人狼議事


231 獣ノ國 - under the ground -

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視点: 人


【人】 鳥使い フィリップ

― 中央広間 ―

[ 知らない人間の群れが、足早に医務室に向かうのを見て
 僕は、猫がひとつの結末に辿り着いたのだろうと
 足を止める。

 ( ―――死んでしまったか、それとも。)

 進んで女医の「治療」を受け、そのたびふらふらになって。
 けれど猫はいつもそれを望んでいたから
 僕は止める術を持たなかったし、
 そうまでして「獣でないもの」になりたいと願うなら

 ( それはそれで、尊重されるべきだ )

 この隔離施設で許された、唯一の願うという自由は

 ( 例えそれが自分にとっての間違いであっても。)

 侵されてはならない、と 思うんだ。]

(12) 2015/07/16(Thu) 11時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 結果、猫が例え死んだとて。
 彼女を「不幸だ」と思う事は
 獣であることを「不幸だ」と決めつける人間と
 どう違うというのだろう。

 皆、自分のもとめる幸せの定規にあてはめているだけ。
 僕は僕の定規でしか、測れないから―――。


 だから、僕は僕のものさしを通してせかいをみて
 大勢の救護班に運ばれてゆく猫の姿を見つけた時は

 ひどく 悲しかった。]

(13) 2015/07/16(Thu) 11時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 人間に「直った」彼女の”声”はもう聞こえてこない。

 露出した手は、「人間らしい」ほっそりした指が
 なめらかな肌色に覆われていて。

 伸びていた爪も、ふわふわの毛も、柔らかい肉球も
 「獣らしさ」は、僕の目には見当たらなかった。

 ( どうか、その先に光あれと )

 彼女が光を失ったことなど知らない僕の勝手な祈りは
 多分神に嘲られただろう。

 兄が飛ぶ。僕は立ち尽くす。
 飛んだ先は、……ああ、なるほど。
 もうひとりの要救護者に得心する。

 女医の意識は無いように見えたが、その担架の上
 フラワーガーデンから舞い戻った兄が ぽてりと
 スノーフレークの花を落とした。*]

(14) 2015/07/16(Thu) 11時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 長らく途絶えていた針鼠の声が届いて
 猫が「うしなったもの」に 無感動に

 ( そう )と呟く。
 
 (  ねえ、クラリッサ。
    きみは きみが望んだとおりに いられた? )


 救護の手に紛れて逃げろと叫ぶ針鼠と
 殺処分になりそうな友人を置いては行けぬと叫ぶ
 たいせつなひと。

 己自身が”自由”であるために 置いていけと叫ぶ針鼠。

 皆、皆、自分のものさしで 「しあわせ」を探す。

 ――僕は、どうしたい?   ぼくは。]

(15) 2015/07/16(Thu) 11時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[     僕は彼女を 夜空に浮かべたい。   



 気高い友人を見捨てても 途中で僕が斃れようとも

 僕のものさしなんだからエゴなのは当然だ。
 でももう、エゴでしか動けないんだ。  ]

 

(16) 2015/07/16(Thu) 11時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 針鼠に
 ごめん、とも言わない。
 ありがとう、なんてのも もってのほかだ。

 僕は医務室に向かっているであろう梟を探して
 その姿が見えたのなら 僕の全てでもって

 医務室に向かう彼女の足を止めようとするだろう。**]

(17) 2015/07/16(Thu) 11時半頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2015/07/16(Thu) 12時頃


【人】 鳥使い フィリップ

[ 針鼠のことばがあったからじゃない
 梟の叫びが聞こえていないわけでもない

 僕は、僕のために
 他の何を捨ててさえ、彼女を空に浮かべたい。

 たとえそれで、彼女に嫌われようと 恨まれようと
 嗚呼いっそ 殺されたって構わない。

 彼女の「したいこと」 僕の切望するねがい
 相容れないのだ、どうしようもなく。

 僕を見つけて跳ねた肩>>18に ( ごめん )と
 心のなかでだけ謝罪して
 此処より先には行かせはせぬと、両腕を広げ
 からだ全てで 細い躰を抱きしめる。]

   ………………僕と逃げて。  おねがい。

[ 擦り切れてしまいそうな、小さな声で。]

(19) 2015/07/16(Thu) 13時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 外へ行く大扉に 指紋認証があるってことは
 管理者側に協力者を作るか 脅迫でもするか
 それこそ、中で火事でも起こさない限り
 僕らの自由になることはないのだろう。

 行ったとしたって、ひとめで獣と判る僕等のことだ
 大扉がひらいていたとしたって
 誰かに止められてしまうかもしれないけれど

 扉があいていなければ そんな希望すら持てないんだ。

 針鼠の悲痛な声が響く。
 僕は彼女をだきとめたまま、きつく瞳を閉じて]
 

(20) 2015/07/16(Thu) 13時半頃

【人】 鳥使い フィリップ




  ……まゆみ、



[ お願い。 と、再びの願いは瑠璃の中に溶かして

 彼女の瞳をみつめた。**]
 

(21) 2015/07/16(Thu) 13時半頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2015/07/16(Thu) 13時半頃


【人】 鳥使い フィリップ

[ 可笑しいよね。
 はじめて「狡くない」つもりでいたのだけれど。
 僕は彼女を抱きしめたまま、皮肉げに口角を持ち上げて
 薄笑いを浮かべる。

 僕だって針鼠を助けられるものなら助けたい。
 けれど迎えにいったら、そこには管理者も居るのだから
 みすみす扉を閉ざすようなものだ。]

   僕は   何より君がだいじなんだ。
   ぜんぶ、僕の勝手。

   ………ごめん。

[ ジリヤを、という言葉>>22に「何より」を被せて
 優しい彼女の意思を捻じ曲げる。

 恨んでくれて構わないから、どうか僕に絡め取られて。
 どうか どうか 僕の手を取って と。]

(31) 2015/07/16(Thu) 19時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 狡い、と言われるたびに 静かに頷いて ごめんと零す。

 噫、泣かせたくないのに
 ぼくがすすんで彼女を泣かせている。

 蒼碧の指でそれを拭って
 小さな頷き>>23を合図に、僕は彼女の小さな手を取る。

 食堂で絡め合わせたときよりも ずっとずっと強く握って
 第一図書室へ 暖炉へ その先へ、一目散に走った。

 僕の脚は静かにもできなければ疾くもない。
 ヒトの足を持つ梟の手を引けたのは一体どこまでだろう。

 彼女がジリヤを背にする覚悟ができたのなら
 きっとすぐに追いぬかれてしまう。
 けれど、それまでは。
 彼女のきもちを、ジリヤから引き剥がすまでは
 
 僕は彼女の手を 引き続けるだろう。**]

(32) 2015/07/16(Thu) 19時頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2015/07/16(Thu) 19時頃


【人】 鳥使い フィリップ

[ 優しい梟は、ずっとずっと泣いていて
 走りながら振り返るたびに、じくりと胸が痛んで詰まる。
 けれど 立ち止まる訳にはいかないから
 僕はいっそう強く 彼女の手を握って。

 振り絞るように覚悟を決めた彼女の目は、
 いつもと変わらない眼のはずなのに
 決意と涙を乗せて、黒水晶のように光って見えた。
 いつの間にか、僕のほうが彼女に助けられている。

 知っている、暖炉までの風景。
 知らない、ここから先の監獄。

 暖炉の闇の中へ我先にと、兄が梯子を無視して飛んでゆく。
 先に致命的な脅威があれば きっと教えてくれるだろう。]

  ……先に行くから、 追いかけてきて。

[ ずっと繋いでいた手を離して
          僕は暗闇の中に姿を消した。]

(35) 2015/07/16(Thu) 21時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ ひとつ ひとつ 梯子を登るたびに変わってゆく
 空気のにおい。

 どこか甘い、脳を溶かすようなあの香りは
 長く身を置きすぎて麻痺していたけど
 「外のにおい」は明らかに 僕の記憶を蘇らせる。

 どれだけ登っただろう、目指す先が白んで
 その先に兄さんが、 赤い、鸚哥が  みえて。]

  『 フィル!フィル! コッチ! 』

[ 大扉の前、羽ばたいているのは――――

 ( にいさん )

 知っている、今迄だってずっとそう呼んできた
 ”兄さん” にいさん。  なんだろう、視界が歪んで
 わけもわからないまま 僕は
 明に縋って泣いた時みたいに、ぼろっぼろに泣いていた。]

(36) 2015/07/16(Thu) 21時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 彼女が現実に引き戻してくれるまで、

 多分僕は

 赤い鸚哥を見上げたまま呆然と立ち尽くしている。



 そんな僕等を迎える者はあっただろうか。
 行く道を塞ぐものは。

 外の世界の足音は、此処まで届いていただろうか。 **]
 

(37) 2015/07/16(Thu) 21時頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2015/07/16(Thu) 22時頃


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2015/07/16(Thu) 23時半頃


【人】 鳥使い フィリップ


[ ”兄のほうが唄が上手いから” 僕はいらない
 ”兄とおなじくらい上手かったら” 僕も居られた?
 さんにんいっしょに、居られたのかな。

   ……ねえ、にいさん。 

 靄の中、兄の背中と赤い鸚哥が並んでいた。]
 

(41) 2015/07/17(Fri) 00時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 遠くから僕を呼ぶ声>>39がして
 目の前に、兄と暮らした森の薄闇が広がって
 ぼやけた視界がようやく像を結んでゆく。]

   …………あ、  ぁ………

[ 瑠璃の中の井戸のような虹彩が、ぎゅ、と回って ]

   おいてかないで……。

[ 混濁した記憶のまま、子供のような口調で
 背中を撫でてくれるひとの前で膝を折る。

 しゃがみこんだ僕のむこう、夜目の利く梟の目には
 薄暗い廊下の中に彼>>40の姿は見えただろうか。

 ”普段は”指紋が無ければ開かぬという扉は
 閉じているのか、開いているのか。
        管理者ならば 知っているだろう。*]

(42) 2015/07/17(Fri) 00時頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2015/07/17(Fri) 00時頃


【人】 鳥使い フィリップ

[ 彼女の声>>46が僕を此処に呼び戻す。
 ぐるぐる廻る記憶と、近寄る警備員の足音に
 僕の焦りは増していく。

 はやく、はやく、いうことを聞いて 僕の両脚。]

  ………っは、

[ 何のために僕は彼女からジリヤを奪ったのか
 この翼を空に届けるためだろう?

 折った膝が 硬い鱗のような脚が
 立ち上がろうと硬い床で無機質な音を立てるのと、

       近寄る管理者の足音が聞こえて来たのは
       ほぼ、同時。

 夜を斬るように黒衣が舞う。
 誰かに向かって放たれた言葉>>43は 氷のような温度で
 それに混ざる血の芳香が、重い空気をさらに重くした。]

(47) 2015/07/17(Fri) 01時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 目の前の地面に赤い池が現れて
      その中で蹲る見知らぬ「人間」。

 どうして、とマトモな脳があれば問うただろうが
 見上げた血の馨を纏った管理者に
 目をそらすように 俯いて。


 そっぽを向いた僕の頬を、明らかな外の風が撫でれば
 急に開く扉へ目を向けて
 扉の傍ら、センサーの前で佇む彼>>44
 ようやく ]

  ……………どうし、て。

[ やっと音にできたのは たったの4文字で
 譫言のように あふれた音。

 >>44”言われなくとも”と、湧いた疑問を掻き消すように
 僕を宥め続けてくれたひとの 手を取ろうと。**]

(48) 2015/07/17(Fri) 01時半頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2015/07/17(Fri) 01時半頃


【人】 鳥使い フィリップ

[ 馬鹿で愚直で工夫もできない鳥頭は、
 ひたすらに前にすすむばかりで できることといったら
 …………。
 梟に言ったら許して貰えなさそうな手段ばかり。 

( ああ…いつだって兄さんがなんとかしてくれてたんだ )

 へこたれたまんまの僕のあたまを優しく撫でる手と
 肩にとまって鋭い嘴でどつく兄。

( 痛い、痛い。 痛い痛い痛い。)

 生きているから、痛い。]

   ……いきていたい。 生きていたい。
   ぼくは空に、行きたい。

[ こちらを静かに見つめて肩を竦める男>>53
 目的を確かめるように呟いて 僕の翼の手を握る。
 僕の名>>57と頷きに、僕もこくりと返して。]

(62) 2015/07/17(Fri) 11時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[「獣を閉じ込めておきたかった」はずの胸の飾り。
 翼が無いのに飛んで行ってしまった 彼のたいせつなひと。

 ( 僕には、翼があるから )

 なんて言葉が浮かんだのは どうしてだか。

 ふわり、開いた扉が招く風が 床の上で踊る。
 血を吸った和装の袂が揺れて
 ……けれど、靡くはずの長い髪が無い。

 切られた髪、彼が鍵に触れた指の意味。]

   ―――未練は、断ち切れた?

[ 大扉をくぐる直前、卑劣で優しい彼へそれだけ投げかけて
 僕は、前を、上を、未だ見ぬそらを 見る。

 ――――外へ。**]

(63) 2015/07/17(Fri) 11時頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2015/07/17(Fri) 11時頃


【人】 鳥使い フィリップ

[ 太陽というものは、こんなに優しくないものだったっけ。

 記憶に靄をかける甘い匂いは、思い出せないくらい遠く
 世界に光が満ちるにつれて
 塗りつぶされていた記憶に色が差してゆく。

 兄は、そんな僕を知ってか知らずか
 我慢ならないというように ひとあし?ひと翼?先に
 僕等を置いて蒼穹へ餐まれ
 見上げた空のまんなかで 紅の星になった。

 繋いだ手>>71は 温かい。
 向けられた微笑みは、僕を守るように大きく、優しくて
 僕はたからものを守るように彼女をつつむ。]

   はぐれそうなのは、兄さんのほうじゃないかな。

[ 僕らの頭上、おおきく旋回する兄を茶化して
 彼女が翼を広げる感覚に、両腕に力を込めて目を閉じた。]

(72) 2015/07/17(Fri) 15時頃

【人】 鳥使い フィリップ


[ この躰からも剥がれ落ちてゆく”甘い匂い”が
 僕に過去と兄を返すかわりに 大切なそれを奪っていく。

 …………もっとも、兄の時とおなじように
 奪われたことにすら 僕は気づけないのだけれど。



 耳はバタバタとはたく海風に塞がれて
 頬を撫でる潮風が、目元にぴりりと滲みる。
 細くひらいた瑠璃色の目は それ以上に美しい水面を映し
 世界は白砂青松の如く。

     「    にゃぁ    ミャォ    」

 うみねこが自分達の空に 見慣れぬ客人を迎え入れた。**]
 

(73) 2015/07/17(Fri) 15時頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2015/07/17(Fri) 15時半頃


【人】 鳥使い フィリップ

[ 兄が何かに気付いたように進路を定めてから
 どのくらい飛んだだろう。

 傾いた太陽が眼下の森を赤黒く染めて、
 沢の水はオレンジの絵の具を溶いたみたいな朱。
 高度を下げれば鼻を掠める森の馨は もしかしたら
 彼女にも馴染みのある匂いだったかもしれないが。

 人里遠く、ひときわ大きな楢の木の上に
 蘇ったばかりの思い出と、
 夕日を映して真っ赤に燃える兄が 灯る。

 彼女の翼がその下に降り立てば
 僕は人でない脚で木に宿り 僕の翼を抱きとめるだろう。

 僕ともうひとりの兄さんで作った 文字通りの鳥小屋は
 住人を失って埃にまみれていたけれど
 その一角に、我が物顔の お客がひとり。

    『 Coucou, coucou, coucou, 』 **]

(75) 2015/07/17(Fri) 18時半頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2015/07/17(Fri) 18時半頃


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