222 【完全RP】湖畔の村【誰歓】
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 01時頃
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―― 翌朝:薬屋 ―― [意識が浮上したのは、もうすっかりお日様が顔を出した頃。がばりと飛び起きてキッチンに向かえば、祖母が朝食を用意し終えたところだった。]
ごめん、ばっちゃん。俺…
[と、此方がなにか言う前に、祖母はくいくいっと顎で暖炉の上を指して。見れば、採取籠にいっぱいの薬草が。]
ばっちゃん、ばっちゃんが行ったの!?
[ふふふ、としたり顔で笑う祖母に、申し訳ないやら、気恥ずかしいやら。でもそんなやり取りが、なんだか楽しくもある。]
…ごめん、ばっちゃん。ありがと。
[それから二人して席について。いつもと変わらぬ、朝の時間をゆったりと過ごすのだった。]
(5) 2015/04/20(Mon) 01時半頃
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[いつもよりずいぶん遅めの朝食。 話題に上るのは、ヤニクの帰還、幽霊屋敷の少女、怪我人のヒューのこと。 そう、そして。いつもと違うことと言えば。]
「採集の帰りに村長さんに出会ったのだけど、 噂は本当だったって騒いでたわ。
…パルックさんがね、どうも、人狼に襲われたらしいのよ」
[持っていたスプーンが、カランと音を立てて落ちた。昨日、相も変わらず御託を並べていたあの男が? 死んだというのか。 あれほど憎み、忌み嫌っていた相手だったけれど、 死んだといわれると、なんとも心地が悪かった。 それよりも何よりも]
(13) 2015/04/20(Mon) 02時頃
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人狼が出たって、本当に?
[祖母は、聞いただけだからわからない、けれど余所者が現れたり夕日が紅過ぎたりと、随分村が騒がしかったから、と曖昧に言葉を濁した。
ヒソヒソと囁かれる噂話は、意図的に聞かないようにしていたけれど、確かに昨日は村中の空気がざわついていた気もする。]
ばっちゃん、俺、ちょっと確かめてくるね。
[そう言って食器を片付けんと立ち上がれば、祖母は悲しそうな瞳で此方を見つめてきた。 が、すぐに言っても聞かないことを悟ると、気をつけなさいねとだけ告げて、自身も食器を片付けるため立ち上がった。
腰に革袋を下げて、家を出る。 目指すは、パルックの住む家。]
(15) 2015/04/20(Mon) 02時頃
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―― 昼前:道中→広場 ―― [家から出て村の中を歩いていると、すぐにその異様な空気に気がついた。行き交う人々の顔には多かれ少なかれ恐怖と、不安と、疑念の色が滲んでいて、口を開けば人狼という単語が飛び交っている。
そうして広場に辿り着いたとき、青年は思わず口を押えた。
広場の中央、既にシーツが被せてある「それ」は、右手を大きく伸ばした姿でそれは息絶えていた。 …誰かに助けを求めていたのだろうか。 あたり一帯の地面は、血を吸ったのかどす黒く変色している。
あまりにも凄惨で俄かに信じがたいその光景は、不思議なことにちっとも現実味を湧かせてくれない。 これから教会の裏手の森を進んだところにある墓地へ、この遺体は運ばれるらしい。 人払いのために立っている男性から聞いた。
その横で、村長を囲んだ数名の老人たちが、なにやらヒソヒソと話し合っている。]
(26) 2015/04/20(Mon) 02時頃
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やっぱり、人狼の仕業、なんでしょうか?
[おずおずと、険しい顔の集団に声を掛けてみたら、一斉に睨まれて一瞬怯む。それでもなかなか返答がないから、此方も訝しげに見つめ返していたら、やがて村長が口を開いた。]
「あの噛み口、あの爪痕、人間の仕業とは思えぬ。 …人狼が現れたんじゃ。この村にも紛れ込んだんじゃ!」
[唾を飛ばしながら、白髪の髭だらけの口をもごもごと動かして、村長はなおも訴える。]
「先程、村の衆から人狼が出ても「無事だった」村の話を聞いた。その村では疑わしい村人を毎夜一人ずつ選んで処刑していったらしい。」
[―――――今、この老獪は、なんと言った?]
(29) 2015/04/20(Mon) 02時半頃
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[「無事だった」だと?
百発百中、人狼だけを狙って処刑することなど、ほぼ不可能だろう。それができているなら今頃すでに人狼は捕まえられている。
つまり、罪もない人間が、少なからず殺されているのではないのか。
青年は目の前が真っ白になった。 あまりの衝撃と怒りに頭がくらくらしてきた。
……そうしてその方法を、この老獪どもはどうする気なのだ。青年は言葉を待った。 いや、待たなかった方が、よかったのかもしれない。]
「この村でも、その方法を実行したいと思う」
[嗚呼、なんてこと。 それでは無差別に人を食い殺す人狼と、何ら変わらないではないか!]
(39) 2015/04/20(Mon) 02時半頃
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[思いは言葉として口から出ていた。]
…無実の人は、どうするんですか。 本当に、人間だった場合は、どうするんですか…!
[握りしめた拳が痛い。 精一杯、怒り、喚き散らさないように、己を抑える。 しかし返ってきた言葉は、青年の心をどん底に突き落とすものだった。]
「多少の犠牲は、しょうがなかろう」
[青年は駆け出した。 信じていた者に裏切られた気分だった。 いや、正確には、村全体に。
こんな時に牧師さまの言葉が頭をよぎる。
「私はこの村が好きです」
牧師さま―――今俺は…そうは、思えません。]
(40) 2015/04/20(Mon) 03時頃
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―― 村奥の屋敷前 ―― [無我夢中で駆けていたら、こんなところまで来てしまったようだ。昨日、数年ぶりに訪れた、幽霊屋敷。
疑わしきものに投票を、そう言われた時真っ先に頭に浮かんだのは、この屋敷の少女と、怪我をしたあの旅人だった。
まさか、その二人が人狼だとは…思わない。 思わないが、その投票とやらでもっとも票を集めやすいと、そう思ってしまったのだ。
会ったところで何ができよう? ―――いや、何もできない。
それでも。 昨日、「遊びに来てくれてありがとう」と笑った少女が。 握り返された手のぬくもりが。
忘れられなかった。**]
(41) 2015/04/20(Mon) 03時頃
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サイラスは、マーゴのもとを訪ねるか、止めるかで迷っている。**
2015/04/20(Mon) 03時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 03時頃
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―― 昼前:マーゴ邸前 ―― [昨日、初めてに近い会話を交わしただけなのに、こうしてまた押し掛けるなんて―――しかも人狼騒ぎによる投票で君が票を集めてしまうかも、なんて。 無遠慮にも程があるだろうか。
そんな思いが過ぎるから、屋敷の戸を叩こうと振り上げた手は、何度も躊躇われる。]
ああちくしょう…! こんなに意気地なしだったかな俺!
[フランシスカあたりに、シャキッとしろ!とでも怒鳴られそうだ。……よし。 と、改めて息を吸い直し、拳を振り上げたところで]
(73) 2015/04/20(Mon) 10時頃
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あ、れ…マーゴ……?
[身体に合っていない大きな外套に身を包んだ人物は、昨日見かけたお人形のような少女とはあまりにもギャップがありすぎて、戸惑う。 歩き出す度にチラ、と見えるのは真っ白な足首。 此方に気付いたようだから、片手を上げて挨拶しようと思ったけれど…様子がおかしい。]
……ッ!!マーゴ!!
[ぐらり。 操り人形の糸が切れるように、彼女の身体が頽れる。 咄嗟に駆け出して抱き留めれば]
(74) 2015/04/20(Mon) 10時頃
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[ふわりと、鼻先を掠めるのは雄の匂い。 ……何故。
お日様の光をいっぱい吸ってそうな、その柔らかい髪の毛は、今は汗と、埃と、想像したくもない何かに塗れている。
思わず顔をしかめて、抱き留めた彼女の顔を覗き込めば、マーゴの顔からは極度の疲労と、軽いショック状態に陥っているのが見て取れた。顔色も良くない。貧血だろうか。
とにかく、今は彼女を何とかしないと。
屋敷から出てきたのだから、きっと此処に彼女の居場所はないのだろう。青年はそう判断して、マーゴの身体を横抱きに抱え、走り出す。
鳥のように軽いその重みが、酷く哀しかった。**]
(75) 2015/04/20(Mon) 10時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 10時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 14時頃
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―― 道中 ―― [小さく咳き込む身体を、もう一度強く抱き締めて、青年は駆け出した。とにかくは祖母に見せよう。 男の自分にはきっと分からないことも、祖母ならわかってくれるから。
薬屋まで、なるべく人目につかない道を選ぶ。 しかし、そう心配せずとも村は人狼一色で、自分たちの身の安全しか執心していない村人たちが、自分を気に留めることもなく。
途中、彼女が己の胸に寄り添うのを感じれば、心が酷くかき乱された。見れば、眠っているようだけれど、彼女の頬を一筋だけ涙が伝っているのが見えて。]
――――……、…。
[音にならない名前を紡いで、そっとその涙を吸い取る。口の中に広がる、しょっぱさ。
早く、早くと脚に命令して、何とか自宅に辿り着けば。]
(88) 2015/04/20(Mon) 15時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 15時半頃
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ばっちゃん!助けて!!
[扉を開けるなりそう叫べば、祖母は眼鏡の奥の皺だらけの目を大きく見開いて、何事かと近寄ってきた。 それから黙ってマーゴの様子を観察すると、すぐに風呂の湯を沸かしに行く。
とりあえず自分は、湯が沸くまでソファーに彼女の身体を横たえて。 工房に向かい、擦り傷や切り傷に効く軟膏と、化膿止めの薬、それから気持ちが安らぐようにハーブを何種か持ってきた。
風呂が沸けば、祖母が付いてくれるというから任せて。
自分は、何もできないまま、ただ膝を抱えて耐えた。 噛み締めた唇は、切れて血が滲んでいた。**]
(89) 2015/04/20(Mon) 15時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 18時半頃
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[マーゴが風呂に入れられている間、只管に青年は相手の男を呪った。彼女も同意の上での行為だったのではと、考慮する余裕もなく。
ただ、マーゴが傷つけられたことが、口惜しくて、許せなくて。
―――……本当に?……―――
彼女の相手が、自分でなかったことに、ではないのか
ふと。頭の片隅から囁く声に、ぞっとした。 そうじゃない。そんなんじゃない。 そう言い聞かせてかぶりを振る。
そのまま、居てもたってもいられなくて、工房に戻る。 本棚に並んでいる、ありとあらゆる薬の調合術、毒草図鑑、薬の作用と致死量、劇物の取り扱い法…それらの背表紙をいっきに引っ張り出して。
パラパラとページをめくりながら、この近辺にも生息しているであろう植物の名前を探した。]
(101) 2015/04/20(Mon) 20時頃
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[たった一滴で。
人間を死に至らしめる毒薬がある。 それは、ある植物の根から抽出されたものと、とある薬品を混ぜ合わすことによってできる、作り方はいたって簡単なモノ。
そんな劇薬を生み出す材料が、今、この場所に全て揃っていた。
青年は躊躇う。
「人を助けるためだけに、私たちの知識は使う」という、 祖母との約束を破ることになるから。
けれど。けれど。]
作っても、使わなきゃ、いいんだ…
[言い聞かせるように呟いて。 青年は植物を栽培している植木鉢を、ひっくり返した。]
(102) 2015/04/20(Mon) 20時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 20時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 20時半頃
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[薬を作り終えて、リビングに戻る。 マーゴたちの様子が気になって、風呂の入り口あたりをうろうろと所在なく歩き回っていれば。
中から聞こえてくるのは、ちゃぷ、というお湯のはねる音と祖母の鼻歌。そして]
「お嬢さん、あんたにゃこのあと、二種類の飲み物を選んでもらうんだけどね、」
[嗚呼。この言葉は。 村娘が旅人や暴漢に襲われた時、ぼろぼろの格好で泣きながらやってくることがある。またはその両親だったりもしたか。
望まない妊娠を防ぐために、祖母が取る、応急措置。もちろんそれは確実なものではなかったから、どんなに手を尽くしても赤ん坊が生まれてきてしまうことはあった。だから、孤児院には子供が後を絶えないのかもしれない。
そういう時に、祖母は訊くのだ。]
「その子を産む覚悟があるなら、温かいレモネードを。望まないならば、苦いお薬を。あんたはどちらを選ぶかね?」
[と。]
(107) 2015/04/20(Mon) 21時頃
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[この方法は、決して安全ではない。 身体のバランスを植物の力で大きく崩すから、患者の負担も大きくて。
一時の不安から逃れるために、一生子供のできない身体になってしまった娘もいる。
彼女は、一体どちらを選ぶのだろう。 ぼんやりと、その場を離れて、キッチンで水を飲む。 答えを聞く、勇気がなくて。**]
(112) 2015/04/20(Mon) 21時半頃
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―― 昼過ぎ:薬屋店先 ―― [投票は、どうなっただろう。 やっぱり、執り行われるのかな。 そんなことを考えながら、ふらっと店先に出る。
そうしたら、いつも頭痛薬を買いに来る床屋のおかみさんが]
「ねえ、聞いた?人狼が出たって話が広まったら、あっという間にあのお屋敷の奴ら、食料をうんと運び込んで、塔に閉じこもったらしいわよ。 使用人たちみんな置き去りさ。浅ましいよねえ」
[すぐに思い浮かべたのは、あの優しい女中のこと。彼女も、塔の中に入れてもらえなかったのだろうか。 屋敷の中に居られるのなら、安全なのかな…と。 そんなことをひとり考え込んでたら、おかみさんは行ってしまった。**]
(113) 2015/04/20(Mon) 22時頃
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サイラスは、レティーシャは今日も歌っているのだろうか、と思い。
2015/04/20(Mon) 22時頃
サイラスは、ノーリーンからもらった薬草鋏を取り出し、見つめる。
2015/04/20(Mon) 22時頃
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―― → ケーキ屋 ――
(甘いもの、食べたら元気になるかな)
[紅茶を飲んでたみたいだから、甘いものは嫌いじゃないだろう、と。思い立って歩き出す。
ケーキ屋までくれば、ショーケースの中は色とりどり、鮮やかで。どれにしようか正直悩む。
この村に来て、まだ日が浅いほうに入るケーキ屋一家は、ひび割れやあかぎれの治療薬を求めて何度か店に来たことがあった。 此方としては、ケーキなんて贅沢なモノはなかなか手が出せず。それこそ特別な日でも無い限り食卓に上ることはなかった。
カウンター向こうで店番の女性がにっこりと微笑む。 まだ迷ってるのかと勝手に圧力を感じて視線を泳がせた。すると]
ケーキの、名前?
[応募箱とやらを見つけて。ちらとショーケースの中を覗けば鈴蘭が可憐に縁取る真っ白なショートケーキ。どうやらこれの名前を公募しているらしい。]
(126) 2015/04/20(Mon) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 23時頃
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……。
[なんで書こうと思ったのか、わからないけど。 衝動的に、その場にあった紙に「白の福音」とだけ書き殴って箱に突っ込んだ。 そうして、また再度カウンターへ向き直れば、ケーキを選び始める。
と、そこへ背後に人の気配を感じて。>>132]
わ、あぁあ!?ヤ、ヤニク!
[心臓が飛び出るかと思った。 胸を右手で押さえて、はあはあと肩で息をする。]
(139) 2015/04/20(Mon) 23時半頃
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[そうしたら、もう一人、少年が店の中に入ってきて。>>137客かと思ったその少年には見覚えがあった。確か…]
ダイミちゃん…
[花屋の倅とつるんでいるのを何度か見かけた気がする。女の子のような呼称で呼んでしまったのは、たぶん、きっと、名前のせい。*]
(140) 2015/04/20(Mon) 23時半頃
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―― ダイミちゃんに気付く前>>143 ―― [くすり、と笑う旧友はなんだかとっても様になってて。小麦色に焼けた肌に、薄い金髪がよく映える。 昔から、彼はよくモテた。 当の本人はその自覚がないのか、それとも気にしてなかったのか興味がなかったのかわからないが、いたって涼やかな顔をしていたっけ。]
(現地妻とかいそう…だな)
[応募用紙にさらさらとペンを走らせる様を眺めながら、そんなことを思った。*]
(146) 2015/04/20(Mon) 23時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 23時半頃
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[此方の言葉を拾ったのか、ギャンギャン吠えてくるダイミに>>142片耳を指で塞ぎながら]
怒んなよ…可愛いからいいじゃねえか。
[こんな言葉もきっとまた彼の怒りを買うんだろうな。でもやめないけれど。 友達?とヤニクに訊かれたから>>145]
や、なんていうか。お得意さんの、息子?
[そこまで親しくした記憶もないから、曖昧に。*]
(147) 2015/04/21(Tue) 00時頃
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それはともかく、俺はケーキを買いに来たんだよ。
[ダイミの「違う」はスルーして。]
なあ、なんつか、こう、その。 女の子が喜ぶケーキって…どんなんだ?
[自分よりもそういうことに長けてそうなヤニクに意見を求める。その相手が、マーゴだということは、隠して。 ついでに]
なあ、ケーキ屋の息子。 今できたばかりの新作!とかないのか。
[と、問うた。*]
(151) 2015/04/21(Tue) 00時頃
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[先にヤニクからアドバイスがあったので、ふんふんと頷きながら耳を傾ける。 流石というかなんというか。 相手も告げずに相談したのに、返ってきた助言は的確で。ただ問題なのは]
その子の好み、かあ…
[それがまったく分からないこと、である。けれど、まあ。それはこれから知っていけばいい。青年は前向きにとらえることにした。
それから、ヤニクが渡しそびれていたというお土産をくれれば]
う、わあーー!!冬虫夏草だ!! すごい、どこで手に入れたんだよ!?
[と、大はしゃぎ。 ここが店内だということを思い出せば、すぐにコホンと咳払いをして小さくなった。]
ありがとう、ヤニク!
[是非とも大事に使わせてもらう、と付け加えて。 青年は、ニッと歯を見せ、満面の笑みを浮かべた。*]
(162) 2015/04/21(Tue) 00時半頃
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[ひとしきり感謝の言葉を述べて、興奮冷めやらぬ様子で手の中の冬虫夏草を眺めていたら、ダイミが試作品があると奥に引っ込んだ。 なんだ?と首を傾げて待っていれば、その手に抱えられて来たのは、品の良い紫のドーム型タルト。雪化粧の中に散りばめられているのは、紫の…]
菫?
[砂糖漬けなんておしゃれなモノ、みたことなかった。雪原の中、春を待ちわびた菫が、ひっそりと咲いているような、そのケーキ。]
え、いいのか?
[別な奴に渡す、といっているのに。自分なんかが買ってもいいのだろうか。うーんとしばらく考えて]
……わかった、じゃあ、ありがたく!
[そういってカウンターにお代を出した。*]
(166) 2015/04/21(Tue) 00時半頃
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ヤニクも、ケーキ?
[箱に詰めてもらうのを待って居る間、兄貴分に問いかける。]
…フランに?
[ちらっと横目で彼の顔を盗み見ながら。 どんな答えが返ってきただろう。どちらにせよ、この場所で、この素敵な空間で、人狼の話をするのは憚られた。 というか、嫌だった。
だからそんな、ごく日常の切れ端みたいな会話を―――いや、実際、姉代わりのようなフランと、この旅烏の関係は気になっているのだけれど。
そうしてケーキが包まれれば、箱を持って店を出る。 扉に手を掛けながら、まだそこに居たであろうダイミに]
なあ、ケーキってお前が作ってるんだろ? 良いセンスだな!
[と、告げて去ったろう。*]
(168) 2015/04/21(Tue) 01時頃
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[ヤニクとはどこで別れたか。 どちらにせよ、別れ際、もう一度お土産の礼を言う。]
こんな辺鄙な片田舎じゃ、絶対に手に入らない代物なんだよ。 本当、嬉しい!
[と。ニコニコしながら喜々として語る。 けれど、次第にその笑顔は萎んでいって]
…ヤニク、また、旅に出るのか…?
[きゅ、と少しだけ冬虫夏草を握る手に力を籠め、問う。]
そうなんだとしたら、早く、去ったほうが良いよ。 この村、なんか、変になっちまってる気がするんだ。
[いや、正確にはなっていってる、か。 とにかく、逃れられるなら去ってほしいと、そう願いを込めて告げた。**]
(171) 2015/04/21(Tue) 01時頃
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