俺の死期は疾うに過ぎている。
 
[恐らくシュロと初めて逢った時に。
其れ以降は唯の夢。永い夢を見ていたのだ]

(47) CANNABIS 2015/01/01(Thu) 15時頃

【人】 保険調査 ライジ

[全てを忘れる時と参休は謂う。
忘れたいのかそうでないのか、変わらぬ様子からは読み取れない]

 達者でな。

 憶えてはいない、が、こうして話していると、
 こうして話していることが懐かしく思えてくる。

[追想を伴わない別れは淡々としたもので。
唯静かに、古き同胞へ最後の言葉を交わした*]

(48) CANNABIS 2015/01/01(Thu) 15時頃

【人】 保険調査 ライジ

 ―回想:食堂―

[>>41 鈍く動く蜂蜜色。
其れでも溜まったまま動かぬよりはいい]

 ――さて。
 お前次第ではないか。

[何処に、何を求めるか。
何が外に在るかなど、己にも分からないのだ]

 少なくとも、違う景色は見られる。
 望めば、もっと別のものも。

 此処で悠久の時を過ごしたいと謂うのなら、
 好きにすれば良い。

[今のニコラスは、何方を望んでいるのか、
望みなどあるのか測り兼ね、その場を去った*]

(49) CANNABIS 2015/01/01(Thu) 15時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 ―庭先―

 月の綺麗な夜であるな。

[参休が去り、最期の晩酌をしようと部屋を出て。
>>66>>67 見慣れた影気づき、声かける]

 発つに必要なものを幾らか用立てて貰おうと……、
 どうした? 酷い姿だ。

[泥の塗れた姿に注視する。
主の顔は普段通りのものだったろうか]

(72) CANNABIS 2015/01/02(Fri) 01時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 ―中庭―

[その言葉を理解するのに暫しの時間を要する。
己が吸血鬼でないと分かった時も、
得ようとした存在が零れ落ちた時も、
味わったことのない衝撃があった]

 死なせて欲しい、と……それで、殺したのか。

[此処にいる者が死を望んでも不思議ではない。
事実己も、最早生に執着はなく。
過る金の髪。白い喉にかかる両の手指。
胸奥の渇望を抑えて吸血鬼を見る。
悲しげな顔、幾度となく見たであろう表情を。
偽りのものだろうか、今までの日々と同様に?]

(94) CANNABIS 2015/01/02(Fri) 23時頃

【人】 保険調査 ライジ

[気づけば、拳を振り上げ殴りかかっていた。
人間の身である己の力と動きは、
吸血鬼にとって避けるに造作ないことだろうが]

 お前にとって悲しみとは何だ!
 此処は……俺達は何だったのだ。
 死者を侍らすことで埋められるものなのか。

[参休のように、未だ死を望まむ者もいる。
だが、この日々を生と呼ぶのは抵抗があった]

 簡単に手放せ、
 幾らでも取り替えのきく存在と謂うのなら。

[それは愛ではないと。低く呟く*]

(95) CANNABIS 2015/01/02(Fri) 23時頃

【人】 保険調査 ライジ

[拳は避けられることのなく、
吸血鬼の口許に紅い筋を残す。
そうだ、彼も、己と同じ血を流すのだ。
拳を受けながらも、不思議そうに己を見つめる貌を見つめ返す]

 お前にも、俺にも足らなかった……。

[目の前の男のことは謂えない。
永く傍にいて、触りの良い薄衣の中に包まれたまま、
其れを払いもせずにいたのだ。
愛する者を殺してしまうのではと謂う恐怖と、
人とは違う異質な者であると謂う事実が、
踏み込むことを躊躇わせていた。
だから、吸血鬼を責めることはできない。
偽りの泡沫の日々であっても、ともに過ごした時間は確実にあったのだから]

(103) CANNABIS 2015/01/03(Sat) 00時半頃

【人】 保険調査 ライジ


 お前を愛せれば、
 俺は幸せな男になれただろうに……。

[血の付いた拳を握り締める。
いっそ、この男を殺せてしまえば良かったのかもしれない。
見つめる眸に映る貌。伸ばされた手――あれもまた夢だろうか?]

 さよならだ、シュロ。
 俺は、お前のいい子にはなれなかったな。

[人ではない生き物に、言葉を尽くして伝わるのだろうか、
だとしても、其れは己の役目ではないのだろうと。
最後に一度口づけて、切れた唇の端を舐めとる]

 お前の血で少しは保つのだろ。

[唇を歪めて笑い、吸血鬼の元を去る*]

(104) CANNABIS 2015/01/03(Sat) 00時半頃

【人】 保険調査 ライジ

 ―何処か―

[クランを出て数日が経つ。
薬の摂取を止めたことで、脳内に幾重にもかかった靄は徐々に晴れ。
取り戻していく記憶とともに、あまりにも様変わりした世界に戦慄にも似た驚き]

 鉄が……空を飛んでいる。

[貨客船の甲板より頭上横切る機影捉えて。
初め見た時は何の鳥かと近くにいた者らへ問い質したものだ]

 慣れぬ。

[現在の世界にも、己の恰好にも。
着物を羽織って出ようとしたが、其れでは拙いと執事に止められ。目立たぬようにと窮屈な三つ揃えを着せられた]

 そうだ。ハワードと謂った。

[今頃思い出した名を呟けば、
傍らに居た者が眉を寄せて己を見ている]

(111) CANNABIS 2015/01/03(Sat) 12時頃

【人】 保険調査 ライジ


『ごめん、そっちの言葉の方がよっぽど慣れぬだわー』
『何、古語なの、それ?』
『なりきり? イタイと思うよ、はっきりいって』

 ………………。

[捲し立てる娘の言葉は半分も理解できなかった。
だが、その口振りには己を苛立たせるものがある]

 煩い女だ。
 では俺に付き纏うこともなかろう。

[何処の生まれとも知らぬ娘は、昨夜街角で逢い、そのまま一夜を過ごした。
己の下で反る喉の脈動に知らず唇舐めたが、
安い作り物の香料が鼻につき、衝動を押し留めることができた]
 
『こっちも家出とかじゃないんだから、
 いわれなくてもそのうち帰るよ』
『それより! 今度はちゃんとゴム付けてよ』

(112) CANNABIS 2015/01/03(Sat) 12時頃

【人】 保険調査 ライジ

[生返事をして海を見る。
桟橋から出る時は浮いた油が目に付いたものだが、
眼前の海原は己の知るものと変わりない]

 ……つまり、変わったのは俺だ。

[雲間から陽が覗く。
身体に変化はないが、見の奥に灼ける感触。
さて此れは、いつ頃より生じたものだろう。

遥か昔に差し出された手。
その手を握り返した時。己の魂はその時に死んだ。
しかし、その時には無かった感覚に。
己の手のひらを凝視する。
この皮の下はあの時とは別のものと成り果てている]

 本当に、あやつのことは謂えぬ。

[唇の端を上げれば不審な目を向けられる。
見返す眸に紅光の輝き放つのを知る]

(113) CANNABIS 2015/01/03(Sat) 12時頃

【人】 保険調査 ライジ


 俺は寂しがりではないがな。

[シュロとは違う。
どうせ死した身ならば、もう少し漂ってみるのも面白い。
そして、孤独な吸血鬼が得られなかったものを手に入れよう]

 港へ着いたら、手始めに、市場へ行こう。
 いや、違う呼び方だったか? 何でもよい。
 ――まずは魚を焼かねばならない。

[新たな吸血の徒の眸は、先の陸へ向けられる**]

(114) CANNABIS 2015/01/03(Sat) 12時頃

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