人狼議事


249 Digital Devil Survivor

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視点:


【人】 許婚 ニコラス

― 昨日 ―

 …… で、そうだねえ。
  
 ナウでヤングな若者に大流行……っていうか、
 あちこちで流行っている兆しは、ちらほらと訊くな。

[どの字を充てるかは"君達”でも分からないなら
僕みたいな異人にはお手上げかな、なんて、
>>0:359結ばれる口許を眺めつつも両手を挙げて。
自嘲と一緒に言葉通りのモーションなんかをしてみた。]

>>0:378向けられた、何処か煮え切らなそうな
 その表情にはただただ意味も意図もない笑みだけを
 載せながらも、……それについては、揶揄をしなかった。)

[さて、その後――――。
駅に向かった時、渦中の露天と巡り会えたのかは、―――。]*

 

(2) 2016/06/16(Thu) 01時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2016/06/16(Thu) 01時頃


【人】 許婚 ニコラス

—旧き”昔話”ー

[あれは、”随分と前”の譚だ。]

[流浪の果てに古代イスラエルに辿りついた私は、神から恩寵を受けた智慧者が居ると知って謁見を求めた。何でも、その"王"は多くの天使と悪魔と契約している相当な智慧者だというのだから、興味が湧いたのだ。

あの時の私は勿論、マリー=アンヌ・ド・ヌブールとメルガル伯爵の子サン・ジェルマンとして生を受けてもいなかったが、記憶だけは長い流離いの中で永劫と引き継がれている。

上質な亜麻の衣と、のちの西欧でも好んだ四十頃の男の姿。疵ひとつの無いアメジスト、ラピスラズリ、ダイヤモンド…そう言った宝石達で身を飾って、>>0:316多くの術師と同様にその知を窺いにいったものである。]

[名は…、『אָנוֹנִימִי(名無き者)』とでも、していたか。]

(35) 2016/06/16(Thu) 10時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[その際だった。
私は、ひとりの悪魔の名を訊いたのだ。
そして、酷く惹かれたのだ。魔の者にして正義。
人の子のようにそれを抱く存在が居ることに。

これは後世の錬金術師ゲベルの言葉だが、「権力や富に食欲な人間、うぬぼれの強い人間、優柔不断な人間、そして全ての心悪しき人間には、錬金術の秘密が明かされることは決してない」と、彼は告げている。

ああ、全くその通りだろう。
だからこそ、私は甚く興味を抱いて……、
長くは無い対談の中でひとつだけこう、王へ頼んだのだ。]
 
『悪魔で在りながらも、神の御子のように正義を抱く。その正義とは悪魔らしくも、歪んだものか、それとも強き、まるで聖きか、人の子のように真直か。……興味深いね。

ソロモン王よ、彼を…。
その、アンドロマリウスとやらを喚んではくれないか?』

 

(36) 2016/06/16(Thu) 10時半頃

【人】 許婚 ニコラス


『君も……気には、ならないか?』

[実に気前能く王がそれを快諾して下さったのは、
当時の簡素な器具からでは到底生み出す事の出来ない
そう、中世に確立したとされているものと"同等の”、
『生命の水(Aqua Vitae)』を捧げた礼だと云う。

にこやかに謝辞を述べて、ふと、
取り留めなくかけた声を響かせた時だった。
私の"悪い趣味”を咎めたのか……、
手にしていた二匹の蛇の絡んだ"借り物”の杖が
淡く紫色に包まれれば、軽く嗤ったものだ。

当時はケーリュケイオンの杖はこの手の中にあり、
また、それの本来の持ち主たる"悪魔”は、
所謂、神と呼ばれる存在は、私の背後に居たのだ。]

           『 …… ”ヘルメス”。 』*

(37) 2016/06/16(Thu) 10時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[ソロモン王と謂えば、
そこから派生して思い出すものがある。
彼が神殿を建設した地は『モリヤ』と言った。]

[名は体を顕すと謂うが……。
私の識る無数の偉大なる人物の中に、
同じく"SevenRays”を司るものでも
"第七の紫”————魔術の主である私とは違い、
赤き力の第一光線に属するマハトマの一人が居る。]

[名前は、矢張り、『モリヤ』と言った。>>#1]
[そして、此の地に根付く土着神の名も————、]

(その風の噂に運ばれるように、私は辺境の地に来た。)

(50) 2016/06/16(Thu) 12時頃

【人】 許婚 ニコラス


[………。]


[1784年。
親愛なるヘッセンの領主へと口裏を合せ、
"サンジェルマン伯”の死を偽装する事にした。

そこで一旦は表舞台から退場してみせたのだが、或る話によると彼のナポレオン3世が私を追っているのだという。私は、それを面白くも思い、けれども、1871年、自らの足跡を集めたテュイルリー宮殿に火を点ける事で、私と謂う存在を闇に葬り去った。]

[その後だった。]
[多くの錬金術師がその閾値としながらも、私が"過程”としか看做さなかった————叡智の結晶の形を取ったメルクリウス。それと半同化した存在であるヘルメス神と自らを繋げる、『究極的な錬金術』を行ったのは……。]

 

(51) 2016/06/16(Thu) 12時頃

【人】 許婚 ニコラス


[――― 結果から謂えば、半分成功し、半分失敗した。]
[心読や完全な予知、何より恒久的な不死を喪ったのだ。]

[だが、それらは悠久の時を掛けて修練をし直し、
霊薬さえ復元出来ればまた戻る類のものだ。
それを対価にするだけに見合う力も、手に入った……。]


                  [  ……。  ]*

 

(52) 2016/06/16(Thu) 12時頃

ニコラスは、リツに話の続きを促した。

2016/06/16(Thu) 12時頃


【人】 許婚 ニコラス

—現在/繁華街・BAR『Aqua Vitae』前ー

[常夜の闇が晴れぬうちに哭き出した、聲、聲、聲。
眠れる夜に開いていた紫菫は、カウンターテーブルに広げていた『月刊レムリア』の"八咫烏”>>0:#0の頁を、鬱陶しげにも、気怠げにも、叩いてみせる。その青菫は通常と異なり、やや、何者かを詰る様にも細まっていた。]

  …… で、やっぱりこうなる訳、か。
  この國の…、そう、国防機関と訊いたのだが…、
           何をしているんだろうな。

[安楽椅子に羽織らせていたロイヤル・ブルーのジャケットに腕を通して、身着を整える。店の外から響いた"異音"にそろりと流れる眼。秩序と混沌、崩れた調和の天秤の気配。]

["異形”の息遣いに、静寂を掻き乱す"爪音”に、溜息を。]

 

(56) 2016/06/16(Thu) 12時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[がり、]
[がりり、]
[がりがりがり、]


      …… ううん、近所迷惑!

 ( "結界”があるから入って来れないだろうが…、 )


[何かの気配を執拗に、只管、執着するかのように。
扉ごと結界を引っ掻く音は、五月の蠅に耳許で這われているような気分にもなる。中世のヨーロッパの蟲蟲に比べれば、……或るいは、"蠅の王”に比べれば、至ってマシ、とは、考えられなかった。]

[黄金をオーバーに振るった一人芝居も、此処じゃ虚しい。]

 

(57) 2016/06/16(Thu) 12時半頃

【人】 許婚 ニコラス



[ring,ring,]
[せっかちなお客さんがあまりに扉を揺らしてくれるものだから、ドアベルまでもが引き摺られて忙しないアラートを鳴らし続けている。]

[やれやれ。落ち着きの無いことだ。
実に仕方なく、実に気怠げに、ドアノブを掴み、
そして、一思いに捻った。]

[其処に鎮座していたのは、一匹の、———毛むくじゃら。]

 

(58) 2016/06/16(Thu) 12時半頃

【人】 許婚 ニコラス


(きゃいん。
 "予想通り”のもさもさの黒い犬は、
 短い悲鳴と共に外開きの扉に跳ね飛ばされた。
 おお、誰がこんな酷い仕打ちをしたのだろう!)
 

 うん。 待て、も、出来ないのかい。 …… 君は。


[と、茶番をしている暇もなく。
直ぐ様起き上がった"へアリージャック”と呼ばれる類の、その悪魔はぐるると唸ると、一瞬だけ、男の————「胸ポケットの方を仰いだ」。(ように、思えた。)

それから、その体躯からは想像の出来ない俊敏さで、地を蹴る。強かな獣の跳躍で飛び掛かってきたその瞬間、撫でてでもやろうとした腕がそのまま伸びて、犬の顔面を掴む、]

( ——玉響。淡い紫の閃光が、火花のように散った。 )

 

(59) 2016/06/16(Thu) 12時半頃

【人】 許婚 ニコラス


(錬金術とは、対立するものの結合だ。
 そして、結合が出来れば、解体も原理上は出来る。
 
 魂の原型であるアニマとアニムスの創造の過程は、
 一方で破壊的でもある。それを利用してやればいい。)

    ……… 悪い子は、魔界へお帰りよ。

[に。][そう、「人の悪い笑み」を浮べ、]
[面を握る力を強めると、一気に霊力を注ぎ込む。]
[瞬間、微かな火花を散らしただけに思えた紫光が
ばち、ばちばちと、電弧を膨張させて、]

              ["爆ぜた”。]

(断末魔すら無く、肉の花火が、醜悪に四散する。)
(黒い雨が、高貴な青の色にユニークな斑模様を描きなんか
するものだから、物凄く面倒そうに顔を顰めてしまった。)

(60) 2016/06/16(Thu) 13時頃

【人】 許婚 ニコラス

― その後 ー
  
            …… さて。

[この店――――。
『Aqua Vitae』は店舗と住まいを兼ねている。
一度奥へと引っ込むと同色のスーツへと着替える際に
掬い出してきた悪魔が見ていた"胸ポケットの中のもの”を
掌に転がして、斑から、色の変わらない石を握った。]

 
     …… 容疑者筆頭?


[つん、と、揶揄るように反対の人差し指の爪で突き。
新しく纏った衣の、同じ位置にマガタマを差し入れる。本音を謂えば砕いてしまいたいのだけれど、何が、どんなギミックで在るかわからないのだから、性急な真似はしないで置くべきだ。]

 

(61) 2016/06/16(Thu) 13時半頃

【人】 許婚 ニコラス



[そして、夜明けの際。]

[次にドアを捻った時、
からん、と、涼しく謳う筈のドアベルは
何処か擦り切れていたような音色を奏でていた。]

(『……。……、肉食家じゃないよ。』)
(『調和を…、黄金率を崩す者じゃなければ、
 手は出さないさ。……このマガタマのように。』)

[――――後ろ髪を惹かれる事も無いが、何処かさざめく兆しに>>5昨日のやりとりの続きを、……たっぷりの微笑みの沈黙の後を与えてから告げた台詞を、―――――思い出しながら、金影は混沌に崩れた街へと繰り出した。]*
 
 

(62) 2016/06/16(Thu) 13時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2016/06/16(Thu) 14時頃


許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2016/06/16(Thu) 14時半頃


許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2016/06/16(Thu) 22時半頃


【人】 許婚 ニコラス

―御渡市/駅周辺―

[充満した、血腥の道を歩く。]
[駅を起点として離れてゆく足取りは
途中、獣に喰われた、或いは弄ばれた。
そう言った類の者者を目にして、瞳を眇める。

また一体。四肢を千切られたもの言わぬ
女性の屍の姿を、見つけた。
閑かに、厳かに――――、十字を切る。]

(125) 2016/06/16(Thu) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス



 ……消防車も、救急車も、
 パトカーのサイレンも無い。
 そして、電車も止まった。


[発車する車両を待ち続けて群れを成す、群衆の列。ブラックアウトした電光掲示板。抗議する者が石を投じれば、何時かは暴徒となりそうな有様だったそれらを、思い出しては、ゆるやかに、けれども、呑気に。

ただ、何時もの男とは違い、
紫菫硝子の水底には ――――― 。
磨がれた糸のような気が巡らされても、いた。]

(126) 2016/06/16(Thu) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス


    ……うん、まあ、……大惨事だねえ。


 (だが、羊の群れに狼を投じれば如何なるか。
  答えは火を見無くとも、……御覧の有様だ。)


[ばらら、と、聞こえた物騒な散弾の音。
確か、傍には、他市へと繋がる道路が在った。
硝子玉を転がせば、物物しい格好の人々が居る。]

[自衛隊、の類だろう。
思ったよりも……、そう、やけに手が早い。
駅の、封鎖にしてもそうだが――――――― …。]

[逃げようとする人々が隊員達にあしらわれるのを見る。]
[やれやれ、と、肩を竦めた意味はまあ色々あるけれど。]
 

(135) 2016/06/16(Thu) 23時頃

ニコラスは、ゆりに話の続きを促した。

2016/06/16(Thu) 23時頃


【人】 許婚 ニコラス



  …… 国防機関は手を遅れる。
  なのに、国家的な出動自体は早い……か。


[報道管制迄は未だ、知らなかったが。
ふうむ。……意味ありげに唇に添えた指が、
三日月の形に蠢く輪郭に連れられて、伸びた。]


  ―――――  おかしな話もあったものだ。


[昇り往く日を、天を、
水無月に咲き誇る紫陽花の色で見上げたとき、
>>105少し遠くで、雷鳴が嘶いたのが、聞こえた。]

 

(140) 2016/06/16(Thu) 23時半頃

【人】 許婚 ニコラス



[ぱちり、]


  正に、晴天の霹靂……、ってヤツかな。


[雨雲には遥か遠い、白澄の雲をひとたび仰ぐ。
紺桔梗の上衣をはためかせたのなら、風向く方。
革靴をかつり、と鳴らして、雷撃の鳴った路へと往く。]


  …… カラスが狩られてなきゃいいが。


[―――― 扠、辿りつくころには、"誰"がいたのやら。]*

 

(146) 2016/06/16(Thu) 23時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2016/06/16(Thu) 23時半頃


ニコラスは、ゆりに話の続きを促した。

2016/06/17(Fri) 00時頃


【人】 許婚 ニコラス

 
[轟音のメロディに
導かれるようして路地を進んで往くと、
鉄錆の薫りがいっとう濃くなった。]

   うわ、 あ……、

[昨日、
あの露天に辿り着いた時よりはマシとは言え、
胸元のポケットのものとは比にはならない気配に
厭そうな顔をしたのは、ちょっとの間、だった。]

 

(186) 2016/06/17(Fri) 01時頃

【人】 許婚 ニコラス

[それは別に、
鉄錆の薫りの所為でも、
道を造る骸の葬列の所為でも無い。
そんなのには慣れている。

>>142悪魔の気に当てられて、でも無い。
黒く穢れた、禍々しい精神エネルギーの類の所為だ。]

(これも慣れてるつもりなんだけど、
 不安定なアニマが揺らされてしまって如何にも
 落ち着かないのは、そろそろなんとかしたい。)

   あ、
        …… やあ、 こんにちは。

[とは言え、その寄った眉も、
鴉羽めいた黒髪の持ち主を見初めたなら忽ち離れた。
>>153噎せ返る様な赤溜まりを端に映しても、
数秒留まっただけで、やや気怠げな、それでいて、
常と変わらない気さくな笑顔を向けるのだ。]

(187) 2016/06/17(Fri) 01時頃

【人】 許婚 ニコラス


 あまり今日はいい御日柄じゃないねえ。 
 綺麗な空なのに血の雨に見舞われて堪らない。
 その癖、稲妻まで落ちたかと思って、
 お兄さんは野次馬に来たんだけど、

            …… 君は知らない?

[お兄さん呼びに乗りかかるようにして、
>>154危機を告げてくれる彼の言を聞いても
緊張感は薄っぺらい紙切れのようなものだったろう。
……… 表向き、その、青菫の瞳に溢れるのは。]

[腕を広げながらも、悠然と近付こうとした矢先、>>154青年の頭が垂れる。その、口許を抑える仕草には、まずは気分が悪いのかと思うことだろう。常人ならば。

だから。男も、微かに視線に応じて揺れた、黒曜石を思わせる瞳の往路————斃れる死体から此方へ移ろう様を追い乍ら、「大丈夫かい?」と、声を掛けたのだ。昨日、能勢小鈴、と名乗った羽織姿の女性にそうしたように。]

 

(188) 2016/06/17(Fri) 01時頃

【人】 許婚 ニコラス


[そして、]
[不用意に。不用心に、近付く。]
[震えた声は、如何にも巻き込まれた人間らしく、]

   それは、 …… 大変だったね。   

(まだ、"事切れた男を襲った”悪魔の群れは近くに居ただろうか。周囲の気配を掴むように、辿るように、軽く辺りを見渡しつつも、———近付こうとする足取りを緩めることは、ない。)


   うん、 でも、 ……もう、大丈夫だ。


[それでいて、籠る力は、何かを抑えるようにも見えた。]

 

(189) 2016/06/17(Fri) 01時頃

【人】 許婚 ニコラス

[更に、俯く彼。]

[残り三、四歩のところまで歩くと、
男の足取りはぴたりと止んだ。
確信無き「大丈夫」の掛かり言葉は浮いた儘
掌に益々と篭められる"受け皿”のような手に向けて、
――――― すう と、 切れ長の瞳はつり上がった。]

[そして、彼の傍に控えているのであろう、
彼に遣われているらしき、そう、"蛇”神へと向けて、
くい と 顎を微かに持ち上げるのだ。]

 …… だって、殺したのは ―――― その子だろう?

[血の薫こそ蔓延して人の嗅覚では追えないが、
砕かれた魂のような、霊力の気流のような、
そういった類のものを感じることは、男は得意だった。]

[だから。怖じもせず、笑顔で、"カマをかける。"]*

(195) 2016/06/17(Fri) 01時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2016/06/17(Fri) 01時半頃


【人】 許婚 ニコラス


[>>214
ゆるやかに近付こうとしたところで、
掛る静止に自然と促された菫色は————。

……胎を、肢を裂かれているからか、
まだ鮮明で生々しい色艶の臓物を千切れさせた
上諏訪の上体に———叢る悪魔達へと流れる。]

 あー…、うん。 そのようだ、ねえ。

[まだ、餓えた血肉に夢中なそれらは
此方を見向きもしないが、咀嚼音が途切れたとき
如何なるかは、……まあ、概ね、察しの通りだろう。
思案するように、薄唇をまたひとつ、ぽんと叩く。]

[だが。それでも、青年へ近付くことはやめなかった。]

 

(251) 2016/06/17(Fri) 20時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[>>215震えをか、他の何かをか。
どこか圧し殺される様にも感じられることばが、彼の指間を擦り抜けてゆく。のち、次第に下される掌に、短い一瞥だけを向けた。但し、転がる瞳にも、溢れる声にも、詰るような色も、咎める様な色も、ない。今し方向けた、挑戦的な彩も。ひとつ瞬いたのを合図に、そして持ち上げた腕をあっさりと降ろしてからりと色を変える。]

   …… 。  …… 君は、サマナー?
      
 その割には、あの子たちには…見てるだけなんだね。
 あっ……、それとも、僕が通り縋った所為で邪魔をした?

(但し抑揚こそあっても淡々とした、物言いは不変だ。)

[彼を守ってくれたのだという"悪魔”の方を経由して———再び揺れた眼差しの行方は、"あの子たち”と揶揄した、野良らしき悪魔たちの方を、細まっている眸だけで示しては、

『お邪魔虫だったならごめんよ、』と。
本当にそう思っているのか、思っていないのだか。
曖昧な調子で金頭を揺らす間にも、眉こそ垂れ下げてはいたものの、糸束の間から覗く口許の、薄い弧は崩れない。]

 

(254) 2016/06/17(Fri) 20時半頃

【人】 許婚 ニコラス


[そして、その口輪郭に、
宛てがわれる二本のゆびがある。
人差し指と中指のスキマを広げて、
紡がれることばに添ってそれらはゆるりと離され、]

 でも、君の言う通り、
 かれらのお食事が何時終わるかわからないから……、
 こうして、おこうか。

       ( ぱちん 、 )
   
   ————————  『  ペトラレイ  』。

[指鳴りの小気味良い音が響くと、まだ留まっていた無数の悪魔の足許に紫色の六芒星が浮かびあがる。拍子、電光が弾ける音がして、瞬花、上諏訪に狩られず、毀れを喰らうその残党らは、]

     [身動ぎをせず、不動となり、]
     ["形を保った儘、灰石になっていた。"]

 

(255) 2016/06/17(Fri) 20時半頃

【人】 許婚 ニコラス


(それから、)

[守る割には、
そこの悪魔達を棄て置いた儘。
慌てて逃げようとする素振りも無い。]
[青年の奥の悪魔に眼差しを戻す、が、]
[……。]

 …… けど、そうだな。 
 君が違うっていうなら、違うのかな。

 ごめんね、 
 君が、"悪魔に人を襲わせる”様な
 怖い人だったらどうしようって、
 まあ、有り体に言えばカマを掛けたんだけど…
 
[綯い交ぜにされたウソには、拍子抜けな程に、そう、あっさり――――、『そんなワケないか。』と、信じるような口振りを見せて、肩を竦める。苦みを交えながらも、糸を切る様に相好を崩した。

尚、初対面の人間を試すような素振りをしたことへの白状については、向き直った彼のものとは別の色合いで、一応金眉は垂れていたが……、すぐに、その弓なりは緩まる。その原因は、懇願めいた言葉の、すこし前の、名前にあった。]

(262) 2016/06/17(Fri) 20時半頃

【人】 許婚 ニコラス


     …… ん、
 
 ええと… 思い出すから待ってね…、

[>>216
『御渡神社』『下宮』『ゆり』
春方に憶えの或るワードに眉間をこつんと叩き、
直ぐに、ああ、と、電球に点るような声。]

    … 御名方ゆりさん?

  うん、君の意志は尊重する心算だけども。
  そもそも、君ひとりで大丈夫なのかい?

[先ず、そこに止まっているとも限らない。
『人捜しなら手伝ってもいいけれど、』と、首を傾げた。]*

 

(266) 2016/06/17(Fri) 21時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2016/06/17(Fri) 21時頃


【人】 許婚 ニコラス


 そう……。

[よもや、其処で啄まれていた屍が
サマナーだとしても、"それ”だとは思うまい。
戦場の禿鷹めいた真似をする悪魔達を石化させれば、
そちらを振り仰ぐ事は無かった。]

 ヤタガラスさんなら、
 ちょっと御事情をお聞きしたかったんだけどね。
 この国のサマナーはあそこに皆所属していると
 聞いたけど、そうでない人たちも居たんだっけ。

[…… 金睫を伏せるとやや残念そうに、肩を竦めた。]

 

(293) 2016/06/17(Fri) 22時頃

【人】 許婚 ニコラス


[>>271それも、今しがた掌を宛てがっていた
人物にしては案外と毅然な……、

(ただ、人の死を、この惨状を初めて見たサマナーならば可笑しくもないが。…ヤタガラスでは無い、とは、彼の弁でもある。悪魔が石に変わるところを見てもリアクションが薄いところを見れば、悪魔との対峙自体に経験は薄くは無さそうだ。)

言葉に片眉を挙げれば、
大袈裟に持ち上げた肩の力を抜いて、落す。
ぱん、と、掌を軽く叩けば、この頃の天気のように
あっけらと映る菫の感情色を変えてみせた。]

 おお! 優しいねえ。
 うん、うん、……そんな君の言う事は
 信じたくなっちゃうな。お兄さん。

[巻き込みたくないとも言ってくれる彼に、
腕を組みながら、頷く数は、音と同じ二度だ。]

 

(295) 2016/06/17(Fri) 22時頃

【人】 許婚 ニコラス


[謝罪をくべた先程が曇りだとすれば、
また晴天を硝子玉に宿すが、それもすぐに流れる。
明瞭を重ねてもどこか気怠さの残る瞼が掛かった、
菫色の天候はひとつどころに収まる気配は無い。

どの天色も磨き上げられた鏡石の様に彼を、
観ている、という共通点を除いて。]

(……視神経に取り込まれた一挙一動は何処か、
"どうとでもとれるよう”な気配がある。
案じているようで、遠ざけるような。
気遣うようで、何処か無機質なような、 ……。)

 …… まあ、それじゃあ、大丈夫かな。
 そこの、…その、その子もか弱くは無さそうだし。

[彼の傍の、夜刀神をまた、ちらりと見てから、]

 

(296) 2016/06/17(Fri) 22時頃

【人】 許婚 ニコラス


(黒玉の黒は、
全てを呑み込む色とは言え ―――― 。)

[戻された菫に映る黒瞳は、
仮面のようでも、演技のようでも、
何処かつくりものめいた無機質でも無さそうな。
ほんとうに、驚きを滲ませているように見える。]

(そうだな、ここは勿体ぶるでも
 芝居がけてでもなく、素直に頷いておこう。)

 まあ、ね。
 これでも『月刊レムリア』のライターをやっていてね。
 御名方さんの御話も載せさせてもらったのさ。
 
[毎号ではなく、外部ライターであるとは言え。
取材用の名刺くらいは、ある。スーツの内ポケットからメタリックカラーの銀色を取り出すと、…幾つかの肩書きの中からええと、と、少し時間を掛けて選り分けて、名前とアドレスの書いた白い名刺を差し出しておく。]

[……その様には、まるで緊迫感はない儘だ。]

(297) 2016/06/17(Fri) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 
 まあ、行きずりの人間とはいえね、
 これも何かの縁だろう。

 何かあれば、連絡してくれれば…… 、
 出来る範囲なら、協力もするよ。
 こんな事になってしまって大変だし、
 有事の時は助け合いたいよね!

[… なんて。
さっき迄の好戦の色合いなんて無かったように、
今更無害を装った薄笑を浮べると、踵を返そうとする。]

 じゃ、君はどうやら思ったより強かそうだけれど、
 くれぐれも、無理はしないでおくれよ。
 さっきまで喋っていた人間が道端で死体になってた…
 … とか、寝覚めが悪いでしょう?

[そうひらひらと手を振って…、そう、何事も無ければ。]
(洒落にならない事を言っても、かんばせはにこやかな儘。)*

(300) 2016/06/17(Fri) 22時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2016/06/17(Fri) 22時半頃


【人】 許婚 ニコラス


[>>303
彼の言葉には、
顎元に丸め添えた掌と共にふむ、と、頷く。
昨日の、或の、朧げな存在との咄ではないが、
"男にとってはごく短い期間”しか滞在していないこの國の、
仮にも、形を顰めている————国防機関である。それは。

ヤタガラスについては、
幾つかの話は……伝え聞いて、知り得ていても、
直接関わるサマナーよりは情報量は薄い。

それでもどの道属していない、と、言うのなら……、
大した期待をしている訳でも無かったが—————、どうやら関わっては、いたらしい。竦められる肩を潜らせつつも、菫が、ふと、明る。]

 …… ほう、ほう……。協力しては、いたんだ?
 じゃあ、ヤタガラスの動きについては…聞いてない?

[自ら語るところを見せないのは————、……思考の中。]
[硝子玉は色を見せる前に彩を変えて、読ませはしない。]

(350) 2016/06/18(Sat) 00時頃

【人】 許婚 ニコラス


(次に肩を竦める時は、
 彼の真似をするような形になっただろうか。
 実に素敵な———"面倒臭い"と言う褒め言葉を賜っているとは
 露も草も知る事は、そう、無い代わりに。
 
 曖昧な笑顔の奥を覗きながら、菫鏡は照り返すだけだ。)


 …… そりゃあ…、

 重く受け止めたって、軽くたって
 本質は何も変わりなんてしないんだから、
 "どうであっても" "どうとでも" 動けるように。

      —————  軽い方が能く無いかな? 

[に。……はたまた、読ませる気の無い三日月が、咲う。]

 

(351) 2016/06/18(Sat) 00時頃

【人】 許婚 ニコラス


[「ダメかな……。」
口ばかりで、そうとは思っても無い風に、
頬に垂れた金糸をまた耳へと掻きあげながら、]

 いや、でも、僕は正直者だからね、
 信じたいものは、信じているとも、信じるとも……、
 ああ、そうとも。  そう、…… 君のことも!

(信じる者は掬われるとも、限らないが。)
(そんな薮蛇と本音は笑顔の仮面下、ジッパーの中だ。)

[下げられてしまった眼差しには、深くを追うことは無い。
ただ、浮かんだ儘の三日月は、時折夜刀神に転がるだけだ。]

[……その祟神が受けた仕打ちは兎も角、謂れ―――― は、
恐ろしき蛇神の咄は、流石に異国の魔で詳しく無いとは言えども、"その方面の”商売をしても居たら、耳も厚くなる。

但し、聞き齧り程度の言い伝えの類というよりは、瞳を転がして――――、そう、"視て”、(そこらに今蔓延っているような、例えばさっきの犬なんかに比べれば、到底、)か弱くは無さそうだ、と、"今は飼われたように大人しい”その存在に判断を下したのだっただが。]

(355) 2016/06/18(Sat) 00時半頃

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