271 【突発ネタ推理村】狼哭館連続殺人事件
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「狼哭館」…それは北関東の県境付近の山中にあるという巨大城館。
明治時代に華族であった冠城(かぶらぎ)家が建設したというこの館はかねてよりボスポラス以東随一と言われるほどの巨大な邸宅である。複雑に入り組んだ迷宮のような廊下から繋がる無数の部屋の中には、代々の当主が収集した大量の古物や書籍が納められている。
現当主の冠城 雷門(かぶらぎ らいもん)は学者であった。専門の精神医学の分野のみならず歴史学、物理学、果ては神智学の分野にまで精通した、碩学の長老とうたわれるほどの大人物であった。
そのため雷門には多くの交友関係があったのだが、しかし雷門は同時に酷く偏屈でもあり、狼哭館には一切の電気器具の類を置かないどころか電気そのものが通っていない。そのため屋敷内はいまだに燭台とランプの類に照らされた、昼なお暗い鬱屈とした屋敷であった。
(#0) 2017/12/10(Sun) 22時頃
その雷門の齢八十の誕生会がこの度狼哭館で行われることとなった。何人もの招待客達が館を訪れ、誕生会が行われているその最中、雷門が無残な姿で発見される。そしてそれを皮切りに、次々に行われる連続殺人。その遺体現場はいずれもひどく……謎めいていた。少なくともあなた達にはそう見えた。
そして事態は、あるいは犯人ですら予期せぬ方向に転がっていくのだった……
(#1) 2017/12/10(Sun) 22時頃
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