91 時計館の魔女 ―始―
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― 二階 ―
[血だまりに倒れて失っていた意識は、身体が揺らされ薄く浮上する。 小さな背が、盲目の彼女が、自分を助けようとしている。]
…… ぁ 、
[ぐらりぐらりと視界が揺れて、腹部から広がる痛みが酷くて、けれど。
気力を振り絞り、赤い声で、一言、二言。
彼女に囁き、再び意識を手放した。]
(76) 2012/05/23(Wed) 11時頃
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― 自室、2−1 ―
……、ん、……
[次に意識を取り戻したのは、自分へと宛がわれた2−1の部屋だった。 ピクリと腕を動かせば、衣擦れの音に一枚の黒を羽織っている事を知る。
腹部の血は、一応止まっているようだ。 指先で触れれば、拙い手当ての痕と、応急処置の痕。]
あの子達……
[胸に抱くのは、感謝と謝罪。]
(77) 2012/05/23(Wed) 11時半頃
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[小さな呟きと共に、何とか身体を起こそうとする。
これほどの怪我をしていると知れれば、きっとあの男と何かがあったのだろうと疑われてしまう。 だから、無理をしてでも平常を取り繕わなければ。 それができないにしても、身体に付いたままの血液だけでも、拭っておかないと。]
……ミッシェ、ル、さん?
[痛みを堪え部屋を見渡せば、彼女の姿はまだあっただろうか。 怪我を見て息を呑む彼女に、大丈夫だと微笑む。 それは完全にやせ我慢だったけれど、少しでも安心して欲しくて。]
(81) 2012/05/23(Wed) 11時半頃
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― 自室、2−1 ―
[魔法のような力に念じて、桶とその中には温かな湯を用意する。 タオルをそれに浸して絞り、自分の身体についていた血液を、ゆっくりと拭っていった。 ミッシェルがまだそこにいたならば、手伝いを頼んで。
時折痛みを堪え呻きながらもそれを終えると、新しく寝巻きを羽織り、再び眠りに付いた**]
(103) 2012/05/23(Wed) 14時半頃
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― 朝、自室にて ―
[ぼうやりと表層まで浮かんだ意識は、腹部の痛みによって強引に起こされた。
傍にいた仲間――ミッシェルが、付きっきりの看病をしてくれていたらしい。 血の気を失った顔を見るたびに彼女の表情が曇るのが悲しくて、自分の弱さを悔やんだ。
身体についた血液を拭い終えれば、体力のすべてを使い果たして眠りについて。
それは、深く深く、ヤニクが尋ねてきた事にも気付かないほどに。]
(181) 2012/05/24(Thu) 05時頃
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― 深い意識の奥底で ―
[ ああん、ああん、と、泣き叫ぶ子供の声がする ]
(182) 2012/05/24(Thu) 05時半頃
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[黒い修道服に身を包んだ乙女は、教会の前に捨てられた赤子を拾った。 おくるみの刺繍にあった名前は、 ―――― 。 赤子にはその名を付けられて、教会付きの孤児院で育てられる事になる。]
[おそらくは、だが。 人を売り買いする闇市場よりは、そこは楽園のような場所なのだろう。 贅沢は一切出来ないけれど、優しい修道女と沢山の同じ境遇の兄弟たちがいた。]
(183) 2012/05/24(Thu) 05時半頃
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[その修道女は、決して神を信じてはいなかった。]
(184) 2012/05/24(Thu) 05時半頃
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[けれど、子供たちを愛していた。
育てる子供に向ける視線は、どこまでも自愛に満ちて。 捨てられた子供たちの境遇を労わり、どこまでも家族として接した。
それは、彼女が自分と同じ境遇の彼らにも、幸せである権利があると、伝えるように。]
(185) 2012/05/24(Thu) 05時半頃
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『ツェリ先生、今までお世話になりました。』
[一人で働ける年齢に達した一人の子供。 遠くへと旅立つ汽車に乗り、彼の見つけた小さな働き先、雇用主の元へと付き添う途中。]
『今まで、沢山迷惑かけちゃったけど。これ、俺からの感謝の気持ち。』
[ミニバラの造花の付いた髪飾りを差し出して、13年の時を共にした修道女へ、彼は照れくさそうな笑みを向ける。]
(186) 2012/05/24(Thu) 05時半頃
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[10年以上かけて育てた食料を、漸く私は口にした。
一つの街で多くを食べれば怪しまれてしまうから、遠くへと旅立つよう仕向けたその子供を。
涙を流し、何故、と表情を歪ませる相手の急所へと噛み付いて。
その味は、蕩けるような美味。 少年らしく少し筋張った手足の筋肉も、質素な生活であまり脂肪を付けていない内臓も、ひゅうと最期に変な音を立てた喉笛も、ころりと口の中で弄び歯を立て弾けた眼球も。
長い月日の想いごと、骨をしゃぶって味わいつくした。]
(187) 2012/05/24(Thu) 05時半頃
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[信頼、友情、愛情。
共存できない相手の全てを、苦しすぎて息も出来ないほどの胸の痛みを伴い、肉体も想いも存在も何もかもを飲み込むことこそが、共に生きる事だと信じて。]
(188) 2012/05/24(Thu) 05時半頃
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[遠くに仕事を見つけた彼は、
ミニバラの髪飾りをくれた彼は、
ずっとここにいて、もう、居ない。]
(189) 2012/05/24(Thu) 05時半頃
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[痛みが熱に変わり、小さくうなされる合間。
寝言は紅い囁きに**]
(190) 2012/05/24(Thu) 06時頃
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― 自室、2−1 ―
[紅い囁きに揺り起こされて、瞼を開けた。]
……私もよ。
[瞳を細めて呟いたのは、同意。 痛みは引かず、体調はとても悪い。 けほりと小さく咳き込んで血を吐かないだけまだマシか。 それでも、怪我をした身体をずっと寝かせ続けているわけにはいかず、長い時間をかけながらではあったが、何とか部屋を出れる服装に着替えた。]
……ミッシェル、は、部屋を出たのね。
[長い時間自分を看病してくれた彼女に礼を言いたかったけれど、その姿は今は、部屋の中にはなく。]
(258) 2012/05/24(Thu) 21時頃
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― 自室、2−1 ―
[ミッシェルは部屋へと戻った、と思っていた。 けれど、身体を起こしてみてみれば、ベッドに横たわっていた自分の足側、そこに顔を伏せて眠っていた。 まるで力尽きたかのように。
彼女が付いていてくれたのは、気遣ってくれていたのは。 どれほど長い時間だったか。]
……ありがとう。
[そっと傍で囁いて、メイドのような服装までしてくれた彼女の肩に、自分のレースのストールをかけた。 ミッシェルが着ていたお嬢様のドレスのような上等のものではなくとも、少しでも労わってあげたくて。
痛みを堪え、壁に手を付き歩き出す。 開けた部屋のドアを、音を立てないようにそっと閉めて。 微かに起こる風が、手編みの白を小さく揺らした。]
(313) 2012/05/24(Thu) 23時半頃
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― 二階廊下 ―
[狼が廊下に残したはずの紅は、もう残っては居なかった。 紅とはちがう赤だけが、まるで絵画のように。]
……っ、
[ずきりと肉を欠損した部分が痛み、倒れそうな身体を気合で支えた。]
……ダメ、よ……私が、しっかりしないと。 守っ……て、あげなくちゃ。
(322) 2012/05/25(Fri) 00時頃
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[少し動いただけで、息が上がる。 こんな状態では、誰かと対峙した所で人一人殺すのがきっと精々。
壁伝いに、一歩、また一歩と足を進めた。 額にじとりと汗が滲む。 けれど、ずっと部屋に篭っているわけにはいかない。 人狼を暴くものが、どこかに居るらしいのだ、それを探しておかなくては。
少し大きめのサイズの黒いワンピースの内側で、幾重にもまかれた包帯に、新しい紅に滲む。
その頃だろうか。 仲間たちと繋がる紅い世界が、不意に干渉された想いに揺らいだのは**]
(323) 2012/05/25(Fri) 00時頃
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