20 Junky in the Paradise
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長老の孫 マーゴは、さすらい人 ヤニクの胸元に傷のひらいた掌を添え―――…
2010/07/10(Sat) 00時頃
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―――温かい…
[ヤニクの胸元と自分の掌と互いの傷から血が混じり、 まるで直に彼の鼓動を聴いているような錯覚。
酒と体液と微かな香水の香りを凌駕する血の匂い。 腰を動かさずとも裡はヤニクを喰い締める]
アぁ、アァ ン、動いてる…
[言葉の指す先はヤニクの心臓か裡へ招く彼自身か。 混じり合う血を彼の口へ運べば再び緩やかに動き始めた]
(0) 2010/07/10(Sat) 00時半頃
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ンン イヤな訳、ない ア、アァ
イイ…イイの
[ヤニクが何を指して問うたのかすら判然とせずも、 快楽を貪る事に異論などある筈もなく。
握られた手を握り返して更に腰を動かすと、 果ては近く摘まれた胸も腰に絡めた足も全身が戦慄く]
ン…アァァあ ァ …
[ヤニクを共に果てへ誘おうと深く深くへ招き、 血の混ざり広がるヤニクの胸に倒れ込んだ]
(5) 2010/07/10(Sat) 01時頃
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イイ わ
[息遣いに上下するヤニクの胸に頬を寄せるまま、 髪を撫でられるのに任せ吐息混じりに囁く]
とても素敵… ふふっ
[呼吸の落ち着いてくるのに繋いだ手を引き寄せて、 骨ばったヤニクの手に舌を這わせれば血の味]
是でもうヤニクの名前は忘れない
[身動ぎゆっくりと裡から彼を引き抜くと、 たらりと内腿を体液が伝いおちる感触に瞳を細めた]
(9) 2010/07/10(Sat) 01時半頃
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ふふっ ご馳走様 其処で寝てるとまた食べられちゃうかもね
[事後の為だけでなく血液に赤く染まる頬のまま、 忠告ともなく囁き飴色の箱の傍のソファへと連れ添い。 繋ぐ手を揺らし余韻を味わってから静かに放す。
箱の中身はきらきら輝く宝石箱にすら見える。 匂いで選んだ甘い香りの毒毒しい原色的な錠剤を手に、 ヤニクを残しふらりと其の場を離れていく]
ホリーは何処かな
[あちらこちらと探し歩くうちには見つけられるか]
(12) 2010/07/10(Sat) 02時頃
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長老の孫 マーゴは、ぽたぽたと血の伝いおちる左手には相変わらず硝子の破片。
2010/07/10(Sat) 02時頃
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…何が?
[大丈夫と問われる先を見つけられず首を傾げ、 スティーブンが何かを探す様子を見詰める瞳は眠たげ]
何も要らない
[酩酊中の脳でも思い当たったのか小さく首を振って、 振った首を戻さず口唇を尖らせ外方をむいた]
(15) 2010/07/10(Sat) 02時半頃
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長老の孫 マーゴは、ホリーを揺らぐ視界に納めればスティーブンの呼び掛けにも応えず。
2010/07/10(Sat) 05時頃
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ホリー サイモンと一緒ではないのね
[床にしゃがみこむ少女の様なホリーを見つけると、 声をかけ覚束無い足取りで近づいていく]
食べてホシイんでしょう? 約束通りシたげる
[ホリーの言葉>>2:79>>2:99が別の意味だったにしろ、 思い込んでしまえば遠慮もなく手を伸ばす。
酩酊状態とは言え体格差もあり掴まえる事は出来て、 抵抗されればそのまま諸共に床に倒れこんだ]
…そんなにサイモンがスキ?
[サイモンの名を繰り返していたホリーに問うも、 処遇に対する抗議には幸せそうな笑みを向けるだけ]
(17) 2010/07/10(Sat) 05時頃
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アタシにも少しだけ サイモンと同じ血が流れてるの
[酒とカクテルで塞がらない傷からは未だに血が流れ続け、 組みしいたホリーの口許に手を翳す―――ぽたり]
[ ぽたり ] [ ぱたり ] [ ぽたり ]
[既に赤に塗れ乾きはじめて見えるホリーの口許へ、 新たな鮮血を零しながら逆の手は自らの口へ錠剤を運ぶ。
ホリーの顎を掴まえ血に塗れた口唇へ口唇を寄せ、 錠剤を流し込みホリーが飲み込むまで口内を蹂躙し続けた]
ン…ふふっ
(18) 2010/07/10(Sat) 05時頃
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誰にでも股を開く女はイヤなんだっけ 其れなら―――…
[クスリが回ればホリーの抵抗は弱まってくるだろうか。 足の間に両足を割り入れ閉じれないようにして、 ショーツの隙間から血でぬめる指をホリーの裡へと沈める]
股じゃなくて胎を開いてみる?
[くと指を少しだけ曲げるも引っ掻く事もなく、 誘う先は快楽であればと―――… そうしてサイモンを探す迷子が更に迷うとしても]
サイモンはもう此処にはいないわ ―――還ったの
ホリーも…
―――還ってみる?
(19) 2010/07/10(Sat) 05時頃
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[問われるより先に問う声を発する喉には横一線に赤い筋。 ホリーの瞳を見詰める冥い瞳が緩く瞬く頃には、 ぱくりと割れた喉から大量の赤が舞って全身に浴びる。
未だ手にしていた硝子片は自分の手も傷つけたか。 ちらと視線を落とせど今は赤が多過ぎて確かめようもなく、 瞳を開くままのホリーに向き直り柔く微笑んだ]
サイモンを―――宜しくね…
[元より赤に塗れたホリーは更に赤に塗れて、 元より赤を零していた自分も赤に塗れて、 血を吸い重い髪をかきあげてホリーと向きあう。
見開かれたままのホリーの瞳はもう瞬かない。 血に塗れた口唇に口接け舌先は覚える様に歯列をなぞる。 身を放せば血塗れのままふらりと*冷蔵庫へ向かう*]
(20) 2010/07/10(Sat) 05時頃
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[冷蔵庫で見つけた牛乳をパックから直に一口。 ホリーの瞳が此方を見ている気がして差し出す]
ホリーも のむ?
[ばしゃりとぬるつく手から牛乳パックは滑り落ち、 血溜りに白が混じり赤より更に広がる薄紅色]
苺ミルクみたい 砂糖が足りないかな
[ぴちゃぴちゃと水音を立て調味料類の元へ歩む。 並ぶスパイスすら今は色とりどりの香水瓶に見える。
遠く何処かとても遠くでヘクターと女王の声は聴こえ、 選び取ったセージを薄紅色の水溜りとホリーに振りかけた]
ン、いい香り 今夜は―――ご馳走ね…
(24) 2010/07/10(Sat) 22時半頃
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長老の孫 マーゴは、薄紅の水溜りにあかい水滴が垂れ王冠を作る―――ぴちょん…
2010/07/10(Sat) 23時頃
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オモイ
[酩酊状態だからか濡れ鼠だからか判然とせずも、 肌蹴ていた服も靴も脱ぎ全裸になると解放された面持ち]
あ、れ? バスタブ何処だっけ…
[服を脱ぐ間に目的は脳内で書き換えられ、 赤く染まる裸体のままに風呂を探し歩きはじめる。
ぺたり…ぺたり―――…
晒す白い肌には幾筋もの血の流れ。 通るあとに薄紅色の足跡と掌から流れ続ける赤が残る]
(28) 2010/07/10(Sat) 23時半頃
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長老の孫 マーゴは、バスタブを探し、テーブルクロスを捲って机の下を覗き込む。
2010/07/11(Sun) 00時頃
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音楽…?
[聴こえた声にテーブルクロスから手を放し身を起こす。 振り返るとヴェラでなく噴水を見ていたスティーブン]
オーディオは大広間 バスタブは…
[スティーブンの顔を見ながら呟くも、 至極単純な答えが見つからず眉根を寄せる。
諦めたのか溜息をひとつ落として大広間へ向かい、 歩き出す先には火の川が走り揺らめく]
ふふっ キレイ―――…
(34) 2010/07/11(Sun) 00時頃
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ヤっ 熱い
[火の川に行く手を遮られ顔を背け手を翳し数歩さがる。 背後では同じく熱を訴えるスティーブンの声]
スティーブン…?
[赤く揺らめく焔を連れてステップを踏むスティーブン。 思考は危険を理解は出来ずも本能が警笛を鳴らす]
駄目 其れは 駄目
[ぼんやりと呟きスティーブンの傍へと近づき、 揺らめき燃える白衣を掴まえようと手を伸ばした]
(38) 2010/07/11(Sun) 00時半頃
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アぅ
[服を着ていないので直に肌を炙られ肌の焼ける匂い。 酩酊に痛みは薄くも熱は酷く顔を顰める]
脱いで!
[構わず走り回るスティーブンの首根っこを掴まえ、 其の身から白衣を脱がそうと力任せに引っ張った]
(41) 2010/07/11(Sun) 01時頃
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きゃあっ
[纏わる白衣の熱に慌てて払いのける間にも肌が焼け、 火は回り其処彼処へと燃え広がっていく]
バスタブ…バスタブ… あった!
[辺りを見回し目に入ったのは微かに見える噴水。 窓へ転がる酒瓶やらチェス盤やらを投げ付ける。
がしゃあんと音がして硝子が割れれば、 燃える焔の奥のスティーブンへと手を伸ばす]
スティーブン! こっち へ…
(45) 2010/07/11(Sun) 01時頃
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観てないで手伝って スティーブンがイフリートに食べられちゃう
[血と煤に塗れ冷静な判断も遠く、 ヴェラに返す言葉は現実と妄想が混じる]
きゃ
[駆け寄るヤニクにテーブルクロスで叩かれ、 一瞬とはいえ視界が塞がるのに何事かと更に混乱]
ヤ、イヤ 何?
[熱を遮る布が遠退けば視界には再び焔。 マジックショーの如き状況に思考は全くついていかない]
(49) 2010/07/11(Sun) 01時半頃
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[スティーブンが向かって来た時には混乱して訳も判らずも、 手を取り割れた破片を裸足で踏みながら噴水へ連れだす。 ばしゃあんと大きな水飛沫をあげて諸共に噴水へ倒れ込む]
ゲホッ
[水をのみむせて咳込み肩で息をしながら呆然と辺りを見回す。 夜目には判らずも噴水の水は血と煤に濁っているか。 スティーブンは無事だろうかと彼の姿を探して視線が彷徨う]
(52) 2010/07/11(Sun) 01時半頃
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…ふざけないで
[掛ける声には心配より怒りがありありと滲み、 冥い瞳の半分まで瞼はおりスティーブンを見遣る。
皹割れた眼鏡は近く其の奥の瞳を見据え、 頬を張ろうと焼け爛れた腕を勢いよく振りおろした]
(57) 2010/07/11(Sun) 02時頃
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莫迦じゃないの
なんなのよ もう! イフリートなんか召喚して!
莫迦!!!
[怒りに支配され痛みは遠くよろめきながらも立ち上がる。 冷たい水にも酩酊は醒めず怒りは増すばかり。
足の裏には硝子の破片が刺さったままの脚で、 スティーブンを蹴り倒そうと滅茶苦茶に振り下ろした]
(61) 2010/07/11(Sun) 02時頃
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[逃げ出すスティーブンを追いかけずに、 肩で息をして其の姿を睨み付ける]
…もうスティーブンなんて知らない
[高ぶりブレる感情の制御は利かず、 じわりと瞳が潤むのに慌てて爛れた腕で顔を擦る。
言い捨ててばしゃばしゃと水を蹴って、 噴水から出ると振り返りもせず歩き出した]
(63) 2010/07/11(Sun) 02時半頃
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いたくなんてないからそんな事で謝らなくてイイの
[今は痛みも遠くただ熱さや痺れを多少感じる程度。 自分が巻き込まれた事に関して責めはしない。
聴こえた声と水音に歩みを止め振り返らずも一応は答え、 けれど引き返す事はせずに大広間へと戻りゆく]
あんな女とは随分とご挨拶じゃない
[聴こえたヴェラの言葉が実際に誰を指すのかは知らずも、 機嫌が悪く自分の事と受け取り剣呑な視線を向ける]
ほんと躾のなってない犬ね
[焔を避けて進むとぱきぱきと足の裏で硝子の割れる音。 飴色の箱へ歩み寄れば最初に目についた物を手に取る。
不快な感情を追い払おうと粘性の高い蛍光色の液体を、 一気に飲み干して倒れ込むようにソファに身を沈めた]
(65) 2010/07/11(Sun) 03時頃
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ヤニクも相手にしない方がいいわ 噛みつかれちゃう
[助けられた認識はなくもヴェラとじゃれ合うヤニクへ、 蕩け始めた意識のままに声をかけて周囲を見回す。 イフリートの残滓は未だ其処彼処に残り、 時計の傍の壊れたヒトと下着姿のあかい女王様。
ヘクターやサイラスは如何しているだろう? 酩酊の深くなるに従い視界は伸び縮み歪み、 認識できるものは徐々に減っていく一方。 手を伸ばす先にはヴェラの探していた古めかしいオーディオ]
莫ッ迦みたい…
[溜息混じりに呟きながらスイッチを入れ針を乗せる。 大音量で流れ出すのはレクイエム―――kyrie… 眉を顰めるもレコードを選び直すのも億劫で、 結局は濡れた裸体をソファに預けるまま*瞳を伏せた*]
(66) 2010/07/11(Sun) 03時半頃
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無事? ン…―――そうね
ありがと
[聴こえたヤニクの声に薄く瞳を持ち上げ微笑むのに、 面持ちは何処か冥く*翳りを帯びる*]
(71) 2010/07/11(Sun) 03時半頃
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[大音量で溢れ返る沢山の声こえ―――コエ… 数多の憐れみを受ける様で不快極まりない。
歯を鳴らしていた筈のヴェラは何時しか間近に在り、 半眼の冥い瞳はぼんやりと蹲る姿を捉える]
殺した? ホリーはサイモンのトコに送っただけよ
[ヴェラの問い掛けにに思い当たるのは別の人物で、 其れすら殺した認識は薄く億劫そうに言葉を紡ぐ]
なぁに? 欲求不満な犬は遊び相手でも探して―――…
[視界の端にヴェラの腕の傷の赤が写ると言葉は途切れ、 首を捻り其方へ顔を向け曖昧な視界に腕を捉える]
キレイ
(75) 2010/07/11(Sun) 15時半頃
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あの女? アナタの女王様なら其処で寝てるじゃない
スティーブンがダンスなんて珍しいけど 生憎とそんな女も踊るスティーブンも観てないわ
別のが聴きたければそっちの棚に…っ?!
[会話は噛みあわず先にうるさいといわれた音楽を思い、 レコードの在り処を示そうとすれば伸びてくる腕。 首を捉えられるのに見開いた瞳はヴェラを向き揺れる。
震える腕で赤は揺れてぼやけ視界に滲み広がっていく。 抗議をしようにも気管は細り酸素が足りない。 抵抗の為よりは誘われる様に腕を掴もうと*手を伸ばした*]
(77) 2010/07/11(Sun) 17時頃
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[伸ばした手指はヴェラの腕を掴まえず傷口を辿る。 深く抉られたらしき爪痕は奇妙な凹凸を作り、 赤い腕はぬるついて温かく指先に肌とは別の感触]
ッ…
[苦しげに頭を振り口を開いて閉じて顎を逸らす。 傷を辿る手は腕をのぼり首筋へ絡め、 反対の手も伸ばしヴェラの身を*抱き寄せようと*]
(78) 2010/07/11(Sun) 17時半頃
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[鳴り響く音楽に混ざり聴こえた声。 緩む手指に口を大きく開き少しでも酸素を摂り込む]
っ…可哀 想な ヒト
[漸く少しだけ空気を吸えて最初に発したのは、 抗議でも文句でもなくそんな言の葉。
ヴェラが誰に一目惚れしたのかも知らず、 慰めるようにただ静かに抱き寄せ背をあやす]
(86) 2010/07/11(Sun) 23時頃
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っ?!
[首筋に噛みつかれ衝撃に息が詰まり、 あやしていた背にツメを立て身が跳ねた]
あ ゥ 何するの?!
[抱き寄せたヴェラの身を突き放そうと、 身を捩り肘で其の胸を押して脚をばたつかせる]
(89) 2010/07/11(Sun) 23時頃
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一目惚れなんてアナタが可哀想 でも噛みつく躾のなってない犬に変わりはないわ
[寄せる眉根には怒りと嫌悪をありありと滲む。 不機嫌な表情を睨みつけて、 ヴェラの身を解こうと寄せ合う身の間に膝を入れる]
放して! アタシを抱きながら他のヒトを想うくらいなら 想うヒトを抱いたらイイじゃない!
[様々な感情が綯交ぜになった言葉は悲鳴に近く、 ヴェラを抱いていた腕を解いて。 腕の赤が見えれば其の傷にツメを立て抉ろうと]
(93) 2010/07/11(Sun) 23時半頃
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サイラス! 犬の躾くらいちゃんとしておいて!
[先にヴェラと遊んでいた気がするサイラスへ、 見当違いな怒りが飛び火して喚き散らす]
(95) 2010/07/11(Sun) 23時半頃
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