人狼議事


189 とある結社の手記:8

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【人】 掃除夫 ラルフ

[…夢はまだ見れると言っていた少女>>4:+64は、どうしているだろう。もう遠い所へ行ってしまっただろうか。それともまだ、牧場かどこかへ居たりするのだろうか。
…かつて自分に祈ってもらった時に言っていた、兎>>3:210には会えているだろうか。]


[………夢ならもう、見せてもらった。
だから、自分は満足だ。幸せだ。

あの「おしつけがましい」「やさしい」少女が言うように。
まだ、夢はみられるんだったら。

その夢の続きは、彼女達が見ればいいと思った]

(96) bou 2014/08/23(Sat) 00時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ



………………。

…もし見つけられたら、きみにあげる。



…………さみしくなったら、使っていいよ。

[誰にも聞こえない言葉を残して。
まるで霧が晴れるように、幽霊は静かにハナの傍らから姿を消した。]

(97) bou 2014/08/23(Sat) 01時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

 ―湖 湖畔―

[………湖にかかる桟橋。
そこに用意された処刑台>>3:+13はもう片付けられていた。
そこにはあの惨劇など無かったかのような、かつてと同じ静かな湖が広がっている]

[湖に、今日も音無く、霧が立つ。
そこで犠牲にしたものがあるという事実さえも、覆い隠すように。静かに白く、霧が霞む]

(98) bou 2014/08/23(Sat) 01時頃

【人】 掃除夫 ラルフ


――――………

『それからしばらく経ったあと。やっと目をさました狼は、
 のどがかわいて近くの泉に行きました。

 「ああ腹が重い。少し食べ過ぎたかな」

 狼は泉に着くと、水を飲もうとして身をかがめました。
 すると腹に入った重い石に引きずられるようにして
 どぼんと水の中へと落ち、…おぼれて、そのまま。
 泉の底へと沈んでしまいました。

 七匹のこやぎたちはそのようすを見ると、
 「いなくなった、狼がいなくなった」とさけんで、
 母やぎとともに、泉の周りを楽しくおどり回りました。』


………。 おしまい。
 

(100) bou 2014/08/23(Sat) 01時頃

【人】 掃除夫 ラルフ


[ぽつりと、物語る声を。
誰にも聞こえない静かな声を霧の中。]
 

(101) bou 2014/08/23(Sat) 01時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[またひとつ。落胆と諦観。…そして幸福感が心に積もる。
……「心残り」に結末がつく。]

[…幽霊の姿はもはや、
人の形と判別することも難しい程に希薄になった]

(102) bou 2014/08/23(Sat) 01時頃

【人】 掃除夫 ラルフ


[湖畔に立った霧のように透明な幽霊は、
やがて湖へと足を踏み入れて]

[視界の何もかもを鈍く白く、きれいに覆い尽くすような。
湖に掛かる霧と一緒になって。

……透明な姿は、見えなくなった。**]
 

(103) bou 2014/08/23(Sat) 01時頃

【人】 掃除夫 ラルフ



[―――世の中には、「知らない方が良かったこと」もある。]

 

(104) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ



 『………貸家ァ? とにかく安いとこォ?
  ………………あ。………あー、
  あるにはあるが… 古いし、…ちょっと、ねェ。』

 『いや…死んだんだよ、貸してた野郎が。
  貧乏で根暗な身寄りも無い野郎だったんだけどさァ…
  この前のホラ…あの騒ぎで殺されて』

 『いや、何が出るってわけじゃないんだけどね…
  それにしたってボロで古いし…』

 『資料だけでもォ…? 仕方ないねェ…
  アイリー! アイリーッ!
  あそこの…資料出してくんないか』
 

(105) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ


 『ほらよ。
  これが間取りで… ……ん?
  ………ああ、いや、なんでもないんだけど…

  この家、もうちょっと広くなかったっけ?』



 『………うるっさいね!!アイリー!!
  ボケ扱いすんなィ!!アタシゃまだまだ現役だよォ!!
  …ったく、貸家は別にこれだけじゃないんだ、
  いちいち覚えてらんないよ!!』
 

(106) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ




 『…ま、紙にこう書いてあんだからね
  アタシの思い過ごしさ  気にしないどくれ…』


 『…でも、アンタ。
  アタシゃこっちの家の方がいいと思うよ?
  そりゃこっちよりちィとばかし賃料は上がるけどさ。
  ほら、こことか…―――』

 

(107) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ





[…かつて、そう言った青年>>2:123はもう居ない。]

 

(108) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ



[………そこは、ひどく整頓された家だった。
家主が居た頃は掃除もきちんと行われていたのだろうが
今は違う。薄く埃が、全体に同じ程に積もっていた]

[元より家具もついた部屋だったが、
きれいに収納されているのも相まってか、殺風景にも見えるほどに物は少ない。古いキッチンに、テーブルと、椅子と、ベッドと、棚と。柱時計があるくらいだ]

(109) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ


[…ただ。 目聡い者なら、僅かに気付くだろうか。]

[それは煉瓦一個分程。天井が低く感じられるだろう。

それでも、「古くて安い家だから」と言われてしまえば
納得するかもしれない。そんな小さな小さな違和感だろう。]
 

(110) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ


[……それでも、ひどく用心深い者がいたならば。
年期の入った床材を剥げば、気付く事だろう。

わざわざ年期の入った床材の下に。
煉瓦が敷き詰められていて。床が嵩増しされている事に]


[煉瓦を退かした床。
…ちょうど柱時計があったあたり。


小さな床下倉庫の扉が、顔を出す]
 

(111) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ


[―――床下倉庫の中は、壁も床も天井も一面、
白地に塗られた小さな小さな部屋だった]

[家具は簡素な小さなベッドが一つと、
大きな白い棚しかない。]


[その棚の一番上の小さな棚には消毒された針と白い糸。

その次の段には、白い小さな箱が詰まっていた。]


[ひとつの箱の中には、きれいな純白の綿の中に。

―――――誰かのものの髪の毛が、数本。
大切そうに入っている]
 

(112) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ


[他の箱も同様だ。

長い黒髪。
少々ウェーブのかかった栗毛。
柔らかそうな金髪。
明るい白金の毛。

…さらに開ければ、何かに使った後と思われるただのゴミ。
子供のものだろうか、切られた小さな爪の欠片なども出てきた事だろう]

(113) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃

【人】 掃除夫 ラルフ


[下の段には何も入っていない。
何か入れる予定があったのだろう。
棚に直接、きれいな白綿のみが敷き詰められている。

棚の大きさを見ると、

「子供程の大きさ」であれば
すっぽりと入れてしまう程の大きさだった]
 

(114) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃

【人】 掃除夫 ラルフ


[……部屋の壁や床も。
よくみれば、ただ白の塗料を塗っただけのものでは
ないのが分かる。]


[…それは文字だった。
執拗なまでに書き連ねられた白の文字が重なって。
暗い色だった筈の床や壁を一面の白地にみせているだけ]


[まるで、お伽噺の狼が己の黒い手足を粉で白く染めたように]

[無数に書き重ねられている文字は、

叫びにも 呪いにも 祈りにも 近い言葉の羅列だ]
 

(115) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[神様、僕を救ってください。この汚い奴らに塗れた僕を、御救い下さい。どうか。どうか。] [あの女は僕を裏切った。あんなにきれいだったのに。許さない。絶対許さない。豚みたいな悲鳴を上げながら犯されて、醜くごみのように捨てられればいい。それが報いだ] [自分は怠けて、人に集って。媚を売って。あんな汚い生活でどうしてのうのうと生きていけるのか。許されてたまるか。いつか罰が下ればいい。集った金で肥やした腑を捨てて血反吐を吐いて懺悔するべきだ。ああ、神様どうか、世の中の汚れをお清めください] [彼女と同じ血が流れているんだ。羨ましい。成り代われたらいい。話で聞かされたみたいに。御婆さんに化けた狼が、赤ずきんを食べたように。そうしたら一緒になれるのに] [ずうっと、あの頃のまま。ちいさいままで。とってもきれいだ。だから僕を裏切らないでほしい。あの女みたいに。とっても悲しい思いをしたんだ。もうあんな思いはごめんだ。あんな思いをするくらいなら、いっそ] [あなたはとても良くしてくれたけど。でももう既にあなたの身体は汚れているんだ。あなたもいつか僕を裏切るんでしょう。]

(116) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[汚い汚い許さない罰を醜い汚い嫌だ腐ってる助けて汚い嫌だ
うるさい汚いはやく助けて嫌だ汚い僕を罰を神様どうか汚いだ
まれ醜い助けて汚い嫌だ裏切った救ってもう嫌だ汚い醜い罰を
ごみが救って僕を報いを汚い黙れ裁きをどうか汚いくそめ神様
はやく僕を汚い憎い独りに裏切るんだしないで汚い嫌だもうあ
んな思いはくそが汚い醜いもう嫌だ助けてどうか神様助けて誰
も僕を許さない汚い憎い許されてたまるか罰を助けて醜い今す
ぐ罰を裏切った醜い裁きを嫌だ汚い醜い罰を助けて五月蠅い何
もかも汚い報いを嫌だ許さない醜い早くどうか裁きを神様今す
ぐ早く助けて救ってここから誰か嫌だ汚い救いをお願い神様]

(117) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃

【人】 掃除夫 ラルフ





 [この汚いものまみれの世界で]



 [きみだけが何一つ変わらないでいてくれる]


 [きみだけがきっと僕を理解してくれる]


 [それだけが、僕の救い]
 

(118) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃

【人】 掃除夫 ラルフ



 [どうか僕を裏切らないで]
 [どうか僕を独りにしないで]

 

(119) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃

【人】 掃除夫 ラルフ


 [一匹目は、机の下。]

 [二匹目は、ベットの中。]

 [三匹目は、火の入ってないストーブの中。]

 [四匹目は、台所の戸だなの中。]

 [五匹目は、洋服ダンスの中。]

 [六匹目は、洗濯おけの中。]


 [ひとり、生き残った七匹目は、柱時計の中。]
 

(120) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃

【人】 掃除夫 ラルフ


 [ここは、きみと僕だけの柱時計]



 [ここなら誰にもみつからない]

 [絶対 絶対 安心だから]

 

(121) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃

【人】 掃除夫 ラルフ



 [この汚い世界から、
 きみの目が 耳が 身体が汚れないように]



 [塞いであげる 守ってあげる]

 

(122) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃

【人】 掃除夫 ラルフ




 [きれいなままで 仕舞ってあげる]


 

(123) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃

【人】 掃除夫 ラルフ





 [―――誰も来ない閉ざされた部屋に、
               薄く薄く 埃が積もる。]



 

(124) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃

【人】 掃除夫 ラルフ


[汚れを洗う人間は、汚れにその手を触れなくてはいけない。

彼もまた、汚れに塗れたが故に
いつの日か汚れになってしまったのだろう]
 

(125) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃

【人】 掃除夫 ラルフ




 怪物と闘う者は、
 その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。

 おまえが深淵を覗くならば、
 深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。


           * ニーチェ 『善悪の彼岸』 より *
 

(126) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃

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