113 姫と古騎士村
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――ゴホッ、ゴホッ、ガ……
[男はベッドの上で何度も大きな咳を繰り返す。 それやがて嗚咽となり、両手で顔を覆った。
ゼイゼイと空気をむさぼるように、横にしていた体を起こすと膝を抱えるようにして座る。
肩を大きく動かして息をしながら、涙の滲んだ視界は焦点の合わぬまま、狭い部屋の中をさまよう。]
(@0) 2013/02/05(Tue) 23時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/02/05(Tue) 23時半頃
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ああ……くそ。 結局、何もできやしねぇじゃないか!
[声を荒げるとまた息が苦しくなる。
呼吸をおさえ、苦く呟く。 続くのは意味のない懺悔の言葉だろう。]
――ひめ、はまだ……
[窓から、ミッシェルが城へと戻る>>33のが見えたかもしれない。 咳を続けながら、重い体を何とか動かした。]
(@1) 2013/02/05(Tue) 23時半頃
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くそっ……!
[ベッドからは何とか降りたが、立ち上がり負傷した左足を支える杖に手が届かず。 手近に何かつかめるものを探そうにも、なにもない。
水差しに水をいれに来てくれた者が、勝手に動かしてしまっていたらしい。 杖に手を伸ばすのをあきらめて――ベッドの上に座りなおした。]
(@2) 2013/02/05(Tue) 23時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/02/06(Wed) 00時頃
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[ノックの後に入ってきた人を見て、目を丸くした。]
オズワルド殿…… このような格好で失礼いたします。
[体が痛めつけられていても、自然と背筋は伸びる。
それほどに目の前にいる男を尊敬していたのもあるし、 かつて共に研鑽した仲間として、今の無様な姿を見せたくないという矜持もあった。]
(@3) 2013/02/06(Wed) 00時頃
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……いや、あなたは俺にとっては。 こうやって胸を張っていたい人なんだ。
[求められているものは騎士としての態度ではない。 昔の――出会った頃の口調にして。
決戦の時、と先のことを口にしながら背に手をあてられたが、やはりその力がゆるむことはない。 誰かといるときは、虚勢を張っていたかった。
視線を巡らせば、そこに姫の姿はあっただろうか。]
――王子、はどうされている。
[護るべき役目はとうに果たせない。 それでもこの城にいる主達が気になった。]
(@4) 2013/02/06(Wed) 00時半頃
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そうか。王子は…… ……いや、俺もお知らせしなくてもいいと、思う。
[何かを知って意味がある年でもないだろう。 もうすぐ国が滅びるかもしれないとか。 いなくなった王子達は戻ってこれないだとか。]
大切な時に、動けなくてすまない。 体が動けば、馬の面倒でも見に行けるのだが。 ……もう、剣もな。
[小さく微笑んで、壁に立てかけてある剣に視線をやる。 長い間、誇りとして掲げふるってきたそれも、今では持ち上げることすら難しい。]
(@5) 2013/02/06(Wed) 00時半頃
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――ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ
[咳が唇からこぼれ、前かがみになる。 ゼエゼエと息をつきながら、苦しみに目を細めながらも、それが悟られないように顔を伏せる。]
こんな部屋に閉じこもっているせいだ。
[咳について聞かれれば、何でもないようにそう返し。 部屋を出る前には、そこにある杖を取ってくれと頼むだろう。**]
(@6) 2013/02/06(Wed) 00時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/02/06(Wed) 00時半頃
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[杖を受け取ると、助けは借りずに立ち上がる。 姫は誰か近くにいただろうか。 いれば最低限の礼をとりつつ、歩ける事を示しただろう。]
……少しぐらいならば。
[病人の部屋にいるのも息が詰まるだろう、とオズワルドにも声をかけたか。 誰かがどこかに行こうと言えば、ゆっくりとではあるがそれについて歩いていく。]
(@7) 2013/02/06(Wed) 23時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/02/06(Wed) 23時半頃
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/02/07(Thu) 00時頃
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……ズリエル殿。
[少し苦い顔でつぶやく。 騎士を辞めていったのにどうして、と思いつつ。 彼が戻ってきた理由は知らない。
怪我人、との容赦ない言葉には無言で。
オズワルドへズリエルが向けた眼差しの意味は問わずに、 浅く息を吐き出しながら壁に体重を預ける。]
(@8) 2013/02/07(Thu) 22時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/02/07(Thu) 22時半頃
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好きに喰い散らかしていけよ。 俺の分までな。
[笑みを浮かべる男の狙いが分からない。 食糧、そんなもののためではないだろうに。
そう思いつつ、言葉だけは威勢良く返す。]
(@9) 2013/02/07(Thu) 23時頃
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あんたな……
[抱きたい女、という言葉に相変わらずの彼らしさは見てとり、オズワルドが気にしていなさそうなのもあり。 それ以上は何も言うことなく。]
(@10) 2013/02/07(Thu) 23時頃
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[『早く死ね』と言われて思わず壁から身を浮かすと、杖でもって彼の足を狙い無言の反撃を。 力ない手の攻撃は遅く、易々と避けられただろう。]
言われなくとも、長くはないさ。 くそったれが、その生命力よこしやがれ。
[オズワルドが隣にいるのも忘れ、とても年上に向けるべきではない言葉を口走る。
我に返って喉の奥に詰まった痰を吐きだすように咳払いをし、手の平に落ちた痰の色を見て握りこんだ。]
(@11) 2013/02/07(Thu) 23時頃
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……あ。
[杖の先がズリエルの足にあたる。 あえて避けなかった、ということが明らかだった。]
…………。
[謝るべきか否かしばし悩み――無言で杖を地面につける。 たいして強い力ではなかったはずだ。 むしろ、杖を持ち上げただけの体が痛む。]
……何でもない。
[咳こんだ後顔を覗きこんできたオズワルト>>73にそう返して、握りこんだ痰は服になすりつけて隠した。 濃い色の布は、痰の色を分からなくしてくれるだろう。]
(@12) 2013/02/07(Thu) 23時半頃
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うるせぇ、こっちだってその面拝みたくなかったさ。 逃げるなら今のうちに逃げたらどうだ。
[辛気臭い、との言葉に舌打ちをして返す。>>79 続けられた言葉には>>81少し息をのんで]
――未練、などない。 この体で成せることは成した。
姫と王子を。頼む。
[頭を抱えられてそう返す。 振りほどくことはせず、ただ男の腕の中でそう言った。
それは本心ではなく、ただの虚勢だったが。 未練を減らすのが不可能な事は、誰より自身が知っていた。]
(@13) 2013/02/08(Fri) 00時頃
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[こちらに近づいて来た姫、ミッシェルに軽く目礼をする。 正式な礼を取れないのは、見ての通りだ。
オズワルドによるズリエルの説明には>>80 ――つい、笑みを零す。]
――ゴ、ホッ――失礼。姫。
[やり取りを珍しく浮かべた笑みとともに聞きながら、咳を再びし、手で口元を押さえる。 うつるような病気から来るものではないが、不快にはなるだろう。]
やはり、出歩くのは難しいようです。 すまない――少し、休ませていただきます。
[そう言って、コツリと杖を床につき、自室へとゆるり戻りだす。 ついてくる、という言葉がもしあれば丁寧に断る。]
(@14) 2013/02/08(Fri) 00時頃
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[自室に戻り、ゆっくりと腰を下ろす。 窓の外はまだ冬――]
……はるは、とおいな
[呟いてゼエゼエと息をつきながら、シーツを握り締め。
そうして――男は、眼を閉じる。**]
(@15) 2013/02/08(Fri) 00時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/02/08(Fri) 00時頃
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[目を閉じた男の息は、時折咳を交えながら。 だんだんと、途切れるようになっていく。]
――おうじ。ひめ、さま。 どうか――……
(@16) 2013/02/08(Fri) 00時半頃
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[痛い胸を押さえながら、その手を立てかけてある剣へ伸ばす。 杖がなくては歩けない体は、ばたりと床の上に倒れる。
その痛みも床の冷たさも今は感じず。 倒れたおかげで指先が――剣に、届く。
見えない視線の先に浮かぶのは誰の顔だろうか。 それは――成せないこの先を託せる者。]
おすこ、や――。
[呟いた唇から痰がこぼれ、床を汚す。 剣の柄を握り締めていた手に、一度いっそうの力が入り――
そして、その指からは力が失われた。]
(@17) 2013/02/08(Fri) 00時半頃
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[次に女中が部屋を訪れる頃には、男は床に倒れたまま。 それでもその手に誇りであった剣を握り。
苦悶ではなく、どこか安堵の表情で永の眠りについていた。**]
(@18) 2013/02/08(Fri) 00時半頃
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