103 善と悪の果実
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
|
紳士ならびに淑女の皆様、わたくしの館へようこそ。 世間の奄ネど唯の汚b、此処でひととき御寛ぎなさいな。
(0) 2012/09/20(Thu) 14時半頃
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―― 善と悪の果実 ――
楽園から追放されし者の証、禁断の果実。
善を知り、悪を覚え、意識し、自覚し、唐突に理解する。
そんな果実が目の前に現れたら。
手を伸ばしてしまったなら。
君は 『善』を知るだろうか 『悪』を覚えるだろうか ―――……
(#0) 2012/09/20(Thu) 14時半頃
*****
▼物語の流れ
80〜90年代、ロンドン風の街並み。
灰や蒸気、霧に塗れて薄暗い湿ったその街に号外新聞が舞い踊る。
【『善と悪の果実』が、ついにお披露目!!】
金銭面で苦しむ貴方は、その高価な果実を一目見ようと
夕刻に薄赤く染まる街の中、握り締めた招待状を一通。
屋敷へと歩き出した。
“楽園”とも呼ばれる、大富豪エバ邸へと……。
(#1) 2012/09/20(Thu) 14時半頃
▼メモ用テンプレート
名前(年齢):
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NG:(あれば)
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(#3) 2012/09/20(Thu) 15時頃
▼最重要項目
【何が起こっても、楽しんでやんよ!!!】
というスタンスでよろしくお願い致します。
皆様が楽しんでくださる村になりますよう。
*****
(#4) 2012/09/20(Thu) 15時頃
「ようこそ、今宵のパーティにご出席ですか?
でしたら招待状を。」
門番に掛けられた声。
貴方は手の中のそれを差し出すだろう。
黄金の林檎が描かれたものを。
禁断の果実が捺された、招待状を―――……
(#5) 2012/09/20(Thu) 15時頃
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離しなさい!!!!!
[湿った霧の都、その中央。 楽園なんてふざけた名前をした大豪邸の門の前で、幼気な子供の…僕の叫び声が響いた。]
ちゃんと招待されたんですよ、本物でしょう!!?
[突き付けた招待状には、金の封蝋。 それをみた門番は渋々といった様子で、僕を屋敷に招き入れた。]
(1) 2012/09/21(Fri) 01時頃
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―屋敷内・エントランス―
全く…。 薄汚れた子供だからと、酷い仕打ちだ。
[僕は嘲るように短な息を吐き捨てた。 門番に押し付けた招待状には、見知らぬ名前が書かれている。 しばらくはその名前を使うしかない。 今から僕は…**]
アントーニオだ。
(2) 2012/09/21(Fri) 01時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/21(Fri) 01時頃
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腐っても“楽園”。 さすがなものですね…。
[エントランスの階段を上りながら、僕は呟いた。 赤い絨毯、煌びやかなシャンデリア。 明白に高価な絵画が掛けられている。 善と悪の林檎なんてなくとも、これらをくすねて売り捌いただけで暮らしは幾分か楽になるだろう。 けれど。]
…ご機嫌よう。
[先程の門番との時とは打って変わって、子供に似合わない穏やかな声で 擦れ違う人達と挨拶を交わすだろう**]
(3) 2012/09/21(Fri) 16時半頃
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はぁ
はぁ
はぁ
(4) 2012/09/21(Fri) 19時半頃
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――路地裏――
[只管、呼吸音が五月蝿い。鼓動が五月蝿い。
耳の奥でどくどくと逸る鼓動と裏腹に 必死に呼吸音を鎮めようと、路地裏の影で身を縮める。]
( ざまあみろ )
[上着の裏には、少し皺になった一枚の封筒。 つい先ほどまで、貴婦人が酒場で見せびらかせていたものだった。]
(5) 2012/09/21(Fri) 19時半頃
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見せびらかせてる方が、悪いのさ…
[罪悪感よりも高揚感の方が、今はまだ、強かった。 自慢に夢中で、テーブルに招待状を置いたまま目を離したその一瞬の隙に。招待状は、男の懐にあった。
足早に店を後にする際 扉を締め切る、その隙間から女の悲鳴が聞こえた。 それからは走った。闇雲に、只管に、屋敷に向け。
呼吸はまだ落ち着かない。]
大丈夫。 (まだ) 大丈夫だ。
[喧騒がそう遠くもなく、聞こえる。 男は、一人自分を奮い立たせてから、走り出した**]
(6) 2012/09/21(Fri) 20時頃
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[ついにこの日がやってきた。 今日、『善と悪の果実』を、やっと目にすることができる… 朝からずっと落ち着き無く、パーティのための衣裳や小物を引き出しては戻しを繰り返していたのだが。 時間が差し迫ってきたために、高鳴る鼓動を抑えつつようやく選んだそれは、一度自身の舞台で着用したシックなタイプのドレスとブローチだった。]
………そろそろ、向かっても大丈夫かしら。
(7) 2012/09/21(Fri) 22時半頃
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[窓の外を見ると、薄暗いとは言え、日が沈むまではまだ少し時間があることが分かる。 だが、もう充分に待ったはずだと思い直して、自室を出た。
バッグを手に取ろうと玄関脇の棚に目をやった時、少し表情が曇る。 護身用のためにと手渡された拳銃の存在を思い出してしまったためだ。
『こんなものはいらない』と言い張ったが、心配性の元マネージャーに『持って行かないとパーティーへの出席を認めない』と言われてしまい、結局断り切れないまま、ここにある凶器。 受付時にチェックされたらどう言い訳しろと言うのだろう。 そうでなくとも、武器なんて好きじゃないのに。]
(8) 2012/09/21(Fri) 22時半頃
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[コリーンは元々、多少は名のある歌い手だった。 だが、彼女は今、歌うことができなくなってしまっている。
何がきっかけだったかは思い出せない。 喋ることはできるのに、歌おうとしたときだけ、声が出なくなるのだ。
歌うことで生計を立てていた彼女が歌を失ってからというもの、再び歌うことができるように、ひたすら方々の医師を訪ね続け、今日まで財産を削って何とか食い繋いできた。 歌以外での稼ぎ方が分からなかったし、それ以外で生きていける気がしなかったのだ。 彼女の世界は、思いの外狭かった。 このままでは、じきに屋敷の維持も難しくなるだろう事は目に見えていたが、いつか歌えるようになるという希望に縋って、今日を生きていた。]
(9) 2012/09/21(Fri) 22時半頃
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―エバ邸・門前―
こんばんは。 良い夜になりそうですわね。
[カサリ、と、クラッチバッグから招待状を取り出し、門番へと手渡す。]
『善と悪の果実』を見ることができる日を、ずっと待ち望んでおりましたの…
[門番が招待状を検めた後、屋敷内へと通されながら、その思考は既に未だ見ぬ黄金の林檎で埋め尽くされていた**]
(10) 2012/09/21(Fri) 23時頃
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―屋敷・門前―
…いや。俺は仕事で来たんじゃない。 招待客なんだが。
[差し出した身分証の後に続けて、 胸ポケットから取り出した招待状。 それを、門番の目の前で一振りして見せる。
戸惑った目線を泳がせた後、招待状を認めて微かに顔を顰める門番ににやりと笑って見せた。]
少しからかっただけだ。 怒るなよ。
[招待状と身分証を懐に仕舞う。 短く低い笑い声を残し、門番の横をすり抜けるようにして男は屋敷内へと入って行った。**]
(11) 2012/09/21(Fri) 23時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/22(Sat) 00時頃
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―屋敷内・ガーデン―
[門を通り抜けてすぐに広がっている、丁寧に整えられた中庭。 チェックを済ませた招待客は既に屋敷内で寛いでいるのか、まばらに人影が見える程度だ。
手入れの届いた木々や草花を眺めるために足を止めると、新たな招待客が門番とやりとりしていることに気付いた。
人をからかったような笑みを携えたまま、門を通り抜けて歩いてくる男をぼんやり眺めていると、向こうもこちらに気付いたらしく、軽く視線が交わる。]
ごきげんよう。
[微笑んで挨拶だけ投げかけてから、すぐに視線を中庭の景色へと戻した。**]
(12) 2012/09/22(Sat) 11時頃
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[口角は、僅かに上がる。]
[指先には、金の封蝋を押した封書。**]
(13) 2012/09/22(Sat) 11時頃
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―エバ邸・門前―
[黒い黒い人影であった。 闇色のインバネスコートの裾を揺らし、 陰鬱に垂れ込めた灰色の空の下、 鎖をあしらった黒いシルクハットが その長身を更に際立たせている。
こつ、こつ、こつと規則正しく石畳を踏む 革靴も磨き抜かれた黒であった。
人影は立ち止まり、コートの懐から 真鍮の懐中時計を取り出した。 透けた文字盤の奥で歯車が回る。かち、かち、かち。]
―――定刻どおり。
[ややハスキーな声は男のものである。 懐中時計を仕舞うと、次に取り出したのは封書であった。]
(14) 2012/09/22(Sat) 12時半頃
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[薄暗い中でも、金色の封蝋は鮮やかに煌いている。 無言でさしだされた封書を見、 門番は敬礼をもって真黒い男を出迎えた。]
「お待ちしておりました」
[男は頷く。 黒髪に縁取られた白い顔は目元が影になりよく見えない。 こつ、こつ、こつと規則正しい足音が再開する。
そして、そのまま“楽園”への扉の中へと 吸い込まれて*行った*]
(15) 2012/09/22(Sat) 12時半頃
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―某古屋敷―
―――…今回のことは、大変お気の毒でございました。
[薄暗い部屋の中、机を介して向き合う二つの人影。 白いローブを纏う"学者"は、穏やかに労りの言葉をかけた]
[ぱちぱちと、火の粉の爆ぜる音がする]
けれど、貴方にもきっと救いはおとずれるでしょう。 信じていれば、いつか。
[向かいに座っている男は既に絶命している。 口端から赤い血を垂らし、机に突っ伏している]
[薄暗い部屋を照らし始める、炎の渦]
(16) 2012/09/22(Sat) 14時頃
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[学者の細い指先が、机を伝って封書へ届く]
此方は頂いておきますね。
いえ、お気になさらず。 禁断の林檎など、実際には近寄らぬ方が幸せですよ。
[金の封蝋は、炎を受けて奇妙に揺らめいた]
では、さようなら。
[にこりと静かに微笑むと、学者は部屋を後にした。 火の手の勢いは増していく。 じきに屋敷は燃え落ちるだろう]
(17) 2012/09/22(Sat) 14時頃
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―エバ邸・門前―
お仕事お疲れ様です。
[夕刻、白いローブを日差しで朱色に染めながら、 学者はエバ邸へ姿を現した]
此方でよろしいですか。
["Cyril Joel Rimmington"と記された招待状を掲げる。 程なくして、楽園へと通された]
(18) 2012/09/22(Sat) 14時半頃
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――エバ邸――
[縺れる足を叱咤して走る。只管、走る。
道中、軽やかな音をたてて走る馬車に追い抜かれては 段々とその様式美を露にする屋敷が"楽園"であることを思い出す。当然、正客は楽園に相応しい著名人に違いない。 ――…あの馬車の中身も、恐らく。]
はぁ、…はは、もう直ぐ………
[屋敷に辿り着いてしまえば、追っ手など関係がない。 招待状こそ正義。 あの門を潜ってしまえば、彼女らは部外者でしかない。
息を切らせて門前に辿り着くと 門番がその様相に、ぎょっと目を瞠る。不躾な視線が痛い。]
時間に、遅れるかと、思ってね。 早く、通してくれないか。
(19) 2012/09/22(Sat) 14時半頃
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―エバ邸―
……おや。
[門を潜れば華やかな中庭が目に留まる。 其方へ歩みを進めようかとしていると、背後がざわめいた]
―――――…。
[どうやら鬼気迫る様子の男が、楽園の入口へ辿り着いたらしい。 くすりと静かに笑みを浮かべると、 門の傍まで戻り様子をうかがうことにした]
(20) 2012/09/22(Sat) 14時半頃
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[顰められた門番の眉間に招待状を突き付け 不恰好によろめく足が無事門を潜り抜けた。 心臓は五月蝿いし汗は止め処なく流れるし門番はいまだ怪訝な顔をこちらに向けているし、散々だ。 しかし、鏡を見なくとも自分がどんな顔をしているか分かる。
よれよれのクラッシュキャップの鍔を持ち 顔を隠すようにして庭園に足を踏み込み、辺りを窺う。 上品な女性と、堅実そうな男性の姿が少し遠くに、顔色の窺えない男。そして、]
ん……?
[>>20こちらを面白そうに窺う男、の姿が目に映る。 まだ門前から言うほど離れていない。揉め事は、避けねばならない。 手袋の嵌った手の甲で汗を拭い、努めて、人の良い顔を浮かべた。]
やあ。 ご機嫌麗しいところ、みっともないところをお見せして。
(21) 2012/09/22(Sat) 15時頃
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…いえ、ミスター。
お気の毒に、お疲れでしょう。 私(わたくし)の時計もよく遅れるのですよ。
[穏やかにそう述べて、そっと右手を差し出した。 握手を求めるように、 或いはまだ落ち着かない様子の男へ手を差し伸べるように]
シリル・レミントンです。 俗称はペラジーと申しますので、 宜しければ其方でおよびください。
[にこりと柔らかに微笑んだ]
(22) 2012/09/22(Sat) 15時頃
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はは、…果実を一目見られると聞いて つい気が急いてしまったのかも知れないな。
お気遣い痛み入る。
[内面など分からないが 少なくとも表面上の彼、は紳士的に男の目に映る。 深く息を吐き呼吸を落ち着かせてから、手袋の白が、その手に触れた。握手を交えるほんの数秒。 門番のそれを同じ、不躾な目でその表情を窺う。]
初めまして、ミスターシリル。 お言葉に甘えてペラジーと呼ばせて頂こう。
俺は、………
[一見、性別不詳ではあるものの 名乗られた名前が男性姓であったことから、そう呼び。 自分も名乗ろうとして――招待状に書かれた名前を思い出す。そう、書かれていたのが確り女性名であったから。顔が引き攣った。]
ジョ……… ジョセフと。
(23) 2012/09/22(Sat) 15時半頃
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仲間内では、ウェーズリーと呼ばれていてね。
どちらで呼んで頂いて構わない。お見知りおきを。
[取り繕うように付け加え 額から伝う冷や汗を空いた手で拭い、笑顔を返した。]
(24) 2012/09/22(Sat) 15時半頃
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お気持ちはよく分かります。 私も珍しく早起きなどしてしまいました。 何しろ今まで殆ど公になることのなかった秘宝ですからね。 実に興味深い。
[にこやかに握手を交わされたのは、ほんの数秒]
…招待状を頂けたのは、"幸運"でした。
[やや低く、付け足された言葉。 学者の瞳に一瞬だけ、仄暗い色が灯る]
嗚呼、ジョセフ……。
いえ、ウェーズリーさん。 此処でお会いしたのも何かの縁でしょう。 どうぞ、宜しくお願いいたしますね。
…おや。
(25) 2012/09/22(Sat) 16時頃
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どうぞ、これを。
[額に汗する姿を見て留めて、白いハンカチを差し出した]
秋口とはいえ、運動の後では蒸しますね。 飲み物でも頼みましょうか?
(26) 2012/09/22(Sat) 16時頃
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―屋敷内・ガーデン―
[ヨレヨレの汚れたシャツ一枚は余りにも不釣り合いだ。 擦れ違う人は皆、奇異の瞳を向ける。 しかし異様なのはそれ以上に、僕という子供の、らしからぬ佇まいだろう。]
……ご機嫌よう、レディ。 “楽園”の木々は如何ですか?
[小さな背を軽く折り曲げる所作。 黒のドレスを纏う淑女の視線を一度追いながら、横顔を見る。 彼女がこちらを向けば、僕が湛えるのは幼さを感じさせない紳士的な笑顔だろう**]
(27) 2012/09/22(Sat) 16時半頃
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新聞にも大々的に取り上げられていたな。 善と悪の果実を、"楽園"でついにお披露目――…とか。
随分な謳い文句だった。
ああ、全くもって興味深い。
[己より余程人好きのする笑みを浮かべた、その目の奥。 一瞬垣間見えた色は見間違えだろうか。数度、青が瞬く。 しかし、幸運だ、とその言葉に良心など傷まない。精々、口許がいやらしく笑わないよう、引き締めるまで。]
この幸運に感謝しよう。 互い、不運に恵まれなかったことに。 君の時計にも、ね。
[結んだ指先がするりと解ける。 汗を引っ切り無しに拭う手は、手袋が湿って気持ちが悪い。 そろそろ脱いでしまうか―――手をかけたところで、]
(28) 2012/09/22(Sat) 17時頃
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これは……
重ね重ね、君は随分と気が利く。 有難う。
[差し出されるハンカチ>>26 目に見える善意に戸惑ってか、あるいは慣れないのか。 笑う口角を引き攣らせ、受け取る。
とは言え、躊躇うのも数秒で、有難く額の汗を吸わせた。]
それでは、水を一杯。
あ、あ――― 君! 君、ちょっと。
[パーティの準備の為、機敏に働く使用人の男を一人呼び止める。 指を指す辺り失礼極まりないが、使用人は気にした素振りもなく、此方に近付く。 「御用であれば何なりと。」そう答えた。]
(29) 2012/09/22(Sat) 17時半頃
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―昨晩の路地裏―
「おいっ、準備できてるか?」
あのなぁ、遅れてきたのはテメェだろうが。 それより金はちゃんと持ってきたか?
「あ、ああ!これで本当に逃がしてくれるんだな?」
任せとけって。じゃあ、そろそろご案内ー。
[石と煉瓦。鉄骨で作られた無骨な街並み。 巨大な生き物を連想させる濃霧が 塒を巻いてゆったりとその中を徘徊する。 静寂が霧の舞踏を引き立てて さざ波の様な静かな感動と、小さな銃声をもたらした]
(30) 2012/09/22(Sat) 17時半頃
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bang!
(31) 2012/09/22(Sat) 17時半頃
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悪ぃ。アンタの上から先に依頼が来ててさぁ。 ついでだから。だって死人に金は要らねえだろう?
それでは、あの世であいましょう。
[石炭の煤煙を大量に含んだ不透明な霧の奥から ガス灯の籠もった明かりや、くぐもった車輪の響きが届く。 極めつけは、三日月のような笑みと別れの言葉。 倒れ伏す男は、戯れに金目のものを弄られる羽目になり 黄金の封蝋が施された封筒も取り上げられてしまうのだった]
(32) 2012/09/22(Sat) 17時半頃
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―当日―
善と悪の果実、なんだか金の匂いがするなぁ。 だって、新聞にのってたアレだろう? つーか、本物なんだろうな、この招待状。
[哀れな男から取り上げた封筒をしげしげと見つめ 黄金の封蝋を指でなぞり、手の中で弄びながら歩く]
あー、遠い。だるい。
[エバ邸までの道程を徒歩で向かう事にしたのは 霧の中を歩くのも悪くないと思ったからだ。 直ぐに後悔した。ぼやく。その霧は岸辺が特に濃い。 鉄鋼と花崗岩の橋上から見る遠景は、ぼんやりと煙り 河を行き交う蒸気船から、濃霧を乗り越えて霧笛が響いていた]
(33) 2012/09/22(Sat) 17時半頃
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―エバ邸―
[黒に白の極細ピンストライプが入ったシャツ。 黒系が多目の適当な服装で、ネクタイなぞはしていない。 身長は170cmぐらいで、見た目は20代半ば。 無理があるような気はしたが、この際、仕方ないだろう]
****の代理で、オスカー。 えーっと……オスカー・ワイルド。
[招待状を門番に掲げてチェックを受ける。 名乗った名前はあからさまな偽名だが、構わない。 さほど離れていない場所で 話している様子の二人の男?を見かけてにっこりと笑った**]
(34) 2012/09/22(Sat) 17時半頃
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― エバ邸・門前 ―
――…あら、私も招待状見せる必要があって?
[慣れた仕草で馬車から降りたのは、年端のいかぬ少女だった。 つんとすました表情とは裏腹に、御者以外の供も連れず、自らの懐から出した招待状を使用人へと差し出した]
グロリア姉様は何処かしら お会いするの久々なの
[さも親しげに言うその表情は、滲む不安を綺麗に隠している。 招待状に記された名は、紛れもなく、少女の名前。
――――― Portulaca Blore
今は見る影もない、貴族の名だった]
(35) 2012/09/22(Sat) 18時頃
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…ははは。全く幸運でした。 此処で運を使い切ってしまわないかが心配ですが。
[冗談めかして、学者はくすりと笑う]
―――――…ご存知ですか? "善と悪の果実"には、その名に恥じない様々な逸話があるとか。
たとえば……、
[言いかけたところで、 差し出すハンカチに何処か笑みが固くなった男を見上げ]
(36) 2012/09/22(Sat) 18時頃
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いえいえ。 困ったときはお互い様ですよ。
ミスター、…ウェーズリーさん。
[呼び止められてやってくる使用人へ顔を向ける]
此方の方に何か飲み物を。 嗚呼、私は今は大丈夫です。ありがとう。
(37) 2012/09/22(Sat) 18時頃
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[飲み物は程なくして届くだろうか。 他愛もない話を挟んで、やや、間をおいて]
……そういえばこの度、ビアンカ様はお気の毒でしたね。
[不意に思いついたように口にする。穏やかな表情のまま]
招待状の宛名の方…。 ご親族ですか?代理でいらしたのでしょう。
[門先で招待状を改めるのが、聞こえていたようで]
彼女のためにも、どうか良い夜を。
[緩やかに首を傾けた**]
(38) 2012/09/22(Sat) 18時頃
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―エバ邸―
[美貌の主の前、栄光なるグロリア。 男は鎖のあしらわれたシルクハットを脱ぐと、 緩やかに、慇懃に頭を下げる。 口元には品のある薄い笑み。 耳元に大振りで豪奢な十字のピアスが揺れている。]
夕闇の、――でございます。 お招きに預かり光栄の至り。 ――“楽園”に林檎とは、まったく誂えたようで……ふふ、柄にもなくこころ湧き立ちますな。
[切れ長の眼を細めた。左目にはモノクルを嵌めている。 一通りの挨拶を済ますと、夕闇と名乗った男は再び帽子をかぶりなおし、館の主のもとより辞した。]
(39) 2012/09/22(Sat) 18時頃
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パーティの準備でお忙しいの ………わかりましたわ
[寂しそうな顔に落胆の色はない。 微笑み、いつの間にか取り出していた真白いハンカチーフで口元を覆った少女は、広い庭を見渡し、歩き始めた。
綺麗に梳かしつけられ、けれど光沢の少ないブロンドが、歩を進めるたび左右に*揺れる*]
(40) 2012/09/22(Sat) 18時頃
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|
――エバ邸門前――
はは、 この先の運全て使い果たしても、欲しい権利だ。
[軽口らしく返すが、目は微塵にも笑っていなかった。 口許がいよいよ下衆な笑みを浮かべてしまいそうで 額の汗を拭っていたハンカチで、口唇を覆う。]
それに、空っぽの運さえ、満たしてくれるかも知れない。
……… 逸話とは?
[新聞と、噂話以外、男の頭に詰め込まれた情報はない。 その続きに好奇心を厭と言うほど擽られ、身を乗り出す。 しかし、――呼び止めたのは己であるのに、使用人に遮られる形となり。舌打ちを寸でで堪えた。]
……水を貰えるかな。
[使用人は二人の要望を聞き届けてから、一礼の後、下がる。]
(41) 2012/09/22(Sat) 18時頃
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|
[間を置いて 丁度良い嵩の水が満たされたカットグラスを届けられる。 咽喉が渇いていたのは本当なので、一気に飲み干して。]
……… ッ !?
[彼の一言>>38に咽喉を詰まらせ、咳き込む。 この一挙一動が不審であるのに。 小物風情は、それを隠す術を知らない。慌てて口許に再度ハンカチを宛がい、目許を努めて笑わせる。]
ああ、彼女は――― 妻は、熱を出してね。 運が悪かったんだ。
…… 有難う。 ペラジー、君にも幸運を。
[胸元に手を当て告げる声は、 水を飲み干した筈なのに、如何しても渇いて、乾いていた。]
(42) 2012/09/22(Sat) 18時半頃
|
|
[続けざまに 招待客か――…否かなど男に判別出来よう筈もなく。
馬車や、客の訪れがある。
煌びやかな気品のあるブロンドに気を取られてから 逸らせた視線が、男>>34に辿り着いた。 まだ歳若い。あのような若さでも楽園に導かれるのかと、嫉妬に似た感情が、黒く炎を点した。
それを隠そうと努めながら、目尻を笑わせ、*軽く会釈を向ける*]
(43) 2012/09/22(Sat) 18時半頃
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[>>19なにやら門前がざわめいているのに気付いて振り返ると、慌てた様子の男が一人、門を潜り抜けてきた。 何事かと思っている内に、白い人影が男に近付き、談笑を始めたのを確認すると、興味を失ったように視線を外す。
まだ、お披露目までは時間がある… 時間の進みが遅く感じられて、暗く澱んだ空を仰ぎ、ため息を吐いた。]
(44) 2012/09/22(Sat) 18時半頃
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[黒々とした長身は、 ゆったりとした動作で使用人を呼び止める。]
檸檬水を頼めるかね?
[得たり、と使用人が頷き、グラスが運ばれるまでの間、順に此度の招待客を見るともなしに見ていく。]
(45) 2012/09/22(Sat) 19時頃
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[>>27幼い声が自分に掛けられたものだと気付き、その声の方へと向きを変える。
思ったより低い位置から向けられた自分への視線と、シャツ一枚というその奇妙な出で立ちに驚いたが、言葉や仕草からは『パーティーに招かれた者』としての立場が感じられる。
戸惑いから少しの間少年の姿を眺めてしまったが、あまりじろじろ見るのも失礼だろうと思い直し、問い掛けに答えた。]
…やはり、素晴らしいものですわね。 貴方もこちらの庭をご覧になって? ただ煌びやかなだけでなく、居心地の良い空間が形作られていて素敵だと思いますわ。
[少年の笑顔を見て、不思議な表情をする子どもだと感じた。 年相応のものではない…彼なりに、何か背負うものがあるのだろうと思わせられる表情。 その笑顔に、コリーンも微笑を返した。]
(46) 2012/09/22(Sat) 19時頃
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変わった顔の多いことだ。
[差し出されたグラスを 白手袋の右手で受けとり口をつけた。 さざめくような会話の端々、聞いているのかいないのか。 目を細めて、佇んでいる**]
(47) 2012/09/22(Sat) 19時頃
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楽園の果実… まるで神話ですわね。 一つしかない魅惑の果実を手にしたグロリア様は、なんて幸運な方なのでしょう。
(48) 2012/09/22(Sat) 19時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/22(Sat) 20時頃
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[邸内を観賞している最中、長い黒髪の男と擦れ違った先に、館の主を見つけた。 グロリアにこの度の招待の礼と、果実を目にすることができる光栄と喜びを述べてから、一礼して下がる。
通りかかった給仕からカクテルを受け取り、喉を潤すと、少しだけ気持ちが落ち着いた気がした。
少し外れた場所から、徐々に増えてきた招待客の様子を視界の端に映して佇んでいる。]
(49) 2012/09/22(Sat) 20時頃
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―少し前・ガーデン―
[口元に浮かんだ意地の悪い笑みの名残を消しつつ。 屋敷へのアプローチを歩き出そうとした所で、 中庭の前に佇む黒いドレス姿が目に止まった。
挨拶の言葉と共にこちらに向けられた笑みに、瞬く。>>12]
ごきげんよう。
[挨拶を返す頃には、穏やかな笑顔を作って。 すれ違い様、黒いドレスに包まれたなだらかな曲線を目で追う。]
(50) 2012/09/22(Sat) 20時半頃
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[ …いい女だな。
胸内で呟く。 あの細い腰に腕を回して、邸内を歩けばよい気分だろう。
下卑た妄想を浮かべつつ、素知らぬ顔で脚を運ぶ。 その傍に居る少年にもちらりと目を落とした。>>27
使用人の子だろうか。
薄汚れた姿の子供に向ける興味は薄く、少年の見てくれに似つかわしくない立ち振る舞いには気づかない。 それ以上、二人を気にはとめず女の後ろを行き過ぎ、開かれた扉から屋敷内へと入って行った。]
(51) 2012/09/22(Sat) 20時半頃
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[元歌姫に、軽くグラスを掲げて見せた。 それから、ふと]
あれは………… 警備にでも呼ばれたか。
[警官>>51の姿を目に留め、 顎を引いてやや疎ましそうに流し見た。 檸檬水で唇を湿す。]
(52) 2012/09/22(Sat) 21時半頃
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―邸内―
[豪奢なシャンデリアが照らす邸内に立ち、周囲を見渡す。 華やかな衣装を纏った招待客の姿に混じる男の姿は、 いささか質実過ぎて浮いていた。 だが、物怖じする様子もなくその間をゆるゆると歩いていく。
コートを預かろうと歩み寄ってきた使用人に首を振って応えた。]
こちらのご当主様は?どちらにいらっしゃるのかな。
[薄く笑みを浮かべて、問う。 皮肉じみた言い振りにも使用人は、眉ひとつ動かさず頭を低くしたまま、主人は現在多忙であるとの旨を告げただけだった。]
(53) 2012/09/22(Sat) 21時半頃
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…そうか。
[短く答えただけで使用人から目を逸らし再度、邸内を見渡す。
この屋敷に来るのは初めてではない。 頭のふやけた上流階級の連中の気まぐれなど興味は無いが。 落ちぶれた警官の過去の栄光に、連中は未だ興味があったのだろうか。
コートを脱ぎ自らの腕にかける。 そして、傍らに佇んでいる使用人に目を戻す。]
バーボンベースのカクテル。もらえるか。何でもいい。
[頷いて立ち去る使用人の背中を暫く見送った後。 ふと、こちらに向けられている視線に気付く。>>52
ある種の視線 ――、少なくとも好意的ではないもの。 それに笑顔で会釈を返し受け流すと、男は中庭に面したテラスへ脚を向けた。]
(54) 2012/09/22(Sat) 21時半頃
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[少女の自宅たる屋敷は、今や忘れ去られた街の西側にある。 その屋敷だけを維持するために、中はハロウィンのランタンのようにうつろで、財産と言えるものは、少女の身ひとつのみ]
……自動車で乗り付けるなんて、野蛮だわ
[先ほど乗り付けたのも、母親の形見である真珠のネックレスを質にいれ、御者ごと借りたものであった。 此処を出れば、もはや自分の足しか移動手段はなかった]
(55) 2012/09/22(Sat) 21時半頃
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―エバ邸門前―
[一挙一動、"ジョセフ"の様子を見守る様に、 向ける視線は柔らかい]
…ご病気かい。それは猶更、お気の毒に。
嗚呼、ミスター。 貴方も随分と顔色が悪い。大丈夫ですか。 ご婦人のこと、さぞやご心配でしょう。
[口許に宛てられたハンカチに神妙な面持ちを作り、 労わるように告げる口先]
私は実は"学者"の端くれをしていましてね。 薬学にも多少の心得があるのです。 もし何かお力になれることがあれば、いつでもご相談ください。
[にこりと微笑んで、 避けられぬならば彼の背を擦って見せよう]
(56) 2012/09/22(Sat) 21時半頃
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中庭が華やかですよ。 パーティー前に、あちらで気分を休めてはいかがですか。
[丁寧に整えられた中庭の方へ視線を向けた。 顔を戻せば、新たな来客の姿がある>>34。 自分より少し背の高い、黒い衣服を纏う青年だ]
ごきげんよう、ミスター。
[にこりと微笑む"学者"の姿は、 女にしては背が高いが、男にしては華奢だった]
良い夜になるといいですね。
[彼へも中庭へ行かないかと声をかけ、 その後にガーデンへと足を向ける]
(57) 2012/09/22(Sat) 21時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/22(Sat) 21時半頃
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[ハンカチーフで口元を押さえても その子供らしい大きな瞳は隠せない。 きょときょととよく動き、瞬きを繰り返す。 色んな顔、顔、顔―――]
みいんな 果実に惹かれてきたのだわ
[くぐもった独り言は僅かに震えていた]
あら あの…私お酒は飲めなくてよ
[緩やかな泡を放つシャンパン。 アルコールは入っておりません、と頭を下げる使用人からグラスをひとつ受け取った。 きょろり、と見渡した視線の先、中庭に点在するベンチに目をつけて、ゆっくりと近づく]
(58) 2012/09/22(Sat) 22時頃
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[>>52こちらに向けて掲げられたグラスに、同様の仕草と笑顔で返事をする。
以前にも、この館でパーティーがあった際に見かけたことがある顔かもしれない。
新たにブロンドの少女がやって来たのを見て、この子も一人なのだろうか?と一瞬、怪訝な表情を浮かべた。 先程の少年と言い、幼かろうと社交界への顔出しは重要な仕事かもしれないが、保護者は何処に行ったのだろう、と。]
(59) 2012/09/22(Sat) 22時頃
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[少女が初めて社交界に出たのは、まだ母親が生きていた頃。 背筋の伸びていた父親の、背中に隠れていればそれで良かった。
今では、顔を見ることすらない、父親]
美味しく ないの…
[こくん、と喉を通る泡は、気分によるものか。 微かにアルコールの香りがした]
(60) 2012/09/22(Sat) 22時頃
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―ガーデン―
["学者"を自称する、この人物は―――…。 大方の予想通り、まともな学者などではない。
生まれは貴族の名家。 しかし、奥方と行ずりの旅人との不倫でできた子であった。 浅黒い肌で奥方の不義理はすぐに発覚し、 全てをなかったことにするためにあっさりと捨てられた。 以降は窃盗から身売りまで、何でもして食いつないできた。 最近ではある程度の学を身に着け、 詐欺まがいの学者風情で生き延びている訳であるが。
そっと目を伏せ、穏やかな表情を浮かべつつも、 パーティの来客者たちを確認していく。 自分の過去の素性を知る者がいる可能性を否定できない。 もしいるならば、早めに手を打つ必要がある]
(61) 2012/09/22(Sat) 22時頃
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―邸内―
―――……――
[>>54 笑顔の会釈に鼻白む。 この夕闇伯、故あって警察ら、公僕に あまりよい感情を持ってはいないのであった。 夕闇伯は、その名の通り「闇」を歩く、と 囁かれているその通りに、言うなれば警察は宿敵である。
――要らぬ首突っ込みをしようものならば、
とは胸の内。 檸檬水をすい、と呷った。]
(62) 2012/09/22(Sat) 22時半頃
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どうしましょう
[飲み干せなかったグラス。 そのまま使用人に返してもいいとわかっていても、食べるものに困っている最近の暮らしに、どうしてもそうすることができなかった。
最低限の食事でよければ、もっと長いこと食いつなげていただろう。 それでも、昨日解雇するまで、最後の使用人が料理人であったことから――守るべきものを勘違いしていたことが伺える。 少女がそれに気づくことはないが。
困ったようにあげた顔。白いフードに目がとまった。 いつか、父親が酔った時になにか、聞いたような――]
… 駄目 思い出せないわ
[もしも知り合い、親の関係ならばいずれ挨拶に来るだろう、と少女は座ったまま視線をそらした]
(63) 2012/09/22(Sat) 22時半頃
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[酒を選ばないのには理由がある。 酩酊していては黄金の林檎を瞼に焼き付けられぬ――と、全うな理由がひとつ。 もとより、さして飲めるほうでもない。 むしろ苦手なほうである、という理由がひとつ。]
……、――ぉゃ
[小さく唇だけ動かし、艶の無いブロンドの娘が 窓向こうのガーデンに頼りなく座っているのを見る。]
……あぁ……
[哀れむように眼を細めた。没落貴族の娘、であったか。 最後の見栄か、楽園の主の慈悲か。 どちらにせよ、碌なものではないな、とは 夕闇伯の感想である。]
(64) 2012/09/22(Sat) 22時半頃
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―――…おや。
[不意に視線を感じて、振り返る。
其処には金糸の少女の姿があった。 シャンパンを持て余していることを見てとると、 使用人に檸檬水を一杯貰い受け、グラス片手に彼女の元へ]
今晩は、ご機嫌麗しく。 レディ。
[にこりと微笑む姿。 学者は成人男性と比すれば華奢とはいえ、 幼い少女と相対すれば些か男性的な趣が強く出る]
(65) 2012/09/22(Sat) 22時半頃
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…実は、誤って注文をしてしまいまして。 使用人の方にそれを告げるのも些か気恥ずかしく、 困っておりました。
宜しければ、グラスを交換していただけませんか?
[申し出ながら、再度間近で少女の姿を見やる。 何か。…何か、胸のざわめく面影が]
(66) 2012/09/22(Sat) 22時半頃
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―屋敷内・エントランス―
[少しずつグラスを傾けながら、賑わう招待客の雑談をBGMに物思いに耽る。
彼女が『善と悪の果実』の存在を初めて耳にした時。 音の鳴らないオルゴールなんて、まるで私のようだ感じていた。
”歌えない歌姫”と”奏でられないオルゴール”
ただ、詳しい話を聞く内に、『善と悪の果実』には存在するだけで価値があるのだと意識するに至り、自分の価値の無さに再度落胆したものだが。
果実への興味は尽きず、まるで叶わぬ恋をしているようだと自分の気持ちを振り返る。
これだけ大勢の人々を呼び寄せる秘宝。 どうしても目にしたかったそれとの邂逅を、今か今かと待ちわびている。]
(67) 2012/09/22(Sat) 22時半頃
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[少女は多くを知らないまま、一人立つことになった。 夕闇伯も、名を聞けば気づいただろうか。 他にも少女の顔を知る者はその場には幾人かいただろう。 知らなくとも、向けられる視線。 気づかぬままため息をハンカチーフで隠す]
あら …御機嫌よう、ミスター
[あわてて立ち上がり、精一杯の淑女の礼を]
(68) 2012/09/22(Sat) 23時頃
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……よろしくて? でも、私 一口だけ頂いてしまいましたの
[困ったように下がる眉毛。 綺麗に分けられた前髪から覗く額は幼さを主張するかのように綺麗なものだ。 父親に似ていると言われた曇り空を移した湖のような瞳は、二つのグラスの間をさ迷う]
(69) 2012/09/22(Sat) 23時頃
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[ハンカチで口許を隠したまま、視線を逸らす。 妻の病に心を痛める夫、ジョセフの顔を。]
彼女を宥めるのに苦労したよ。
自分が行くのだと言って、聞かなくてね。 お陰様で今日はワインしか口に入れていない。 ………その所為かも知れないな。
[こちらを労わる言動に、逸らせていた視線をすぐ様戻した。 男にとっては一世一代の嘘を突き通している所為か、顔色は正しく悪いだろう。]
学者殿? これは、驚いた。 此処の主人は、あらゆる分野の才人と面識があるのだね。 パーティ明けにでも、相談させて貰うかな…
[華やかなパーティに、不運な話を聞かせても気が滅入る筈。 そう気を利かせる素振りをして 背中を摩る掌を有難く受け留め、中庭に目を移した。]
(70) 2012/09/22(Sat) 23時頃
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…貴女様さえ、宜しければ。 私(わたくし)はとても助かります。
[困った様子の少女を安心させるよう、向ける口調は穏やかに。
グラスの間を彷徨う二つの瞳。 気づかれぬよう、しかし学者はその観察を怠らない。 似ている。やはり。それは、誤魔化し様もなく――]
嗚呼、レディ――…。
…失礼、いつまでもこのような呼び方では。 ご挨拶が遅れました。 私はシリル・レミントンと申します。
宜しければお名前を頂いても?
(71) 2012/09/22(Sat) 23時頃
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[―――…学者殿とは。
頭の片隅で、独り言ちる。 偏屈家の別称だと思っていたが、彼は異なるらしい。 表面上のみ受け留めて、促されるがまま足を進める。 門番から大分距離を保てたところで、そっと息を吐いた。]
お言葉に甘えて。
ハンカチの礼は改めて。
[談笑する者。一人佇む者。 パーティの前夜祭のような、今の時間の過ごし方など様々で。 思い思いに過ごす姿に目を通しては、学者殿に失礼のないよう、一礼を向け。綺麗に整えられたベンチの方に、踵を返した。
その途中で、ブロンドの少女と擦れ違う。]
(72) 2012/09/22(Sat) 23時頃
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――中庭―― ご機嫌よう、レディ。 良い一日を。
[ハンカチの所為でくぐもる声。 届いたか否かを確かめず、離れる。妻であれば記憶にある顔だったろうが、男は、貴族の顔に面識も見識もなかった。 それは貴族からしても、同様に。ただ。]
( くそったれ )
[庭園を美しく彩る薔薇に見惚れる素振りで 間違っても声にしてしまわぬように、ハンカチで口唇に蓋をして。毒づく。 男は、貴族を嫌悪していた。憎んでいる、と言って良い程に。]
(73) 2012/09/22(Sat) 23時半頃
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レミントン様…
[繰り返し、首を傾げた。記憶は曖昧なままだった。たとえ聞いていたとしても、興味もなく、かつ、よくわからない話だったのだろう]
ポーチュラカ、ポーチュラカ・ブロワと申します では…お願いしてよろしい?
[そっとグラスを差し出し、不安に揺れる瞳で目の前の、華奢な姿を見上げる。
この人も、果実に惹かれた一人なのだ。 さっきすれ違った、使用人よりも草臥れて見えた男もそうなのだろうか。 グロリアにとっては、皆――少女すら、同列なのだろうか、と。想像はきっと、的を外れてはいない]
(74) 2012/09/22(Sat) 23時半頃
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[彼女はとても、見栄っ張りだった。
貴族と肩を並べる為に なけなしの金銭は全て宝石や布に姿を変わり、傾く天秤を保つ為に、膨れ上がる借金と。妻と対極的に貧相になってゆく、男の姿。 ―――酒場で招待状を自慢していた女は、正しく妻だった。 楽園の主に招待されたと舞い上がり、旦那はお留守番。 堪えていたものが全て、爆ぜ。気付けば招待状に手を伸ばし、懐に忍ばせていたのだ。]
君、 ああ、――…そうだ。 君だ。
シャンパンを一杯貰えるか。
[相変わらず、使用人に人差し指を突き付け告げる。 よく出来た使用人は、男のそんな素振りにも口を出さず、等しく"招待客"に向ける態度で。程無くして、シャンパングラスを手に入れる。]
(75) 2012/09/22(Sat) 23時半頃
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ええ。
[今名乗ったのは招待状を拝借した男の名。 いずれにせよ、己の名を少女が知っていることはないだろうが]
ですが、俗称ではペラジーと。 宜しければ、其方でおよびください。
―――――、……。
[そして、少女の名乗りを受けて。 此処まで一貫して余裕を保ってきた学者の瞳が微か揺らいだ。 見せた動揺は僅かなもの。彼女が気づいたかは分からないが]
(76) 2012/09/22(Sat) 23時半頃
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…嗚呼、ブロワ様。 いえ、レディ・ポーチュラカ。
[交換されるグラス。 学者の手には、微かに泡のたつシャンパンが]
貴女様にお会いできた、この夜に乾杯を。
[浮かべる笑みには落ち着きを取り戻し、緩くグラスを掲げた]
(77) 2012/09/22(Sat) 23時半頃
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ペラジー様… 覚えましたわ
[にこり、と笑みを作る。 人の感情の変化に敏感にならずをえなかった少女。 ペラジーの動揺を、零落れた家の名を聞いたからだと――間違っては、いないのだろうが――そう解釈して、無理やり口角を上げた。 グラスを交換する、その指は、少女の知る数少ない男の指とは違う、華奢なものだったけれど 比較対象が父親ならば、違和感に変わることなく、檸檬水を素直に受け取った]
ええ …良い一日を
[いつだって、最近では良い一日なんてなかったけれど、先ほど耳に届いた言葉を繰り返した]
(78) 2012/09/22(Sat) 23時半頃
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―屋敷内・テラス―
[誰もいない片隅のテーブルを選び、赤みがかった黄銅色の椅子の背を掴んで引く。 真鍮製らしき重い椅子に、腕にかけていたコートを投げ置いた。
先程、酒を頼んだ使用人が銀盆を手に近づいて来るのに気付く。]
いいか?
[胸ポケットから取り出した安物の紙煙草を銜える前に、使用人に振って見せる。 頭を下げながら頷く使用人が、銀盆から濃い琥珀色の酒が満たされたタンブラーと灰皿をテーブルに置いた。]
(79) 2012/09/23(Sun) 00時頃
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「デスペラードです。よろしいでしょうか」
[告げられた酒の名称に瞬いた後、鼻を鳴らして笑った。]
随分な酒を持ってきたもんだ。 …まぁ、構わん。ありがとう。
[使用人が去った後、マッチを擦り煙草に火を点ける。 細く長く吐き出した紫煙が、夕闇が近づきつつあるテラスで揺れるのを暫し眺めた。]
(80) 2012/09/23(Sun) 00時頃
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[薔薇の香りに包まれていっそう気の滅入る思いを味わう。 絢爛豪華に着飾る妻や、正しい貴族を目にする内に、すっかり目でも香りでも楽しめなくなってしまった。
口許が取り繕えるようになってから 蓋をしていたハンカチを剥がして、ベンチに腰を下ろす。 ―――…貴族様をも惑わす"善と悪の果実" 興味がないわけではない。 門を潜る前に得た高揚感は、盗みの高揚感だけではなかったのだから。]
……… しかし、一体どういう基準なんだ。
[煌びやかな貴族の集いかと思えば、そうでもないらしい。 招待客の姿は千差万別で、不躾な目を、中庭に見せている顔ぶれに向けていた**]
(81) 2012/09/23(Sun) 00時頃
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[ブロワ家の没落と、娘が一人残されたことは聞き知っていた。 しかし、まさか眼前にその彼女が現れるとは。 つまるところ、この少女は学者の―――…]
――…実はブロワ家。 生前のご両親には、大変お世話になっているのですよ。
[シャンパンのグラスを半分ほど空けた後、ゆったりと切り出す]
レディ・ポーチュラカ。 よくできた愛らしい娘ができたと、 父君はよく自慢なされていたものですが。
確かに実に、お美しい。
[微笑みながら紡がれる言の葉。 敏感に機微を察する少女ならば、 其処に唯の社交辞令以上の物が含まれていると気づくだろうか。 さて、その想いの純濁は別として]
(82) 2012/09/23(Sun) 00時頃
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…おひとりで、大変頑張っていらっしゃるのですね。
[自然、伸びた指先は、 少女の滑らかな金糸に触れる寸前で止まり、降ろされる]
今宵はせめて、少しでも貴女様の心が癒されますように。
(83) 2012/09/23(Sun) 00時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/23(Sun) 00時半頃
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[爽やかな酸味はアルコールの苦味を綺麗に拭ってくれた。 僅かに赤みを帯びた目元は、世辞によるものであり、同時に家を知られていたことに対するものでもあった]
まあ… 存じ上げなくて申し訳ないわ
[知らないことばかりだった。 まだ、善も、悪も――理解できずにいるのだ]
両親の話も聞かせてくださいませね
[次の約束は口にしない。 少しだけ、ほんの少しだけ、怖い、とそれに近い何かを感じたのである。 言葉の裏にある感情はわからなくても、未だ理解できぬものだと、察して、また一口檸檬水を呷った]
(84) 2012/09/23(Sun) 00時半頃
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……… いいえ
[頑張ってはいない。小さな否定は、伸ばされた指に尻つぼみとなって消えていった]
パーティーは 楽しまなくてはいけないですもの そう…言われたわ
ありがとうございます 楽しみで仕方ないわ …まずはグロリア姉様に挨拶してこなくっちゃ
[小さな礼は、最後の言葉へ。 立ち上がった少女は別れの礼をして、空になったグラス片手に歩き出す。
上手く笑えていただろうか。 水滴の残った口元を拭ったハンカチーフを固く握り締めた**]
(85) 2012/09/23(Sun) 00時半頃
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[そう、それは美しい娘だ。 透き通るような白い肌に、流れる金糸。 全て"学者"には与えられなかったもの]
ははは。構いませんよ。 ご両親のお知り合いは大勢いらっしゃったでしょうしね。
[気にする素振りを露ほども見せず、ただにこやかに微笑む]
はい、必ず。お話しすると約束しましょう。 ブロワ様がどれほどご立派で、 …そして貴女を慈しみ愛していらっしゃったのかを。
[そして、少女の言葉を約束で上書きした]
(86) 2012/09/23(Sun) 01時頃
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おや。
[小さくなる語尾に、片眉をあげて見せて。 今度は自然な仕草で、 避けられなければ数度少女の頭を撫でる]
あまり、お気を張りつめられませんように。 私で宜しければ、話し相手くらいにはなれますよ。
…ええ、行ってらっしゃいませ。
ごきげんよう。 レディ・ポーチュラカ。
[グラスには、まだシャンパンが半分残っている。 水面を軽く揺らしながら、学者は少女を見送った**]
(87) 2012/09/23(Sun) 01時頃
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―屋敷内・ガーデン―
[僕の声に振り向いた彼女は視線を一度彷徨わせていたようだ。 無理もないか、僕のような子供から掛けられる言葉ではない。 小さな背で彼女を見上げる僕の眸は、水に濡れた烏の色。]
僕はまだ屋敷内しか拝見していませんが、格調高く素晴らしいものだと。 庭もガーデニングがしっかりと施されているのでしょうね。
[似合わぬ笑みに返されるのは、淑やかな微笑。 あくまでも紳士的に。 口調と所作に、背負う何かを垣間見せるのも本意か…他意か。]
“楽園”という名に、相応しい。
[濡烏が細くなる。]
(88) 2012/09/23(Sun) 01時頃
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―邸内:窓辺―
[緩やかに窓辺に歩み寄り、庭の様子を眺め遣る。 艶の無いブロンドの少女と、白い――性別不詳の人物が言葉を交わしているようであった]
……、――
[グラスに口をつける。 檸檬のさわやかな香り、だが この場の空気は粘ついてどろりと濃く感じられる。
歌わぬオルゴールに群がる視線、 欲望、羨望、そういったものが 形を持とうと蠢いているかのようだ。
ガス燈が灯り、影を揺らす。 真鍮の柱時計が時を告げるまではもうしばらく掛かりそうであった]
(89) 2012/09/23(Sun) 01時頃
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たったひとつの魅惑。 当主様の気持ちは生憎ながら判りかねますが… この庭に佇む貴女も、ひとつの魅惑かもしれません。
[戯れ言をひとつ。 許されるならグラスを持たぬ片方の手をとり、唇を落とす真似事を。]
申し遅れました。 僕はアントーニオ…トニーとでもお呼び下さい。 良家の出ではありませんが、以後よしなに…。
(90) 2012/09/23(Sun) 01時頃
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代理でも構わねぇンだろ? 親父はもう、隠居の身でねぇ。
[門番に招待状を見せるのは、如何にも遊んでいるような風体の男。 有無を言わせぬ強引さで、ずかずかと屋敷に上がり込んだ。]
(91) 2012/09/23(Sun) 01時頃
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[興味の薄い視線には、またらしからぬ愛想笑いを返すのみ。 しかしながら胸中には、しっかりとその面持ちを刻み込む。 眸の色、動き、服装、所作、声、言葉。 全ての情報を出来うる限り、小さな身体に叩き込む。
今の僕は、一種の電波塔だ。
敏感に空気の色を、湿度を、探る。 黒髪の靡く闇が、栄光へと挨拶をする様も 濡れた烏は見逃さない。 対極のようなコントラスト。 招待客かと、記憶に刻んだ。]
(92) 2012/09/23(Sun) 01時半頃
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[煙草をふかしつつテーブルの上のタンブラーに手を伸ばす。 甘ったるく強い酒は渇き気味の喉内に微かに熱い。
貴族のパーティに自分が招かれた理由までは解らない。 それとも、正式に警察署への依頼がなかっただけなのだろうか。
エバ邸当主、グロリアに会わない限り、その真意は不明だ。
少なくとも数年前までの自分であれば、崇高な意志を持って警護にあたるべく任命があれば応じたかも知れないが。]
(93) 2012/09/23(Sun) 01時半頃
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[真面目に実直に生きてきた若い警官が、道を踏み外すのは簡単だった。
ギャンブルと一人の娼婦に溺れ、気が付けば残っていたのは借金と自堕落な生活に染まった自分自身のみ。 男がこの世に唯一人の女と思っていた娼婦は、男の身代が危ういと気付くと姿を消していた。
このまま行けば借金取りに足元を見られたまま、彼等を牛耳るごろつき共の犬にならざるをも得なくなるだろう。
――“善と悪の果実”か。
煙草をふかす男の目が、薄闇が迫り始めた夕刻の中庭を遠く見つめ細められた。**]
(94) 2012/09/23(Sun) 01時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/23(Sun) 01時半頃
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確か、ブロワか……
[呟くと、それきり興味が失せたように庭から顔を背けた。 ――改めて妙な面子であるな、 と夕闇伯は眼を眇めた。
場に相応しいとはとても思えぬ者が居る。 警護でもなさそうな警官もだが、]
―――……
[あの、妙に落ち着いたたたずまいの、こどももだ>>92]
(95) 2012/09/23(Sun) 01時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/23(Sun) 02時頃
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[元歌姫からは名前を聞けただろうか。 耳にしたなら名前の後に「嬢」をつけ、再度背を折る。]
僕は屋敷の中へ行きますが、貴女は? 夜が更ければ風も冷えましょう、身体を冷やしてしまわぬようお気をつけて。
[手を差し出さないのは、彼女を独り占めするわけにはいかないから。 別れの辞の後、小さな身体を翻すと向かうのは屋敷の中。 さて、烏が見つけるのは窓辺に佇む夕闇か。]
(96) 2012/09/23(Sun) 02時半頃
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―邸内・窓辺―
失礼。
[汚い洋装の、妙な落ち着きをもつ子供は彼の傍へと移る。 一礼は忘れず、闇へと近付いた。]
アントーニオと申します。 この度は幸運と栄光の元にお会い出来、至極恐悦に存じます。
[挨拶の間、使用人はこちらに話し掛けて来ない。 いや、寧ろ会話を終えても話し掛けてくることは少ないだろう。 薄汚い子供の僕は、招待客と思われはしないだろうから。 大人びた笑みを湛え、話し掛けた夕闇は如何なる音を返してくるか…**]
(97) 2012/09/23(Sun) 02時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/23(Sun) 02時半頃
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[会釈を受け>>43笑みを保ったまま観察する。 あの男も招待客だろうか。穏やかな表情をしている。 とっさに連想したのは、仮面を使った黙劇。 まるで祝祭の出し物で、唯一腹の立つことと言えば その登場人物には、勿論自分も含まれているということだ]
どうも。 顔色があまり良くないように見えるよ。 水でも飲むか?
[小さく挨拶を零して、背中を擦られる彼に返した。 シャンパンを彼が頼んでいるのを見て、 ああやって注文すればいいのか、などと心中密かにメモして]
(98) 2012/09/23(Sun) 03時頃
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ええと、ごきげんよう。 ってこんな言葉使い慣れないけど、合ってる?
[続く挨拶>>57に、幾分か慌てた様子で言葉を返す。 にこりと微笑む相手の目線は、自分とそう変わらない。 華奢だが、女性にしては背が高めで 一寸、自分には性別の判別がつかなかった。 曖昧な表情が、自らの微かな困惑を物語っている]
ああ、良い夜になるといいね。お互いに。
[どちらの敬称をつければいいのか判らない。 人生でそう何回もあることじゃない貴重な経験だが おそらくそのまま口に出せば、失礼に当たる 普通人ならそう考えると思考を巡らせ、緩やかに微笑した]
(99) 2012/09/23(Sun) 03時頃
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………?
[しかし何かが引っかかる。 この風貌をどこかで見たことが無いだろうか。 例えば、光の射さない曲がりくねった路地などで。 濁った瞳、理不尽な暴力、歯の欠けた笑顔。 度の強いアルコールに、崩れかけたアパートメント。 例を挙げればそんな世界だが、 十代の記憶など、雑多すぎてはっきりしない。 しかし、窃盗を覚え、悪党の使い走りをして、 ただ生きていくための日銭を稼いでいた頃を思い出し]
おっと。
[貴族相手に詐欺を働いた時の記憶が呼び起こされた。 金髪の少女と話しているペラジーをちらりと一瞥すると 表情を努めて平静に保ちつつ、そのまま中庭を眺めている**]
(100) 2012/09/23(Sun) 03時頃
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―中庭―
―――――…?
[視線を感じて、緩やかに振り返る。 先ほどの青年の姿があって、静かに微笑むながら頭を下げた。 落ち着いた立ち居振る舞いは、"あの頃"と何一つ変わらない。
変わった、のは…]
(101) 2012/09/23(Sun) 08時頃
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["学者"は、かつては"少女"だった。
今より更に小柄で細い肢体は、 男性的な側面などありはしなかった。 唯一つ、外性器の奇形を除いては。 基本的には女性型であるのに、僅かに肥大した陰核。 所謂半陰陽、仮性半陰陽。 それは学者がかつて、 "あっさり捨てられた"原因の一つでもあったのだが。
少女として違和感なく振舞えていたあの頃、 人生で唯一度だけ、他人と組んで生活を営んでいた時期がある。 かつて少年だった彼は、"学者"の秘密を知っていただろうか。 おそらくは、全て知っていた。 詐欺まがいの不安定な生活。それでも、それなりには暮らせていた。
けれど第二次性徴期に入り、学者の身体に変化が現れる。 背が伸び、身体の丸みもやや削がれ、そして。 もはやかつてと同じ様に振舞えないと悟った学者は、 何も言わずに彼の前から姿を消した]
(102) 2012/09/23(Sun) 08時頃
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[向いていた視線に導かれるように、 ゆっくりと足先は"オスカー"の方へ進んでいく。 手にしたグラス、揺れる水面、僅かに泡が立っている]
先ほどはどうも、ミスター。
[気づけなかったのは、 彼もあれから随分背が伸びて、所謂大人に成長していた為。 そして何より、 こんな場所で再会するなんて、思ってもいなかった]
何か考えことですか? それとも、庭に興味がおありで?
ふふ。宜しければ、花でも一緒に見て回りませんか。
[だから、不用心にもかつてと同じ微笑みを浮かべて、 くすりと彼へ問いかけたのだ**]
(103) 2012/09/23(Sun) 08時頃
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[闇を覗く、濡れ烏。 その浅黒い肌と、煤に塗れた靴との境界に枷られた金属製のプレートが揺れた。 酸化して所々黒くなったそれは、覗く闇に類似するか…或いは。]
素晴らしい宴に乾杯を。 また、いずれ。
[見えぬグラスを手にとり、掲げて見せる。 会話と挨拶はそこそこに、僕は屋敷をまた歩き始めた。]
(104) 2012/09/23(Sun) 08時頃
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…しかし、栄光<<グロリア>>も何を考えているやら。
[歩きながらぼやく言葉は誰にも聞かれぬように。 屋敷の主を誹謗するような言動は慎まなくてはならない。 権力も金もない僕に出来るのは、子供なりの狡猾さを持って大人達に取り入るくらいだ。
――それが数年間で身につけた、生きる術である。
足のプレートは歩く度に微かな音を立てた。 生きて歩くこの足を、命を、まるで責め立て嘲笑うかのように。 切り離せぬ罪の重みが右足に絡み付いている。]
(105) 2012/09/23(Sun) 08時頃
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[刻まれた言葉は、皮肉にもこの命の証明。 分類記号、或いは識別番号。 人としての生を受け、人と扱われず生きた証。
誰が知ろう。 誰が知りえよう。
【被験体:0678】
ただそれだけの命の烙印を。 仄暗い音を纏う烏が、はたりはたりと屋敷を彷徨う。]
(106) 2012/09/23(Sun) 08時半頃
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―邸内・テラス―
ご機嫌よう、ミスター。 眺めはいかがです?
[烏が降り立つのは、一見きちんとした成りの男性の元。 煙草の匂いは慣れないが、嫌いではない。 くゆる煙を一度眺めた後、彼を見た。 軽く折り曲げる背に、今度は興味を引けただろうか。]
おや、また新しい招待客のようだ。 これはまた随分と、不思議な顔触れを集めたものだ。 そう思いませんか…?
[勿論、僕自身も含めてだ。 門の方でやり取りする男を視界におさめながら、問う**]
(107) 2012/09/23(Sun) 08時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/23(Sun) 09時頃
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[>>90少年の言葉を受けて]
…まぁ。お上手ですのね。
[少し照れたように、クスリと口許をほころばせた。 ロンググローブを嵌めた手の甲に唇を落とされ、その所作を粛粛と受け入れる。]
グロリア様は、私どもにも至宝を公開して下さると仰っているのですもの。 本当にありがたいことですわ。
アントーニオ… では、お言葉に甘えて、トニーと呼ばせていただいても宜しいかしら。
(108) 2012/09/23(Sun) 09時半頃
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私のことはコリーンと呼んで下さい。 大きな声では言えませんが、貴族ですとか、家の連 なりってあまり得意ではありませんの。 ごめんなさいね。
私は、ほんの少しご当主様に面識のあった、ただの歌い手ですから…
[こういったパーティーならば持っているべき知識に疎い自分に苦笑しながら、己の出自を気にしたようなトニーへの慰めになるかも分からない言葉を返す。]
こちらこそ、宜しくお願いしますわね。 この夜が貴方にとって良いものとなりますよう。
(109) 2012/09/23(Sun) 09時半頃
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[>>96屋敷内に歩を進めようとするトニーを見て、思い出したようにガーデンに目をやると、少しだけ闇が濃くなってきているようだった。]
お気遣いありがとう。 私もそろそろ屋敷内に戻ろうと思いますわ。
[ここから少し離れたベンチに、ブロンドの少女と白い影が一緒にいるのが見える>>78。 身なりはかなり違うが、年の差だけを考えると兄弟のようなものだろうか。 年若い人にこのような場は窮屈ではないかと心配していたが、やはり貴族なのだろう、どうやら上手く過ごす術を知っているのだろうと考える。
視線をトニーの背に戻し、ゆっくりと後を追うように屋内へ進む。]
(110) 2012/09/23(Sun) 10時頃
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―邸内・窓辺>>97―
[近づく気配に、夕闇伯は切れ長の眼を 小さな子供へと向ける。]
これはこれは―――ご丁寧に。 小さな紳士殿?
[慇懃に、洗練された動きで軽く頭を下げる。 長い黒髪がさらりと肩を流れていった。
瞳は興味の色を隠さない。 浅黒い肌のこども、黒い瞳を覗き込む。]
(111) 2012/09/23(Sun) 10時頃
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―邸内・窓辺>>104―
君のその格好は何の趣向かね。 ――まるで煤の煙を潜ってきたようではないか。
[視線は、靴と肌の境界の 金属プレートに行き当たる。 夕闇伯は切れ長の眼を細めた。 ――嗚呼、と呟くは胸の内。 どうにも、全うなものではないらしい。
僅かに唇の端を上げる。 そういうものを、夕闇伯は知っていた。 警察らに追われるような裏の家業を嗜みながら決して尻尾をつかませぬ者であればこそ、だ]
――佳い宴を、……あぁそうだ、名前を聞いても?
[質問に答えがあろうと無かろうと、 興味深げな眼の色は変わらなかった。]
(112) 2012/09/23(Sun) 10時半頃
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こちらこそ。
[グラスを手にした、かつての"彼女"が近づいてくる。 手を上げて応えると、穏やかな声で名乗る]
まだ名乗ってなかったかな。 オスカー、と呼んで欲しい。招待客の一人だよ。
[通過儀礼のようなものだろうか。 今の名前を名乗るのは、 お互いの立場を確認したいという意思表示。 最後の確信を求めて、微かな戸惑いも残っている。 何も言わずに消えた相棒、その事自体は珍しくないが 事情は特殊で、複雑に過ぎ、今かなりの変化を見せており そんな過去と、この場で出会うなど想像もしていなかったから]
(113) 2012/09/23(Sun) 11時半頃
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一寸、例の『善と悪の果実』のことを考えていてね。 そして楽園と呼ばれている大富豪の邸宅と庭園だ。 出来すぎだ、とか そういう捻くれた感想を、独りで楽しんでたのさ。
[冷笑的とも取れる自らの言い回しに、内心舌打ちをする。 悪い癖だな、と自省し、取り繕うよう素早く次の言葉を繋ぐ]
花ね……お供しましょ。 独りでどうしようか、戸惑ってたんだ。
[かつて、もっと暗い場所で見た微笑みに最後の確信を持つ。 落ち着いた立ち居振る舞いと、変わらない微笑みは、 記憶の中に眠っていた少女の鋳型と、ぴたり一致する。 その記憶が掘り起された今、それ以外の差異を認めても "彼女"の認識を誤る事は、事情を知る彼には無かった]
(114) 2012/09/23(Sun) 11時半頃
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歩いているうちに、知恵の実が落ちてるかもしれないしね。
[整えられた庭園の華美な樹木を眺めて、 さて、どこから回ろうか、と言った風に口の端を上げた]
(115) 2012/09/23(Sun) 11時半頃
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―邸内・窓辺―
[戯れに蝶が花に止まる程度の会話を交わした後。 浅黒い肌のこどもが去っていく背を見つつ 緩やかな動作で腕を組む。]
……やれ、本当に変り種の多いことだ。
[黒いインバネスコートの下はやはり黒の燕尾服だ。ベストは編み上げのあしらわれたコルセット風である。 胸元のループタイにも紫の宝石が煌いている。 夕闇伯はアメジストを好む、とは彼と交流を持つものの間ではよく知られている。
宝石言葉とは真逆の人となり、という評価とともにではあったが。]
(116) 2012/09/23(Sun) 12時頃
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[邸内からガーデンを眺めると、先程まで気付かなかった、新たに訪れたのであろう招待客が増えていた>>91>>100。 このパーティーに呼ばれる面々の多様性は、館の主の人脈がなせる業なのだろうか… こうして私もこの場に立ち会うことを許された以上、文句などつけようはずもないが。
黒い長髪の男は、相変わらず窓辺に一人佇み動きを見せない。 …と思っていると、トニーがそちらに近付いていった。
その男と正式に会話したことがあったかは思い出せないが…確か、誰かが、夕闇伯、と呼んでいた筈。 なんて姿にぴったりな呼び名だろうと思った記憶が呼び覚まされたところで、給仕が目の前を通りかかり、空いたカクテルグラスを下げてもらう。]
(117) 2012/09/23(Sun) 12時頃
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―邸内・窓辺―
[泰然と窓辺に佇んでいた夕闇伯は、 ふと、元歌姫に2度目、視線を止めた。 燕尾服の裾をふぅわりと揺らし、 うるわしき女性の前まで歩み行く。]
御機嫌よう?歌姫。
[どこか囁くような声であった。]
(118) 2012/09/23(Sun) 12時半頃
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―少し前・窓辺―
[向けられた切れ長の眸を受け止めるのは変わらぬ笑顔。 さらりと揺れる髪はまるで夕闇。 好奇の色を隠さぬそれに、くすむ銀が揺れた。 それもまるで闇に染まった色のよう。]
名も名乗らず失敬しました。 僕はアントーニオ。 若輩者です、トニーとでもお呼び下されば。
[一礼すればふと、コリーン嬢の言葉を思い出した。 慎み深く、優しい、出生を不問とする言葉だった。 微かなあたたかさに笑みを返した反面で、右足に重みを感じていたことは どうか彼女に知られなければいいと思う。 付け加えるのは彼女に向けたものとは別の「若輩」という音を用いた。 夕闇に、似た色を感じた故に。]
(119) 2012/09/23(Sun) 12時半頃
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[時刻は夕刻だ、見上げる動作を行っても 相変わらず空は煤煙を含んだ霧で、仄暗く濁っていた。 視線を移せば、邸宅の窓に何人かの姿が見えるだろうか。 ちらちらと揺れる紫色の煌きに目を細めて、視線を止めた]
酔わせない、そんな謂れもあったな。
[ある貴族から騙し取って、売り飛ばした財物。 その中に紫水晶を荒く削り出したグラスがあった。 二日酔いにならない、宝石からそう信じられていたそうで 紫水晶の価値よりも、珍品としての価値が高かった]
へえ。
[やはり、色んな客が来ていそうだ。 人よりやや尖った犬歯を舐める様に、ぺろりと舌を動かした]
(120) 2012/09/23(Sun) 12時半頃
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煤塗れで申し訳ありません、パーティにはそぐわない格好ですね。 一張羅でもあれば良かったのですが…。
[言葉を濁し、先を口にしない。 貧しい者と思われようか。 …――否、闇の伯爵ならば判りえよう。 美しい弧を描く笑みは、不気味なほどに歪だ。]
なぁに、すこしばかり闇を掛けて来まして。 “煤”の匂いが目立ちませんよう。
[蒸気、霧、煤、灰。 錆びた鉄の赤黒い匂い。 それだけを言い残し、烏は移りわたっていく。]
(121) 2012/09/23(Sun) 12時半頃
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嗚呼、コリーン嬢。
[烏が羽ばたく寸前。 明を、光を装う笑みを向ける。 歌姫が歌えないと知っていれば、掛けなかったであろう言葉を添えて。]
僕は学がなく、芸術に精通しない身。 故に貴女の歌声を知らない。 この宴で貴女の調べがきけることを祈っています。
[去り際に一礼を忘れず、向かうのはテラスだった。]
(122) 2012/09/23(Sun) 12時半頃
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―少し前・窓辺>>119>>121―
トニー、ね……
[名前を繰り返し、笑みのまま。]
私は――夕闇伯とでも。 渾名のようなものだ。
[知っていようが知っていまいがかまわぬとばかり、謂った。]
ふ、まぁある種相応しいとも謂えようかな。
[煤の色、灰の色、空は晴れることなく暗雲垂れ込める。この街によく似た色彩だと、感想をいだいたのである] ]
(123) 2012/09/23(Sun) 13時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/23(Sun) 13時頃
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―邸内・テラス―
(――夕闇伯、ね。)
[テラスにて会話の合間、先の名乗りを思い出す。 僕の生かされた世界で、知らぬ者はいない渾名だ。 お目に掛かるのは初めてだったが、噂に違わぬ夕闇の色。
足枷の元を辿れば、彼へと行き着くのだろうか。 ……いや、既に繋がりは断ち切られているのだろう。 尻尾を掴ませない、それが夕闇伯であり 僕の足枷は、既に――]
(124) 2012/09/23(Sun) 13時頃
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……おや。
[テラスから覗く中庭に、また一つ。 白と黒のコントラスト。 声は届かずとも、濡れた烏の視線は届くか。]
不思議な顔触れ…いや、巡り会わせか。 なにかの縁なのか、全ては栄光だけが知る…といったところでしょうかね。
[視線は中庭の黒と白を映し、穏やかに笑む。]
(125) 2012/09/23(Sun) 13時半頃
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―邸内―
嗚呼、これはどうもご丁寧に。
[名乗る彼の姿に静かに微笑み、そして。
―――そして、告げられたその名前に瞳は微か見開かれた。 其れはありふれた名前だった。よくある、名前だった。 …忘れられるはずもない、名前だった。
小さく息をのんで、彼の姿を見上げる。 すっかり成人した青年。背も随分と高い。 けれど、嗚呼、どうして気が付かなかったのだろう。 眼差しはあの頃と、何も変わらないままに]
………………。
[表情にこそ動揺の色は滲まないが、 それでも呆けたように彼を見つめる学者の様子は、 果たして彼にどのように映っただろう]
(126) 2012/09/23(Sun) 13時半頃
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[努めて平静を取り戻す様に、 グラスを持っていた手に反対側の手も添えて、 そっと残りのシャンパンを飲み干した。 潤う喉。早まる鼓動を、多少はましにしてくれる]
…そう、オスカーさん。良い、お名前ですね。
[ほう、と小さく息を吐くのは、 動揺を隠そうとするときの昔からの癖]
確かに、禁断の果実のお披露目に、 この邸宅ほど相応しい場所もないでしょう。 では、招かれた我々は、さしずめ――…。
[そこで言葉を切って、くすりと笑う]
(127) 2012/09/23(Sun) 13時半頃
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ありがとうございます。
私もパーティーまでの時間を、些か持て余していたもので。 こちらの邸宅を見て回れば、 時間は飛ぶように流れていくのでしょうけれども。
[使用人に空いたグラスを預け、 彼を追うように斜め後ろへ並んで歩く]
知恵の実…。ふふふ。 落ちていたら、貴方はどうされますか?
[それから、一拍の間をおいて]
私(わたくし)のことは、…どうか、ペラジーと。 ペラジーと御呼びください。
[かつてと変わらぬその名を、告げた]
(128) 2012/09/23(Sun) 13時半頃
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─邸内・テラス─
[短くなった煙草の燃えさしを灰皿に押しつけ、立て続けに次の煙草に火をつけようとした時だった。 かけられた声に気付き目をやると、中庭で見掛けた少年の姿がそこにある。>>107
見てくれに似つかわしくないような口調を怪訝に思ったが。 使用人の子であれば、不用意に来客の間を行き交う事もあるまい。
一時、その顔を見下ろした後。]
いい眺めだね。滅多には見れないでしょうから。
[子供相手、おどけ半分で丁寧な口調で返す。 大方、金持ちが慈善だの酔狂で呼んだ貧民層の子供か、孤児院から、というところだろう。]
…おっと。いいかな?
[煙草を吸って構わないか聞く素振りだけで、マッチを擦り火をつける。]
(129) 2012/09/23(Sun) 14時頃
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[夕闇。紅掛る庭の様子は美しく、 そして、けれど何処か陰鬱な物を感じさせる。 誰もが知っている。 この楽園は、多くの犠牲の上に成り立っているのだと]
――――…夕闇伯。
[朱に交じり煌めく紫色。 その名と出で立ちは、人伝いに耳にしたことがあった。 成程、確かに彼は"夕闇"であると。一目見て納得する]
さて…。
[涼しげな風は、わずか心地よい。 思案するようにあげた視線の先、小さな浅黒い肌の少年。 彼も招待客だろうか。それとも…。 ただ、静かに微笑みを向けて、目礼を]
(130) 2012/09/23(Sun) 14時頃
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[吸い込んだ煙草の煙を吐き出しつつ少年に笑みを浮かべて見せた。]
君は?楽しんでおられますかな、ミスター?
[おどけたままの口調で少年に問う。 と、少年が示した門の方に目をやった刹那。 男の眉間に微かに影が落ちた。
はだけた胸から覗く、あの刺青には見覚えがある。 賭博場や盛り場で何度か見掛けた顔だ。>>91
こういう場所では、出くわしたくはない相手だが。]
…全くだな。 この面子をみると、ただのパーティーでも無さそうだ。
[子供相手に、わざとらしい意味深な言葉を吐く。 少年に自分の様子を気取られたかどうかは解らないが、門から顔を背けるようにして座り直した。**]
(131) 2012/09/23(Sun) 14時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/23(Sun) 14時頃
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[中庭の青少年を見る視線は、聊かの羨望が交じる。 微かに重たい右足と、鉄錆の匂いが纏わり付くような感覚に陥った。 それを掻き消すようにか、笑みは一層深くなる。 白の彼から目礼が来るならば、軽く頭を下げて。]
ここは“楽園”ですからね、招かれた僕達は幸福だ。 煙草は嫌いではありませんので、どうぞ。 共に嗜める年齢で無いことが悔やまれます。
[傍の彼へと濡烏を向け直す。 彼の視線や口調から、憐憫か、はたまた侮蔑か それとも大人が子供をあしらうか、そんなものを見た。 かわりに大人びた所作と、子供を主張する言葉を投げかける。]
(132) 2012/09/23(Sun) 14時半頃
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ミスターだなんて。 僕は皆様のような身でもなければ、社交には不釣り合いな若輩者でしかありません。 アントーニオ、トニーとでもお呼び下さい。
[おどけた口調に返すのは、冗談交じりの言葉。 しかし烏は見逃さない。 眉間に刻まれる小さな影も、意味深な言葉も。 座り直す姿でさえも。]
招かれざる客人も、幾らか見えるようですね。 それほどに、善と悪の林檎というものは魅惑的であるのでしょう。
[正式に招かれていない僕が呟く、なんという揶揄。]
(133) 2012/09/23(Sun) 14時半頃
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[>>118思いがけぬ来訪者に少々戸惑いながらも、]
ごきげんよう。 …夕闇伯、とお呼びして、宜しかったかしら?
[すぐにふわりとした笑みに置き換え、答える。 他者を見定めるような、深い色の眸が印象的な人だった。
彼から”歌姫”と呼ばれたことに、特別な感慨は抱けなかった。 今となっては、過去の私を示すただの愛称のようなもの。 この呼び名を使う人は昔の私を知っている、という事を示すだけの記号に過ぎない。 嘆き、狼狽えるような段階は疾うの昔に過ぎ去っている…はず。]
(134) 2012/09/23(Sun) 14時半頃
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[名乗りを済ませると、暫し視線が絡んだ様に思う。 間に降りた僅かな沈黙から想像したのは、 学者の記憶から、まだ自分が消えていないようだと]
ありふれた名前だけどね。ありがとう。
[ペラジーがグラスのシャンパンを飲み干すのを見守り 過去の記憶と、小さな吐息を漏らす様子に笑みを刻む。 相応しい場所、と受ければ同意するように頷いて]
でしょ? 我々はどの配役なのか考えるのも楽しい。 蛇に囁かれない様に。
[含みを持たせた好みの言い回しに、つい返してしまう]
ただ、禁じられれば魅力が増し、 それが一層欲望の対象となるのは道理だけどね。
[益体も無い言葉遊びだと分かっていても]
(135) 2012/09/23(Sun) 14時半頃
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[…何かが、頭の奥で引っ掛かっているような気がする。]
できれば、私の事はコリーンとお呼び頂きたいですわ。
[だが、この違和感が何なのか、はっきりと掴めない。]
このパーティー、随分と色々な方が招かれているようですわね。
夕闇伯は、楽しんでいらっしゃいますか?
(136) 2012/09/23(Sun) 14時半頃
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[>>119会話後のトニーの様子から、 自分の言葉は、少年を傷付けるような的外れなものでは なかったのだろうと、少し安心する。]
(137) 2012/09/23(Sun) 14時半頃
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[歩き出せば、少し遅れて感じる気配に向けて]
豪勢だね。庭も、邸宅も、手入れが行き届いている。 確かに見ているだけで直ぐに時間が経っていくみたいだ。
[相手と呼吸のタイミングを合わせるように、一拍]
知恵の実が落ちていたら……? そうだな、一体この果実は何味なのかが 気になって気になって、夜も眠れなくなると思うよ。
[諧謔に満ちた笑みで、囁くように呟いた後]
よろしく、ペラジー。
[かつてと変わらぬ名を、もう一度口にした]
(138) 2012/09/23(Sun) 14時半頃
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[>>122少年の無垢な言の葉が耳に入り、胸の奥が、 少しだけ軋んだ音を立てた。 揶揄されることには耐性が付いたが、 真っ直ぐと向けられる期待には、未だ痛みが感じられる。
もう一度、歌えるようになることを諦めていないのだから、 と、自分を鼓舞する痛み。]
…そうですわね。 いつか。きっと。
[トニーが去った後で、誰にも聞こえない程度に小さく呟いた。]
(139) 2012/09/23(Sun) 14時半頃
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[路地裏、割れた硝子、瓦礫、粉塵。 耳にこべりつくのは、低い男の叫び声。 アントーニオという男、素性は医者であったか…記憶も定かではない。 手に掛けた命の数を覚えるくらいなら、食べたパンの枚数を覚えた方がマシというものだ。
白のシャツが汚れぬよう、気に掛けながら及んだ犯行だったが 微かに纏うのは煤でなく、鉄錆の匂い。 生憎この街では、蒸気や汚れた霧に紛れて潜んでしまう。 彼の胸元に隠されていた金の林檎の封書を見つけ、数枚の紙幣と共に頂いた次第。 僕自身、招かれざる客ということだ。
ぼんやりとそんな皮肉を描きながら、目の前の彼を見ていた**]
(140) 2012/09/23(Sun) 14時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/23(Sun) 15時頃
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―邸内>>134― ああ、勿論。
[夕闇伯はゆったり頷いた。 歌姫が浮かべたのは華やかな、 満開の花のような笑みである。]
――そうかね。では、……コリーンと。
なかなか変わった趣向のパーティーであるようだ。 “普通”のものには飽き飽きしていたのでね、 楽しんでいるとも。
まぁ…… ―― 一番の望みは 此度お披露目となる“林檎”であるが。 貴方も、そうではないのかね?
[く、と愉しげにわらった。]
(141) 2012/09/23(Sun) 15時半頃
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[ペラジーの視線を追うと、窓際に小さな少年の姿を認める。 辺りを見渡せば、招待客も千差万別らしい。 もっとも、何人かは自分と同じく招かれざる客なのだろう。 外界とも言える門の外には、どこまでも続く屋根と煙突の群れ。 地平の近くには、煙で濁った夕月も見えた]
禁断の果実繋がりで、ねえ、知ってる? 黄金の林檎は不死の実とも呼ばれるけど。 別名は、不和の実。 芳醇な果汁を滴らせる果肉を齧っちゃう人が出ないといいけど。
[朱に染まる庭模様。昼間の生物と夜の生物の入れ替わり。 薄汚れてか弱いとは言え、光源となる太陽が姿を消して、 僅か数十分の間、影の無い薄明の世界を作り出す]
言っても無駄だろうけど、邪魔スンナよ?
[消えた理由が気にならないと言えば、嘘になる。 だけど、口から滑り出す言葉といえば、結局そんなものだ。 口調を一瞬だけ元に戻し、彼女にだけ聞こえる声で囁いた]
(142) 2012/09/23(Sun) 16時半頃
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[やがて、飾り紐に下げた懐中時計を取り出した。 真鍮無垢の本体に大小様々な歯車がひしめいて時を刻んでいる。 経年劣化で黒ずんでいくはずのそれは、 よく手入れされているのか、金色に鈍く輝いており 微かに軋む歯車の音が、昔からお気に入りだった]
そろそろ邸宅へとお邪魔しようかな。 ペラジーはどうする?
[あっけらかんとした表情で、時間を告げる。 答えを待つように言葉を止めた。 どちらにせよ、自分は邸宅へ向かう心算で**]
(143) 2012/09/23(Sun) 17時頃
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>>141 確かに、普通、とは違うのかもしれませんわね。
[夕闇伯がわらう様を見て、 またもや違和感が心をざらりと撫ぜる。]
林檎… そう。勿論、それが一番の楽しみですわ。
招待状を頂いてからは、気が付くとついつい 今日のことばかり考えていましたもの。
もう、準備は整っている頃でしょうね。 自らが手にした果実を、私どもにも鑑賞する機会を与えてくださる… グロリア様は本当に慈悲深いお方だと思いましたわ。
[秘宝への想いを語る内に高揚してきたのか、はしゃいだ様子で館の主を褒め称える。 先程の感覚は忘れ去り、目の前にあるお菓子に目を輝かせる子どものように。]
(144) 2012/09/23(Sun) 18時半頃
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―邸内>>144―
――……おや、ご存じであろう? 宴に引く手数多であった、貴方なら
[――などと。 やはり囁くように謂うのである。 彼女の状況を、知ってか知らずか。 林檎について話が及び、顎先に手をあて笑みは深く。]
無理からぬことだ……。
人々の羨望、興味、賛美の対象。 それを……――目の当たりに出来るのだから。 主殿は黄金の林檎を神々に与える乙女のようでさえある。
[はしゃいだ様子に、一見すればほほえましげにも見えるように眼を細めた。]
善と悪の果実……歌わぬオルゴールは真、どのように歌うのであろうな、というのは。興味の尽きぬところ……
(145) 2012/09/23(Sun) 19時頃
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―中庭―
配役があるというのならば、この度の宴は。
――――…喜劇、でございましょうね。
[見渡した限り、"真っ当な者が殆どいない"というのが、 このパーティーの参加者へ学者が抱いた感想だった。 まるで舞台が着々と、見えざる手により整えられていくように]
蛇に囁かれるのは好みません。 そうなるくらいならば、 私(わたくし)は蛇になってみせましょう。
[そう告げて細められる学者の瞳の中、 微かに揺れる仄暗い色は、自分自身も真っ当ではないという証]
(146) 2012/09/23(Sun) 19時半頃
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気になって、気になって。 夜も眠れなくなるほどに焦がれてしまったのならば。
行き付く先は何処でございましょうか。
[囁きを受け止めるのは、穏やかな眼差しで]
…ええ。宜しくお願いしますね、オスカーさん。
[ただ、返事をかえす折、 僅かにまじった声の震えに気づかれなければいい]
私、今は薬学なども多少心得ているのです。 不眠で困られた際には、 貴方にならば、"とっておき"を差し上げますよ。
(147) 2012/09/23(Sun) 19時半頃
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――――…はい、何でしょう。
[白い姿は、黒い姿に素直に従い。 問いかける後ろ背>>142を見上げながら、応える]
……………。
[告げられた言葉の意味は、痛い程に理解できる。 向ける視線は真っ直ぐに、彼から逸らすことはなく]
楽園を捨てることになろうとも、 人は果実を求めてしまうのでしょうか。
[やがて薄明りの世界の中、 口調を変える姿にはっきりと目を見開いた]
(148) 2012/09/23(Sun) 19時半頃
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[一度目を伏せて、ゆっくりと再び彼を見据えて。 にこりと静かに微笑んだ]
I see, Darling.
私が"オスカー君"の邪魔をしたことがありましたか?
[全てを投げ出して、彼の前から姿を消した"あの日"を除いて]
嗚呼、その時計は。
[懐かしい懐中時計は、月日を感じさせぬほどに綺麗で。 小気味よく時を刻み続けている]
そうですね、戻りましょう。 そろそろ夜風が冷たくなってくるでしょうから。
[ふわりと、白いローブの裾が舞った]
(149) 2012/09/23(Sun) 19時半頃
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――回想:門前――
[男以外にも、招かれざる客が居るとは露にも思わず。 目に映る、歳若い男も貴族の坊か、才と運に恵まれた人物に歪んで映る。 先ほど擦れ違ったブロンドの少女にしても―――然う。 蝶よ花よと育てられた、裕福な貴族の少女に、映っていた。]
水なら、今丁度頂いたところだ。
妻と少し揉めてね。顔にまで出ているとは、情けない話だ。 ―――…良い一日を。
[少女にも告げた言葉は、幾分か低く、告げる。 社交辞令と取るか皮肉と取るか、穏やかな本音と取るかは任せ 庭園のベンチに腰を据えると、何杯もシャンパンを煽る姿を晒していたのだった。]
(150) 2012/09/23(Sun) 20時頃
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――庭園――
[また新たに、招待客の訪れがある。
刺青の目立つ。 異色な歳若い招待客に眉を顰め、 これもまた何処かの貴族の道楽息子かと印象を受けるも束の間。 見てしまった。目が合って、しまった。 招待状を持たず、門番と揉めている女の顔。 鬼の形相を浮かべた彼女は――…妻の顔ではないか。
彼女は、此方を指差して何事か喚いている。 庭園までその声が届かないことこそ、不幸中の幸いだ。]
し、…ッ、 ―――…失礼、これを。
[乾かしたシャンパングラスを使用人に押し付け 急に気分を崩した素振りで、口許を押さえたまま。 男の足取りはふらふらと庭園のテラスに向かい、邸内に吸い込まれてゆく。]
(151) 2012/09/23(Sun) 20時頃
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[テラスに足を踏み込む際 ―――色黒の小さな少年と、招待客か雇われ人か判断に迷う男とも擦れ違う。 くゆる煙草の煙にちらりと視線を向け。]
失礼。
[仮に、警備として雇われた男かと考えれば 自然言動が硬くなるのが小物の定番。 例外に漏れず、男はぎこちなく頭を下げ、足早に屋内へと身を*寄せた*]
(152) 2012/09/23(Sun) 20時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/23(Sun) 20時半頃
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[>>145彼の語る言葉は事実ではあるが。 揶揄するような言葉選びを好む人なのだろうか、という それ以上でも、以下でもない感想を持つ。]
現在の技術では奏でる事の叶わぬオルゴールと 聞き及んでいますが…
遠い昔に、今より進んだ技術が存在したのか、 神の御業か…
どちらにせよ、この世のものとは思えぬ音色を 期待してしまいますわね… いつか、聞いてみたいものです。
(153) 2012/09/23(Sun) 20時半頃
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―邸内>>153―
[夕闇伯は、屋敷の奥の扉へと目を向け、 思いをはせるようにこう続けた。]
そうまで言われてしまうと、 割って、暴いてしまいたくなるも また人情といったところだがね……。
興味は尽きん。
[薄笑みの口元は崩さぬままである。]
(154) 2012/09/23(Sun) 21時頃
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[>>154の言葉にくすりと笑いを零し]
もし、元に戻らなくなったら嫌ですわ。 早まらないで下さいね。
(155) 2012/09/23(Sun) 21時頃
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[煙草の根元を噛むように銜えながら短い物思いをした後。 返す少年の言葉に、腑に落ちて笑う。>>132]
君も招待客か。浮いているな?お互い。 ―― 失礼。
[言ってから煙を横に吐き出す。 大人びた所作や物言いは、どうもただの賤民でもなさそうだ。 だが、そう思い至った事はおくびにも出さず、子供に向ける柔らかい笑みを作ったまま話を続ける。]
社交パーティに興味があるのか。俺はさっぱりだ。
[そして少年の名乗りを聞けば気が付いたようにはたと動き止み。 少年の顔を見下ろす。 ゆるり。小さく笑みを浮かべた。]
(156) 2012/09/23(Sun) 21時頃
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これはこれは…、失礼を。 名乗りが遅れるとは、こちらが不躾だった。 ジェフと呼んでくれ。よろしく、トニー。
[身体を起こし、握手を求める手を差し出す。 彼がその手を握り返すともしなくとも、その後に続けて。]
―― 貴族には近づかないのが賢明だ。 奴らが食い物にするのは、金ばかりじゃないぞ。
[そう言って片目を瞑って合図を送るようにすると、にっと笑ってから手を引き、再び椅子にもたれた。]
(157) 2012/09/23(Sun) 21時頃
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[ ――“招かざる客”。
その言い回しには、無言で煙草を銜えるまま答えず。 邸内で見かけた幾つかの顔を思い起こす。
このエバ邸であろうとあからさまな札付きなどが、主人の意向と言えど出入りを許される訳もないだろうが。 風聴の悪い者や、場にそぐわぬ空気を纏う者も居たりはするようだ。
もっとも誰が居ようと、今の男にはあずかり知らぬ所ではあるが。]
(158) 2012/09/23(Sun) 21時半頃
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[門先の辺りが、妙に騒がしい。 ウェーズリーが先に邸内へ逃げ込む様に向かったのは知らず]
――…嗚呼、開幕も未だでありますのに。
[感慨深げに呟く言葉。 何しろ秘宝のお披露目パーティーである。 ある程度の揉め事は予想されていたかのように、 屋敷の警備は常にも増して頑としていた]
ごきげんよう。素敵な夜ですね。
[やがて静かな足取りは、邸内へ続くテラスの方へと。 其処にいたのは、先ほどの少年と警官風の男か。 身に疾しいことは数知れず、けれどおくびにも出さず微笑んだ]
(159) 2012/09/23(Sun) 21時半頃
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[と、門の方が騒がしいのに気付き、目を向ける。>>151 門番と揉めている人影があるようだが、男の座っている場所から、その姿を見る事は出来ない。
ややあって、ふらつく足取りでテラスに入ってきた男。>>152 こちらに向けられた視線が不自然にぎこちなく逸らされたのに気が付いた。]
…大丈夫か、あんた。
[世話焼きな声掛けなどしない性分である。 仕事柄の勘とでも言うのか、男の素振りがおかしいのも感じ取りはしたが。
ただ、相手の反応を伺いたいだけの意地の悪い言葉を、通り過ぎる男の背中に投げた。
肩をすくめ、タンブラーを手にする。]
(160) 2012/09/23(Sun) 21時半頃
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―邸内>>155―
無論だとも。
[冗談だか、本気だか分からぬ風に続け]
引き止めてしまったな。 咲き誇る花、 この宴に華やかな彩を添えてくれたまえ。
[そう、送り出す態である。 白い姿>>159がテラスに向かうのはその後であった。]
(161) 2012/09/23(Sun) 21時半頃
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― 邸宅の中へ ―
[ハンカチーフを握り締めた指は、建物の中へ入れば緩み、反対にぎり、と音がするほど奥歯を噛み締めた。
撫でられた頭は、気のせいだろうに、僅かに熱を持っているようで]
子供じゃ …なくて よ
[どう見ても幼い少女は、ぐ、と腹に力を込め背筋を伸ばした。 通りすがった使用人を呼び止め]
グロリア姉様はいらっしゃる?
[しかしその使用人は首を振っただけだった]
(162) 2012/09/23(Sun) 21時半頃
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[タンブラーに口をつけようとしたところで。 現れた白い人影に手を止め、視線を上げた。 男の目には風変りに映る、白いローブ姿の人物。
…男?いや、女―― だろうか。
定かでないまま、笑顔を浮かべて会釈を返す。]
ごきげんよう。
[挨拶だけ口にした後、一時、その顔を見つめたまま細く煙を吐き出した。]
(163) 2012/09/23(Sun) 21時半頃
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― 回想 ―
へえ? 薬学を。
[言葉の端に出てきたのは意外な単語。 知らず声音に訝しげな気配が出てしまう。 過ぎた時間を考えるのに少しだけ思考を割いて]
ペラジーのとっておきは、良く効きそうだ。 そうだな、不眠で困ったときは声をかけるよ。
[諧謔の続きか、学者に穏やかな声音で返事を。 視線を交錯させれば、相手の仄暗い瞳の色が見えて 同じような自分の瞳が、そこに透けている気がした。 微かな溜息と、口の端になんとなく冷笑を刻んで]
また会えて、嬉しいよ。
[ただ、今思っている言葉だけを口にした]
(164) 2012/09/23(Sun) 22時頃
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[やがて静かに微笑むペラジーを見据えて、肩を竦める]
ほら、年月って残酷だから。 意味の無い言葉でも確かめてみたくなるでしょ?
[今呼ばれたのは、きっと今の俺じゃないんだろう。 懐かしい呼称と共に、組んで仕事をしていた過去を思い出す。 "あの日"以外、確かに完璧で、上手くやれていたように思う。 心に湧いたほんの微かな郷愁を、 今を刻む懐中時計の歯車が、カチカチと音を立てて塗りつぶした]
―回想終了。邸宅の中へ―
(165) 2012/09/23(Sun) 22時頃
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>>161 あら。お時間を取らせてしまいましたわね。 失礼致しました。それでは、また後で。
[一礼をして夕闇伯の前から下がり。 門前で騒動があったことに気付かぬまま、 少し風に当たろうと、テラスの方へ向かった。]
(166) 2012/09/23(Sun) 22時頃
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―邸内― [そして、黒い影はまた 気侭に邸宅の窓辺へと陣取った。 磨き抜かれた椅子 そのベルベットの座面に腰を降ろし足を組む。
テラスからだろうか、 僅かに煙草の臭いが漂ってくる。 夕闇伯は軽く己の形よい鼻を覆うように触れた。]
――ふん、……
[香りが安物かどうかはさておいて、まあ伯が煙草をあまり好まぬとは知れよう。
テラスを一瞥してから>>162視線を動かすと、なにやら客と使用人が会話をしているらしきも見て取れた。]
(167) 2012/09/23(Sun) 22時頃
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―テラス―
[穏やかな眼差しは、此方を見つめる其れと絡まる。 彼が何を考えているかは大凡わかる。 それは、今まで同様の視線を受け続けてきたが故。
穏やかな笑みを、くすり、何処か悪戯めかした色に変えて]
ミスター。
遠目にも絵になりますね。 逞しい方の煙を吸っている姿というのは。
[言いつつ、視線をグラスへと滑らせる]
同じものを、頂いても?
[銘柄を問うように]
(168) 2012/09/23(Sun) 22時頃
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嗚呼、失礼しました。 私(わたくし)は、シリル・レミントンと申します。
俗称はペラジーと申しますので、 宜しければそうおよびくださいませ。
[告げる名は男性。告げる俗称は女性]
(169) 2012/09/23(Sun) 22時頃
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用がおありなら待たせて頂くわ
[足音を響かせて進むも、広い邸内。 実際に入るのは初めてで、広い階段を前にして、足は止まる]
………いいわ また 後で伺います
[会いたくないのだ。 グロリアは、一人ぼっちの少女に、笑顔を向けることすら惜しむのだろう。
気づかないふりはもうできない。 首を振り、踵を返す。
けれども、またすぐに中庭に戻ることもできず、足は再び止まり、高い天井を見上げていた]
(170) 2012/09/23(Sun) 22時頃
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−テラスに向かう途中−
[夫人来訪の騒動は与り知らぬものの、 ガーデンを散策している間に門前をざわつかせていた 草臥れたスーツの男は一度目にしていた。 その男が、何やら落ち着きの無い早足で擦れ違おうとする。]
あの、何かあったのでしょうか…?
[慌てた様子の男に掛けた声は届いたのだろうか。 届かずとも、その視線は駆け足の男をしばし追った。]
(171) 2012/09/23(Sun) 22時頃
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[邸内に入ってみれば、広い階段に内心やや鼻白んだ。 当ても無く進むうちに、天井を見上げている少女>>170を見つける]
あー、失礼。 招待客の方ですか? 何をしてるの?
[何か天井に居るのだろうか、 驚かせないように声をかけつつ、ゆっくりと近づいた]
(172) 2012/09/23(Sun) 22時半頃
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[小さく笑みをもらすその面立ちは、やはり男とも女とも判らず。 だが、穏やかに振る舞う素振りは、すくなとも粗野ではない。 不意に、向けられた言葉に少々面食らった顔をしたが。>>168
にこりと笑むと首を傾げてその顔を眺める。]
そりゃ、どうも。 いつも態度と図体ばかりでかいと言われるもので。
[整った顔立ちに浅黒い肌。 この辺りの出ではないのかも知れない。
酒の銘柄を問われて、頷く。]
強い酒はいけますか?
[使用人を呼び寄せ、先程聞いたカクテルの名前を告げた。]
(173) 2012/09/23(Sun) 22時半頃
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[そして、相手の名乗りを聞けば。>>169 こちらの内心を読まれてかわらかわれたのかと、相手を見る目線を暫し止めた。
それから、短く声を漏らして笑う。]
…何とお呼びすればいいのかな?
[煙草を灰皿に押し消しつつ問う。]
―― ジェフ・エイムズと言います。 よろしく。
[性別の判らぬ相手に握手は求めぬまま。 改めて、と目礼する。]
(174) 2012/09/23(Sun) 22時半頃
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[高く思えるのは、自分が小さいからだろうか。 負け惜しみの思考が情けなかった]
あ いえ… 広いお屋敷ね
[視線を下げれば黒い影と目が合って、卑屈な視線にならぬよう、精一杯背筋を伸ばして微笑みかけた]
ええ 貴方も招待を受けたのかしら
[大人の、男性。 子供じゃなければ、きっとこの広間を抜けて、階段だって駆け上がって――そんなこと、年齢に関係なくできやしないのに、夢想ばかりが広がっていく。 この屋敷が、自分のものであれば、と]
(175) 2012/09/23(Sun) 22時半頃
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−テラス−
[テラスには、警官と思しき男性と、さらに何度か目にした白の衣裳が見えた。 何か話している様子だったので、邪魔にならない程度に離れた位置で佇み、そこから見える外の景色を眺める。 そろそろ、空が闇に覆われる頃合だろうか。
聞くともなしに、二人の名前が耳に入る。>>169>>174]
あまり、褒められたものじゃないかしら…
[そのつもりは無いのに聞き耳を立てているような気分に陥り、 なるべく長居はせずに去るべきか、と思案する。]
(176) 2012/09/23(Sun) 22時半頃
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…おや、ご謙遜を。
それに世を渡って行く為には、 相応の度胸も必要でございましょう。
[寄ってきた使用人に一言、 ありがとうございます、と言い沿えて]
ええ。幸い、酒に呑まれたことはありませんので。
[告げられた銘柄に、数度目を瞬かせる]
―――…ふふ。ならず者、ですか。 邸主の御計らいか、貴方様の注文なのか。 いずれにせよ、洒落たことをなさるのですね。
(177) 2012/09/23(Sun) 22時半頃
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ペラジー、と。 ご安心を。嘘の名を名乗ったりなど、致しません。
[楽しそうに、いっそ無邪気に少し肩を揺らして]
改めまして、今宵お会いしたのも何かの縁でございましょう。 宜しくお願いしますね、ミスター・ジェフ。
[彼の思案を知ってか知らずか。 向けられた目礼に、 握手を求めるように差し出されたのは細い腕]
(178) 2012/09/23(Sun) 22時半頃
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そうだね。広すぎて俺なんかまごつくよ。 天井も高くて、広い空間を支えている穹窿が空の代わり。 外と違って美しいのがいいけど、 自分が籠の鳥になった気もするかな。
[背筋を伸ばして微笑む少女に、柔らかな笑みを返す。 豪華な室内に抱いた微かな苛立ちは押し隠して]
そうだよ。招待状を貰った人の代理でね。 名前はオスカー。よかったら名前を教えてくれる?
(179) 2012/09/23(Sun) 22時半頃
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籠の鳥……
[大きな瞳が数度瞬いて、改めて男――オスカーの顔を見つめた]
籠の中にいれば安全なら 私はそれも良いと思うわ…
失礼、オスカー様 私、ポーチュラカ・ブロワと申しますの
[僅かに膝を屈める古臭いともいえる淑女の礼。子供らしいふっくらとした手を、ほんの少しだけ膨らんだ胸にあて]
オスカー様はグロリア姉様にお会いになって?
(180) 2012/09/23(Sun) 23時頃
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謙遜するほどの物もありはしませんがね。
[相手の社交辞令と思えば、苦笑いを浮かべて軽くあしらいつつ椅子の上で身じろきし脚を組み直す。 カクテルの名称を聞いて、小さくもらされた笑い声には肩をすくめて見せた。>>177]
とんだ言い草ですよ。 まぁ…、この屋敷の人間も、中々悪い冗談が好きなようで。
(181) 2012/09/23(Sun) 23時頃
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[再度名乗る相手の目を疑うように覗き込む。 だが、裏など無いように無邪気に笑う顔に溜息を吐くと笑みを浮かべ。 差し出された手にはすぐに応じた。>>178]
よろしく――、ペラジー。 [Ms.か、Mr.か。
一瞬迷ったが、俗称と言うその名前をそのままで呼びつつ細い手を握りしめる。 握手を交わす手を外さないまま、ほんの僅か一時。
無遠慮な問いを投げようとして止め、手を離した。]
(182) 2012/09/23(Sun) 23時頃
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ん?
[少女の様子に一寸首を傾げて]
あはは。そりゃ衣食住完備だもの。 天敵も居なくて、安心して寝ていられるし。 面白い考え方だね。いやね、意外って意味だけど。
[古式ゆかしい淑女の礼を取る目の前の少女から そんな言葉が出るとは思わなかった、という意味だ]
レディ・ポーチュラカ。改めて宜しく。
[無礼にならないよう見よう見まねで覚えた礼を返し]
グロリア、と言うと、この邸宅の主人だね。 生憎まだお会いしてないなぁ。 ふーん、貴女は彼女の妹なのかい。
(183) 2012/09/23(Sun) 23時頃
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生きるのは大変ですのよ?
[つん、と尖らせた唇は子供らしくても、紡ぐ言葉はらしくなく。 生活する苦労を理解した、と思い込んでいる少女は、オスカーの言葉に柔らかくまあるくしていた瞳を細めた]
違うわ ……だって グロリア姉様 素敵なんですもの
[このうちの子なら良かった、逸らす視線は、煌びやかな内装をさまよう]
(184) 2012/09/23(Sun) 23時頃
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楽園に禁断の果実を飾る方々ですよ。
…さあ、其処に招かれた我々は、 如何様に思われているのでしょうね。
[瞳を覗き込まれても、 その色は変わることなくにこりと応えるのみ]
ええ。
[握手は問題なくかわされて、しかし]
―――――……、ミスター?
[何かを躊躇するような間。 緩やかに首を傾けて声をかけるが、 その間に手は離れてしまった]
(185) 2012/09/23(Sun) 23時頃
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[程なく、酒に満たされたグラスが運ばれる。 礼を告げて受け取ると、警官の方へそっと掲げた]
良い夜に、乾杯を。
[そして予告通り、躊躇いなくグラスに口付る]
(186) 2012/09/23(Sun) 23時半頃
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いや、綺麗な手だと思いまして。つい。
[訝しむ相手に、誉めそやす言葉を探るように投げてみる。]
楽園…。まぁ、禁断のリンゴに禁断の楽園となれば。 お似合いかも知れませんな。
[掲げられたグラスに、タンブラーを手に取り応える。>>186
――退廃と、虚飾に。
胸内で呟き。 そして、躊躇いなくあおられた目の前のグラスに僅かに目を見開いたが。]
お強い。
[それだけ言うと、自分もタンブラーの中の残りの酒を飲み干した。]
(187) 2012/09/23(Sun) 23時半頃
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同感だね。
[生きるのは大変だと、その言葉に短く同意する。 何か事情はありそうだな、と心中で呟き 唇を尖らせた少女を、不躾にならない様観察すると]
ああ、ごめんよ。 姉様って呼ぶからてっきり妹かと。 そうかい、素敵な人なんだ。
[主人の妹なら、『善と悪の果実』のことを かなり詳しく知っているかと思ったが……。 逸らされた視線の先を追うように内装を眺めて]
今日のパーティの目玉、あれ見たことある? 善と悪の果実。俺、結構楽しみなんだよね。
(188) 2012/09/23(Sun) 23時半頃
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[冷たくなってきた外の空気を取り込んで、幾分アルコールの入っていた身体を冷やして。
せっかくだから、邸内の装飾品でもゆっくり見て回ろうと、テラスから離れる。 建築そのものが豪奢で見栄えがする上、絵画や調度品も一級品ばかりなのだから、目の保養になるだろう。
…どうにもじっとしていられないのは、秘宝への期待が冷めやらぬためだろうか。 時間が来るまで、屋敷内を当ても無く回ってゆく。]
(189) 2012/09/23(Sun) 23時半頃
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……、お上手ですね。
ふふふ。その様に言って頂けるのは初めてですよ。 貴婦人にでもなったかのような心地です。
[褒め言葉の裏にある想いを察し、 応える声は彼に何と捉えられるか。
グラスを空ければ、流石に多少は火照るが。 理性を乱すことはない]
あまり生かす機会のない特技ですがね。
おや。
[眼前の男性のタンブラーを空にする姿に、 今度は此方が目を見開く番]
(190) 2012/09/23(Sun) 23時半頃
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―邸宅― [頬杖をつきつつ、行き交う使用人や客人を観察する。 夕闇伯はせかせかと忙しく歩き回るのを 少なくともこの場では良しとしないようである。 興味があるのは、――林檎だ。
ゆるく首を傾けると 豊かな黒髪がさらりと流れた。 懐から懐中時計を取り出し、 蓋にはアメジストが煌く。
――酔わぬ色、酔わぬ石といわれ ――されど夕闇伯には利かぬ石。 貴族が己に貢ごうとした杯が盗まれたことがあったと思い出す。その主犯が此処に居るとは、知らず>>120]
(191) 2012/09/24(Mon) 00時頃
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|
どうやら、貴方様もお強いらしい。
[空いたグラス同士を、軽く合わせる。 硬質の音が、静かに響いた]
どうされますか、御代わりでも。
―――…それとも、 そろそろ宴まで刻も迫って参りましょうから。 今宵はこの辺りで切り上げますか?
[飲むならば付き合うという風に、グラスを手にしたまま]
(192) 2012/09/24(Mon) 00時頃
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素敵な…人よ
[その実、交わした言葉は片手で足りるほど]
いいえ 私も初めて見るわ
とても素晴らしいという噂だけれど 多分…
[見渡した。老若男女、街中の色んな団体の代表を集めたような、不可思議な集まり]
誰も見たことはないのでしょうね
[それを手に入れた、グロリアをのぞいて]
(193) 2012/09/24(Mon) 00時頃
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へえ、君も見たことないんだ。 誰も見たことのない禁断の果実か、わくわくするね。
[無邪気さを装った笑顔を零し パーティ前の雑談として、そんな話をしつつ]
そうだ。 もし、グロリアさんにお会いすることがあったら。 よろしくお伝えを。レディ。
[邸宅の主人と面識があるような少女。 階段の前で佇んでいたことから、 遠慮せずに私室を訪うことは出来ないのかもしれない。 ただ、どこで何が起こるか判らないのが人生だ。 選択肢を早々と煮詰める必要はあまり感じなかった]
じゃあ、またお話できる事を祈ってるよ。
[にこやかに告げ、 一礼と共にその場を後にしようとした]
(194) 2012/09/24(Mon) 00時頃
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――テラス――
[シャンパンの苦ほろいアルコールに与えられた酔いなど すっかり醒め、青白い顔にハンカチを宛がい、歩く。 扉の向こうに―――門の見えない遠くに―――
その目測は、目礼交わした男>>160に遮られた。]
……ッ! だ、大丈夫だ、少し……… 酔いが回ったかな。
[挙動不審に揺れる目、回らない呂律。 ただの酔いと映るか否か。 呼び止められたことによる極度の緊張に、頭が回らず、ああ――…警備が此処で酒を嗜んでいる筈などないのに。 その考えに至るのも、遅い。]
貴方も、あまり酒を深追いすると、同じ羽目を見る。
[目尻だけでぎこちなく笑み 更に学者殿がこちらに集まるのを見て、再度、目礼を交わした。]
(195) 2012/09/24(Mon) 00時頃
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[返された言葉には、ようやく相手を見定めたように笑みを浮かべた。>>190]
目の前の女性に賛辞を贈るのは男の役目…、と昔。 飲んだくれの上司に教わった事がありまして。
[相手の言葉を額面通りに受け取った後、歯の浮くセリフをひとつ。 空になったグラスを合わせた後、口元を親指で拭い息を吐いた。]
いや、さほど強くはありませんよ。 つい、ね。
(196) 2012/09/24(Mon) 00時頃
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[競って酒をあおった事を告白しつつ、タンブラーを置く。 そして、肩をすくめて大袈裟に首を振って見せた。]
是非、お付き合いしたいところだが。 リンゴのお披露目までに、この調子だと持ちそうにない。 ―― また次の機会に。
[重い椅子を引いて立ち上がる。 そして、白いフードの中の目にもう一度笑んで見せてから目礼しテーブルを離れた。]
(197) 2012/09/24(Mon) 00時頃
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主賓が来るまでに、この顔を如何にかしてくるよ。
[よもや警官に一杯食わされているとも知らず。 挙動を怪しまれないように必死で、小物は取り繕い 早足で並べられたテーブルの間を潜り、テラスを後にする。
その際、遠目に見ていたロングドレスの女性>>171と擦れ違った。 一目見るや、目覚めるような美人だと 何となしに目で追い――…その目が重なり、声が届く。 ハンカチでも、帽子の鍔でも隠せない目が瞠られ、]
少し、酔いが回って………ね。 主賓が現れる前に、顔でも洗って来ようかと。
ああ…… 門の方には、近寄らない方が良い。 ね、鼠でも入ろうとしたんだろう。 妙に騒がしい。
[既に距離のある門に目もくれず 白々しくそう告げて、彼女の横を通り過ぎた。 彼女はそんな気などないのだろうが、背中に視線が突き刺さるようで――…]
(198) 2012/09/24(Mon) 00時頃
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ええ…オスカー様 今日は良き夜になりますように
[よろしく、と。 名を告げればわかるのだろうか、と考える少女に偽名を疑う知識はなかった。 いくら恥ずべきものと考えていても、必ずブロワと名乗る、それも少女が貴族たり、と考えること]
……座ろうかしら
[離れてゆくオスカーを見送れば、少しだけ肩の力を抜く。 背の高い人と立ち話をするのは、骨がおれるもの。 とうとう階段に背を向け、こつり、と足音を響かせる]
(199) 2012/09/24(Mon) 00時頃
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[彼は己の言葉をそのまま受け取り、 女性として扱ってくれるらしい。 それならば学者は、彼の意向に合わせるまでだ]
それは素敵なご先輩ですね。
…ですがそれでは、 ミスターもさぞや女性に好かれてしまい大変でしょう?
[彼の過去を知らぬゆえに。 ただ、軽口のような言葉を呟いて]
えっ。
[つい、という答えにはきょとんとして。 やがて、くすくすと笑いだした]
(200) 2012/09/24(Mon) 00時半頃
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ふふっ、ふふふ…。
面白い方ですね、ミスター・ジェフ。
[彼がお開きにするというのであれば、 学者は素直にその言葉に従いグラスを置く]
ええ、それが良いでしょう。 二度とない機会かもしれませんもの。
そうですね。…では是非、次の機会に。
[笑みに此方も微笑みを返して、離れる姿を見送った]
(201) 2012/09/24(Mon) 00時半頃
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( ああ、畜生! )
[毒が口唇を割って出ないように 必死にハンカチで抑え、広い邸内を進む。歩く。小走りに。 男の持つ、貧相な運気はとっくに空っぽなのかも知れない。
パーティが無事明けた暁を、考えるだけでも気が滅入る。 起死回生を 天秤を持ち上げるだけの重石を、無意識に求め、男の足取りはトイレになど向かわずに。
一階と二階を繋ぐ広いエントランスホールで足を止めた。 天井は高く、見上げるとシャンデリアの硝子が煌く。 楽園と呼ぶに相応しい調度品、栄光を称えるに相応しい細工。その一つ一つを、仇を睨み付けるように、暫し眺めていた。
陽が落ちるまで**]
(202) 2012/09/24(Mon) 00時半頃
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―邸宅―
[空のグラスを傾けていると、 使用人が代わりの檸檬水を持ってくる。 荒々しい足音が>>202通り過ぎていくのには軽く視線を投げただけ。]
―――……
[落ち着かない視線、挙動の不自然さ。 あの、少年の金属プレートといい――― 薄暗い、夕闇の向こう側に足を踏み入れた色を燻らせながら、検分するように眼を細めた。]
(203) 2012/09/24(Mon) 00時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/24(Mon) 00時半頃
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―邸内・テラス―
浮いているだなんて、僕くらいでしょう。 嗚呼いや…さっきの刺青の人も、かな。
[テラスからのぞいた人影、ふと唇を弧にして呟く。 濡烏がつう、と視線を動かした先。 刺青の彼はもう移動してしまっていたのか、門に見えるのは豪奢な婦人が取り押さえられているところだった。]
興味がないといえば嘘になりましょう。 ですが、頻繁に顔を出したいものではありませんね。 …こうして出会いが増えることは光栄ですが、背伸びをしすぎて疲れてしまいます。
[ふと、苦笑へと笑みを崩す。 見下ろされた僕の顔はほんの少しだけ、幼く映ったかもしれない。]
(204) 2012/09/24(Mon) 00時半頃
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―回想・テラス―
[からかい半分に投げた声に予想以上の反応が返ってきたことに、男は一度瞬いた。>>195 すれ違い様に、微かに酒の匂いはした様だったが。 その様子は、いささか尋常には見えない。]
…そうだな。気をつけよう。 あんたも、少し休むといい。
[ 困ったような笑顔を作りつつ、それだけ返した。
まともな招待客ではないかも知れないが、それほど、大層な事をしでかすようにも見えない。 もっとも、彼が何を抱えていようと今の男は傍観者に過ぎないのだが。
ふらつきながらも追い立てられるように運ばれる脚。 早足で邸内へ入って行く男の後ろ姿を見送った。]
(205) 2012/09/24(Mon) 01時頃
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[すれ違う大きな足音]
…あの方にとって 良い日にはならぬのでしょうね
[視線を送れど、知らぬ人と背を向けた頃にはもうその存在は頭になく、すれ違う黒ドレスの女性に羨望の視線を向けた]
……素敵
(206) 2012/09/24(Mon) 01時頃
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いえ、名を聞きたくば先ずはこちらから。 貴方のお名前は聞けたのだから、不躾などでは。
[差し出される手。 握手へと返した僕の手は、子供のやわらかさを彼に伝える。 結ぶ後に続く忠告と仕草に、一度眸をきょとりとさせた。 整った顔立ちは人好きのするものだろう。 片目を瞑る仕草は、僕が年頃の女性なら頬を赤らめてしまうに決まっている。]
……ええ、それは。 けれど犬も…飼い主に牙を向くこともありましょう。
[可愛くもない物言いだろう。 喩えて返した言葉に、右足の重みが啼いた。 手が引かれ、離れる体温。 ひとつふたつとその手を、にぎにぎとして見ていた。]
(207) 2012/09/24(Mon) 01時頃
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墓荒らし ヘクターがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(墓荒らし ヘクターは村を出ました)
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[ポーチュラカと別れた後、使用人を探していた。 喉が少し渇いていたので、飲み物を頼もうかと思ったからだ。 生憎奥の廊下に入り込んでしまったらしく、見つからない]
へえ。
[廊下の隅に置かれた機械仕掛けのテーブルが目に入った。 パイプやバルブの曲線装飾。大き目のラチェット。 少しレトロなアンティークの足に、くすんだ金属金具の歯車。 逆さまになった幾つかのボトルがそれぞれ高さの違う位置に嵌り ブリキ缶、鏡面仕上げの黄銅色シェイカー、グラスと並んでいる]
これ、持って帰りたいな……。そこそこ大きいから無理か。
[つい子供のような声が自分から出て、盛大に舌打ちをする。 手探りで突起らしきものを見つけて下に動かせば 歯車たちが一斉に連動して脈動を始め 軋む音を響かせて飲み物を作るのを、じっと眺めていた**]
(208) 2012/09/24(Mon) 01時頃
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へぇ……?
[およそ貴族の社交会とは思えぬような、何処か訳ありの人々の集まり。 それらを値踏みするように眺めて、一人の姿に目を留める。
思わず、ニタリと笑みは深まった。 ……賭場で、よくカモってやった男だ。 冷静そうな立ち居振る舞いに似合わず、 追い込まれると熱くなって周りが見えなくなるという、 その手のことで身を持ち崩すタイプの典型例だったか。]
(209) 2012/09/24(Mon) 01時頃
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[そして程なく顔色を悪そうにした男が逃げるようにこちらへと。 ジェフ殿と数言会話を交え、邸内へと消えていく。 僕はその声、所作、顔色、すべてを記憶へと叩き込んだ。]
御機嫌よう、ええ、と。
[あの目礼の彼が。 …いや、女性か…分かりかねる白がやって来た。 名も性別も分からぬ相手に、やや困惑の表情を示す。]
僕はアントーニオ。 トニーと申します、お見知りおきを。
[そういって一礼をし、白の名前も耳にした。 二人は酒を交わすようだ。]
(210) 2012/09/24(Mon) 01時頃
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酒の席に子供は不要でしょう、どうぞ宴までご歓談を。 僕は先程の方の様子を見て参ります。 ペラジー殿、また今宵の宴にて。 ジェフ殿も……また。
[一度途切れた言葉の真意は、見せぬまま。 深く礼をした後、男を追って邸内へと向かった。]
(211) 2012/09/24(Mon) 01時頃
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―テラス―
[一人になり、テラスより中庭を見やる。 既に夜の蚊帳が降りてきている。宴まで、もうわずかだろう]
―――――…おや。
[其処で認めたのが、刺青の入った男の姿。 かつての"客"と似ている気がして、僅か息をのんだ。 見間違いかもしれない。そうならいい。
一度テーブルに置いたグラスを手に取りなおし、 持て余す様に揺らしていた**]
(212) 2012/09/24(Mon) 01時半頃
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―邸宅―
[テラスから三々五々、人々が離れていく。 懐中時計を懐にしまいなおし、 グラスに口をつけながらその様を夕闇伯は眺める。
煙草の臭いが僅かに強くなれば、 僅かに柳眉を寄せた。]
(213) 2012/09/24(Mon) 01時半頃
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― 邸内 ―
[目が合えば不躾な視線を詫びただろう。 その程度の礼儀は、自然と出てくるもの。
外は夕闇を通り過ぎ、煌々と庭を照らす灯りに、影の色は濃くなるばかり。 ずっと握り締めていたハンカチーフの皺を伸ばし懐にしまった。
入り口から吹き込んだ風に髪をとられ、右の髪飾りが攫われる]
(214) 2012/09/24(Mon) 01時半頃
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―回想・テラス―
[貧しい身なりの、だが、賤しさを感じさせることの無い言動。 しかし、上流階級の子供のそれとも異なる。
少年の大人びた言い回しが続く中、ふと見せた笑みに幼さが過ったように見えた。>>204]
背伸びする必要があるのか。 それは面倒だな。
[悩ましげな言葉には素直に同意めいたことを返す。 礼儀を気にする素振りには何も言わずに見下ろしていたが。
こちらから握手を求め、握り返された掌は、やはり小さく柔らかで頼りなく感じられた。 揺れるように動いた大きな眸。 そして、続いた言葉。>>207 男は、一時、動き止んだ。]
(215) 2012/09/24(Mon) 01時半頃
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―― …よく解ってるな。それでいい。
[低い声で返す。
やがて、白いフードの女がテラスに現れ酒を傾け始めた頃。 場を辞す少年の姿を視界の端で追いながら、彼の脚に鈍く光っていた金属製のプレート意味を男は考えていた。
しかし、それは何かに思い至ることもなく、やがて目の前の相手との会話に男の意識は奪われた。]
(216) 2012/09/24(Mon) 01時半頃
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―現在・テラス→屋敷の裏手へ―
[別れ際に交わした、白いフードの女との会話がちらちらと胸の奥で疼く。>>200
盛り場での遊び方や、女の扱いは全て、姿を消したあの売女に教わったようなものだった。 だが深手を負ったはずの胸内は、また別の女が見せる笑みや、くすぐるような忍びやかな笑い声に、痛みが鈍くなる。 ほんの一時だけでは、あったが。]
…ダメだな。
[ひとつ呟く。 あれくらいの酒で足元がふらつくことは無いが、機敏に身を運ぶのはやや難しいかも知れない。
―― と、そう思った時。自嘲が胸に落ちた。
どういうつもりだ? たかが、招かれた客の一人が。未だ何を期待しているのか?
立ち止まり誰かを探すように周囲を見渡そうとして。 それを止めると、煙草を一人、ふかすための場所を探して歩き出した。**]
(217) 2012/09/24(Mon) 01時半頃
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[床に落ちたそれに伸びる右手。屈めばふわりと広がるスカートの裾が床に擦れよう]
……嫌ね
[少し色のあせた鈍赤は、熟しすぎた果実のように掴んだ指の中、無様に潰れる]
(218) 2012/09/24(Mon) 02時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/24(Mon) 02時頃
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−少し時は遡って>>198−
門に…鼠……? [さすがにそのままの意味ではないだろう。 何かあったらしい、ということだけ察して。
顔色は悪そうだが、あんなに動いて大丈夫なのだろうか、と 不思議そうな顔で、擦り抜ける彼を見送った。]
(219) 2012/09/24(Mon) 02時頃
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[テラスに見えた姿に、少し目を細める。 先方がこの刺青の細部を覚えている奴ならば、 敏感で良く啼く細身の肉体にも覚えはあるのだが。]
(220) 2012/09/24(Mon) 02時頃
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