人狼議事


197 獣ノ國

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視点:


キリシマ奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
スージー奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
トレイル奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
亀吉奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
ティソ奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
クラリッサ奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
ジャニス奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
シメオン奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
マユミ奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
オスカー奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
カリュクス測量士 ティソにレーザー・ガンを向けた。(ランダム投票)
奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。
ヤニク奇跡の子 カリュクスにレーザー・ガンを向けた。

カリュクスは市民の手により▼zap▼された。


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ジャニスが無残な姿で発見された。


現在の生存者は、キリシマ、スージー、トレイル、亀吉、ティソ、クラリッサ、シメオン、マユミ、オスカー、錠、ヤニクの11名


【人】 研修生 キリシマ



無い翅揺らして鳥は羽ばたく 幻に魅せられた枝へと羽ばたく

蜘蛛に巣食われ掬われたひとは、自ら蜘蛛の元へと掴まった。

――あゝ 幕は下ろされる。

(0) 2014/10/09(Thu) 01時頃

重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)



―――静かな鐘は朝を報せた。

まるで違わない今日の、上る朝日は目に眩しい。

(#0) 2014/10/09(Thu) 01時頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)は、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 01時頃


研修生 キリシマは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 01時頃


良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 01時頃


愛人 スージーは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 01時頃


本屋 ベネットは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 01時頃


【人】 抜荷 錠

 可愛いことを言ってくれる。
 あぁ、そうか。――では、評価できるものを期待しよう。

[耳元で告げられた言>>3:342に頷く。
 見た目の変化だけでは無く、やはり習性すら模倣するのかと。
 いや、そうで無くともスザンナという生徒は勤勉であった。
 それが自身の取り持つ教科なら特に――であったとしたら
 此れ程嬉しいと思うことも無いのだけれど。]

 君のことだから、俺に心配をかけないように
 隠し通すのではないかと思ってね。

[腹をさすりながら、偶然ではあるが彼女と同じ事を考えていた
 いつか己の子を為す事があるのだとしたら、
 それは倖せで、素敵な話だと思わずには居られず。
 望まれたものを聞けば、ふと考え込み。]

(1) 2014/10/09(Thu) 01時頃

【人】 抜荷 錠

 錠前――…、か。
 あぁ、いや俺の名前がね。そういう字だからな

[暫しの沈黙の後にそう告げて微笑み。
 到着を告げる運転手に、カードで運賃を払ってから。
 目の前に建つ平屋の宝石店へと彼女の手を引き
 車から降りて、自動ドアの先まで足を運ぼうか。]

(2) 2014/10/09(Thu) 01時頃

【人】 抜荷 錠

 ― 夜・隣町の宝石店 ―

 ネックレスは、選んでおこう。
 君が居ないと採寸が取れない買い物だからね。

[優しく告げた言葉と共に握った指を撫ぜて。
 人差し指、中指と順繰りに親指を這わせてから、
 薬指の前で、指を留めさせ。

 本当は凝ったものを選ぶ事も考えたのだけれど、
 それはまた、来るべき時が来てからで良い筈だと。

 ショウケースに陳列されている指輪のコーナーへ誘う**]

(3) 2014/10/09(Thu) 01時頃

【墓】 奇跡の子 カリュクス

―銀河鉄道・列車の外―

[招き入れられた後か、それとも前か。
窓枠に腰をかけ、列車の外に脚を揺らしながら。
群青色に瞬く宝石を見つめていた。

もはや隠していない翼。
それをみたときに彼は驚愕しただろうか。
それとも、書店の店主であった彼のこと。

苦もなく受け入れたのだろうか。
確認するには勇気がいって、顔は伏せたまま。

足元に広がる白や赤、橙の灯火を見つめていた。]

(+0) 2014/10/09(Thu) 01時頃

抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 01時頃


奇跡の子 カリュクスは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 01時頃


抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 01時頃


手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 01時半頃


【人】 さすらい人 ヤニク

―回想・夜―

[公園での戯れはどのくらい長針を進めただろうか。
気づけば夜。それを知らせてくれたのは鐘の音ではない。

もうすっかりと聞き慣れた音>>3:319と、浮かび上がった、慣れ親しんだ友達の名だった。

傍に誰かいたのなら一言断りを。
指を動かし内容をじっくりと、読み込んでから、男は。]

 ――…そうか。君も行ってしまうのか。

[寂寥感が、胸を過る。]

(4) 2014/10/09(Thu) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[実際にこうして口を交わしたのは少しの時間。

殆どが文面を通じたやり取りではあったけれど、彼女とのやり取りは男の好奇心を満たし、そして、新たな発見にも気付かせてくれたのだ。

それは言葉のやり取りだけではない。
男は思い出す。初めて彼女と出会った時を。
そうして男は読み返す。
同じ人であるのに、全く異なる人へと成長を遂げたその姿を。

深く 深く 刻みつける。]

(5) 2014/10/09(Thu) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

――――――――――――――
差出人:ヤニク
宛先:カリュクス
――――――――――――――
アイスで蕩けた林檎のパイとカナリア
20xx年 10月3日
――――――――――――――
何でも鳥のせいにしてしまうのかい?
仕方ない なら君との乾杯はワインはやめて果物にしよう 果汁と果実たっぷりのね

アイスクリームを添える、なんて知らなかったよ
焼きたてのアップルパイなら、アイスも溶けてそれは美味しそうだから

だから、君が
その足で、夜には少し不便な鳥目で、人より秀で過ぎた聴覚で空を望むというのなら

僕はアイスとアップルパイを用意して待っているよ
またいつか、会えるその時を思って君の好物を覚えていられるように

(6) 2014/10/09(Thu) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

君の足跡を空の下で見ているよ
だって君はカナリアだから
足があるんだから 何処へだって何処までだって、自由なのさ
空だって、飛べるさ

そう、それが君の“秘密”だね
ずっと覚えておくよ

淋しくて優しい、か
冬の寒さが熱を求めるから、その感覚が恋しいという感情を抱かせるのかもしれない、なんてね
懐かしい人を思わせる、そんな空

僕なら、ね
好きな人のそばにいられるのなら、なんだって良かったんだ
でも望むのなら、夢物語ならば覚めないで欲しかった
でも望むのなら、傍らで触れて欲しかったと、思うよ
僕が彼なら、ね

追伸:行ってらっしゃい
――――――――――――――

(7) 2014/10/09(Thu) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[目頭を押さえ付けてしまうのはどうしてか。
もうすっかりと忘れてしまっていたと思い込んでいた名の感情が胸を燻らせる。
情けない声は牙で咬み殺す。

そうして、嗚咽を漏らす前に口端を吊り上げてみせる。

何故なら僕は狼なのだから。]

 ――またね。

[同じ言葉を、けれど違う言葉を、小さく吐き漏らす。

見上げた空は冬の気配はまだ訪れていないものの。

何処か、柔らかく見えた。

その後届いた便り>>3:343には、その空は滲んでしまったけれど。]*

(8) 2014/10/09(Thu) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

―回想・公園―

[“怖い顔”と称されれば>>3:344男は我に返ったように一度瞬きを止める。

その後貼り付けたような笑みを浮かべようとした尻軽の間抜け顔はパシャ。水をかけられる。]

 ――…飛んだ淑女だ。

[唇の端を吊り上げただけの笑みはどう捉えられるのか。気にする素振りなど見せずに向ける。

端末が彼女の纏う衣類に隠されるのを、噴水が揺らぎ溢れる音を、――音が止まる。]

(9) 2014/10/09(Thu) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ――君は一つだけ勘違いをしているよ、クラリス。

[酷く落ち着いた声だった。何処か挑発めいた言葉に男が向ける瞳の色は荒れることのない、凪いだものだっっただろう。]

 でも、君は一つ僕に教えたくれた。

 ――呪いの解き方は真実の愛。
 解かれなかったのは、真実の愛を知らないから。

 御伽噺では、ありふれた言葉だ。

 狼男の話は知っているだろう?ウソを吐き過ぎた男の末路を。

 君は呪いがかかってしまったのはどうしてだと思う?

 僕の呪いなのに、解けないなんて。君は呪いがどんなものだと考えているんだい?

 君は、目に見える何かが無いと、それに縋らないと、誤魔化すことも出来ないのかい?

 ――…可哀想だね。

(10) 2014/10/09(Thu) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[視線を伏せる仕草に、男は見向きもせずに、ただただ唇を動かす。]

 君には無理だよ。これは僕のものだ。

 君の幸福と僕の幸福はきっと違う。

 ――…羨んでばかりで、中途半端に言い訳を並べるくらいなら、一層清々しく嘘つきだと分かる狼男になれたことはまあ、幸せなのかもしれないけれど、ね。

 …君は、どうしてウソを吐くんだい。**

(11) 2014/10/09(Thu) 01時半頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 01時半頃


【墓】 MNU機関 ジャニス

[渡された紙片を頼りに、汽車を乗り継ぎ目的地へ向かう。一人旅なんて、一体いつぶりだろうか。ジャニスは國の中ですら遠出をしたりはしなかったから、不慣れさ故にいつもの自信は鳴りを潜めている]

……連絡したら、迎えに来てくれたりは……、

[不安げな表情で端末を操作する。"彼"のアドレスを呼び出し、文章を打ち始めて――そうして、途中まで作り上げた文字列をそのまま破棄した。
……突然行って、驚かせるくらいはしたいじゃないか。ぼんやりそんな事を考えて、子供みたいな自分の発想に、ジャニスはくつりと苦い笑みを零す。そんな意地を張っている場合なのか。

がらごろ。がらごろ。
重たい荷物を引き摺りながら、見慣れぬ道を突き進む。ああ、誰も彼も知らない顔だ。小さな國しか知らないジャニスに、國の外は恐怖の対象でしかなかった。
誰も、自分を知らぬ場所。その事実が、こんなにも重いものか]

(+1) 2014/10/09(Thu) 01時半頃

【墓】 MNU機関 ジャニス

―ルーカスの別荘前・早朝―

――は、

[しんと静まり返ったその場所。時刻は早朝。まだまだ薄暗い時間だ。漸く辿り着いたそこに、明かりは灯っていただろうか。そうであれば、安堵の一つも出来るのだけれど。

どちらにせよ、ジャニスは躊躇いながらも扉に近付くだろう。そうして何度も紙片に書かれた住所を見返す。恐らく、間違いはないと思う。けれど初めて来る地だから、どうにも確信は持てなかった。

こん、こん、と。
控えめにその扉を叩く。ベルがあったのなら、一緒にそれも押しただろう。
そうして不安げな表情のまま、扉が開かれるのを待つ。この扉を開くのが、"彼"である事を信じて。

――ああ、でも。彼に会ったら、また。泣いてしまうかも、しれない]

(+2) 2014/10/09(Thu) 02時頃

MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 02時頃


【墓】 良家の息子 ルーカス

―自宅―

[この地へ来たからと言って、朝が変わる訳ではない。あの國で長年起きた時間に――朝陽の差し始めるその時間に目覚め、珈琲を淹れる湯を沸かす。
――嗚呼、でもあのサボテンは置いて来さまったから。その間だけは、やる事が無くなってしまいはしたけれど。

湯の温度は83度。場所も道具も変われば、冷めるまでの時間も変わる。
そうして沸かした湯に温度計を差し込み、後もう少しで83度となろう時だっただろうか――家の外から、カラコロと荷を引く音>>+1が、聞こえて来たのは。]

………、……。

[思わず、窓の方へと視線を向けて。窓へと駆け寄りそうになる足を何とか止めていたのなら、家の前で止まる音。
――コクリ。聞こえた自分の息を飲む音に呆れつつ、それでも扉から視線を外す事は出来ずに。
それから、どれ程の時間が経っただろう――否、時間にするなら極々短い間だっただろう。それが何処までも長く感じてしまったのは――その胸に広がる、期待のせいに他ならない。]

……ッ、

[こん、こん。何とも控えめに鳴った扉の音>>+2と、次いで鳴らされるベルの音。
それが聞こえたのなら、男は今度こそ扉へと向かう足を止める事は出来やしなかっただろう。

(+3) 2014/10/09(Thu) 05時頃

【墓】 良家の息子 ルーカス

――そうして、扉を開けたのなら。降り注ぐ朝陽の向こうに、焦がれに焦がれた姿が…あの夢の時のように、白に身を包んだ彼の姿が見えたのなら。
男は眩しげに目を細め、僅かに背を屈めてその腕を取り、家の中へと引き入れたのなら、身を強く、抱いただろう。
例え彼の荷物が外へと置き去りになったとしても――万一彼が、その抱擁を拒絶したとしても。]

……ようこそ、俺の巣へ。
本当に、捕らわれに来てくれたのか。

[胸に押し付けるように腕に力を込めてしまったから、もしかしたら少々息苦しさを感じさせてしまったかもしれない。
だけれど、それを気にする余裕など…今の男に、ある筈も無く。
嗚呼、彼はもしかしたら泣いてはいただろうか?しかし例え泣いていたとしても、きっと男はこの抱擁を止めはしなかった――止める事は出来なかっただろう。
彼が痛みや苦しさを訴えたのなら、初めてそれに気付いたように僅かにだけ、力を緩めたかもしれないけれど。]

(+4) 2014/10/09(Thu) 05時頃

【墓】 良家の息子 ルーカス


これはあの夢の続きかな……また会えて、嬉しいよ。

[彼と初めて言葉を交わしたあの日と同じ、"目立つ"白いコートを纏う姿を、その腕の中へと閉じ込めながら。
嗚呼、どれ程この時を待ち焦がれただろう。
どれ程、この温もりに焦がれただろう。
さぁ、これで漸く。漸く…あの日の彼の言葉に、返す事ができる。]

あぁ…返事が遅くなってすまない。

――……愛しているよ、…ヨハン。

[ゆっくりと離したその顔は、少しばかり歪んでいたかもしれない。そんな顔は、男にしては至極珍しいものだったけれど。
そうして、両手を彼の頬へと添えたなら。もしも彼の頬が濡れていたのであれば、その雫を唇の先で掬いはしただろう。

見つめる瞳には、溢れんばかりの慕情を込めて。一度寄せた唇は、僅かに躊躇うようにその先にだけ触れる。
嗚呼、しかし。一度触れてしまったのなら、もう止めることなど出来はしない。
ほんの僅かな真を置いて、堪え切れぬように再度寄せた唇は――果たして。受け入れて…貰えただろうか。]

(+5) 2014/10/09(Thu) 05時頃

良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 05時頃


【墓】 MNU機関 ジャニス

……きゃっ、

[言葉を交わす間も無く引かれる手>>+4に、ジャニスは小さく悲鳴をあげる。背後で荷ががたりと音をたてて倒れた。けれどキツく抱きしめられる体に、そんな事を気にしている余裕も無く。
自らを抱く体に小さく息を吐き、そうして、そっとその背に手を回した。最初は柔く、けれど次第に、彼の存在を確かめる様に強く]

アナタの為なら、何だって捨てられるって言ったでしょ。

[腕に込められた力の、その息苦しさすら愛しくて。溢れた涙が彼のスーツに染みを作ったけれど、このくらいは許してもらおう。……だって、この腕を緩めて欲しくない。
此方からも強く抱きついて、すりと頭を擦り寄らせる。瞬きする度に涙が落ちて、嗚咽を堪えて歪む頬を伝った]

……もう、夢なんかじゃないわ。
夢を現実にする為に、アタシは来たのよ。

[この再会を、"夢"になんてさせるものか。
震える声で、けれど力強く言葉を吐く。夢なんていう泡沫の存在ではない。そんなもので終わらせるつもりは、端から無かったのだ、と]

(+6) 2014/10/09(Thu) 09時頃

【墓】 MNU機関 ジャニス

…………、
アタシも……あいしてる、

[いつもの余裕そうな笑みも何もない、彼の顔>>+5を見る。ジャニスだって似た様なものだ。否、もっと酷いだろう。溢れた涙は止められないままだし、零れそうになる嗚咽を堪え、強く奥歯を噛んでいるのだから。
頬に触れる唇に、ゆるく目を伏せる。拭われる筈だった涙は、次から次へと零れ落ちた。

絡まる視線に、漸く目元を和らげて。彼の瞳に映る色を見れば、微かに息を詰める。
一度、二度。寄せられた唇を拒むわけもなく、けれどそれに満足に応える事も出来ないまま、触れるあたたかさを堪能する。
けれどやがて、躊躇いがちに体を離せば、おろしたての手袋で自らの顔を拭った]

(+7) 2014/10/09(Thu) 09時頃

【墓】 MNU機関 ジャニス

……玄関先でなんて、恥ずかしいわ。
中に入れてちょうだい。

[誰が見ているわけでもないと、そうは分かっていたけれど。彼と口付けを交わすのであれば、もっと秘めやかな場所が良い。
彼の腕の中からするりと抜け出て、倒れた荷物を持ち上げる。そうして、僅かに染めた頬で彼を見上げた]

――入れてくれたら、良い物をあげる。

[首から下げた"時計"を服の上から撫でて、ジャニスはにこりと笑ってみせた。これが彼にとって"良い物"であるかどうかは、分からないけれど。……そうであってくれればいい]

(+8) 2014/10/09(Thu) 09時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

  ― 一昨日夜のこと 回想 シメオン君宅 ―

  …っぁ、…は、ん…

[胸先のそこを掠める快楽>>312には喜声に近しい嬌声を。稀に当たる歯にはマゾヒズムに似た何かが腹の底に溜まっては熱を齎しました。焦らすように擦れる下腹部にはただ口惜しい様に咽喉を鳴らし、物足りないと瞳に欲を覗かせ。返された告白>>313には唇を噛み締めれども、胸に燻る嬉々とした歔欷に呑まれそうになりながら。]

  ――…、っ、うん

[緩やかな笑みで返された其れを学生は何と判断したのでしょうか。ただ無言は肯定の意、と、習った事を脳裏に反芻させたなら、反り立つ其処に添えさせられた手を付根へと這わし裏に回し、幾度か確かめる様に撫ぜ。ただ逆に要求された其れにはお望みの通りに、なんて滲む汗を他所に笑みを深め、上半身をゆるりと起こしました。]

(12) 2014/10/09(Thu) 11時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

  ―――舐めてあげるよ

[自身を上下に擦り上げる手には時折目を細め唇を震わせ、然し決して嬌声を上げなければ、起こした上半身を屈ませて、彼の其れを口に含みました。揺れる黒髪は耳に掛け、口内に入った熱には呻きにも似た声を漏らしつつ。
 腰へと撫ぜられる手>>313にはぴくりと反応してみせたことでしょう。促しにも感じられる其れに殊更、学生は熱を抱えながら彼のそれを奥深くまで咥え込むのです。]

  ――ん、…ふ…ぅ…っ、

[――其の儘片手を彼の肩に置いたなら、無言の肯定を胸に刻み反対側へと押し倒しました。倒した頃の振動に喉奥に熱が痞えるのには少しばかり顔を歪め。大人しく彼が学生の下へと敷かれたのなら、再度”奉仕”を再開するのでした。
 熱を口に含みながら、緩やかに上下させ。偶に口中から外しては、横筋を唇に挟みなぞる様に舌先を這わせることだって。そうして先端へと戻ったのなら、零れる透明の液に法悦を認め。こくりと咽喉を鳴らしたのなら遠慮がちにひとつ、舐め。二つ目には口半ばまで入れ込んで彼の表情を窺いながら、自分の唾液と共に喉へ通しました。]

(13) 2014/10/09(Thu) 11時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

  ッは…ァ、

[空いた手は愛おしむように彼の腿を撫で、邪魔な下着をより下へと下ろします。そうしてまた内股を辿って足の付け根へと戻らせたのなら、弄る前を其の儘に彼の後孔へと指先を添え。]

  …ね…、入れるのと、入れられるの、
  どっちが良いかな?

[口先を熱から外し、彼の臍までに舌を這わせ終え、学生は問いました。まるで愉しむように、心に悦を滲ませて。返事が如何であれ、後ろに添えた指先は試すように、爪先の身を中へと侵入させます。反抗が見られなければ、其の儘中を拡げるように抜き差しを繰り返し、また深くへと指を進ませたことでしょう。]

(14) 2014/10/09(Thu) 11時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

  …――早く言わないと、貰っちゃうからね。

[妖しく艶に学生は微笑みました。耳に掛けた筈の髪は前に落ち、視界の一片に入ります。挿し込んだ手とは反対のそれは彼の体の横に着き、――まるで反論は言わせ無いとばかりに其の儘彼へ口付けを落としました。御伽噺では到底見られない深い口付けを。優美に彼の唇を啄ばんだかと思えば、間を舌で突き開くように。ただ頑なに開かずとも、強引に舌を差し込み歯列をなぞっては彼の舌に吸い付いてみせたことでしょう。]

(15) 2014/10/09(Thu) 11時頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 11時頃


白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 11時頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

― 昨日の事 ティソくん宅前 ―

[目前の扉が開かれたことに、学生は暫く目を瞬きその中を見詰めました。汐風は学生の背から其方へ向かい、彼の髪を僅少揺らすこともあったでしょうか。ぼんやりと、まるで意識は別の場所に在るかのように呟かれた学生の渾名>>3:327には、漸く学生も意識を戻して微笑みました。]

  …おはよう、ティソくん。

[挨拶に言葉は返されたのでしょうか。何を話そうかと唇を開き掛けているうちに、下げられた頭と落とされた謝罪>>328。学生は小首を傾げ、黒髪を片やに垂れさせ、その光景を不思議そうに視界に入れるのでした。  どうしたの。なんて。彼の行動を問う言の葉は咲くことは無く、脳裏に浮かび上がるは昨日のこと。遠ざかる彼の背に――”異端”に震えた自分のこころ。学生は笑みを徐々に消すと、ひとつ目蓋を閉じ歩先を地面に擦らせました。]

(16) 2014/10/09(Thu) 12時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

  私こそ、――ごめんね。

[互いに謝罪をしたのなら、さてこの後は如何したでしょうか。中へ招き入れてくれたのなら、お言葉に甘えて――の前に、大学があると苦笑したかもしれません。彼が準備し終えているのなら、共に学校へ。然しそれを拒むなら、今日だけは、と学生もまた怠惰に身を任せ。]

  傘、届いたんだ。良かった。
  私はね、…うん、ちょっとね。

[学生は嬉しそうにはにかみ笑いました。傘と言われて頭を過ったのは、無論彼の傘のこともあるけれど。透明のつくりの下、曇天さえ透かせる透明の下。腕を組み歩いたあの喜びを胸に秘め、学生は首横に手を掛けながら微笑んだのです。**]

(17) 2014/10/09(Thu) 12時頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 12時半頃


【人】 愛人 スージー

ー回想、夜、錠とー

『では、評価できるものを期待しよう』

[教授然とした言葉と優しい口調は、自分だけに向けられるものと思えばとても幸せな気持ちが生まれる。とても簡単に幸せになってしまう自分のちょろさには呆れてしまうけど。心配してくれるのも期待してくれるのも、確かに自分の原動力となる。
だから不敵に笑って口を開いて]

楽しみにしてて
期待以上のものを目指すから

[錠前に対しての反応にはイタズラっぽい笑顔を。しっかりと名前を把握しての発言だからと]

知ってて言ったのよ?
照れたり慌てたりしてくれるかと思って

[タクシーの運転手に漏らされたら危ないギリギリを探るような、少しだけ悪趣味な言葉だけど、今迄何度か「パパ」と使ったタクシー会社だから、噂になるとしても手癖の悪い娘がまた火遊びをしているんだろうと、それくらいの噂だと判断して。
そんな風に会話を続けて車が停まったのは、隣街の宝石店。鎖を買ってもらえるのかしらと、小さな期待がちらりと揺れて]

(18) 2014/10/09(Thu) 13時頃

【人】 愛人 スージー

ー回想、宝石店ー

『ネックレスは、選んでおこう。今日のは、君が居ないと採寸が取れない買い物だからね』

[その言葉とともに薬指に触れられて、指輪のコーナーに手を引かれ。思考が停止するとともにふらふらと混乱のまま走り始める]

(えっえっ、えっとこれって、青田買いとか先物取引とか給料三ヶ月分のあれとか、いやそうなんだろうけどそうじゃなくて!!!?)

...先生の名字をくれるって、約束?

[どうにか絞り出した言葉は、まるで少女漫画に出てくる主人公のようなセリフで、もっと気の利いた言葉は出ないのかと自分を殴りたくなるほどに恥ずかしくなって]

(19) 2014/10/09(Thu) 13時頃

【人】 座敷守 亀吉

>>3:294
何処迄…どうでしょう?
人によるとは思いますよ。……其れなりに面倒な仕事を頼む人にとってはかなり便利かと。

[其れなり、では無かったりするけれども。
少し、瞳を閉じれば映ったのは。

赤、緋…暗い、暗い赤色。
そして。

考える事をやめた。

“小金稼ぎに困っている人がいたら呼んでくれ”

其の言葉に柔らかく微笑み返し乍ら。]

分かりました。では、此れにて失礼。

[賃金を受け取れば、一礼して帰ったのだった。*]

(20) 2014/10/09(Thu) 13時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

―回想・公園―

[景色から切り取った間抜けな表情>>9に淑女らしい笑みを浮かべる。口の端を上げただけの男の笑顔とは違い、目元まで嬉しそうに。

凪えだ瞳に…の笑みは掻き消されたけれど。
どうやら彼にとって「呪いを解くのは真実の愛」は御伽噺ではありきたりらしい>>10。それは、構わないのだけれど。]

 少年が嘘を吐いた結果、最後には信用してもらえずに羊は全て狼に食べられてしまった。
 貴方は狼でしょう。一人二役でもするつもり?自分で自分を傷つけて、素敵ね。

[銀髪の下の穏やかな眼は、相手の眼に小さな自身を映し出す。]

 呪いのキッカケなんて知らないわ。ただ呪いが解ける方法を知った人は、それでしか救われないと思い込むの。
 貴方の呪いを解くのに必要な物は何?

(21) 2014/10/09(Thu) 15時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

 ……キスから試してみましょうか?

[身体を相手の方に乗り出す。
脚に手をついて、唇と唇が触れ合う寸前まで顔を近付けて––––––……]

(22) 2014/10/09(Thu) 15時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[止まる。
相手が避けなかったのなら、間近にある瞳を覗き込んで、少し赤くなった目を食いしばる。
下唇を噛みしめる前に呟いた一言は、自分の耳にすら届かない。

ポツリ、ポツリ。独白が零れる。]

 ………貴方と私の、何が違うのかな。
 嘘を吐く理由が違う?貴方は誰かの為に嘘を吐いたりしないの?私なら……そうするわ。

 同じ嘘吐き、でも、どうして貴方には耳があるの。

[被った頭巾を解く。
抵抗されなければ、それを相手の耳を銀髪の頭に撫で付けるように覆い被せただろう。

ベンチから立ち上がると透明な傘を相手の隣に置いた。
残りの荷物を手に取って、軽く一礼。]

(23) 2014/10/09(Thu) 15時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

 呪いが解けたら教えてちょうだい。その時は盛大に祝福するわ。
 貴方に、幸運が訪れますよう。

[屈折に屈折した皮肉は、相手にどう伝わるだろう。
そのまま呼び止められなければ、私は公園を後にする。*]

(24) 2014/10/09(Thu) 15時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

―回想・公園―

 ――そうだね。ウソを吐き過ぎた少年は全てを失ったのさ。

 二股だなんて酷いね!僕はこう見えて案外一途だと言うのに!

[彼女の瞳>>21に映る男は軽薄そうな笑みを浮かべている。

まるで道化師。
揶揄ることに愉悦を見出したような意地の悪い顔。

それが、ゆっくりと落ちていくのは。
顔にかかる影>>22
吐息すらも感じる距離で男は、琥珀の双眸で逸らすことなく見つめる。]

 ――…思い出したよ。

[独白めいた呟き>>23に男は答えない。その代わりに、雫を水溜りに落としていく。その波紋を耳に鼓膜に伝えながら、紡ぐ。]

(25) 2014/10/09(Thu) 16時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 人のためのウソ、なんて。

 ――…、結局それを理由にしているんじゃあ、縋っているのと変わらない。

 耳があるのは…きっと。忘れないため、なんじゃあないかな。

 “約束”を忘れないために。
 ――君は、何のために耳を強請るんだい。何が、欲しいんだい。

[男は俯く。彼女が自らの赤ずきんを被せようとしたから。
それを手助けするように抵抗もなく、纏うのだ。

横目に透明の傘が添えられる。花籠でも何もない色のない質素なもの。]

(26) 2014/10/09(Thu) 16時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ――頼む相手が間違えているよ。

[彼女の問いかけ>>24には答えなかった。

その問いかけに答えたのは結局、その姿が公園を後にする時。]

 赤ずきんを脱いで…、

 君は、何を望むっていうのさ。*

(27) 2014/10/09(Thu) 16時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

―朝・住宅街―

[やけに陽射しの強い日であった。
まるで欲に溺れて空に向かった青年が灼かれてしまった時のような紅。

翼など男にはないというのに、照りつける太陽はじりじりと男の背中を焼いていく。]

 ――…確か、ここだったかな。

[一昨日だったか。某コミュニティサイトにて一つの噂を聞いた。

50年前からやっている銭湯が近くにある住宅街にて、白くて大きな羽根が落ちていたと。

白い羽根と聞いて思い出すのは一人の少女。
空に近づくのだと足を動かし、その結果羽ばたくことが出来たのだという>>3:343

約束を新たにした。約束を。
縛り付けるそれのことを、決して好きではなかったそれのことを、いつ叶えられるか分からない不確かなそれを。

待ち望むように男は、自身の知っている数少ない内の一つを口遊む。]

(28) 2014/10/09(Thu) 16時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 Are you going to Scarborough Fair
    

   Parsley, sage, rosemary and thyme
       

 Remember me to one who lives there
    

   …For she once was a true love of mine
       
 Tell her to make me a cambric shirt,
    

   Parsley, sage, rosemary and thyme…
      
 Without no seam nor fine needlework,
    

   ……And then she'll be a true love of mine

(29) 2014/10/09(Thu) 16時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[到底不可能な願いを別れた恋人に向かって投げかける男の唄。

何度聴いたところで好きになれないその旋律を、所々音を狂わせながらも奏でて、紺色の小箱>>1:95から取り出した銀色の指輪。

装飾も一切ないそれには刻まれる筈だったそれもない、つるりとした感触で男の指を撫でる。]

 ――僕は、君を愛してる。

 ――…でも、それならどうして僕の魔法は解かれないんだろうか。

 だから僕は、考えた。

[口遊むのをやめて男は一人、呟く。]

(30) 2014/10/09(Thu) 16時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ――ウソ吐きはどっちだったか。

 “しあわせ”とは、何なのか。

 ――…僕には、掴むための腕も、歩くための足も、声を聞くための耳も、君の姿を見つけるための目も、君に気付いてもらうための身体も、何もかもが、あるのに。

 ――僕には、出来なかった。

 何もかもを捨てて、君を引いて歩くだけの勇気も何も、無かった。

 ――それが言えなかったから僕は、せめて、

(31) 2014/10/09(Thu) 16時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[すっかり引いてしまった紅葉色。
懐かしむように焦がれるように眇めた双眸は、ただただ鮮やかに彩られた空を望む。

冬の空とはまた異なる、何処までも遠い色を。男の琥珀は見つめる。]

 ――君のための、しあわせのウソ。

 本当に、そうだったのかな。

 ――…あの時、嘘つきだと言ったのは、

(32) 2014/10/09(Thu) 16時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[自嘲じみた笑いは一度だけ。
すぐ様また男は口遊み出す。

キラキラと輝く太陽が、蜘蛛の張り巡らせていた糸に絡まる夢見鳥を捉えていたけれど、一瞥に留めるだけしてまた唇を開いた。

引き続き口遊むは、昔の恋人へと奏でる唄。]**

(33) 2014/10/09(Thu) 16時頃

【人】 教え子 シメオン

 ――回想昨日午前:本屋前――

  …――知らないの?

[ 否定を示し尋ね返す友人>>3:314には、思わず眇めていた暗灰色を軽く、見開く。無知を表す子供のようなそれに、また柔く首を擡げては。
素直に問われたのには手首を掴む力を弱めて、
――もう一度強く握った。強張った鳶色を、細めた暗灰色が掴もうとする。

  ――その“友人”にと。顎を下げ鹿角を震わせた仕草に。
  戸惑ったように瞬く鳶色に。
  自分をこわいと告げた声色を思い返しながら。

今、彼の問いを踏み躙ってしまえば、と思考の端が波立ち始める。
子供染みた期待とも、苛立ちとも付かないそれ。
頬を引き攣らせる彼へ、流す様に一度だけ頷く。
口角の震えは止まっていた。]

(34) 2014/10/09(Thu) 16時頃

【人】 教え子 シメオン

[    ――傷つけばいい。

耳を塞ぐように。緩み切ったねじは咀嚼音を、擡げる首を否定するように、鳶色へと真っ直ぐに向きかけて。]


  ……――、…


[ 控えめに告げられたそれ>>3:315 と、絡めとる前に据えられた瞳には、はたと沈黙を落とす。腕はそのままに、しかし自然力は弱め。取られる視線には僅かに、低く暗灰色を逸らしかけるのを堪えた。咽喉奥が浅く音を鳴らし、
――引かれた手を、交わした視線を意識に散らしながら。]

(35) 2014/10/09(Thu) 16時頃

【人】 教え子 シメオン


[ ……やがて緩く、鹿角の生える友人へと顔を傾げる。
度胸がない、と嘲笑うのはただ己へ。]

  ――一人で、図書館行けないから。
  付いてきてよ、友達だろ。
  
  ……ねえ、その角さ、この前生えてなかったけどどうしてたの?

[ 一つ前の問い(>>314)には応えず、空気を浅く吐くのを悟られないよう早口に告げた。吐き捨てるように、それでも鈍く色を滲ませては。顳かみの付け根へ暗灰色を向け、“触ってもいい?”と尋ねかける。

……腕を静かに離しては立ち上がり、改めてしゃがみ込む彼へと手を差し伸べた。]

(36) 2014/10/09(Thu) 16時頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 16時頃


【人】 教え子 シメオン

――回想・昨日:???――

[ ――オズと別れたのはいつ頃だったのか。路地に背を向けて、端末を開きながら画面を流し見ていた。通知欄を見れば、幾つかの新着に気付く。以前約束を交わした彼からの短かな通知>>3:26を見れば、癖付いた姿勢のうちに、文を打ち込み始めた。題名には揶揄いを含んだまま。]
――――――――――――――
宛先:ジャニスさん>>3:26
――――――――――――――
Re:Re:Re:こんにちは恋人サン
20xx年 10月3日
――――――――――――――
おかげさまで。
じゃあ単なるファンとして誘うよ。
ヨハンさんの相手役サンに悪いか。
黒髪の学生服着た人なら俺の好きな人。

獣人に、凄いね。
ヨハンさんの出会った獣人は、どんな人だった?

平気なら良いんだけど。
獣にでも襲われたみたいな勢いだったから。
――――――――――――――

(37) 2014/10/09(Thu) 16時頃

【人】 教え子 シメオン


[ 続けて開いた>>3:340.>>3:341目新しい差出人からの通知に、緩んだ表情が思わずぐ、と引き締まる。
透明に映る薄い色素を思い返し、――借りたままだった、と玄関に閉じ置いた借り物へ意識が向く。
ひとまず、と手早く返信を打ち込んでは、自室へと足を向かわせた。]

――――――――――――――
宛先:カリュクスさん
――――――――――――――
Re:こちらこそ
20xx年 10月3日
――――――――――――――
ありがとう。あの後風邪引かなかった?
俺からお願いして交換してもらったのに連絡できなくてごめん。
大切な傘かもしれないのに。

分かった、今日明日のうちに伺う。
俺が借りた傘もそこに置かせてもらうように。
こっちが悪かったんだから気にせず。地図までありがとう。
――――――――――――――――――

(38) 2014/10/09(Thu) 16時頃

愛人 スージーは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 16時頃


【人】 手伝い クラリッサ

―朝―

[いつもの通り、仕事に行く前の日課。
机の上の便箋にペンを走らせる。
鳥の鳴き声が朝の寒空に昇って行く。
何日も書き損ねた手紙の、最後の一行を書き終えてペンを置いた。
丁寧に折り畳むと、封筒の中へ。
淡い空色の封筒に書かれた宛先は、此処ではない何処か。

鞄の中に封筒をしまおうとして、端末に指が触れた。
昨日から掲示板には顔を出していない。ログも溜まっているようだ。]

 ……特に、書く事もないや。

[嘘も容易い文字の羅列なんて。
躊躇いなく掲示板を閉じた。

そして、見覚えのないアドレスが目に留まる。昨日自分で登録したのに忘れていた、カナリアのアドレス。
僅かに瞼を伏せると、優しい手つきでメールを作成し始める。]

(39) 2014/10/09(Thu) 16時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

――――――――――――――
差出人:狼の遣い
宛先:金糸雀さん
――――――――――――――
件名:おはよう、いい朝ね
20xx年 10月4日
――――――――――――――

[添付:画像]

――――――――――――――

(40) 2014/10/09(Thu) 16時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[悩んだ結果、文面は白紙のまま。
本文に貼り付けられたのは昨日撮れた銀髪の男>>9の不意を突いた拍子に撮れた顔。

相手の顔は知らないけれど、これだけ貼れば充分な気がした。
受け取り側が何を感じるかは相手の自由だし。]

 ………やだなぁ、すっかり感化されちゃってる……

[苦笑いを讃えて、鞄を肩に掛けた。]

 行ってきます。

[返事は来ない。いつも通り。*]**

(41) 2014/10/09(Thu) 16時半頃

手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 16時半頃


【人】 教え子 シメオン

  ――回想・自宅――

[ 幾度か撫ぜるように陰茎に触れられれば息を漏らす。裏に回った手には己も応えるように、相手の裏筋へと指の腹で擦り上げては。先端へと掌を押し付ければ、また同じ様にしごき上げた、――と。

上半身を起こした相手の言葉>>13に、汗の浮いた眉間に皺を寄せる。緩い笑みにこちらも顔を傾け、しかし示すように己のそれに顔が近づけば、前傾を起こしソファに片膝を付いた。
引いていたそれを口腔へと向ければ、腹に促し這わせる手は止めず。そのまま付け根付近まで湿った感触が陰茎を包めば、浅く息を飲み込む。]


 …――っ、先輩、…は、ぁ…ッ…


[ 肩を押されるままソファに腰を横たえ、再開される奉仕には唇を噛み締める。口を外した相手が横へと舌を這わせた頃には、その鴉色に手を触れて。
促す様に頭を撫でれば、先端の液が飲み込まれ声を詰めた。もう片手は相手の胸先へと回し、塗りこむように押しつぶす。*]

(42) 2014/10/09(Thu) 16時半頃

【人】 教え子 シメオン


   …ッ、…いれる…?…っ、ぐ、

[ 後孔に触れられれば、慣れない感覚に顔を歪める。示唆される行為に語尾を上げながらも、入り込む指には腹に力が篭った。
――続いた言葉には噛み締めた口端を微かに上げて、訪れる口付け>>15に応える。
“現実”を確かめる様に。
舌が入り込めば音を立て軽く吸い、唾液を絡ませつつ。微かに残る己の匂いも気にならなければ、なぞるそれを捕まえ柔く噛んだ。]


 …っ、…選ばせてくれるんだ、…先輩になら、いいよ。先輩に、だけは。
 でも“今”は、――こっちがいい。…先輩、


[ 手を付くその腕を掴み引き寄せ、自らの腹へとうつ伏せにさせる。
膝裏に手をやりぐい、と相手の下半身を股上にずらせば、重なる熱には腰を微かに揺らし、互いの粘液を絡めた。]

(43) 2014/10/09(Thu) 16時半頃

【人】 愛人 スージー

ー昼前、大通りー

[よく晴れた空を見上げながら、のんびりと歩く。レポートをやらないとと思うけれど、それよりも考えたいことが頭を巡っていて]

獣人は、外に出られないのでしょう?
でも、外に出て行きたいのよ
ならどうしたらいいの

[なぜ外に出たいのか。それは半ば若さからくるわがままだとわかっているのだ。夢を諦めきれずとも、この國の中で調べられるだけのことを調べて、お金を貯めてやりたいことをやればいいのだ]

...先生が、夢すら忘れるくらい、縛りつけてくれたらいいのに
私が、先生を傷つけてしまう前に

[ひどく無責任で自分勝手な言葉が転がり落ちる。そんな自分が嫌で嫌で仕方なくて、泣きそうになるのを空を見上げることで堪えながらどこに行くともなしに、足が向かうまま歩いて]

(44) 2014/10/09(Thu) 16時半頃

【人】 教え子 シメオン


[ ……下着は片足にかけさせたまま、後ろに手を回す。背筋から伝わせた指を臀部へと移せば、同じ様に後孔に触れ幾度か突き、手のひらで表面を揉み腿へと添わせつつ。もう片手で合わせた陰茎に手をやり、互いの先端を包み擦り上げ透明を手に取る。

濡らした指を差し込めば、幾度か割開くように壁を摩った。ぐ、と指の腹を押し付けるように掠らせ、奥深くまで入れ指を腹側へと曲げ。

――そうして解れれば、相手の目に余裕無く熱に浮いた視線を送る。膝をつき顔を近付け、耳朶を舐めては舌先を耳孔へと差し込んで。行為の直前の言葉を思い返しては、確かめるように名を呼び。自身も、とただ欲の向くままに。]


  ……名前、呼んで、


[ 相手の体を引き反転させ、もう一度ソファへと押し付けようと。その奥を覗くように静かに見つめながら。]

(45) 2014/10/09(Thu) 16時半頃

【人】 教え子 シメオン

 ……好きだよ。…“こっち”に居て。…――俺と。

[ 蜘蛛の糸を掴む声色は微かに震えている。強欲な罪人は血の池に沈んだ結末を辿り、

――それでもいいと我が儘に任せたのを、どこかで嘲笑う声が聞こえただろうか。

そのまま強い抵抗を見せなければ、腿を持ち上げ体を差し込み、後孔へと陰茎の先を緩く擦り付ける。]


  …横、向いて。足、肩かけていいから。
   ――そのままいれて、平気?


[ 首を振られれば一度腰を引き。無言のままなら肯定と取っては先を埋め、焦らすように何度か浅く抜き差しを繰り返す。やがて肩にかけられているならその腿に微かに口付けて、強く腰を押し込んでは奥へと突き入れながら。**]

(46) 2014/10/09(Thu) 16時半頃

愛人 スージーは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 16時半頃


座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 17時頃


教え子 シメオンは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 17時頃


【人】 抜荷 錠

― 回想(昨晩)>>18>>19・宝石店 ―

[確信犯だったらしい調子を認め、
それでは趣味と外れるのでは?と
厳つい鎖より細いネックレスが似合いそうな
細い首周りと、鎖骨を見詰めて。

きちんとデザインから作らせるのは、
スザンナが大学を卒業した後でいいか、と。

所謂、ペアリングの売り出しを掲げている
ショウケース前に着けば、とんでもない句を聞いた

振り返り、スザンナを見詰めれば
冗談で言ってる訳では無さそうな顔色で。

一瞬呆気に取られていたが、短く咳払いし。]

(47) 2014/10/09(Thu) 18時半頃

【人】 抜荷 錠

……ば、ばか。
なんつー気の早い話を、

[冠婚葬祭に纏わる講義のせいなのか。
突飛した彼女の思考に、念わず言葉を詰まらせ。

心臓に一番近い指へ互いに指輪を嵌めれば、
その心を繋ぎ留めておけるかも――

そんな願いからペアリングを求めた思考回路も
スザンナの予測と遠からず近からずな気もするが]

君が大学を出るまでは、流石に。
それに、まだ二日だぞ?

[七日も経てば心変わりされそうなもの。
若者の恋愛ビジョンに、絶対の信など預けてない

告げてから、またひとつ咳ばらいした。]

(48) 2014/10/09(Thu) 18時半頃

【人】 抜荷 錠

細くてシンプルなデザインでいいよな?
付けてても、邪魔にならない感じの。
金属アレルギーは有る?

―――… …あ 、

[ショウケースの上に鎮座した鏡の中の自分と視線を交わして、気がついた。
自分の顔が、泥酔でもしたかのように朱い事を。

気まずさに扇子を開き、鼻梁から下を隠す*]

(49) 2014/10/09(Thu) 18時半頃

【人】 座敷守 亀吉

ー現在・自宅ー
[帰って来れば、畳に倒れこむ様にして。]

はぁ…疲れた…。
……だめだ、ねよう。

[畳にうつ伏せになった状態の儘、目を閉じた。*]

(50) 2014/10/09(Thu) 18時半頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 18時半頃


【人】 抜荷 錠

 ― 午前・大学での講義 ―

 ――というように、
 古今東西には様々な仮面が生み出されて来た。
 祭事で、宗教的側面、舞台上で。
 
[プロジェクトで映し出されるのは、カーニバル用の仮面や、
 オペラ座の怪人のマスク、中世の舞踏用の面と、
 鼻から下が晒されるラインナップ。
 東洋の能面から、獅子舞やなまはげの被り物まで。]
 
 “まれびと”にカテゴライズされるナマハゲなんかは、
 異郷の住人とも、神の一種とも扱われた。

 異人という側面で見れば、閉鎖的に過ごしていた時代に
 よそから来た者に感謝し、招き入れるという形態は
 窮めて矛盾性を意味しているのだが、
 福は外からやってくるという見方も根強かったのだろうね。

(51) 2014/10/09(Thu) 20時半頃

【人】 抜荷 錠

 宗教的観点からでは、顔を覆い隠すことで、
 神の寄り代になるという意味が篭められたのだと。

 自分ではない他人へとなりきることで、
 潜在値では補えない神秘的な力を得るという。
 これは心理学におけるペルソナ論とも繋がるものと思う。

[今映し出されている爬虫類のような大きな目がついた仮面は、
 神と呼ぶには異形過ぎる、南方の國の其れである。
 古めかしさが逆に新しくもあり、気持ち悪さすらあり。] 

 ちなみに、諸君らと俺の時代は離れているから
 根本的に実感が異なる気もするのだけれど…。
 仮面ライダーは、バッタと掛け合わされた改造人間だった

[これは資料を用意していない雑談である。
 プロジェクタは未だ、奇妙な南方の面を写したまま]

(52) 2014/10/09(Thu) 20時半頃

【人】 抜荷 錠

 近来のそれでは改造を必要とせずに、
 ベルトを譲渡されれば変身できるという
 随分とお手軽なものになってしまったが

 これもまた「仮面」で顔や姿を覆うという手段で、
 科学的側面では備えられない異常な力を身に付けている

 人の常識を超え、神の力を借りているとすれば、
 それに縋れるのは決められた時間内が妥当なところだが、
 この仮面ライダーは時間抑制をされない存在だ。

 よそから神様がやって来るのではなく、内に神を住まわせる。
 つまり、人為的な力によって神の領域に踏み込むということ。

[半獣とは何処から来てどうして今まで隠れ過ごしていたのか。
 人であって人ではないパーツを持つ彼らは、
 一体何者であるのか、 ――改造、超人的なものに為る、 …]

(53) 2014/10/09(Thu) 20時半頃

【人】 抜荷 錠

 という訳で、平成ライダーしか知らない君達は、
 暇つぶしに古いやつも見てみることだな。

 今のライダーとは別の意味でぶっ飛んでるぞ。

[ライダーが車に乗るのがデフォとなった作品もあるとか。
 なんとも嘆かわしい話である。
 
 そんな横道へ逸れた雑談はチャイムによって制され、
 諸説を忘れた軽い空気のまま講義を終えた。


 講堂を離れ、大学構内に存在するカフェテリアに足を向け。
 伝言が通じたかは解らないが、配達員の彼女の姿があれば、
 外庭に近い屋外席へ手招くことだろう*]

(54) 2014/10/09(Thu) 20時半頃

抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 20時半頃


抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 20時半頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

― 回想 シメオン君宅 ―

[差し込んだ指に力が加わった>>43のには、満足感にも似たものを心中に揺蕩わせながら、深く笑みを魅せたことでしょう。そうして応えられた口付けに、――優しく切なな其れには、目を細め。時折吐息を漏らしてはただ応え続ける。]

  こっち…って、…――ッ!!

  何し、ぁ…んん…ッ、

[自分にだけ許可された――そう、特権に。驚嘆の内に頬を火照らせ、困惑に眉を寄せた頃に、引かれた腕には喉から音の無い悲鳴が上がりました。より密着する形となったその体制には、目を白黒させ――そうして恥ずかしむように至近距離の彼を見上げ、熱の篭った暗灰色を覗くのです。
 腰下にて擦れ合うそれには何とも言い難い情を以って声が上がり。彼を攻め返そうとの思惑など、ふやけた脳ではロクに機能せず、ただぼんやりと朧に胸に抱えては直に姿を消えさせました。*]

(55) 2014/10/09(Thu) 21時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

  ン…っ!や、…あ、

[初めて触れられた其処は未だ力が入り。突かれたのなら、殊更力を込め、まるで侵入を拒んだような形になってしまったけれど。体に直に感じる彼の体温と、焦らしとさえ誤認するような仕草>>45に抑え気味に喘いでは、羞恥に頬を真赤にし彼の胸元に頭を垂れました。
 暫く肩で息をしては、奥深くに入り行った指先に息を詰まらせ。先よりかは彼の濡れ指の為に滑らかに入るとは言え、異物感には、――彼の一部が侵っている感覚には、背筋を震わせ彼の肩にしがみ付きます。]

  は、ァ、…ずかし、…い、んん…っ

[吐息に声を紛れさせては小さく声を漏らし。然し唇を噛んで抑えていたそれは、終には耳に触れるぬるい感覚と粘着音によって外に漏れ。ちいさく開け放された口先は情け無く、何方とも付かずの唾液さえ垂らし掛ければ、学生はぺろりと緩にそれを舐め上げます。
 そうして彼の瞳を見つめ返し、視線を絡めたのなら。目奥、学生の奥深くに鎖束ねた乖離感がじわじわと剥がれ落ちて行くのをただ、感じ。]

(56) 2014/10/09(Thu) 21時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

―郵便局―

 はい局長!今から行きます!今すぐ!配達に……えっ?

[いつも手際の悪い自分に対する叱咤を恐れてハキハキ返事をする。
しかし穏やかだが厳しい上司から伝えられたのはとある大学の講師からの伝言>>3:302で。
瞠目する他なかった。]

 五十蔵先生から……?!なんで……

[進んで足を運ぶ講義の先生からお呼びが掛かれば、喜びよりも戸惑いが。
そして昨日から連絡が途絶えている「時計の家」の主のことを思い出せば、不安が勝った。

恐らく先生とルーカスさんは知り合いで、ルーカスさんと一緒にいる所を彼は見ていた筈だ。]

 分かりました、明日大学に…はい……はい……ああ、頭巾?頭巾は……なくしちゃって。ふふ、いつものことですよ。

 ………じゃあ、行ってきます。

[昨日よりも更に少なくなった郵便物を後ろに乗せて、配達が終われば向かう先は大学構内。*]

(57) 2014/10/09(Thu) 21時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

―大学構内・カフェテリア―

[仕事ついでに家から持ってきたのは、ルーカスの家でお留守番をしていた小さな袋>>2:401
一度入った事のあるカフェテリアに、今度は一人で足を踏み入れる。
やはり大勢の同年代の学生の中に混ざるのは肩身が狭い。

だから、晴天の垣間見える屋外からの手招き>>54は、蜘蛛の糸を差し伸べられたような心境だった。]

 ………こんにちは先生。
 手前に失礼してもいいですか?

[外に出た瞬間に、抑えがない長髪が微風に煽られた。
足早に相手に近付くと、軽く一礼して先生が座っている席の正面を指差す。
許可が出たならばそのまま静々と座っただろう。]

 今日も講義だったんですか?お疲れ様です。忍び込みたかったんですが……生憎仕事で……

 あの、今日私をお呼びになられたのは……

(58) 2014/10/09(Thu) 21時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[手持ち無沙汰になった両手を膝の上で落ち着きなく動かす。表情も、人見知りのそれとは異なる緊張が走っている事が伝わっただろうか。
長い間の後、]

 先生がルーカスさんのご友人だからですか?

[本題の裾に触れる。]

(59) 2014/10/09(Thu) 21時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

  ―――し、めおん、くん。

  しめおんくん、

[舌足らずに応え紡がれた名前は、ただ彼の為だけに。恍惚や切望さえ浮かび混ざった瞳は、焦がれる様に彼の奥を欲し。また彼も学生を欲してくれているのなら>>46、と、徐々に徐々に、遠いこころを染め上げていた寂寥がぬるく温まるのを感じ得て、今までに知ったことの無いその感覚に不愉快さやら、…幸福やらを認め。透明の雫の所為でぼやける視界を其の儘に、目を細めはにかみました。]


  ――…うん。居るよ、…”そっち”に。

  シメオンくんが、居てくれるから。

    ――だから、どこにも行かないでね。


[切望さえ見える言葉たちは、ただ空気に融けたことでしょう。

どこまでも沈んで行くことさえ、厭わないと。
行方不明のその先が見えずに、底無しの沼に葦を取られたとしても。]

(60) 2014/10/09(Thu) 21時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

  好き、…だよ。…シメオンくん、――ずっと、焦がれてた

[幾度も呼ばれる名には、はたして彼はどう反応してきたのだったでしょうか。学生は歪む視界に負けじと彼を、彼の存在を確かめる為に彼のシャツをかたく掴みました。頬な触れる冷たな雫はきっと嬉雨。学生はゆうるり眉を寄せながら、一度、柔に深く微笑んだのです。
 そして大人しく、しかし僅かな不安を胸に芽吹かせながら横を向き彼の肩にぎこちなく足を掛け、腿に落とされた接吻には『…支配、するつもりなの?』なんて、キスの場所の意味を脳裏に正しく思い浮かべつつ揶揄いの笑みを浮かべました。]

(61) 2014/10/09(Thu) 21時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

  君になら、…何だってされて、も、…ッは…ん…!
  ぁ、…っつ…ふう…しめ、おんく…

[――減らず口は深くまで突き入って来た熱に閉され。
学生はただ中にある熱に背筋を逸らし、手の平を、掴んだシャツを握り締め。慣れない其れには生理的な涙さえ浮かべども、律動が始まったのなら少しずつそれも喘ぎへと変わって行ったことでしょう。]

  あ、…っはァ、んん…!

[未だ噛み締め耐える唇はそのままに、動きに体を、髪を揺らし。そうして偶には自分からも腰を打ち付けて見せながら、学生は彼の熱に微睡み、――軈ては恋しそうに彼へ接吻を求めたのでした。]**

(62) 2014/10/09(Thu) 21時半頃

手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 21時半頃


【人】 愛人 スージー

ー回想、宝石店ー

『……ば、ばか。
なんつー気の早い話を、』

[どうやら動揺しているのは自分ではないらしいと彼を見上げれば、酒でも入ったかのように赤い顔。
その様子がなんだかとても可愛らしくて、嬉しくて]

心変わりなんてしないわよ
始めて、本気で好きになった人だから
この身をかけても思い続けるわ

[金属アレルギーは無いと返したところで、扇子が取り出されて彼の顔を隠してしまう。自分も顔が熱いのは自覚しているというのに少しずるいと思って、少しだけ意地悪な気分で]

先生、平安時代の女房達みたいですよ?
可愛らしく扇子で顔を隠したりなんかして

[微笑みながら手を伸ばしてちょい、と扇子を突ついて揺らし]

顔を見せてはくれないの?

(63) 2014/10/09(Thu) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル

― 回想・錠宅 ―

[居間での会話。>>211腰をあげる少し前。]

 好きなんです。御伽噺とかそうゆうの。
 …両親との思い出もそれしかないもんで。

[何処か寂し気に乾いた笑いを作っては、僅かに痺れかけた足を崩して誤魔化した。既に獣人>>3:212と会っている事を察してもらえれば返事を返すこともなく、肯定をするように笑みを浮かべる。]

 俺の戯言に付き合っていただきありがとうございます。
 書き込み…?

[意味がわからず聞き返す。
しかしそれを理解するのにそう時間は掛からず、掲示板に書き込まれたある人物の時系列を考えれば"あの人"は"この人"なのかもしれないと。]

 初めてなんですよ、あぁゆう所に何か書き込むの。

[それだけ言うと痺れた足を持ち上げて席を立った。]

 こちらこそいつもありがとうございます。

(64) 2014/10/09(Thu) 22時頃

【人】 営利政府 トレイル

 何度も言いますが錠さんの話は楽しいので。

[短い会話だが、この会話が終わる頃には玄関に到着を。]

 いい思い出ですね。
 俺の髪の毛が赤かった時なんて。

[そう考えればこの人との付き合いも長いものだ。忘れかけていた記憶を蘇らせながらも、冷やかした言葉の反応を見ては一人で楽しみ家を出た*]

(65) 2014/10/09(Thu) 22時頃

【人】 営利政府 トレイル

――――――――――――――
差出人:トレイル
宛先:ヤニク
――――――――――――――
Re:Re:Re:Re:Re:おはよう寝坊助さん
20xx年 10月3日
――――――――――――――

そのあとに別の人と食べたかもしれないだろう?
ちょっとな。
ヤキモチか?なんてお前がかくわけはないだろうが。


そういえばお前の歌は聞いたことがなかったな。
人を連れ去りたいのならまずは先に俺に言え。
婆さんも食わんでいい。
例えお前が狼でも俺は決して持たない。
そしてお前を撃ち殺す趣味もない。

追伸:"あれ"はお前でいいんだな?

(66) 2014/10/09(Thu) 22時頃

【人】 営利政府 トレイル

確かにお前の言う通りだ。今回は俺がお前に探し行く。

本屋の彼が?
体調が悪くなってたまたま店にいないだけではないのか?
――――――――――――――

(67) 2014/10/09(Thu) 22時頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 22時頃


【人】 営利政府 トレイル

[帰ってきたメール>>3:222>>2:223に少し長めの文章を打ち込んだ。
本屋の青年については情報を手に入れてない自分は憶測で返すことしか出来ない。

掲示板での書き込みを友人がメールで返してくるのを見ると、同一人物で間違えはないのだろう。物語めいた内容に律儀に返す。生真面目の様に。たとえ友人が綴った内容の先に決められた御伽噺があったとしても従うつもりも全くなくて。]

 だったら新たな御伽噺を作ればいい。

[自らが打った文章を眺めて呟く。
同時に送信ボタンが押されると電波に乗せて友人の元へ。

そして流れた着信音。慌ててとった着信相手は店からの電話。
仕事の話。またいつのも日常に。*]

(68) 2014/10/09(Thu) 22時頃

【人】 営利政府 トレイル

― 翌朝 カフェテリア ―

[珍しく店には行かずに来た滅多に来ないこの場所。
頼んだ物は珈琲とアップルパイ。気づいたら何日振りの休日だろうか。]

 ありがとうございます。

[運ばれてきた珈琲に礼を言って、砂糖もミルクも加えずに少し冷ましてから口にする。一口飲めばポケットから携帯と煙草にライター、そして一冊の古めかしい本。お供に持ってきたその本をぱらりと捲り、羅列された文字を追う。]

 "むかしむかし、あるところに、
 とても可愛らしい女の子がいました。
 ある時、その女の子のおばあさんが赤いビロードの布で
 女の子のかぶるずきんを作ってくれました。"

[赤ずきん。
友人が何度かメールで送ってきた御伽噺だ。
その物語をゆっくりと読み、一ページが終われば捲り新たな展開を繰り広げる。既に知ってる御伽噺だが持ってきたのは友人が例えに出したこのに出てくる狼が気になったから。アップルパイはあとから持ってきてもらうように店員に告げ、珈琲を喉に通せば御伽噺を読みふける。]

(69) 2014/10/09(Thu) 22時頃

クラリッサは、ヤニクの答えの続きを考えている。

2014/10/09(Thu) 22時頃


スージーは、マユミは別れた後濡れずに帰れただろうかとふと心配した

2014/10/09(Thu) 22時頃


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 22時頃


【墓】 奇跡の子 カリュクス

[ふらふら ふらふら 爪先を揺らす。 
振り子のように等間隔に。

ヒンヤリとしているようで、暖かい。
夢の中で感じる空気のような大気。

包まれているのだ―――と
朧に思った。]

(+9) 2014/10/09(Thu) 22時頃

【墓】 奇跡の子 カリュクス

  ヒヤリ

[薄青い窓硝子に触れれば指先が、
凍えるほどに冷たい。

ガラスから離した指先には、冷たく白い氷の花。
指の熱に、好きとおり雫となって

   消えて いく


ふと、翼を与えられる前。
彼の店で買った、あの本>>0:286を思い出す。
               ]

(+10) 2014/10/09(Thu) 22時頃

【人】 抜荷 錠

 ― 大学構内・カフェテリア ―

 こんにちは。
 勿論だ、君を待っていたのだから。
 座ってくれ。

[>>58招いた手は正面へ差し伸ばし。
 恐らくは仕事の合間だというのは理解に及ぶ。]

 サンドイッチなんかは割とすぐ出てくるぞ。
 午後も仕事だろう? 飯は食える時に食うべきだ。

 飲み物は? 紅茶?珈琲?

[食べきれなくても持ち帰れる食べ物を勧め、
 話は食事をしながらでも出来るからと暗に告げ。]

(70) 2014/10/09(Thu) 22時頃

【墓】 奇跡の子 カリュクス

         ペラリ

[頁が捲られる音が

       聞こえた気がした]

(+11) 2014/10/09(Thu) 22時頃

【人】 抜荷 錠

 ああ、朝一番から二本ね。

 いやいや、また都合の良い日に是非どうぞ。
 学生に混じって授業を受けるのは気分転換になりそうだが
 仕事で疲れている時はお経にしか聞こえまい。

[俺もサンドイッチでいいかな、とメニューを見て告げ。
 メニューを見て悩んでいる訳でもなく、
 ただ沈黙に服している様子>>59に、
 取り敢えず飲み物だけでも頼むことにし。

 静寂を破る形で発された言葉に、目を細めさせ。]

 あぁ、此処に来る前家を訪ねてみたが留守だった。
 …昨日から連絡をしているが、返事が無いね。

 何かあったんだな、とは思う。

[仕事関係の用事で不在にしている訳では無いと察しており。
 横目で彼女を見ながら、知ってるかと言裡に告げ] 

(71) 2014/10/09(Thu) 22時頃

【人】 抜荷 錠

 ― 回想・昨晩の宝石店 ―

 初恋、か。
 そんな甘酸っぱい言葉を聞いたのは、何年ぶりだろうな。

 いや、ちょっと今暖房が暑くてな。
 まぁ待て、

[>>63一過性のものでは無いと主張する若い娘に、
 嬉しさ反面、若さ故の熱意にも思えてしまうのは 
 それだけの年齢の溝が存在しているから、か。
 扇子をつつく悪戯な手に、僅かに動揺の滲んだ眸を向け。

 そのまま仰ぐようにぱたぱたと動かしてから、
 ふと扇子の動きを止めて。]

(72) 2014/10/09(Thu) 22時半頃

【人】 抜荷 錠

 ひどいネタバレをするがね。

 ウェルテルは恋情の果て、ピストルで自殺して、
 結ばれない思い人の心の中に生き続けようとしたのだよ。
 今の君は、そういう恐ろしさがあるな。

[國を離れる画策を立てていることは知っているが、
 近い将来に國を出てみたいと願っていることは知らず。]

[アレルギーは無いと聞き、暫し悩んだのちに、
 S字ラインのホワイトゴールドの指輪を選んだ。]

 メビウスの輪に似ているからね。
 君の望みに応えるなら、これが一番良い。

[永遠を意味するメビウスが、どこまでも共にと
 願ってくれた彼女と交わす輪として相応しかった。

 他に欲しいデザインがあるなら、そちらに変えても良いが。
 スザンナの顔色を伺うように、未だ少し赤い目元はもう隠さず、視線を下ろし。]

(73) 2014/10/09(Thu) 22時半頃

抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 22時半頃


【人】 さすらい人 ヤニク

―回想・昨日―

[端末が震えたのはいつ頃だったか。

曖昧ではあったけれど、促されるまま手を伸ばした先、表示された名>>66を確認すればすぐ様手紙を開封する。]

(74) 2014/10/09(Thu) 22時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

――――――――――――――
差出人:ヤニク
宛先:トレイル
――――――――――――――
Re:もう起きた?寝坊さん
20xx年 10月3日
――――――――――――――

君が誰かとケーキを突っつく様子が想像出来ないんだけど
ヤキモチ? 焼いたら食べるかい?
なんて、ね!

なかったっけ 歌うのは好きだけれどあまり勧めないよ

…どうして、君に?
協力でもしれくれるのかい?
何だい、せっかくお婆さんの真似、練習していたのに!

(75) 2014/10/09(Thu) 22時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

待たないって? 悪者を倒してこその主人公だというのに、そんな物語僕は知らないなあ、嫌いじゃあない

追伸:そう、なら匿さん
探しに来てくれるなんて、珍しいじゃあないか
なら、少し待ってみようかな
結局僕が見つけそうだけれど

…ベネットは見つからない、か
ありがとう また見かけたら連絡、くれるかい?

――――――――――――――

[いつもより随分と長い台詞に、少しだけ男も面食らったように瞬きをしただろう。

そして、彼がいつもと違う“口約束”を、電子の紙面に綴っていた文章に目を通したのなら、口端を緩めるのだ。]

 ――…何てタイトルの物語だい、それは。*

(76) 2014/10/09(Thu) 22時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

―朝・住宅街→カフェテリア―

[ふと思い出す。昨日メールのやり取りをした友人>>66は今頃何をしているのだろうと。

どうやら“探しに来てくれる”らしいからと暇を潰していたものの、白い羽根は見つからない上に、タイミングだろうか。

知人の姿一つ見つからない。
そして珍しく男が彷徨わせるのは自身の手元。

そこにあるのは、男が以前まで纏っていたものとは異なる赤ずきん>>23

勢いのまま受け取ったものの、女性向けのそれは男が身に付けるには酷く不似合いであり、どうすることも出来ずに握り締めた。]

 ――…全く、女の子って一体何なんだい。

[友人に向けてメールを打つ時とはまた異なる様子で、端末に触れる指先は何処か、不満げ。]

(77) 2014/10/09(Thu) 22時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

――――――――――――――
差出人:ヤニク
宛先:クラリス
――――――――――――――
忘れ物
20xx年 10月4日
――――――――――――――
これ、僕に着ろって言うのかい
返すから何処にいるんだよ君
――――――――――――――

[眈々と打ち付けた文章は他の誰かよりも随分と素っ気なく愛想のないもの。
珍しく夢を語るような大仰な表現のまま手紙を送り付ければ、男はふらふらと歩き出す。

そして向かった先にいた場所はカフェ。理由は異様な日照りにて渇いた喉を潤ませるためだったのだが、昨日メールにて約束した友人>>69が図ったようにいたものだから、男は無言で赤ずきん>>23で獣耳を押さえつけ]

 ――…グレープフルーツジュース一つ。

[早々に頼めば、友人より少し離れた場所へと席をかけようとする。
その際に彼の後ろ姿を通ったが、はたして気付かれずに済んだか。]

(78) 2014/10/09(Thu) 22時半頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 22時半頃


【人】 双生児 オスカー

― 回想昨日午前:本屋前 ―

[見開かれた暗灰色を前に、鳶色は反して細まった。温く満たされようとする胸の奥に、暗色が僅かに泡立ち、呼吸を軽くして行く。
強く握られた手首>>34に、じわりとした温かさが滲んだ。

だが、それも言葉を向けた頃には、なだらかに弱まり>>35
そわりと暗灰色を窺いながら、落ちた沈黙の意味を思考は追いかける。次第に引き締めていた唇は緩み、首を傾げられた頃>>36には先に小さな隙間を作っていた。]

 ――そっか。

[静かに息を止めて、微笑む。
それぐらいが相応しいのだろうと、何かが順応した。一寸落ちた沈黙に熱が霧散し、秋の香りにすうっと溶けて行くのを感じた。]

 …付き合うよ、覚えるまで。――友達だから。

[昨日までの自分は、一体どんな言葉を使っていたのだったか。
相手のそれもまた、どんな響きをしていたのだったか。

…一拍置いて口にした響きは、むず痒く、寂しい。
余韻の中、友人にはなれないだろうな、と鳶色を柔く細める。瞬きが落ちても、未だ鳶色は柔らかく相手を見遣って。頬を小さく緩めた。]

(79) 2014/10/09(Thu) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

 …あの後、一夜にしてこうなった。――って信じる?

[軽い口調は続く。]

 俺は、…半信半疑。今でもね。

[ぎこちなくも笑いながら、暗灰色が移ろうのに気づけば、少しだけ瞳を曇らせる。
次に来そうな問いぐらいは流石に予想がつく。人の、獣の間で流れていた他愛ない話に、唇を傷めずに済みそうな答えを、頭は自ずと探し始めた。]

 ――俺を飼ってくれる人にしか、触らせない。

[ついでに、"く、"と喉奥を小さく鳴らして。
マフラーへと鼻先を埋め、密やかに息を落とした。非現実染みた響きは、はぐらかされた"それ"にも少し、似ている気がする。

……そうして、相手が立ち上がる気配に、再び顔を持ち上げ、鳶色に白と金を映す。
顔を洗いたい気持ちを抑えつつ。その手を優しく握り返しては、蹄を立て、自分の足だけで立ち上がった。

そうして、ゆるりと顔を向けた先は図書館だったか。確認するかのように目配せ――困ったように目尻を下げては、握ったままの手を少しだけ、緩めた。]

(80) 2014/10/09(Thu) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

― 回想:昨日>>3:289>>3:290直後、商店街 ―

[文面に目を向けては、小さく声を漏らす。
手拭いはこっちにあるのだから、言葉だけでは不十分なのだと。

困惑をまま息に乗せれば、自然と唇がツンとして。どうしたものか、と自然にスケジュールの混ざり出す文字列を書き消しながら。先の本屋の静けさを、思い浮かべた。]

――――――――――――――
宛先:青桐>>3:185
――――――――――――――
Re:
20xx年10月3日 xx:yy
――――――――――――――
明日、4日空いてる?
手拭いを先生に届けて欲しいんだ…けど明日、本屋でバイトだから、そこで会えたら嬉しい。午前に公園でもいいけど

違うの?
全然納得出来ないけど、…上手く言えないから、いいや
我侭言うのはお互い様って、流石に図々しいですか。鼬さん?
――――――――――――――

(81) 2014/10/09(Thu) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

― 回想:>>81商店街 → 自宅アパート ―

 ――ドラマの次回予告みたい。

[送信したやり取りを思い出せば、感想が口から零れる。機器でテレビを見れる事を発見したのは、ついさっきの事。

くつり、と喉を鳴らしつつ。その途中、すれ違った青年>>3:304に気づく事はなかった。何せ、"赤ずきん"の印象が強かったものだから。

足を肉屋へと向けては、ひき肉を少量買い。手にした袋を揺らし歩きながら、一間首を傾げ、喉奥で息を唸らせる。

――とりあえず、コンソメで煮込めば食べられるだろうか。]

(82) 2014/10/09(Thu) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

― 回想:自宅アパート ―

[イメージのみで作ったロールキャベツは、コンソメスープと呼ぶが正しい出来だった。
それでも充分な味を堪能しつつ、久々の高い食事を終えれば、少しダレた腹部に苦笑しつつ、ベッドへとうつ伏せに転がる。

大きく欠伸をこぼしながら、枕元に放ってあった機器を手にしては、光を灯し。新着の告げる名前に、はたと指の動きを止める。]

 ……なんか、あったような

[――洗面所の除湿器、その真上にかけられた赤。

そのまま低く唸る事、一間。身体を起こす事は取り止め、指だけを動かし始める。
今頃は、すっかり固くなっているかもしれない。洗剤に書かれた、柔軟剤配合の文字に、少しだけ縋るような思いを乗せた。]

(83) 2014/10/09(Thu) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

――――――――――――――
宛先:ヤニク>>3:305
――――――――――――――
Re:カラカラの赤ずきんより
20xx年10月3日 xx:yy
――――――――――――――
お陰様で。明日には赤ずきんに化けられそう
約束通り、葡萄酒とケーキを届けに行くよ。何も無ければね

ベネットさん? 本屋でバイトする筈だったけど、ことごとく会えない日のようだから、今帰って来た所
変な…神隠しの噂も聞くし、もしかしたらそれかもね。なんて

いいよ、伝えておく。というか、明日も本屋に行くから
郵便受けにメモでも挟んでおけばいいかな。読まずに、食べられてしまわないといいけれど
――――――――――――――

[メールを送信し、頬を毛布へと押し付ける。
相変わらず邪魔な鹿角に息を、鳶色に淡い影を落とす。具合のいい寝方は、まだ見つかっていなかった。

それでも落ちようとする瞼に任せて、枕を掻き寄せては、そのままに寝付いたのだったか。*]

(84) 2014/10/09(Thu) 23時頃

【人】 手伝い クラリッサ

[次々と軽いメニュー提案する先生>>70>>71に、硬くなっていた姿勢が少し和らいだ。]

 私はコーヒーを–––––……やっぱり、いいです。

[この場所でコーヒーを注文した男の顔がチラつく。
話題に上がるであろう人物の話をするのには不釣り合いのような気がして、メニューに視線を落としたまま黙り込んでしまう。
もしかしたら、ルーカスさんと連絡がつかなくなったのは自分と別れてからではないだろうか、という不安。

仕事に疲れている訳でもないのに、相手の言葉は耳から耳へ通り過ぎて行った。
飲み物を頼んだ事にさえ気が付かない。

話題に上がった男の話になれば、ようやく顔を上げて。]

 友人である先生にも音信不通ですか。
 私も今朝配達に伺ったんですけど、コーヒーの香りが……いや、インターホンを押しても出てこなくて……

[扉の所に掛かっていた、サボテンと折り紙と、不釣り合いな懐中時計が詰め込まれた袋を机の上に置く。
指先でさだけで相手に差し出した。]

(85) 2014/10/09(Thu) 23時頃

【人】 手伝い クラリッサ

 昨日の朝には、これが扉に掛かっていました。
 宛先も何も無くて……誰かに向けての物なのか。

[ふと、床に置いた鞄からチカチカとメールの着信を知らせるランプが目に入る。

"獣人"の掲示板に書かれていた内容が脳裏に浮かぶ。「追放」と「研究」の四文字。
そして、ルーカスの手を取った時の違和感。
机の上に出した端末を握りしめたまま、再び黙り込む。]

(86) 2014/10/09(Thu) 23時頃

【人】 愛人 スージー

『今の君は、そういう恐ろしさがあるな』

[恐ろしさと言われれば、少しだけ心がゆらぐ。外に出たいという自分勝手なわがままを、そのために神隠しに近づこうとしていることを、この人はどう思うのか、と]

ねえ、先生

[少しだけスーツの裾を引き、二人だけにしか聞こえないようにしながら躊躇する口を開き]

...もし、私が、

(神隠しにあったら、先生は、探してくれる?)

[告げようとした言葉は、途中で途切れて心の中にしまいこむ。探させるための言葉なんて言いたく無いし、それ以上に彼が家族を奪われた経緯を思えば、傷つけてしまうことは明白で]

(87) 2014/10/09(Thu) 23時頃

【人】 愛人 スージー

ごめんなさい、なんでもないわ
(傷つけて、覚えていてもらおうなんて、なんて醜い)
指輪を選びましょ?

[自分を責める自分の声も見せないように微笑んで、ペアリングをみて。選ばれたのはホワイトゴールドのS字の指輪]

『メビウスの輪に似ているからね。
 君の望みに応えるなら、これが一番良い。 』

[どこまでも続くメビウスの輪に例える言葉が何より嬉しくて
こんなに優しい彼を傷つけることを考える自分の醜さがよく分かると内心呟いて。
思わず口から零れたのは、気が緩んでいたからだろうか]

永遠の指輪を共にはめていたら、離れても大丈夫ね
...綺麗

(88) 2014/10/09(Thu) 23時頃

【人】 座敷守 亀吉

ー現在・自宅→外ー
[はた、と目が覚めて。

…また寝てしまって居た。

熱い頭も少し戻った気がした。
……本当に、気がしただけかも知れないが。

ゆっくりしすぎも落ち着かない。外に出よう。

其の時に携帯の通知に気づいて。
文面をを見乍ら外に出た。]

(89) 2014/10/09(Thu) 23時頃

【人】 抜荷 錠

 ― 昼・大学構内カフェテリア ―

[所望するのが珈琲なら珈琲を頼むべきかと一瞬悩んだが、>>85
 それきり黙り込んだ様子に、店員である職員へ声をかけて、
 レモンティとホットチョコレートを注文する。

 食指が働かないにせよ、カロリーを取らせた方がいいのではと
 自身が飲むのは紅茶で、彼女の分が甘味である。

 暫しあって注文した分が届いた頃合に
 示された袋に視線を移し、開けてもいいかと尋ね。
 中身を改めた後に、昨日の朝に見つけたと聞かば>>86]

 朝に配達…か。

 まるで君が来ることを分かっていて
 ドアノブに引っ掛けたみたいな話だな。

(90) 2014/10/09(Thu) 23時頃

【人】 抜荷 錠

 誰かに贈るものなら、コンビニにでも預けたらいい。
 郵便局がやっていない時間でも、
 24時間宅急便の配送受付はしてるだろう?

[朝に配達、今朝も伺った。
 その意味は宛先人の住処を知らないものと解し。]

 俺だから音信不通にしているのかも知らんがね。
 何かと詮索好きな性分は見破られているし。

 ………ルーカスにおかしな点は無かったかい。

(91) 2014/10/09(Thu) 23時頃

双生児 オスカーは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 23時頃


【人】 抜荷 錠

 ― 回想・昨晩の宝石店>>87>>88

[スーツの裾を引く指に、どうかしたのかと視線を向けて。
 内緒話でもするように小声で紡がれた言に耳を傾けるも、
 窄んで消えてしまう儚さに、線香花火に似た其れを思う。] 

 じゃあ、此れに―――

[賛同を受ければ、そのまま指輪を出して貰おうと。
 しかし、響きの違和感と、彼女が語っていた“夢”を思い出し、  空気を噛むのと同時、沈黙を。]

 君は俺から離れるつもり、なんだな。
 
[裡を返せばそういう意味だと、悟るは易く。
 いつかの話>>0:219を思い出し、口を開く。]

 ――、 飼い主の俺を置いて、 どこに行くつもりなんだ。

[留学支援ならしても構わないと思っていた。
 けれど、まるで離れることが決まっているような言い回しは――]

(92) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

【人】 抜荷 錠

[店内の灯りを受けて輝く宝飾の飾られた指輪から
 スザンナの横顔へと視線を移し、彼女の指を握りこんだ。]



   赦さないと言っても、聞かなかろうな。
    ………君の半分は、ヒトだから。



[握りこむ手の力に、自然と圧が篭る。

 彼女の人権と夢を尊重すべきなら、
 見送ってやるべきと想像していても、 
 手放したら二度とかえってこないような、そんな気がして。]

(93) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

は、ヤニクという半狼は、どんな人物なのだろうか*

2014/10/09(Thu) 23時半頃


ヤニクは、錠というお馴染みさんが本屋に訪れていたようなことを思い出す。*

2014/10/09(Thu) 23時半頃


【人】 さすらい人 ヤニク

―回想・自宅アパート―

[辿り着いたのはきっと、群青色の空が散らばっている頃だろうか。

シャワーを軽く済ませた後、おざなりに置いた端末が点滅していたことに気付く>>83

表示された名前はこのアパートに暮らしている隣人のもの。
目元を指の側面で擦り付ければすぐに返事を打ち込む。]

(94) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

――――――――――――――
差出人:ヤニク
宛先:オスカー
――――――――――――――
Re:ふわふわの狼より
20xx年 10月4日
――――――――――――――
それは楽しみだ そうそう、僕も素敵な人から赤ずきんをまた貰ってしまってね 流石にいただけないから返すけれど、少しの間お揃いだね

おや、覚えていてくれたのかい?
なら気長に待っていようかな
お婆さんの皮は…友人に却下されたから、猫か山羊の真似でもするよ

神隠しだなんてそれこそ御伽だね
バイトか… まあ、都合が悪かったのかも …また会えるさ、きっと
お疲れ様 そう言えば君、本好きなの?

…なら、お願いしようか
食べられないことを祈ってるよ
――――――――――――――

(95) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

 "悪いオオカミがいなくなって、みんなはひと安心です。
 (ああ、怖かったわ。これからは二度と道草をしないわ)
 赤ずきんは、自分に言い聞かせたのでした。"

  ――Charles Perrault。

[読み進んだ物語。

お母さんの言いつけを守らずに道草をしたばかりにお婆さんと赤ずきんは狼に食べられたけど猟師に助けられて、赤ずきんはいいつけを守っていい子になりました。概要はこんなものだろう。

友人を探す前に彼が赤ずきんに拘ったこの物語を確かめたかった。
日差しが強くて額から汗が流れたかもしれないが、御伽噺に夢中になって友人が後ろを通った>>78ことには気がつかない。]

(96) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[綴り終えれば一度端末を閉じる。時間を確認すれば、そろそろ眠りに就ている可能性もあったから。

だから、彼の元へとメールが届くのは、日付の変わった4日目以降だろう。]*

(97) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

 すみません。アップルパイをお願いします。

[近場を通った店員に注文をしたアップルパイを頼み、作者と書かれた人物の名前を検索しようと携帯を手にした。掲示板はあれから更新はなく、"未読"のままの受信Box>>75>>76を見つけると親指をそこに合わせる。]

 あいつ…メールくれてたのか。

[未読のままになっていたメールの送り主は友人だった。
"お婆さんの真似、練習していた"その一文に不覚にも笑みを零してしまうが返信をしようとした刹那――…]

(98) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

 ガシャン

[周囲に響く陶器が割れた音。
振り返るとそこには割れた皿の周辺に落ちたアップルパイ。
店員が慌てた様にこちらへ来て、聞けば割れたアップルパイはこちらの物だと告げた。謝ってくる店員に「気にしないでください」と告げて、溜息を吐けば席に座る瞬間に見えたのは友人の姿>>77>>78。]

 なんでお前…。

[目が合えばいつもの挨拶をして相席を申し出る。
こちらが探すと行ったのにこのような形になるのは遣る瀬無いが、
アップルパイが届けばもう一つの追加を店員に頼むだろう。]

(99) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 23時半頃


【人】 手伝い クラリッサ

[先生の意見>>90>>91に、妙に納得してしまって袋の宛先の真実には気恥ずかしさに肩を竦めた。]

 ルーカスさんは大体可笑しな人でしたよ、なんて……

[不発となった冗談の尻尾が切れて、気まずさに、届いたホットチョコレートに口を付ける。
ジワリ。甘さが舌先に染み込んだ。
机に置いたマグの中でさざ波立つ液体を、ただじっと見つめる。]

 嘘みたいな話をします。
 信用と疑心、半分半分で聞いてください。
 ……先生は、獣人をご存知ですか?

 身体に動物の特徴を持つ人の事です。探せば専用のネット掲示板もありますよ。
 彼の手を掴んだ時に虫を触った時のような気持ちになった事がありました。
 これは、あくまで私の主観だと思いますか?彼には嫌悪も、侮蔑のような感情も感じた事はありません。
 …それとも、彼が本当に獣人だったとしたら……

(100) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[掲示板で見た内容を反芻する。
文字だけの憶測よりも、現実を元に話しているという事実に穏やかに瞼を伏せた。]

 彼は、物珍しさのせいで誰かの手で、何処かに連れ去られていてもおかしくない……のでしょうか?
 誰にも、親しい人にも別れを告げる事なく……

(101) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 23時半頃


手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 23時半頃


手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 23時半頃


【墓】 良家の息子 ルーカス

[思わず伸ばしてしまった腕は、少しばかり彼を驚かせはしてしまっただろうか。
捕らえるように回した腕の中、小さく聞こえた悲鳴>>6すらも愛おしく。彼の荷物が立てた音は、耳には届いてはいたけれど――それに構う余裕など、とてもじゃあないがありはしない。
強く抱き返された腕には、堪え切れぬように息を吐き。
聞こえた彼の言葉には――あの時に告げられた言葉を再び伝えられたのなら。その吐く息すらも、震えてしまいはしたけれど。]

……あぁ、覚えているとも。
名も國も、何もかもを捨てて俺の元へと来てくれたのなら…

["自分の全ては、君へ"。
繋げようとした言葉は、震える息のせいで声にはならずに。
だけれど胸のあたりにじわりと広がる暖かさを感じたのなら、こっそりと目元を綻ばせ。嗚咽を堪えるような彼の声には、言葉には。男もまた、熱くなる目頭を堪えながら頭を寄せはしただろう。]

(+12) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

クラリッサは、錠のレモンティの香りが鼻腔を擽って肩を落とした。

2014/10/09(Thu) 23時半頃


【墓】 良家の息子 ルーカス


現実に、か。それは解っているんだが…
…何故だろうな。まだ夢心地だ。

[この地へと来る途中に、幾度この温もりを夢見た事だろう。そうしていざそれを再び手に入れたのなら――今度はそれを失うのが何とも恐ろしくて。
離さねば、と考える脳に反し、回した腕の力は強くなるばかり。
嗚呼、その上そんな愛らしい言葉を言われたのなら、今度こそ抑えが効かなくなってしまうじゃあないか。]

……また、泣かしてしまったな。

[次から次へと溢れる涙を、丁寧に唇で掬い取りながら。言葉とは裏腹に、その声はとてもとても柔らかなものだったけれど。
あの日の涙とはまた違う涙を。流れるそれは、なかなか泣けない自分の分まで流してくれているような、そんな気にすらなる。
そうして、久方ぶりにその唇へと緩く触れ――実際には、それ程の時間は経ってはいなかったけれど。
それでも十年の時を経たような錯覚を覚えたのは、それ程までに彼に焦がれていたと言うことなのだろう。]

(+13) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

【墓】 良家の息子 ルーカス


………、あぁ、すまない。
あまりに美味そうな蝶が巣に引っ掛かってくれたものだから、つい。

[顔を拭う、別れた日とは違う真っ白な手袋。その手をやわりと取りながら、戯けたように言ってみせて。

"こんなに美味そうなご馳走が目の前にあるのなら、どんな蜘蛛だろうと味見をしたくなるもんだ"――なんて。
そう繋げてみせながら、持ち上げられた彼の荷物を取ろうと手を伸ばす。
そうして男は、荷物を取れたのであればそのまま、取れなかったのであれば苦笑を浮かべ、自ら巣へと飛び込んできたこの美しい蝶を、中へと招き入れただろう。]

しかし、荷物もあったろうに。
連絡をくれたら――あぁ、…返さなかったのは俺か。

メールは、全部届いていたよ。
……何度。電話をしようと思ったか。

[――パタン。
扉の閉まる軽い音を聞き流しつつ、服をなぞる彼の指先を見つめる。
そうして腰を引き、背を屈め。なぞられた辺りへと唇を押し付けてみたのなら、コツリと硬い感触が伝わりはしただろうか。]

(+14) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

【墓】 良家の息子 ルーカス


それにしても…良い物?
何だろうな、メールでくれた"土産"かね。

[彼の身体へと腕を回したまま、チラリと相手の瞳を見上げて見せて。
そうして彼の言う"良い物"が待ち切れぬかのようにもう一度唇で硬い感触がした辺りを突ついてみたのなら、"良い物"は――与えて、貰えただろうか。]

(+15) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

【人】 座敷守 亀吉

――――――――――――――
宛先:おず
差出人:鼬
――――――――――――――
Re:風邪…
20xx年10月3日 xx:yy
――――――――――――――
明日か?大丈夫、空いて居る。分かった。本屋の方に向かう事にするな。

知ってしまえば此方の世界に、真っ黒な世界に巻き込まれるかも知れんぞ?
其れでも良いのなら教えるが。
――――――――――――――

(102) 2014/10/10(Fri) 00時頃

【人】 座敷守 亀吉

ー現在・大通りー

[…本当に、良いのだろうか?
彼が、巻き込まれてしまったらどう責任を取れば良いだろうか?

其れでも震える指は送信釦を押してしまう。

……巻き込まれることが無いと良いんだが。

重たく、何時もよりも少し熱い溜息を吐いた。]

(103) 2014/10/10(Fri) 00時頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 00時頃


は、クラリッサがホットチョコレートを消化してくれないと困ってしまう*

2014/10/10(Fri) 00時頃


【人】 さすらい人 ヤニク

[ちゃぷりと、揺らいだのは葡萄柚。
紡がれる物語の一端>>96に硝子に映った顔は瞬きを忘れる。

思わず顔を逸らし、足早に席に着こうとした。
掠めるような声>>98が、男が彼強請った菓子を口にする。

腑に落ちないような何とも言えない顔を落ち着かせようと、つま先を差し出す。腰を押し付かせたのは結局そう離れていない二人座席。
グラスを傾けジュースを仰ごうとして]

(104) 2014/10/10(Fri) 00時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

ガシャン

[派手な音が獣耳を揺らす。

つられたように視線を向けた先では、林檎を焼き上げた甘い菓子が、陶器に混じって散らばっている>>99

シン、と時が泊まるのは一瞬。
すぐに店員が駆け寄る。その際耳にしたのは、そのアップルパイは友が頼んだ品らしい。

何やら店員とやり取りする様を眺めつつ、ようやっと一口喉に通した葡萄柚は、何処か苦く感じ得て。]

 ――退屈だったからね!

[舌に痺れる渋みを誤魔化すように笑みを。]

(105) 2014/10/10(Fri) 00時頃

【人】 測量士 ティソ

      ―回想/自宅前→大学への道―

大学があると、苦笑を漏らした彼女>>17には思わず僕も苦笑を漏らしました。「忘れてました」と頬を掻けば、彼女はどう反応したでしょうか。

だけど一応欠席をしたことのない僕はその記録を止めるわけにも行かず、結局彼女と共に大学へ行ったのだったか。

「…ねえ、まーちゃん」

そして気にかかるのは先ほどの彼女の様子。まるで嬉しそうにはにかみ笑う様はまるで「好い人」が出来た様だと、僕は思いました。「――彼氏、出来たんですか?」僕は恐る恐る尋ねました。別段悪いことを聞いているわけでもないのに、妙に下に出て卑屈になる心は一体何なのだろうか。
僕は商店街の景色を横目に、ただ彼女を見詰めていました。

胸に蟠るそれを、抱えたまま。

(106) 2014/10/10(Fri) 00時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[潜伏かバレてしまえば開き直ったのか促されるまま、向かいに移動する。途中交わされたいつも通りの挨拶には男も片手を上げて閃かせる。

そうして間も無く一つのアップルパイの甘い匂いが男の鼻を掠めるのと同時に、友が頼んだ砂糖もミルクも無しの黒い液体>>69には、露骨に顔を顰めてみせて]

 ――…あ、炭酸。

[忘れ物に、目を見開かせた男の頭から頭巾>>23が落ちた。]

(107) 2014/10/10(Fri) 00時頃

トレイルは、ヤニクの席に移動しようとしている

2014/10/10(Fri) 00時頃


【人】 愛人 スージー

 『飼い主の俺を置いて、 どこに行くつもりなんだ。』

[指を握って告げる飼い主が、まるで迷子の様だと思って、抱きしめてしまいたくなる
それをしたら、きっとごまかしていると思われてしまうだろうけど』

 『赦さないと言っても、聞かなかろうな。
    ………君の半分は、ヒトだから』

...すごく、すごくずるいこと、言っていい?

[赦さないと言ってくれたことが嬉しくて、ヒトだと言ってくれることが幸せで、本当に、本心から、こんなわがままな娘に付き合わせてしまったことが申し訳ないと]

(それでも、もう離れられない。離れたくない。
...心を、はなしたくない)

(108) 2014/10/10(Fri) 00時頃

【人】 愛人 スージー

私を、奪って
全部、夢に手を伸ばしても届かない場所に
わかってるの。私の自分勝手なわがままだってこと、痛いくらいわかってるわ
......獣人は、外に出られないって、言われた
だったら、神隠しに賭けてしまえばいいなんて、バカなことを考えてる
神隠しに会って、外に出られても、先生が傷ついてしまうなら、それはすごく嫌なのに
なのに、それでも子供がわがままを言うみたいに、外に出たいと思ってしまうから
だから...私が、貴方を傷つける前に

私の全てを、貴方に鎖で繋ぎとめて

[情けなく歪んだ泣きそうな顔で、子供が泣きわめくかのように涙の流さない嗚咽をあげ、震える手で相手のスーツの袖を握りながら。
自分の所有権を受け渡すと、全部言う通りにするから責任を背負ってと、細い声で懇願して]

(109) 2014/10/10(Fri) 00時頃

ティソは、シメオン(名も知らないマユミの後輩)が高校の頃時折彼女と共に居ることを思い出した。

2014/10/10(Fri) 00時頃


ティソは、シメオン(に話の続きを促した)

2014/10/10(Fri) 00時頃


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 00時頃


オスカーは、ヤニクの新しい赤ずきんは一体どんな物だろうか、と。(促)

2014/10/10(Fri) 00時頃


【人】 測量士 ティソ

      ―現在―

さてどうしようかと、僕は考えあぐねていました。
結局一昨日も昨日も、晩ご飯にししゃもや蟹を食べることは無かった。蟹の殻をあげると言ったまま音信の途絶えたししゃも師匠こと、「蜘蛛の糸」さんは今頃どこに居るのだろう。僕は首を傾げ照り付ける太陽を見上げども、やはり答えは見付からずに疑問として残るだけ。

「…暑いなあ。」

「水槽家」の中で僕はぼうっと空を見上げ、呟く。珍しく本屋を訪れ様と思ったけれど、然し其処は閉まっていて。聞けば何やら本屋の店主が居ないらしい。バイトなら居るとは聞いたけれど、バイトでは詳しい本の場所は分からないだろうと、落胆したままに帰路へ着いたのだったか。

ああ、それにしても――別に何を求むるでもないけれど、ただ淡々と日々を過ごして居ると思う。

(110) 2014/10/10(Fri) 00時頃

【人】 測量士 ティソ

水槽は泡を吐き、いつでも何かを取り入れる準備をしている。
花は未だ瑞々しく咲き誇り、碧の中に一点彩りを付けた。
然し朝ご飯は、…ただ家に篭る僕は、変わらないまま。

「…よし。」

思い立ったが吉日とでも言うのだろうか。僕は帽子を被り、傘を持ち、サンダルを履き、玄関を開きました。
あて先など無いけれど―ただ外へ出たいから。自分の行く先を、自分で歩み行きたいから。
…泡になど、なりたくない。

そうして最近知った―けれども長く居座くことになった掲示板に、ひとつ、文章を落とした。**

(111) 2014/10/10(Fri) 00時頃

【人】 抜荷 錠

 ― 昼・大学構内カフェテリア ―

 おかしなヤツではあるがね。
 少なくとも、メールの返事をすっぽかすような奴でも無い。
 なんの事情も無い限りは、な。

[奇妙な人物ではあるが、真面目な男だと客観的に告げ。>>100
 珈琲とは比較にならない甘い飲料はクラリッサの許へ。
 苦味を調和する甘さを、与える術を持たない男は、
 初めから甘い飲料を薦めるのだ。]

 ……ああ、知ってる。
 此れでも一応、俗学に通ずる者だからな。

[それでも掲示板で騒がれている事に毛が生えた程度だろう。
 相槌のみ落とし、後は口を挟まずクラリッサの見解を聞く。]

(112) 2014/10/10(Fri) 00時頃

【人】 抜荷 錠

[虫を触ったような心地、と称する彼女の言葉に、
 バッタに改造された仮面ライダーを一瞬思い過ぎらせたが、
 あの心身共に飾った友人が跳ね回っているところを
 思わず想像してしまったが、なんとまぁ出来の悪いコントだ]

 ……連れ去られる前に亡命に出たとも考えられる、かな。
 此の國は厳しい戒律により、出國が難しい。
 まぁ其れも、正規のルートを踏めば、の話だが。

 あいつが若しも獣人の一種であり「虫」の姿を取れるなら、
 國を抜けるのもそう難しいものでは無い気がするよ。
 連れ去られたにしては、随分と余裕が或ると思うね。

(113) 2014/10/10(Fri) 00時頃

【人】 営利政府 トレイル

[相席となった友人は苦味のある珈琲を見る度>>107に同じ表情をしてみせる。そんな友人に言う言葉はいつも決まって]

 そんな顔をするな。慣れればうまいぞ?

[これだった。言った所で彼が飲んだこともないのだが。送られてきたメールの返信を怠ったことを謝罪しようと]

 そういえば―…

[言いかけた所で友人がいつも被っている頭巾が落ちて髪の毛から覗かせる狼の様な耳が露わに。自分だけ、時が止まったかのようだった。目を瞬かせて驚いた表情を作るも口から出た言葉は冷静なとある台詞。]

 "おばあさん。
 おばあさんの耳は、ずいぶんと大きいのね"

[先程まで読んでいた御伽噺の台詞。落ちた頭巾に手を伸ばしては騒ぎが大きくなる前に友人の頭に戻した。]

 狩人やお婆さんの役じゃなくてすまんな。

[そう言いながら。]

(114) 2014/10/10(Fri) 00時頃

【人】 抜荷 錠

 君に贈り物を残したり、俺の家のポストに本を返しに来たり。

 それに奴の家の住人に声をかけたが、
 憲兵が詰めたような形跡も無ければ
 争いの声も聞こえなかったとも。

[レモンティで喉を潤し、ぽつりと告げる。
 ――五十蔵と名乗る姓は叔父のもの。

 否、戸籍標本を改めた結果、
 叔父だと思っていた相手は叔父ではなく、

 父親だと、母親だと、妹だと思っていた彼らは、
 彼らは――]

(115) 2014/10/10(Fri) 00時頃

【人】 抜荷 錠

 ……別れを告げなかったのは、
  告げてしまえば、二度と会えなくなると
          、――決まってしまうからでは、ないのかな。

[事情で預けられた家は、遠筋の他人の家で。
 狐の親子は、町を出て行ったのだ。
 相容れないヒトの子を殘して。

 だからきっと、「さようなら」すら貰えなかった
 言ってしまえば、それが「畢り」だから。

 膝に置いた片手を、握りこんでは
 クラリッサに見えない位置で震わせた。]

 君はあいつから、さよならが欲しかった?

(116) 2014/10/10(Fri) 00時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 00時半頃


【人】 抜荷 錠

 ― 回想・昨晩の宝石店>>108>>109

 言ってみなさい。

[彼女の手を握り締めたまま、先を告げるのを赦す。
 犬であれば吠えるなと呵れるが
 彼女は犬であって犬では無いのだ。

 繋いだ部分は手であって、指であって、心では無い。
 赦せないなんて言葉の檻で、彼女の心をどう戒められる?


 置いていかないで欲しいと、子供ながらに告げた自身の声に、
 しんとした神社から、かえる言葉など無かったのに。]

(117) 2014/10/10(Fri) 00時半頃

【人】 抜荷 錠

[奪えと告げる娘が告げた話に、ただただ耳を傾け。
 戻って来ない「家族だったはずの存在」を思い返し、
 ――暫し口を閉ざしていたが、握りこんだ手はそのまま。

 やいそれと、離せるわけが無かった。
 離す術を持たない。]

 俺は君の夢を素晴らしいと思うよ。
 俺は、自分一人が救われることを考えていたのだから。

[スザンナの夢を認めた上で、手を離さない。
 時折言葉に詰まりながら、震える声で告げられた言に、
 乾いていくばかりの口蓋に、空気を招き入れ。
 
 その夢を破壊することが、どれだけ大人の我が儘なのか。
 分かっていながら場所を忘れ、その身を抱いた。]

(118) 2014/10/10(Fri) 00時半頃

【人】 抜荷 錠

 俺は君を殺すよ。
 君の人生を、俺が潰す。

       いいも悪いも、望まない。


[スザンナのヒトとしての道を、雑草を潰すように踏み躙る。
 それがどれだけ残酷であったとしても。

 知らない他人の為に泣くなんて、馬鹿げていた。、
 汚い大人は自分が可愛い。

 知らない世界で子供が飢えたとしても、
 知らない世界で助けを求める手が伸びているとしても
 

  俺の知ったことか。]

(119) 2014/10/10(Fri) 00時半頃

【人】 抜荷 錠

 ……君を他人に貸してなど、やらない。 いいね

[心さえも、自分一人に与えられるものなのだと。
 我欲に包まれた大人は、渇望をそのままに告げた*]

(120) 2014/10/10(Fri) 00時半頃

【人】 抜荷 錠

 ― 現在・大学構内カフェテリア ―

[クラリッサの答えがどんなものだったとしても、
 飲料を飲み終えるまではそこにいるだろう**]

(121) 2014/10/10(Fri) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[こうして相席になったのは何度目のことか。

外で茶を、というよりは彼の自宅にてお邪魔させていただいた方が記憶に深く残っていただけに、何と無く新鮮な気分にいつもさせるのだ。

それもお決まりの台詞>>114を彼が紡げば男もお手上げだと片手を泳がせて]

 慣れたくないよ。僕にはこれでいい。

[いつもと同じ言葉を彼に向けた。
彼が何かを言いかける。男も忘れ物について口を開く。そんな矢先に待ってしまう赤い布>>23

男の顔が強張る。それも諦めたようにすぐに笑みを向ける。今更なんだというのか。

隠しもせずに歩いていたのは自分なのだから。自ら捨てたのは他でもない僕なのだから。

待ち受ける者は何なのだろうか。
邪魔だとばかりに脱ぎ捨てたそれ。初めて見せた人間には驚かれ、二人目にはこうして隠された。

だから、三人目はどうなのだろうと視線を向けた先、獣耳を覆う布を再び取り付けられてしまった。]

(122) 2014/10/10(Fri) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[一連の流れ。物語をなぞることも出来ずに、惚けた顔をしていた狼が反応したのは、布地に触れた男性の手と同時に呟かれた言葉から。]

 ――…赤ずきんを被る狼なんて、聞いたことがないね。

[苦笑するのは一瞬のこと。すぐに首を傾げながら行儀悪く肩肘を立てて口角を上げる。]

  “仕事だらけの日常から抜け出したい”…だっけ?

[昨日、友が打ち込ん文章を口にする。そして琥珀色を揺らめかせながら、男は笑う。]

 ――君は目に映る存在を信じる?
 信じるのだとしたら、僕は君にとって何に見える?

 狩人やお婆さん、ではないのなら。

 …君は、どんな物語を紡いでくれるんだい?

[赤い頭巾の括り目を弄りながらといかけた。]

(123) 2014/10/10(Fri) 00時半頃

抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 00時半頃


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 00時半頃


【人】 教え子 シメオン

――回想・自宅――

[ 緊張か硬く閉じたそこを、宥める様に指の腹で円を描きつつ触れながら。胸元にその顔が落ちたなら、僅かに湿った相手の髪が息がかかり、昇る熱に重ねた下部が濡れた音を立てる。
激しく息をする>>56のには埋めた指をゆっくりと抜き差しし、間接を軽く曲げては馴染ませつつ。
異物感に震え、肩へしがみつく様にはただ満足げに息を零した。一層その奥深くを探るように指腹を壁に抑え、擦り上げる。]

    ……っ…、声、もっと。

[ 吐息に紛れた声に、耳孔に差し込む舌先をゆるく縁へと走らせる。出して、と芯から溶け落ちるようなそれを求める為に、その鼓膜へと掠らせ落とした。
開いた口の向こうに舌が覗けば、縫い止められたように視線はただ相手へ。探る指はそのままに、舐め上げる口端へと顔を寄せる。そうして間近に映る瞳には息を潜めたまま。*]

(124) 2014/10/10(Fri) 00時半頃

【人】 教え子 シメオン

    ……、ッ …――、

[ 呼ばれる声には同じ様に、乾き切った咽喉から名前を零す。
切望じみた視線には微かに残った余裕も奪われては、奥からの欲のまま、相手をソファへ押しつけ。応える言葉>>60 には、滲む目には静かに口元を近付ける。啄むように軽くそれを重ね、脳髄に声を染み入らせては。]

   ……先輩のところにいるよ、心配しなくても。

[ 求め追いかけて、行方不明のその先に、ただ強欲の罰として沈むだけの終わりだったとしても。
手放すことなんて疾うから出来るわけも無ければ、淡いそれにはただ静かに答える。頬に触れ、湿った鴉色に指を滑らせながら。胸に柔くかかる感情には眉を寄せ、口角を小さく緩めた。]

  ―― ……俺も、先輩、

[ 己を乞う言葉には一間息を止めて、焼け付くような咽喉奥から絞るように返す。シャツを掴む仕草にはその手を取って、指を絡めてソファの端に縫い止めながら。頬に落ちるそれ>>61を軽く拭っては、閉じた唇を緩く触れさせる。

――戸惑いを持って、それでも大人しく従った身体に陰茎を擦り付けつつ。揶揄いを含んで投げかけられた問いには、口付けるだけに留めずその柔い皮膚に歯を立て、応えた。]

(125) 2014/10/10(Fri) 01時頃

【人】 教え子 シメオン


  ――、っ先輩、……っは…、…ッ

[ 求める声>>62に浅く入り口を擦っては、ただ煽られるまま直ぐに奥へと腰を打ち付ける。片手は上げた腿に触れ、絡ませた指を握り込むようにしては身体を揺らした。
時折相手の下部へ手をやり擦り上げながら、汗ばんだ息を噛み締め、漏らす。先ほどの行為通り、陰茎の先をぐ、と奥深くまでを貪るように押し付けては。

 その腰が揺らされれば、情欲に満ちたそれにこちらも吐く息を荒くして、粘着質に響く音を激しくする。
求められるまま口を塞ぎ、舌を絡めては唾液を流し込んで。離れては唇を軽く噛むようにし、また口付けては咥内を舐る。
その間も動きを止めなければ、昂ったそれを二三度大きく引き抜き、やがて律動を早めて限界を示した。

 ――そうして一度強く奥を突いては、相手の中で陰茎を震わせる。
長く吐息のような声を漏らして、その身体へと重心を傾けては。自身は埋めたままに、顔を近付け息を重ねた。離しては細い唾液の糸が互いの間に途切れ、それでも繋がった身体に柔く微笑みながら。

――手を伸ばし続けていた相手へ。]

(126) 2014/10/10(Fri) 01時頃

【人】 教え子 シメオン

…好きだよ。ずっと前から、欲しかった。――先輩だけ、が*

(127) 2014/10/10(Fri) 01時頃

【人】 双生児 オスカー

― 午前:自宅アパート → 本屋 ―

[願い空しく、固さの出た大きな"赤ずきん"を被り。放置気味のコスモスに、少しだけ水をやり。――便箋と筆記具を詰め足した鞄を肩に、陽光に目を瞬かせながら、アパートを後にした。

熱を吸う黒から飛び出す赤は、若干似合っていないなと思いつつ。コートの前を開ける事で、(効果の有無はともかく)妥協する事にした。]

[かつ、かつ、とここ数日ですっかり歩き馴染んだ道を行く。
店主が行方不明――なんて噂が立ち始めている事も知らず、黙々と進む足は本屋の前へと辿り着く。]

 …… ……まさか、倒れてる、…とかある?

[相も変わらず妙な静けさを保つ店内を覗き、一言。ほんの冗談とも、本気とも言えない胸のままに、扉へ手をかける。

陽を受けてじわりと温かいそれを握ったまま、一瞬周囲に視線を走らせ――控えめに、引いて。喉奥を鳴らした。]

(128) 2014/10/10(Fri) 01時頃

【人】 双生児 オスカー

 ――…ベネットさん?

[キイ、と扉が軽い音を立て、カウベルが高い音を鳴らす。
離した扉が背後で閉まる様に、お約束染みた感想をふつり、ふつりと浮かべながら、蹄をゆっくり鳴らしながら奥へと進み、カウンターを覗きこんだ。

そこには、どこかの鍵が一つ置かれているだけで、非日常らしさは何一つ転がってなどなく。そんな期待をしていた事に、少し呆れた。

息を詰めながら、無策に灯した機器を見下ろす。暫し、画面を行ったり来たりを繰り返して、ゆるゆると文字を打ち落とした。]

 …… …… ……――。

[…打ち終えた機器をポケットに戻し、再度辺りを見回す。
カウンターの上は、今日の仕事を待っているようだと。神隠しの噂を浮かべた胸が、囁いた。*]

(129) 2014/10/10(Fri) 01時頃

教え子 シメオンは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 01時頃


【人】 手伝い クラリッサ

―昼・大学構内―

[几帳面な人。毎日同じ時間に、同じ香りを漂わせるコーヒー。
今香るのは、甘いチョコレートと酸味の不調和な香り>>112>>113

マグで再び口を湿らせてから、相手の話を静かに聞く。
その間、目はじ、と相手の目を見ていた。

先生の口から零れる話は、次第に私の顔へと安堵を浮かべさせる。
決して甘くはないけれど、現実味を帯びた話だったから尚更。]

 ああ、先生の家にも彼の痕跡が。
 先生の言う通りだとしたら、ルーカスさんは自分の脚でこの國から出て行けたんですね。その前に、私達に悔恨を残さないようにしながら………やっぱり律儀よ。
 自ら望んで此処から出て行ったとしたら彼は……

(130) 2014/10/10(Fri) 01時頃

【人】 手伝い クラリッサ

[話の隙間に挟み込んだ言葉。
その後、躊躇いがちに出た問いには、既に笑みさえも浮かべそうな緩み切った口元をそっと閉じた。

再び口を開いたのは先生の、どこか独白染みた言葉>>115>>116を聞いた後だっただろう。]

 ………そんな話を聞いた後では、「いりません」って答えるしかないじゃないですか。

[甘い飲料に苦味が混ざる。
そのまま困ったように笑いかけた。]

 彼が、相変わらず何処かで時計のように生活をしていれば良いと思っています。出来れば、また……その光景を見たいので。

 先生は、さよならを言ってもらえなかった事を怒っていますか?
 嫌いに、なっちゃいました?

[机の下で握りこまれた拳に気がつくでもなく、朗らかな口調で問いかける。]
 

(131) 2014/10/10(Fri) 01時頃

双生児 オスカーは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 01時頃


【人】 営利政府 トレイル

 行儀が悪いぞ。

[肩肘を立てた>>123友人に向かって子供に注意するかの如く。
苦笑の言葉は鼻で笑い返す。

友人が問い掛けた。
面白みのない答えしかしない生真面目な自分に。
足を組んで聞いていれば、珈琲の傍に置いた煙草を取り出し火をつければいつも以上に深く深く吸い込んで、一気に灰へと変えていく。そして吐き出した紫煙は友人との間に幕を作り、奥で揺れた琥珀色に答えを返す。]

 あぁ。俺は日常から抜け出したいな。
 仕事も楽しいが、もう少し刺激が欲しいと思ってた。

 …で、俺の目に映っているのは紛れもなく俺の友人だが?
 少しばかり耳が変わってしまったみたいだがな。
 だからなんだっていうんだ。
 そんなことで俺がお前を拒絶をするとでも?

[面白みもない答えを表情も変えずに。]

(132) 2014/10/10(Fri) 01時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[作られた幕は風に乗せて消えていく。もう一度煙草から紫煙を作ると、「そうだなぁ」と呟いて灰皿へと煙草を置いた。]

 主人公はお前だな。
 物語はお前がうちの店に来た時からにしとこうか。

[そこを皮切りに出会いやこの仲に至るまでを御伽噺を語る様に紡いでいく。そして現在の時間軸まで話が来ると話を中断させて]

 ここからお前はどう物語を繋げていきたい?
 俺にどうやってこの物語を紡がれたい?

[今度はこちらが友人に問う。そしてボヤく様に灰皿を見つめながら独り言。]

 俺は主人公にはなれないんだよ。
 
[無意識に出た言葉。回答なんて求めてないし、気づいてしまえば何事もなかったかのように吐き出してしまった言葉を灰皿の中で灰と一緒に埋めたかった。**]

(133) 2014/10/10(Fri) 01時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 01時半頃


【人】 座敷守 亀吉

ー現在・商店街ー
[約束の時間。
さて、向かうとしよう。

足は商店街に、本屋に向かって行った。

本屋に着けば、そろりと扉を開ける。]

こんにちは。
……本当に、居ないのだな。

[扉を開ければ、本屋の中を見渡して。店主の姿が本当に見当たらない事を其の目でしっかり見て。

少年が中にいれば少年に、誰も居ないのであれば、独り言で。
そう呟いた。]

(134) 2014/10/10(Fri) 08時頃

【人】 抜荷 錠

― 昼・大学構内カフェテリア ―

………恐らくは。

俺は獣人が何処から来て何処にゆくかは知らないが
先天的なものにしろ人為的な変化にせよ
あの塔は特に、獣人なんて珍しい存在を
欲っさない筈がないのでは――と思うのだがね

[高く聳える研究施設のタワーは、
屋外席の此処から良く視認できた
この圀の科学力学はよそよりも高い。
裏付けるように、町一番の高度を誇るそれを見詰め]

(135) 2014/10/10(Fri) 08時半頃

【人】 抜荷 錠

奴は俺のようにズボラじゃないしなぁ

……しかしまぁ、近いと気付けない事は
多々とあるものだと、実感しているよ。

[苦笑と共に柑橘の輪を浮かべたカップを寄せ
芳香を愉しみながら茶を啜る。

時計のような生活>>131とは言い得て妙な。
高校大学と共通した進路を歩んで来たものの
ルーカスが慌てふためいて教室へと
駆け込む事も無ければ、寝癖をつけて
社長出勤するような失態も、見た事はなく]

(136) 2014/10/10(Fri) 08時半頃

【人】 抜荷 錠

―――いや、嫌いになどは。
…… ただ、
ただ、連れて行って欲しいと思った事は、あった

[握りしめた拳は、やがて開かれて。
手の内滲にんだ汗を空気の通りへ曝し、乾かせ]

俺は、獣人をただ放置していると――
いつかあの施設に回収されてしまったり、
圀の外へ追い出されてしまったりと、
良くない不幸を招くのでは、と思っている

……だから、保護すべきだと思うね。

[何か起こった時庇えるよう、匿えるよう。
裏道を教えてやる事だって、できる。
それも、監視下に置かねば力になれない]

クラリッサ君、だったよな。
――君は、獣人を護りたいと思う?

(137) 2014/10/10(Fri) 08時半頃

【人】 抜荷 錠

[最後の句はトーンを潜めさせて。



当たり前に過ごす事を、
当たり前に生きる事を、

放っておけば取り上げられてしまうというのなら**]



有り体に言えば、飼育したいか、という事だよ

(138) 2014/10/10(Fri) 08時半頃

抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 08時半頃


【墓】 MNU機関 ジャニス


中に入れてくれるなら、味見以上の事もさせてあげるわよ

[手を取り戯けた様に落とされた言葉>>+14には、悪戯っぽく微笑んで。そうして踵を上げれば、彼の頬に口付けた。
重たい荷物は彼に任せて、逆の腕に手を回し、すりと擦り寄る。並び歩くだけで、こんなにも幸せになれるのだから不思議だ。
傲慢で強欲な自分が、それだけで満たされるだなんて。以前のジャニスに言っても信じないだろう]

ええ、そうよ。返事のひとつも寄越さなかった癖に!

……でもね。アタシきっと、電話をもらっても、出られなかったわ。
だって、声を聞いたら泣いちゃうもの。

[ぱたん、と。扉の閉まる音には、小さく口元を緩ませる。蝶が蜘蛛の巣に招かれた事を喜ぶなんて、何ともおかしな話だ。

彼に半ば体を預ける様にして、するりと"時計"をなぞる。そしてその指先を見詰める視線に気付いたのなら、一つ。朗らかに微笑んでみせただろうか。
ジャニスの胸元……"時計"に口付ける彼の後頭部を、ゆるうく撫ぜて。そのまま、その首元に腕を回す]

(+16) 2014/10/10(Fri) 09時頃

【墓】 MNU機関 ジャニス


そう。それの事。
でも、気に入ってもらえるかどうか、分からないわ。

[見上げる視線と、二度目の口付け>>+15に、ほんの少しの不安を塗り潰す為、ジャニスは楽しげに目を細めた。

そうして、ちゃりと小さく金属が擦れ合う音をたてながら、首にかけた鎖を引き出す。そうして背中側にある留め具を外せば、てのひらに蜘蛛と蝶との時計>>3:337を落とした。
鎖を掴み、彼の眼前にそれを掲げる様にして。小さく小さく、首を傾げてみせる。気に入ってもらえるかしら?なんて。そんな不安を、無意識の内に滲ませながら]

蜘蛛と、蝶の時計。
多アナタが集めているのは、もっと上等な物だと思うんだけど――、

[自信無さげに言葉を落とし、彼が屈んだままでいてくれたのなら、時計から伸びる鎖をそっとその首に回しただろう。嫌がられなければ、留め具をはめてみせて。腕はそのままに、彼の瞳を覗き込む様にする。
彼の首から伸びるそれは、やっぱり、似合っているとは言い難かった]

(+17) 2014/10/10(Fri) 09時頃

【墓】 MNU機関 ジャニス

……ごめんなさいね。時間が無くって、こんな物しか買えなかったの。
また今度、もっとマシなのをあげるから。

[ちゅ、と。小さく音をたてて額に口付け、そっと体を離す。そうして彼の反応にはあまり期待しないまま、ゆるく微笑んでみせただろうか。
……喜んでくれなかったとしても。その"時計"を外させるつもりは、毛頭無いのだけれど]

(+18) 2014/10/10(Fri) 09時頃

【人】 愛人 スージー

−回想、宝石店−
[殺すと告げられる声に、潰すと告げる口に、食い破られ、心臓を侵食されるような感覚を味わう。それがとても甘美で、恍惚としてしまいそうなほどの甘さに塗れていたから、自分は本当に獣なのだと突きつけれて]

(獣は、殺し合いに生きる意味を見出すものだったかしら。
ああ、でも...
これで、私は、先生を傷つけない)

えぇ、私は、貴方のもの
貴方が私に飽いて、捨てられたとしても、貴方が所有しているもの

[安堵とともに囁いて、背中に腕を回す。間違っていても構わない。ただそばにいられることだけが大切なんだと、世界に宣誓するように。
強く、縋るように抱きついた]

(139) 2014/10/10(Fri) 10時頃

愛人 スージーは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 10時頃


【人】 さすらい人 ヤニク

[注意>>132にはいつも通り笑みを浮かべる。正すつもりはないらしい。

足を組み、珈琲の傍に置いた煙草を取り出す仕草も様にはなっていると言えるが、とても“お行儀良く”見えない、なんて言葉はふわりと揺れる紫煙に包まれ音になることはなく、胸中で零すだけ。

視界には少し霞む友の顔。]

 ――何だい。刺激が欲しいって言うから身体を張って日中君のところに訪れたっていうのに。

 ――…恐がる君の顔、楽しみにしてたのに、ね!

[表情を崩すことなく、男が生真面目だと感じている友人から紡がれる言葉に、肩の力を抜いて落とす。

がっかりしたような、安堵したような複雑な笑みと共に口元を緩めてにやり。]

 ――君は、君だね。

[思い出したように男は蜂蜜色に似た果汁を喉に通す。]

(140) 2014/10/10(Fri) 11時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[煙草の煙が途切れてしまうとまた新たに作られていく>>133

灰皿がチリッ、と小さな音を立てて一時の休憩を貰えれば、彼は口遊んでいく。

男を主人公に見立てた物語を。
まだ筆の乗っていない頁には、問いかけが。]

 ――選べば君がその通りに紡いでくれるのかい?

 ――…物語の紡ぎ手は、主人公ではなく、筆者じゃあないか。
 だと言うのに、選ばせてくれるのかい?

 ――…なら、君を散歩にでも誘おうかな。

 “主人公”からのお願い、君ならどうどのように紡いでくれるんだい?

[虚をついた言葉を、どう扱うか男は少し悩んでしまう。
それを見過ごすことも突つくことも出来ない男は曖昧に笑みを浮かべて、紡ぐは軽薄な羅列。

それでも半分程減ったグラスを傾けて、表情をそのままに目元を和らげる。]

(141) 2014/10/10(Fri) 11時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ワインはないし、葡萄味の炭酸もないけれど、柚の入った葡萄のジュースなら、あるよ? それで晩酌でもしようか?

 ほら、メインディッシュも訪れた。

[男が視線を逸らした先、もう一つのアップルパイを乗せた皿が定員により運ばれる。
軽く礼を言いつつ、当然のように男は自らの目の前に皿を置くとフォークを刺す…直前。くるりとフォークを一回転。]

 ――お誘い、してみたけれど。君はどんな物語を書きたいんだい?僕はそれが聞きたい。それは、御伽噺のような甘やかなもの?それとも――…?**

(142) 2014/10/10(Fri) 11時半頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 11時半頃


【人】 抜荷 錠

― 回想・昨晩の宝石店 ―

[背中に回る腕>>139に深く息をつく。

飽きて棄てたら、なんてまるで物だった。
夢を、望みを雑草のように潰してしまったら、
スザンナは物に、人形にでも為ってしまうのでは

なら、彼女を殺す代わりに息を与えればいい。
そんな大それた欲を抱き、目を細めた。]

これからは、――君は、俺の為だけに。

[存在すればいい。
この身を心が、スザンナのものであるように。

店員の視線が目につき、苦笑して腕を解く。
指の号を聞き、指輪を二つ買って。
薬指へ渡すのは、帰ってからにしよう。]

(143) 2014/10/10(Fri) 12時半頃

【人】 抜荷 錠

―昨晩・帰りの道―

タクシーで出掛けるのもいいけれど、
明日の夜は散歩、しようか。

……俺の運転は粗いけどな。

[車で出掛けるのだから散歩ではなくドライブだが
外の景色を楽しめるとはいえど
運転手の目を気にし続けるのは、肩身が狭い

何か予定があるなら他の日に、と伺い立て。
帰路につくまでの間、手を握っていた**]

(144) 2014/10/10(Fri) 12時半頃

抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 12時半頃


【人】 教え子 シメオン

――今日・午前頃:自宅→カリュクスさん宅――

[ ――玄関先に閉じてたたんで置いた透明傘をもう一度形を整えつつ、手に取る。端末を開けば、再度メール>>3:340.>>3:341の返信に、短く今から出向く旨を。
はた、とまた新着があったのに>>297.>>298気がつき、配達員の彼女からの通知を開く。画面に映った文面に、また添えられた追伸に吹き出して。それでも一度それを閉じ、また改めて家を出た。

――……

ひら、と本秋前の空気に落ちかかる木の葉を眺めながら。やがて郊外のそこへ辿り着く。梢の辺りから鳥の囀声が聞こえている。地図と見比べては、慣れない足を進めた。

――やがて辿り着けば、軽く礼をしながら扉を押す。文面通り鍵はかかっていなかった。玄関先に黒い傘を見ればそれを取り、こちらも透明傘をそこへ立てかける。辺りへ目をやる事も無く、すぐにその場から踵を返した。

……と、扉を開いて。足下からやがて目線高く、視界のうちに白い細かな羽が舞ったのは気のせいだったろうか。*]

(145) 2014/10/10(Fri) 15時頃

【人】 営利政府 トレイル

[見つめた煙草は風に乗って灰を次々に作り出す。"主人公"からの誘われた散歩>>141には乗るが、目を静かに伏せて空笑い。次いで友人を見つめると首を小さく横に振り]

 俺は筆者なんかじゃない。
 お前という主人公の御伽話に出てくる登場人物でしかないんだ。
 
 でもお前が誘うのなら何処へでも。

[何時かメールで書いた言葉。僅かに口角を上げて笑みを作り、すぅっと息を吸い込むと繋がれた一頁に新たな生を吹き込んだ。]

 "物語を語る友を狼は筆者だと言いました。
 でも友はそれを否定します。
 自分はただの登場人物だと。
 そこで狼は友を散歩に誘いました。
 行き先はまだわかりませんが、それを友は快く受け入れます。
 
 行く先は楽しい場所なのか怖い場所なのかわかりません。
 けれど生真面目な彼は友である狼の誘いは無下に断ることが出来ませんでした。
 否、気がついたら隣にいる仲になった友人の誘いを断る理由がなかったのです。"

[言葉では表していなかった心情を物語に付け足して。]

(146) 2014/10/10(Fri) 16時頃

【人】 営利政府 トレイル

["晩酌">>142と聞けば「良いね」と同意し珈琲の入ったカップを乾杯と言わんばかりに持ち上げた。アップルパイが運ばれると一口大程にフォークで切り取り口に頬張る。久しぶりに食べたアップルパイはとてもとても甘かった。
もう一口を食べようとパイにフォークを刺して頬張ったところで尋ねられた質問。口に入れたパイを喉に通すと珈琲で乾いた口内を潤してから語りだす。]

 お前が俺を筆者だと言ってくれるのなら…。
 俺はこの先の物語の終わりをどうこうしたいとは思っていない。
 予め決められた終わりに向かっていくのは嫌なんだ。
 だから起こったままの出来事を。俺はお前の隣で紡いでく。
 さっきみたいに。

[風が二人の間を通り過ぎた。
火を付けた煙草は火種も消えて灰皿の中に落ちてしまう。未だ全く堪能をしていなかった煙草に少々肩を落としながらも店員が横を通れば珈琲のおかわりをもらうだろう。

アップルパイを食べ終えれば友人が頼んだ葡萄柚も一緒に支払う。決して金額を友人に要求したりはせずに「奢らせろ」と言って散歩に誘った。指定をした場所は公園。]

(147) 2014/10/10(Fri) 16時頃

【人】 営利政府 トレイル

― 公園 ―

[着いた頃には午後に差し掛かった時間だった。
しかし相も変わらず日差しは照りつけ、公園の自販機でペットボトルを二本買うと一本を友人に向かって放り投げる。]

 とりあえずそれで我慢な。
 俺も一緒だから。

[紫色の液体の入った炭酸の入っていない葡萄ジュース。友人が受け取ったのを確認すればベンチに腰掛け、「お疲れさん」と互いのボトルを軽く合わせた。]

 やっぱワインの方が美味しいな。

[キャップを開けて喉に通すも、不味くは無いが友人と飲み合わせるのはいつもの葡萄酒の方が好みだった。]

(148) 2014/10/10(Fri) 16時頃

【人】 営利政府 トレイル

[友人と出会った頃は髪の毛が赤い時だったか。
思い出が蘇ったのか笑みを浮かべながら懐かしむように会話をする。時折捏造をしては訂正を加えられたり、あるいはその逆もあったりしかたもしれない。]

 なぁ…

[楽しい時間が流れる時、突然友人を呼びかけて会話を中断させる。その声も表情も真剣に、二人の空気を流れを変えた。]

 さっき、どんな物語を書きたいかって聞いてきたよな。
 …俺がこの國を出ようとお前を誘ったら、お前は誘いに乗るのかよ?

[それは"筆者"から"主人公"へのこの物語の新たな展開を提示した一面だった。**]

(149) 2014/10/10(Fri) 16時頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 16時頃


【人】 愛人 スージー

ー回想、帰り道ー

『明日の夜は散歩、しようか。
……俺の運転は粗いけどな』

[散歩と言うのに車で出かける言葉にクスリと笑って。とても幸せで穏やかな気持ちで手を繋ぎながら夜道を歩く]

楽しみ。
荒い運転なら、吊り橋効果が見込めるかもね
車で出かければ中でもできるし

[軽口を叩きながら笑って、夜空を見上げて見れば、美しく広がる星空]

ずっと、先生の隣でこうして一緒にいるわ
先生が許してくれる限り

[自分自身を背負いこませてしまった罪悪感と幸福は表裏一体だけれど、それすらも愛おしいと。
ただずっと隣で、赦される限りそばにいると笑ってともに帰路を歩いた**]

(150) 2014/10/10(Fri) 16時半頃

【人】 抜荷 錠

[そういえば、ルーカスの車は車庫に入った侭だ。
なら列車で移動し、徒歩で圀境を超えたのかと。


車から連想したのはドライブの約束。>>150

折角ドライブを目的で出掛けるのなら、
圀境付近のブリッジまで行ければいい。
縁起でもない吊橋効果だとか、車内でだとか
およそ穏やかではない台詞の羅列に
念わず苦笑した事を思い過ぎらせ。

午後は講義も無いので、別の仕事に掛かろう。
締め切りをスケジュールツールで確認すべく
携帯を手に取ると――バイブレーション。]

(151) 2014/10/10(Fri) 18時半頃

【人】 抜荷 錠

…失礼、

[着信に気付き、そのまま電話に出る。
誰かと思えば、演劇雑誌の担当者で。

聞き流すように話を聞いていたが、
流れ込んだ話に、顔を少し強張らせた。

抱えてた仕事が一件保留になる代わりに聞いたのは
台本の借用を願う筈だった俳優の、失踪の知らせ**]

(152) 2014/10/10(Fri) 18時半頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 18時半頃


【人】 研修生 キリシマ

  ―― あゝ、困った、困った、


[  歩む科学者首を擡げる。
  見上げれば空は厭程に朱く。
  科学者は然し其れどころではないと空の棺を脳裏に飾り街中を歩む ]

(153) 2014/10/10(Fri) 18時半頃

【人】 研修生 キリシマ

  ――彼は戻らん


[  科学者は枯らした聲で呟いた。
  憎むように空を睨み呟いた。

  蜘蛛の糸は彼の魂を絡め取らずにただ舞台の上の華を絡め。
  呼ぶ鳥は幻想の彼方へ無い翅で飛び行ってしまった。

  科学者は首骨を鳴らし忌々しいようにただ呟く。

  彼が――まるで物語に飾られた自分達の噺の、彼は。
  星の道標も落とさずに独り何処ぞへ逝ってしまった。

  ―――そうして残され数百年。
  科学者は自分の腕に咲く鳥羽を眺めただ嗤った。]

(154) 2014/10/10(Fri) 18時半頃

【人】 研修生 キリシマ

  …鶴は千年生きるとは良く言うものだねェ…


[  薄汚れた羽は白さなど見せず、最早羽など綺麗な言葉を着飾れず。
  科学者はその手を数度、彼方此方へ拱いたのなら。

  ごきりと今一度頸を鳴らし、寂寥を胸に裏路地の向こう――遠くの神社へ姿を消しにけり。]

(155) 2014/10/10(Fri) 18時半頃

【人】 研修生 キリシマ

  ――あゝ、さみしい。
  彼が居ないことが、こんなにも。


  だから独りは、厭なんだ。

(156) 2014/10/10(Fri) 18時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[自らを端役だと自負している男にとって、友の言葉は不可解なもの。]

 ――…謙虚というよりは、卑屈だね、君は。

[首を傾げながらも問いかけに開いた唇は、紡がれる物語>>146に閉ざされていく。

そしてやられた、とでも言うような眉を下げて口端は上げた表情。
やがてグラスとカップを互いに掲げれば、君には負けたよと乾杯を。

アップルパイにはアイスは乗っていなかった。可愛い小鳥が好いていたものとは違ったけれと、向かいに座る彼に倣うように一口運ぶ。

口内に広がる林檎の甘さ、パイ生地がさくりと軽やかな音を立てる。サクサクとフォークを突き刺しつつ、向かいから珈琲の香りが相変わらず鼻を突いたけれど我慢して、促すよう彼を見つめる。]

(157) 2014/10/10(Fri) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ――…これはこれは、下手なことは言えないなあ。だって君が見ているんだろう?
 僕が主人公というよりは…君の物語の中にお邪魔している気分、だよ!

[銀髪を、相手の茶色を揺らす風。
僅か灯っていた火を吹き消してしまった友人にはにかみを。追加で珈琲のお代わりを頼む時は理解出来ないとばかりに苦言。

甘いもので腹が満たされていく感覚は未だに少し理解出来ないけれど、残さず食べ終われば両手のひらを合わせる。

会計の際に流れるように支払われる代金は二人分。]

 君、僕のこと甘やかし過ぎじゃあないかい?

[そんなに歳も変わらないのに、なんて笑いながらと好意にはちゃっかり甘える。礼を言いつつ、誘われるまま辿り着いたそこは、公園だった。]*

(158) 2014/10/10(Fri) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

―公園―

[思っていたよりもカフェで時間を使っていたらしい。
ベンチに腰を下ろしていても変わることのない日差しに双眸を眇めていた時、宙を舞うペットボトル>>148を片手で受け取る。]

 お揃いね。こうも揃って同じものを頼むのは新鮮だね。

[なんせカフェで珈琲を頼む男だから。そんな理由を裏側で付けながら一言。
本日2度目の礼と共に触れ合うボトルに、にんまりと唇を吊り上げる。]

 いつもと違って悪くはないさ。いつも通り君と楽しむ葡萄酒は勿論好きだけれど。

[甘酸っぱい液体で、僅か火照った身体を冷やしていく。]

(159) 2014/10/10(Fri) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[仕事に精を出す彼とこのように外で言葉を交えることは、何処か懐かしい記憶のことのように思えた。

会話は心地よいリズムで流れていく。髪色について話題が流れれば「そう言えば赤かったね」なんて口にし「似合っていたのに」なんてその頃とすっかり変わってしまった彼の様子を面白おかしく揶揄っただろう。

いつまで続くのだろうか。ベンチに二人。ペットボトルを供に口を開いて、止まる。

横へと視線を移した際に垣間見えた表情は、>>149太陽よりも真剣味を帯びたように思え、男は彼の唇をただただ眺める。]

 ――僕を?

[転んだ言葉はまずそれ。主人公を彼はどのように捉えているのだろうか。小さく唸りつつも、笑みを浮かべた男は答える。]

(160) 2014/10/10(Fri) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 君と二人旅…か。なかなか面白そうだね!

男二人なんてむさ苦しいけれど、間近で僕に対する君の観察日記を聞きながら歩くのも悪くはない。

[二人を纏う空気はカフェにて男の頬を撫でたそれとは全く異質のものだというように感じた。けれど、それでも男は口を閉ざすことなく紡ぎ続ける。]

 ――君の紡ぎたい物語に、僕がいるのかい?

 曖昧な表現は嫌いじゃあないけれど、ね。
 この話が冗談でないのなら、御伽噺でも無いというのなら…、

 ――選ぶ言葉を間違えているよ、トレイル。

 君がなりたいのは、筆者なのかい?それとも主人公? 端役で満足?

[筆者だと喩えた人に、“主人公”は問いかける。それは余りにも行き過ぎた行為かもしれない。

それでも男は彼に問いかける。]

(161) 2014/10/10(Fri) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ――君が、どうして僕を誘ったのか…分からないけれど。

 旅に出るのは悪くはないと思っている。もとより出ようかと考えてもいたんだ。

 いくら考えても、この魔法が…呪いが、解ける気配はない。

 御伽噺らしく、真実の愛でも知れたら解けるのかと思っていたけれど、それならおかしいだろう?

 僕には、愛してる人がいる筈…なのに。解けないんだから。

 だから一層旅にでも出て、確かめてみるのも悪くはないし、イイかもしれないから、行ってみたいとは、思っていたんだ。

 ――でも、それに君が僕を誘ってくれた理由が、僕には分からない。

 …君には、君を育ててくれたおばさんやおじさんもいるのに。

(162) 2014/10/10(Fri) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[いつの間にか、両手で包み込むようにして持っていたペットボトルを握り締めて男は笑う。]

 ――たとえ話に熱くなり過ぎてしまったよ。こんなに暑いのが良くないね!

[空気を切り裂くように態とらしく作った調子の良い声は相手にどう思わせただろうか。

注意されたところで男は訂正するつもりも無いのだが。]

 ――君との旅。素敵だとは思う。君の心が変わらなかったのなら、ついていくのも一興だろうね。

だからもし、変わらずに思ってくれたのなら…そうだね。

(163) 2014/10/10(Fri) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 今度こそ、君が、僕を、見つけてよ。

[男は立ち上がる。そして彼を見下ろしながら猫のようだと喩えられた笑みを向ける。]

 忘れ物を返しに行ってくるよ!

[そして頭に被せられた頭巾を指しつつ、口早にそれだけを告げたのなら、ご馳走様と一言残しその場を後にしようと踵を返す。

たとえ止められたとしても、動きを拘束でもされない限り、足を止めることもせず飄々と足を前へと赴けただろう。]

(164) 2014/10/10(Fri) 19時頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 19時半頃


【人】 手伝い クラリッサ

―昼・大学構内―

[先生の視線を辿ると國の中央に堂々と佇む科学塔>>135がある。
背景は綺麗な青空だ。だというのに私には、それは魔女が住む塔にも見えてしまって。
目を細める。

学生時代の彼の事など、ましてやスーツ以外を身に纏っている姿は想像し難く、目の前でレモンティを嗜む先生>>136と彼の学生時代を思い浮かべては僅かに笑う口元をマグで隠す。

私の問いに答えた先生>>137との間に、哀愁にも似た湿った空気が流れた。
まるで置いていかれた経験があるかのような言動に一人でに下がる眉尻。]

 ……何か、嫌な事を思い出させてしまったのならすみません。

(165) 2014/10/10(Fri) 19時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

 先生のお話を聞いていると護りたいとは思います。
 しかし先生の言う……飼育が「護る」という事なら、守られる事を望む獣人ばかりでは無いとも。

 何の解決策も見出せない人が口にすれば、ただの綺麗事になるでしょうが。

 ––––––––……飼育される事が嬉しいという人がいるのなら、そうしましょう。
 飼育以外を求める人がいるのなら……

[考える間、僅かに残ったチョコレートを飲み干す。
甘過ぎて、顔を顰めそうになる。]

 ……その人の"しあわせ"の為に何でもします。
 いつか、その幸せが無くなってしまうものだとしても。

(166) 2014/10/10(Fri) 19時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[目の前で断りを入れて電話に出る相手には、苦笑いにも近い顔で気にしていない旨を伝えただろう。
自分のマグの中身が空になったのなら相手の電話を、ただ待つつもりで。

ふと自分の端末にも目を通す。
電話中の相手に「すみません」と一礼してから文字を打ち込み始めた。]

(167) 2014/10/10(Fri) 19時半頃

手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 20時頃


【墓】 良家の息子 ルーカス


…何とも傲慢な蝶だ。
君はもう、巣の中に居ると言うのに。

[悪戯のように落とされた言葉>>+16には、クスリと笑いながら言い返して見せて。こんな他愛のない言葉遊びを再び交わす事が出来る喜びに酔いしれる。
頬へと触れる吐息を感じながら、視線を降ろした先には僅かに浮いた踵。
――見えたそれを、どうにも可愛らしく思うてしまったと知れれば。彼は気を悪くしてしまうだろうか…それとも。]

……泣いてしまう、か。
それなら、電話をかけなかった判断は正しかった。

――……離れた場所で泣かれても、何も出来ない。

[頭の後ろに回された手に目を細めながら、離れた間の事を思い、小さな声で呟く。回された手に沿うように手のひらでなぞり、肩から腰へとゆるりと撫ぜ。
彼の内心など気付かぬままに唇を寄せたのなら、小さな小さな時を刻む音も聞こえては来ただろうか。そうしてそれに混じるように、彼の鼓動も聞こえた気がして――。]

(+19) 2014/10/10(Fri) 20時頃

【墓】 良家の息子 ルーカス


………ほう。

[そうして彼が見せたそれ>>+17へと視線を移したのなら、男は小さく感嘆の声を上げる。
鎖の付いた先には、小さな時計がひとつ。蜘蛛の巣を模した文字盤に囚われた白い蝶に、刻を刻みながら巣の中を伝う金の蜘蛛。
彼のその手で首へと付けられたそれは、似合っているとは言えなかったかもしれないが――先程まで彼が付けていたからか、それともその蝶と蜘蛛とに自分達を重ねたからか。仄かに伝わる金属の暖かさは、男を酷く安心させた。]

――成る程。
文字盤の巣に捕らわれた蝶が君で、針の蜘蛛が俺、か。

……く、く。中々いいセンスじゃあないか。
ほら、見てご覧。この蜘蛛は、蝶を喰らうのが待ちきれないらしい。

[頬への口付け>>+18に、そしてこの贈り物に男は滲む嬉しさを隠そうともせず。柔らかい微笑を浮かべ、彼の頬へと口付けを返したのなら、首に下がった時計を指して見せただろう。
丁度、長針が12へと差し掛かる頃だったらしく、まるで待ち侘びるように蝶を狙う長針の蜘蛛。その様に思わず吹き出しながら、彼の瞳を覗き込む。]

(+20) 2014/10/10(Fri) 20時頃

【墓】 良家の息子 ルーカス


――……まるで俺のようじゃあないか。

[その言葉を告げたと同じ頃に、長針がひとつ動き。文字盤の蝶を喰らう蜘蛛のように、男もまた自分の巣へと捕らわれた蝶を喰らおうと、ほんの少しだけ荒く、唇を重ねる。
…先とは違い、ここはもう巣の中だから。彼もきっと――自ら捕らわれに来た彼なら、拒絶はきっと、しないだろうと。]

気に入ったよ、ありがとう。
集めた時計も、全て置いて来たから…これが最初の時計だ。

…しかし12を過ぎたら蝶から離れなければならないとは、哀れな蜘蛛じゃあないか。
一度会えたらまた時が満ちるまで君に会えないとは…俺なら、耐えれそうに無い。

[口付けを交わしたのは、果たしてどれくらいの間だっただろう。名残り惜しげに蝶から離れる蜘蛛に視線を向けながら、男はその白い手袋に包まれた手を引く。
そうして時計の蜘蛛とは違い、未だその腕の中に蝶を捉えたままの男は、獲物を逃すまいと腕に力を込めはしただろう。]

(+21) 2014/10/10(Fri) 20時頃

【墓】 良家の息子 ルーカス


――いっそ、時を止めてしまおうか。

["そうしたら、離れずに済むだろう?"、なんて。戯けるように言葉を投げながら、僅かに身体を離して彼の手を引き。
彼がそれに倣ってくれたのなら、二人で共にソファへと。あの夜語り明かした時のように、寄り添おうとしただろう。]

そう言えば、殴られた…と言っていたが。
口の中は、まだ痛むか?

痛むなら、氷を持って来るが。

[珈琲が染みる、と言っていたから、恐らくは顔を殴られたのだろう。痛みが無いように、そっと頬へと――今更かもしれないけれど――触れながら。
そうしてまた、痛みの具合が解らぬ男は、啄ばむように唇を寄せ。指をそっと握ったのなら――あの時血で濡れていた指は、未だ痛みを伴いはしただろうか。]

しかし情けないかな、俺は君の趣味はおろか…好物すら、知らないんだ。

……ヨハン。
君の話も、聞かせてはくれないか。

[彼へと寄り添い、軽く目を伏せながら。彼を求めるように投げてみた言葉に、彼は果たして応えてはくれるだろうか。]

(+22) 2014/10/10(Fri) 20時頃

【人】 愛人 スージー

−夕刻、街はずれ−

[今日はのんびりと散歩をすると決めて、ベレー帽と指輪を装備して街中を歩く。途中で花屋や雑貨屋を覗いたりしながら、街はずれまで歩いて、ふと見た先に、こじんまりとした神社
なんてことない神社だと分かっているけれど、狐の石像に、鳥居の奥にある社に、なぜかとても目を引かれて。

けれど]

かえらなきゃ

[彼の人が待っているからと。帰る場所はとても優しいあの人のもとだと。
夢心地のような酩酊感の中、呟いて、足を引いて]

(帰らなきゃ。先生と夜に散歩に行くし……私の場所は、あそこだから)

[まるで何かを恐れるかのように、何かと決別するかのように、背を向けて、駆け出す。
その様は逃げる様だったかも知れなくて、事実、逃げるかのような心持になっていて。
ただ、彼に会ったら抱き着きたいと、帰る場所はその腕の中だと確認したいと、そう願った]

(168) 2014/10/10(Fri) 20時頃

【人】 抜荷 錠

 ――いや、大丈夫。
 事情もあるだろうからね、“嫌い”になんて為らないよ。

[苦笑いを浮かべ、もう一度クラリッサの問いを否定し。
 あくまでルーカスのみに限ったことだと姿勢を改める。>>165]

 そうだね。
 今までの暮らしを大事にしたいという者も居れば、
 獣と化した今、生き辛い國に留まりたくない獣もいるだろう

 どちらにせよ、生半可に生きてはいけないね。
 もしも、

 ……もしも全てが夢であったら、と思うことはある。

[>>166スザンナの見解を聞いた上で、納得の姿勢を示す。
 獣人を助けようとするヒト、ヒトと獣に挟まれてしまった獣人、
 そして獣人に関わる“外敵”
 三者三様の思いの中で、今日も明日も鐘は鳴るのだ。]

(169) 2014/10/10(Fri) 20時頃

【墓】 奇跡の子 カリュクス

[頭の中で捲られる物語のページ。
その最後の言葉が終わった後。
列車は音もなく何処かに止まった。

シン、と空気のなる音が耳の奥をこだまする。]

 白鳥の停車場ですか―――?
 それとも

[降りるべきなのかどうか、自分にはわからない。
そもそも最初から乗っていたわけではないのだから

この列車が今どこを通っているのかわからない。
本屋の店主ならば知っているのかもしれないけれど。

星空を走る列車を一つしか自分は知らなかった。]

(+23) 2014/10/10(Fri) 20時半頃

【墓】 奇跡の子 カリュクス

 南十字星を観たいです……。

[あの本の列車とこの列車が同じなのかはわからない。

けれども、もしも同じものなら。
そして、同じ道筋を通るなら。

獣になることを選んでまで
近づきたかった場所を通るのでは―――

そんな感じがした。]

(+24) 2014/10/10(Fri) 20時半頃

【人】 抜荷 錠

 そうすれば、誰も生活を脅かされないし、
 國を離れずに居られる、が―――

 獣人騒動のおかげで、得たものもある。
 それを無くしたいとは思わない。
 
[クラリッサもまた、同じであれば良い。
 倖せの為ならばなんでもすると告げた彼女も。
 何かを得たのであれば、]

 あぁ構わない、どうぞ。
 まだ時間は大丈夫かな?

 やはりサンドイッチをテイクアウトするべきだ。
 食べる機を逃したら、腹を減らしている奴にやればいい。

[持ち帰り用でサンドイッチを頼む傍ら、
 ホットチョコレートの分も含め、飲食代を先に支払う。]

(170) 2014/10/10(Fri) 20時半頃

【人】 抜荷 錠

 …なくなってしまうかどうかは、君次第ではないかな。

 願うだけでは消えてしまうものだとしても、
 与えることができるのは、きっとヒトだと思うからね
 神ではない。

[携帯を弄る手の邪魔にならぬように。
 聞き取れぬかどうか、という程の小声で、景観を眺め、呟く。

 獣人も半分はヒト。
 与える存在であり、与えられる存在であるのだと、

 心の中で、結論付けた*] 

(171) 2014/10/10(Fri) 20時半頃

愛人 スージーは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 20時半頃


抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 20時半頃


愛人 スージーは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 20時半頃


【人】 教え子 シメオン

――回想昨日午前:本屋前――

  ――、…言っとくけど、俺覚え悪いよ。
 
[ 合う鳶色が微笑むのに、暗灰色は地面に微かに落とされていれば、気付かず小さく呟いた。
友達だから、と言われれば薄笑いはただ元通りに、相手の方へと向き直る。薄く涙の跡を残すそこには、また緩く口角を上げて。ただいつも通り自らの視線を交わす。鳶色はまた柔い色を持って絡んだのだったか。]

  ……痛そう。

[ >>80 信じる?と尋ねられれば首を再度大きく傾けた。
半信半疑、と軽い口ぶりで告げるのを、緩い頭に反芻させながら。

顳かみ付近から生える両角に目を添えては、一夜にして伸びるそれを想像しては僅かに表情を顰めた。間近で揺れるそれを見れば、現実に触れる表面が湧いては、自然そこへ指を伸ばしかけ。]

(172) 2014/10/10(Fri) 20時半頃

【人】 教え子 シメオン



  …そう。じゃあ止めておく。
  オズは、飼って欲しい相手がいるの?


[ 揶揄いじみたその言葉に。
飼うのも、飼われるのもと手を止めては。――学生服に揺れる鴉色を微かに過らせる。

ただ友人の腕は緩く取ったままに。潜めた声色がマフラーに落ちれば、す、と顔を寄せ覗き込むように尋ねた。
“恐がりなんだね”と小さく自身との合間に、地面に微かに零す。

手のひらを取れば、引かれることも無いそれに薄い笑みを擡げながら。困ったように向けられた鳶色>>80には小さく瞬いて、思わず口角を歪めた。課題もやらないなら特に図書館に行く用も無い。道を覚える必要も、また。

――かといってキャスケットの彼と迷子になる気もなければ、付近の店でも周ってみたかもしれない。特に多く語りかけることもなく、歩を進め。*]

(173) 2014/10/10(Fri) 20時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

――――――――――――――
差出人:クラリス
宛先:クロ>>78
――――――――――――――
Re:呪いはどう?
20xx年 10月4日
――――――――――――――

誰も着ろだなんて言ってないわ。
貴方も大概律儀な人。

今はお客さんとお話をしているから、返してくれるなら夕方か夜頃に。
ああでも、返してくれなくてもいいのよ。
頭巾を見る度に私を思い出すのも、有る意味呪いね、なんて。

――――――――――――――

[明確な時間も場所も記さずに送信ボタンを押す。
ただでさえ彼に会うのだから、いずれ返してもらおうと呑気な事を考えて。
再び目の前の先生と視線を合わせた。*]

(174) 2014/10/10(Fri) 21時頃

【墓】 MNU機関 ジャニス


……気に入ってくれたみたいで、良かったわ。

[嬉しそうに笑う相手>>+20に、安堵した風に息を吐く。
頬に返される口付けにぴくりと体を震わせながら、彼の指す時計へ視線を向けた。覗き込まれる瞳に気付いたなら、すぐに見つめ返しただろうけど]

るー、……ん、

[彼の名を呼ぶ形に開かれた口は、荒い口付け>>+21には塞がれた。先までは余裕無く重ねる事しか出来なかったけれど、漸くそれに応える事が出来ただろうか。
角度を変え、重ねる度に熱い吐息を零す。やがて唇が離されたのなら、見せ付ける様に唇を舐めてみせた。

手を引かれたのならそれに従って、逃すまいとするその腕に寄り添う。そんなに力を込めなくても、逃げるつもりなどないのに、なんて。胸中でだけ苦笑しながら]

(+25) 2014/10/10(Fri) 21時頃

【墓】 MNU機関 ジャニス


あら、良いわね。
そうしたらきっと、蝶も寂しくないわ。

[最後に一度、彼がそうした様に時計に口付けて、手を引かれるままソファへと導かれた。
座る彼に体を預け、腕を絡ませる。そうして緩む口元を隠しもせず、彼の方を見上げただろう]

……もう痛くないわ。
氷なんか要らない。

[頬に触れる手>>+22にほんの少し眉を寄せ。何処にも行かせないという風に、絡める腕に力を込める。
実際の所、切れた口は未だに痛むのだけれど。素直にそう言って、彼が離れて行ってしまうのが嫌だった。……例え、氷を持ってくるだけの僅かな時間でも。もう、離れたくはないから。
寄せられる唇と、指先に触れる手と。その二つに目を細める。口内は兎も角、指先の痛みはとうに無くなっていた。

そうして、乞う様に投げられた言葉には、幾度か瞬く。けれどすぐにはにかむ様に微笑めば、よりいっそう彼に寄り添って]

(+26) 2014/10/10(Fri) 21時頃

【墓】 MNU機関 ジャニス


……アタシはね、チョコレートが好き。
後は、ココアとか、ホットミルクとか。甘くて、安心出来る物が好き。

[身を乗り出し彼と向かい合ったのなら、軽く右手を上げ、一つ彼に教える度に指を折っていく。ひとつ、ふたつ。彼が教えてくれたのと同じ様に、自分の事を、少しずつでも彼には伝えてゆく。
たったこれだけで、胸が弾む様に高鳴った。たったこれだけで、満たされてしまう]

それと、やっぱり舞台は外せないわね。
アタシ、人に見られるのが好きなの。舞台に立って、役を演じて。……そこに向けられる視線が、堪らなく好き。

……そして、

[指を折るのを止め、ふと視線を彼に向ける。指先を握るその手を一度離したなら、絡める様に手を繋いだ。
そうして満足そうに口元を緩ませて、そっと。その手を自らの胸元に当て様としただろう]

(+27) 2014/10/10(Fri) 21時頃

【墓】 MNU機関 ジャニス

――アナタの事が、すき。
きっと、これがアタシの中でいちばん大切なこと。

[押し当てたてのひらに、高鳴る鼓動は伝わるだろうか。張り裂けそうなくらいの、この気持ちは。
微かに震えてすらいる手を、ぎゅっと握り締める。少し冷えた指先でも、きっと彼よりはあたたかいんじゃないだろうか。ほんの僅かでも、この熱から。彼への想いが伝われば良いのに。

伏せた瞳を縁取る睫毛が、ふるりと震えた。それでも口元は柔く微笑んでいる。
ああ、愛しさというものは。……こんなにも、泣きだしそうなくらいに、胸を締め付けるものなのか]

……アナタにとっての、いちばんじゃなくても良いから。傍においてね。

[向かい合うのを止め、彼の肩に頭を乗せる。ゆるりと胸元から手を離して、重ねたままその手を降ろす。手袋越しの体温は、何とももどかしいものではあったけれど。柔く伝わる彼の体温が心地良くて、離す事など出来やしない

――そうして小さく小さく呟いた言葉は、彼に届いたかどうか。届かなくたって、別に構いやしないけど]

(+28) 2014/10/10(Fri) 21時頃

手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 21時半頃


【人】 抜荷 錠

 ― 夕方・花屋 ―

[愛車のミニクーパーのハンドルを握るのは久しぶりだ。
 小型という程車内は狭く感じず、二人で乗る分には
 充分な奥行があるし、快適だ

 大通りの花屋前で停車し、車を降りて店主に声をかける。]

 やあ、ミナカタさん。奥さんもお揃いで。
 バイトの彼は居なそうかな。

 いや、寧ろ丁度いいんだ。

[青年が町に馴染んでからというもの、
 花を買う時はトレイルに包んで貰うことが多かったが、
 今日の買い物は彼が居ない方がいい。
 昨日の冷やかしが確固としたものに
 変わってしまうのは、流石に避けたい]

(175) 2014/10/10(Fri) 21時半頃

【人】 抜荷 錠

 『 そういえば昨日はあいつが配達に伺いましたけど、
  なにか失礼なことをしましたか? 』

[バイトの彼は、花屋夫妻にとって大きな子供のような扱われ方。
 話を出せば、注文を確認するより先に、質問の矢が撃たれる

 それも髪が赤かった時代>>65を知っているからこそ。
 ――“家族”を心配する心が、あるからこそ。

 御伽噺で思い起こされる>>64本当の両親の話。
 彼はふたつの家族の中で育ったのだ。
 其処にちょっとしたシンパシーを覺えながら。

 今は“何方”にも会えない自分と比較して、
 彼は恵まれているな、と思うのだった。]

(176) 2014/10/10(Fri) 22時頃

【人】 抜荷 錠

 いやぁ、そうじゃないんだよ。
 トレイルは私の良い話し相手になってくれる。

 それに彼の若いセンスで喜ぶ顔も増える一方だろう
 ………いい拾い物をしたね、お二人は。

 やはり若者には若者を宛てねば、
 俺も店主さんたちも…年配は歳食う一方だからな

[そう年齢も変わらないし充分若々しい二人を見て、笑いながら。
 あいつはまだまだです、と告げる店主をよそに
 所望する花を告げてから、奥方に目を丸められた。

 そうだな、こんな何でもない日に買う花ではない。
 それに中途半端な本数も、やはり珍妙で。]

(177) 2014/10/10(Fri) 22時頃

【人】 抜荷 錠

[包んで貰っている間、スザンナにメールを打つ。
 少し早いが公園の前で車を停めているから、
 そこで落ち合おうと記述して、電子の鳩が文を運んでゆく。

 白い鳩のマークを見詰めながら思ったのは、白い大きな羽根。
 今は私室で眠るあの羽根が、金糸雀のものとは知らないが
 幸運を呼び寄せる白い鴉を、頭の中で彷彿とさせて。

 ――倖せは、いつも近くにあるものだ。
 青い鳥はただの鳩であり、身近に居なくてはならない。
 しかしまあ、呼び寄せてくれたのがあの白い羽根と思いたい。
 大学の図書館にまで連れていったあの白い羽根が
 倖せを呼んでくれたのだと、そう思えば人生は明るくなる]

(178) 2014/10/10(Fri) 22時頃

【墓】 本屋 ベネット

[コンコン、といつかの悪夢を思い出させるような音>>3:334に、ベネットは身体をびくりと緊張させた。

そろりと窓を見ると、銀いろの―――銀河の岸のすすきとおなじいろの紙がはためいていて、声を失った。

半ば取りつかれたようにカララ、と乾いた音を立てて窓を開ける。]


君は…………



[つぶやいてから手を取って列車に招き入れると、折りたたまれる翼に、ふっと目を細めた。いつか落ちていた羽根は、彼女の物だったのかもしれない。

窓に腰掛けてつま先をゆらし、なにもいわない。本当に彼女だろうか。ジョバンニが見たカムパネルラのように、いつか消えてしまうまぼろしだろうか。]

『ぼく、白鳥を見るなら、ほんとうにすきだ。川のとおくを飛んでいったってぼくはきっとみえる。』


[音もなく列車が止まったとき、おもわずそう言った。彼女は振り向いたろうか。]

(+29) 2014/10/10(Fri) 22時頃

【人】 抜荷 錠

 ― 夕方・花屋→公園 ―

 『かすみ草もおまけでいれておきますね。』

[奥方の気配りに笑みを返し、代金を払う。
 助手席に花束を乗せ、花屋を離れてゆく。

 夕方の紅い日差しに包まれた公園へとミニクーパーを走らせ、
 車内でラジオを聞きながら、彼女の訪れを待つ。

 『子犬のワルツ』の軽やかなメロディラインに鼓膜を貸しながら。
 助手席には、かすみ草に包まれた19本の紅い薔薇が
 今はブーケに姿を変え、座るべき女性を待っていた。]

 ―――… かすみ草に間違えられては困るからな。

[情熱の色を持つ華やかな其れが、
 愛しい子犬を指しているのだと分からせる為に。

 彼女の年齢と同じ、19本*]

(179) 2014/10/10(Fri) 22時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 22時頃


奇跡の子 カリュクスは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 22時半頃


抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 22時半頃


抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 22時半頃


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 22時半頃


【墓】 奇跡の子 カリュクス

[音もなく列車が止まった。
振動も何もないのに確かに『止まった』と思ったのは

車窓から光の尾を揺らし、後ろに流れる赤や橙の灯火や
燐光の三角標が後ろに止まって見えたから。

息をすることも忘れて、列車の止まった先を見つめ
窓から停車場に降り立とうとした時、ふと後ろから聞こえた声>>+29

こくんと息を呑み、声の主を振り返り。]

 時計は11時かっきりですか?

[彼の方を見つめ、そう問いかけた。]

(+30) 2014/10/10(Fri) 22時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

―公園―

[そのメール>>174が届いたのは昼に差し掛かる頃より後>>159
つま先を公園から一歩外へと向ける途中>>164

震える端末に指先を伸ばす。同時につるりとした表面の指輪が触れたけれど見向きもせず、素直に取り出したのは携帯。

表示された宛先を確認する。]

(180) 2014/10/10(Fri) 22時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

――――――――――――――
差出人:黒ヤギ
宛先:クラリス
――――――――――――――
Re:君こそ配達は順調?
20xx年 10月4日
――――――――――――――

被せられたんだよ

僕が捨てないとでも思っているのかい?
君も大概ロマンチストらしい

人の持ち物…それも女性のものなんて持ち歩く趣味はないから君に返すよ

残念、呪いは一つで十分さ

夕方か夜ね 君と初めて会った場所
そこでいいかな?
――――――――――――――

(181) 2014/10/10(Fri) 22時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[数行、手早く打ち込めば再び足を動かそうとする。
方角は商店街の方。訪れることが出来たかどうかは相手次第。]

(182) 2014/10/10(Fri) 22時半頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 22時半頃


【人】 双生児 オスカー

――――――――――――――
宛先:ヤニク>>95
――――――――――――――
Re:白山羊さんったら
20xx年10月4日 xx:yy
――――――――――――――
本屋の鍵を開けたまま、どこかにお出かけしたみたい
そういう人なの? …早めに戻ってきてくれるといいけど

このまま、狼から赤ずきんに永久就職してみたら?
結構、赤ずきん似合ってたし

是非そうしてて。何せ、ベネットさんにまた会えないと、クロ山羊さんに何も届けられないんで

本? 國立図書館のそこそこ常連、ってぐらいには好きだよ
童話はもう何年もご無沙汰してるけどね

…別の意味で、食べられてないといいけど。なんてね
――――――――――――――

(183) 2014/10/10(Fri) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

― 現在:本屋内 ―

[――赤ずきんへと返り咲いたらしい狼へ、メールを送信する。
改めて文章にした現状に、自然と丸まり出す肩からずるりと鞄が滑り落ち、階段をがたり、と打ち鳴らした。

その拍子に、鞄の外ポケットに差し込んでいたボールペンが軽い音を立てて、下へ下へと転がって行く。その姿を見届けては、唸りに似た溜息を零し。やれやれと、重い足を浮かした。

そろそろだろうか、と呼び寄せた相手を思考の隅に浮かべながら。]

 (…――無駄な不法侵入を重ねただけのような)

[蹄を静かに立てながら一階へと戻ると、落し物に手を伸ばそうと腰を落とし。手を握り締めた、その時。
チリ、というカウベルの微かな音と共に、鍵の見つからなかった扉が動きだした。

静かに開かれた空間から、細い影が静かに店内へと伸びて。咄嗟に、その様子を視線が追いかけた。]

(184) 2014/10/10(Fri) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

 ――…本当に、いないよ。こんにちは、吉サン。

[姿勢を戻しながら、現れた来訪者>>134の姿に少し目元を和らげて。ペンを握ったままの手を、軽く持ち上げて見せた。

…不可思議な事件と噂に、彼の誘い>>102は繋がっているのだろうか。耳に届いた呟きを反復しつつ。そのどこか否定的な口当たりに、胸が騒めいた。]

 …… ……――ええと、呼び寄せてごめん。
 これ…が、先生に届けてほしい手拭い。封筒は、吉サンに。

[若干の折り皺が付き始めている手拭いと、厚地の白い封筒を取り出し、差し出す。
"鼬さんへ"と書かれた封筒の中身については、説明しなくとも大丈夫だろう。

気持ちばかりの紙幣を思い返しながら、相手の手が伸びるのを待つ。
受け取って貰えれば、視線は相手に向けつつも、足をカウンターへと運び。ヤニクが会いたがっていた事を記した便箋をその上に置いては、相手の元へと戻った。]

(185) 2014/10/10(Fri) 23時頃

【墓】 奇跡の子 カリュクス

[彼の方に向けていた顔を逸らすことなく、
けれども緩やかに瞼を閉じる。

自分と重ねてしまうことの多かった物語の登場人物。
その台詞が口をついて出る。]

『お母さんは、僕を許してくださるだろうか』

[それは遠い遠い三角票の辺りにいる母親を思って
どもりながら思い切ったように、カムパネルラが口にした言葉。

自分とは境遇も何もかもが違う。
けれども言わずにはいられなかったのだ。

空に近づけば逢えるのではないか―――と
遠いところに居場所を求め

翼をもらった自分のことを許してくれるのだろうか。

そんな不安が心の中にぽかり浮かんで揺れていた。]

(+31) 2014/10/10(Fri) 23時頃

【人】 手伝い クラリッサ

―昼・大学構内―

[再三問いを否定>>169されれば、喉元を通らない部分はあるものの申し訳なさそうに微笑んだ。]

 夢であったら……現実では、夢で会った人には出会えないですからね。

 獣人騒動で得た物……?

[訝しげな視線を隠す事なく相手に向けた。
一見、ヒトにしか見えない先生が獣人騒動で得られた物とは何だろう。学問のフィールドで新たなステップに登る為の見解か。

それとも、理屈では到底理解の及ばない情動にも似た何かだろうか。]

(186) 2014/10/10(Fri) 23時頃

【人】 手伝い クラリッサ

[問おうと口を開きかけた所で時間の事を先に問われれば、ガタリと忙しなく椅子を鳴らす。
手を滑らせながら取り出したサイフは、先に支払われた伝票を見て仕舞われることになった。
渡されたであろうサンドイッチの入った袋と、自前の時計の袋を抱える。

何度も何度もお辞儀をして礼を述べると、今はもう姿の見えなくなった時計の主にもしたようにその場を後にした。
また、繰り返す。]

 先生に護って貰える人は幸せでしょうね。
 何を護るべきなのか分かっている……先生に。

[無くさない為に、相手が抱えている物は何一つ知らないけれど。]

 それでは、また講義楽しみにしてますから。

[残りの仕事を片付けに、バイクへと向かう。*]

(187) 2014/10/10(Fri) 23時頃

【人】 手伝い クラリッサ

―夕方・大学構内→自宅―

[先生との話を終え、仕事も終われば自宅の扉を開ける。
誰もいない部屋に"ただいま"と声を掛けて、返事が来ない事に安堵するのが日課であった。
サボテンと折り紙を玄関の靴箱の上に飾ってやる。
ドアに備え付けられたポストから、マンション管理に関する手紙を取り出した。

目を見開いた。
ガス代と電気代の領収書、廊下清掃のお知らせの間に仰々しい封筒が挟まっていたから。

鞄を床に落とす。その場で封を破った。飛び込んできた文字に、心臓が早鐘を打つ。

『出国手続き完了』

現実が、音を立てて崩れて行くのを、ただ聞くことしか出来ない。*]

(188) 2014/10/10(Fri) 23時頃

【人】 手伝い クラリッサ

[何秒、何分、もしかしたら何十分、放心していただろう。

慌てて取り出したのは端末。
そこには既に彼からの着信が入っていた。
渡りに船……というのは、この事。

どうして彼に会いたいか?

先生の言葉>>170を思い出した。
私を表す明確な言葉。
目に見える嘘吐きの証を手に入れたいという欲。
彼と出会わなければ、否……沢山の皮を被っていた彼に言われたからこそ、恐らく得られた物だろう。]

(189) 2014/10/10(Fri) 23時頃

【人】 手伝い クラリッサ

 同族嫌悪……

[だったのかもしれない。

いくらジーザスと叫んだ所で、神様は私を救ってはくれなかった。私にも神は救えない。
ヒトとヒトは?


残り僅かな現実にパン屑を落としても構わないだろうか。
例え、もう引き返せないとしても。
彼に願いを託す事がワガママだとしても。

……できれば願うだけではなくて、最後に与えられる物があればいい。

向かう先は、彼と出会った商店街。*]

(190) 2014/10/10(Fri) 23時頃

【人】 教え子 シメオン

   ―今日>>145後夕刻・路地―

[ 雲影は一つも石畳にかからず、陽がこちらにかかるのを避けるように歩いていた。

通りかかりに通いの本屋への道を見かければ、以前買った文庫本を思い出した。朝の僅かな時間に読み進めては、栞を挟みサイドテーブルに載せてあるそれ。作者の他の作を店主に尋ねてみようかと思っては、普段通りに足が逸れる。
今は、と。
――カウンターに立つエプロン姿の彼が、行方不明だという噂も知らなければ。


再度端末を開けば、>>3:297.>>3:298 配達員の彼女へと返信を書き出す。そういえば、と。よく大学の講義に顔を出すのを、彼女自身から聞いた気もする。確か先輩の、と思い返し文を付け足しながら、路地へと背を寄り掛からせ。

また彼女の現状>>188を、こちらも知らないままに。]

(191) 2014/10/10(Fri) 23時半頃

【人】 教え子 シメオン

――――――――――――――
宛先:クラリス>>3:297
――――――――――――――
件名:この前ぶり。
20xx年 10月4日
――――――――――――――
傘持ってなかったみたいだけど平気だった?

昨日なら黒い子。多分。会えたよ、ありがとう。
白い子の手の感触が不思議だったって、その白い子?

ところで、俺も聞きたい事あって。大学の講義についてとか。そっちこそ恋人について、とか。聞きそびれた事もあるし。また学校始まったら会える?

P.S.プロポーズって花束でいいの?**
――――――――――――――

(192) 2014/10/10(Fri) 23時半頃

教え子 シメオンは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 23時半頃


手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 23時半頃


【人】 営利政府 トレイル

["どうして僕を誘ったのかわからない"
友人の意見は尤もだろう。言葉足らずなんだ、いつも。

プラスチックの容器が変形した音を耳で拾い>>163、空気を変えた友人を見て、いつものように注意をしようとしたがそれも辞めた。]

 お前の問いに答えよう。

[替りに吐き出したのは先程の話題に対する答え。見下ろされる姿勢>>164のまま眼は友人はしっかり見据え]

 俺の誘いは冗談ではない。
 俺は日常から抜け出したかったのは事実だ。
 両親との思い出でもある御伽噺はいつも主人公に日常と違う"何か"が起こる。
 だけど俺は毎日毎日同じ日常の繰り返し。
 少しは御伽噺の主人公の様なことも憧れた。

(193) 2014/10/11(Sat) 00時頃

【人】 双生児 オスカー

[彼>>134の前に戻れば、僅かに低い相手の瞳を覗き、一寸喉を唸らせる。
どうせならば、菓子か飲み物でも用意しておくべきだっただろうか。我侭への労いが言葉…と紙幣だけなのも、素っ気ない。

とはいえ、今から外へ出る気にはなれなかった。]

 ――お店、放っておくのも何だし。
 ちょっと店番するつもりだけど……吉サンは、どうする?

[そう投げかけて。首を横に振りながら、苦笑する。]

 …――店番、と言っても。
 きっと、いないよりはマシなレベル、だけどね。

[バイト代が入ったら、真っ先に和菓子を送ろう。
そんな楽観を下しつつ。カウンターの裏へと回っては、置かれた椅子に腰かけて。徐に鞄の中から、春を思わせる花の描かれた便箋を取り出す。

手にしたままのボールペンの先を罫線の上へと置くと、静かに息を落とした。そうして、今日の日付を書き込んでは、物語のような長い話を筆に乗せる。

…もし、覗きこまれる気配があれば、さっと伏せて隠しただろう。]

(194) 2014/10/11(Sat) 00時頃

【人】 営利政府 トレイル

 でも今は違う。
 お前が俺を"筆者"だというのなら、お前の物語の続きを書きたい。
 お前が俺の物語にお邪魔をしているというのなら、"主人公"はそのまま友を連れて行きたい。
 …端役で俺は満足だ、お前の物語を書けるなら。
 どちらかと言えば今はこの気持ちの方が強いな。

(195) 2014/10/11(Sat) 00時頃

【人】 営利政府 トレイル

 書かせろよ、お前の物語の続きを俺に。
 "主人公"のヤニクさんよ。
 その魔法が完全に解けるまで、見届けさせろよ。
 だから――…

(196) 2014/10/11(Sat) 00時頃

【人】 営利政府 トレイル

 俺が、お前を、見つけてみせる。

[己の意志を言葉に乗せる。主人公に拘っていたのに自ら口にしたのは筆者としての自分だった。その事に自らが驚くのだが、友人の物語を紡いだことで心に変化を齎した。両親が語ってくれたように自らも語りたい、そう思った。]

 行けよ、それを返しにさ。
 言いたいことは言ったから、俺は。

[携帯でメールを返す>>180友人に促すように声をかける。追い払う仕草を見せては、悪戯の様に笑ってここまで付き合わせた礼を言う。そして恒例になったであろう挨拶をする為に、その手を挙げて友人を見送った。]

 ありがとな、気づかせてくれて。

[小さくなる後ろ姿にそう呟いて。]

(197) 2014/10/11(Sat) 00時頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/10/11(Sat) 00時頃


双生児 オスカーは、メモを貼った。

2014/10/11(Sat) 00時頃


【人】 抜荷 錠

[車内で待ち人の到着を待つまでの間、
 急いで戻っていった姿>>187と、
 時計やらが入っていた袋を思い出す。]

 次に中身を改める時、気が付くかな。

[よく講義に顔を出してくれた配達員の娘が
 誰かにメールを返している間、
 午前中の講義の合間に寄ってきた雑貨屋で
 仕事中の足労に対し勞いを籠めて購入した
 金属で出来たアンティーク調の
 ブックマーカーを混入しておいた。

 目的の物を探すついでではあったけれど、
 女性が好むようなデザインを選んだつもり。]

(198) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 抜荷 錠

 手渡してしまうと、効果が消えるからなぁ
 自分で探し出してこそ、…

[四葉のクローバーのデザインの本留め具。

 局長からはドジだと評価を受けているが――
 倖せを与えることばかり考えていそうな
 他人に対して、真面目な彼女の為に。

 幸福の四葉を見つけられるのは、いつのことに為るか*]

(199) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[5年前に受け入れてくれた店主たちは自分の中ではもう一人の両親だった。悪いことは本当の子供のように叱ってくれて、良いことはまるで自分たちのように喜び、褒めてくれた。

彼らに子供はいないらしい。だから余計に可愛がってくれたのかもしれないが、例えこの國を出ることになっても実家があの店なのは変わらない。悲しむ姿を見る可能性はないとは言い切れないが縁が切れるわけでもない。]

 子供じゃないんだよ、もう俺は。

[自らの足でこの地に来た。だから自分の足で出て行くことも。
何か考え事をしては持ってきた御伽噺の本をぱらぱらと捲っては物語の冒頭を指でなぞって、続きは見えない文字で"狼"の物語を綴る。そして今出来上がった新たな一頁を口にして、物語の頁は厚みを増した。]

(200) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/10/11(Sat) 00時半頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

――――――――――――――
差出人:皇マユミ
宛先:チェシャ猫さん
――――――――――――――

20xx年10月4日
――――――――――――――

こんにちは、こんにちはチェシャ猫さん。
今夜もとっても月が綺麗ね。

突然ごめんなさい、でも御伽の国に時間は無いわ。
時間に縛られるのは白兎だけで十分よ。

ねえ、聞いてくれる?私の最後のお噺かもしれないの。

(201) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/11(Sat) 00時半頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

白雪姫は、毒林檎の眠りからキスでお目覚め。
眠り姫もまた然り。糸車の棘はキスに溶けた。
アリスだってお母様に起こされて。
そうして、私も、

チェシャ猫さん、チェシャ猫さん。
進み始めた物語、そうして終わりはいつか来るのね
それを分かってたけど認めなかった私と、きっと貴方もわかってる。

―――『ウェンディは大人になっては、空は飛べない。』

ネバーランドに永住する方法なんて、現実に生きる私達には無いの。

現実は苦しいわ。まるで砂糖の無い珈琲みたいに。
この前私、飲んだんだ。苦い苦い、真黒なそれをね。
到底飲めるものではなかった、だって苦くて――見たくない色を、してるから。

ねえそれでも。
どんな形でも砂糖があれば、飲めそうだって、思ったの。
きっと貴方も好きになる、誰かが嫌っていたその味をね。…私は当分ムリだけど。

(202) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

チェシャ猫さん、チェシャ猫さん。
私の噺は分かりにくいかなあ。
私ね、自分もリアルも大嫌いよ。それは今でも変わらない。
でも、だいすきな王子様が好きなものは好きだから。

チェシャ猫さん、これはしあわせと言うのかしら。
遠いこころの中で焦がれていた彼の瞳に映ったこと、そうして彼の唇が私の名前を、恋を紡いでくれたこと。
それだけで夢の国から飛び出してしまいたくなったのよ。

チェシャ猫さん、私はこれをしあわせと謳いたいの。

――例え魔女が見せるわるい夢だとしても。

貴方は御伽の国から出られたのかな。
また逢えたなら、お茶会を開きましょう。
砂糖にケーキにクッキーに。飛び切り苦い珈琲も添えて。
大丈夫、グレープフルーツは飾っておくわ。*

――――――――――――――

(203) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

―公園―

[向き合う瞳>>193を真っ直ぐと捉える。相変わらず照りつけるような陽射しは男の背も灼いたけれど、気にはならなかった。

友の言葉を耳で拾うために。決して聞き漏らすことのないように動かすのだ。]

 ――…そう、それが君の答えなんだね、トレイル。

[彼が主人公に憧れる理由。

彼の髪色が男の被る頭巾のように鮮やかであった頃から知っていた男は、彼の家庭事情についてどのくらい知っていただろう。

御伽噺の主人公へと思いを馳せる言葉を、筆者として、主人公として、端役で満足だと言う彼の口から零れる言の葉に、目元を和らげる。

誰に見せていたでもない、猫でも鶴でも山羊でもなく、狼とも違う…彼の友としての笑みを浮かべた。]

(204) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

―商店街―

[暗がりにバイクの明かりと荷物を放置したまま、辿り着いたのは商店街の入り口。
小走りで其処へ向かえば元は自分の物であった赤い頭巾を探す。
そこに、彼の姿はあっただろうか。

何度も行こうとして、決して扉を開いてくれなかった花屋。
静かに本だけが鎮座するのみで店主のいない本屋。

そのどちらも、夕方の斜光に紛れて明かりは付いていないように見える。
商店街の時計に目をやればポケットに忍ばせた懐中時計よりも数分遅れていて、手のひらに彼から貰った秒針の鼓動を感じながら人を待った。

違うポケットから伝わる振動は、笑みを貼り付けた少年から。
その内容に一つ、息を吐き出すと文面を綴って行く。]

(205) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

――――――――――――――
宛先:シメオン君>>192
――――――――――――――
件名:
20xx年 10月4日
――――――――――――――
傘の心配ありがとう。走ってたら乾いちゃったわ。

そう、お友達に会えたのなら良かった。迷子にはならなかったのね。
白い子は、私が言っていた子ではないのだけれど……長い髪の、可愛らしい女の子よ。もしかして会った?

貴方の恋人について聞かせて貰えるのね。大学…のことを聞く相手は私でいいのかな?それでもいいなら、あっ恋人の話は諦めてね!

学校が始まるのは、いつからだったっけ。
たぶん会えると思う。

その時は、お話しましょうね。

ps.プロポーズなら指輪も忘れちゃダメでしょう?
花束は枯れてしまうから、残る物でガッチリ掴みなさい。

(206) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

  ――……。

[言葉は紡げなかった。代わりに唇には穏やかな弧を乗せていただろう。]

 ――また、戻ってくるよ。

[やっと音となり言葉と形を成したのはそんな言葉。
追い払うような仕草に戯けた態度を取ろうとして失敗。

いつも通りの仕草をする友人に、男もまた同じように片手を上げる。

決して振り返らない。けれど、耳元を微かに揺らした音>>197には一度]

 ――…ありがとう。

[面と向かって告げることの出来なかった礼を、捻くれた男が口にしたのは、公園から踏み出した後。]*

(207) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[また、嘘を吐いた。

会える保証なんて私には無いのに、会おうと言ってしまった。
もう癖になっている。
嘘を本当にしようとしてしまう、悪い癖。

でも、いかにもシメオンらしい文面には頬が緩んだ。それだけは本当だと思う。

行かなくなった掲示板を開いても、もう更新は止まっているようで。
ただ、待つ。]

(208) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 愛人 スージー

−夕刻、街中→公園−

[走っていたところで震えた携帯を取りだし、彼のメール>>178を確認して。
ホッと息をついてゆっくりとした歩きに変わり、息を整えながら公園へと向かう。
神社を見たことは話さないで良いだろうと考えながら公園のそばにたどり着けば、小柄な車の中の彼の姿を見つけて]

ごめんなさい、待たせた?

[運転席の方に駆けよって覗き込めば笑い返してくれただろうか。助手席を示されれば素直に助手席に回って扉を開けて座ろうとするだろう。
その席にある花を見つければ綺麗だと顔を和ませて]

(209) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

愛人 スージーは、メモを貼った。

2014/10/11(Sat) 00時半頃


【人】 さすらい人 ヤニク

―公園の後・自室→夕方・商店街―

[商店街へ足を向けたものの、忘れ物をした男は一度自身が住まうアパートに戻る。

自室に戻れば筆を取ろうとしてやめた。
代わりにチェーンを取り出し銀色の輪っかに通してやった。
無造作に詰め込んでいく。

部屋にあったのは2枚の紙切れと、空になった一本のペットボトル。そしてまだ何も綴られていない空色のレターセットと、本屋にて取り寄せたファウストが一冊。玄関には、透明のビニール傘。

獣耳が生えてくる前日から今日に至るまで、男が手に入れたものを全て置いていく。

まだ半分ほど残る僅か温かくなったペットボトルも、全て。

そうして商店街へ向かう道すがら、様々なことを思い出す。]

(210) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[時計の家に住まう蜘蛛のこと、その蜘蛛の罠に自ら捉えられた夢見鳥。

白を纏う人は、「0時を過ぎても解けない魔法」だと確か言っていた。
そして、追いかけるのだと。

飛ぶことの出来ないと告げた金糸雀は、足を動かし微かながらも自らの翼を動かし空に近付けたという。

彼女の紡ぐ物語の先は分からないけれど、探し人と出会うことはあったのだろうか。
それは何れ知ることが出来るのかは、分からないけれど。

男よりも幾分も小さな背中。
華奢な身体。細い指先。あんな少女ですらも誰にも縋ることなく、唄を紡いでいくのだろう。]

(211) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[御伽噺を強請っていた少女は、自身の物語をどう紡ぐのだろうか。

夢を望む姿は男が昔、思い寄せていた人の姿に酷似していたものだけれど、彼女はひとりでも歩き出せる力があった。
男は彼女を侮っていたのだ。

彼女の腕を、夢の世界から導き出すのは向日葵のような存在なのだろうか。それは男の知らぬところではあるけれど、しあわせであれば良いと思う。

砂糖二つ分を足した珈琲ならば、男だって口に出来るかもしれないから。葡萄柚を飾りには否めないけれど。

花屋の店先にて少し言葉を合わせた学生は今頃どうしているのだろうか。

随分と憔悴し切ったように見えたけれど、男の残した土産を彼を安心させることは出来たか。

掲示板に綴られた獣人と近い存在であるのことは知っていたけれど、結局再び会うことは出来なかった。]

(212) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[会うことが出来なかったといえば、本屋で働く青年もそうだ。
約束を取り付けた割に、連絡も無しに姿を消してしまった。

妙な噂が出回っているから不安に思うものの、少女や少年達のために早く戻って来てくれればいいと思う。

そして、少年の一人。鹿角を持つ少年に押しやって来た赤ずきん。

彼がそれを身に纏うのは想像しにくく、酷く不似合いだろうな、なんて見たこともない勝手な感想を抱く。

大人しそうな顔をしている割に随分と“素直”な彼とのやり取りはなかなか新鮮であった。

本を好むのは男も同じ。もっと早く会えていたら、なんて今更なことを少し思って苦笑した。

手紙を綴ることも考えた。けれど、やめた。手紙を送る人は素敵な人らしいから。それは彼女の主観であるようにも思うけれど、残るものは何も無くていい。今はそう思ったから。

けれど削除出来なかったから、未送信フォルダにひとつ、隣人宛の物を残して置いた。もうひとつは綴る前にやめた。]

(213) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[御伽噺の筆者は一人で十分なのだ。男は時間に縛られる白ウサギではない。彼女の言葉を借りるのなら、“チェシャ猫”なのだから。
いつか、なんて口約束は軽薄なままで良い。

ああ、そう言えば花籠を頼まれてくれた彼には一言くらい礼を言いたかったかもしれない。

雨の中傘もささずに寝こけていた不審な男に声をかけてくれた青年。
雨がすきだと言った彼に対して晴れた日での再会を並べて見送ってしまったけれど、彼は今日の空に何を思うのだろう。

そして、友のことを。思い描く。
共に旅を、なんて。

一瞬、それも悪くないかもしれないと手を伸ばしかけた事実を、男は口にすることは無いだろう。

真実を映し出す鏡を、相手の瞳に置き換えたとしたら、彼の目に映る男は正真正銘、人間あらざるべきだというのに。]

(214) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

小鳥は男を狼だと。彼は、男を友人だと、告げた。

それが、人か獣か、どちらなのか。
惑う男の胸にどれほど響いたのか、きっと彼らは知らない。

全てを捨ててしまえたら、また新たな物語を紡げるのだろうか。

それは分からないけれど、今ある自分の中に絡み付く柵を全て捨てることが出来たのなら、世界を知るのも悪く無いと。

だからこそ、彼女にとても会いたくなった。

同じウソつきの末路を、自分に一番近しいと感じた少女と、言葉を交えたくなった。

そう考えていたところで商店街へと、辿り着く。]

(215) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ――…君“も”迷子?

[少女の頭巾を被った男は、少女と出会ったのならあの日と同じ言葉を、彼女>>208へと向けただろう。

あの日とは異なって、男を照りつける茜色はきっと、男の身体を夕日色に染めていただろうけど。]

(216) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

[かちり、学生はひとつ画面を叩きました。まるで薄いその液晶の向こう、確かに送信される其れ。――まるで別れと云うようなものだけど、そう言うわけでも無く。学生は空を仰ぎ見ました。暗い夜空に星は輝き、道標は微かにも示され。満月は夢の国のように微笑んでは居ない。]

  やっぱり”こっち”は、寂しいなあ…

[学生は独り月下に呟きました。秋風は肌を掠めて体を冷やして行く。まるで近い冬を知らせるように、ただ耳吹いては宙に踊り消えて行く。]

  …さむい

[寒いと思った。ただひとつ肌を摩り、寒さを凌ぐ。まるで冷たいこの場所は、まだまだ”私”に優しく無いけれど。御伽噺の――仮初の国の帽子屋さんと戯れるよりは、きっと。
…間近で”彼”と、―――]

  本当なら、女王様に追い掛けられて夢から醒めるはずだったのに。

[全くどうして、”筋書き通りに行かない”>>1:92、なんて。学生は胸に滲む温かな気持に口許を弛め、脳裏に鮮明に浮かんだ―に想いを馳せました。まるで気恥ずかしい気持もかなぐり捨て、ただ現実に微睡み。]


   『アリスは夢から醒めましたとさ。…それはまるで、優しい王子様のキスで。…めでたし、めでたし』…なんて。*

(217) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/10/11(Sat) 01時頃


【人】 抜荷 錠

 ― 夕刻・公園前 ―

 いや、――さっき来たところだよ。
 さ、乗った乗った。ちょいと遠出するぞ今夜は。

[運転席の方へ近づいてきたスザンナ>>209に、
 窓を半ばまで引き下ろし、表情を柔らげて見詰め。
 助手席のドアを開けた彼女を迎えるのは、紅い19本の花束

 ブーケのラッピングの手持ち部分に絡まった鎖は、
 きっと、持ち上げるまで気がつかないだろう。
 その鎖が雑貨屋で購入したネックレスであり、
 錠前の形を模したペンダントトップを、飾っている事も]

(218) 2014/10/11(Sat) 01時頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/11(Sat) 01時頃


【人】 抜荷 錠

 ――吊り橋を渡りに行こう。

[吊り橋と呼ぶには頑丈過ぎて、揺れを招かない石橋。
 出國ルートの一つである、國と國を繋ぐ石の橋。
 検問を吹っ切る為の荒い運転には、慣れている。]

 震え上がって興奮した後に、セックスしたら最高かもな。

[助手席が閉まるのを見届ける傍ら、
 ハンドルに置いたままの、男の左薬指には
 ホワイトシルバーのメビウスが紅い陽光を反射させ。

 無機質な其れから手を離して、
 昨夜彼女にはめたリングのある左手を取ろうと
 緩慢に手を差し伸べさせる。]

(219) 2014/10/11(Sat) 01時頃

【人】 抜荷 錠

 
 さぁ、お手をどうぞ、レディ。



      君を  、    『 ―――――― 、 』

[口説き口上など知らない口が、愛を紡ぐ奇跡。、
 ―――彼女相手以外にはきっと、金輪際訪れない。

 幻一夜の魔法のような、その呪文は耳元だけに*]

(220) 2014/10/11(Sat) 01時頃

【人】 研修生 キリシマ

―――神隠しに会えたなら、…私も君に、逢えることは出来たのだろうか

(221) 2014/10/11(Sat) 01時頃

【人】 双生児 オスカー

[――便利屋の青年はまだ店内に残っていただろうか。

筆が止まったのは、柔らかな夕陽が店内を照らす頃だった。
疲れ切った目を瞬かせながら、ボールペンを鞄に収めては、伸びを交えつつ椅子から立ち上がる。]

 …… 回収、明日かな。

[首を左右に傾げては軽い音を鳴らしつつ。乾いた便箋の下に、綴りたての便箋を重ね、ゆっくりとした仕草でそれを白い厚地の封筒に入れ、念入りにその口を閉じる。

そうして、表に書かれた両親の名と住所を見つめ、切手の額を計算し直し――終わった、とばかりに浅く息を落とした。

せめてとばかりに、占領していたカウンターの上を丁寧に片付けて。それも終わってしまえば、諦めて封筒を軽く握り、カウベルを鳴らした。

――秋晴れの夕陽の元。カツン、と蹄が軽い音を立てる。*]

(222) 2014/10/11(Sat) 01時頃

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