36 森の中の小さな村【言い換え無し】
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―集会場・朝―
[やはり、まだ夜には眠れそうも無い。 空が明るくなる頃、毛布の間から白い吐息を洩らす]
ヴェスパタイン。 そういえば、彼は何かに怯えていたな。 この感触から逃げる場所があるなら、教えて欲しかった。
[片膝を立てた姿勢のまま、パピヨンを見送る。 後を追うサイラスをも見送ると、億劫そうに立ち上がった]
(8) 2010/11/21(Sun) 22時頃
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[駆けて行く少女の後姿、揺れる黒髪を眺めながら もう、忘れてしまいたい過去、非現実的な日常の気配を悟る。 微かな鉄の匂いは、再びあの日々が始まる予感でしかなかった。 やがて耳をつんざくような悲鳴が聞こえる。諦観と、微かな恐怖。 何かを取り巻く人たちを遠目に見つけると 手を伸ばし、懐に忍ばせた銀燭台の感触を確かめた]
いや……。
[懐から手を離し、歩みを進めながら近づく]
今の悲鳴は、どうしたんだね。 まさか、また人狼の被害者が出たなどとは言わないでくれよ?
(10) 2010/11/21(Sun) 22時頃
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[予想通り背後からも足音が聞こえる。 何かの拍子に、過去が息を吹き返すか解らない]
起きたことは、仕方ない。 問題はこれからどうするかだ。
[先日警告を発していた男の成れの果てを確認すると、 遅れてくる人間を待ってから、沈痛な表情で声を出す。 ぐるりと居合わせた人物を見渡して]
人狼が、まだいるのだろう。信じたくは無いが。 そうなれば、昨日話したとおりになるわけだ。 すなわち、人狼と思しき人物を、……処刑しよう。
[あの女中の主人のように。視線をノーリーンにちらりと向けた]
(13) 2010/11/21(Sun) 22時半頃
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[さりげなく、なんでもない風を装い静かに言葉を紡ぐ]
パピヨン、どうして人狼がヴェスパタィンを襲うと思ったのだ? 犠牲者は数日出ておらず、 大多数の人間が人狼を仕留めたと考えていた。
もし君に何か根拠があるのなら、聞いてみたい。
[黙考するかのように腕を組み、心持ち首を傾げる仕草で]
(17) 2010/11/21(Sun) 22時半頃
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[取り乱すホリーに近づくと、視線を合わせる。 いつか見たように、群青色の双眼は海のように暗く沈んでいた]
嘘じゃない。最悪の状況だ。見なさい。
[ヴェスパタインの無残な死体を、厳しい表情で指差す]
ホリー、すまない。かつて君に言った言葉を撤回させてくれ。 もう、大丈夫、ではない。まだ、終わっていなかった。 これを偶然の事故だと考えれば、ホリーが死ぬ。見たくない。 死にたくは、ないだろう?
[最後には脅すような響きすら伴って、噛んで含めるように話した]
(20) 2010/11/21(Sun) 23時頃
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ふむ……。ますます解らなくなった。 君はまるで、かつてこの村に存在した“占い師”のような口を聞く。
我々の手で、三人とも処刑したと記憶しているがね。
[瞳を透徹な色に変えて、パピヨンに肩を竦めて見せた]
君が傷ついた人狼であるサイラスを庇っているのかもしれない。 気を悪くしないでくれ。可能性の話だ。
(22) 2010/11/21(Sun) 23時頃
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確かに、以前も意見は割れました。 哀しいかな。神ならぬ身の我々では、 真実を必ず見抜ける力など持てはしませんでしたね。
[ノーリーンの言葉>>23に頷くと、数日前を振り返るように首を振った]
みんな弱いからだ。しかし、その中でも私が一番弱いのだろう。 私はどうあっても生きたい。死にたくない。人狼が怖い。
[小さな笑みで口角を歪ませた。 それは自らを馬鹿にする笑みにも見えなくは無かった]
(28) 2010/11/21(Sun) 23時半頃
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神様はいるかもしれない。 だけど、ホリーの傍には、私の傍には、きっといない。 世の中はそう都合よく出来ていないんだ。 信じられるものなんて、この場には存在しない。
[ゆっくり開かれた眼を、鋭い眼光で繋ぎ止めると]
私には、ホリーが人狼かどうか解らない。 祈らないでくれ。だから、自分で示すんだ。
[そうしないと、待っているのは、最後に呟く声は小さかった]
(35) 2010/11/22(Mon) 00時頃
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そうか。 私もこの手にかかる重みを忘れたとは言わない。
[笑みを浮かべるパピヨンに視線を戻すと]
堂々としているのだな。 人狼への恐怖は無いのかね。
[彼女の表情に、ぽつりとそんな感想を洩らした。 スティーブンの提案には、少し思案した後頷いた]
(37) 2010/11/22(Mon) 00時頃
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[集会場に戻るすがら、サイラスの後ろから声を掛ける]
そうだな。誰だって死にたくは無いだろう。
生きたい。 そう念じる想いとは、単に命を永らえることではなく あくまでも自分でありたいと願う我欲のことなのかもしれないな。
[よく解る気がする、と頷く気配を見せて、身体を翻す]
(46) 2010/11/22(Mon) 00時半頃
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すまない、少し気になっていることがある。 皆によろしく伝えてくれないか。すぐ戻ると。
[単独行動は危険かもしれない。 用心のために銀の燭台を指で触れると、 痺れるほど冷たく輝く金属の感触が応えた。 足早に向かう先は、自ら処刑した人物を投げ込んだ墓地の*墓穴*]
(47) 2010/11/22(Mon) 00時半頃
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