197 獣ノ國
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―回想・商店街―
[反対側の入り口から差し込む橙色。 溶け入りそうな男の姿>>215>>216を見た時には近くに駆け寄って、縋るように手を伸ばしかけた。 どうしてこの男に手を伸ばす資格があるだろうか、と躊躇いがちに手を引いたけれど。
自分の手元を見る。 そこには正確に時を知らせる時計が握られていた。秒針は容赦無く私を急かす。
いつかと同じ台詞。 戸惑う眼を相手に向けた。 時間は無いはずなのに、目を細めて、頬を緩める。]
(10) tyu-gakusei 2014/10/11(Sat) 10時半頃
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–––––––…そう、迷子。
[相手の影を踏んだ。]
"赤頭巾さん"これからの予定は、どちらに? 貴方が持っている物は何かしら。 お菓子の入った籠?葡萄酒?パン屑? ……なんて前置きはいらないわね。
頭巾は捨てられちゃったかしら。貴方がいらないなら別にいいんだけれど。
[「私も、もういらないから。」 視線を落とした先に、相手の影が見えた。自然と緩んでいた口元が下がりそうになって、無理やり口角を上げる。]
(11) tyu-gakusei 2014/10/11(Sat) 10時半頃
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欲しい物は手に入った? 昨日も聞いたかしらね、これ。 でも……早く貴方の"結末"が知りたくて。
[同じ嘘吐きの末路。 同じ嘘吐きでも、きっと結末は違うだろうから。 唇を引き結んで相手の答えを待つ。**]
(12) tyu-gakusei 2014/10/11(Sat) 10時半頃
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―回想・商店街―
[女性のような口ぶりで答える相手>>16を目の前にすれば、不意に掲示板でのやり取りを思い出す。 堪えきれなかった笑いが漏れた。]
ふ…っ、何その喋り方? 掲示板の時から思ってたけれど、貴方って–––––––
[言葉を切った。 斜光に乗った風が商店街の長い道に雪崩れ込む。 それは男の手>>17から離れた頭巾を、高く高く奪い去って。
男が近付いていた事を察しつつ、私は空を見上げる振りをしてその場を動かなかった。]
(35) tyu-gakusei 2014/10/11(Sat) 23時頃
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–––––––…えぇ「とても幸せよ」。
[ありふれた嘘を吐いた。
見下ろす視線に釘を刺されている気分になる。 しかし、元より目を背けるつもりはない。]
………分からない…本当は、分からない。 まだ終わりたくないのよ。 でも、物語の最後まで悪い魔女は幸せになんてなれないでしょう?それと同じ。
[この男が主人公ならば、紡ぎ手は誰になるのだろう。彼の友人だろうか、それとも師だろうか。]
(36) tyu-gakusei 2014/10/11(Sat) 23時頃
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もしも貴方が、私を貴方の物語の端役にしてくれるのなら……私があげれる物を持って物語を歩いてくれる? 紡ぎ手が誰かは分からないのだけれど。
貴方が幸せになるまで、物語を紡がなければならない呪いを掛けるから。
[差し出したのは、この國ではない何処かの住所が書かれた封筒。 相手は受け取ってくれただろうか。 相手が受け取るまで、ただ祈るだろう。
「早く、時間が無い」と急ぎながら、酷く泣きそうな顔をして。]
他にあげられる物が思い付かないのよ……きっと、嘘しかあげられない、ごめんなさい…
(37) tyu-gakusei 2014/10/11(Sat) 23時頃
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―回想・商店街―
[目の前の男>>47に、私は何をしてやることも出来なかった。 求められている物が私には分からないし、何も与える事は出来ないと思っているから。 だから"つまらない"と言われた時に、少しだけ眼が揺れたのだ。
相手が他の誰かと自分を並べているなどと、気が付く筈もない。]
……貴方の望む人にはなれないわよ。
[受け取られない封筒>>48>>49を持ったまま、困ったように眉尻を下げた。]
(54) tyu-gakusei 2014/10/12(Sun) 02時半頃
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[相手の目を見上げていた顔を向かせるのは、さして難しくはなかっただろう。 唇と唇が重なった所で大した事ではない。愛する者同士だからこそ意味を成す行為に、私自身が触れる事でどうなるとも思えなかった。 それに、もしかしたら途中で止めるだろうと高を括ってもいたから。 大きな手に包まれて唇が触れ合う直前、抵抗をするという選択肢を捨てる。
伝わる体温は、どう足掻いても本物だ。 相手の服を掴んで、引き剥がす。 ]
嫌い、……嫌い、大嫌い……
今まで……重ねてきたもの全部無駄ににした気分。
(55) tyu-gakusei 2014/10/12(Sun) 02時半頃
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[嘘はいらない、と言う。 手紙にして何千通と重ねてきた「嘘」はもういらないと。 心臓に溜まった蝋が溢れて頬を濡らした。 ボロボロと壊れたように。]
貴方なら、嘘を吐いてくれると思ったから……選んだのよ。 酷いヒトでごめんなさい。貴方よりもヒトらしくない。
でもね、キスをするなら……せめて「愛してる」とでも言ってみせてよ。
(56) tyu-gakusei 2014/10/12(Sun) 02時半頃
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―回想・商店街―
[落ちた涙が橙の地面>>59>>60に染み込んでは消えた。 どうして嘘を吐いてと縋ったのかと問う男に、私は言葉を選ばない。 距離が近いままの男を見上げる。]
「愛してる」なんて言って貰えたら、それが嘘だなんてすぐに分かるじゃない。 ……同じ事をね、されたかった。私がやったことをそのまま……
[それで嘘を吐く方が傷付く事も知っていながら。もう泣く事は無かった。
頭に回された手に促されるまま、男の肩口に顔を埋める。 決して自分から腕を回すことはしなかった。他人の香りに身体は強張ったけれど。
耳元で囁かれる言葉には、再び顔が歪む。どうせ相手には見えていない。 そして私も男の耳元に囁く。]
(84) tyu-gakusei 2014/10/12(Sun) 20時頃
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本当に、酷いヒト。引き寄せながら言う言葉じゃないわ。
……でも最後に貴方に縋ろうとした事は間違いじゃなかったと思う。 貴方とキスをした事だって、思い込みの事実を嘘だと気が付けないよりは……
ありがとう、名前も知らない人。 私、きっと不幸になるから。
[相手から受け取った祝詞を、私は何処か安堵の表情を浮かべて受け取った。言葉に偽りは無い。
私のポケットに何かを入れた事には気が付いていた。男が手を引いた後に触れる事が叶えばそれがチェーンを通した指輪だと気がつくだろう。 見えないのを良い事に、また泣きそうな顔をするのだ。]
(85) tyu-gakusei 2014/10/12(Sun) 20時頃
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貴方に幸あれ。
[誰かが男の物語の紡ぎ手を望んだように、その読み手になりたい、と。 静かな声音で懇願した。
相手の手が頭から離れたならばしらを切った顔で「またね」と嘯いただろう。 呼び止められない限り踵を返して元来た道を戻る。 背を向けた時に再び目が赤くなっていた事は、相手には分からないだろう。
ポケットの中身を確かめるのは、きっと男と別れてから。*]
(86) tyu-gakusei 2014/10/12(Sun) 20時頃
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[苦笑いを浮かべた。 ついさっき否定したばかりのことを、思わせ振りな言葉>>92>>93で希望を持たせようとしているように思えたから。 回された手が動いた事は分かったけれど、相手の唇が切れているとは思わない。
手が離れた後も顔を合わせられなかった。 手放された銀>>94にポケット越しに触れる。]
…………ヤニク…生憎と、記憶力は悪い方ではないの。
覚えているわ。きっと。一生。
[そうして、爪先を家に向けようと––––––……]
(136) tyu-gakusei 2014/10/13(Mon) 22時半頃
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[掴まれた腕に瞠目した。 振り返った時の私の顔は、もしかしたらとても間抜けだったかもしれない。
まろび出た言葉の意味>>95>>96を理解すれば、眉尻を下げて笑った。
「そうね、貴方の言う通り」]
でも貴方は迷子じゃなくなるのよ。 こらから友達と追いかけっこをするのなら、目的地なんて何処にもありはしない。迷いようが無いじゃない。 ……それでも迷子になった時は、その人に見つけて貰えるのね。
[人が大切にしている時計を、いとも簡単に捨ててしまえ>>97>>98>>99と言う。
我儘。エゴイスティック。一方的。 それでいい。物語の主役はそうでなければ。]
(137) tyu-gakusei 2014/10/13(Mon) 22時半頃
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検問を潜る?普通に手続きをすれば……そうだったわね。貴方じゃ、無理かも。
[相手の耳を一瞥して、顎を引いた。]
––––––…私の次の役割は
お手伝い クラリッサ
それでいいのよね?
[張り付けた笑みは嘘を吐いている訳ではなく、最初で最後の「新しい役割」を果たそうとしているだけ。
そして私は提案してみるのだ。 《國を出る時に、私のバイクを盗めばいい》と。
それを受け入れるか。 それによって彼が國から出られるのかは彼次第。*]
(138) tyu-gakusei 2014/10/13(Mon) 22時半頃
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―???―
海でもいい、飛び込んでしまえば何処も同じよ。
[飛び込んだ先は天国か地獄か分からない。
見送ろうと離れる前に腕を引かれれば、振り払う事も出来ずに後ろに座る。 おずおずと延ばした腕を相手の腰に……急発進をしたのならば、思い切り抱き付いてしまったけれど。 検問を超えて、彼の笑い声を聞く。 つられて笑ったのは本心からだった。
それから暫く進めば、彼の物になったバイクから降りる。 そうして、バイクに付いたナンバープレートを遠く、遠くに放り投げて彼の背中を押した。 彼を追い掛ける花屋の彼に、國に、見つからないよう。
何を語ったかもしれない。 何も語らなかったかもしれない。 出来れば最後に、嘘みたいな口付けをもう一度落としたかもしれないけれど。 ただ、これからの彼にはきっと、些細な事。]
(163) tyu-gakusei 2014/10/14(Tue) 00時半頃
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[さようなら、ヤニク。 赤い頭巾の魔法使いさん。*]
(164) tyu-gakusei 2014/10/14(Tue) 00時半頃
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―???―
[周りを見渡す限り図書館も、お喋りをする少年も、碧を讃えた青年も、花屋も本屋も、彼もいない。 私の目の前に広がる物はとてもつまらない光景だった。]
……あら、起きたの?おはよう。
[バルコニーが付いた部屋の中から外に出てきた男に、私は静かに挨拶をする。 –––––––…彼に、《ヤニク》にかけられた呪いの指輪は、ひっそりと、彼女の首から光を反射していた。
『また國の方を見ているの?』]
感傷に浸ってしまうような天気なの。すごく綺麗な空よ。 ……誰でも幸せになれちゃいそうな…
(165) tyu-gakusei 2014/10/14(Tue) 00時半頃
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[『今、君は幸せかい?』 なんて男が聞く。
これから不幸になるのだろう。 彼が呪いを掛けたように、私が呪いを望んだように。
彼の呪いの代償は"嘘を吐かせない"こと。 最後に見た《ヤニク》の顔を思い浮かべて、私は笑顔で言う。]
(166) tyu-gakusei 2014/10/14(Tue) 00時半頃
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とても幸せだったわ!*
(167) tyu-gakusei 2014/10/14(Tue) 00時半頃
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