人狼議事


213 舞鶴草の村

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【人】 見習い医師 スティーブン

[戸の外に置かれた包み>>3:25に気付いたのは昨夜、彼の異人の女がそれを置いてすぐの事だった。
何も言わずに歩いて行く彼女を、薬師は止めはしない。ただ、"あまり遅くならない内に帰りなさいよ"なんて、お節介な一言くらいは、口にしたけれど。

……似合わない一言を背に投げてしまったのは、何やら胸騒ぎがしていたからで。嗚呼、自分は"こうなる事"が分かっていたからかもしれない。親切にも常連客の一人が持ってきた瓦版を見ながら、ぎり、と。唇を噛む。

そこに書かれているのは、鼠小僧に盗まれた物の一覧で。その中の一つ、芙蓉という名は……"あの女"のものではないか。
何故今日に限って瓦版を持って来られたのかと思えば、異人の女の名前があるから、とそういう事なのだろう。
あの女が誰彼構わず名乗るとは思えないから、もしかしたらただ全くの偶然なのかもしれないが]

(6) 2015/01/26(Mon) 11時頃

【人】 見習い医師 スティーブン


…………態々届けて頂いて、ありがとうございます。

嗚呼、薬を買っていかれますか?
少し出掛ける用事が出来ましたので、何かあれば今の内に。

[にこりともせずにそう言うが、相手も慣れているのか、特に気にした風も無く幾つかの薬を求められる。
手早くそれを客に渡せば、丁寧なお辞儀と共に、お節介な客は帰って行った。

店の戸が閉じられた事を確認し、手の中の瓦版をぐしゃりと握り潰す。
……人を盗むだなんて、俄かにも信じ難い事だ。それが、つい昨夜見掛けた人物なら尚更。

嗚呼、けれど。確かめに行くくらいは、良いかもしれない。昨夜置かれた包みの意味も、問いたい処ではあったし。
そんな事を考えれば、紙屑を乱暴に塵箱へと投げ捨て立ち上がった*]

(7) 2015/01/26(Mon) 11時頃

見習い医師 スティーブンは、メモを貼った。

2015/01/26(Mon) 11時頃


【人】 見習い医師 スティーブン

[中身を検めた包みと、商売鞄を持って店を出る。閉店の札を掛ければ、暫くは此処に戻って来ないつもりで。……どうせ、急を要する客も居るまい。

さて、彼女に住まいを問うた事はあっただろうか。無かったとしても、"異人"であれば否が応でも目立つから、彼女が暮らしていた場所を見付ける事は、容易かったに違いない。

そうして辿り着いた、肆区にある宿屋。
その受付で彼女の容貌を告げれば、思いの外あっさりとその部屋に通された。
多少は揉めるかと思っていたが、同じ異人同士という事もあったのだろうか。それとも、別の理由があったか。どちらにせよ薬師にはどうでも良い事だ。

昨日から帰っていない、という言葉と共に通された部屋に一歩踏み入れる。
人の部屋を覗き見る心苦しさはあるものの、ぐるりと中を見回せば、成る程確かに彼女が居る様子も無く。
宿屋の者を下がらせれば、深く深く、溜息を吐いた]

"君が……盗まれるなと、言ったんじゃなかったか"。

["彼女の国の言葉"で。恨みがましく落とした言葉は、ただ静かな部屋に消えて行く]

(27) 2015/01/27(Tue) 08時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

[彼女が"あの日">>2:36落とした言葉は、正しく薬師の耳に届いていた。
薬師がそうしなかった様に、彼女もまた、自分の出自を問おうとはしなかったから。それを言った事は無かったけれど、どうやら"半分"は、彼女と薬師には同じ国の血が流れているらしい。

それに気付いたのは、あの日が初めてで。
それを知っていた処で何が変わったわけでも無いとは思うけれど、嗚呼、それでも……もう少しくらいは、優しくしてやれたかもしれない、なんて。どうにも独り善がりな考えだけれど]

"馬鹿だ、君は。……大馬鹿だ"。

[湧き上がる苛立ちは、ただ彼女に宛てたもので。勝手に裏切られた気持ちになりながら、耐え切れなくなれば視線を落とす。

不意に持っていた包みが目に入り、それを乱雑に机の上へと放った。
甘い物の苦手な自分に配慮したのか知らないが、入っていた田楽は、食べてやっても良いかと思っていたが。それでも、こんな物を置き土産にされるだなんて、たまったもんじゃない]

(28) 2015/01/27(Tue) 08時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

[商売鞄から薬包紙を取り出し、手の甲を下敷きにして万年筆で文字を綴る。
故国の言葉と違い、彼女の国の文字は少しだけ歪んでしまうから、書くのは好きではなかったものの。それでもその文字で言葉を連ねたのは、ただの気紛れだ。
"正しく伝わる様に"、なんて。女々しい事は思ってはいない。

――"食べて欲しければ、直接渡しに来い"。

何とも尊大な言葉を、僅かに歪み、震える文字で。
それだけ書けば、名前も書かずに包みの上へと放り投げる。名を書かなくても、恐らく伝わるだろう。伝わらないなら、それはそれで]

それじゃあ、また。

[ひそりと。あの日彼女から交わした約束をなぞる様に、再会を願う言葉を口にして。
部屋を出て戸を閉めれば、薬師は振り返りもせずにその場を後にした。

最後に、宿屋の者に幾らか金を渡し、あの部屋は他を泊めない様にと言い留める。そうしないと、彼女が帰ってきた時に困るんじゃないか、と。お節介な考え故に]

(29) 2015/01/27(Tue) 08時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

[用事を終え宿屋を出れば、さて、どうしたものか。
店に帰る気にもなれなければ、ふらりと足を余所へと向けて。

――嗚呼、折角だから。先日忙しなく飲んだ茶を、味わいにでも行こうかと*]

(30) 2015/01/27(Tue) 08時半頃

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