99 あやかしものと夏の空
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あ、薪はこっちだよ!
[火のそばでぱたぱた垂れる汗を拭いながら、 もう片方の手を頭の上で振る。 >>473>>474少女二人によくみえるように。]
って、大丈夫? 少しもとうか。
(1) 2012/08/11(Sat) 00時頃
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うん、割ったトコとか結構危ないね。 軍手って、どっかにあったかなー……?
[ここ、ここ、と指し示す薪の置き場所は、火のつきはじめた竈の近く。 >>1:453少女の名は傍で聞こえていたから、]
レティーシャも、リサも、ありがとう。 手伝ってくれるのは嬉しいけど…… 2本とか、ふらつかないで持ち運べるくらいでいいから。 転んだり、薪抱えると素手はちょっとだけ危ないからね。
[胸を張る少女二人に微笑ましくなって、頭をぽふぽふ撫でた。]
(7) 2012/08/11(Sat) 00時頃
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あ、良かった、ジェフ。 ちょうど軍手ないと危ないって言ってたところ。
[>>11自分のものを貸してくれる兄貴分に感謝して。 少女二人には再度気をつけて、と声をかける。]
じゃあここは亀ちゃんに任せる。 ……僕は後、やることある?
[くるりと周囲を見て、足りないものを考えてみた。 カレーの具合も考えて、揃えておくべきもの。]
……ああ、何か飲み物。 どこにあるの?
(35) 2012/08/11(Sat) 00時半頃
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[誰にともなく飲み物の在り処を聞いていた時、 普通では聞こえるはずのない妙な音が>>30耳に入り。]
……はっ!?
[鮮やかな色の炎に、ぎょっとした。]
……理科だ!理科の実験だ!!! 銅かなんか入れただろっ、亀ちゃん!
(40) 2012/08/11(Sat) 01時頃
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[密かに、実験とは違った規模の緑炎にテンションが上がったのがここにも一人いたけれど。 目を輝かせたその瞬間>>37ジェフの大声を聞いて、身をすくませた。 昔何かやらかした時に、この声を受けびびっていたから。]
……っ場所! ありがと、そろそろ持ってきたほうがいいよね 取ってくるから!
[>>41誤魔化すように片手をしゅたりと挙げる。 それからそそくさ井戸へと早足だ。逃げた。]
(47) 2012/08/11(Sat) 01時頃
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[わいわいがやがやと、先程までとは違った騒がしさに包まれた集まりから逃げ出して 相当年季の入ったつるべ井戸を覗きこむ。 暗く遠い水面から冷えた空気が伝わって来て、身震いしてから手元の縄を引っ張った。 冷やされていた瓶を3本しっかりと抱えて。]
ええとーっ、ジェフ、冷やしてた奴ってこれだよね? 持ってきたよ、ほらっ 食器は誰か頼める?焦げちゃうし、早く食べよう。
[お叱りの真っ最中に首を突っ込むのだ。 少し不自然かもしれない笑みで声をかける。]
(68) 2012/08/11(Sat) 01時半頃
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オスカーは、よーさんが机を持ち運んでいるのを見てギョっとした。
2012/08/11(Sat) 01時半頃
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うん。置こうとしたトコが、運ばれてた。
[流石に度肝を抜かれ>>75返事をしながら視線は白髪に釘付け。 濡れて滑る瓶を取り落としそうになり、慌ててしっかりと抱え直した。]
よーさん、渾身のボケ……!?
……んん、とりあえずこの椅子に置いとくよ! 飯盒、先に火にかけたのってこっち側?
[動かされる机を気にしながらも、 火にかかっている時間が長い飯盒から、やけどに気をつけつつ降ろしていった。 隙間から漏れ出るご飯の香りが食欲をそそる。]
(81) 2012/08/11(Sat) 01時半頃
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とーぜん。こう面白いものはすぐ覚えちゃうよ。 数学と違ってさ?
[しゃがみ込むと、底を上にした飯盒をそのへんの枝で軽く叩いた。ついでに枝の先を火へと突っ込む、良い子は真似しちゃいけません。]
ああ、僕が8歳の時かなぁ? あの時は飯盒いっこひっくり返って大変だったっけ。 スズメバチとか来たし。
[思い返しながら、遊んだ枝は火中へポイ。 飯盒の底を眺め、座った体勢で頬杖をついた。バランスが悪い。 当然のように昔話をしてくれる兄貴分に心底感謝しつつ。 こういう話が他とも自然に出来ればよかったのだけれど、そう上手くはいかない。]
僕、他の人も呼んでくる。
(89) 2012/08/11(Sat) 02時頃
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[立ち上がると宿泊所へと小走りで。 扉を開けると、まだ中に残っているだろう全員へ伝われと声を張り上げた。]
おおーい、晩御飯もうすぐだよーッ! 食べたくない人以外は早くー!!
(91) 2012/08/11(Sat) 02時頃
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ん、じゃあついでに持って来ようかな。
[>>92中に誰が居るのかはよくわかっておらず、 小走りの途中くるりと一回転してジェフに手伝ってくる宣言。
>>91叫んで靴を放ると、同じ勢いで踏み出して――]
(96) 2012/08/11(Sat) 02時頃
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[ ――ズダンッ!!! ]
……って!!
[スローモーションで視界が天井へと移り変わっていって、 思い切り足を滑らせた。>>1:336 大きな音を立て、騒々しくもすっ転ぶ。
仰向けになったそこは偶然にも>>1:350兄と全く同じ場所だった。]
(97) 2012/08/11(Sat) 02時半頃
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〜〜〜〜ッ誰だよ水零したの……!
[白鼠の登場時もひっくり返ったが、ここまで派手ではなかった。 足をばたつかせ痛みに耐える。 数秒後、鈍痛が落ち着けばのっそりと起き上がり 頭の後ろをおさえながら厨房に顔を出した。]
……あ、景子。
[外で見かけないと思ったらこんな所で。 こっちに居たんだねと、たまこへ笑いかけた時と同じく、小首を傾げて。]
そろそろ全部出来上がるから、飲み物持っていくね?
(100) 2012/08/11(Sat) 03時頃
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[明が>>69つまみを揃えているのを確認すると、ふらりと引き寄せられ皿を見つめた。 当然ながらの未成年。酒はめったに飲ませてもらえなかったが、つまみの類は大好きで、しょっちゅうそれだけ平らげて小突かれたものだ。 景子や明が見ていても構わず、そぅっと食べようとして。]
……駄目?やっぱ駄目?揃ってから?
[悪戯っぽく笑って、手を引っ込めた。]
僕、これ取った!
[そういって取るのはカクテルの缶。酒だという事には気づいていないが、見た目が炭酸ジュースっぽくて美味しそうに見えたから。 他にも冷えた飲料を腕に抱えて、濡れた床には慎重になりながら外へと戻ってきた。]
(101) 2012/08/11(Sat) 03時半頃
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[飲み物を抱えるのに暫しがちゃがちゃやっていたから、その間に夕食の準備は整っていただろうか。 料理が揃いつつあるテーブルに冷えた缶を転がして、 カレーと白米の香りに待ちきれないとばかりにジェフを引っ張った。]
はいおっけー、飲み物持ってきた。 声掛けたし、もー食べない?お腹減っちゃって。
でも汗かいて用意して食べる晩御飯って、やっぱりいいよね。
(102) 2012/08/11(Sat) 03時半頃
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オスカーは、ジェフが酒を飲んでいいと言ったのでワクワク顔。
2012/08/11(Sat) 03時半頃
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[>>104 号令の気配に椅子を引くと、しっかり座って背筋伸ばし黙りこんだ。 こういった光景は合宿や学校の行事を思い出すし、条件反射で改まってしまうのだ。]
酒飲んでいい?本当に?二言はなしだからね?
[小声でジェフに確認。 しかし、もしも誰かから駄目だと言われても止まらないだろう。 何せ、見かけた時から気にしていた缶カクテルのカシスオレンジだって、がっつりキープしている。 だから回される飲み物は、もう持ってるからと断った。]
(107) 2012/08/11(Sat) 04時半頃
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[続けられる挨拶。>>105 両手で缶を持ったまま、大人しく聞いている。
今回自分が実体化した理由や原因はわからないし、いつまでこうしていられるのかもわからないが。 大好きな村を通り過ぎていく最後の夏。 村を離れていった皆が一箇所に集まり、狙ったかのようなタイミングでの奇跡。 つまり、出来るのは何も思い出づくりだけではない。 意地張って伝える事の出来なかった本心や、きちんとした最後の挨拶……お別れを言える機会ではないかと、そこに集まる見知った顔を眩しげに見つめた。 10年間村に留まり続けていた理由は、そこにあった。
死んだ人間は生き返らないはずだけれど、 出来る事ならまた、あの日と同じように皆で笑いたい。 難しいだろうが、存在していられる間に、叶ったらいいと願いつつ。]
(108) 2012/08/11(Sat) 05時頃
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乾杯っ、いただきます!
[缶と声を高々に、ともかく、晩御飯。
乾杯したからには飲む!と、チューハイを煽る。 移動中、缶を見て酒だと知った時のテンションといったらなかった……が、いざ飲んでみると炭酸ジュースとほぼ同じ感覚で、拍子抜け。 それでも気に入ったあたりお子様味覚なのかもしれない。]
へ?あッ ……ビール!
[ジェフが投げてよこした缶は酒の代名詞的なアレ。 チューハイがガッカリだったので喜ぶけれど、一口飲んで眉をしかめた。 やはりお子様のようだった。]
(109) 2012/08/11(Sat) 05時頃
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[食事中、話しかければ答えるが、知った顔が相手だとほんの少しだけ哀しげな色も混じるかもしれない。
自分用にとよそったカレーは見栄張って辛口。 かっ込んだせいで辛さが誤魔化せず、酒の缶がどんどんカラになっていく。慣れないアルコール摂取、疲れた生身に、数%を数本といえど効果は大きく出たらしく。 辛いものは苦手だと言う誰かが居れば、酔っ払ったこの少年が、カレーにチューハイをぶち込んだりしたかもしれない。]
…………ん、くー
[サラダもスープもデザートもしっかり堪能して、 そのうち机に突っ伏して熟睡し始めた。 揺さぶっても声をかけても、おそらく移動させても起きそうにない。
酔っ払って眠る幽霊なぞ、世界中探しても見られるのは此処だけ……?**]
(110) 2012/08/11(Sat) 05時半頃
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―カレーまつりにて―
[少し離れたところに座るかつての友人たち。 おそらく意識してのことだろう。けれどやり辛いのはわかるから仕方のない事だと、気にした様子は表に出さず。 ジェフの隣が空いているなら陣取る席はそこ。理由は今のところ一番理解してくれていて頼れるからだが、兄貴分につくひよこ状態だった。
少し遅れて到着したラルフと、どうやら知り合いだったらしいシメオンをちらりと視界の端に捉え。 >>114途中、シメオンと目が合ったりもしたが、 辛いものが苦手だとこぼしたのを聞きつければ、>>116この酔いどれ幽霊は缶を片手に近寄って。]
なんだよシメオン、それ甘口だろ? よっし、砂糖がわりにコレ混ぜたらいいよ。 甘いし炭酸で美味くなるかもしれないじゃん!?
[ハイテンションでだばーした。]
(169) 2012/08/11(Sat) 19時頃
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[>>161呼ばれかけて、ぴくりと動きが止まった。 きょとりと顔を上げた先には、記憶より大人びた兄が居る。]
…………。
[ほんの一瞬だけ昔に戻った気がしたけれど、そうなる前、ラルフの方からかち割るみたいに、訂正するみたいに一言もらって。 名前を呼んでくれなかったのもあり、不機嫌に寂しさが混じった表情。唇を尖らせ、ぷいっとした。]
……トモダチ相手にふざけて何が悪いってのさ。
[それは、昔から免罪符がわりに使っていた返し。 ジェフ相手には結構縮こまっていた……それでも悪戯はしかけた……けれど、この変わり者の兄から受けるお叱りを、怖いと思った事はあまりなかった。だからいつも軽く言い返して、忠告も真に受けなかったから、何度困らせたか知れない。
シメオンとは知り合ったばかりだが、懐っこいこの少年のトモダチハードルは相当低いらしい。 素面であればこの返しも出なかったのかもしれないけれど、意地を張るように二人から離れると、辛口カレーをかっこんでいた。]
(175) 2012/08/11(Sat) 21時頃
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―つぎのひの朝―
…………む。
[あまりの暑さに目が覚めて、むくりと起き上がった場所は個室のベッド上だった。自分で移動した記憶はないから>>129誰かが運んでくれたのだろうか?
窓は開いている。風もある。室温の原因は窓から容赦なく入ってくる日差しのせいらしかった。]
あっつぅ……。カラッカラになっちゃうよ。
[アルコールは抜けているようだけれど、あまりの暑さに這いずって……ベッドからぼとりと落ちた。 なんとか部屋を出て、まずは水分補給だと冷蔵庫へ一直線。 そうして>>119朝食とメモを発見する。]
(178) 2012/08/11(Sat) 21時半頃
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……ダレだろう?
[こんなにきっちり朝食が用意されているなんて、女子力とやらが高い誰かがやってくれたのだろう。まるで宿泊所に母親が降臨したかのようだ! おお……、と感嘆の声をあげて、冷蔵庫にあった麦茶をグラスに注ぎ、一気飲み。 でも朝食をいただく前に寝汗を流したく、風呂に入ることにした。
途中誰かと顔を合わせれば、おはよーおはよーと挨拶を交わす。]
(181) 2012/08/11(Sat) 22時頃
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[小さい頃は容赦なく泳いで、真面目な一人から『温泉で泳いじゃ駄目なんだって』と指摘され驚いた。 こんなに広い湯船にただ浸かるだけなんて非常にもったいない!というのが、少年の価値観だった。そこにはルールもマナーも視野に入っていなかった。 ……だから教えられた後も目を盗んで泳いでいたし、 今日も他人がいないのをいい事に泳いでやった。]
なんで泳いじゃ駄目なんだろう? 迷惑だってんなら、迷惑かからないのがわかってればアリ?
[濡れてボッサボサになった頭はそのままに、水滴がくっついたラップをはがすと、朝食をありがたくいただきます。 10年のブランクを経ても、食う寝る遊ぶは当然の欲求なのだった。]
(182) 2012/08/11(Sat) 22時頃
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[おなかが満たされれば靴を引っ掛け、宿泊所の前へ。 なんとなく昨晩作ったカレーや、薪の焼ける香りがまだ残っている気がして 清々しい気持ちに両腕をうんと伸ばすと、片手は流れる動作で後ろ頭へ。 景子には「コケちゃった」と>>124笑って説明した箇所。まだほんのちょっぴり、痛かった。
……そこへ場違いにも感じるバイクの音が近づいてきて。 おうい、声を掛けられる。]
参加者の人?
[長身の男性、三白眼の彼の顔は全然覚えがない。 ザックと名乗った青年は、隣村に手伝いに来て欲しいと事情を丸々話した。]
……僕がお祭りの手伝い? いい、けど。僕で良ければ……
(191) 2012/08/11(Sat) 22時半頃
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[ザックが去った後、背後の宿泊所を改まって見上げる。 まだ1日しかここで過ごしていない。 困っているらしき隣村のためだ。運ぶ荷物もないし、顔を知っている知人らを微妙な雰囲気にしてしまっているのはわかっていたし。頭の中で秤にかけ、OKはしたが、それでも少し寂しかった。]
あ、ジェフおはよ。……何それどっか行くの?
[>>144釣竿を持って宿舎から出てきた兄貴分に挨拶を。 どっかと言いはしたが、所持物から何をするかなんてわかりきっている。目をキラッキラさせて行きたいオーラMAX。誘いに返すは当然イエスだった。]
……でもさ、昨日もだけど、せめてネクタイ取ればいいのに。
[あまりに不釣り合いなファッションに笑いを堪えきれずククッと指さしたけれど、どうでもいいかとバケツを受け取れば、後について山へと。]
(199) 2012/08/11(Sat) 23時頃
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―渓流へ―
[良い感じに履き古された靴は、元々誰かのものだったとはいえそれなり歩きやすかった。
前を行くジェフの靴は立派なものなのに、湿った土を踏んで泥汚れにまみれてしまっているのが気になる。 けれどそれが汚れてしまう事より、釣りに似合わない事なんかより、>>217どういう格好すればいいか忘れたと、笑って零したそれが一番引っかかっていた。]
ジェフはさ、遊びを忘れちゃったって事?
(244) 2012/08/12(Sun) 00時半頃
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[綺麗だった村の中で、外の世界を見る事もなく死んだ彼は、ジェフは10年の間に変わってしまったんだと悟る。 成長することのない少年は、聞こえなくていいくらいの小ささで呟くと、首を傾げた。 人は生きているから、変わるものだ。昔のままではいられない。 景子の時も兄の時も実感した、当たり前の事だけれど。]
気の抜きかたも思いだせなくなるって、良いのかどうか、わかんないや。
[ちょっと複雑な表情を浮かべて。 だから>>177到着後に靴を脱いだ兄貴分を見て、「そうだそんなの脱いじゃえばいい」と笑ったりした。]
(246) 2012/08/12(Sun) 00時半頃
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僕は5匹目が釣れたとこだけど……。 小さいのしか来なくて、リリース、リリース。
[ぴちぴち、ヤマメのかかった糸を手にして苦笑。 >>237不調らしいジェフに、返した。]
ブドウ虫とか使ってたら、ちょっとは違ったかな? ポイント変えるのも手かもしれないけどね。
鮎釣れないかな、鮎。鮎の塩焼きがいい、今日は。 ……あ。
(252) 2012/08/12(Sun) 00時半頃
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今日といえば、なんだけど。
[ひょろりと上背のある青年を思い出して。]
僕、隣村に行かなきゃいけなくなったんだ。 お祭りの手伝いとかで、助けてくれって。 今日の夜には行くよ。
[もうひとつ、苦笑。]
これで良かったのかもって思う。 僕が居ると、なんか……うん、ギクシャクさせたくないしさ。
[努めて明るく兄貴分には教えておいて、 ヤマメは一応、イワナの入ったバケツに仲間入りさせた。]
(255) 2012/08/12(Sun) 00時半頃
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[>>265暗くならないよう言ったつもりだったけれど、事情をわかっている兄貴分に頼りたかったのか。どうも顔に出ていたらしく、こっちは頬をかりかり掻いた。]
……うう、ん、そうだね。 景子にはじめ会った時も、兄ちゃんの顔を最初に見た時も、 どうすればいいかわかんなくて……逃げたからさ。 昨日の夜は逃げないようにしたんだけど、やっぱしうまく話せなかった。 カラダは逃げてなくても精神的に逃げてる、のかな。
[竿はひとまずそのままに、岩に座りこめば足をぶらつかせ、水面を見た。 村に流れているのと同じかそれ以上に透き通って、浸からなくても涼しい気分にさせてくれる。 この透明度くらい自分も真っ直ぐになれたらいいなんて、頭を過ぎってから女々しさに頭がかゆくなった。]
(300) 2012/08/12(Sun) 01時半頃
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