249 Digital Devil Survivor
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ー3d 商店街ー
[笑って遙に手を振り返す。>>3:339 “俺”が悪魔であると知っているのに、変わらずに接してくれるのは嬉しい。] 「っぽく」て…それって褒め言葉っすか? 絶妙に微妙だなぁ… でも遙さんも無事でよかった
[“人外っぽく” まるで悪魔になりきれてないような言い方に思えて、それが嬉しいような、悲しいような。]
(21) 2016/06/22(Wed) 02時頃
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[いつの間にか、あれほど鳴り響いていた雷が止まっていた。代わりに雨が降ってきた>>3:343が、ふぅ、と息を吐く。 流暢な日本語で挨拶してくれた事に安心する俺。]
あ、本当に知り合いなんだ。お兄さん うん……雷、嫌いなんだ。
[半泣きのところを見られているから、苦笑いで白状するしかない。>>19 遙とも親しそうだし、軽く名乗る。悪魔の方じゃないやつ。やっぱり馴染みあるし。 意識せずに口から出てくるのはそちらの名前だった。
一目でお互いを認識している筈なのに“私”が出る様子がない。恥ずかしがってるんじゃなくて、主導権を奪えないことなんて“俺”には知りようがなかった。]
(22) 2016/06/22(Wed) 02時頃
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[あんなにBARに行きたがってた癖に。挨拶しろよ、と主導権を譲り渡そうとしたが、“私”は大蛇の口を借りることにしたようだ。]
《────“お久しゅうございます” と挨拶すべきなのか。 それとも“久しいな”、と挨拶すべきなのか。 随分ややこしいじゃないか。 その形でも……人間か。》
[人間など、とうに捨て去ったと思っていた。 王が受け取った“水”。 偉大にして愚かな王の最期は、歴史の上でも裏でも語り草だが、水を飲んだ事は明記されていたか、“私”が知るところではないが。
さて、あの頃とは時がかなり移ろっているとは言え、かつての悪の、その実はどうであろう? 大蛇の瞳は真っ直ぐに捉え、天秤を揺らす。*]
(24) 2016/06/22(Wed) 02時頃
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ごめん、いきなりこんな事言って、失礼だって わかってるんすけど……お兄さんを探してた。 Wこういう事が起こせそうだWって思ったから
[それは初対面の“俺”でなく、“私”の考え]
でも“違う”ように俺は思う 《……………》 [彼が忍ばせているマガタマは斑が1つ。 それを“集めているわけではなさそう”と“俺”は判断する。 『どうだか』と“私”は思考の中でポツリ。 実働していないだけで、裏で糸引いていた── という事も目の前の男なら充分ありえる、と。
何でそんなに信用してないのさ。過去に起きた事が 原因らしいが、“俺”はそれを知らない。]
(25) 2016/06/22(Wed) 08時半頃
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《“水”の匂い…まだ“あれ”を使っているのか?》
[あ、これ置いてけぼりになるやつ。 思い出話に取り残されるやつ。と察知する“俺”。
「とりあえず移動しながら話しません?」と提案してみる。2人は何処かに行こうとしていたみたいだし、 雷が止んだなら“俺”も平気。 雨宿りするにしても、シャッター商店街よりは マシな場所があるだろうし、と2人に同行する意思を 見せておいた。**]
(26) 2016/06/22(Wed) 08時半頃
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あ、からかってるでしょ…まぁ、自分でも 情けないと思ってる。臍取られるわけでもないのに
[雷が苦手なのは事実だから、と“俺”は苦笑い。知人と言われた“私”はそこまで親しくないだろう、と揺れる金色にチロリ、舌を出す。>>30>>31]
じゃ、遙さんみたいにニコさんって呼ぶ事にする。
[しばし合わさる菫色の宝玉の深淵を覗き込むが、 力を失った今は不透明。>>32 過去の悪をここで声高に主張するつもりはないが、 それでも水底に潜む意図を探ろうとせずにはいられない。]
《……………何人目、なのやら》
[人間以外のものになる気はない、だなんて。まるで数日前の“俺”のよう。>>33 “私”と知り合いの時点で、外見年齢がアテにならない事くらい、“俺”にも分かった。
“私”の方は、完全な死など、余程の事がない限り訪れないだろう。と相変わらずの蛇睨み。 当時の私が見透した“陰謀”と、今此処に在る事を思えば──信用など、とても。]
(42) 2016/06/22(Wed) 20時頃
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……よかった。 「過去の俺」の目は間違ってなかったみたいだ。
[出来なくはない、と言って眉根を下げながら微笑むニコラスに、しかし“俺”は人間年齢相当の笑顔を向けた。>>34]
「過去の俺」は、もしニコさんがやるなら もっと上手くやってる、みたいな事も言ってた。 ニコさんが出来るけど、やる理由がないと言うなら ……“俺”は2人を信じるよ
[悪魔が信じるだなんておかしいけどな、と笑う。 『全くだ。』と思考の中の“私”。 だからこそ、ポルターガイスト使いの言葉を思い出す。>>0:248>>0:309。 “私”は人間と仲魔などという間柄になるつもりは毛頭ないが、“俺”の方はいつかうっかりなってしまいそうで危うい。
しかし“私”の事を評してくれたようだから、黙認。 ──“水”を扱っている事を遠回しに肯定されるまでは]
(43) 2016/06/22(Wed) 20時頃
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[睨みつけていた大蛇の瞳に更なる光が灯る。 やはり信用など、出来るものか!]
──“俺”は水ってのがよくわからないけど。
[しかし大蛇の目は、“俺”によって遮られる。]
今、ニコさんに会えたのは、その水のおかげ ……かな?それなら俺は『どちらとも言えない』 だって、信じる事にしたし。
[サラリと言いつつ、金を揺らす彼の、菫色の瞳を覗き込むのは“俺”だって同じ。天秤が結論を出すのは、“まだ”でいい。 正義か悪かなんて、見透す力のない“俺”はすぐに決められない。それなら信じた方がいいだろ?と思考の中で問いかける。 僅かに残る人間の名残が忌々しい、と“私”は舌を打つ]
《そんな簡単な話では無…「遙さん?!
[話が中断したのは、遙が不調を訴えたから。>>39 “俺”は咄嗟にそちらに駆け寄る。 おのれ。まだ話は終わってないぞ、と“私”は大蛇の瞳をニコラスへ向け、猫のぬいぐるみを抱いたは少女がはしゃいで腕を伸ばすのを見た。*]
(45) 2016/06/22(Wed) 20時頃
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ニコさん、病院……じゃ、なくて 休めそうなとこ、ないかな?
[あわあわ。あたふた。 “俺”は脂汗をかく遙を抱き起こそうとしながら、まるで悪魔らしからぬ視線で助けを求めた。 いいよもう。雷に半泣きの姿見られてるし。*]
(47) 2016/06/22(Wed) 20時頃
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そうだ、さっきの話……「昔の俺」と違うのは、 高2まで、人間として生きてたからじゃないかな 悪魔の生まれ変わりだって知ったのも最近だし、 悪魔なりたてっつーか。
[SSR+……じゃなかった。アリスを連れるニコラスと共に、遙を背負ってBARに向かう道すがら。 遙が倒れて返事どころではなかったが、一応「今の私」の面子を立ててやろうと正直に身の上を話す。>>56
営業スマイルの奥すらも見透かせない今、まさか慌てふためいた“俺”が頼りなさそうだと思われているとは思わない。
いや、突然って驚くじゃん?>>64]
(65) 2016/06/22(Wed) 21時半頃
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《あまりに趣味の悪い店名で、すぐ覚えたぞ》
[“ニコラス”の店に向かいながら、“私”は思う。
確かに何人目か、だなんて無意味な問いかけだ。 王による邂逅の時ですら、“1人目ではなかった”。>>49
肉体が違えど浮かべた“反吐が出そうな程に懐かしい笑み”。今は覗き見る事の叶わなくなった深淵の底は。“根源”は。変わっていないように思う。
やはり王、貴方は愚かだった────。
薬と宣ったあの水の、“副作用”と“予後”をろくに考えもしなかった!その結果があの有様。>>59
さて、店の中には何があるだろう? くつくつ、くつくつ。]*
(66) 2016/06/22(Wed) 21時半頃
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リツは、ニコラスに話の続きを促した。
2016/06/22(Wed) 22時頃
リツは、メルヤに話の続きを促した。
2016/06/22(Wed) 22時頃
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………え?
[ニコラスの疑問は水面に投じられた石のように、波紋となり広がっていく。>>74 その“俺”の動揺を止めるように、“私”は口を挟む。]
《目覚めるのが遅れた。偶然か必然か知らないが、 私が目覚めるまでに、コイツは人間の魂として 成立していた。悪魔かつ人間のような。》
[“私”は嘘を吐かないものの、今もまだ完全ではないという真実は隠す。>>74 (なんとなくバレている気はするけれど) 本質は悪魔なのだから、何の問題もない筈だ。というよりも、“私”ですら、今の自分の状況をどう定義付ければいいのかわからない。
興味の色を深くした菫色に“俺”は戸惑うが、すぐに菫は道化の色に染まる。 “私”もそれに乗じ、“俺”の疑問を掻き消すように反応した。]
(90) 2016/06/22(Wed) 23時頃
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《誰が褒めたか!気色の悪い!》
[なんだその笑顔は。 名無き者であった頃は見せたことのない笑顔に、“私”は多少の苛立ちと共に大蛇の尾を立てる。]
《…………今ここでは言わんよ。 ソイツがお前を信じるなら、尚更》
[チロリと舌を出す。 戯けられた八つ当たりだ。自分で思い出せ。 悠久の時の中で掘り出せやしないだろう。 “名無き者とも違う”雰囲気を、それでも“私”は臆することなく──あ、“俺”は頑張って遙さん背負ってるんで。耳に蓋がしたいくらい。昔馴染みの会話の空気に耐えられない。]
(91) 2016/06/22(Wed) 23時半頃
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ー『Aqua Vitae』ー
[当然ながら、俺達がBARに入る事は人生(?)初。 “私”はずっと“ニコラス”を見ていたため何かを隠す様子を見逃さなかったが、咎める前に“俺”は酷く驚いた。]
──人間じゃ、ない
[悪魔憑きよりももっと近い……あの時スーパーマーケットで感じた気配のような。“何か” ブランケットを掛けられ無防備な寝顔晒すその存在。人の形を成した、人ではないモノ。
しかも所持しているマガタマは4つ。 事情を知らないため、“マガタマを集めている”ようだ、と 判断した俺は咄嗟に手を握りしめた。この無防備な顔は仮の姿なのかどうなのか──偽りの芝居なのかどうか。
陰謀を秘めている可能性がある、と見なし 様子見なので1つくらい。マガタマを盗みとってみようと試みた*]
(92) 2016/06/22(Wed) 23時半頃
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[盗めたとて、盗めなかったとて。 “俺”がそれをすぐ確認することはない。何故なら“彼女”の存在はどこか、胸が落ち着かなかった。
それは別に恋心でも何でもなく──
神聖な場所に身を置いた者から放たれる空気が、悪魔にとって苦手に思えたからだ。 でもそれもすぐに吹っ飛んだ。 何故かって?
アイスが食べられたからだよ!>>87 コンビニにもなかったのに!
こんな事ならさっさと行けばよかった、なんて現金な事を考える“俺” “私”の罵詈雑言も許せるくらい。
今日は良い日。雷とか色々あったし、相変わらず殺し合いまみれだけど、良い日!]*
(94) 2016/06/22(Wed) 23時半頃
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ー内緒話:悪と見なした理由ー
《…………王を堕落させたのはアイツだ。 あれは飲んだ者を支配する。 奴はそうやって生き長らえ、成り代わってきた。
錬金術の集大成。不老不死。 知識の探求。
──だから“私”は言ったろう。 どう挨拶すべきかわからない、と。 それを、かつての私は悪とした。
何故か?まがりなりにも、使役されていたからだ 知りながら何故王に教えなかったか?
────悪魔だから、以外にあるか?》
(96) 2016/06/22(Wed) 23時半頃
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ー4d夜明け『Aqua Vitae』ー
《懐かしいな、同胞を思い出す》
[アイスを食べ、呑気に寝ている“俺”の横。 瞼のない大蛇は目を閉じることはない。 まして、“ニコラス”がいるならば尚更。
眠っている者がいるため然程会話は交えてはいないが、 それでも“私”はその星を見ていた。 種を共にする悪魔の姿を思い出す。
この国の神々の事に詳しいわけではないが、先程店を後にした付喪神のように、八百万も神がいるような国だ。>>44 あの星にも、神が充てがわれているのだろう。 強く輝く星。その美しさゆえに、同胞は堕とされた。]
《どれ、首謀者の顔でも拝むとしようか》
[くつくつ。くつくつくつ。 “ニコラス”が寝ればおそらく“水”であろう隠したなにかを処分してやろうと思ったのに、忌々しい事に彼奴はろくに眠りも取らなかった。>>93]
(111) 2016/06/23(Thu) 00時半頃
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《起きろ。公園に行きたいのではなかったのか。》
………んあ。
[大蛇の尻尾攻撃。まだ暗いのにおはようございます。 アイスを食べてから、大蛇に寄り添うように寝たのはいつの事だったか。身を起こせば、ニコラスとあの“少女”の姿はなかった。]
──そうだ、公園
[『奴は一足先に店を出たぞ』と“私”。 元々公園に行こうとして、雷に足止めを食らってたんだった。 奴、というのはニコラスであろうことは予想しつつ、立ち上がって体を伸ばす。
────追いつくかわからないけど、追いかけよう。 『その前に、あそこの戸棚の中身を処分しろ!』と“私”。>>79 やだよ人ん家あさるなんて。と却下して、まだ遙が眠っているようなら、そっと、そーっと、店を出た。]*
(114) 2016/06/23(Thu) 00時半頃
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[ニコラスを追いかけようと外に出る。 (あれ?なんで追いかけてるんだっけ?) 『アレは電波塔に向かうらしい』、と“私”。]
………ニコさん?
[「遅かったね」と笑う姿は、まるで待っていたようで。>>118 その様子に不機嫌そうな“私”を無視して、“俺”はそちらへと迷いなく進んだ。]
おはようございます。早いっすね
[そう遠くない場所で、“私”は悪魔憑きの残渣を嗅ぎつけるが、2人が気づくのかは知らない。>>3:346
徐々にヒトでなくなっていくのは、果たしてどんな感覚なのだろう? それは“俺”もそうであった筈だ。受け入れてしまうことも、抗うことも、どちらも等しく、間違いではない。*]
(122) 2016/06/23(Thu) 01時頃
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ー →御渡公園ー
のんびりしてて、はい時間切れでした、なんて ……そんな事は許されないでしょ? 犠牲になった人間や悪魔の規模的にも、さ。
人間だった頃は、許せないと思ったんだけど それはあくまで“人間だと思い込んでた俺”の話で “今の俺”は、どうしてこんなことを起こしたのか ……ただ、“知りたい。”
それにアイツは、ニコさんが抜け駆けするのが 気に入らなかったみたい。
[濁った空気の、爽やかな朝。 ニコラスに吐いたのは素直な気持ちだった。
知りたいが、止めるべきかは保留。 マガツヒの香りは濃度を増していく。陰謀を探ろうとしていた“私”の提案を却下したり、思わぬ足止めを食らって現在。 時が満ちて決壊したから、陰謀を暴けませんでしたなんて事は……うん、正しくない。陰謀は、露出しないから陰謀なんだ。]
(128) 2016/06/23(Thu) 07時頃
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──…あ、ちょっと寄り道!
[斃れている人間なんて、この状況ではもう珍しくもなんともない。>>3:346
それなのに“私”が嗅ぎつけたそれが気になったのは、その骸が傷だらけとは言え五体満足だったから。 雑魚悪魔にやられたものじゃないな、と思った。
どこか薄く笑みを浮かべるその「比較的」綺麗な部類の骸をぼんやりと眺める。
その傷口を認めれば。 嗚呼──と、“俺”は息を吐く。]
これ、累さんがやったのか……
[手を合わせて黙祷。 うん、人間の頃の名残だよ。 時間に余裕はないし、寄り道は素早く終える。]
(129) 2016/06/23(Thu) 07時頃
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[“私”は大蛇の眼を借りて菫色をジッと見る。 『マガタマを集めているかどうか』などという問いに何の意味が込められているのか、見透せずとも探るように。>>126
けれど“俺”は平然と「黒いの持ってるよ」と言った。]
集めてるわけじゃないんすよ。 “今の俺”には、叶えたい願い事なんてないし ……まぁ、美味そうだな、とは思うけど
人間に戻りたい、なんて未練もないしね 家族だった人達も死んだし
[持っているマガタマは真っ黒3つ。 取り分と様子見で盗んだもの。
揶揄いの方には慌てふためいて「手……っ!?わざとそんな言い方してるでしょ!」と、“普通の高校生”時代のような反応を見せてから]
(130) 2016/06/23(Thu) 07時頃
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全て盗んでしまいたいのを我慢しただけ、 褒めて欲しいくらいだよ
[なんて悪魔の微笑み。 かつての“私”、魔術師に対しては取り分どころか 所持品根こそぎ奪ってました。 悪魔になる前は盗賊の神だからね、一応。
4つのうち1つしか盗まないなんて、優しいでしょう? 言外に彼女が持っていたマガタマが1つではなかった事を示しつつ、公園の敷地内へと足を踏み入れた。]**
(131) 2016/06/23(Thu) 07時頃
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[“私”はその魂の形が、名無き者であった頃と比べ 随分と変質している事には気がついていた。
“水”を創り出すような男だ。 それは自ら起こしたものなのだろう。 (ひょっとすれば、今の“私達”の魂の状態はヤツの好奇心をくすぐるかもしれないが、知るところではない)
“私”ですら、余りに多すぎて全ては見透すのを止めたほど、陰謀まみれの“かつての悪” “今の彼の陰謀”は、その止めた後に位置する。 かつて彼の後ろに控えていた悪魔は、魂の奥でどんな策略を練っているのやら。
嗚呼──口惜しい。 それが悪しき心によるものであったなら、制裁を与えられるのに。 “今の私”はかつてと同じ、矢張りその手段がなかった。
何せ今回の事態を引き起こしたものでないのなら、正当に裁く理由がない。
“俺”が男を信じているなら尚更。 こんな生温い思考をしているのも、人間の名残だろうか。忌々しい。]
(132) 2016/06/23(Thu) 07時半頃
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ー公園までの道すがらー
ニコさんって、詩人? あ、いやBARのマスターってのは知ってるけど
[そういえばごちゃごちゃしてたなぁ、と“俺”は店の看板を浮かべながら呟いた。 (それを胡散臭いと思っていた事は記憶の彼方に追いやった)
そう思ったのは、砂時計のくだりを聞いたから。>>139。 累は「奇跡」を起こせると言っていた。>>2:232 ニコラスの言う“終わってしまったこと”というのは、もう取り戻せない日常のことなのかな、と。ぼんやり思い浮かべてしまって。 それが色々混ざり合った声音から、“俺”が取り出した一色。] ・・・・・ (まぁ、“悪魔”にはそんなもの。必要ないけど、さ)
[“私”は同じ言葉に別の色を抜き取っていたけれど、静かに“俺”に問いかける。
『 ?』 ────── 。 、 。]
(146) 2016/06/23(Thu) 19時頃
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[悪戯を隠そうともしない菫色に、大蛇は、しゅるり。 “俺”の指先から“ニコラス”へと頭をのばす。>>140 その2つのアイオライトを盗みとってやりたいくらいに腹立たしい。]
(一緒に行けば“水”を処分出来ないと思ったからだ ……どうせわかっているだろうに)
[処分したところでどうせ精製するのかもしれないが、矢張り水の存在は、苛々しくなってしまうのだ。]
(私達が陰謀を暴くために公園に向かうと 予想出来ていたくせに。電波塔などと、わざわざ 言っていたくせに。待ちもせず先に店を出た事を 抜け駆け以外の何とする。)
[しかも、“俺”が水を処分せずに店を出ることまで含めて御見通しのようだ。おのれ。 なんて言うとまた揶揄されそうなので、睨みつけるに止めておいた。]
(147) 2016/06/23(Thu) 19時頃
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[累と戦ったのか、と尋ねられると、無意識に複雑な笑みが浮かんでしまった。]
………そのつもりはなかったけど。 そんな感じの事にはなったよ。
[うん、俺は戦うつもりなかった。>>142 逆に悪魔として目覚めてからは、戦ってるより遊んでいた。思わぬじゃれ噛みを食らったから、取り分は多めにもらったけど。 (悪魔の感覚で言えばそうなる。)
今のところ、“俺”は累の願い事が叶えばいいと純粋に“応援”していた。今現在の彼が、自分への殺意を増している事も、あの時から変容している事も知らない。]
犠牲を出してまで叶えたい願い事があるんだって。 それを悪だとは言えなかった。 何も知らずにただ判断する事は…… 悪魔じゃなくても出来るでしょ?
[だから“俺”は、引き起こした張本人の意見も知りたい。>>128]
(148) 2016/06/23(Thu) 19時頃
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[知ろうとする“俺”の姿勢に、奇しくも“私”もまた“ニコラス”と同じ事を考えていた。>>141]
(──知って、一体何とするのか。正義と 見なし、又悪と見なせばどうするつもりなのか。)
[天秤がどのように傾くのか、識覚を共にする“私”は矢張り、見透すことは叶わなかった。]
《………何かを成し遂げたような顔だな。 我らを前にする人間は浮かべることのない顔だ。》
[“ニコラス”が骸を座らせるのを、“私”はジッと眺めていた。
絶望や苦痛に満ちた顔こそ、我らが糧になりえるのに。とかつての自分を“私”は振り返る。 今はどうか。喰われてしまったものの、転生体の生みの親達はさぞ、恐怖に歪んだ顔をしただろう。だから、少しこの骸が羨ましい。
生命という概念を持たない悪魔であるからこそ、“私”はその終わりに、明星に似た輝きを見た。綺麗だ、と。*]
(149) 2016/06/23(Thu) 19時頃
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ー御渡公園・電波塔付近ー
[公園で遊ぶような年齢を越えてしばらく経つので、足を踏み入れるのは久しぶりのこと。電波塔となれば尚更だった。]
ここまで近づくのって、遠足以来かも
[そう、あれは小学校低学年の春…と思い出を振り返ってもいいけれど、赤と白の電波塔の周りは悪魔の血肉と死骸だらけ。遠足気分にはなれそうもなかった。]
何か──いる、なぁ
[昨日の“少女”とは違うが、人間ではない気配を感じて、“俺”は電波塔を見上げた。 禍々しく、凶々しい何か。 だけど“苦手”なのは“あの子の方”だ。 彼女が狛犬の付喪神だと知っていたなら、苦手な理由もわかったかもしれないが、生憎今の“俺”がそれを知る事はない。
“私”の方は、かつての同胞とは違うものの、しかし似たような気配に目を細める。 ここからでは気配の主の姿は見えないものの、凡そ露店商の女だろう。とW仮定Wする。 悪魔憑きや、真白のマガタマを手にしていた人間が首謀者とはとても思えない。首謀者に加担している者が他にもいるかもしれないが、それは“私”の知るところではない。]
(150) 2016/06/23(Thu) 19時半頃
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ニコさん、どう思う? この電波塔、確か上がれるんすけど、こんなに 死骸だらけってことは、なんかあるよなぁ…
[視線をニコラスへと移して考えを聞いてみる。
悪魔の死骸を見ても恐怖を感じるわけでもない。 俺達だって悪魔のくせに? いや、ほら、一緒にしてもらっちゃ困るよね。
何かいるのは確かだから、>>@4 「誰かいますかー?」なんて単純に聞いてみた。*]
(152) 2016/06/23(Thu) 19時半頃
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