人狼議事


301 十一月うさぎのないしょ話

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


ウツギ2人が投票した。
アリババ1人が投票した。

ウツギは村人の手により処刑された。


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?


村人達は自らの過ちに気付いた。
人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。


【人】 迷い人 ヘザー

――>>4:+0――

ううん、この間のじゃがいもを使い切っちゃわないとって思って揚げたんだけど、お昼ごはんには余っちゃって。
開店前にバックヤードに持っていって食べてもらったの。
冷めてもおいしいやつだったから。

[冷めてしなっとしたやつ、のリクエストには応えられないかもしれないが、軽食のサイドにするには持ってこいだ。
 店長に提案してみよう、と一度思い立てば、わくわくと目が輝いた。]

(0) mmsk 2019/11/29(Fri) 21時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

[こんなふうに料理の話をするのは、何も変わらない気がするのに。
 ほんの少し前から、目の前のひとが少し特別になった。
 自分のことを、好きだと言ってくれる。
 好かれる覚悟をして、と言ってくれた。
 それは、思いの外どきどきと胸を躍らせた。]

そうしたら、いっぱい、教えてください。
わたしの……その、ええと……すきになったところ、とか、

[一目惚れではないらしい。なのに、今ではすっかりと言うのだから。
 教えてくれなきゃ、わからない。
 わたしの何を見て、何を好いてくれたのか。]

(1) mmsk 2019/11/29(Fri) 21時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

だから――
次の約束、しなくちゃですね。

[デート、というのが正しいかどうかもわからないけれど、最低でも宅本さんは、はい、って言ってくれたから。
 たぶんこれは、デートなんだと思う。
 名前のない関係、専用の*]

(2) mmsk 2019/11/29(Fri) 21時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[「どっちも」なんて贅沢な注文も、宇都木>>4:3の手にかかれば瞬く間に叶えられる。]

 んー、いい匂い。

[ドライフルーツとナッツの香りだけでなく、小麦の甘い匂いがする。
 にまにま笑い>>3:145だって、このご馳走を目の前にしては悔しさではなく、喜びだけが胸を満たした。]

 ……。

[異なる白い雪を乗せたシュトーレン。
 まずは薄くクリームチーズの塗られた方へ手を伸ばす。
 歯触りはふわふわ。味わいはややあっさり。
 けれどこれはこれで良し。仄かなスパイスの風味やドライフルーツの食感をさっぱりしたクリームチーズが包んで、噛み締める度に洋酒がじわりと口の中に広がる。
 温かなスパイスの香りが、鼻腔を通り抜けていく。]

(3) Pumpkin 2019/11/29(Fri) 22時頃

【人】 啓明結社 カコ

[お次は冷たいお皿。砂糖の入っていないホイップクリームは、いつもよりもぽすぽすしているように見えた。薄く切られたシュトーレンを口へ運ぶ。]

 ん。

[食感が少し違う。冷えて噛みごたえの増えた生地は、歯で潰す度に旨味を徐々に伝えてくる。
 柔らかく広がるのが温かさなら、冷たさは味を重さとして舌に乗せてくれるような。
 温度ひとつで姿を変える様は、正に欲張りにぴったりな一品だ。]

 今だってこんなに美味しいのに、
 また味わいが変わるんです……?

 宇都木さんって本当おすすめ上手。
 ……また、来ます。

[にまにま笑い>>3:145にだって悔しさより楽しさが溢れる。だから、満たされた気持ちで白旗を上げた。
 12月のスケジュールにシュトーレンの文字が刻まれたのは、言うまでもないことである。*]

(4) Pumpkin 2019/11/29(Fri) 22時頃

【人】 啓明結社 カコ

[二皿も空になり、一杯だけ頼んだお酒も身の内に蕩けた。
 最後にもう一度手を合わせれば、乙坂>>3:149との間にあるのはカウンターとしとりとした沈黙だけだ。]

 私、美味しいものが好きです。
 食べることが好きです。
 食べて、元気になって、また頑張って。
 食べたいものも、いっぱいあります。

 でも……だから、乙坂さんの料理がいいです。
 乙坂さんが、いいです。

[戻った視線は彼の深い色した瞳の中。
 彼が覗かせた感情に手を引かれるように口を開く。]

 ……待っていても、いいですか?

[次のスケジュール帳よりもっと近い、この後に。
 帰り道だけの、ささやかなデートのお誘いを。*]

(5) Pumpkin 2019/11/29(Fri) 22時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ



 ――うん、待ってて。
 送るよ。

 

(6) Ellie 2019/11/29(Fri) 22時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

――閉店――

[己が店員で彼女が客である限り、閉店後の業務の間は店内で待たせることは出来ない。
勿論店員の貴重品が置いてあるバックヤードでも。

閉店間際、他の客が帰ったタイミングでバックヤードに一度戻った。
いつもより外気の影響を受けそうなその項を、己のマフラーで護りたくて。]

 今日賄いいらないです。
 カキカレーは店長に出せるくらいはあるかな。酌はまた今度!すんません!

[自分史上最速でレジ締め業務を行えたと思う。
みじん切りと変わらない速度の札勘、ジャーナルとドロア内の照合、引き出した売上金をドルバッグに入れて鍵を閉め、店長に渡しながら頭を下げた。

焦っていても清掃は手を抜かず。
テーブルひとつひとつ、そこに座った客の顔と注文を思い出しながら、感謝の気持ちを込めて拭く。

全てが終わった後、賄いを口にせずに爪ブラシをガシガシと擦る乙坂の背後で店長と直がどんな表情をしていたのかは敢えて見ないことにした。

何かを報告するにしても、期待が確約に変わってから。]

(7) Ellie 2019/11/29(Fri) 22時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 さぶっ


[吐いた息が白かった。
店内は暖かかったから、上着は持つだけで飛び出てきたけれど、この寒空で待っていた彼女は相当冷えているだろう。

多分臭くはないと思うけれど、己の黒は彼女の首を護ってくれていただろうか。

その姿を探す。
高いヒールでもぐらつかない、立ち姿も凛とした彼女を。]


 ――お待たせ。


["murmur coney"の店員としての顔は掃除用具と一緒に仕舞って来た。*]

(8) Ellie 2019/11/29(Fri) 22時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[秘密の夜の特訓は、初回だからと彼女に一滴も飲ませることなく、十二時の鐘を聞いてお開きになった。心地良くも胸が弾む魔法が解けるなんて思っていないが、彼女には節度を弁える人種だと思われたい。し、大事されていて欲しい。

 ゆくゆく行儀の悪いところも見せるだろうが、今はまだ、まだ。彼女の隣で揺れる掌を拾う代わりに風除けになって。

 掌はコートのポケットの中。まだまだ。]

(9) momoten 2019/11/29(Fri) 22時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[――― なんて、自重した癖に、陽が昇れば相変わらず図々しく。

 いつものように朝一番に訪れた男は、サンドイッチとサイドポテトを頼んだ。サンドイッチと珈琲でも朝から動く薪になるが、そこに油分が加わると燃料はガソリンにクラスアップした。
 それからの日々は、じゃがいもの魔術師に敬意と愛を捧げて出勤するライフスタイル。

 覚悟を求めた男は好意を隠さず、彼女のシフトに合わせて休みを宛がう。公的なスケジュールを避ければ、週の半ばに休暇を得ることも容易だ。

 すり合わせる予定はデートだと自覚が募り、胸が躍った。

 師走の時期にこんなに浮かれているのは、サンタを待つお子様か、木枯らしに乗った落ち葉くらいなのに。]

(10) momoten 2019/11/29(Fri) 23時頃

【人】 啓明結社 カコ

― 閉店後・murmur coney近く、街灯下 ―

[太陽からバトンを受けた月が顔を出せば、空気は秋の名残を払い、冬としての本性を表す。]

 さむっ。

[身体をなぞる風に身を竦ませた。
 ワインレッドから伸びる尾っぽの下、夜風の入り口は黒>>7で覆われている。]

 ……。

[顔を埋めるのは、寒いからだ。
 冷えて赤くなった鼻をすんと鳴らしたのも、寒いからだ。
 それだけのはずなのに、独りでに顔が熱を持った。
 コートのポケットに仕舞っていた右手を取り出し、首元のマフラーへ触れる。
 見慣れた黒と同じ色を、指先で絡めるように握り締めた。]

(11) Pumpkin 2019/11/29(Fri) 23時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

 ― 駅前 ―

[待ち合わせはちょっとレトロに駅前で。
 彼女を迎えに行くには己の悪癖が足を引っ張り、迎えに来てもらうのは面映ゆい。

 折衷案として挙げたのは店から一番近い駅。
 ちなみに30分前到着を目指したが無論ついたのは5分前。
 ――― この脚が悪いか、頭が悪いのか。

 ともあれ、いつものスーツではなく濃いグレーのシャツにベージュのセーター。モッズコートを揃えれば普段より少し若く見える装いの魔法。

 北風に耳の裏側を洗われて、呼気が白く濁らせ。]


 …………デートですって。


[うろうろしたい気持ちをグッと抑え。
 そわそわ、かわいい旋毛を探しはじめた。]*

(12) momoten 2019/11/29(Fri) 23時頃

【人】 啓明結社 カコ

[声が聞こえて顔を上げる。
 視線の先には、白い息を吐く黒い彼>>8の姿があった。]

 ――はい。

[黒色は、知っているけれど、知らない匂い。
 だって、こんな近くにいたことがない。
 確かめるように、ヒールを鳴らして距離を詰めた。
 一歩分の距離を残して、音を止める。]

 お疲れ様です。
 乙坂さんを、お待ちしてました。

[マフラーから離した右手は下りるより前に彷徨い、彼の上着の端に触れようと伸びる。
 彼を見上げて、はにかみながら白い息を吐いた。*]

(13) Pumpkin 2019/11/29(Fri) 23時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[久しく稼働していなかった部位がきゅうと締め付けられる感覚に、寒さで強張った頬が緩む。

彼女は己を待ってくれて、そしてその到着にこんな表情を見せてくれるのだ。>>13

「先約」という言葉を己の物にしたいと出した強欲の結果が、しっぺ返しどころか更にオマケつきでやってきたようなものだ。]


 ありがとう。
 ……寒かっただろ?


[マフラーから手が離れたのを見た瞬間、その手が上着に触れるよりも早く迎えに行ってしまった。
>>11思っていたよりは冷えていなかったが、それでも熱籠る己の手の方が体温の高さを主張する。]

(14) Ellie 2019/11/29(Fri) 23時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 ……俺がこうして手を握りたいと思う子はカコちゃんだけなんだけど。

 俺を――…カコちゃんに触れて良い唯一の男にして貰えるかな。


[彼女が詰めた、あと一歩分の距離を更に半歩分詰めて。
触れた手に体温を移すように力を込めた。*]

(15) Ellie 2019/11/29(Fri) 23時頃

【人】 啓明結社 カコ

[乙坂>>14の声に首を横に振る。
 寒さを感じたのは一瞬で、周りの様子だって見ないまま、ただ一人のことを考えていた。
 その相手が今、目の前にいる。]

 ……っ、

[板一枚取り払った距離は、想像よりも近かった。
 熱いと思っていた自分の手が冷えていたことを、彼の熱を感じることで知る。
 更に距離が近づけば、首に巻かれたの知らない匂いが彼のものなのだと知ることができた。]

 えっと、ですね……。

[飢えたお腹みたいにきゅうきゅうと心臓が音を立てるようだった。
 数年来見向きもしなかった感情に動揺し、言葉を探すように視線が揺れる。
 こんな時、どんな風に返すんだっけ。
 どうしたら、いい女になれるだろう。]

(16) Pumpkin 2019/11/29(Fri) 23時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 
 ……私、乙坂さんが好きです。
 だから……ずっと、こうしててください。

[結局、上手い言葉なんて出てこなかった。
 彼>>15を見上げて頷いて、指先を折り曲げる。

 いつも見つめ続けていた彼の手が、手のひらの中にある。
 こうしてて、と。
 折り曲げた指先が、彼の手の縁にかかった。*]

(17) Pumpkin 2019/11/29(Fri) 23時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[男に対する距離感に遠慮がない自覚はある。
それと同時にいかに気心知れた同僚相手でも「女の子」には不用意に触れたりしないように意識的に気をつけていた。
了承を得る前に衝動的に触れるなんて、まるで10代の童貞だ。

触れて、後から追いかけて来た理性が必死に紡いだ言葉は祈り。

頷いてくれと願う間、彼女の動揺はきっとそれ程短くはなかったのだけれど、無意識に息を止めていたらしい。]


 は――……


[店内でゆっくり探り合っていた時のような、大人びた語彙による応酬も楽しかったけれど。
いざ耳にしてみたら、そのストレートに好意を伝えてくる言葉は、何よりも乙坂の全身に電流を走らせた。]

(18) Ellie 2019/11/30(Sat) 00時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 っ、あーーーー、もう、参った、


[力が抜け、頭がかくりと垂れる。
少し下にある彼女の形の良い額に着地して、こつ、と立つ音も響くような夜の静寂の中、握り返してくれた手を宝箱に仕舞うように己のポケットに導いて。]

(19) Ellie 2019/11/30(Sat) 00時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 好きだよ。
 
 好きなところ、いっぱい言えるから、 ――帰り道ひとつひとつ聞いてくれるかな。

 こうして、ずっと。

(20) Ellie 2019/11/30(Sat) 00時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[顔を上げる。
こんな距離で見られるなんて思わなかった美しい睫毛にまた恋をする。

帰ろうか、家はどっちの方向?なんて。

もしかすると言い終えるより早く着いてしまうかもしれないという予感を胸に。**]

(21) Ellie 2019/11/30(Sat) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[特訓初日は、大切にされたシンデレラ。
 華やかなノンアルコールドリンクで喉を潤して、関係性だけ一歩進めた。
 まだ、恋人なんていうのは早すぎる。
 だけどきっと、おしまいにはならない関係な気がしてる。
 それは突然の告白に浮き上がったせいかもしれないけれど、最低でも浮き上がってしまうくらいには、受け入れている。

 帰り道。
 一歩後ろを歩きながら、そっと指先で体温を求めようとしたら、コートのポケットの中に潜り込んでいた。
 そこに自分を忍び込ませる勇気はまだない。
 ただ、やっぱり紳士じゃないのは嘘だなと、後ろで一人はにかんだ。]

(22) mmsk 2019/11/30(Sat) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[それからあくる日、店長に自作のトスカーナポテトが店員二人に好評だったから、ランチにサイドディッシュとして出してみたいと提案した。
 お昼だから、にんにくは希望者にだけ。それでもオイルに香りが移れば、贅沢な一品になる。
 その分、たっぷりのローズマリーは遠慮しない。
 からっと揚げて、香りのドレス以外は塩をまぶすだけ。
 必ずサンドイッチにサイドポテトをつけていく一番客が、ちょっと照れくさくないかといえば、嘘。

 もうすぐ店休日。うさぎ穴の扉が閉まる日。
 ――待ち合わせは、駅前。]

(23) mmsk 2019/11/30(Sat) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

――駅前で――

[5分くらい前にはついていたかったのだけれど、信号運が悪くて3分前。
 モッズコートの見慣れない姿に、ぱたぱたと駆け寄る。]

お待たせしちゃいました?

[駆け足になった分、白い吐息はいくつも風に溶け。
 サイドを三つ編みにして後ろでまとめただけの髪が、さらさら揺れた。]

……あの、お買い物したいなんて、変なお願い聞いてくださってありがとうございます。
でも、大切なことだなって、思ったんです。

[行きましょうか、と促して。
 積もる話は歩きながらでもできる*]

(24) mmsk 2019/11/30(Sat) 00時頃

【人】 啓明結社 カコ

[長く溢れた乙坂>>18の息の始まりが白く染まった。
 すぐに掻き消える靄を視線が捉える前に、視界いっぱいがただひとりの人>>19に埋め尽くされる。
 今度はこちらが息を止める番だった。]

 ……、

[間近で降り注いだ薔薇三本分の言葉の威力に、はく、と動いた唇は音すら滲ませない。
 閉じることを忘れた目が、間近にある瞳を見つめる。
 通った鼻筋の骨の膨らみだとか、下を向く顔の落とす影の形だとか、誰もは知らない彼を焼きつけるように瞬きをした。]

(25) Pumpkin 2019/11/30(Sat) 01時頃

【人】 啓明結社 カコ


 それ、は……困っちゃいますね。

[繋いだ手は彼のポケットの中。
 離れていく顔から鋭意努力して視線を剥がし、マフラーに口元を埋めながらもごもごと告げる。]

 たぶん、心臓が保ちません。
 だから少しずつでお願いします。

 少しずつ……を、ずっと。
 私も、そうします、し。

[誰の目にも隠された手を引いて歩き出した耳が赤いのは、寒さのせいだけではないだろう。
 家は、会社までバス停3つ。ここからなら4つ分くらいか。
 普段運動だと言い聞かせる道のりも、ふたりならきっとあっという間。ヒールだからと言い訳して、踏み出す歩幅をいつもより狭くした。

 マフラーを洗って返すと次会う口実を取り付けようとするのは、もう少し後のことになる。*]

(26) Pumpkin 2019/11/30(Sat) 01時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 ………。

[信号の赤に阻まれた分、焦った彼女を長く見ていられた。
 いつもは頼れるコックさん。今は大切な女の子。
 否、気持ちはいつでも後者だが、人には分別と云うものがある。]

 いいえ、見惚れていたので大丈夫ですよ。

[理性は最初から危うかった。
 平然とした会釈付きの挨拶だが、言葉が紳士でない。
 素直に生まれたお蔭で口には戸が立てられず、軽く指先で口角を押さえ。]

 デートと言えばお買い物ですよ。
 それに何を買うのか興味がありますし、貴女と居るのは楽しいです。

[瞳を撓めながら歩調を合わせた。
 視線をちらと向けるのは彼女の横顔。]

(27) momoten 2019/11/30(Sat) 01時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 それに、今日も戸崎さんは可愛らしいです。

 僕はこれまであんまり面食いじゃないと思って生きてきたんですが、戸崎さんは見る度に可愛らしくなって驚きます。

 その髪型、自分で結われたんですか?
 ―――― ふわふわしてますね。

[店でも見ないタイプのヘアセット。
 頬に僅か赤味が差すのは寒さ故ではない。]

 触れても?
 
[そっと指先を持ち上げ、三つ編みに指腹を翳した。]**

(28) momoten 2019/11/30(Sat) 01時頃

【人】 迷い人 ヘザー

みとっ……

[>>27見惚れてた、なんてさらっと言うものだから、驚きすぎて言葉を失った。
 なんてこと言うんですかと口を塞ごうにも、もう遅い。
 風は冷たいのに、お酒だって飲んでないのに、顔が少し火照る。]

そうですか? 変じゃないかな。
何を買うか、っていうと、そうですね。

宅本さんの買いたいものとか。

[誘った側が、相手の欲しいものを買うというのはなかなか不思議な感じもしたけど、必要なことだと思っていた。]

(29) mmsk 2019/11/30(Sat) 01時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[疑問を持たれたら、ちょっぴりはにかみつつ持論を話す。]

……宅本さんのための料理を、作るって言ったでしょう?
だから、知りたいなって思ったの。

何を食べたいって選ぶのか、どんなものが好きなのか。

[アーケード付の商店街へ向かいつつ、どこに寄ろうか考える。
 この時間は食べ歩き用のフードや惣菜物なども充実している。]

(30) mmsk 2019/11/30(Sat) 01時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

え、えと……

[容姿を褒められるのは、まだ少し戸惑いがある。
 というよりも、私服で来ているとはいえ、それほど普段と変わらない姿を、会うたび可愛くなると言われても反応に困る、というのが正直なところだった。
 ただ、口から出てくるのが褒め言葉から質問になれば、答えることはできるから話しやすい。]

そう、いつも自分でやってるの。
髪、まとめないと落ちたりするし。

今日はキッチンじゃないから、おろしてるけど。

[店では出来ない髪型は、特別な関係故に出せるもの。
 リボンだけは変わらず青だけれど、ここが"外"であることの、ささやかな証明。]

(31) mmsk 2019/11/30(Sat) 01時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

……うん。

[三つ編みに手の伸びる気配があれば、こくんと小さく頷いた*]

(32) mmsk 2019/11/30(Sat) 01時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[絡む視線。>>25
カコはその光彩まで綺麗だと、伝える言葉が増えるのを感じる。
いくら人気がないからといって、往来で額を寄せ合う大人の男女という恰好は、あまりに彼女に配慮がないと理性が内側でがなり立てるのを無視して「あと少し」を伸ばした。

その唇が音を紡ぐのを一番近くで聞きたくて。]


 ……心臓が保たない、か。
 それは確かに困る。
 止めさせてみたいなんて思う日が来た自分に今ちょっと引いてる。


[勢いを諭すような言葉はその実乙坂の想いを加速させた。
けれど彼女が持つ「少しずつ」が全部聞けない内に幻滅されるのだけは避けたいから、そろそろ理性に勝たせるとしよう。

ゆっくり額を離して歩き出す。
夜道のヒールは危ないという言い訳は口に出さないまま。>>26
店内で歩く速度よりもずっと緩やかな家路。]

(33) Ellie 2019/11/30(Sat) 08時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 ……入荷待ちも数えたら、きっと少しずつ言ってもどんどん在庫が増えるんだろうなぁ。


[歩き出して少ししてから口を開いた。
彼女が普段乗るバスだろうか。灯りが二人を追い越していく。]

(34) Ellie 2019/11/30(Sat) 08時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 久々にランチに来た日、覚えてる?
 俺が不細工なかぼちゃのうさぎを作って、裏声で「オカエリ」っつったら、後からこっちにわざわざ手ぇ振ってくれて「タダイマ」って、恥ずかしさに裏声になりきれてなくて。

 たーまんねぇなぁ、なんて。

 どんなに長く通ってくれてるお客さんにも、そんなこと思ったことなかったんだけどな。


[語りだすのは心が動いた瞬間。
ただ、言い切らない内に信号にたどり着き、増えた通行人の手前言葉を切った。
誰にも彼女の魅力を聴かせたくなかったから。

続きがあることを示唆するように、ポケットの中の指は温まった細い指から中手骨をなぞり、形を覚えるように動いた。**]

(35) Ellie 2019/11/30(Sat) 08時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 僕の欲しいもの…、
 ああ。それなら前髪を留めるピンが欲しいです。
 あまり派手すぎず、かわいいものが。

[ほんのり色付く頬に咽喉を揺らし、自らの前髪を二本の指で挟むジェスチャー。しかし、眼鏡を掛ける手前、毎日整えて視界に垂れることはない。]

 貴女が仕事中につけても、問題ないくらいの……、

[パッと閃いたのは彼女に付けて欲しい、己のもの。
 店内では行儀よくしていても店外ではフリースタイル。
 外からの持ち込みもセーフだ。

 問われて一番最初に閃いた希望。
 臆面もなく告げてみせたが、言葉の途中が彼女の種明かしとぶつかった。心臓がダンプカーに撥ねられる。>>30

(36) momoten 2019/11/30(Sat) 12時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 ………、

[込み上げるのは微笑ましい照れではなく、事故った羞恥心。理解の枝伸ばす相手に告げてしまった赤裸々。]

 別のものを、考えますね。
 ……独占欲が強くてすみません。

[照れ隠しに笑う唇は波打ち気味。
 眉尻を下げて再考に頭が回る。]

(37) momoten 2019/11/30(Sat) 12時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 器用ですねぇ。
 僕なんか時々後ろ髪がひよこになります。

[彼女の私服を見た機会は少ないが、それでも初めてではない。それなのに、エプロンを外したちょっと特別な姿を見る度に胸と言葉が浮きあがる。彼女が普段と変わらぬと感じるなら、きっと変わったのは己の方。]

 ――― 僕にも覚えられますかね?

[綺麗な編み込みは料理人らしい器用さが見えた。
 ロップイヤーのように垂れさがる三つ編みにまず指腹で触れ、形を崩さぬように柔らかく圧し。
 不意にペラッ、と捲って本物の丸い耳も覗く。]

 難しいですかね。

[僅か潜めた声は、楽し気にモデルのお誘い諸共吹き込んだ。]*

(38) momoten 2019/11/30(Sat) 12時半頃

【人】 吹牛方士 芙蓉

――ハッピー・ノット・アンバースディ――

[窓のカーテンを閉めて、表に本日貸切の札をかける。
 とはいえ、それは事情を知らない通りすがりのお客様を一旦仕切るための意味しかない。
 常連さんたちには『好きに入ってきてください』と伝えてあるし、扉に鍵もかかっていない。

 ただ、うさぎの穴の中はいつもと様子が違う。
 テーブルとカウンターに大皿料理を並べて、いくつかの椅子をバックヤードに片付けて通路を確保してある。
 今日は、普段なかなか出てきにくい仕込みの必要な料理も散見される。
 気の向くままに、お好きなものを*]

(39) papr 2019/11/30(Sat) 14時頃

【人】 迷い人 ヘザー

……ヘアピン?

[宅本さんの指が、整えられた前髪を挟む。
 弁護士の先生が、仕事中につけるとは思えないし。
 意図が読めずにニ、三瞬くうちに、自分用のものだとわかれば、ぱっと顔が熱くなるのを感じる。

 食の話だと訂正すれば、顔が熱くなったのはこちらだけではなくなったようす。]

ふふ。
でも、ヘアピンも買いに行きましょうか。
派手すぎない、かわいいやつ。

[ヘアアクセは、どうしても必要になるし。
 いくつあっても困らない。]

(40) mmsk 2019/11/30(Sat) 16時頃

【人】 迷い人 ヘザー

短いほうが、大変かもしれないですね。
跳ねたら蒸しタオルで抑えるといいですよ。

[ひよこになっている後ろ髪を、隣を見やって想像する。
 今日は跳ねてはいないよう。けれど、ぴんと立ち上がったのを思えば、つい口元に笑みが乗る。]

やってくれるんですか?

[ヘアアレンジを覚える、というのはそういうことだろうと結びつける。
 三つ編みが指先で遊ばれるのは、なんだか耳元より心がくすぐったい。
 照れくさくはにかみながら、視線をそちらに向けようとする。]

(41) mmsk 2019/11/30(Sat) 16時頃

【人】 迷い人 ヘザー

一人でできるようなことしかしてないから、難しくはないはずですよ。
三つ編みはできます?

[そこさえ出来れば、関門はもう何もないと言っても過言ではない。
 あとは、ピンの刺し方くらいだろうか。
 話が出ただけなのに、どんなアレンジをしてもらおうか、すでに心躍りながら。]

あ。
ねえ、クレープ食べません?

[見慣れた駅前の、いつもなら通り過ぎるだけの店。
 最近タピオカドリンクもはじめた、商店街の小さなクレープ屋さん。
 宅本さんは何を選ぶのか、そわそわと気にしている*]

(42) mmsk 2019/11/30(Sat) 16時頃

【人】 啓明結社 カコ

[止めさせてみたい、なんて殺し文句>>33に射抜かれた心臓は反比例するように早鐘を打ち、射手である彼から赤い顔を逸らすように手を引いた。
 そうして案内し始めた足は次第に速度を落とし、今は彼の隣に収まっている。

 いつもより遅い、帰り道。通りを歩く人も疎らだ。
 時折通り過ぎる車のヘッドライトが、繋がる腕を歩道に焼きつけていく。]

 ……乙坂さん、サービスしすぎです。

[何度目かの射影。見慣れたバスが乙坂>>34の顔を照らす。
 見上げた顔が眩しくて目を細めた。光が消えても目を逸らせなかったが、溝の多い地面に慌てて前を向く。
 転ばないよう、慎重に。足先に力を込めた。]

(43) Pumpkin 2019/11/30(Sat) 17時半頃

【人】 啓明結社 カコ


 覚えてますよ。
 覚えてますけど……そこかぁ。

 だって、私のイメージと違うじゃないですか。
 でも嬉しかったからつい……忘れてください。


 ……やっぱり、忘れないで。

[耳元をくすぐるのは、まだ紅葉した木々が踊っていた日のことだ。
 懐かしさや恥ずかしさ、抑えきれない嬉しさも。複雑なソースみたいにない交ぜになった感情を滲ませながら相槌を打ち、最後の仕上げにわがままを一滴だけ落とした。]

(44) Pumpkin 2019/11/30(Sat) 17時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[赤信号で小休止。途絶えた言葉の最中、同じ温度に近づく手を彼の指>>35がなぞる。
 ポケットの中、ぴくりと指が跳ねて、仕事柄邪魔にならないよう短く整えたワンカラーの爪が布地を掻いた。小指が彼の指の隙間に迷い込んで、骨の窪みをつつく。]

 嬉しかったんですよ。
 おかえり、って。

[赤が灯る間彼の口が閉じるなら、その隙に少しだけ。
 立ち止まる人たちに聞こえないよう、腕が触れ合うくらいに身を寄せた。
 潜めた声は、まるで内緒話だ。]

 お店に行って、美味しい料理を食べる。
 それって当たり前なんですけど、全部私が選ぶこと。
 murmur coneyは私の願いが叶う場所で、
 乙坂さんは願いを叶えてくれる人。

(45) Pumpkin 2019/11/30(Sat) 17時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 でも、おかえりは待っててくれたみたいじゃないですか。
 常連だからなのは理解した上で、それでも嬉しかった。

 自分のイメージも、忘れちゃうくらいに。

[車道の緑が点滅し始める。]

 ……だから、夜働く乙坂さんに初めて会った日、
 勇気を渡せていたことを知って。

 貰ってばかりじゃなかったんだなって、
 私も、力になれることがあったんだなって、
 乙坂さんの意味になれたんだなって――

[流れるように走っていた車が止まり、黄色が赤にバトンを渡った。
 一瞬、この場所にいる誰もが立ち止まる。
 静寂により潜めた声が届くように、ヒールの中で更に背伸びをした。]

(46) Pumpkin 2019/11/30(Sat) 17時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 
 ――たーまんねぇなぁ、なんて。
 乙坂さんにしか、思わなかったです。

[とどめは今日の笑顔だったけれど、始まりならあの時を置いて他にない。
 三度目の真似もいささか照れ混じりではあったけれど、満足したように踵を下ろす。
 信号が、青に変わった。*]

(47) Pumpkin 2019/11/30(Sat) 17時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[行儀を語っても、どうしたってデート中は油断する。
 彼女が店舗では見せない顔をつくるように、己もただ一人の男になってしまうのだ。だが、彼女は重たい好意を赤い顔で笑ってくれた。
 ――― 心臓を轢いていったトキメキのダンプカーがバックで戻ってくる。]

 ……これでも妬かない方なんですよ。
 本当ですよ。ちゃんと付けてくださいね、約束ですよ。

[主張と願望が綯交ぜになり、彼女の髪をふわふわと圧す。
 細かいキューティクルは指を滑らせ、何度か三つ編みに添ってなぞり。]

(48) momoten 2019/11/30(Sat) 20時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 前は鏡で見えるんですが、後ろに眼がないとこんな時に困ってしまいますね。いつの間にか後頭部がひよこの支配下に落ちているなんて。

[今日は無事です。と彼女の髪をようやく解放し、掌を添える後頭部。なにせ今朝は何度も鏡を覗き、合わせ鏡まで用意した。
 名もない関係の向こう側を意識して貰えるように。]
 
 戸崎さんが許してくださるなら、やってみたいですねぇ。
 最初のうちは拙いかもしれませんが覚えますから。

[顎を自然と引いて、視線を前に向ける。
 不意に態と外した視線は、咽喉に溜めた熱い言葉の所為。
 一拍間を置いてみても、紡ぐ声はやはり少し渇いていた。]

 ―――…触れてみたいです。
 髪にも、貴女にも。

[北風に紛れる低い声。
 茶化して弾む陽気でも、抑揚の足りない平熱でも無くて。] 

(49) momoten 2019/11/30(Sat) 20時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 バナナチョコレートホイップですね!

 あ、戸崎さん、戸崎さん。
 イイ感じなカラフルパラパラーも掛かってますよ。

[潜めた低音は上に突き抜け、往年のスタンダードメニュー目掛けて飛びついた。
 テンションを煽ってくる小憎いスプレーは仕上げにぱらりと飾る程度のオマケだが、遊び心に敏感な男は早速報告。

 己の感じるままに彼女に伝えたがる分かり易さ。
 自身の好みを伝えると言うよりは、喜びを分かち合いたい条件反射。]*

(50) momoten 2019/11/30(Sat) 20時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

ちゃんとつけますよ。
特別ですから。

[青いヘアアクセサリーは、自分で買い集めたものばかり。
 誰かと買いに行く、という経験はなかったから、そういう意味でも特別。
 前髪を止めるヘアピン、どんなものがいいかなと頭の中で想像を巡らせる。
 細身で、シンプルなやつがいい。並べてつけられるようなものにしようか。]

でも……妬いて、くれないんですか。

[妬かない方、というのはありがたいことなのだろうけれど、ちょっぴり寂しいな、とか。]

(51) mmsk 2019/11/30(Sat) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

後ろに目、欲しくなりますよ。
慣れるとできるようになりますけど、やっぱりあわせ鏡とか欲しいですね。

[街を歩いて、時折カットモデルの声がかかるような髪。自慢の髪。
 それを好いてくれるのは嬉しい。褒めてくれるのも、嬉しい。
 やってみたい、と言われれば、首肯する。]

――いいですよ。
いっぱい、触ってほしい。

なんて。
まだ、ちょっと緊張しちゃいますけど。

[えへ、と照れ隠しに笑って、クレープ屋さんへの距離を小走りで詰めた。]

(52) mmsk 2019/11/30(Sat) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[低い声が、胸の奥側からすくい上げられるみたいにどきんと胸を鳴らしたから、自分の感覚に驚いてしまって。
 それを隠したくて、急ぎ足。]

バナナチョコホイップ。いいですね。
じゃあ、バナナチョコホイップひとつ。

[ひとつ。だって、この胃の容量は限られているから。
 クレープをいきなりひとつまるごと食べてしまったら、この先が思いやられるし。]

半分こ、しましょう。

[いいですか、と小首かしげ*]

(53) mmsk 2019/11/30(Sat) 21時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[彼女の言葉が胸の内に溜まっていく。
 うさぎの穴では胃袋を掴まれ、外では心臓を肥やしてくる。不意に跳ねる動悸はまだ慣れない。]

 僕がヤキモチ妬くと、乙坂さんと宇都木さんが筆頭になりますよ。
 貴女が大事にしているものは、大事にしたいです。

[優等生的返答だとの自覚はあるが本音であった。
 無論、彼女が持ち前の善性であちこちで声を掛けられていると知ったら話は別だが。>>3:+25
 幸いまだ店長をはじめとした三者からリークは受けていない。見栄が張れる。]

 多分、戸崎さんが考えているような妬き方ではないから、困っちゃいますよ?

[見栄が張れるから、少し残念そうな彼女を愛でられた。
 これで期待も勘違いもしないなら野暮天に過ぎる。]

(54) momoten 2019/11/30(Sat) 22時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 ………ヤキモチと言うか――…、

[風に乗る小走り。>>52
 揺れる髪はさらさら波打ち、幻想を生む。
 彼女が口を開けば胸が弾み、距離が空けば胸が軋む。]

 今はヤキモキと言うか。
 ……試される僕の理性と言うか。

[独り言を隠すように一度片手で口元を拭い、眼球まで廻った熱を寒風で冷やす。
 そうして僅かな距離なのに少しでも早くその背に追いつきたくて足を大股で踏み出し。]

(55) momoten 2019/11/30(Sat) 22時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[通すオーダーはバナナチョコホイップ、―― ひとつ。
 少しだけ眼鏡の奥で目を瞠ったのが己で、ニコニコ微笑んだのが若いクレープ屋の店員。

 首に昇った熱は羞恥心ではなく、喜びの熱量。
 流石にぐぅと唸る咽喉奥。]

 ……分かりました。

 戸崎さんがそういう心算なら、僕だって遠慮しません。
 僕が図々しいの、僕が一番良く分かってるんですよ。

[視線を左右に彷徨わせてから、冷たい空気で肺を洗って観念する。白旗の代わりに小銭と出来立てのクレープを交換し、ゆっくりと差し出す彼女の口元。]

(56) momoten 2019/11/30(Sat) 22時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト



 はい、あーん。


[彼女に手渡す所作はなく、デートらしい一言。]*

(57) momoten 2019/11/30(Sat) 22時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[サービス?されているのは此方の気分なのだが。>>34
頬に視線を感じる。
外気は冷たいのに、火照る心地がする。

舗装の甘い道路に彼女の視線が外れていなければ、また立ち止まって触れる面積を増やしていたかもしれない。]


 カコちゃんの中には「自分はこう見られている」っていうイメージがあるんだよな。
 そうなるように「見せてる」っていうか。

 あの日のアレは、見せようとした訳じゃなくて。
 でも、「俺に」届けようとしてくれた。

 それが嬉しかったから。忘れる訳ねぇよ。


[彼女にとっては恥ずかしい思い出なのだろう。>>44
でもそれを、乙坂が「カコを唯一の女の子だと気づいた瞬間」とラベリングしたことにより「忘れないで」という想いに変えられたことが嬉しい。
カコといると、「嬉しい」が増えすぎる。]

(58) Ellie 2019/11/30(Sat) 22時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[止まっている間乙坂は口を閉じたけれど、今度はカコが密やかに言葉を紡いだ。>>45
追い込んだつもりが追い詰められる。
好きな子に探られる、今まで己も気づいていなかった弱点に、喉仏が上下したのは無意識。]


 俺にとっても店は「美味いものを食って貰って喜んで貰う」って、願いを叶える場所で。
 願った通りの反応を返してくれるカコちゃんは、願いを叶えてくれる人だよ。


[乙坂が口を開いたのは横断歩道を渡り切ってからだった。
信号待ちで口を噤んだ理由は周りを気にしてのものだったけれど、話し始めが遅れたのは、彼女の言葉でかき混ぜられた感情が言葉を失わせた所為だ。]


 待ってたよ。
 ランチに立ち続ける俺に力をくれるカコちゃんを。

(59) Ellie 2019/11/30(Sat) 22時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 待ってたって気づいたから、暫く来なかった訳を店長にカンニングした。知りたかった。

 そしたら仕事頑張ってたって聞いたから。

 ――うん、俺も夜シフト不安に思ってる場合じゃねぇなって。


[彼女の三度目の真似>>47は、思い出すだけで心臓が潰れそうだ。]


 ……先に俺が心臓止めるんじゃねぇの、これ。


[信号待ちからずっと、腕が触れ合う距離のまま。
絞り出すような声。苦笑。
もう会話が聞こえる範囲に人は歩いていないのに。]

(60) Ellie 2019/11/30(Sat) 22時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 俺にだけ?
 ――宅本さん、は?







 ……あーごめん、駄目だ、妬いてる。


[彼女よりも多分年上の己は、彼女の前では大人で頼り甲斐のあるシェフだと思われていたいのに。
彼女の言葉を疑う訳でもないけれど、初見で誤解をする程に二人が似合っていたから。

慾張りになってしまった。
己を選んでくれたのは、   ――「選択肢」ではない答えを期待して。*]

(61) Ellie 2019/11/30(Sat) 22時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

ん……

[妬く対象筆頭の名前が上がって、困ったように眉寄せた。
 紳士的に――宅本さんの言葉を借りるなら"行儀よく"好いてくれる宅本さんの、そうでない面を見たくて妬いてくれないかなんて言ったのに、対象が同僚となると、当然のことなのに躊躇いがあった。]

……え、えと、二人に迷惑にならないように、なら。

[嫉妬の結果が自分に向くなら、まだ。
 言っておきながら不安が勝ってきたので、この話は終わりにしようと口噤む。]

(62) mmsk 2019/11/30(Sat) 23時頃

【人】 迷い人 ヘザー

わたしが半分にしようって言ったんですから、遠慮なんていらないですよ。
図々しい方がい――あ。

[クレープと交換になった小銭の出処に、A音が出る。]

わたしが頼んだのに。

[買われてしまった、と思うけれど、スマートな支払いに文句を重ねることまではしない。
 差し出されたチョコバナナホイップ、甘い香りが鼻腔をくすぐる。]

(63) mmsk 2019/11/30(Sat) 23時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

ん。

[髪が落ちないように耳にかけて抑えて、前傾姿勢でクレープの端にかぶりつく。
 小ぶりな歯型を残して、ひと切れのバナナと、チョコソースとホイップクリームを口内に迎えた。

 焼き立てのクレープは端がぱりっとしていて、口当たりがいい。
 香ばしい甘さにミルキーなクリームとチョコレートの香り。
 それぞれ違う甘さが4種類混ざり合って、口が幸せ、というのがぴったりな気分。]

ふふ。

[定番の味は定番になるだけあって、おいしい。
 唇をちろりと舐めて、チョコソースを拭い取った。]

(64) mmsk 2019/11/30(Sat) 23時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

宅本さんも、どうぞ。

[最初の一口目をもらってしまったけど、もともと彼のリクエストだ。
 順番が変わってしまった、と次を促す*]

(65) mmsk 2019/11/30(Sat) 23時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[信号が青になって歩き始めても、暫くお互い口を開かなかった>>59
 沈黙に不安はない。
 お互いの足音と体温だけを感じる時間に、うっとりと瞬きをした。]

 ……乙坂さんは私を喜ばせる天才ですか?

[白いラインを渡り終えて、また次の道へ。乙坂の声にゆっくり瞼を持ち上げる。
 いつもより近い場所から聞こえる彼の言葉ひとつひとつが嬉し過ぎて、ふにゃふにゃと崩れる顔を隠すみたいにマフラーへ口元を沈めた。
 布越しの篭った声は、照れてもごもごしている。]

 ……ふふ。
 いっぱい、止めてください。

 いっぱい止めて、
 いっぱい、私のこと好きになって。

[絞り出すような声>>60はきっと、触れ合う距離でなければ聞こえなかっただろう。
 きょとんと睫毛を上下させ、それから微笑む。
 かわいい、なんて。年上の男性に思ったのは二度目だ。一度目も同じ人だった。]

(66) Pumpkin 2019/11/30(Sat) 23時半頃

【人】 啓明結社 カコ


 宅本くん?

[再会した同級生の名前が出て、もう一度きょとんとした表情を浮かべた。
 意味を理解する前に、少しの間を置いて発された理由>>61に乙坂の顔を見上げる。
 口元が、また彼の黒いマフラーに埋まった。]

 ……乙坂さんじゃなきゃ、
 忘れないで、なんて言わないです。

 乙坂さんの料理が食べたいし、
 乙坂さんの笑顔に心臓が跳ねます。

 私は乙坂さんが、いいの。
 ……駄目?

[道をひとつ越える前>>58、嬉しかったなんて言われて、喜ばない訳がなかった。
 何かを手放した訳でもなく、何かを比べた訳でもなく、この手を掴んだのはそれを自分が望んだからだ。
 伝えきれなかった気持ちを補うように、ポケットの中、唯一の愛しい人の手に指を絡めた。]

(67) Pumpkin 2019/11/30(Sat) 23時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 
 はぁ、どうしよう。
 すごい恥ずかしいこと言ってる気がします。

 酔ってるのかな。浮かれてるのかも。
 おかしなこと言ってたら止めてくださいね。

[小声とはいえ、大胆な告白をした自覚はある。
 熱くなった顔を空いた手で顔をパタパタと仰いだ。*]

(68) Pumpkin 2019/11/30(Sat) 23時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 それはこっちの台詞だけどな?

 店でも言った。「カコちゃんは俺を喜ばせるのが上手い」って。


[恥ずかしがる顔を隠すように口元がマフラーに沈む。>>66
……俺のマフラーなんだよなぁ、なんて。
眺めたらまた愛しさに息をするのを忘れそうだ。]


 いっぱい止めて、か。
 じゃあその度に生き返られねぇと。


[言われなくてもいっぱい好きになるけれど。
それを求められることがこんなにも嬉しいなんて知らなかった。

息の根を止めるのも、動かすのも、彼女。
預けられることがこんなにも幸せ。]

(69) Ellie 2019/12/01(Sun) 00時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[ほら、また心臓を串刺しにする言葉が耳に響く。>>67
欲張った分以上が返って来るものだから、往来だというのにへらりと緩む頬を隠せない。

マフラーは彼女の口元をすっかり覆っている。
何かを発する度、その毛糸は乙坂よりも先に彼女の唇に振れるのだ。]


 ――……


[己よりも先に、 ――いや駄目だ、性急過ぎる。]


 駄目な訳あるか。


[浮かんだ邪な考えを打ち消そうとしていたら、口調が同僚に対してのもののように少し乱暴になった。]

(70) Ellie 2019/12/01(Sun) 00時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 嬉しい。
 ああでも笑顔が良いのかって思ったら、笑う時ちょっと意識しそうでやばいな。
 少なくともこんな緩み切ったやつじゃねぇだろ。


[繋いでいない方の手で己の頬を抓った。
そうか、己が嬉しくて笑顔でいるだけで、彼女を嬉しくさせることができるのか。
まるで永久機関だ。]


 ジャッジが浮かれてる俺だから公平な判断は保証しかねる。
 おかしなことなんて一個もないよ。


[絡んだ指先から今も彼女が「伝えたい」という想いが流れてくるようだ。
繋がりを深める。
言葉以上の想いを共有するように。]

(71) Ellie 2019/12/01(Sun) 00時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

 
 じゃあ酔ったついでにもう一個聞いて。

 こうして二人でいる時は――「宅本くん」よりも、俺を近くに呼んで欲しい。


 ……駄目?


[今度は乙坂が真似する番。
許可を取るようでいて、ごり押ししている自覚はある。*]

(72) Ellie 2019/12/01(Sun) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

――ハッピー・ノット・アンバースディ――

[今日はうさぎ穴の生まれた日。
 気がつけば自分も長くここにいるなぁ、と思いながら、昼から煮込み料理の仕込みをしていた。

 今年の仕込みはロールキャベツとポトフ。
 大人数で食べやすいよう小ぶりに仕立てたロールキャベツは、トマトとミルクのスープで煮込むオリジナル。
 否、正確には、トマトもミルクスープも好きで、どっちかに決められなかった結果の名前のないスープ仕立て。
 野菜の旨みを効かせて、いくつかの香草と一緒にとろ火でくつくつと。]

(73) mmsk 2019/12/01(Sun) 00時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

[もう片方のポトフは、先日自宅で作ったものの再現。
 食べたいとリクエストをもらったきりだったから、どうせならみんなで食べられる日に、と今日に決めた。

 これはなんてことない、シンプルなポトフ。
 ソーセージとベーコン、玉ねぎとじゃがいも、にんじん。それからセロリをたくさんと、目についたからかぶ。
 セロリたくさんが、オリジナリティといえばそうかもしれないというくらい。
 ローリエ落としてコンソメでことことと。
 パーティでは鍋ごと置かせてもらうつもり。]

(74) mmsk 2019/12/01(Sun) 00時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

ん。

[一口味見して、納得して頷く。
 このまま出して、申し分ない味。

 今日はその場その場で料理を作らないから、店員たちもみんな表に出て、お客様たちとざっくばらんなパーティをする日。
 だから――少しだけ挑戦をしてみようかな、なんて、胸に秘めていた*]

(75) mmsk 2019/12/01(Sun) 00時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[シュトーレンのプディングとダージリンは、彼女の希望に添えるものだっただろうか。
そうして今日もうさぎ穴のディナータイムの時間は、ゆったりと過ぎていく中。]

 あ。そうだ。

[ふと、カウンターから少し身を乗り出して。
人懐こい笑みを浮かべ、伶菜さんに声を掛けた。]

 伶菜さん、帰るときには俺に声掛けてね。
 また明るい道に出るとこまで送ってくからさ。
 その方が俺らも安心するし、 それに……

[ちょっとだけ声を潜めて。]

 そうすれば上着忘れることないでしょ?

[先日、忘れた上着を取りに戻ってきた時の様子を思い出して、くすくすと。]

(76) SUZU 2019/12/01(Sun) 00時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[食べられる量を気にして頼みづらかったってことは。つまり、出された食べ物を残したくなかったってことだよね。
残すことを、よくないことだとわかってる。
作り手の気持ちを大事にしてくれる子だと、思うから。]

 また、食べにきてよ。

 あ。そうそう、今度この店の
 開店記念パーティーもあるんだ。
 よければそれにも、是非きてほしいな。
 

(77) SUZU 2019/12/01(Sun) 00時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

 
 皆で料理もデザートも色々用意してるし、
 本でしか見たことないような料理とかも、あるかもね。

 えーと、確か日付は……ああこの日だ。

[壁にあるカレンダーを指差しながら、彼女にもパーティーへのお誘いを。

また伶菜さんが来てくれるなら、きっと店長もカズさんも、エリちゃんも喜ぶし。
もちろん自分も、とっても嬉しい。**]

(78) SUZU 2019/12/01(Sun) 00時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 ……そうなんですよねぇ。
 戸崎さん、それが態とじゃないんですからねぇ。

[妬いてくれないのと囀った唇で、男らの名前を出した途端躊躇する。元々細い眼が分かり難い半眼を作り、薄く笑って何も知らない顔で男心を弄ぶ愛しい人を視線で刺す。

 怖いもの知らずなのか、好奇心なのか。
 そそくさと話題をしまってしまう彼女に代わりに与えるのは出来立てクレープ。]

(79) momoten 2019/12/01(Sun) 01時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[差し出したクレープを疑問を持たず食む無防備さ。
 伏目がちに置かれた視線を見下ろして、数秒の沈黙を噛む。>>64
 
 常々彼女のことは可愛らしいひとだと認識していたが、もっと大人びた形容詞も脳裏で群れを成す。理性がサボタージュを始めると、どうにも己は一度黙る癖があるらしい。]

 ……あまり妬かないのは本当です。
 同性の僕から見てもあの二人は魅力的だと思いますが、比べて如何の、と言う話ではないですから。

[クレープに残る小さなアーチ。
 咀嚼で口を開けないのを良いことに、持ち出すのは彼女が恐れて手を引いた話題。]

(80) momoten 2019/12/01(Sun) 01時頃

【人】 啓明結社 カコ

 じゃあ、お互い様ですね。
 そうなら、もっと嬉しい。

 ドキドキするのも、気持ちも。
 全部、お互い様。

[自惚れようがないくらいに、彼>>69の声から視線から、想われていることが伝わってくる。
 口元を隠したって、そこから出てくる声がふわふわ弾んでいるのが分かった。鼓膜をくすぐる自分の声が普段より甘いことに気づかないフリをする。
 自覚したら、頭の先までマフラーに埋れたくなってしまいそうだ。]

 !

[いつもと違う反応>>70に、絡めた指がピクリと跳ねた。
 頬を抓る顔を見上げる。]

(81) Pumpkin 2019/12/01(Sun) 01時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[彼女が顔を上げるタイミングで、温い指先が垂れる三つ編みに触れた
 そのまま指背で押し上げ、ぺらりと捲った先ほどとは異なり、忍び込ませるように。節くれだった指が彼女の外耳をやんわりと摘まみ、内側の凹凸を掠めるように撫でてから包み込む。]

 ですが、独占欲はあるんですよ。
 貴女の色々、僕だけのものにしたいと思っています。

[耳を内包する掌にじわじわと熱が溜まり、己の体温が彼女の薄い末端から伝播していく。その熱の動線を導いて指先がこめかみを降り、クリームの詰まった頬をくるりと撫でた。] 

 僕以外と、こんなことしちゃ駄目ですからね。
 ―――…お返事は?

[彼女に疚しい気持ちで触れて良いのは己だけ。
 意味深を伝える挙動は教え込むように緩慢。

 綺麗な口角から、見えないチョコを親指で拭う素振り。]

(82) momoten 2019/12/01(Sun) 01時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[パク、と彼女の唇を掠めた指腹を食み。
 吟味の咀嚼数秒。]

 ……そういえば間接キスですね。
 
[悪びれぬ吐露と共に、クレープの歯形ごと攫う一口。

 押し寄せる生クリームとほろ苦いチョコレートの調和、カラースプレーが咀嚼の度に折れて楽しい。
 甘くて柔くて美味い ―――、

 だが、胸の内はもっと甘い温度で溶けていた。]**

(83) momoten 2019/12/01(Sun) 01時頃

【人】 啓明結社 カコ

 ふふ、私はもう意識してますよ。
 乙坂さん、食べる時の顔見てるでしょ?
 作った人として見てるのは分かってるんですけど……
 今日、ドキドキしてましたから。

[秘密を打ち明ける声は、照れと喜びに蕩けていた。
 声と同じくらいとろんとした笑みを浮かべる。]

 その笑顔は初めて見ました。
 さっきの言い方も、向けられるのは初めて。
 どっちも、ドキドキします。

 私が知っているより、乙坂さんが思うより、
 私は、乙坂さんの全部が好きみたいです。

[ジャッジ>>71に甘えて、存分に浮かれることにした。
 指の間までぴったりと重なった温度を愛おしむように、親指で彼の手の甲を撫でる。]

(84) Pumpkin 2019/12/01(Sun) 01時頃

【人】 啓明結社 カコ


 ?
 はい、なんでしょう。

[通りを曲がって、一本細い道へ。
 暫く住宅街を進むとマンションが見えてくる。
 あそこです、と今日の終わりを示しながら、彼のお願い>>72を聞いた。]

 ……それ、ずるい。

[最初に言った自分のことを棚に上げて、抗議の声ひとつ。考え込むように口を閉ざした。
 名前は知っている。もっと近く、近く。
 マンションの入り口が見えた。]

 一馬…………さん?

[名前だけの甘い響きに体温が上がって、付け加えるように続きを添えた。浮かんだのは、人懐こい笑み。カズさんと呼んでいた声だ。
 赤く染まった目元を伏せつつ、足を止める。
 つま先を軸にくるりと半回転。コートの下、スカートが踊った。]

(85) Pumpkin 2019/12/01(Sun) 01時頃

【人】 啓明結社 カコ

 今日は、ありがとうございました。
 マフラーまで借りちゃって……洗って返しますね。
 寒くないですか? 何か持ってきた方が……。

[この時間が終わってしまうのが惜しくて、次々と言葉を重ねてしまう。
 繋いだ手を離せないまま、困ったような笑みで乙坂を見つめる。]

 ……おやすみなさい、一馬さん。

[もう一度、特別な名前を呼んで。
 指先から力を抜いた。*]

(86) Pumpkin 2019/12/01(Sun) 01時頃

【人】 迷い人 ヘザー

態と?

[>>79聞き返している時点で、断じて態とではなかった。
 怖いもの知らずか好奇心かと言われれば、まごうことなき好奇心。
 猫は一度死ぬまで、己の好奇心の危険さに気付けない。

 気付けずにいるから、ひと口クレープを食んでしまえば、そちらに意識取られる。]

……、

[わずかの静寂、甘みのハーモニーを味わう途中。
 切ったはずの話題が帰ってきて>>80、微かに眉を寄せた。
 が、理由を聞けば少しは納得する。
 二人のことは魅力的だけれど、比べるものじゃない。
 それはそのとおりだと思うから、口を開けないぶん首肯した。]

(87) mmsk 2019/12/01(Sun) 01時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

んん、

[>>82節だった指が耳に触れ、そのくすぐったさにぴくりと強張る。
 指が動くたび、自分以外の存在を明確に感じて心臓が何度も鐘を打った。
 耳元にもうひとつ心臓が出来たみたいに、体温がうつっていくだけでどきどきする。
 それがするりと自分の体のかたちをなぞって、頬に降りて。
 咀嚼なんてしている場合じゃなくなって、止まっていたけど。]

っ、んむ、――

――はい。

[返事を求められて、急いで喉奥に持っていった。
 ちゃんと言葉で、返したくて。]

(88) mmsk 2019/12/01(Sun) 01時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

[でも、言われなくてもこんなこと、他にやる予定はない。
 特別同士。そんな関係だから、自分もさまざま心を許しているつもり。
 触れることも。ヘアアレンジも。好みを知るためのお買い物も。]

そうですね。
……だって、そのつもりで半分って言いましたから。

[>>83間接キスも。
 間接じゃなくしちゃいますか、とまで言い出す勇気はまだ出てくる気がしなくて、もう一口をもらうふりして飲み込んだ。]

(89) mmsk 2019/12/01(Sun) 01時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

[クレープを食べ終えるころ、次はどこに向かうかの算段をつけながらぐるりと目線を巡らせる。]

……あの。
商店街抜けた先くらいに、よくヘアアクセ買ってるショップがあるんですけど。

ヘアピン、見ていきますか。

[一番に買いたいと言ってくれたものを優先したい。
 宅本さんの欲しいものを買う買い物だから、自分の計画よりヘアピンだ。
 商店街を抜けた先に、ショッピングモール。
 安価でも質がよく、可愛いデザインのアクセサリーが揃う気に入りのテナントが入っている**]

(90) mmsk 2019/12/01(Sun) 01時半頃

村の更新日が延長されました。


【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[>>84己が出したものがどう食されるのか気になってしまうのは癖だ。
他の客に対してもそうだし、他の客にも見られるとドキドキすると言われたことはある。

それでも、今日カコを見ていた視線に料理人としての純粋な癖だけではない意味が宿っていたように。
カコが感じていたドキドキに、純粋に「見られている」ことの緊張以外の意味があったのなら。

それは二人の間に流れる気持ちが「お互い様」で「同じもの」だからだろう。>>81]


 店じゃ出せねぇ顔してんのはわかるよ。
 さっき思わず言ったのも。

 "murmur coneyの乙坂シェフ"のイメージとは違うだろ?

 でもそれも好きだって、俺が思うより想ってくれてること、 ――嬉しくてまた好きになる。


[カコも知らない彼女も己が「全部好き」だと、同じ位置を指腹で撫でることで示した。]

(91) Ellie 2019/12/01(Sun) 11時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 ……もう着くのか。


[示された終点を明らかに惜しむ声が出る。>>85
細い道は少し心配になるが、辺りの住宅の雰囲気を見る限りは治安は悪くなさそうでほっとする。
彼女が一人で歩いただろう過去の夜と、今後己が送れない夜に、彼女が無事自宅の玄関を開けることは常に気にしていたい事柄だから。]


 狡い俺は嫌い?


[ニヤニヤと追い打ちをかける。
返って来る気持ちが期待通りのものだとしても、敢えて。
「じゃあまたね」の挨拶までの少しの時間も惜しんで求めた。]

(92) Ellie 2019/12/01(Sun) 11時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[――ら、打ちのめされたのは乙坂の方だった。
呼び捨てでもさんづけでも構わなかったが、彼女の声で響いた「かずま」の響きがあまりに甘くて、奥歯が痒くなる心地にごくりと唾を飲み込んだ。]


 ――うん。
 はは、思ってたよりキたわ、 ……はー、こんな感じか。
 店で呼ばれたら手元狂いそう。


[とうとう着いてしまう。
「おやすみ」に続く前口上が少しでも長く続くように、自分も何かを言おうとしたのに、耳元に残る「かずまさん」が脳を溶かして言葉が上手く出てこない。]


 俺も、ありがとう。
 マフラーは……うん、また今度。

 店に来た時にでも、 ――あー、こないだ書いてなかった日は休み、だし……
 寒くねぇから平気、うん。

(93) Ellie 2019/12/01(Sun) 11時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 そうそう、カッコつきでdinnerて書いた日は「貸切」看板出して開店記念パーティをするんだよ。
 常連さんにはスタッフがこうやって内緒話みたいに伝えてるんだけど、……もし都合が良かったら、是非。

 食いたいもんあったら教えて。
 連絡先――あー、名刺持ってねぇから何かメモしようか。


[物理的に手を離すきっかけを作らないと、このまま永遠に繋ぎとめてしまいそうだ。
そう思って緩めたのは乙坂の方が先だったのに。

困ったような笑顔でするり彼女の手がポケットの上部を目指したなら、思わず掴んでしまった。]

(94) Ellie 2019/12/01(Sun) 11時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

 やっぱ、寒いからちょっとあっためて。


[繋いでいない方の手を彼女の背中に回して引き寄せる。
ドッドッドッと鳴る心臓が煩い。
シャンプーの香りだろうか。彼女からは良い香りがする。
あと少し、あと数秒。]


 ……マフラー渡してて良かった。
 危うく、


[もっと近づくところだった、と身体を離し、今度こそ肩に引っ掛けていたワンショルダーバッグを探る。
料理のネタ帳を一枚ちぎって右肩上がりに電話番号とIDを書き連ねた。**]


 おやすみ、カコちゃん。

(95) Ellie 2019/12/01(Sun) 11時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[彼女の耳に触れたのは己の指だが、己の耳に触れたのは彼女の声。鈍い振りをして誠実ばかりを知っている。>>88
 あれだけ彼女を大事にしたいと思いながら、素直な我が身は指先から伝わってくる緊張感を悦んだ。
 触れた場所から拡がり行く独占欲が熱い。]

 やっぱり。
 ―――…貴女はそういうとこ、狡いです。

[己が想う以上に彼女はこの感情を許してくれるし、何より受け入れて、選んでくれている。

 それを掌の上で教えられる男は、悔しくもないのに眉尻を下げた。自然と彼女の口元に視線が降りたのは偶然。]

(96) momoten 2019/12/01(Sun) 14時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 ……でも、そういうところも好きですよ。
 貴女を日に日に可愛く想うのは、僕が日に日に好きになることと密接な関係があるように思います。

[今、彼女が見せる顔は店員のものではないし、己が見せるのは客のものではない。意識し合う男女のものだと教えてくれる。

 愛される覚悟も、意識してくれることも。
 彼女は言われたことを鵜呑みにする絵に描いたようなお人よしだが、言葉を信じるなら、己は中でも特別なのだ。>>89

 このままだと、世界一可愛い女の子になっちゃいますね。
 それは道理でも、少し不安になります。
 

(97) momoten 2019/12/01(Sun) 14時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 行き付けというやつですね。
 貴女が好ましく思うものは僕も気になります。
 
 ああ、でも。

[本来己は遠慮を知る性質ではない。
 彼女に厭われては本末転倒と猫の羊のと皮を被るだけ。
 ――― 丁度、あんまりに可愛いと念を押して不安を吐露したところでもあるし。]

 よく行く場所なら、手を繋ぎたいです。
 
[故意犯の物言いと指先が滑るのは同時。
 先には耳を包んだ掌が、今度は彼女の手を取り上げる。
 大きな掌の中に、閉じ込めてしまうように。

 掌を重ね、指を絡め。
   ぎゅっと結んで掴まえた。]*

(98) momoten 2019/12/01(Sun) 14時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 違いますねぇ。
 “murmur coneyのお客さん”が知らない乙坂さんです。

 でも、だから、嬉しい。
 だって……恋人、ですから。

[恋、という響きのくすぐったさにはにかむ。好きと伝えるのとはまた違うくすぐったさだ。
 手の甲に触れる彼の指>>91の固さも、いつもよりくだけた笑顔も、少し乱暴な話し方も、店員と客の間柄では知り得なかったもの。
 餌を欲する雛鳥みたいにもっとと願う欲は、自分の心臓が保つ程度に少しずつ出していくとしよう。]

(99) Pumpkin 2019/12/01(Sun) 16時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 はい、もう着いちゃいます。
 もっと遠かったはずなのになぁ。

[欲の代わりに零れたのは、彼>>92に続く寂しげな音だ。
 疲れた日なんてどれだけ歩いても見えて来ない景色が、今日はワープしたみたいにあっという間に視界の中。
 終わりから目を逸らし、ニヤニヤ顔の恋人を見上げる。]

 む、意地悪。知ってるくせに。
 ……大好き。

[何度目かの好きは、少し拗ねたような声。彼に求められる喜びの照れ隠しだ。
 こんなに好きにさせてずるい。
 近い呼び名は、お返しみたいなものだ。くらえ。]

(100) Pumpkin 2019/12/01(Sun) 16時半頃

【人】 啓明結社 カコ


 ……そ、れは、良かった……です。

[くらった。乙坂>>93の反応に、顔が真っ赤になるのが分かる。繋いだ手が燃えるように熱い。
 連ねた言葉は別れを惜しむ時間稼ぎであったし、動揺を隠すためでもあった。]

 できるだけ早く返しに行きますから、
 風邪、引かないでくださいね。
 24日に大きな仕事があるので、
 暫くはバタバタしちゃうんですけど……パーティ?

 絶対行きます。都合は良くします。
 えっと、じゃあラザニア食べ……あっそうですね。
 私名刺ありますので ――っ!

[いつもの計画性はどこへやら。
 わたわたとほどいた指は、ポケットの主>>94に捕まる。
 引き寄せられるがまま、よろけた足で腕の中に飛び込んだ。]

(101) Pumpkin 2019/12/01(Sun) 16時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[近い。近くて、熱い。驚きに固まった身体から、徐々に力が抜けていった。
 マフラーと同じ匂いに包まれながら、空いた手で彼の服をそっと掴む。
 額を彼の肩に押し当て、2人分の鼓動に目を閉じた。]

 ……?

[頭上から聞こえてきた声>>95に意識を向けると、耳の中に囁きを残して身体が離れた。
 さっきまで燃えるように熱かった身体に夜風が染みる。身を小さく震わせた。]

 ……。

[差し出された一枚の紙に手を伸ばす。
 ワインレッドの爪は紙を通り過ぎ、差し出す手の付け根に触れようとした。]

(102) Pumpkin 2019/12/01(Sun) 16時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 一馬さんに、カコちゃんって呼ばれるの好きなんです。
 そんな風に呼ばれることないから、新鮮で。
 かわいい響きでしょう?

[輪郭を辿るように手の淵、それから指の付け根へ。]

 でも、私も、一馬さんの特別が欲しい、な。

[小指の側面をなぞり、順番に指先の山を越え、最後に紙を掴んだ。]

 ……次、会った時。
 もっと近く呼んでください。
 
 いっぱい、傍で。

(103) Pumpkin 2019/12/01(Sun) 16時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 それじゃあ、おやすみなさい。
 連絡しますね。

[代わりに名刺を差し出し、扉の向こうへ駆けていく。
 自動ドアが閉まる直前、ふと思い出したように振り返り、自分の心臓の辺りを指で示した。]

 ついてるかも。

[無防備に飛び込んでしまった箇所は、少し汚れてしまったかもしれない。
 申し訳なさそうに両手を合わせてから、マフラーを引き上げ、顔の半分を隠した。
 ひらりと手を振り、名残惜しさを振り切るように駆けていく。*]

(104) Pumpkin 2019/12/01(Sun) 16時半頃

【人】 啓明結社 カコ

― 自宅・302号室 ―

[駆けた足はそのままエレベーターへ飛び乗り、染みついた動作で3階へ。ヒールの音に気をつけながら、早足で自室の鍵を開けた。素早く身体を滑り込ませた。
 ドアに背を預けたかと思えば、ずるずると滑り落ちるようにしゃがみこむ。]

 ……っ!

[マフラーに隠した顔の熱が冷めない。きっと耳まで赤い。
 睫毛を震わせながら、小さく息を吐いた。視線を手元へ動かす。
 受け取った紙は少し皺が寄ってしまっていて、両手で破らないように伸ばした。右上がりの文字を指でなぞる。]

(105) Pumpkin 2019/12/01(Sun) 17時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[名刺には電話番号とメールアドレスしか載っていない。
 鞄からスマホを取り出し、貰ったIDにメッセージを送る。]

 『桐野江です。
  今日はありがとうございました。
  パーティ、楽しみにしてます。』

[あまりにシンプル過ぎる文面と数秒睨み合った。
 素っ気ないと思われてしまうだろうか。しかし、自分の性格と年齢が壁となって立ちはだかる。]

 『また、デートしてくださいね。]

[数分の葛藤の末、一文が追加された。]

 いっ……足攣った!

[足の裏に走った痛みに、慌ててヒールを脱ぎ捨てる。
 背伸びから解放された足を震わせながら、親指でもう一度スマホをタップした。

 画面には、ハートを持った猫が揺れている。*]

(106) Pumpkin 2019/12/01(Sun) 17時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

ずるいんですか?
……、

[宅本さんのいう狡さの本質を飲み込みきれなくて、なのにやっぱりとついて、軽く目を見張る。
 それなら宅本さんだってずるいです、とか、お互い様ですよ、と売り言葉に買い言葉風に続けようとしたが、クレープを口に入れながら、指先の温度に心臓鳴らしながらで回せる範囲の頭では、反論するだけのずるさを見つけられなかった。
 彼の振る舞いはいつも紳士然としていて、穏やかだ。
 強いて言うなら、]

宅本さんだって、こんな風にするの、ずるいです。

[そんなに紳士なくせに、こんなにどきどきさせてくるのが、ずるい。
 猫と羊に騙されたまま、心はゆっくり育っていく。]

(107) mmsk 2019/12/01(Sun) 20時頃

【人】 迷い人 ヘザー

せ、かいいちは言いすぎじゃないですか。
わたしが可愛く見える、……のが、宅本さんの気持ちの問題なら、不安に思うことなんて、何にも。

[自分で可愛く見えるというのはなかなかに照れくさく、口にしてから急速に言葉尻がすぼんだ。
 事実、近年特に浮いた話もなく、こんな初々しい関係になったのも久しぶりだ。下手すると学生時代以来かもしれない。
 そんな自分だから、不安にさせることはないと思っていた。]

(108) mmsk 2019/12/01(Sun) 20時頃

【人】 迷い人 ヘザー

はい。
アクセサリーが色別に区分けされてて探しやすいんですよ。

[行きつけのショップテナントの話に切り替われば、声のトーンが上がる。
 単純に好きなもののこと、話すのも楽しい。
 そこに、故意犯の指先が伸びてくる。
 末端で体温を混ぜ合わせるように、掌と掌が重なって。]

――ふふ。
やっと出てきてくれましたね。

[思い返すのは、はじめての夜の帰路。]

(109) mmsk 2019/12/01(Sun) 20時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[ショップまでは、それほど距離はない。
 商店街からはずれて、大通り側に面したところ。
 3階にある小さなテナントは、安価なアクセサリーを一面に、虹のように並べていた。
 一も二もなく、青色の方に向かう。]

なんだかここに来ると、来るだけでも楽しくなっちゃうんです。
いろんな色があって、全部アクセサリーで。
この中の一番を決めて手に取るのかと思うと、わくわくします。

[シニョンキャップ、シュシュ、バレッタ、バンスクリップにリボン。
 ヘアアクセ以外も、コサージュやブローチ、ペンダント。
 数ある中からヘアピン類のまとまっている小さなボックスに目を留めた。
 そこからは、楽しみながらもどれにするかを真剣に悩みだす*]

(110) mmsk 2019/12/01(Sun) 20時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[「恋人」と紡ぐ彼女の声の柔らかさにまた胸がきゅうと鳴る。>>99
乙坂がカコの「見せたい自分」の裏側を欲するように、カコもまた「客の前で料理を出す乙坂」のオフの姿を欲してくれている。

手を繋いで歩くことが許される関係になってから数十分。

新しく知ったのは、彼女が己をすごく好いていてくれることと、自宅の場所。

拗ねた声で響かせる「大好き」の甘さ。>>100]


 いやほんとマジで。
 店で呼ばれたらやばいから。


[くらわせてきたカコも動揺する乙坂の姿に動揺して赤くなる。
呼ぶのと呼ばれるの、どちらが先に慣れるのだろう。
でもいつか慣れたとしても、こうして照れ合った衝撃を忘れることはないのだろうという確信がある。

きっと、ずっと。]

(111) Ellie 2019/12/01(Sun) 20時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 「できるだけ早く」逢えるのは嬉しいけど、無理だけはしないでくれな?
 デカい仕事抱えてんなら、尚更。
 俺も体調には気をつけるし。

 ってハハ、慌てないで良いよ、


[「都合は良くします」だなんて可愛すぎることを言うその口を塞がずにいられたのは、己のマフラーが防波堤の機能を果たしてくれたから。
それでも離れようとした手を繋ぎ直して引き寄せることまでは我慢できずに。

強張る身体から力が抜けるのがわかる。>>102
抱擁に応える手が乙坂の上着に触れ、今度は少し乙坂の身体が固くなった。

随分長い事こんな風に誰かと抱き合うことがなかったから初心者みたいで情けないが、カコの動悸も激しいところを見ると、そんな乙坂の錆びた抱き締め方でも冷めさせることはないようだ。]

(112) Ellie 2019/12/01(Sun) 20時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ



 響きも可愛いけど、カコちゃん本人が可愛いからなぁ。


[漸く離した手は、差し出した紙片の受け取りでまた触れ合った。>>103
ムラなく塗られたワインレッドがマンション玄関からの照明を受けてきらめいた。
輪郭をゆっくりなぞる間、その美しい指先から目を離せない。

指の動きが色っぽいと気づいたのは何時だったろう。
その指が銀のフォークを持ち上げて己のパスタを運ぶ様を見つめる視線は、もしかしたら自覚よりも前から料理人の興味の範疇を越えていたのかもしれない。

そんな彼女がメモを取り、同時に此方は力を抜く。
告げられたお願いに、差し出していた手は硬直させたまま、もう片方で口元を覆った。]

(113) Ellie 2019/12/01(Sun) 20時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 ……煽るのも上手いとか、


[じ、と見つめる。
今は、「次」ではない。]


 覚悟しとけよ?
 「もういい」って言っても言うからな。


[いっぱい、傍で。]

(114) Ellie 2019/12/01(Sun) 20時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[駆ける彼女の軸はぶれない。>>104
高いヒールでもゆっくり歩く必要はなかったのだと再認識すれば、自分との帰り道を伸ばす為の行動に愛しさが増す。
振り返り両手を合わせる姿のなんと可愛いことか!
ヒールなど履いていない乙坂の方がよろめきそうだ。]


 ……嬉しい。


[黒シャツに、彼女の名残。
お互いの気配を交換して、夢ではないと思いながら夜を過ごす幸せを貰ったことに笑みを浮かべて。

自動ドアが閉まってから3階の一室に明かりが点くまで乙坂は暫く佇んでいた。*]

(115) Ellie 2019/12/01(Sun) 20時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

――帰路――

[貰った名刺に書かれた文字列を見ながら来た道を戻る。]


 香子。


[こういう漢字を書くのかと音読したら、より彼女に近づいた気がした。
イベントプランナーの仕事は門外漢だけれど、社内でもきっとあのヒールで背筋を伸ばして頑張っているのだろう。
その忙しい仕事の合間に店に来てくれていたのだ。

有言実行で必ず訪れてくれるだろうパーティには、彼女がノータイムでリクエストしてくれたラザニアを用意しようと心に決めた。]

(116) Ellie 2019/12/01(Sun) 21時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[ラザニアはパスタの一種で己の長く闘って来たフィールドを思わせるし、
それでいてランチのセットには登場しない、夜メニューと言えるもの。
パーティの大皿料理として出しても見劣りしない、「乙坂宛」としてあまりに完璧なリクエストだ。]


 何モンだよまったく……


[手汗で撚れてしまいそうな名刺をもう一度見つめて立ち止まる。
バッグの中、財布のカードケースに仕舞おうとする目に己の免許証が留まって。]


 ……乙坂、    ……あ”ークソ、恥ずいわ俺。


[香子の名前を続けたくなった己の感情に呆れて一人ぶんぶんと首を振った。]

(117) Ellie 2019/12/01(Sun) 21時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[再び歩き出した乙坂の携帯がメッセージ受信の通知音を鳴らす。>>106
シンプルな、彼女のイメージを崩さない丁寧な文章。
これをどんな顔して送ってきたのだろうかと思うだけで嬉しくて腹の奥から笑いが込み上げてくる。

信号までは既読のまま、赤で止まって「こちらこそ」と返す間に画面が動いて。]


 っ、


[秒でスクリーンショットを取ってしまった。

「また」ということは、彼女にとって「も」今のがデートだったということで。
それを今後も望んでいるということで。
スタンプの猫はハートを持っていて。]

(118) Ellie 2019/12/01(Sun) 21時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ



 ……………


[「バースト」フォルダに何十枚ものスクリーンショットが追加されてしまったのは、仕方がない。

『何度だって』
『よろしく』

スタンプショップを検索しまくって、背景にハートがいっぱい飛んだファンシーなうさぎのスタンプを購入した。

何度信号を渡り損ねたのか――数えては、いない。*]

(119) Ellie 2019/12/01(Sun) 21時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 僕が狡いのは、貴女にだけですよ。
 
[清廉潔白な弁護士でありますから、と自らの胸に片手を宛がい。不埒も軟派も彼女のだけのものと主張して見せる。
 紳士でない姿は隠していたいけれど、想いの丈は知ってほしい。或いはそんな我儘な心も覗かせて。]

 ―――…あんまり大っぴらには言いませんが。
 戸崎さんを困らせてみたいとは良く思うんですよ。
 多分、最初の擦り込みでしょうかね。

 ……もう忘れてしまったかもしれませんが、宇都木さんがホールプリンを作ってくださった日。とっても食べたそうに鳴いていたでしょう?
 行儀よく思われたいお店の店員さん相手に、かわいいなんて思ったのはアレが初めてでした。

[オープンキッチンと言えど、店員同士の会話を盗み聞くのはマナー違反。それでも鼓膜を揺らされてしまえば、無意識に心臓が跳ねた。>>1:128
 意識の最初をうさぎの穴で探すなら、きっとそこに。]

(120) momoten 2019/12/01(Sun) 21時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 そうですか…?
 それなら宇宙一にしておきましょうか。
 
[恥じらう彼女を揶揄うように舌にのせる妥協案。
 次元が上がっているのは昨今のグローバル化の影響か。
 
 結んだ掌をゆらりと揺らし、歩幅を調節する。
 繋がる場所を風にも当てたくないように、庇って。]

 嫉妬と不安は別物ですからねぇ。
 悋気は僕の在りようですが、不安は貴女の可愛げ。
 ……例えば、この世に僕が10人いたら5人くらいは貴女を軟派し、残り5人は迷子になっていると思いませんか。

[真顔で問いかける地獄絵図。
 駅から店までに迷える男が方々散り散り。彼女の肩に乗る引率者の肩書。不埒な男らの例えとして己を増やすが脱線は著しい。]

(121) momoten 2019/12/01(Sun) 21時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 そういえば戸崎さんは青色がお好きなのですね。
 理由だとか、あるのですか?

[はっきりと聞いたことはないがうさぎ穴の住人は、各々イメージカラーを持つ。店長だけは何色を基調としているか分からなかったが、もしかして彼女はブランクカラーなのかもしれない。

 自身の方向音痴を差っ引いても、道案内は彼女に一任。
 この年まで仕事一筋で生きてきた身としては、女性が好む雑貨店など縁遠い。

 故に、手を引かれるままに辿り着いた場所で、目一杯のファンシーを浴び ――――。]

 
 全部、戸崎さん色…!


[感動に眼が潤んだ。
 握る手に僅か力が籠り、名も知らぬ髪飾りが並んでいる。
 宝石でも鑑定するかのようにアクリルのヘアクリップを取り、早速彼女に透かし、新品の溜息を吐く。]

(122) momoten 2019/12/01(Sun) 21時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 本当に僕が選んで良いんですか。
 迷っちゃいますね……、
 いえ、選びたいです。ちょっと厳選しますね。

[一気に現実味を帯びた彼女への贈り物。
 興奮で常は細い眼が、瞼のシャッター解放気味。

 あっちにうろうろ、こっちにうろうろ。
 嬉し気に、彼女の手を幾度も引いて。]*

(123) momoten 2019/12/01(Sun) 21時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

 ― ハッピー・ノット・アンバースディ ―

[行きつけの店の誕生日が近いとDMで知り。
 お隣さんから郵政を経由し届いた翌日、カウンターで夕食を取る際に彼女にも聞いてみた。なんでも店を貸し切って内々で行うお祝いらしい。
 まだ半年も通っていない身で、特別な日へのご招待に少し躊躇ったが、彼女が特訓の成果を見せると言うので腰が浮いた。手帳も確かめず『必ず行きます』と前のめりの姿が、他の店員らの眼にどう映ったかはまぁ、置いておいて。
 ――― 閑話休題。]

 こんにちは、お邪魔しますね。
 この度はご招待賜りまして、ありがとうございます。

[うさぎの扉を指背で鳴らす三度のノック。
 開いた先でまず挨拶とお礼を述べるのは、ミステリアスな店長さん。>>39 周年記念と聞いたが、手土産で贈るのは肩肘を張らない品物、拳より少し大きなサイズのラッピングされた松ぼっくりツリー。
 生花と悩んで聖夜の近さに此方を選んだ。華やかさなら負けてない。

 そうして見渡す店内。
 すっかりパーティー用に整えられ、少し印象が変わって心も踊る。そして、鼻孔を擽る香りもあちこちから。]

(124) momoten 2019/12/01(Sun) 22時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 えぇとぉ―――、
 マカロンは此処、モンブランは此処。
 乙坂さんはきっとガツンといらっしゃるだろうから此処。

[自らの脇腹や鳩尾に角度をつけて触れ、空き具合をチェック。己の身体は今や腹ペコ合唱団。己が振るのは指揮棒では無くて銀の匙だ。]

 おや、トマトの香り。
 ……これは誘われますねぇ。

[煮込み料理の香りを辿り、鍋の傍へ。
 自然とまとめ髪のシェフの傍へ。>>74

 こんにちは、戸崎さん。
 僕にもそのトマト煮をいただけますか?

 前に桐野江さんが食べてらしたのに少し似てますね。
 中身は…この凛々しい干瓢、ロールキャベツとみました。

[すでにワクワクと声を弾ませ、彼女と視線を合わせればまた笑みを深め。堪らず口元に片手を立てて、誰にでも聞こえるひそひそ話。ベーカリー乙坂開いてますか?なんて、トマトミルクソースを早速背徳的に攫う心算。]*

(125) momoten 2019/12/01(Sun) 22時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

わたしにも清廉潔白にはなってくれないんです?

[ちょっと拗ねたふりしてみるけれど、口元が笑っている時点で説得力なんてない。
 清廉潔白はいいことだろうけど、そんな姿だけ見ていたいわけじゃなかった。]

そんなこと、言われるだけで困っちゃいますよ。
……聞いてたんですか!

[困らせてみたい、なんて。
 いつだってすぐ困りがちなのに、意図的にそうされたらどうしていいやら。
 今だって、刷り込みのきっかけを聞かされただけで、かっと顔が熱い。]

わ、忘れてください……!

[お客様にそんな姿を見せるのは、それこそ本来マナー違反だ。
 プリンは食べたかったけど、食べたかったけども!]

(126) mmsk 2019/12/01(Sun) 22時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

あ、上がってるじゃないですか……!

[>>121世界一から宇宙一へ。
 ランクは下がるかと思ったら跳ね上がった。
 否、世界を超えて地球外に人間がいる保証はないので、変わっていないかもしれないが、そういう問題じゃない。
 いよいよ赤くなった顔を少し俯き気味に、冷えた風に当てて歩く。
 先導気味にならないと、道案内はできない。]

ご、にん迷ってそうというのは否定できないですが……ナンパの割合は、もう少し少なくなりません?
宅本さんが好きかどうかでわたしの可愛さが変わるなら、もう少し手心を加えていただけたり……

[例え話は脱線したせいで、世の中の男性陣との対比にはならなかった。
 世の中の男性陣との対比だと正しく伝わったとて、それならもっととナンパの割合が下がったろう。]

(127) mmsk 2019/12/01(Sun) 23時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

――ハッピー・ノット・アンバースデー――

[乙坂の仕込みは一部前日の夜営業が終わってから。
当日はランチタイムの営業もないし、こういう時でなければ「一晩寝かせる」ということはしにくい。

作るのは、牛ほほ肉のラグーソース。
ラザニアにはミートソースが定番だが、どうせなら挟むソースに拘りたかった。

肉の脂と筋を取り除き、みじんぎりにした玉ねぎにんじんセロリと一緒に赤ワインに漬ける。
ボジョレーではない、高価なものではない、安価なチリ産の赤ワインが驚くべき美味さを引き出してくれる。
ここまでが前日の仕込みで、煮込むのは当日だ。

夜はしっかり寝ておかないと、翌日良いパフォーマンスが出来る筈もない。]

(128) Ellie 2019/12/01(Sun) 23時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[出勤したら肉を取り出し、オリーブオイルで焼き色をつけてから取り出す。
肉の脂とオリーブオイルが混ざったオイルで漬けこんでいた野菜をワインごと加えて野菜の嵩が10分の1以下になるまでじっくり炒め煮をし、そこに肉を戻してトマトの裏ごしと香草を加えて煮る。
長時間アクを取りながら煮詰めると、塊肉もほろほろと解けていく。

煮詰めている間にベシャメルソースを用意する。
こちらはブラウンマッシュルームをペースト状にして加えたシャンピニオンソース仕様。

特別な日のラザニアは、特別感たっぷりに。

出来上がったソースを板状パスタであるラザニアで交互に挟み、ピザ用チーズとパルメザンの両方をかけてオーブンへ。
天板とそう大きさの変わらないスクエア型の器は開店後温度を保つ為に電磁保温器の上に置かれる。]

(129) Ellie 2019/12/01(Sun) 23時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[煮込みに時間がかかるだけで、その間は他の料理も用意できる。
メインばかりではすぐに重たくなってしまうので、サラダや箸休めの一品も作っておかねばならない。

サラダコーナーは葉物野菜とミニトマト、ヤングコーン、ミックスビーンズなどの野菜やハム、スクランブルエッグ、サラダチキンなどの器の他に、一見パスタのように見える細長い野菜の器。
いわゆるベジヌードルの種類はズッキーニと、にんじんと、大根と、ビーツと、コリンキー。
フレンチやサウザン、ごまなどのドレッシングも傍に抜かりなく。
サラダ用に用意はしているが、エリカのロールキャベツが浮かぶスープに入れてスープパスタのようにして食べるのもアリだ。

因みにすぐ傍の籠には、焼きたてのピタパンとバタール、中にクリームが詰まっていないコルネが置いてある。
野菜を入れてサンドウィッチのように楽しめるようにと焼いたパン達は、宅本に気づいて貰えるだろうか。>>125*]

(130) Ellie 2019/12/01(Sun) 23時頃

【人】 迷い人 ヘザー

青の理由ですか?
……青と言うより、少し暗めの深い色が好きなんだと思います。
赤も、真っ赤よりは深い薔薇色みたいな方が好きで。

赤より、青のほうが落ち着いていいかなって、それくらいです。
理由というほどのことは、ないですねえ。
使っているうちに、ずいぶん好きになりましたけど。

[道中、トレードカラーの話になればぽつぽつと。
 とはいえ、多く語るほどのことはない。
 直感ではじまったものが、使ううち馴染んだというほうが正しかった。]

(131) mmsk 2019/12/01(Sun) 23時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[到着して開口一番の、戸崎さん色、には恥ずかしさが募ったものの、アクセサリーを見はじめればすぐに忘れ。
 二人真剣にヘアピンを見てから、ふと。]

……ねえ、宅本さん。
この青やめて、ちょっと紫のにしません?

いつもと一緒じゃ、特別になりませんし。

[こっそり耳打ちする、悪巧み*]

(132) mmsk 2019/12/01(Sun) 23時頃

【人】 啓明結社 カコ

― ハッピー・ノット・アンバースディ ―

[冷たい風に、枯れ葉の擦れる音よりも揺れる枝のきぃきぃという鳴き声が聞こえることが多くなった。
 仕事の資料を置いて来た分、今日の鞄はいつもより二回りは小さい。
 他には底の広い紙袋がひとつと、平らな黒い袋がひとつ。
 「本日貸切」の札>>39の前、ヒールの音を息継ぎみたいに止めた。]

 お邪魔しまーす。

[潜った穴の中は、お茶会さながらに大皿料理がテーブルに並んでいる。
 店長>>39の姿を見つけ、人と料理の隙間を縫うように歩を進めた。]

 芙蓉さん、おめでとうございます。
 これ、良かったら。

[底の広い紙袋の中身は、片手サイズの小振りなブリザーブドフラワー。
 デルフィニウムにムスカリ、ペニーブラック。見覚えのある色の中、すべてを繋ぐようにふわりと咲く白い霞草は目の前の彼女のつもり。
 テーブルには主役の料理たちが所狭しと並ぶだろうと、邪魔にならない大きさを選んで良かった。
 手に持つ物をひとつ減らして、周囲を見渡す。]

(133) Pumpkin 2019/12/01(Sun) 23時半頃

村の更新日が延長されました。


村の更新日が延長されました。


村の更新日が延長されました。


【人】 啓明結社 カコ

[無事第一ミッションを成功させ、お花ひとつ分軽くなった身体で辺りを見渡す。
 並ぶお鍋>>73>>74は冷えた身体を芯から温めてくれそうないい香り。ポトフのほくほくじゃがいもに視線を奪われる。
 甘いお菓子だって出番は最後と決まった訳じゃない。宇都木の作品もすかさずチェックした。]

 ん、あった。

[視線を奪われ、目を留め、花を飛び交う蝶のようにあちこち移動していた瞳も、お目当て>>129を発見すれば不動と化す。
 移動する間、色とりどりの野菜>>130に目移りしたのは仕方のないことにさせて欲しい。]

 美味しそう……!

[スクエア型の器に、焼き目のついたチーズがふつふつと揺蕩っている。
 隙間からちらりと見える深い赤と淡い白は、いつかの煮込み料理の同じ魅惑のお誘い。
 思い描いた料理が目の前にあるのが嬉しくて、自然と口元が緩む。今日は隠すためのマフラーは首元にはない。
 ラザニアを存分に目で堪能した後、誰かを探すように顔を上げた。*]

(134) Pumpkin 2019/12/01(Sun) 23時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

――ハッピー・ノット・アンバースディ――

わ……!

[来るとわかっていたとしたって、扉をくぐってやってきたひとの姿>>124に一瞬息が詰まった。
 店長への手土産渡す間に、一、二度深呼吸をして、心を整える。
 シンクの霞む銀色で、前髪止めるヘアピンがずれていないか確認。]

いらっしゃい、ませ。

[おなかのマップを確認するようすに、はにかみ混じり声かけた。]

(135) mmsk 2019/12/02(Mon) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

トマト煮――というか、トマトミルクですけどいいですか?

[>>125Noは帰ってこない予感とともに、スープをサービングスプーンでひとすくい。
 小ぶりのロールキャベツを真ん中に据えた。
 香草の香るミルクのスープは、パンともよく合うはず。
 仕込み時間の取れる今日は、乙坂の焼いた渾身のパンたちがいくつも並んでいる。]

わたしも食べちゃお。

[今日はパーティ。
 仕込み終えた料理が並ぶ空間は、カウンターの壁を超えることを許される。
 深めの取皿に、ミルキーなトマトスープとロールキャベツを取り分ける。
 味見はしたから仕上がりは知っているけれど、ひとつまるまる食べるのとは意味が違うもの。

 自然と宅本さんのそばの椅子に座って、口を開いてロールキャベツを迎えようと*]

(136) mmsk 2019/12/02(Mon) 00時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[いつもはキッチンで忙しなく動き回っている店員も、今日はその場で作る料理は何か突発的なことでもない限りはお休み。
訪れた客と、歓談に興じることが許される特別な日だ。

訪問後すぐに店長にプレゼントを渡す人々の多さ>>124>>133がこの店の愛されている証。
毎年お客さんから贈られる植物や置物は、年末の休業日を迎えるまで店内をより一層華やかに賑やかにしてくれる。]


 カコちゃん、いらっしゃい。


[挨拶の後、料理を見渡す彼女を見つめていた。
途中視線が止まったように見えたカラフルなベジヌードルは彼女の食欲を誘えただろうか。
その後ラザニアが用意されているのを見つけ、しっかり視覚でも料理を楽しんでくれているのを確認した後、顔をあげた彼女の視界に登場する。

まずは、"murmur coneyの乙坂シェフ"の顔をして。

それでも、他の参加者を牽制するように、距離は近く。]

(137) Ellie 2019/12/02(Mon) 00時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 スケジュール調整お疲れ様。
 無理して――るよな、せめて此処にいる間にいっぱい腹も心も充電してって。


[この後はクリスマスイブに向け彼女が益々忙しくなる見込みだ。
直接逢うどころか電話も難しくなるかもしれない。
若者でもなし、堪え性がないところは見せたくはないから。

こうして一緒の空間にいられる間の「充電」は、乙坂の方も大きな目的としていた。**]

(138) Ellie 2019/12/02(Mon) 00時頃

【人】 啓明結社 カコ

[視界に飛び込んで来たのは、探していた姿>>137。]

 乙坂さん。

[今はまだ呼び慣れている方の名前を呼んだ。
 今日はサーブの時以外も店員さんたちは厨房の外にいる。
 いつもより近い距離は、"murmur coneyのお客さん”としている時よりあの夜の帰り道に近い。
 目尻のアイラインの先が淡く朱に染まった。]

 無理し……てないと言い切ると嘘になっちゃいますけど。
 でも、都合良くしたかったのは私なので。大丈夫です。

 充電かぁ。任せてください。
 ここに来て、私がいつもしていることです。

[すぐそこに迫ったイベント。
 出演者との打ち合わせやホール側との調整と、当日までは休みが取れそうにない。
 そうするとどうしても乙坂との時間を作ることが難しく、目下の悩みの種となっている。]

(139) Pumpkin 2019/12/02(Mon) 00時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 じゃあ早速、ちょっとだけ。
 ……充電。

[端的に言うなら、ちょっと寂しい。
 いつもより近い距離をもう半歩詰める。彼の手の甲へ、自分の手の甲を重ね合わせるようとした。こつ、こつとノックを二回。最後におまけでもう一回。]

 ……さて。
 今日は気合入れてお腹空かせて来たんですよ。
 さっきのサラダも美味しそうだったなぁ。
 麺みたいなのもありましたよね。

 でもまずはラザニアです。
 乙坂さん、ラザニア行きましょう。

[再び半歩離れて、声音はいつもの通り。
 心を一口満たしたなら、次は身体の番だ。
 一歩二歩と前へ進み、振り返って乙坂を手招きした。*]

(140) Pumpkin 2019/12/02(Mon) 00時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 自分でも差し出がましいと自覚はあったのですが、如何しても貴女に食べて欲しくてお願いしてしまいました。

 ――― そしたら。
 遠慮はするけど、要らないとは決して言わなくて。

 自分の“好き”を大切になさる方なんだと思いました。
 かわいいだけでも、ないんですねって。

[プリンに纏わるエトセトラ。
 カウンターを挟んでそんな目を向けられているとは彼女も思うまいが、好きなものに触れている時、人は無防備なくらい素直になる。素の彼女は、己の心のドアベルをリンリンと揺らした。]

 そう思うと、宇都木さんは僕のキューピッドなのかもしれません。
 今度、こっそりお礼を言っておきますね。
 戸崎さんにメロメロになっちゃう機会を頂き、ありがとうございましたと。

[揶揄と本気が入り交じる惚気た報告。
 きっかけも、過程も、結果も、同じくらい大事にする男は、彼女の羞恥心だけ大事にしない。寧ろ、百面相の移り変わりを全力で楽しんでいた。]

(141) momoten 2019/12/02(Mon) 01時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 おや、戸崎さんは宅本バトルロイヤルがご希望ですか?
 それなら趣向を変えまして。

 宅本寿一〜寿五までで戦い、最後に残った勝者の名前を褒美に呼んでいただくとか、

[それなら最終的には軟派者は四人減る。
 彼女の心労は更に増えそうでもあるが。
 与太話を朗々と語りつつ眼鏡の奥の瞳が撓む。彼女を慈しむ細さ。]


 名前を呼ばせて頂くとか。


[空想と妄想の合間に、夢想も挟んで。]

(142) momoten 2019/12/02(Mon) 01時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[狭い売り場を彼方此方と行きつ戻りつ。
 他愛無く咲かせる雑談を滲ませる不埒も、正しくデートの其れ。]

 ああ、夜明けの空がそんな色ですね。
 青と言うには濃くて、紺と言うには明るい。

 冬の朝に見かけると、一日分のやる気が溜まります。

[青い螺旋型のヘアピンを彼女の前髪に宛がい、次は跳ねるうさぎを模ったものを。何度も指先で額を晒すのは役得の一言。吟味に吟味を重ねる最中、下方から紡がれたのは誘惑の声。>>132

(143) momoten 2019/12/02(Mon) 01時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[軽く顎を引いてはにかんだ。
 同時に指先だけでなく、掌が彼女の額に触れた。

 さらさらと零れる髪を掻き上げ、長身から見下ろす形の良いおでこ。彼女の色ばかりに囲まれて、僅かに上体が傾いていく。吐息が彼女の眉間にぶつかり。]


 ―――― はい、
 僕と混じった、貴女の色にしましょう。


[己は店員でないから基色を持たないが、混じり合えば青一色ではいられない。誰が見たって、彼女が鏡で覗いたって、独占欲の強い男の影がちらつく。
 
 低い声でかける特別なおまじない。
 良く染みこむように乾いた唇の感触が刹那だけ額を掠め。]

(144) momoten 2019/12/02(Mon) 01時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[ぱちん。


 今まで宛がうだけだったヘアピンの群れ。
 選ばれた一品がようやく前髪を捕まえる。

 ―――― 少し紫の混じった濃い瑠璃色の羽根。]


 あまり色に愛着はありませんでしたが、
 これから先きっと、この色を好きになります。

 ……賭けたっていいですよ?


[間近で笑う顔が悪びれず。
 悪戯を成功させたように、自信に満ち溢れていた。]*

(145) momoten 2019/12/02(Mon) 01時頃

【人】 迷い人 ヘザー

だ、だって、みんなダメって言わないんですもん、そうしたら、食べなかったら、もったいないじゃないですか……
おいしそうなんですもん……プリン食べたかったんです……

[>>141うう……、と顔から火が出る心地。
 かわいいだけじゃなかったら何なんだろう。
 はしたない? 意地汚い?
 宅本さんは困らせてみたいと言ったけど、今が一番困ってる。]

や、やめてください、恥ずかしい!

[宇津木がそれを話の種にからかってきたりなんてしないのを知っているけど、だからってキューピッドだなんて、そんな。
 当事者として聞いているだけで恥ずかしいのに、誰かに知られるなんて耐えられそうにない。
 モッズコートの裾をきゅっと掴んで抗議する。]

(146) mmsk 2019/12/02(Mon) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

バトルロイヤルって……そんなの、しなくていいです。
他の四人に、勝ってほしくないですし。

[>>142話がずれてきているのはわかっている。
 彼のペースに持って行かれてる――のが、弁護士としての手腕なのか、自分が御しやすいのかはわからないけど。
 それでも、二〜五が勝つのはいけない。]

わたしは、寿一さんじゃなきゃいやです。

[ぽろり、爆弾めいた言葉が口から出ていった。
 宅本さんは、寿一さんだから。二〜五は、わたしの特別になっているひとじゃないから。
 それ以上の他意はなかったはずなのに、妙に気恥ずかしい響きになって、ぱっと前向き視線を逸らして、アクセサリーショップに急ぎ足。]

(147) mmsk 2019/12/02(Mon) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

朝までお仕事されるんですか?
ダメですよ、ちゃんと寝てください。

[>>143冬の朝の明けていく色を知っているなんて。
 早起きの可能性もあるけれど、うさぎ穴が閉じても明かりがついているビルを思えば、夜明かしと捉えるほうが自然だった。]

……ふふ、うさぎ可愛い。
バレッタだったら、買ってもよかったな。

[宛てがわれたピンのモチーフは、つい意識してしまう動物。
 もう少し大ぶりなら髪をまとめるのによかったかもしれないが、トレードカラーにするには細身がすぎた。]

(148) mmsk 2019/12/02(Mon) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[そうして悩んで、ぴんとくるものがなくて。
 ふと、特別感のために色相をずらす提案をした。
 二人だけのものにしたい。そんな、一歩前をいく提案のつもりだったのに。]

……、

[>>144低く降ってきた声が、心臓を奥からすくい上げるみたいにどきんと鳴らす。
 いつもの二倍くらいのスピードになった鼓動はすぐには止まらなくって、ぼうっとしているうちに宅本さんは別のヘアピンを見ていた。
 彼はいつだって、二歩先三歩先にいる。]

(149) mmsk 2019/12/02(Mon) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

――――ずるい。

[ぽつり、こぼした音は店のBGMにかき消えた。]

(150) mmsk 2019/12/02(Mon) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[すぐ惑わされる自分の心に翻弄されながらも、羽根のモチーフが前髪にとまるころには、すっかり自分でもこのピンを心から気に入っていた>>145
 鏡に映して、角度を変えて。
 ちょうど色も馴染んで、しっくりくる。]

賭けないですよ。
賭けにならないですもん。

[だって、自分でもこの色を好きになる。
 だったら宅本さんも好いてくれるだろうことは、想像にかたくなかった。

 はにかみながら微笑んで、また手をつなぐ*]

(151) mmsk 2019/12/02(Mon) 21時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[自ら店員の顔して近づいた癖して、香子が「カコちゃん」の顔をして此方を呼ぶことに寂しさを感じてしまって内心苦笑した。>>139
陣取った彼女の隣、綺麗に染まるアイメイクに乙坂が施した紅が加わる様に、また奥歯が痒くなるような甘さを覚える。]


 うん、此処に来て「大丈夫」にして来たの、ずっと知ってるから信用してる。
 楽しんで。


[しかし彼女の「充電」の為にまずは腹ごなしをして貰わないとと踏み出しかけた乙坂に、ふわりと気配が近づいて。]

(152) Ellie 2019/12/02(Mon) 21時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ



 ――――


[乙坂が初めて贈った「薔薇」と同じ数の触れ合い。>>140
他の参加者の目を忍んだ暗号のような。

息を呑み時間が止まった乙坂を置いて、彼女はすっかり元通り。]

(153) Ellie 2019/12/02(Mon) 21時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ



 初手からラザニア行ってくれんの?
 さっすが頼もしい。
 麺みたいなのは生野菜を麺みたいに切った「ベジヌードル」っつってアレも俺が出してるから、楽しみにしといて。


[手招きの彼女に近づいた。
大皿からトングで切り分けて、まずはミートソースより深い赤茶のソースとベージュのソース、ラザニアのクリーム色、チーズの黄色の断面図を披露してから取り皿へ。]


 牛ほほ肉のラグーソースとシャンピニオンソースのラザニアです。
 どっか座るとこ確保しとく?


[次のサーブを待つ客がいた手前、皿を彼女に渡して少しばかり仕事モード。
それでも早々に切り上げることが許されるのが今日で。]

(154) Ellie 2019/12/02(Mon) 21時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ



 香子、飲みモンは?


[しれっと彼氏面をしていてもパーティの喧騒に紛れるだろうと、「充電」にやられたお返しとばかり、悪戯っぽく口角を上げた。*]

(155) Ellie 2019/12/02(Mon) 21時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[初めて想いを交わしたあの日、メッセージを送った手はその後、三本の薔薇の花言葉に辿り着く。

 『何度だって』
 『よろしく』

 攣った足をゆっくり伸ばしながら、既に繰り返し見た文面を見返し、一人にやけていたのは内緒のお話。]

 順番通りに食べるご飯も美味しいですけど、
 今日は好きなものから食べたい気分なんです。
 ずっと楽しみにしてましたからね。
 今日乗り切ったらラザニアだぞーって。

 あ、あれもお野菜なんですね。
 ベジヌードル、雑誌で見たことあります。
 次はそれにしよう。

[近づく乙坂>>154へ弾んだ声で答える。
 しかしまずは本命のラザニアだ。とすとすとトングが沈む度、チーズの隙間から滲むソースに目を輝かせた。]

(156) Pumpkin 2019/12/02(Mon) 22時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 どうしよう、見た目から美味しい……。
 ミートソースとホワイトソースじゃないんですね。
 牛ほほ肉はずるい。食べた過ぎます。食べます。

[切り分けて貰ったお皿を受け取りうっとりと眺めた後、空いている席を探す。
 いつものカウンターにしようと振り返れば、乙坂も丁度接客に区切りがついたところだったか。
 提案しようと開いた口は、彼の発した爆弾に固まることになる。]

 ……っ、あ、 ……えと、
 同じものを……お願いします。

 ……一馬さん、と、同じのがいいです。

[確信犯の笑み>>155に、先程の彼>>153のように息を呑む。
 次、とねだったのは自分だが、完全な不意打ちだった。
 薄くなった鎧では太刀打ちできず、照れて伏せた瞼の下、揺れる瞳で返事をする。
 それから小さな声で反撃を試みるも、心臓の音の方が大きくてちゃんと言えたのかさえ分からない。
 完敗だ。白旗を上げるみたいにはにかんで、赤い顔を隠そうとカウンター席へ向かった。*]

(157) Pumpkin 2019/12/02(Mon) 22時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[切り分ける時に断面図を見せたのは、その色味も色の理由も彼女は「咀嚼」してくれると確信していたから。>>157
前のめりに食欲を示す彼女が可愛くて仕方がないから、もしかしたら彼氏面を意図的にしなくても周りの客には「察し」となっていた可能性もある。

バイキング形式の大皿料理ではいくつかの料理を一緒に盛って席に座る客もいたが、「乗り切る」モチベーションにしてくれていたラザニアをまず堪能して欲しくて、その瞬間の表情を独り占めする為に相席を欲しがった。]

(158) Ellie 2019/12/02(Mon) 23時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ



 じゃあ取ってくるから座っときな。
 あっち、日当たり良いとこ。


[反撃は成功したようだが失敗でもあったかもしれない。
彼女の紅い顔は、己の腕の中だけに留めておきたかったから。

二つのグラスに注ぐ黒豆茶。
彼女の充電の為にこれも乙坂が選んで出しているということは、流石に己だけの秘密にしておこう。

ついでに皿に残るラグーゾースを拭うバタールも二切れ彼女が待つ席へと運んだら。]


 いただきます!


[と香子の前で初めて使う言葉を披露して笑った。*]

(159) Ellie 2019/12/02(Mon) 23時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

 ― トマトミルクのロールキャベツ ―

[芳しい香りのうさぎ穴。
 次々と誘われる探検家―――ではなく健啖家達。
 
 無論、己が誘われたのも喜ばしいが、うさぎの扉が開閉するたびに胸に満ちていくものがあった。隣に事務所を構えたのが、もう遠い昔のことのように感じる。]

 トマト煮よりもクリーミーなんでしょうか。
 ……本当ですね、優しい色をしています。

[軽く鼻を鳴らして美味しい香りを嗅覚に納めるが、視線は彼女の前髪を見ていた。色イロ混ざった羽根一枚。>>136
 自然と綻ぶ目元口元。]

 そういえば。
 そろそろ僕も料理を見ただけでどなたが作ったか分かるようになってきましたよ。何処か家庭的なのが戸崎さん、お洒落なのが乙坂さん。

[指摘と一緒に視線を鍋に、振り向いて彩り豊かな一画に向け。>>130

(160) momoten 2019/12/02(Mon) 23時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 ベーカリーも乙坂さんですね、
 パティスリーは宇都木さん。
 あ、戸崎さん。諸パン行脚したいので半分こしましょう。

[意気揚々と備え付けられていたパントングを小さく二度鳴らし、喜びの喝采。常は相席した客とシェアするが、本日は彼女もカウンターの外の住人。それが嬉しい。
 ピタパンとコルネをひとつずつ、バタールを数切れ貰い。
 軽くサラダ状に盛った野菜と、食べ方も知らない癖ベジヌードルもちゃっかり添えた。]

 お待たせしました。
 はい、手を合わせて、いただきます。

[うさぎの穴でシェアごはん。
 祝い事であるだけで嬉しいのに上機嫌は天井を知らず、背後に花が飛ぶ。]

(161) momoten 2019/12/02(Mon) 23時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[手を合わせた後で最初に頬張るのは勿論、ロールキャベツ。
 匙で掬っただけで、キャベツの葉脈にまでトマトの味が染みているのが分かる。ゆらゆらと流れゆくスープが美味しい照りと艶を生み。堪らず口腔に運び込むと、トマトの酸味が最初に訪れ、すかさずミルクのまろやかさが口腔に拡がり、舌の上のステージで手を取り合った。

 落ちかけた頬を片手で押さえ、良く練られた挽肉を噛みしめる。肉汁さえも寛容に包み込む酪農と農耕の連理比翼。]

 はぁ……、五臓六腑に染みわたりますねぇ。
 キャベツもくたくたで芯まで甘いです。
 
[舌で味わっても、咽喉で余韻を楽しみ、胃袋に落ちては身体が温まる。完璧なスタートを切るとバタールを早速摘まんで、半分にしたロールキャベツをライドオン。そのまま口腔へ出港させ ――― 。

 今度も一層深い感嘆を漏らし、唇は弓形に撓りっぱなし。]*

(162) momoten 2019/12/02(Mon) 23時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

 ― ベジヌードル・コルネ ―

 ところで……、

[ベジヌードルをコルネに詰めてみません?と悪魔的に問うたと同じ音階で、傍らの彼女に示唆する視線の先。誘導する己の視点には睦まじげな男女が一組。

 彼女の同僚と、己の友人と。>>155>>157

 ――― あのお二人、お似合いですね。

[椅子の背の角がくっつくくらいの距離で、内緒話みたいに笑った。*]

(163) momoten 2019/12/02(Mon) 23時頃

【人】 啓明結社 カコ

[乙坂>>159にこくこくと頷くことで返事をし、少し足早に席へと移動する。
 周りに気づかれない内にと、熱を持った頬を仰いだ。
 黒豆茶と共に彼が戻ってくれば、自身の隣を促すように椅子を引く。
 小さく咳払い。気合いを入れ直し、背筋を伸ばして微笑んだ。]

 ! ……ふふ。

[言い慣れた、聞き慣れない言葉を耳にする。
 いつもは境界線の向こう側、今日は隣の席。
 これまでは店員と客、これからは恋人同士。
 日常に紛れた特別に、彼を見上げる目元が蕩けた。]

 いただきます。

[乙坂に続いて手を合わせる。一緒に食べるからこその同じ言葉は、それだけで胸を躍らせた。
 笑顔がかわいいなぁなんて口にしてしまう前に、フォークを手に取る。
 伝えることを惜しむつもりはないが、今言ったらそれ以上のものが返ってくるはずだから。彼はそういう人だ。照れてしまう。
 少しずつ知っていく好きな人の好きなところに、ラザニアを迎え入れる唇は弧を描いていた。]

(164) Pumpkin 2019/12/02(Mon) 23時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[噛み締めた瞬間、断面から美味しさと熱が一気に溢れた。はふ、と空気を送り込む。]

 ……っ、あつ、

[野菜の甘味たっぷりのラグーソースは、煮込んで酸味の飛んだワインの旨味に満ちている。染み渡るような旨味の中、牛ほほ肉の旨味は脳に直接訴えかけるようなまっすぐさだ。存在感たっぷりのお肉は、しかして歯を必要としない程に柔らかい。蕩けるかと思う程に繊維がほどけて、口の中でソースと一体になっていく。

 対して、ベシャメルソースはこれでもかと滑らかだ。円やかなでコクのあるクリーミーさが、舌を包み込むように広がる。香りもいい。

 それらを交互に挟んだパスタはもちもちで、歯が突き抜けていく食感が楽しい。
 焦げたチーズの香ばしさと匂いに、手を添えた口元が綻んだ。]

(165) Pumpkin 2019/12/02(Mon) 23時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 はぁ……最高。

[はふほふと格闘すること暫く、喉が動いて吐息をひとつ。
 口の端にソースが残っていないか確認しながら、熱さに潤んだ瞳を隣の彼へ向けた。]

 このソース絶品ですね。何度でも食べたい。
 それに、一緒に食べるの新鮮だなぁ。
 ……嬉しい。美味しいですね。

[感想を伝えるだけでなく、分かち合うための言葉。
 黒豆茶を口にしながら、新鮮な彼の食べる姿を見つめる目はどこか楽しそうだ。*]

(166) Pumpkin 2019/12/02(Mon) 23時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[勿論提供する前にそれぞれのソースの味見はしているし、ラザニアも端を切って固さを確かめてから出しているけれど、こうして皿に盛って、しかも彼女に導かれた隣の席で>>164、というのが己の料理no
最後の隠し味となっている気がする。

向かい合って彼女の食べる様を見たことは何度もあるが、この距離でこの角度で見るのは初めてで、一緒に手を合わせたのに乙坂は暫くフォークを動かせないでいた。
メイク崩れの兆候もなく美しく塗られた頬が熱さに取り入れた呼気で膨らむ様子>>165や、正面からでは隠れて見えない上品に添えられた手の下で唇が柔らかく解けている様子に見惚れた。]


 初めて隣り合って食うのが此処で良かった。

 この先色んな店に行くだろうし、その内店じゃなくて香子と食う為だけに「おうちごはん」ってやつも作るだろうけど、此処は俺達が出逢ったところだから。ここから新しい二人が始まるって気がする。


 ――うん、美味い。

(167) Ellie 2019/12/03(Tue) 00時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[噛むとすぐに解ける牛肉の繊維の隙間から、形がなくなるまで煮込んだ野菜の風味が追いかけてくる。
裏ごししたトマトは舌ざわりもよく溶けるようだ。
そこに香りの高いブラウンマッシュルームの味をして濃厚なベシャメルソースが追いかけてくる。

ミルフィーユ状に構成されたそれぞれを歯で一度分断して、フォークと己の口にチーズの端をかけた。]


 美味いな、我ながら会心の出来。
 香子が隣にいてくれるから、肉の旨味に甘さも追加されてるし?


[同じタイミングでグラスを手にする。
熱に浮かされたような瞳にうっすら水膜が張るのを見つめて、己からも甘味を追加する試み。

バタールをちぎって、2種のソースが作るオーロラを掬って隣に差し出す。

背後の内緒話など耳に入る筈もない。>>163

己の視覚も聴覚も、嗅覚も触覚も味覚も、香子の為に今は存在している。**]

(168) Ellie 2019/12/03(Tue) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

そうですね。
トマト煮よりクリーミーな分、ハーブを効かせてますけど。

[>>160深皿に取り分けたロールキャベツのスープから、ふわりと漂うローズマリーとオレガノの香り。それにタイムと、ローリエ。
 やわらかなミルクに包まれて一体化したハーブたちは、心地よく爽やかな味わいをもたらす。]

家庭的、ですか。

[嬉しいような、複雑なような。
 というのも、お洒落という評価がちょっぴり羨ましくって。
 けど、かりかりに焼けたきつね色のラザニアを見れば、やっぱりお洒落は乙坂のための形容詞かもしれない、とも。]

(169) mmsk 2019/12/03(Tue) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

わたしもベーカリー、してみたいのだけどね。
オットーのほうがおいしいから、こういうイベントでは、オットーかな。

今度教えてもらう。

[諸パン行脚で半分ずつ、を提案してくれる宅本さんは、こちらの胃の容量をだいぶ理解してくれたよう。
 野菜がたくさん乗るプレートは、色とりどりで食欲をそそる。]

……いただきます。
ふふ。

[勢い食べかけた手を止めて、手を合わせていただきます。
 ちょっぴり行儀悪くなりそうだったのを止めてくれたのに、心の中で感謝しつつ、改めてトマトミルクスープを一口。]

(170) mmsk 2019/12/03(Tue) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

ん。
おいしくできてる。

[口の中を満たすトマト味とやさしいミルク味。
 自然と表情がほころぶ味に抗わず、満面の笑み浮かべる。]

わたしも、もらっていい?

[宅本さんがバタールを手にするのに便乗。
 オレンジ色のスープがパンにしみるのが、あまりに魅力的だったのだもの。]

(171) mmsk 2019/12/03(Tue) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[しっとりとスープのしみたバタールを胃に収めて、諸パン行脚がコルネに向かおうとした頃。]

……?

[ところで、と話を振られて、疑問符付きで顔を上げた。
 宅本さんの視線が向く先を同じく目で追えば、一組の男女>>163。]

うん。
オットー、かっこいいですもんね。

[お似合いを肯定するかたちで、同僚を評価した。
 自分のこと以上に、二人のことを応援したくなる*]

(172) mmsk 2019/12/03(Tue) 00時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[常は料理と好きに真剣な彼女が、今はこうして己の言葉に振り回され、百面相に忙しない。そんな様にも万事に懸命な性根が見て取れて、ますます心が惹かれた。
 彼女は料理の腕だけなく、己の全てに掛かる万有引力を持っているようだ。]

 ……僕が狡い男になるの。
 十割くらい貴女の所為だと思うんですけどねぇ。

[羞恥を訴えてくる癖、制止には到底役立たない所作。>>146
 最近は彼女の髪の毛一本まで可愛らしく見えているが、このままでは一挙手一投足すら危なくなる。理性を齧られる音を脳裏で聞いた。

 ――― 意中の相手を傍に置き、浮かれすぎて足を踏み外すなど笑えない。
 否。彼女には彼是許されている気持ちで居るけれど、本気だからこそ慎重になる。これほど数多の意味で大事にしている異性は、もしや初めてかもしれない。]

(173) momoten 2019/12/03(Tue) 00時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[それなのに。
 それなのに、彼女はずっと紳士ではないと主張する男の鼻先で、タップダンスを踊ってくれる。>>147

 彼女が鴨なら葱を持っているところだし、兎ならシチューのルーを持参しているところだ。しかし、彼女はもっと無防備なので、口から紡いだのは己の名。>>147
 当たり前みたいに呼んで、独占されたがるから胸が詰まって苦しくなる。彼女に掻き混ぜられる鍋の気持ちが少しだけ分かる気がした。]

 良くお似合いですよ。
 特に……、少しいつものアクセサリーの系統と違う所が、僕には堪らないです。

[彼女のおでこを守る己の独占欲。
 恋に患う苦しさを肺腑に溜めて、俯き気味にゆっくりと吐き出しながら―――]

(174) momoten 2019/12/03(Tue) 00時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[ぐぅぅうううぅぅ〜〜。


 腹が鳴った。
 キュッと照れ隠しに差し出された彼女の手を握り、うつむいたままゆっくりと瞼を下して沈黙を噛む。ゆるゆると上がり掛けてしまう口角は羞恥が故。]

 ……お店の貴女を想像したら、つい。
 美味しい料理を作っている時も、接客している時も、傍にいられるんだなって思ったら、よく躾けの行き届いた腹の虫がですね。…ねぇ?

[彼女の手を数度握り直して重ねる弁明。
 だが、不意に閃く紳士的ではない豆電球。>>30

(175) momoten 2019/12/03(Tue) 00時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[指を絡めて、結んで引っ張る。
 数歩先を行く癖が出るのは、彼女に許されたいことがある時。]

 ……例えば。
 僕が食べたいものが、貴女の手料理だった時なら。
 貴女は僕の為に、作ってくるのでしょうか?

[流石に自覚を持って狡い聞き方をする。
 うさぎの穴に行けば得られるものを、この場で問う意味。

 刹那だけ止めていた呼気を吐き、薄い笑みを作った。
 彼女を和ませる為だが、一緒にフェアを気取って本音も告げておく。]

 因みに貴女が怖がることはしませんが ―――、
 困ることも、困らないことも、それなりすると思います。

 ……したいと思っています。

[視線を前に向けたまま。
 何食わぬ顔で口説いてみるが、繋いだ掌は内心を投影するようにこんがり焼けていた。]*

(176) momoten 2019/12/03(Tue) 00時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

[髪を結ぶリボン以外の深青が前髪を飾って、ちらり、宅本さんの方を視線だけで見上げる。
 あれだけ悩んで決めたから、これ以上はないと思っているけれど、それでも言葉が欲しかった。]

……よかった。

[>>174お似合いですよ、の一言で、無意識の緊張ははらりと解ける。
 直後、堪らないですと続けば照れくさくてまっすぐ顔を見ることはできなかったけど。
 次の場所へ、と手を繋ごうとしたその時。]

(177) mmsk 2019/12/03(Tue) 20時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

――ふふ、ごめんなさい、ふふふっ、

[>>175あまりにも見事にお腹が鳴くものだから、宅本さんは耐えているというのに思わず笑ってしまった。
 ごめんなさいと謝罪を挟んでも、すぐに止められない。

 重なる弁明は彼らしくユーモラスで、気恥ずかしいことを言われているはずなのにすっと耳に馴染んでいく。]

はい。
いつでも、一緒ですよ。

お店でも、お店の外でも。

[そっと、空いた手で青い羽根に触れる。
 硬質なピンの感触と、繋ぎあったほうの手の温もりとが、指先を通じて混ざり合う心地がした。]

(178) mmsk 2019/12/03(Tue) 20時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

あっ。

[結んだ手指が引かれる感覚に、先にいる背中を追いかける。
 その癖の意味を、まだ知るまでには至らないけれど。]

……あ、ええと、その。
そう、出来たらいいなとは、思ってます。

好きな食べ物を聞いて、それをわたしが、とか。

[食べたいものは手料理。
 その結論は半ば予測していて、構えていたもの。
 けれどこうして改めて耳にすると、普段との違いをありありと思わせる。
 そのために買い物に行きたくて。
 そのために好みが知りたくて。
 もっと目の前のひとに、近づきたくて。
 だけどまだ少し、慎重が勝つ。]

(179) mmsk 2019/12/03(Tue) 20時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

困ることって、例えばどんな、ですか?
宅本さんはどんなことで、わたしを困らせたいんです?

[フェア気取りの薄笑みには、こちらも自覚を持ってずるく聞いた。
 宅本さんをずるくするのが十割自分のせいなら、自分がずるくなるのも十割宅本さんのせいかもしれない。]

あんまり本当に困っちゃうことは嫌ですけど――
でも、きっと、大丈夫ですよ。

困っちゃうことも困らないことも、しましょう。

[例えば人に迷惑をかけるだとかは本当に困ってしまうけれど、そういうことはしない人だというのはわかる。
 仕事柄、とかではなく、人柄の話。
 前に向いたままの視線はこちらに来ないけれど、反面自分は、まっすぐ宅本さんの背中を見ていた*]

(180) mmsk 2019/12/03(Tue) 20時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[視線を向けた時、彼>>167のフォークは真っ新だった。
 自分がラザニアに夢中だった間の彼の行動が手に取るように分かってしまい、逃したはずの熱が頬へ再び集うのを感じる。]

 ……じっと見るの、駄目です。

[嫌じゃなくて、駄目。
 彼にだけ告げる我が儘も、未来を語る言葉に溶けていく。]

 いいなぁ、それ。
 これまでは、乙坂さんが作って、私が食べる。
 これからは、一馬さんが食べて、私も食べる。
 いいなぁ。夢みたい。

[いつもは、カウンターで向かい合って。
 今日は、隣同士同じものを食べて。
 同じ場所だからこそ、違いだけが浮き彫りになる。
 彼の口にする未来が容易く想像できて、いつかいただきますを交わすことが特別じゃなくなるのかもしれない、なんて。
 浮かんだ考えに目を瞬かせ、笑みがチーズみたいに蕩けた。]

(181) Pumpkin 2019/12/03(Tue) 20時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[初めて一緒に食事をするということは、初めて彼>>177が食べるところを見るということでもある。
 横を向いて、軽く首を傾けて。
 こっそり眺めていようと思ったのは、彼の目を思い出したからかもしれない。

 咀嚼する度に動く頬の筋肉、嚥下する際に上下する喉仏。
 ほんの少しだけ、あと少しだけ、もうちょっとだけ。
 行儀が悪いと頭では理解していても目を離せない。彼の口にチーズの橋がかかってようやく、ハッとしたように視線を逸らした。]

(182) Pumpkin 2019/12/03(Tue) 20時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 一馬さんのパスタが懐かしくなっちゃいました。
 仕事が落ち着いたら、またランチも食べに来ます。
 ディナーの方はどうですか。挑戦は順調?

[甘みと香ばしさ感じる黒豆茶を傾けながら、逸らした視線は再び彼をじっと見つめている。目尻は心なしか赤い。]

 ……一馬さんの方が甘いです。

[視線も、言葉も、声も。彼から与えられるものはすべて甘くて、熱い。
 この人は私のことが好きなんだなぁなんて、誰かに思う日が来るとは思わなかった。それくらい彼の瞳は雄弁だ。
 差し出されたバタールの意図を察して周囲を見渡す前に、その瞳に目を奪われた。
 深い色だと思っていたが、陽の当たる場所ではまた違った顔を見せるよう。何色、というよりは――]

 綺麗……。

[――甘くて、熱くて、綺麗な。
 彼の目に、私は弱い。]

(183) Pumpkin 2019/12/03(Tue) 20時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 ……これ、マフラーです。
 ありがとうございました。

[弱いからと言って、すぐに身体が動く訳ではない。
 時間稼ぎをするみたいに、鞄の片割れだった黒い袋を差し出す。中身は透明の袋に詰められた黒い毛糸のマフラー。クリーニングのおかげでピカピカだ。
 それから迷うように彷徨った手が鞄の中へ。小さな塊を黒い袋の上に乗せる。]

 あっ、

[零れちゃう、と。言葉になる前に身体が動いた。
 咄嗟に伸ばした手がバタールを持つ彼の手に触れる。
 揺れる瞳を隠すように目を伏せ、唇でオーロラソースごと攫った。]

 ……。

[手を添えたまま、片頬を膨らませる。バタールに提供した仮住まいは、口をもぐもぐと動かす度に小さくなった。
 もちもち生地に甘みとコク、それからほのかな酸味が染み込んだバタールは、どこかしゅわしゅわとした食感。オーロラソースだけで、バタール一本は食べられそうだ。
 バターの香りと小麦の甘さまで堪能した後、喉を鳴らす。]

(184) Pumpkin 2019/12/03(Tue) 20時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 ……ドキドキしすぎて、美味しいことしか分かりません。

[空っぽになった頬は、それでも少し膨らんで見えた。
 照れて逸らした視線は、黒い袋の上に至る。そこには鍵がひとつ。]

 一緒に色んなご飯食べたいし、色んな所に行きたいです。
 でも、だから。
 ドキドキするから……二人きりの時が、いい。
 一馬だけの時が、いい。

[だって仕事で会えないこともあるし。会えたって時間がない時もあるし。疲れてる日だってあるだろうし。使わなくたっていいし。
 どれだけ内心言い訳を重ねたって結局最後まで鞄に入れたままだった合鍵は、無計画そのままにその身を晒している。
 困らせていないだろうか。不安そうに彼の様子を伺うのだけど。]

 おうちデートもしよう、ね?

[どれだけぐるぐる考えたところで、この瞬間、五感すべてが彼のもの。
 要するに、彼だけしか見えていないのである。*]

(185) Pumpkin 2019/12/03(Tue) 21時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 半分願望ですから拗ねないでください。

[匙を食む唇が三日月を描く。
 赤と言うより橙に近い優しい色のトマトスープは咽喉をつるりと落ちていく。味蕾を撫でて、食道へ滑り込む間に香草の余韻を残していく。単一の香草でないことは分かるけれど、この旨味がどんな配合によって生み出されている調和なのか分からない。
 故に彼女の言外を感じさせる声色も、プロの向上心如く聞こえて、小さく笑った。>>169

 美味しいですよ、とっても。

[彼女の腕は勿論だが、貴女と食べると尚のこと。とは撓んだ瞳だけが雄弁に語る。共有したがりな男が、パンを盛った小さなバスケットをお互いの真ん中に置いて。]

(186) momoten 2019/12/03(Tue) 22時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 乙坂さんは教えるのも得意そうですよね。
 ――― 僕、クルミやチーズが入った奴も好きです。

[躊躇わずにベーカリー乙坂を称賛し。
 同意の首肯を重ねるとコルネに詰めたベジヌードルにフレンチドレッシングを垂らして、黒胡椒を挽く。まだ温かいくらいのこんがり香ばしい小麦の螺旋に、白い化粧を施した緑黄色野菜。不味い訳がない。]

 こちらも美味しそうに出来ました。
 中身は野菜ですが、一見焼きそばパンの風格がありますよ。

[出来栄えを見せびらかしつつ、バタールをどうぞどうぞ。と配膳しただけの男が差配する。>>171
 パンだけでなく、美味しい喜びもシェア出来ればこの上ない。

 穏やかな会話にたくさんの御馳走。
 胸に拡がる幸を噛みしめるように、無防備な心でベジヌードルコロネにかぶりつき。]

(187) momoten 2019/12/03(Tue) 22時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 …………、

[美味を脳髄が訴えるのと同時に、心臓が不穏に揺れた。
 聞こえてきたのは彼女の素直で飾らぬ本音。>>172

 当然、己も友人らの仲に二心はない。
 だが、咀嚼するたび、美味とは別の感覚が胃袋を押す。
 凝と見つめる彼女の横顔。
 緩慢に瑞々しいサンドを嚥下し、主張の激しい咽喉仏が上下する。]


 戸崎さんはこっち。


[ツ、と伸びた指が彼女の細い顎をすくいあげた。
 己が示唆した癖に顎を取り上げ、視線をカップルから強奪。代わりに差し出すのはコルネサンド。

 あーん、と音もなく促すのはクレープの再来。
 或いは―――、]

(188) momoten 2019/12/03(Tue) 22時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト



 貴女は“僕の”特別ですからね。


[大見得切った癖。
 存外真顔でぽろりと出てくる悋気一片。]*

(189) momoten 2019/12/03(Tue) 22時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[正直な我が身は心だけでなく体まで。
 彼女にノックされれば、条件反射よろしく腹が鳴る。
 屈託なく笑ってくれたのがせめてもの救いだ。>>178

 デート中の己はすっかり、うさぎ穴で美食を得る時のように、或いはもっと無防備に、自らを曝け出していた。理知が遠くて胸の高鳴りが近い。
 彼女の声に背後を撫でられるだけで、眼の縁に熱が溜まる。]

 ―――― オムライスが食べたいです。

 卵のやわさとか、味付けとか。
 鶏肉派かベーコン派かとか、色々あるんですが。
 戸崎さんが、お家で食べるようなオムライスが食べたいです。

[彼女は逃げたりしないのに、繋いだ手を強く握り込むのは緊張感が故。彼女に意図が伝わっているか、己を意識してくれているか。―― 己が抱える特別な気持ちに、彼女が怖がったりしないか。]

(190) momoten 2019/12/03(Tue) 23時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 えっ

[だが返ってきたのは意外な意趣返し。>>180
 てっきり照れるか強張るかとの予想は大外れ。
 己の想像の上を行く狡猾さに、じわと胸に熱が拡がった。]

 えぇっとぉ……、
 そう直截に聞かれると僕の方が照れるんですが。
 
[照れる反面幸福感に殴られて、口角が疼くように波打った。
 秘されたり遠慮されるよりも、問うてくれた方がずっと嬉しい。彼女は己の嬉しいこと―――、誠実ばかりを選んでくる。]

(191) momoten 2019/12/03(Tue) 23時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 
 ……抱きしめたいな、って思っています。
 

[正直な本音は熱に任せて吐き出した。
 眼の縁だけでなく首までその熱が飛び火する。
 不埒と呼ぶには拙いが、その分真剣だ。

 ちら、と肩越しに振り返る視線はほんの少し面映ゆげ。]

(192) momoten 2019/12/03(Tue) 23時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 本気で困らせるのは困るのに、
 困ってくれるといいなぁとも思っちゃうんですよね。
 ……こんなに構って欲しい気持ちの恋愛は、初めてです。

[彼女の魅力は不思議な魔力。
 観念し歩調を緩めて隣に並び、清算してから店を出よう。

 清算時、彼女にこのまま付けていて貰いたいです。と店員に告げた台詞は、自分の発言ながら初々し過ぎて恥じ入ってしまったが。

 ともあれ、己の願いを叶えて貰えるなら夕方のスーパーと言う激戦区に参戦予定。
 本拠地とすべき家は、彼女の家か己の自宅か。

 ちなみに後者であれば―――、うさぎ穴のお隣まで戻る必要がある。]**

(193) momoten 2019/12/03(Tue) 23時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[こっそり見ていたことは当然ばれていたらしい。>>181
くすくすと笑いながら「駄目。見たい」と駄目返し。
正面で見る香子も何回見ても足りないのだから、横顔の香子をもっと堪能させてほしい。
呼び名と助詞の違いで関係性の変化を表す香子の魔法にかかってしまった乙坂は、きっと「未来」にもかかったままだ。
そんな確信を、確実にする手段のことを自然と思える己がいる。]


 うん、一応挑戦期間は今日までで、年末までと年明けからはランチ専属に戻る予定ではあったんだけど。
 ディナーで香子に指名される気持ち良さを覚えたら、惜しくなってんだよな。
 ただ、最近のペースで夜入ると今度は香子とゆっくり過ごす時間がなぁ、


[反撃のように香子の視線を感じる。>>182
手元を見られることには慣れている筈だけれど、咀嚼の様子は同僚にもあまり晒さないものだから妙に緊張した。

甘い時間。
周囲には普段の営業時よりも多く人がいる筈なのに、香子の声だけは指向性マイクを通したかのようにまっすぐ乙坂の鼓膜をやわらかく揺らす。

バタールを差し出し見つめた先のブラウンが窓の光を受けて透けるようにきらめいた。己の脳内を香子の声が出力する、奇跡>>183]

(194) Ellie 2019/12/03(Tue) 23時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[けれど思考が重なったと思った瞬間バタールはお預けをくらって、彼女の身体は一度荷物の方に傾いた。>>184
マフラーだと言われたら中身を確かめるまでもないけれど、その黒に映えるように置かれたものに、目を見開いた。]


 っ香、


[衝撃に身を乗り出しかけた乙坂よりも、香子の反応の方が早かった。
躊躇いなく触れる手は、乙坂の手からソースが浸みこむバタールを奪って。]

(195) Ellie 2019/12/03(Tue) 23時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[香子の方は焦らしている自覚はあるのだろうか。
乙坂は、その美しく紅が引かれた唇がソースを迎え入れ、頬張ったスペースが元通りになるまで手も中空に浮いたまま見つめていた。
こうしている時に乙坂が何も口を出さない癖を彼女は知り過ぎてやしないか。]


 え、やー、美味いのは、わかってる、うん。


[此方なんてドキドキして今食べたラザニアの味が咥内からすっかり気配を消してしまった。
彼女の視線が鍵に落ちて漸く金縛りに遭った指に零れたソースを口元まで運ぶ。
くちり、と音を立てて行儀悪く舐める乙坂の耳に、彼女の言葉が響く。]

(196) Ellie 2019/12/03(Tue) 23時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ



 ――うん、    ――うん、


 ……同じこと、考えてたよ。


[動くようになった手は、小さな鍵を拾い上げ。
両唇で軽く食んだ。勿論金属の味だ。
かぷかぷ。
持て余す感情を金属に吸わせるしかない。]


 ……何でここ個室じゃねぇんだろ。


[じっと見る瞳には悔しさとそれ以上の熱が籠る。]

(197) Ellie 2019/12/03(Tue) 23時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 香子の貴重な呼び捨てとタメ語、俺の腕の中で練習させたかった。
 くそ、荷物はバックにあるんだよな……


[ちらりと振り返るバックヤードは、「勤務中」は基本立ち寄らない。
その中の荷物に]


 これと同じ形――っつってもこのギザギザんとこは当然違うけど、同じ「合鍵」ってやつを、俺も持ってきてるから。
 「交換」はまた後でな。

 で、俺はもうこの後は「おうちデート」の心算だったから。

 終わった後徒歩3分したら二人っきりだ。

(198) Ellie 2019/12/03(Tue) 23時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[この間は彼女を外で待たせてしまった。
すぐそこに自宅があるのに、彼女はまだそこを知らなくて。

あの日彼女の家を知ったけれど、一人暮らしの女性のマンションに男が深夜に頻繁に出入りするのも配慮がないかな、なんて、すべて言い訳。

己しか知らない彼女をもっと知りたい我儘。]

(199) Ellie 2019/12/04(Wed) 00時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 「時期」さえ悪くなかったら、このままずっと一緒にいてよ。


[黒い袋は一度自分のロッカーに置いてくる、と立ち上がった。
空いた皿を重ねて持ち、人の波をすり抜けていく。**]

(200) Ellie 2019/12/04(Wed) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

オムライスですか。
わたしが家で作るやつだと、ケチャップライスじゃないんですけど、いいですか?

玉ねぎと人参の刻んだのと、ソーセージを炒めて、バターピラフを包むんです。
卵はとろとろにして、ちょっとだけチーズを入れて。

[>>190食べたい、の要望は自分で作るときのオムライス、だけれど。
 一般的メニューとずれる"我が家"のそれは、説明を挟んだほうが良さそうな気がして中身を話す。
 腹を鳴らしたばかりのひとに酷だというのは、思考の外だった。

 口頭テロの代わりに、ずっと握ったままの手は離れ知らずで、不安も恐れもないことを同時に伝えてくれる、はず。]

(201) mmsk 2019/12/04(Wed) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

ふふ。

[意外そうな響きに、満足を滲ませて笑う。
 反対に照れる様子を見れば、お返しとばかりにわざと言葉を待った。
 口元を波打たせて、ぽろりと零れた欲のこえ。
 それを聞きつつ、会計に向かう。]

……奇遇ですね。

[ヘアピンは、頭を飾ったまま。
 店員さんの視線が気になって、そのときだけは目をそらす。
 店を出て、改めて宅本さんを見て。]

(202) mmsk 2019/12/04(Wed) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

わたしも、抱きしめられたいなって思ってました。

[たぶん、きっと。
 わたしは宅本さんが思うより、それから自分が思うよりずっと、このひとのことが好きになっている。

 二人手をつないで、スーパーで買い物をする。
 好みが聞けたら、なるべく採用するつもりで品を選び。
 諸々の準備や器具の有無を考えて――うさぎ穴から遠い方へ*]

(203) mmsk 2019/12/04(Wed) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

――そして誕生日じゃなくない日>>186――

願望だとしても、お洒落のほうがよかったです。

[これから先の未来のことを考えても、お洒落な料理を出せるひとでありたい。
 家庭的のほうが喜ばれるのかもしれないとは思いつつ、そこはこだわりたい料理人心。]

トマトとミルク一緒にしちゃうのがだめなのかなぁ。
おいしいのに。

[決めきれないから一緒にしちゃう、は確かに格式高い料理よりは家庭料理に近い発想のような気はする。
 味は自分でも気に入っていて、それは宅本さんも認めてくれているのに。
 向上心を滲ませて唇を尖らせていたけれど、乙坂ベーカリーの籠が近づいてくれば意識はそちらに。]

(204) mmsk 2019/12/04(Wed) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

くるみのパン! おいしいですよね。
最近わたし、家の近くのパン屋さんのレーズンとくるみの入ったパンが好きでよく買うんです。
チーズなら、カマンベールクリームのやつがいいなぁ。

[パンの好みが聞ければ、自分の話も乗せながら記憶に刻み込む。
 こうした一つ一つが特別な料理のための一歩になるから、欠かせない。]

焼いてはいないですけどね。
野菜そばパン……かな?

[バタールをスープに浸すうち、ベジヌードルは家を得て、白いドレスを着ていた。
 見目に鮮やかで、さっぱりした野菜の風味が見ただけでも感じられる。
 互いにパンをひとくち食べたのは、同時。]

(205) mmsk 2019/12/04(Wed) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[けれどスライスされたバタールとコルネでは、バタールのほうが先に消え。
 お似合い、と示された二人を微笑ましく見守っていたら、顎先に手が伸びてくる。
 目の前に差し出されたベジヌードルコルネを、何の疑いもなくぱくりと齧り。
 酸味のあるドレッシングと、青い野菜の風味が口いっぱいに広がる。
 ざっくりした食感も、ベジヌードルならではだ。
 小麦と甘いミルクの香りを、こくり、喉に通し。]

……あんまり妬かないんじゃ、なかったんです?

[なんて、くすりと笑う。]

(206) mmsk 2019/12/04(Wed) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

ねえ、オットー。
わたしもラザニア、ほしいな。

[相手を困らせたくなる思い>>193は、感染するのか。
 わざと声をかけて、ラザニアを所望する。
 乙坂と桐野江さんにはちょっと悪いけど、大事な同僚で、お得意様だし。
 周年祭にかこつけて、交流を望むのも許してほしいな、なんて*]

(207) mmsk 2019/12/04(Wed) 00時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[席を立ちかけた時、背後から同僚の声がかかる。>>207
普段のようにサーブ役として乙坂が立っている訳でもなし、自由に好きなものを取れるようになっているのに態々声を掛けて来たということは、と考えれば口元に笑み。
己が先程発した遠回しな誘いが聴こえていたかは知らないが、おっとりした彼女は外から見えるよりもずっと「察する」能力が高いから、今二人で座っていた意味は悟られていることだろう。]


 りょーかい。
 皿下げて荷物置いたら取って来るよ。
 
 それまで見張っといて。
 ……俺の大事な子に余計な奴が寄って来ねぇように。


[察していると思ってはいても改めて言語化して、同僚に席を譲る。
傍にいる宅本は「敢えて声をかけた」エリカをどんな目で見ているだろう。
「予想外のことするでしょ」と苦笑を向けて、近くのテーブルから椅子をひとつ拝借して、3人掛けを作ってから後を託した。*]

(208) Ellie 2019/12/04(Wed) 20時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

ありがと。

[>>208サーブに動いてくれる乙坂ににこり笑いかける。
 声かけた理由まで察せられているとは知らないが、付き合いもずいぶん長くなってきて、癖を知られていてもおかしくない。
 席を譲られて、いそいそと桐野江さんのお隣へ。]

ふふ、やったぁ。
オットーだけで独り占めなんて、ずるいもの。

こんにちは、桐野江さん。

[「大事な子」「見張り」というわりに、席を一つ増やして三人掛けにしてくれる。
 空いている一つに宅本さんを呼び込んだら、隣に座ってくれたかしら*]

(209) mmsk 2019/12/04(Wed) 21時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 それは初耳です。
 バターライスとは違う…? ピラフって何味でしたっけ。

[オムライスと言えばチキンライスで育った男は驚きに眼を瞠り、次いで興味と食欲が羞恥心を押しのけた。
 バターライス味も分かる、炒飯味も意外と身近だ。だがピラフと言うとピンと来ない、興味津々で自然と耳を傾け。空の片手が己の腹部を擦る。知りたい食べたい戸崎家の味、彼女の味。]

 変わり種のオムライスと言えば、五目御飯を卵で包んで、シチューをかけたものなら食べたことあります。此処から一番近い地裁の食堂メニューだったんですがね。素朴な味がしました。
 そんな感じなのでしょうか?

[記憶の引出しを開き、取り留めのない会話に花を咲かす。
 平静を装いながらも、繋いだ掌だけがずっと熱かった。]

(210) momoten 2019/12/04(Wed) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[最初は、美味しい料理への返礼を込めて。
 次は自覚した好意を意識して、何でもない顔をするのがやっとだった。
 今は、笑みの形に細められた甘い瞳に拗ねた顔を。
 そんな風に笑顔で見たいなんて言われたら、もう駄目だと言えなくなってしまう。拗ねた顔はすぐに微笑みへと変わった。]

 ふふ。私のことばっかりじゃないですか。
 私は、夜の一馬さんもいいなぁって思いました。
 メニューのない場所で戦う姿、かっこよかったです。
 でもランチであのパスタが食べられないのは寂しいから、
 戻ってくれるのも嬉しい。

 一馬さんは知らなかったかもしれませんけど、
 私、一馬さんの作る料理のファンでもあるんですよ?
 いつも、貴方の手を見てました。

(211) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

 だから、一馬さんのやりたいことを選んでくださいね。
 それでもし会う時間が減ったら、私がここに来ます。
 美味しい料理大好きですし……大好きな人も、いますし。

[妙に色っぽく感じてしまった食事風景を見つめながら、夢を語る彼の口から紡がれる自分の名前に目を細める。
 「カコちゃん」と呼ばれる度に”頼りになる桐野江さん”の肩の力が抜けるようだったのに、意味が宿った「香子」の響きは格別だ。
 知らなかったかも、なんて冗談混じりに伝えた応援も、たった二音と雄弁な瞳に甘く蕩けてしまう。
 言葉が重なったなどとは知らぬまま>>194、差し出される誘惑>>195を攫った。]

(212) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 21時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[彼女に許される続ける男は、少しずつこの贅沢に慣れていく。
 例えば、スーパーに入店するときも手を繋いだままだったし、買い物かごを持たせて貰ったし、ソーセージはちょっとお高くてパキッとした歯応えのものを強請った。]

 ……僕は謙虚なので、これまで彼氏になりたいと思うまでで済んでいたんですが。
 こう ―――、シュミレーションめいたことをすると、より高みを望んでしまいますね。

[もごもごと独り言と雑談の中間くらいの声量で紡いだり。
 意識したり、掌を手繰り寄せたり。
 ――― もう、抱きしめたくなってしまったり。]

(213) momoten 2019/12/04(Wed) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[食事する姿を見られる状況は同じだが、彼>>196の手は浮いたまま、固まってしまったかのようにこちらを見ている。
 口に物が入っている間は喋らないように育てられた女と、食事の邪魔をしない彼。
 図らずも、時間稼ぎの続きみたいになった。]

 ……。

[彼の愛は大きくて、一息に飲み込むのは勿体無いから。
 咀嚼して、味わって、喉を鳴らして嚥下する。
 空っぽになった口でぽつぽつと零した言葉を、彼>>197は優しい相槌で受け止めてくれた。]

 ん?

[優しい相槌を打った彼は、鍵を口元へ運んだ。
 食むような動きに慌てるも、続く一言に動きを止める。
 一言と、それよりずっと明確な、熱に。息を飲んだ喉が波打った。]

(214) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 21時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[が、]

 ………、……。
 …………………いえ、僕としては全然異論ありませんが。

 ありませんが、戸崎さん。
 僕、今日、襟付きですらないです…!

[荷物持ちを買って出た帰り道。
 うきうきとスキップしそうな陽気だったのは、見知らぬ路地に出るまで。彼女が案内する先に気付いた途端、自らの服装を見下ろした。

 いつもスーツだが今日は休日故に油断気味。
 だが、彼女の家族が家に居るなら話は変わる。
 ちなみに彼女に家族と同居であるかなどと聞いたことはない。
 
 聞いたことはないが ―――、
 スーパーでみた夢と願望に、早速振り回されていた。]*

(215) momoten 2019/12/04(Wed) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

 練習って……私だってそれくらいできますよ。
 でもまぁ、おいおい。

[あの熱を捉えた後では、腕の中なんて言葉にさえ熱が上がる。
 無事渡せた合鍵に視線を向ければ、爪の短い彼の指>>198が凹凸をなぞるのが見えた。]

 え……。

[不安の滲む贈り物は、いつの間にか交換になった。
 “同じ”の真実に至れば、彼の唐突な行動にも合点が行く。
 彼より先に出してしまったから、なんて自惚れてもいいだろうか。
 それは何だか拗ねているようにも見えて、]

 ふふ、かわいい。

[つい、素直な気持ちが溢れた。
 大人として適度な距離を保つ必要もなければ>>1:268、それ以上で返ってくるであろう言葉に身構える意味もない>>164
 だって言わずとも、存分に与えられることをこの身は知っている。ならば、惜しむ理由だってない。
 頬を緩めて、余裕のある笑みを浮かべ――ていられたのはここまで。]

(216) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

 え、あ、はい。

[この後の予定と目的地>>198が告げられポカンとしている間に、とどめと言わんばかりのお誘い>>200の言葉。
 意味を理解できるくらいには大人だったし、彼に抱くのは間違いなく恋だった。
 だから咄嗟に今朝の身支度の様子を思い出していて、慌てて頭を振る。
 返却したマフラーを片づけに行く背を見送る頃には彼の言葉が芯まで届いて、両頬を手で押さえなければならなかった。]

 交換、かぁ。

[熱を持った頬を隠すつもりが、口から漏れたのは喜びを隠せないふにゃふにゃした声だ。
 先走ったかと思ったことが、同じ足並みだった。
 それがどんなに嬉しいことか、彼はまだ知らないのだ。
 両頬に手を当てたまま、人差し指一本を彼の背に向ける。指を軽く上に弾いた。]

 望むところです。

[誰にも気づかれないよう撃ち抜いて、誰にも聞こえない返事をする。
 この先は彼にしか教えられない、内緒のお話。*]

(217) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[背を向けた乙坂>>208の動きが止まった。
 声の方を見るとエリカ>>209と宅本の姿があった。
 二三言葉を交わして離れた乙坂と入れ替わるようにやって来たエリカと向かい合う。]

 こんばんは、エリカちゃん。
 独り占めなんて……むしろ私の方が、かも。

[仲のいい兄妹のような二人のやり取りに浮かべる笑みは、諸事情>>217により普段よりも柔らかい。
 いつものように青を探す目が、エリカの頭上で止まる。]

 それ、新しいの?
 綺麗ね。エリカちゃんによく似合ってる。

[ヘアピンのある場所と同じ位置の自分の頭を、指でとんとんと叩いた。*]

(218) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 21時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 僕がお洒落を理解するほど造詣が深くない、
 ―――― と言う路線は如何でしょうか?

[少し沈黙し、トマトスープを匙で掬って一口。
 閃いたのはお洒落になりたい彼女に新提案。]

 僕にはパセリが入ってないのは分かるんですが、具体的になんの香草が入っているかは分からないんですよね。
 ……それが僕にも分かるようになれば、横文字が沢山でお洒落だなって感じるようになると思います。

[確かに主役のトマトの酸味を際立たせる誰かがいる。
 だが、助演俳優の名前がひとりも出てこない。>>169

 食事に舌鼓を打つだけなら舌と胃袋さえあればいいが、“美味しい”を滞りなく伝えるためには知識が欲しいと思った。特に、ずっと作ってほしいと思うから、彼女に十全の称賛を伝えたい。]

(219) momoten 2019/12/04(Wed) 22時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 以前から思っていたんですが、戸崎さんも歯応えソムリエの気がありますよね。コキコキとかカリカリとか、ドライフルーツ系のねっとりとした歯ごたえも好きです。

[まだまだ知りたい彼女の好きなもの。
 教えたい己の好きなもの。

 そうして今度共有する歯応えはザクザクシャキシャキ。
 細い野菜を纏めて噛み切る感触は癖になる。
 ヌードルの合間にドレッシングが流れ込み、何処を食べてもフレンチソースが染みているのも良い。]

(220) momoten 2019/12/04(Wed) 22時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[シャクシャクザクサク。
 吟味するように瞼を閉じれば隣から図星を投げられた。>>206
 ぐぅの音も出ない代わりに半眼を注ぎ。]

 笑いどころなんですが。
 ……貴女にはいつでも一番に構われたい、です。

[幼い嫉妬を自覚しつつも、自己主張は忘れない。
 腹を立てるような波ではないが、それでも彼女への独占欲は初デートの頃から比べても隠せないほど肥大化している。]

(221) momoten 2019/12/04(Wed) 22時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 ああ……、戸崎さんは絶対態とだし、
 乙坂さんもなんて優しい顔するんですか。

 僕のラザニアもお願いしますっ!

[さめざめと嘆く振りで顔を覆い、後半にちゃっかりとオーダーを混ぜる。自分でサーブするのも確かにマナーだが、大皿のラザニアは少し盛り付けに技量が居る。ラザニアのプロが居るなら頼みこんでしまうのは道理のうち。>>208

 まぁ、反面、安心感もあるんですよね。
 
[お皿とグラスを持って、戸崎の後についてゆく。
 この短距離なら迷わない。]

 桐野江さんの想いが叶って良かったな。って。
 ずっと慕っていたでしょう。

[お邪魔しますと席に着き。
 よく気が付く彼女の指摘には、満面の笑みを浮かべた。>>218]*

(222) momoten 2019/12/04(Wed) 22時頃

【人】 迷い人 ヘザー

あ、えと。
ピラフって言っても、洋風チャーハンな感じですよ。
炊き込みじゃないってくらいで。
バターとコンソメ味……ですかね?

[>>210本来は炒めた米をそのままフライパンの中で炊くものだけど、そこまではしない。
 固めに炊いたお米をバターで炒めてピラフ風にするだけ。
 それを卵でふんわり包む。チーズのとろみが加わるとコクもあっておいしいのだ。]

五目ごはんは違う気もしますけど……でも、それもおいしそうですね。
やってみたいな。

[地裁の食堂、というのは一般的な生活ではあまり縁がない。
 行ってみたいより、自然とやってみたいに意識が向いた。]

(223) mmsk 2019/12/04(Wed) 22時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[買い物中、ちょっと贅沢なソーセージを買おうとするのには、刻んでしまいますよ、と忠告はしたけれど。
 歯ごたえぱっきりソーセージも案外おいしいかもしれないと、NGは言わず。
 手を繋ぎかごを持たせての買い物は、傍目からどう見えるだろう、なんて考えていたとき。]

……そう、ですね。

[先を考えてしまう、という宅本さんに、はにかみながら同意する。
 あまり意識せずここまで来たけれど、ずいぶん"親密"に見えるはず。]

(224) mmsk 2019/12/04(Wed) 22時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

[そして。
 慣れた自宅に向かう途中、急に宅本さんが慌てだしたのに、はじめはきょとんと。
 襟付き、のあたりから事態を察して、こちらも顔が熱くなる。]

ひ、ひとりぐらしです、親はいません!
さすがに、いたら、呼びませんよ……!

[親に会わせる、なんて。
 まだ一度も考えていなかったことが、急にありありと思わされる。
 スーパーで無双したのの一歩手前にそんな未来があることが、突然現実味を帯びた。]

(225) mmsk 2019/12/04(Wed) 22時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

[オートロックのあるマンションの2階。
 小さな角部屋は白を基調にした壁紙に囲まれて、薄緑のソファがリビングに鎮座している。
 キッチンはシンプルのはずが、いつの間にか調理器具やスパイスなどが増えに増えて、生活感の塊。]

ええと……座っててください。

[こういうときの作法というのは、よくわからない。
 特に、同僚でなく――特別な相手が、そこにいるときのなんて*]

(226) mmsk 2019/12/04(Wed) 22時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[仲の良い兄妹と、いつもと変わらぬ素直で分かりやすい同級生>>222の姿に笑みが深くなった。
 ラザニアの人気も自分のことのように嬉しく、これ以上緩んだら”桐野江さん”に戻れなくなりそうだ。
 メイクが崩れないよう頬を隠していた手を離す。とんとんと、ヘアピンを示したのと同じリズムで顳顬を叩いた。]

 ?

[安心、という言葉が咄嗟に繋がらず、エリカに続いて移動する宅本を目で迎え入れて。]

 なっ……!

[何を指しているのか理解した。してしまった。
 離れた手が、再び頬を守る盾となる。]

 待って。何、何のこと。

[悪あがきのように尋ねる声は、宅本の満面の笑みに一時停止する。
 素直な人だ。我がことのように微笑んだ。*]

(227) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 22時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

――ハッピー・ノット・アンバースディ>>219――

横文字の多さで決まるんです?
そしたら、全部説明したらお洒落になるんですかね。

なんて。
おいしい、って言ってくれれば、いいです。

[自分としては全部中身を伝えるなんて、野暮ったく感じるけれど。
 お洒落評価のためなら、中身を曝け出してもいいだろうか。
 おいしい、って言ってもらえればいいというのは、料理人としての自分の本音には違いない。
 そこに飾りを欲しがるのは、料理人でなくただの戸崎エリカのエゴだ。]

(228) mmsk 2019/12/04(Wed) 22時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

[歯ごたえソムリエ、の評価は家庭的よりはちょっと面白さがあったので、その方面を鍛えていこうかな、と心に秘めて。
 嫉妬の半眼が降ってきても、ふふ、と笑って受け止める。]

……もう。
一番に構っているじゃないですか。

[隣に座ったことも、ヘアピンを忘れないことも。
 一番に構っていなかったら、コルネを齧ったりもしない。
 やきもち焼きな"特別"さんに、すこし頬染めてはにかんだ。]

(229) mmsk 2019/12/04(Wed) 23時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

――バックルーム――

[あまり長く離席をしている訳にはいかない。
客と同じ空間にいることを許されているとはいえ、ホスト側であることに代わりはないのだから。]


 はーっ


[それでも暫し、ロッカーに背中を預けて。
火照る頬をぺちぺちと数度叩いて冷ます。

己の黒皮のキーケース、自宅の鍵と香子に渡す用の鍵と(梱包を試みてあまりに仰々しいかと止めた懊悩の結果)、その横に形の違う鍵。
同じ速度で恋を育てている実感に、心拍数もあがるというものだ。>>217

「望むところ」と背中で聞いた。

奔放には見えないけれど、潔癖を美徳とする青さを過ぎた大人の女性が出す答えにかかる時間を短縮させたのは、己に対する想いだという確信がある。

大事にしたい、と改めて心に誓った。*]

(230) Ellie 2019/12/04(Wed) 23時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

――3人卓へ――

[宅本のオーダー>>222もあり、全てを手に持つことは不可能だったから、店員権限を使って厨房からトレイを持ち出した。
エリカと宅本の分のラザニアと、二人に渡すものの切り口を揃えるために少し切った潰れた切り口の一口分は自分と香子の「おかわり」に、コリンキーのベジヌードルと一緒にピタパンに詰めて証拠隠滅。

それと二つのスープボウルにエリカ作のポトフを。
煮込むと煮崩れちがちなじゃがいもがちゃんとその形を主張している。
シンプルな家庭料理であるが故に「プロ」の技をそこに見る。

側面が割れたソーセージ、波打つベーコン、それとたっぷりのセロリ。>>74
セロリは好まない人もいるが、香子はむしろ喜ぶだろうとエリカのオリジナリティの縮図を作った。
乙坂の分はスープをたっぷりめに。
何故なら裏アレンジ的に用意してある炊飯器からよそった小盛ご飯で野菜の旨味が溶け込んだスープ飯を楽しみたいからだ。

そうして乗せた4人分を持って、話がはずんでいるであろう3人の元に戻る。]

(231) Ellie 2019/12/04(Wed) 23時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 お待たせ、話は弾んだ?

 ? ――何話してた?カオ赤くね?


[香子の表情>>227を指摘して、くすくす。
自分の分の椅子は空いていなかったので、少々行儀は悪いがウィンドウに凭れるように。
カーテンが引かれていても明るかった時間は冬の速足で過ぎていく。壁際の照明のスイッチを明るめに回した。*]

(232) Ellie 2019/12/04(Wed) 23時頃

【人】 迷い人 ヘザー

桐野江さんがオットーを独り占めなんです?
それもずるいなぁ。

[桐野江さんのことも、乙坂のことも、どちらも大事に思うから、どちらとも触れ合いたい。
 やわらかく笑う桐野江さんに、乙坂の影響を感じつつ。]

ふふ、いいでしょう。
新しいやつです。

[ふたりで買いにいったんです、とは言わずに、自分でもそっと羽根に触れてみる。
 指先が心臓になったみたいに、それだけで胸がとくんとした*]

(233) mmsk 2019/12/04(Wed) 23時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[戸崎家流のオムライスは己にとっての新感覚。
 ピラフの説明を聞いて脳内で予想を組むも、空腹感が増して一度打ち切り。彼女の飯テロは全て被弾してしまうが、此処は耐えねばまた腹が鳴る。]

 味見は任せてください。

[勿論、彼女のチャレンジ精神も支えたい彼氏面。>>223
 
 ――― そうして経る買い出し。
 新たな展望と目標を設定した心算でいるが、遥か高みに見えても、いつも彼女側から降りてきてくれる。
 飯テロでない被弾には、腹ではなく胸が何度も鳴った。>>224

(234) momoten 2019/12/04(Wed) 23時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 それなら良かっ……、いえ、
 フォローになってません、よ…!

[挨拶は延期と胸を撫で降ろしたのも束の間。
 弁解の言葉にまた胸が爆ぜて、自身の胸倉を捕まえた。
 
 家族が居るから安心して呼べる、のではなく。
 彼女は二人きりだから呼んだのだ。>>225

 もう何処までが彼女の術中なのか、一緒に縺れて転がっているのか分からない。温厚無害な顔をしているのに、振り回すとなればまるで嵐の中にいるようだ。

 しかし、それが何一つ嫌ではない。
 寧ろ、更に深みに嵌っていく。

 自身も変わり者だと自覚があるが、彼女ほど稀有な存在も知らない。
 彼女に向ける想いが唯一性に研磨されていく。]

(235) momoten 2019/12/04(Wed) 23時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[仕事柄、他人の家に上がるのは慣れているが、彼女の場合は別だ。
 緊張感と一緒に上がり込み、女性のひとり暮らしらしい丁寧な生活感を目の当たりにする。

 その中でも一等賑やかなのはやはりキッチンで。
 荷運びを理由に顔を出せば、名前も用途も知らない調味料と調理器具が並んでいた。思わず目を瞠って感動を瞳の輝きに変える。]

 ………これが戸崎さんの御台所。

 ああ、じろじろ見てしまってすみません。
 僕の家とは大分雰囲気が違うから。

[感嘆を吐いて、歩を進めるのはソファでなく彼女の傍ら。
 普段はカウンターに阻まれ、近づけない距離感。]

(236) momoten 2019/12/04(Wed) 23時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト



 傍で見ていても良いですか。
 料理と、手際と、――― 貴女を。


[彼女の真後ろを陣取りたがる長身。
 体温が掠める近さ。

 二人きりに許される特別に、早速甘えて。]*

(237) momoten 2019/12/04(Wed) 23時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

ありがと。

[>>231切り口まで揃えられたラザニア、パーティらしく一人前より少なく盛られたそれを受け取って、お礼を言う。]

あ、わたしのポトフ。
これウッチーのリクエストなんだ。
こないだ食べたいって言われて。

[スープボウルの中身を目ざとく発見。
 食べてもらえるのは、やっぱり嬉しい。

窓際にもたれるように立つ乙坂に、もうひとつ椅子を引こうと手を伸ばす。]

(238) mmsk 2019/12/04(Wed) 23時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

オットーは桐野江さんを独り占めしてずるいって話してた。
でも、幸せそうでよかったねって。

[何話してた、にはざっくりと要点だけ。
 二人の関係に言及したくせ、何でもないことみたいにラザニアに意識を向ける。
 二人が幸せで、自然体であればいいと思う。
 囃すこともからかうこともなく、自然に。]

(239) mmsk 2019/12/04(Wed) 23時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[エリカのふんわりした喋り方で聞く言葉>>233は、どこか幼子に言われているような感覚を覚える。
 思わず頭を撫でようと伸びかけた手は、嬉しそうな彼女が羽根に触れたことで動きを止めた。代わりに自身の口元に手を添え、彼女の耳元へそっと話しかけようとする。]

 独り占めはしないけれど、特別なの。
 ……伝わる?

[声を潜めた時より身を離して、首を傾げた。
 紫混じりの瑠璃色の鮮やかさが、羽のデザインで和らぐ。
 彼女の印象に似ていて、けれど少し違う今日のあおが目に映った。]

 いいなぁ。
 とっても、いい。

[満面の笑みも触れる指先の優しさも。
 眩しさに目を細めたら、自然と笑っていた。*]

(240) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 23時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 おかえりなさい。
 え、っと。んー……内緒です。
 ラザニアと夕日であったまっちゃったかな。

[我ながら壊滅的な誤魔化し方だったと思う。
 自覚はあったのでトレイと共に戻ってきた乙坂>>232を窺うように見つめる。名残りのような日の光がカーテン越しにぼんやりと輝く。凭れ掛かる姿が絵になって、暫くぼんやりと彼を見つめていた。]

 あ、ポトフ美味しそう。
 宇都木さんのリクエストでエリカちゃん作なのね。
 噂のベジヌードルまである……いっぱい持ってきましたねぇ。

[エリカ>>238の声に視線がトレイへ移動した。
 耳にした注文はラザニアだけ。それ以上のご馳走を連れてきた乙坂にかける声は弾んでいる。
 エリカが椅子を引こうとするなら、手伝うように腰を上げた。*]

(241) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 23時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[エリカ>>239の正直さには今日もしっかり上がった睫毛が忙しなく動いたけれど、それが彼女みたいに自然で優しかったから。
 照れて困ったみたいに下がった眉とは裏腹に、素直に頷いた。*]

(242) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 23時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

まずは、バターピラフのを食べてもらうことになりそうですけどね。

[>>234五目ごはんのオムライスの味見はまたいつかだ。
 自然に未来のことを思いながら、買い物を済ませる。
 次はいつのことになるだろう、なんて考える自分の心は、いつの間にかすっかり彼なしでいられなくなっている。]

(243) mmsk 2019/12/05(Thu) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[フォローになってない、と家族不在を責められても、いないものはいないし、自分だけだから呼んだという事実は、変わらない。

 嵐の中で揉まれているよう、なんて錯覚は、お互い様。
 いつだって惑わされてばかりなのに、それでも嫌じゃない。
 どころか少し興味本位で踏み出してみたくなるところも、嵐に似ている。

 彼という雨は、わたしを濡らして包み込んでいく。体温を奪うみたいに、心を奪っていく。]

(244) mmsk 2019/12/05(Thu) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[キッチンは整頓されていても、物は多い。
 荷運びをしてくれた宅本さんが目線巡らせるのに、気恥ずかしさを覚えつつも。]

……いい、ですよ。
なるべく早く作りますね。

[見ていたい、と。
 興味と欲を綯い交ぜにした感情で囁かれて、Noは言えない。
 緊張して卵落としそう、と思うのは、心の中でだけ。]

(245) mmsk 2019/12/05(Thu) 00時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

 直の?
 いつの間にリクエストしてたんだよちゃっかりとあいつめ……


[当の直の姿を探すが、人の波で見えない。
彼は彼で固定ファンもいるし、忙しくしているのだろう。

花二輪の配慮>>238>>241に「あんがと」と会釈ひとつ、椅子に腰を下ろした。]


 ん?


[勿論誤魔化されてなどやらない。>>241
ネタばらしをしたエリカに慌てる様も、今は聞く耳が二人分あるというのについ「可愛いなぁ」なんて言ってしまって。>>242]

(246) Ellie 2019/12/05(Thu) 00時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 客の「キリノエ」さんは独占できねぇけどさ、「香子」は俺のだから許せよ。


[彼女の可愛らしい回答>>240は残念ながら聞いていない。
ここにいるのは家族に彼女を紹介するかのような男の姿。]


 幸せそう、ってんなら、お前らもな。
 二人でいる姿がしっくりくるよ。
 最初に宅本さん連れてエリちゃんが顔出した時にもう「カレシ連れて来た」って思ったからな俺。

(247) Ellie 2019/12/05(Thu) 00時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[そして男は「いもうと」が彼氏を紹介する時のごとく、少し改まって。]


 宅本さんなら無理強いはしねぇとは思うけど。
 ……泣かしたら俺と直がぶん殴りに行きますんで。
 店長は――なんかこう、何かしらやると思うんで。

 よろしくお願いします。


[頭を下げた。**]

(248) Ellie 2019/12/05(Thu) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

お米炊いてる時間ないので、冷ごはんでごめんなさいね。

[冷蔵庫から小分けにしたごはんを出して、ぬるいくらいに温める。
 ごはんをレンジに任せきりにして、玉ねぎとにんじんをざっとフードプロセッサにかけた。
 店なら刻むけど、家だから許してほしい。
 ソーセージは厚めの輪切りを四等分。コロコロに刻んで、ひとまとめにしておく。

 ここから先は、一気に仕上げてしまうだけ。]

(249) mmsk 2019/12/05(Thu) 00時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

 ― わいわいテーブル ―

 どんな素材で、如何使うのかは知りたいと思います。
 美味しいにも色々種類がありますからね、
 言葉を尽くしてお伝えしたいです。

 自然と出てくるものでもありますが、伝えたくて零れる時もありますから。

[ローリエを入れるとスープが滋味深くなるだとか、鋭く突き刺さる爽やかさの名前はローズマリーだとか。彼女にも美味い料理にも真摯でありたい。
 彼女の洒落っ気と目的が重なるなら一石二鳥。>>228

 貴女が僕を贅沢太郎にするから。

[けれど、ヤキモチ妬きの称号を得れば、責任転嫁。
 冗句めかした口調だが、甘やかされ続けているのは本当。>>229

(250) momoten 2019/12/05(Thu) 00時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 僕も桐野江さんも一途なんですがねぇ。えぇ。
 ……おや。

[同い年の友人に同意を求めるように視線を投げれば、何故か帰ってきたのは狼狽の声。>>227
 カウンターの向こう側は察しきれないところもあるが、こちら側ならまだ。しかも、彼女は親しい友と認識する相手。]

 あんなに見惚れていらしたのに、秘密でしたか?
 僕は貴女を応援していたんですよ。

[含み笑いで口元に立てる指一本。]

(251) momoten 2019/12/05(Thu) 00時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 わぁ。ラザニアに、ポトフまで。
 ありがとうございます、乙坂さん。

 こうして供されるとセット感もあって喜びが倍ですね。

[湯気の立つラザニアは優しい赤色橙。>>231
 ラザニアと聞いて挽肉を想像したが、本日は特別。御馳走の日。
 トマトを染みさせた牛は食べ応えのある肉感。
 己の中の少年心が肉のパレードに沸く。]

 ラザニアの更に一段階高次な存在が…。
 これがアニバーサリー・乙坂さんZ…。

[感動と一緒にフォークを立てれば、ほろりと切り分けられた。溶け出すベシャメルソースが美食のマーブル模様を描いている。]

(252) momoten 2019/12/05(Thu) 00時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[はぐ。と口に運べば旨味とコクが最初に抜けて、少しの酸味と一緒にラザニアのもちもち感が追い掛けていく。複雑な工程を己の舌でもさっするくらい手が込んでいるのに、食材の全てが混然一体となっている。
 噛みしめる度に牛が口内に美味を撒いて駆けていく。
 口の中に牧歌的な牧場が拡がり、瞳は細く。]

 美味しい……、
 
[充足の溜息を洩らし、ハッと気づくライスの存在。
 理解者である乙坂に目配せし、頷き。拝む。]*

(253) momoten 2019/12/05(Thu) 00時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

[バターは少し大ぶりに、にんじんと玉ねぎを炒めていく。
 玉ねぎの色が透き通ったら、ソーセージ。
 それからごはん、と順に入れ、ざっと合わせてまとまったら粉末コンソメと塩胡椒をぱらり。
 にんじんはやや食感がのこるが、それも味のうち。
 お米がバターをまとって全体がつやつやしてきたら、二つに分けてお皿に盛った。
 大きさに差をつけるのは、自分の胃の容量の問題。

 卵を4つ割って、ミルクを足したらよく溶いてほぐす。
 ピラフのバターが残るフライパンを拭いたら、サラダオイルをひとたらし、ざるで濾しながら卵液を流し込む。
 半分より少し多いくらいを入れたら、シュレッドチーズを足して数秒。
 ふるふるの半熟にまとめて、大きい方のお皿にオン。
 中央にナイフを入れれば、とろんと卵のドレスがバターピラフを包み込んだ。]

(254) mmsk 2019/12/05(Thu) 00時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

……どうでした?

[手際を見る、と言っていた宅本さんを、そこでようやく振り向く。
 緊張していたのもあり、手を動かしはじめたら止まらなかったのもありで、後ろに気遣うのを忘れていた。

 代わりと言っては何だけれど、自分の分を作るときは、行きますよ、なんて声をかけてみたりして。
 それでも卵はすぐに固まるもの。
 二つのオムライスができるまで、それほどかからない**]

(255) mmsk 2019/12/05(Thu) 00時半頃

【人】 啓明結社 カコ

― 三人卓 ―

[しなやかな木のように、いつだって自分の足で立つ印象の宅本>>250が振り回されているのが新鮮で目を瞬かせた。
 視界には彼と、その理由である彼女の姿。大きく動く心のままならなさに頬が緩む。
 そんなところに不意打ちが来たものだから、盾の守りの間に合わないままに狼狽を晒してしまう。]

 そんなに分かりやすかった……?
 秘密にできてるつもりだったんだけどなぁ。

[何の境界もない隣の席、気づいていたのはどうやら自分だけではないらしい。
 前髪の淵へ指を通しながら、照れを逃すように笑みを零す。]

 それを言うなら私だって、かな。
 お似合いね。

[視線は彼の隣にいるエリカとその瑠璃色へ。
 決められた道をひとつ選んで歩くのは得意だが、今日は彼を見習って指し示す先を不明瞭にしてみよう。
 違うことがあってもいい。それを教えてくれたのは、目の前の友人なのだから。
 前髪を流した人差し指を立て、微笑みながら自身の鼻の頭を二度叩いた。*]

(256) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 18時半頃

【人】 啓明結社 カコ

― 四人卓 ―

[椅子に腰を下ろした乙坂>>246>>247の口からは、秘密も内緒も強火で飛ばしてしまったように濃く煮詰められた言葉たちが溢れる。
 またひとつ、瞬きをして。慣れない熱さにきゅうと目を閉じた。]

 ……っ、

[真剣に頭を下げる乙坂>>248を邪魔しないかつ賛同するようにこくこく頷いて、二人の反応を見守った後、肘で彼のしっかりした腕をつついた。そっと、こっそりと、だ。
 人前であること、アルコールが入っていないこと、照れてしまうこと。いくつもの理由が表出する言動にブレーキをかける。
 それなのに彼の言葉に引っ張られて、彼への想いが大きくて>>230。いつもの自分じゃいられないくらいに浮かれている自覚はあった。
 特別な人を、好きになった。目元を赤く染めたまま、じっと相手を見つめる。]

 早く、食べましょ。

[どの料理も丁寧に食べたいし、宇都木の作ったデザートだって逃すつもりはない。
 ただいつもより少しだけ早くお手拭きに手が伸びて、甘いままならなさを溶かしたスープを口へ運んだ。]

(257) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 18時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[じっくり煮込まれた野菜の甘味たっぷりのポトフ>>74
 ほんのり溶けたじゃがいものまろやかさとコンソメの風味が口いっぱいに広がる。
 角の丸くなった大きめのじゃがいもがほく、にんじんがほこ、玉ねぎはとろり、蕪もどちらかと言えばとろり要員。ベーコンの脂身はぷるぷるで、噛み締める度に適度な塩気が口内のスープに味付けを施す。

 スプーンで掬ったソーセージは、煮込まれた証のスリットが入っている>>231。歯を立てた瞬間のパキッと感が和らいだ代わりに、溝を出口として旨味が飛び出してきた。叶うなら、この魅惑の溝を暫く味わっていたい。しかし辛うじて残った理性が口を動かす。

 主役と言ってもいいセロリが、贅沢に二種類投じられたお肉の油を洗い流してくれる。しゃくしゃことした食感も爽やかな香りも、大人になって大好きになったものだ。
 たっぷり詰まった美味しさに、顔まで蕩けてしまう。]

(258) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 18時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ピタパンは、ちらりと中を覗いてカンニング。見えた赤と白のソースに目を輝かせた。
 指先に軽く力を入れ、むちむちとしたピタパンの感触を楽しみながらちょっとだけ小さく畳んで口に押し込む。]

 んー……。

[ねっちりとしたピタパンともちもちのパスタ。全く異なる小麦の姿だが、ラグーソースとシャンピニオンソースと相性抜群な点は、同じ生まれだからこそだろう。お互いを邪魔しないのもさすが兄弟といったところ。
 新たに加入した細長いオレンジはほんのり甘い。ほくに満たない、はこといったところの食感は、生だからこその美味しさだ。]

 これ、カボチャですよね?

[見慣れたカボチャの固さからは想像できない食べやすさに、思わず質問してみたり。
 「おかわり」なんて関係ないと言わんばかりに、次々と身体の内へと招き入れた。*]

(259) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 18時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

――四人卓――

[トレイに乗せた料理は登場時から大歓迎された。
宅本の賛辞>>252には「Zてなんすか」と笑ったり、照れを誤魔化すように食べ始めを促した香子がそれでもきちんと食前に新しいお手拭きを使用する様>>257に目を細めたり、穏やかで美味しい時は流れる。

ライスが足りなくなれば追加し、黒豆茶のお代わりにも立った。]


 そうそう、生食用のカボチャで「コリンキー」って品種。
 黄色味が強い野菜が欲しくて、ソウメンカボチャでも良かったんだけど他の野菜との相性考えたらこっちかなって。
 ん、甘くて正解だったな。


[既にある「完成された」皿の話題だけではなく、アレンジした味も共有できる幸せ。
香子が隣でポトフもピタパンサンドもひとつひとつ丁寧に味わってくれるから、多分今日は心拍数を落ち着ける隙がなさそうだ。]

(260) Ellie 2019/12/05(Thu) 21時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ


 デザートは「ちょっとずつ全部」で良いよな?


[3人を順繰りに見回して、にっと口角を上げる。
彼等を見る視線が柔らかい自覚はある。
自分が煮込んだのは牛の頬ではなく己の頬だったのかもしれない。蕩けてずっと戻らない。]


 ……他の人と楽しそうに話してる彼女を見てんのも楽しいっての、この歳になって初めて知った。
 すげぇよな、どの瞬間も可愛いとか。


[席を立ってからそっと宅本に相槌を求めたのは、仲良く話す女性二人の姿を見る彼もきっと同じ気持ちだと思ったから。
二人きりでいたい、独占したいという気持ちとは別に、ただ楽しさ美味しさを堪能している彼女を見ているだけで幸せな気持ちも胸の同じ位置に存在している。

デザートを堪能する彼女にもまた新しく恋をするのだろうと確信しながら何度目かのサーブを。*]

(261) Ellie 2019/12/05(Thu) 21時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

――巣穴から抜け出して――

[その場で料理を作る業務はないけれど、パーティの後片付けというものはやはり店員の仕事。
いつもより長くかかるだろうそれに臨む間、一度彼女には自宅に帰ることを勧めた。

合鍵を用意していたとはいえ、此方も同じものを用意しているとは思っていなかっただろうし。]


 店のやつがよく泊まりに来るから歯ブラシとかは新品置いてあるけど、メイク落とし的なのはないしさ。
 あ、パジャマは俺のシャツを着るっていう選択肢も考えといて。


[つまりはそれらを己の自宅で行って欲しいということで。
準備出来たらまた店の前でと約束して、働き黒兎は夢の去った巣穴がまた夢を紡げるように磨いていった。]

(262) Ellie 2019/12/05(Thu) 21時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[それから二人で乙坂のマンションに帰り、合鍵は細い丸カンつきで香子の手、というか指に渡された。
丸カン自体はキーホルダーをつける為だけれど、「薬指」にリング状のものを差し込む動作が欲しかったから。

己のテリトリーに案内して、テレビをつけたけれどすぐに消したり、後輩の結婚式や己の卒業アルバムを肴にほんの少しアルコールを入れたり。]


 香子、


[互いの名前以外に意味のある言葉を持たなくなる時間には、ずっと固く手を握っていた。
この手がいつか包丁を握れなくなる日が来たとしても、どんなに手入れをしても彼女の手がつるりとした光沢を取り戻せなくなる日が来たとしても、こうして手を握って眠りたい。

それを言葉に出す日が来るまで、あと――――――**]

(263) Ellie 2019/12/05(Thu) 21時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

─ ハッピー・ノット・アンバースディ ─

[窓のカーテンが閉められたうさぎ穴の中。

いつもと違う盛り上がりを見せる賑やかな声をBGMにしながら。大方料理を運び終えた後の厨房を、今は贅沢に占領して、スイーツの仕上げに取りかかった。]

(264) SUZU 2019/12/05(Thu) 21時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[砂糖たっぷりのメレンゲをさっくりと焼き上げた丸くて軽い生地に、ひとつずつ丁寧にガナッシュをサンドしたのは昨日の話。
用意したフレーバーは、紅茶、バニラ、ピスタチオ、ショコラ、ベリー。
淡いパステルカラーが目にも楽しい色とりどりのマカロンは、ガナッシュが馴染んでちょうど食べごろになっている。

そしてモンブランは、ガレット用アルミケースで焼き上げたアーモンドクリーム生地を土台にして。
丸めたマロンペーストを置き、固めの生クリームを被せ。ラム酒を少し加えて作ったマロンクリームで、その周りをたっぷりと覆っていく。
粉砂糖を全体にふりかけて。三角錐のてっぺんには星形のチョコを刺した。
ちょっと早いけど、ミニツリー風だ。

あとは透明な大皿の中央にミニツリーモンブランを集めて置き。その周りにマカロンを囲んだプレゼントのように散らせば、完成だ。]

(265) SUZU 2019/12/05(Thu) 21時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ


 よし、と。
 デザートおまたせしましたー。

[今日は店員とか客とかの垣根もなく、談笑しながら食事をしてる四人席に声を掛けたなら。出来上がった皿を空いていたカウンターの一角へ。

他にも数往復して店内へ運び込んだ皿には、今日はココット型サイズの固めプリンとか。
一口サイズの、キャラメルりんごタルトとか。

どれもひとつずつ取りやすい大きさにしたのは、給仕の手間を省くためでもあり。
食べてみたいのに食べきれないかもなんて遠慮を、少しでも減らせたらという気持ちもこめて。たくさん食べたい人には、気兼ねなくおかわりできるだけの量も作ってあるから、勿論問題ない。]

(266) SUZU 2019/12/05(Thu) 21時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ


 ねー。俺の分のポトフとラザニア残ってるー?
 あ、そのコルネ美味しそう!
 俺も何か詰めてみよーっと。

[一仕事終えれば、早速同僚と先輩の力作が入った鍋と大皿へ一直線。
藤色の尻尾をゆらゆら揺らして、カウンター席で店内を眺めながら舌鼓を打ち。
通りがかった店長に、かんぱーい、とグラスを鳴らしてへらっと笑った。**]

(267) SUZU 2019/12/05(Thu) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

――4人のテーブルで――

うん。
わかりますよ。

[>>240耳元に届くmurmur。
 "特別"を囁く声のいろのやわらかさ。
 だいすきを滲ませる桐野江さんの端々にふくふくとしあわせな笑いが込み上げて、唇をふんわりと弓鳴らせる。
 その顔のまま、首肯した。]

わたしも、おんなじだから。

[そうして、今度は立場を逆転。
 こちらが口に手を添えて、me tooを囁く。]

(268) mmsk 2019/12/05(Thu) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

いつもの青より、少し紫でしょう?
いつものは、後ろにあるから。

[前髪の羽根に改めて評価が下る。
 微笑みとともに「とってもいい」なんて言われて、嬉しくないわけがない。]

……だからね、これは"特別"なんです。

[色の秘密は、こう言えば桐野江さんには伝わるだろう。
 わたしたちは、"特別"がいる同士だから。]

(269) mmsk 2019/12/05(Thu) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[>>246乙坂が帰ってきたら、そんな秘密のやり取りはおしまい。
 ポトフのリクエストのタイミングについては、本人ではなく作り手の口から。]

結構前だよ?
わたしが昼根菜パスタ食べに来た日。
まだオットーが夜に来てなかった時。

ポトフ作るーって言ったら、食べたいって言われたの。
賄いとかで作るタイミングなかったから、今日にしよって。

[残念ながらあの日のタマ子とジャガ夫ではないけれど。
 新入りのタマ代とジャガ彦が温かいスープに泳いでいる。]

(270) mmsk 2019/12/05(Thu) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[そんな日の話をしたからか、初めて会ったその時のことが話に上がる>>247
 あの時は、まさかこんなことになるなんて、そんなのただのかけらも思っているはずない。
 思い返せば、今の関係を揶揄されるよりずっと、顔から火が出そうになった。]

そ、その時はそんなんじゃ、――

[話を遮ろうと割り入って、今は関係が変わったことを自分から宣言したみたいになって途中で止まる。
 止まって、そして、今の自分たちは彼氏彼女なんだろうか、なんて一人で頭の中勝手に自問していた。
 その横で、少し改まった乙坂の声。]

(271) mmsk 2019/12/05(Thu) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

もう、大袈裟……

[>>248泣かしたら、とか。ぶん殴りに、とか。なんだかわかんないけど、何かしらとか。
 子供扱いされてるみたいで恥ずかしくて、誤魔化すみたいにラザニアを口に運ぶ。]

(272) mmsk 2019/12/05(Thu) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

……おいしい。

[表面の焼き目はさっくりと軽いのに、中のソースはこっくりと濃厚。
 なのに驚くほどくどくはなくって、口の中で牛肉の繊維が繊細に解けていくのもわかる。
 シャンピニオンかおるホワイトソースも、がらりと風味が変わって舌にやさしい。
 むっちりしたラザニアがさらにソースの旨味を全部受け止めていて、噛むごとに違った味わいを感じるほど。

 これは敵わないなあ、なんて過ぎりもしたけれど、そんな料理人の小さな嫉妬は一口目と一緒に飲み込んでしまった*]

(273) mmsk 2019/12/05(Thu) 21時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

─ 藤色うさぎのひそひそ話 ─

[夜シフトが終わった足で向かった先輩宅。
部屋に入れば、前は見なかった女性モノの小物がちらほら視界の端に入ってにまにましながら。今日はちゃんと、彼女さんが忙しくて来れない日だって確認してありますとも。

そして、バックから出した瓶をどんっとキッチンに置いた。]

 じゃーん!
 スーパー寄ったらグリーンレモン売ってたんで
 作っちゃいました、蜂蜜漬け。
 普通のレモンよりお酒に入れんのも最高だし、
 パンに乗せても美味しいっすよー。
 残ったのは置いてくんで適当に使ってください。

[一見熟してないように見られがちだけど、グリーンレモンは新鮮な証拠。
皮ごと食べられるし、ちょっとした苦味がまたクセになる。
蜂蜜漬けを作るならこれが一番だ。

キッチンを借りれば、茹でたミニトマトの蜂蜜レモン和えとか。蜂蜜レモンのジンサワーとか用意して、酒盛り開始だ。]

(274) SUZU 2019/12/05(Thu) 22時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[夜シフト終わりなのもあって、しばらくすると早々に酔いが回ってきて。うわぁ惚気だー、とか。で結婚いつなんすかー、とか。けらけら笑って宅飲みしながら。
ふと真顔になれば前に相談した話の続きを、ぽつりと。]

 あのねーカズさん、
 俺、前にやだなーって思った話したじゃないっすか。
 あれねー、なんでかわかったんすよねー。

[言葉を探すように数秒置いて。]

 俺らって勿論、店の厨房に立ってる時って、
 料理をお金で買ってもらってるんすよねー。
 確かにそれはそうなんだけど……

 目の前のひとに美味しく食べてもらいたい、
 そう思って作ってる……その気持ちにまで、
 なんか値段をつけられたような気がしたんすよ。
 まあ、それがやだったんすよねー……たぶん。

[ふ、と小さく苦笑を溢しながら頬をかく。
我儘っすよねー、と独りごちながら眉尻を下げた。]

(275) SUZU 2019/12/05(Thu) 22時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[これは何が正解とか、そういう話じゃなくて。]

 この間俺、桐野江さんからお礼もらったでしょー
 あれねー、すっごく嬉しかったんすよ。

 俺が美味しそうに食べる顔見たくて作るみたいに、
 俺が喜ぶ顔見たくて選んでくれたんだなって。
 だからご褒美だって、素直に受け取れたんすよねー。
 きっと、そういうことだったのかなって。

[腑に落ちれば、単純な話。
料理人以外の「自分」は、気持ちを返して欲しかったのだ。
なんて我儘で、図々しいのだろう。]

(276) SUZU 2019/12/05(Thu) 22時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[妬いてもあのプレゼントは俺のものなんであげませんよー、なんてにまにまと笑いながら。
甘くて少し苦いはちみつレモンのジンサワーを一口飲んで。]

 一年前の俺なら、そんなこと考えなかったなー。
 前にいた洋菓子屋はイートインなかったし。
 目の前で食べてくれたお客さんの声とか表情とか、
 murmur coneyにいなかったら……知らなかった。

 そういうの、思い返してみたら
 すげーいっぱいあるんすよー。
 この一年で、数えきれないくらい、いっぱいあって。
 

(277) SUZU 2019/12/05(Thu) 22時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

 

 ───だから俺、
 murmur coneyに来て、ほんとよかったなぁって。
 
 あ、これ店長には内緒っすよー
 んなこと改めて言ったら、絶対揶揄われるでしょー。


[まだ先のことはわからないけど。
大切にしたいものをはっきりと見つけられた気がして、今はスッキリした顔でへらっと笑い。
ふわふわと心地良い眠気に、ふわぁ、と欠伸をこぼした。**]

(278) SUZU 2019/12/05(Thu) 22時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 桐野江さんはひたむきですから。

 僕は桐野江さんをたんぽぽのようだと思っていたんです。
 ……乙坂さんの方を見ている時、黄色く咲いていたので。

[小さく凛々しい花に例えた理由はそればかりではないけれど、察したきっかけは言葉通り、単純明快。>>256

 ホームズぶって告げてみるも、続く言葉にはだらしなく眦をさげた。二人一組で括られる甘さは思慕に蕩けた身に芯まで染みる。

 照れ笑いと得意げな吐息。
 空気を一杯吸い込みながら頬張ったラザニアの一口は、幸せなくらい大きかった。]

(279) momoten 2019/12/05(Thu) 22時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[しかし、そんな面映ゆさも当事者から聞けば話が違う。
 照れくささの中に喜びが多分に混じり、唇が波を打つ。>>268>>269
 眼球まで熱くさせてくれるのは、彼女だけだ。
 腹は着実に満ちていくはずなのに、胸にぎゅうぎゅうと収まりきらぬ想いが詰め込まれていく。]

 彼氏…、良い響きですねぇ。
 
[ついうっとりと目を細めてしまうのは、兄役の公認のお蔭か>>247 彼女の雄弁な相槌の所為か。>>271
 大上段との自覚はあったが、咳払いをすると襟を整え、膝を揃えて椅子に座り直す。
 顎を引上げ、視線を合わせるのは、彼女を大切に想ううさぎ仲間。>>248

(280) momoten 2019/12/05(Thu) 22時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 僕は彼女を愛しています。
 彼女と幸せになれるなら誠心誠意、努力する心算です。

[匙を一度置いて、丁寧に頭を下げた。
 なにせ己が恋をするのはうさぎの穴の看板娘だ。可愛がられていないはずがない。だから茶化さず、誤魔化さず、己の想いを吐露して誓いを立てた。

 同時に、彼女が大切にされていることも嬉しくて。]

 ですが、もしも僕が至らず泣かせてしまったら、
 これからも彼女が駆けこめる場所でいてください。
 

 僕が必ず迎えに参りますから。


[晴れやかに顔を上げると、卓の下でそっと彼女の手背を撫でた。
 晴れの日ばかりでもなくても、嵐に荒らされる日でも、手を繋いで帰りたいと、伝えるように。]

(281) momoten 2019/12/05(Thu) 22時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[胸がいっぱいになって感嘆を吐く。
 うさぎの特別な日だと言うのに、己の特別な日にもなりそうなくらいの感慨がある。]

 口の中と言うか、胸の中と言うか。
 既に大分甘いんですが、デザートは欲しいです。

[蕩けそうな顔に力を込めると、タイミングよくパティシエが顔を出した。>>266 彼からは既にクリスマスの香りがする。
 色とりどりのマカロンが視界に入った途端、目の中にいくつもの星が流れ。思わず戸崎の手を握り、興奮を伝えよう。]

(282) momoten 2019/12/05(Thu) 22時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 お待ちしておりました。
 本当に作ってくださったんですね。

[マカロンにモンブラン、りんごのタルトもある。
 パティシエが織り成すお菓子の国、観光地はあちこちに。

 頬を紅潮させて破顔した。]


 いただきます!


[本日二度目の言葉だが、きっと三度目も四度目もある。
 幸福に至る呪文のように唇が美味しい弧を描く。]*

(283) momoten 2019/12/05(Thu) 22時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

 ― おまけ・男たちのないしょ話>>261

 独占したい、でも大事にしたい。
 よぉく分かりますよ。

[一息に啜るデミタスカップ。
 エスプレッソをブレンドのように飲みながら首肯がしきり。]

 でも、murmur coneyのみなさんは仲が良いから、時々嫉妬もしちゃうんです。

 ――― 勿論。乙坂さんたちにご迷惑を掛けるのは本意ではないのですがね。けれど、時々考えてしまうんです……、

[チラ、とカウンターにも視線をやれば、宇都木にも思わせぶりな流し眼。何かを決意するように俯き。]

(284) momoten 2019/12/05(Thu) 22時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト



 ……師匠、
 僕にこっそり、卵の片手割りを教えてください。


[片手を口元に宛がい、聞こえる声量のひそひそ話。
 その顔は―――、笑えるくらい真剣だった。]**

(285) momoten 2019/12/05(Thu) 22時半頃

【人】 啓明結社 カコ

― 4人のテーブル ―

[ふんわり優しい笑みを浮かべたエリカ>>268の声に、ゆうるりと紅を引いた唇が弧を描く。]

 えぇ、分かるわ。

[教えてもらった羽根>>269を瞳に映した。
 それから、彼女の目をまっすぐ見つめる。]

 エリカちゃん、すごく綺麗ね。

[いつもよりも、もっと。伝えて、微笑む。
 “特別”を知った私たちは、きっと”おんなじ”顔をしている。*]

(286) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 22時半頃

【人】 啓明結社 カコ

― 待望の5人目 ―

[乙坂>>260の説明を聞きながら食べるという贅沢を満喫する。
 これまで乏しかった知識も、彼と共に過ごしていく内に自然と身についていくのだろう。
 美味しいです、と伝える口元は、彼の料理と幸福でいっぱいだった。]

 はい、お願いします。

[当然みたいに問われた声>>261には、当然だと頷く。
 藤色の尻尾>>266が視界の端で揺れて振り向けば、思い描いた姿があった。]

 宇都木さん!

[新人さん、なんて思った日が遠い昔のようだ。
 そう思えるのは彼の人柄ゆえであるし、彼の作るデザート一品一品に思い出があるからだろう。
 偶然の出会いを果たせた固めプリンも、幸運の女神が微笑んでくれたアップルパイも、美味しかったし、嬉しかった。
 そして今日もまた、そんなデザートに出会えるのだ。]

(287) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 22時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[5色のマカロンは優しい色に違わない口溶けだ。
 サクと歯が感じたかと思えば、あっという間にほろり。
 同級生が熱く語ったマカロンが思い起こされた。
 しっとりガナッシュが生地によく馴染んで、それぞれのフレーバーの味を引き立てている。

 秋らしい栗を使ったモンブランは冬支度。
 ラム酒香るマロンクリームも絶品だし、この固めの生クリームがいい仕事をしている。
 たっぷりのクリームを邪魔しない土台は、もっと食べたいと感じる絶妙な大きさ。
 折角のツリーを倒さないように、息を詰めてフォークを下ろした。]

(288) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 22時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 ごちそうさまでした。

[固めプリンもキャラメルりんごタルトも「ちょっとずつ全部」味わい尽くし、満たされた吐息を漏らす。
 手を合わせて、いつもの挨拶。立ち上がる。]

 それじゃあ、私はそろそろ。
 エリカちゃん、宅本くん、またね。

[いつどこで、なんて約束はないけれど、ここに来れば。
 美味しい料理と大切な友人たちに出会える場所。
 元気の源であるうさぎ穴は、いつだって優しい明かりを灯していた。]

 ごちそうさま。
 今日も美味しかった!

[カウンターに見つけた藤色>>267へバイバイと手を振る。
 いつもより幼い仕草や笑みと一緒に気持ちを贈ろう。
 今日も、次も、その次も。彼のデザートは元気をくれるはず。
 確信めいた予感は、きっと外れることはない。*]

(289) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 22時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

[ラザニアに逃げていれば、宅本さんから出てくるのは彼氏だとか愛していますとか>>280>>281
 一言聞くたびに自分と宅本さんとの関係に名前がついていく。
 嫌なわけじゃなくて、むしろ嬉しくて。
 宅本さんの言葉を否定したいわけじゃない、けど。]

――泣いたり、しないもん。

[あんまりに恥ずかしすぎる言葉たちは、耳を通れば通るほど顔を熱くして、口に出来たのはただ一言、それだけ。
 いよいよまっすぐ向いていられなくなって、スプーン咥えながら俯いた。]

(290) mmsk 2019/12/05(Thu) 23時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[だから、宇津木がデザートを仕上げて表に戻ってきたのに顔を上げたら、ずいぶん赤く染まっていたと思う。
 まるで、すっかり酔っ払ってしまったくらいに。]

……ねえ、おしまいだし、ちょっとだけお酒飲もうかな。
甘いやつ。

[それならいっそ、と、染めきってしまうことを選んだ。
 大丈夫。この間はノンアルコールで終わりだったけど、お酒に対する引っ込み思案な気持ちは、少しだけ変わった。
 だから、少しくらいは。楽しく飲めるくらいは、って。

 いいかな、と宅本さんの方を、ちらり振り仰いだ*]

(291) mmsk 2019/12/05(Thu) 23時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[見知らぬキッチンには興味があって、彼女には好意があった。好きなものばかりが詰まったような空間は蠱惑的で、心臓が早鐘を打ち、脚は石になる。]

 ゆっくりで良いですよ。
 お腹はペコペコですが、胸の辺りはいっぱいですから。

[石になってしまった足を動かさず、身長差を利用して肩口から覗きこむ。視界の端に映る彼女の後頭部は触れてみたくなるくらい、なだらかに丸い。]

(292) momoten 2019/12/05(Thu) 23時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 ご飯って冷蔵出来るんですか。
 僕、今まで無限保温してました。

[あちらへこちらへ。
 30pも空けずに彼女をぴったりストーキング。
 ――― 確かに物が多いが動線は長身の己が付いて回っても余裕があるくらいには確保されていて、プロの料理人であることを思い知らされる。
 同時に、そんな彼女が所々使う時短テクニックに家庭的な感動を覚えたりして。]

 ………、

[踊るフライパンも、味付けの手際も、店で何度も見た筈なのに、やたらと胸が締め付けられた。

 二人分だけ、お腹が減ったから、冷やごはんで作るお家オムライス。
 理性を鼓舞するように自らの腰で結んでいた両手は、いつの間にか解けていた。]

(293) momoten 2019/12/05(Thu) 23時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[温かい匂いがして、優しい音が聞こえる。
 知れば知るほど深みに嵌る底なしの恋が目先にあった。
 鼻の奥が痛くなるような喜びが、小さなキッチンで作られていく。]

 はい、お見事でした。
 ……あの、

[瞬きを忘れて見入っていた所為で瞳が渇いていた。
 思わず喰い気味に身を乗り出して迫り、開いた腕が彼女の横で上下、左右。挙動不審な間を挟み。
 
 心を決めたのは、チ、とコンロの火が消えると同時。]

(294) momoten 2019/12/05(Thu) 23時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト




 抱きしめて良いですか。
 エリカさん、僕は貴女が好きです。



[彼氏になりたいだとか、意識してほしいだとか。
 そんな幼い願望を飛び越えて、オムライスが完成する間に愛になった。少し緊張した様子で、一度彼女の肩を撫で。
 
 冷めない間、ほんの少し、一秒だけなんて繰り返しつつ、腹でも胸でもなく、腕の中を彼女でいっぱいにしたかった。
 卵とバターの香りが芳しい、いとおしいひとで。]*

(295) momoten 2019/12/05(Thu) 23時半頃

【人】 啓明結社 カコ

― 1人の帰り道 ―

[夢の世界から一足先に抜け出し、一路自宅へ。
 彼>>262の言葉と共に、帰り際、寂しさを隠せずじっと見つめてしまった自分を思い出してしまい、鞄に荷物を勢いよく突っ込んでしまう。]

 はぁぁ……。

[ままならなさに、深く息を吐く。
 彼と一緒にいると、踵だけでなく爪先まで宙に浮いてしまいそうだ。
 食事を終えたらデート。それを知った上で「早く」、なんて>>247。これまでの自分なら口にしなかった言葉だ。
 好き過ぎて自制できないという悩みと、自分の年齢を見比べた。]

 ……。

[お泊りセットを詰め終えた鞄を見下ろす。
 今から迎えば、時間もぴったりだろう。忘れ物もない。


 持ち出した鞄は、パジャマひとつ分軽かった。*]

(296) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 23時半頃

【人】 啓明結社 カコ

― 2人の時間 ―

[「交換」した鍵は薬指と繋がった>>263
 これまでより7cm離れた目線も、座ってしまえばいつもと変わらない。
 むしろ甘えるみたいに、アルバムを眺める距離を詰めた。]

 ……うん。

[カウンター越しに見つめていた手を握り返す。隙間がなくなるくらい、ぎゅう、と。
 鍵のリングはなくさないようにと、ついさっき外した。
 空っぽの薬指に違和感を覚えることに、思わず笑みが浮かぶ。]

 私、ね。
 一馬さんの隣にいる私が、結構好きなの。

["特別"な彼の隣にいる"特別"な自分は、きっとこれから普通になっていくのだろう。
 皺のない手を親指が確かめるように撫でる。皺のある手もいいなぁ、なんて、蕩けた声で呟いた。]

(297) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 23時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 

 一馬……――かず ま、

 
[遠い未来に思いを馳せる前に、今は。
 愛しい人の名を呼ぶ、練習をしよう。*] 

(298) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 23時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

[ちょっとずつ全部、には性格を見透かされているようで恥ずかしかったけど、Noを言わないあたりしょうがない。
 だって食べたいもの、マカロンもキャラメルタルトもプリンも。
 モンブランだけじゃ寂しいもの。
 デザートを待ちながら、甘いカクテルで唇をぬらす。
 そう、ぬらすだけ、少しずつのはずが。
 一度喉を過ぎたら、アルコールを感じさせない軽い飲み口で、照れに乾いた喉にするすると落ちていく。]

ふふー……
マカロン、きれい。タルトいーにおい……

[結果、デザートを食べる頃にはふわふわ夢心地。]

(299) mmsk 2019/12/06(Fri) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[それでも舌はまだはっきりしてるのは、料理人の意地か食い意地か。
 さっくりほろほろアーモンド香るマカロンは、見た目もとりどりでかわいらしいのに、味もとびきり。
 特にピスタチオクリームがナッツの風味が際立って好みだったけれど、一通り食べてみて、最後に一つ取ったのはベリーのマカロン。]

ねえ。
これ、ウッチーの色だね。

[深いベリーカラーは、マカロン生地のパステルに薄めると淡い藤色。
 作り手の色に似たそれを、彼に直接一つ手渡した。]

ウッチーもたべて。

[餌付けさながらなようすは、酔っぱらいの行動それそのものだったのが残念なところだけれど。]

(300) mmsk 2019/12/06(Fri) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[プリンとタルトは、少しずつをさらに少しずつ。
 たべて、を周りに繰り返して、結局自分で食べたのは半分ずつくらい。
 唯一独り占めしたのは、大好物のモンブランだけ。]

はわ……

[フォークを入れる瞬間すら、緊張でどきどきする。
 やわらかいクリームが、金属のフォークをやさしく受け止めた。
 さくり、下までクリームを切り開いて土台を一口分削る。
 それを恐る恐る、口に運んで。]

〜〜〜〜ッ!
おいしい……ウッチーだいすき……だいすきぃ……

[あまりのことに踊りだしそうになるのを、ぐっと抑えて、抑えて、足先だけでじたばたした。
 とろんととろけた目線を向けて、愛を連呼する*]

(301) mmsk 2019/12/06(Fri) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[さて、どれほど経ったか、桐野江さんが立ち上がる。
 パーティは必ず終わりが来るもので、それは止められない。
 店員たちはこれから片付けがあるから、まだ終われないけど。]

あ、桐野江さん!
あの、えっと、

[思いつきで呼び止めて、立ち上がる。
 ただ、人を誘うのに慣れない唇がもごもごとまごつく。
 一度息を、吸って、吐いて。]

(302) mmsk 2019/12/06(Fri) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

……あの、ね。
今度、女子会しません?

――わたしたち、おんなじだもの。

[はにかみ混じり、アルコールに任せて自分も客と店員の垣根を超える。
 女友達として、プライベートを過ごしたい。]

あ、店長もきっと呼んだら来ますよ。
あとはー……ウッチーのお姉さんとか?

だから、その。
連絡先とか、教えてほしいな、って。

[こんなパーティの日だから、カウンター越しには聞けないものを聞いてみる*]

(303) mmsk 2019/12/06(Fri) 00時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 泣かせたりしませんが、
 泣いても良いってことですよ。

[真摯な告白を彼女の胸に詰め込んでご満悦。>>290
 お蔭で、アルコールの海へ出港する冒険家にもふたつ返事で頷いた。ほろ酔い気分になったとしても、己が傍にいれば問題ない。
 そもそも酔った女性をどうこうするような不埒な輩はうさぎ穴と縁遠い気がするが。

 ともあれ。完全に油断していた。
 楽しいお酒になれば幸いで、気構えが解ければさらに良い。
 ――― と、思っていたのだが。

 が。>>301

(304) momoten 2019/12/06(Fri) 00時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[眼鏡のブリッジを抑えながら天井を仰ぐ。
 おもむろに足を組み替え、瞳に宿る闘志。]


 宇都木さん。

 ………いえ、
 今日からモンブラン師匠と呼ばせてください。


[勢いよく集中線を引いたような堂々の弟子入り宣言。
 方向音痴は脚だけでなく、頭まで。

 厄介男は決して逃がさぬように、ヒシッとしっかり藤色うさぎの手をとっていた。]*

(305) momoten 2019/12/06(Fri) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[>>293ごはんはあんまり長く保温すると質が落ちますよとか、たくさん炊いて一食ずつ冷凍するといいですよ、なんて食の豆知識を交えながら一気呵成に作ったオムライス。
 湯気立てるとろとろ卵は、食べられるのを今か今かと待っている。]

……だめです、って言っても、するんでしょう?
ちょっとだけ、ですよ。

[一分一秒を争う出来たてオムライス。
 それを両手に持った今、どれほど愛しいひと>>245でも、あまり長くは受け入れられない。
 だから少し。ほんの少し。]

(306) mmsk 2019/12/06(Fri) 00時半頃

【人】 迷い人 ヘザー

わがままの代わりに、後でわたしのわがままもひとつ聞いてくださいね。

[宅本さんの体温を全身で感じている間、ぽつり交換条件を提示する。
 曰く、『食べ終わったらもっとちゃんと抱きしめてください』。]

……わたしだって、貴方がすきなんです*

(307) mmsk 2019/12/06(Fri) 00時半頃

【人】 啓明結社 カコ

― 約束、ひとつ ―

[エリカ>>302の声に、家路へ踏み出したヒールを止める。
 唇を濡らしたお酒に夢心地だった彼女を心配そうに見つめた。]

 ゆっくりで大丈夫。
 どうしたの?

[食べて、と周りに自分のデザートを勧める姿はとても可愛らしかった。
 自身もプリンを一口貰ったりしつつ、宅本へ視線でエールを贈ったりしたのだったか。
 そんな姿を見ていたものだから、幼い子へ話しかけるみたいに発言を促す。]

(308) Pumpkin 2019/12/06(Fri) 00時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[返ってきたのは幼子の言葉ではなく、おんなじ彼女からの誘いの声>>303
 カールをキープした睫毛が上下する。]

 ふふ、もちろん。すごく嬉しい。
 早速計画しましょうね。芙蓉さんにも伝えてくれる?
 宇都木さんのお姉さんははじめましてだけど、
 きっと仲良くなれる気がする。

[名刺にIDを手書きで記して差し出した。
 彼女の連絡先も聞けたなら、手帳にペンを走らせる。]

 その……相談なんだけど、

[ペンをしまいながら、友人へおずおずを声をかけた。]

 ……鍵型のチョコって、作れる?

[幾度目かの女子会は、胸焼けしそうなくらいに甘い匂いの中で。
 新しい内緒話を持ち掛け、悪戯っぽく笑った*]

(309) Pumpkin 2019/12/06(Fri) 00時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[甘いカクテルとモンブランにめろめろな姿へジト目。
 しかし、彼女のモンブラン愛は深く、己のマカロン愛も深い。

 ベリーのパリグシャ感は、正月を前に量産体制布かれた焼き餅セットを癒してくれる。具体的に言えば角餅パックを丸餅パックくらいにしてくれる。

 ―――…正直なところ。
 己の知らなかった嫉妬に振り回されるのも悪くない。
 モンブランを作れるようになるのも人生のプラスだ。
 作りたい人は、この先ずっと傍に居たい人と同じひと。

 マカロンを歯列で潰し、自身を納得させれば、椅子を軽く彼女に寄せる。狭量な男とは思われたくないが、自己主張は忘れてはならない。]


 ……あーん。


[強請る一口の美学。
 愛を連呼する彼女に、構ってって駄々を捏ねるみたいに。]*

(310) momoten 2019/12/06(Fri) 00時半頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 貴女は僕を妬かせるのが上手いのに、
 それ以上に安心ばかりさせて甘やかす。

[彼女の寛容がくすぐったい。>>306
 湯気たつオムライスと並べられるなんて、もしや己は三国一大事にされているのかもしれない。]

 ひとつじゃなくて、幾らでも。
 僕の我儘なんて全部聞いてくれているのに。

[額を彼女の肩に押し付け、胸に溜まった愛が降りていく。
 もっと、ずっとこうして居たい。
 いつも、いつでも、いつまでも。

 その望みが叶うなら、なんだって我慢出来る気が―――]

(311) momoten 2019/12/06(Fri) 01時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[ぐぅううぅぅぅうう、きゅるるるるる……。]

(312) momoten 2019/12/06(Fri) 01時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 ……だって、この位置、良い香りが直撃でして。
 
[世界で一番彼女に真摯でありたいが、身体はそれ以上に素直だった。

 まぁ、仕方ない。
 熱々オムライスを冷ますなど溺れる者を見捨てるよりも罪深いのだ。
 気を取り直すように軽く頭を振り、オムライスの片方(たっぷりサイズ)を貰い受けると運びゆこう。]

(313) momoten 2019/12/06(Fri) 01時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

 
 作りながら育みましたので、食べながらも育みましょう。
 ―――…愛と、愛と、愛を。


[ね。と同意を求めてウィンク。
 きっといただきますの後も、御馳走様の後も。


     *  同じ味《しあわせ》が続く筈。 *  ]
 

(314) momoten 2019/12/06(Fri) 01時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[酔っぱらい妖怪たべろたべろ魔人は、モンブランに対してのガードだけ固く。
 あれほど周りに分け与えていたくせ、栗と生クリームの小山を崩す間ばかりは自分の世界にいたけれど。]

……ちょっとだけ、ですよ。

[いつか、抱擁を許したときと同じ響きで、分け前を強請る声>>310にフォークを差し向けた。
 これは特別。他の誰かだったら許されなかったことを、彼は知っていたのだろうか*]

(315) mmsk 2019/12/06(Fri) 01時頃

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