人狼議事


158 雪の夜に

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お使い ハナは、メモを貼った。

2013/12/26(Thu) 01時頃


【人】 お使い ハナ

― ひみつきち ―

[ハナはちいさな身体を縮めて、ふるえる自らの身体を抱きしめていました。
注意深く聞いていれば、>>3:137 この町にも秘密基地があることを察せられたかもしれません。]

やだ……やだよ!
おおかみがくる。人狼がくるよ……!

[あんな母親の姿を見たのは、初めてのことでした。
それがものすごくハナには恐ろしく、そしてショックな出来事でした。
大きな木のうろにいたのが良かったのか悪かったのか。

そのまま彼女は見つからぬまま、夜が明け――そして、朝方バツの悪そうに宿に戻ってきた彼女を迎えたのは]

[母が、人狼に襲われ、診療所に運ばれたという知らせでした。]

(1) 2013/12/26(Thu) 01時頃

【人】 お使い ハナ

― 診療所 ―

[その知らせを持ってきてくれたのは誰だったでしょう。
いっしょに診療所まで向かったでしょうか。
もしも同時にホレーショーも襲われた、ということを聞かされても、少女にはそれを受け止めるキャパシティは、なかったことでしょう。]

[少女の母親は、寝台の上に寝かされていました。
きっと、夜通し娘のことを探していたのでしょう。
人狼が出る、あぶないということは分かっていたはずなのに。

母がハナを抱きしめることはもう――ありません。
撫でてくれることも、
褒めてくれることも、
愛してくれることもないのです。

彼女はもう、『主の御下』へと、旅立っていたのです。]

(9) 2013/12/26(Thu) 01時半頃

【人】 お使い ハナ

う、あ、あああああああああああああああああああああ!!

おかーさん!
おかーさん!!
おかあさん!!

[娘への最期の言葉すら、残すことはありませんでした。
かけられたシーツは、醜い爪牙の痕を隠しています。
娘の言葉に応えることはもう、ありません。]

おきてよ! 目をさまして!
あああああ!
どうして……! どうして神さま!!

生き返るなら、いま生き返ってよ!
なんで――あああああああああ!!

[彼女に応えることは、だれにもできません。
かのじょはついに、ひとりぼっちになってしまったのです。**]

(11) 2013/12/26(Thu) 01時半頃

お使い ハナは、メモを貼った。

2013/12/26(Thu) 01時半頃


お使い ハナは、メモを貼った。

2013/12/26(Thu) 22時頃


【人】 お使い ハナ

― 診療所 ―

[延々と続くかと思われた子どもの泣き声も、体力とともにいつかは失われてしまうものです。
少女は涙と鼻水でかおをぐしゃぐしゃにして、時折嗚咽を漏らしながら滲んだ母親を見るだけでした。

やがては母親も、町の墓地に適当に葬られることとなるのでしょう。
やがて骨になれば無縁仏ともさして変わらぬ扱いで、個別に名を刻まれることもないのです。]

(34) 2013/12/26(Thu) 22時半頃

【人】 お使い ハナ

[若干の涙声を含ませたセレストの言葉を、少女は黙って聞いていました。
頭に手を載せられたなら、目元に溜まった涙がまたひとつ、ぽろりとこぼれ落ちていきました。]

[少女はとくに駄々をこねることなく、セレストの言葉に従うようでした。
のろのろとした足取りで病室を出ると――そこにはあの男が佇んでいたのです。>>30]



[目を瞠って、少女はぴたりと足を止めます。
まじまじと視線をあてて、そしてセレストの影に隠れるように一歩、二歩と体を寄せます。
そしてまごまごと、なにか言い淀むかのごとく口元を動かしました。]

(39) 2013/12/26(Thu) 23時頃

【人】 お使い ハナ

……じんろうにやられたの?

[男は、目の前の男はどう反応したでしょう。
やがて少女はなにかの確信を含んだ声で繰り返しました。]

人狼にやられたんだ。

(40) 2013/12/26(Thu) 23時頃

【人】 お使い ハナ

やっ、、、ぱり――

[ヒューの返答に、彼女はかすれた声で相槌を打ちました。
少女は寒さではなく震えていて、周りの目など気にならないようでした。
まるで、認めがたいことをきいた、ききたくないことを聞いたと言わんばかりです。]

やっぱり、そうだったんだ――!

だって、
だって、知ってたんだ。
だって、あれは――!

[セレストの促しが入ったのは、そのときでした。
少女ははっとして口元を抑え、ふたりの顔を見渡します。
そして彼女はくらいめをして、視線を廊下に移すのでした。]

(47) 2013/12/26(Thu) 23時半頃

【人】 お使い ハナ

[ヒューの重たい言葉に、ハナは色を失って震えていました。
セレストに背をおされるがまま診療所をあとにして、一層その温度が下がったようでした。

少女は焦点の合わない瞳で、みじかく速く呼気を吐き出していました。
白いもやが小刻みに、口元から吹き上がっていきます。

いやいやと眉を寄せて、首を振ります。
困惑したようなセレストに応える余裕は、ありそうにありませんでした。]

(54) 2013/12/27(Fri) 00時頃

【人】 お使い ハナ

やっ……!

[弾かれたように、少女はふたりと距離を取りました。
その表情に浮かぶのは紛れもなく恐怖の色でした。
がちがちと歯を鳴らし、みっともなく身をすくませます。]

やだ…… やだ!
ハナじゃない わたしじゃないよう!
あれは! じんろうがっ

おかーさん! おかあ……っあ、 あっ

[頼るべき母を言葉にして、少女は表情を凍らせました。]

わ、わああああ!?

[恐慌に陥った彼女は、そのまま逃げ去ろうと背を向けました。]

(60) 2013/12/27(Fri) 00時半頃

【人】 お使い ハナ

あ、ああああッ!?

[冬支度に厚着した衣服――その先を男に掴まれ、激しく身を踊らせます。
雪の上、石畳を転がり、それでも男がハナを放すことはありません。]

は、放して! 放せ!
やあ……!
た、助けてェ!

あ、あ、あっ

[少女はそれとは思えないほどの強い力で、男に抵抗します。
片腕とはいえ、肉体労働に従事する男に7歳の子どもが敵う道理はないのです。
やがて。

ぱっ。

雪の中に紅い華が咲き、少女の肌に色を散らしました。]

(64) 2013/12/27(Fri) 01時頃

【人】 お使い ハナ

え、あ、え

[わけがわからない、そんな表情で少女は男を見返します。

少女の腕が。

爪が長く伸びて。

男の手を切り裂いていました。]

(65) 2013/12/27(Fri) 01時頃

【人】 お使い ハナ

[脂で汚れためがねが、雪の中に落ちていきました。
氷色の少女の瞳がまるく、自らの腕に注がれています。
雑貨屋でもらったばかりの手袋は裂け、ぎんいろの毛並みに覆われた腕にわずかな抵抗を残すのみでした。

そう。爪のみならず腕さえも。
狼のものへと変わっていたのです。]

ひ、あ、う。
ちが、ちがっ……

[血が。違う。
どちらとも取れるような言葉が口からこぼれ落ちていきました。
男と、血相を変えた女。
ふたりの大人が自失したハナの身体を押さえつけます。
男に腰まで組み付かれ、ハナは荒い息を吐きました。]

(80) 2013/12/27(Fri) 02時頃

【人】 お使い ハナ

[くぐもった声で言われたそれを、ハナはぽかんとしながら聞いていました。
やがてその言葉を理解したのか、爆発したような声をあげます。]

う、うそだ!!
うそだ! うそだうそだうそだ!!

わたしが襲ったんだ!
わたしが、わたしがおかーさんを!
きっと、きっとおとーさんだって!

[母親の言葉は、確かにハナを追い詰めていました。>>3:163
母のみならず、父すらも殺したのは自分だと、ハナはそう思っていたのです。]

あ、ああああああああ!!

[母の惨劇を思い出したのか、少女は悲痛な声を上げました。
それは高く長く、あたりに響いたのです。**]

(84) 2013/12/27(Fri) 02時半頃

お使い ハナは、メモを貼った。

2013/12/27(Fri) 02時半頃


お使い ハナは、メモを貼った。

2013/12/27(Fri) 02時半頃


お使い ハナは、メモを貼った。

2013/12/27(Fri) 22時頃


【人】 お使い ハナ

[セレストがあらん限りの声を上げました。
広場から、診療所の中から。なんだなんだと人が徐々に集まってきます。
その中にはよく見知った顔もいくつも、いくつも。]

あ、あ、あ!

[ふたたび、少女は歯の根を鳴らしました。

人狼だ 人狼だ。 人狼だ!

ひとびとの声が、視線が、戸惑いが、恐怖が、悪意が突き刺さります。
ハナの中でいくつもの景色が弾けて消えました。

やがて母親の呪いと朽ちた首つり台がからだにとけて。

『ころされる!』]

あ、あ、ああああアアア!!

(97) 2013/12/27(Fri) 22時頃

【人】 お使い ハナ

るうううぅううう ァァアアアア!

(98) 2013/12/27(Fri) 22時頃

【人】 お使い ハナ

[ついには、牙をむき出しにして、暴れだしたのです。]

(99) 2013/12/27(Fri) 22時頃

【人】 お使い ハナ

[少女が身を捩るたびに、足元の雪は汚れていきました。
大人二人の力には敵わないのか、体勢が悪いのか、組付かれた男の姿を、荒れ狂うかいなを止める腕を引き離すことが出来ません。
狂乱の中少女の瞳に宿っているのはどこまでも――怯えでした。

やがて武器を持った男たちが示し合わせ、ゆっくりと場を包囲していきます。
少女に逃げ場はどこにも、ありませんでした。]

(107) 2013/12/27(Fri) 23時頃

【人】 お使い ハナ

[友達、と呼んだ男が両腕を拡げます。
しがみついていた女の力が抜けたころ。
進路を奪われた自警団の面々も怯え怯え、武器を振りかざしていました。
大きく、怯えに濡れた眼が開かれました。

打突音。

悲鳴が高く、辺りに響き渡りました。]

(114) 2013/12/28(Sat) 00時頃

【人】 お使い ハナ

[少女が最後に見た景色はなんだったのでしょう。

力なく落ちていく眼の光は、ヒューを、セレストを、ヤニクを捉えていました。
離された腕は空を泳ぎ、やがて力を失っていきました。

仕留められた人狼に、野次馬は大いに沸き、どよめきが辺りを支配しました。

自警団の面々は場の状況にかかわらず、少女の身柄を要求したことでしょう。]

(120) 2013/12/28(Sat) 00時半頃

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