311 【RP】妖怪温泉『百夜の湯』
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[最後の一枚がはらりと解けると同時 ほんの少し浮いていた靴裏がカツンと地面を踏みしめ… ほんの少しバランスを崩して蹈鞴を踏んだ。
当然のようにこの手を取ってくれる相手がいる 「何時も」が当たり前になり過ぎてしまって 今日はいない事をすっかり失念していたせいだ。
同時に荷物持ちもいないから 久方ぶりに自分で抱えるトランクが重い。
なんで。どうしていないのかしら。 一緒に来てくれたらよかったのに。
両手でぶら下げるように抱えたトランクよりも 重たいため息が溢れて 晴れぬ気分を余計に沈ませた気がした。]
(1) 2021/03/01(Mon) 00時頃
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[たんとつま先をひとつ鳴らせば足元に散らかした紙が 現れた時の真逆に集まり重なり減衰してゆき 最後の一枚がひらり、何処へともなく消え失せる。
散らかすな片付けろと口煩く吠える声が楽しくて いつもなら放っておくところだが 今日はそのお楽しみの声もないので粛々と。
物理的にはそう重くもないトランクを一つ 重たそうにぶら下げて。 それ以上に重い足取りでのろのろと大橋を渡る。
もう随分と長いあいだどこへ行くにも必ず あの子が傍にいてくれたのに。 ひとりで出掛けるのなんて何時振りだっただろう?
ひとり旅を楽しむ気持ちになんて到底なれやしない。 今は二人で過ごす時間がどうしても恋しくて。]
(3) 2021/03/01(Mon) 01時頃
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[あの子がまだ小さな頃は あの子に出会う前までは
精々百と数十年程度の最近までは ひとりが当たり前だったのに 今ではもう思い出せないくらいに あの子が居る事があたりまえになってしまった。
艶やかに美しく咲く見事な花姿も 散る花弁を泳がせる柔らかな風の心地よさも 芳しく薫る花の香も 今はすべてが灰色に思える。
あの子が隣にいてくれないだけで。]
(4) 2021/03/01(Mon) 01時頃
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そうなの、今日はひとりなのよ。 お客様をお待たせしているから どうしても来なきゃいけなくって……
ねぇ女将、きいてくださる? しんじられないのよあの子ったら
今更一緒にお風呂に入るのが恥かしいだなんて言うの!
わたしが楽しみにしていたのを知ってるくせに 別々でないのなら絶対に行かないって駄々を捏ねて…… どうせ安全なのだからひとりで行けなんて酷い事をいうの。
……どうしましょう、反抗期かしら。
[受付を済ませる最中に 聞かれてもいないのに一方的に女将に泣きついた。 待ち合わせに便利だからと千年単位でよく利用していれば 相手をする女将もこの調子に慣れっこだろう。]
(5) 2021/03/01(Mon) 01時頃
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[何時も伴に連れているのはもう齢百も超えた狼男だ。 成人どころか並みの寿命も超えている。 乞われるまま道理を捻じ曲げ超えさせた 他でもない当人なのだからそれを知らぬ筈もない。
今更反抗期なんて来るはずもない。 けれど子供の時代から育てたせいか、或いは 時間の流れがもうすっかり認識できていないせいか 今となっては子より親に見紛われる 壮年の姿で時間を止めた厳つくも逞しい狼男が 何時までも小さな子犬に見えているようで。
冗談ではなく本気で案じているらしく 素っ頓狂な相談をしだした声色は嘘偽りなく 今にも泣き出しそうなほどに心配そうな声だった。
もう何度目かになるため息が溢れて、落ちる。 いつもなら隣で嫌というくらいに うんざりとため息を溢し続ける連れの代わりみたいに 思いつめた音色の吐息が、またひとつ溢れて、消えた。*]
(6) 2021/03/01(Mon) 01時頃
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いやよぅ、成長なんてっ! 何時までも可愛い可愛い マシュマロちゃんでいてほしいのにぃ。
[女将の気遣いも空回りで とうとう両手で顔を覆ってさめざめと泣き始めた。 悲愴感たっぷりに見えて……割とよくある光景だ。 しかし本日は首根っこを掴んで回収する係が不在なので 女将の苦労が増えるばかりである。 なぜ野放しにしてしまったのか。
狼姿は虎より大きく猛々しく 人姿は堅気には見えない顔立ちと恰幅で。 何処を如何例えて表せば「マシュマロ」だなんて 表現に至るのかを理解できる感性を持つ同士は 果たして世界中どこかを探せば存在し得るのか。
きっと本日最大の謎である。 明日辺りには覆るだろう。 ここは不思議も多い場所なので。]
(17) 2021/03/01(Mon) 22時頃
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[すんすん啜り泣きをしていたはずなのに 不意にけろりと顔を上げたのは >>0鼠の声を聞いたからだ。
手のひらから顔を上げたその目元に 涙の気配なんて微塵もなかった。 それこそいつものことである。
音として聞いているわけでもないくせに 耳の後ろに手のひらを添えて聞き耳を立てる真似事を。 鼠の発する超音波を何処の器官で拾っているかは 本人もあまり理解していないので説明は難しい。
客室の中身全てに聞き耳をたてることは 可能か不可能かはさておきしない。 そのくらいの常識はわきまえている。
……わけではなく、単純に興味がないので。]
(18) 2021/03/01(Mon) 22時頃
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あらあら、まぁ。 今日はお祝いなのね。すてき。
わたしからもなにか贈り物をしましょう。 なにがいいかしら。 美しい毛並み?それとも愛らしい鳴き声かしら? 体が丈夫なのもきっとすてきね。
[さっきまでの落ち込み具合はどこへやら ぱぁぁっと顔を輝かせ スキップでもし始めそうな浮かれ様で 案内されるより先に客室へ向けて歩き出す。 方角があっているかは構わずに。
お祝い気分で奏でる上機嫌の鼻歌からなぜだか 呪詛を振りまきそうな禍々しい気配が滲むのは仕様だ。
特に悪意はない。 なんなら善意しかないつもりでいる。]
(19) 2021/03/01(Mon) 22時頃
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[放っておけば、毛並みを極彩色に光り輝かせたり 鳴き声を仲間と意思疎通が困難な音色に変えたり 熊並みの破壊力を与えたりする 祝福という名の呪詛を贈るかも知れないが。
困ったことにこれっぽっちも悪意はない。 善意のつもりでそれをやるのだ。
悪意がないからこそ余計にタチが悪いと知った上で 「後生だから何もしてくれるな。」と 止めてくれる唯一の男は、本日、不在なのである。 なぜ野放しにしてしまったのか。
……多分疲れていたんだと思う。*]
(20) 2021/03/01(Mon) 22時頃
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[呼び止められた>>22気がして足を止める。 萬屋さん、萬屋さん? そう呼ばれた事もあったかもしれない。 なにせ各地で色々呼ばれているものだから 自分自身把握しきれていないのが現状だ。
長いスカートの裾をふんわり翻して くるりと振り返れば小首を傾げる]
あら、あら、お客様かしら? なにかご入り用のものがございまして?
[さて今日のお客様は彼女だっだろうか? あんまり把握していないけれど。 多分きっとそうなんだろうと決め付けて問う。
探し相手を知らぬ客と 探し相手を知らぬ店主
正解は、誰も知らない。*]
(30) 2021/03/01(Mon) 23時半頃
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[そもそもの受注を一切覚えていないので いくら悩んでも答えなんか出て来ない。
出掛に散々繰り返し聞かされたけれど、目の前の 「どうしていっしょにきてくれないの?」に夢中で これっぽっちも聞いていなくて、覚えていなかった。
けれどそんなのいつものことで それで成り立つ腕と知識があるから 商売として成り立っている訳で。
防腐剤。防腐剤…? 何に使う防腐剤かしら。 頼まれていたのはそんなものだった?]
(42) 2021/03/02(Tue) 03時頃
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まって。当てるわね。 ンー。そうね………
[「何度も聞いたけれど覚えていない」を そもそも覚えていないので 情報量が少ない謎かけだと判断したようだ。
口元に人差し指を添えて真剣な顔で考え込むこと僅か。 本当に考えたのかという速さで わかったと言わんばかりにぱんと手を打って口を開く]
つまり、その片目を直して皮膚を直して あとは暫く腐らなければいいのよね?
任せて、わたし、そういうのは得意だわ。 その程度の処置なら工房でなく 此処でもすぐに出来るわね。
どうぞ、ついていらして。
(43) 2021/03/02(Tue) 03時頃
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[にっこりと穏やかに微笑んでみせる ……見る人が見れば背筋が凍るような おぞましい何かが起こりそうな、不穏な笑顔で。
……けれどその笑顔も続く一言にふにゃりと崩れて 泣き出す前の子供みたいな不安げな顔に変わる。
まるで迷子になったことに今この瞬間気付いた幼子みたいに この世のおしまいみたいな顔になって ふらりふらりとよろめくようにして彼女の腕に縋りついた]
そうなのよぅ、ひとりなのよぅ。 聞いてくださる? ひどいのよ、本当に酷いの、あの子ったら……
[馴れ馴れしく腕を組んで肩に凭れて そうしていればあたりまえに支えてくれるんだと 信じきって普段通りにそうしてみたけれど 絡めた腕は細く、凭れた肩は華奢で あの子じゃないと思い知るだけだった。]
(44) 2021/03/02(Tue) 03時頃
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[今ころりと忘れていたくせにまた悲しくなって ぐすぐす声と表情だけ完全に泣き出したみたいなのに 器用にも涙を一粒も零すことなく語りだす。 女将に愚痴った繰り返しだ。
泣きついてもつまみ上げ…もとい、 抱き上げてくれる何時もの腕がないので 仕方なく自分の足でとぼとぼと歩き出す。
腕を組んで凭れたまま迷いの無い足取りで 再び客室を目指し歩き始めるが 相変わらずどこの部屋かは知らないままだった。
上手い事誘導し客室に収納できるかは 女将の手腕にかかっていた。]
(45) 2021/03/02(Tue) 03時頃
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―― 客室 ――
[無事辿り着けた客室でお布団を敷いてもらって その上にトランクから取り出した布を一枚。 布団より一回り大きなそれをふわりと広げて、 その上に横になってもらうよう指示を出す。
シーツのままだといろいろ染み込んでしまうでしょう? 体液も、そのほかも、色々と、諸々が。
トランクの中に手を突っ込んでごぞごぞやっているけれど トランクの深さよりも明らかに深くまで 腕がめり込んでいるがその程度の不思議ならば 大したことでもないだろう。
横たわった身体の周りに よくわからない草だとか、よくわからない石だとか 名状しがたいなにかの骨のようなものだとか 何なのかすらよくわからないものだとかを点々と並べてから 自分は肘まで覆うぴったりとした黒い長手袋を装着する。]
(46) 2021/03/02(Tue) 03時頃
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さて。さて。さて……と。
眼球を入れ替えて、皮膚を張り替えて その下のダメになっている部分を全部 挿げ替えてもいいのだけれど……
やっぱり色は揃えたいじゃない? 女の子だもの、大事な事だわ!
と、なると…… 染め直さないといけないのよねぇ。 仕上がるまでこのままなんて それこそ女の子だもの、有り得ないし…
[何もない宙で片腕を振るえば いつの間にかその手の中に指揮棒よりは少し太めの 宝石飾りのついた棒状の何かが現れた。]
(47) 2021/03/02(Tue) 03時頃
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[ふわりとそれで空気をかき混ぜれば 星屑みたいな煌めきが踊り 風もないのに並べた諸々がふわりと浮かぶ。]
だから、あるものを使うしかないの。 すこぉーし、むず痒いかもしれないけれど…… 痛くはしないわ、安心なさってくださいな。
[見上げる天井にオーロラに似た色彩が天蓋みたいに踊り よく言えば幻想的とも呼べそうな美しいばかりの色彩が 見えにくいはずの今の彼女にも 不思議と鮮やかに認識できただろう。
不意に、ぼたりと、昏い色の何かが音を立てて滴り落ちる。 ねとりとコールタールのような粘度をもって こぽり、こぽりと泡を立てて、増殖して、侵食して。
部屋のどこかからどこかに、ではなくて。 その鮮やかな光景を何故だか無理やり認識させられいる 彼女の意識、そのものに。]
(48) 2021/03/02(Tue) 03時頃
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だいじょうぶ、すぐすむわ。 だからすこしだけ、どうぞねむっていてくださいな。
おやすみなさい、どうか良い夢を。
[優しく、穏やかな、子守唄みたいな音色で紡ぐその言葉は 慈しみすら錯覚しそうな声色なのに 何故だか訳の解らない不安で胸が 押し潰されそうになるかもしれない。 例えば本能的な恐怖だとか、そういった類の。
夢を見るならきっと酷い悪夢を見ることになるだろう。 内容を記憶することを意識が拒絶するみたいに 何も覚えていないのにそのくせ 震えが止まらなくて叫び出したくなるような。
それでも抗って起きているよりは、 きっと随分とましなんだと思う。 だからどうか、暫しの間、 屍人みたいに安らかな眠りを――……]
(49) 2021/03/02(Tue) 03時頃
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[……――ぱちん、とシャボン玉が弾けるみたいな感覚で 突然目覚めさせられることになるだろう。 過ぎた時間はほんの小一時間程度といったところだろうか。
なにかの液体に濡れた様子の手袋を脱ぎながら 覗き込んで小首を傾げる。 さらりと流れた淡い色の髪が 天井を見上げる彼女の上に天蓋をつくる。]
とりあえず、使える部分を活性化させて 増やして、作って、繕って、 間に合わせてみたのだけれど……
……どうかしら?
(50) 2021/03/02(Tue) 03時頃
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動けそうならちょっと起き上がってみてくださる? 眩暈を起こすといけないから、ゆっくりと。
[片手を差し伸べて手伝う所作を取ることで 体を起こすように促す。
起き上がろうとすれば不明な言語で何かを書かれた札で 磔みたいに縫い留められていたと知る事になるか。
簡単な力で破ける程度の弱く薄い紙だ。 押さえ付ける程のおかしな力は「今は」もう働いていない。
けれど骨が軋むような強い力で押さえつけられた記憶は 或いはどこかに残っているかもしれないし 運がよければ夢も、現実も、なにもかも 覚えていずに済むこともあったかもしれない。]
(51) 2021/03/02(Tue) 03時頃
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生前怪我をしたとき新しくできてすぐの皮膚は ほかより少しだけ敏感だった感覚は覚えていらして? あんな風に完全に馴染むまでは、 少し時間がかかるかも知れないけれど……
そうね、人の寿命一回分くらいまでなら、 劣化しきることもなく、朽ちずに ただの人みたいに普通に代謝して普通に動くと思うわよ。
もしも調子が悪くてメンテナンスが必要な時は、 またいつでもお声掛けくださいな。
[相手の現状の精神状態なんてお構いなしで 思いついたまま一方的に喋り続ける。 顔を覗き込んで顔色を気にしてはいるが 見ているのは血の気の意味の顔色だけで 仕上がりの具合を最終確認しているだけの眼差しだった。
聞いているかなんてあんまり気にしていないようで ただ思いついたことを、思いついたまま、つらつらと。**]
(52) 2021/03/02(Tue) 03時頃
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