人狼議事


289 【ペア】風邪引いたあの子ん家に行く村

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視点: 人


【人】 測量士 ティソ

── 翌朝 ──


[眠りは深く重たく、朝まで続いた。

未だ思考の回らない意識は、いつから覚醒していたものか
境目の曖昧な状態で、起き上がりもせず微睡んでいる。
目覚め良く、朝から活発に活動する方であった筈だが。

その目は細く射し込む光にも、
小さな世界の外から届く音にだって>>43
開くこと無く、動かない身体は眠りの続きを欲していて。]

(49) clade 2018/12/06(Thu) 22時頃

【人】 測量士 ティソ

[それでも、君がおれを呼ぶのなら>>44
頬の感触が、その声が、
たった一晩で起きた沢山の出来事の続きならば
ゆっくりと瞼を上げ、確かめようとする。]


 ……おはよう、柊真

[眠気の残る声で、その名前を呼び返す。
昨夜、何度も何度も繰り返したように。

自分のものじゃない、けれどよく知っている部屋。
その中で、抱き寄せられながら
まるで幼馴染や兄弟がするものではない、
口付けを首筋に感じ、擽ったいと小さく笑ったおれが
どうしようもなく安堵していたことを、君は知らない。]

(50) clade 2018/12/06(Thu) 22時頃

【人】 測量士 ティソ



 可愛いなぁ ……

[大きな犬みたいだ。

なんて言うのは流石に怒られる気がして、止めておいた。
密着し伝わる体温が心地良くて、
一度上げた瞼がまた下りそうになるのを堪えるのが大変だ。

看病の為に来たというのに、病人のベッドで朝から寛ぐなんて。
早く朝食を、薬を、やることは山のように浮かぶ。
だが、柊真もそうしたいようだから、と言い訳をし
すり寄る彼の青みがかる黒髪を撫でながら、少しも動く気が無いのは
疲労のせいだけでは無い筈だ。

だって、こんなにも君の隣はあたたかいから。]*

(51) clade 2018/12/06(Thu) 22時頃

【人】 測量士 ティソ

── やがて ──


[カーテンが開かれ、二人もすっかり起きた後。
相変わらず彼の部屋、そのテーブルに並ぶのは
フレンチトーストと、湯を注げば完成するスープが二つづつ
それに相手の側にのみグラスと、錠剤が二つ。

剥がしたシーツと二人の着ていたものは、
昨日部屋から回収していた衣類と共に洗濯機へ。
シャワーを貸してもらって、
今着ているのは持ってきていた着替えだ。

彼の調子が湯を浴びれる程なら、
湯冷めしないよう脱衣場まで暖めておく。
でなければ洗面器に湯を汲んでタオルを用意しただろう。
……ともかく、どちらも身体を清め着替えるべきだったから。]

(52) clade 2018/12/06(Thu) 22時頃

【人】 測量士 ティソ



 ごめんね、今朝はこんな感じで。

[苦笑し謝罪しながらも、理由は言わない。
理由を口にするには戻ってきた羞恥心が邪魔をした。
あちこち歩き回る身体の動きがぎこちないことは、
気づかれているかもしれないが。

ベッドを、二人を、綺麗に整えた後でも
Vネックのセーターは、首筋の赤を隠してはいない。]

(53) clade 2018/12/06(Thu) 22時頃

【人】 測量士 ティソ


 ううん、いいんだ

[家事に歩き回る最中、気遣いを向けられていた以上
気づかれていたことに>>58驚きは無いけれど
そうして暗にでも触れられると、
顔を覆いたくなるような心地も確かにある。

少しだけ頬に感じた熱を振り払い、そして問いを向けた。]

(73) clade 2018/12/07(Fri) 02時半頃

【人】 測量士 ティソ


 
[────おれはあの夢を、二度と見ないことだろう。]*

(74) clade 2018/12/07(Fri) 02時半頃

【人】 測量士 ティソ

── いつか、近い未来で ──


[日付はとっくに変わり、時計の針は深夜を示す。

晴れて夫婦となった二人は、
二度目の結婚式を行うことを望まなかった代わり、
夫の持ち家であり、これから暮らすその場所で
息子達とちょっとしたお祝いをすることを選んだ。

出前の器や、息子の片割れが作った酒の肴は片付けられ
夫婦は既に下がったリビングには、
彼らの姿と、二人きりになってからも重ねた酒の缶があるのみ。]

(112) clade 2018/12/07(Fri) 07時頃

【人】 測量士 ティソ

[今までのお互いとの思い出、家族との話、これからのこと
絶えないくらい話すことはあれど、酒気に浸る頭だ。
随分と続いていた話題はふと途切れ、少しの沈黙が流れる。
灯りも抑えられた空間には、とても静かに感じられた。

身を沈めたソファーに隣り合いながら、不意に一人が動いた。
自分のものより大きいその手を取り、自らの膝に乗せ、見つめる。

正確には、その左手の、彼の母親がリングを嵌めていた薬指を。]

(113) clade 2018/12/07(Fri) 07時頃

【人】 測量士 ティソ



 ────…………

[二人には消せない問題がある。
片割れは見つめる約束の指に、思うことがある。

けれど、それ以上に相手を信じてもいたから。
その時も何も言うことはせず、
アルコールに薄らと色づく顔で静かに微笑みを向ける。
いつか遠い過去の少年の面影を持った、愛しい相手へと。

そっと、唇が重なった。]*

(114) clade 2018/12/07(Fri) 07時頃

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