256 【突発RP村】胡蝶の夢
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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たいへん、たいへん、たいへん!
(0) 2016/11/11(Fri) 23時頃
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「むかぁしむかし、
これはこの修道院であった本当のお話」
そんな話を始めたのは誰であったか。
海外旅行、ツアーで訪れた歴史ある修道院で、
折り悪く吹雪に見舞われそこで一夜を明かすことになった面々。
話し声は徐々に遠くなり、意識はぷつりと途切れた。
.
(#0) 2016/11/11(Fri) 23時頃
/*
プロローグ中に独り言で現代を生きるキャラの設定をお願いします。
プロローグ中なら何度でも書き直して貰って構いません。
エピローグに入ってからメモに貼り付けてもらう予定です。
■年齢:
■性別:
■設定:
□名前:(エピまで保留可)
*/
(#1) 2016/11/11(Fri) 23時頃
夢にみるのは変えようのない過去。
むかぁしむかし、この修道院であった本当のお話。
――今は中世といわれる時代。
御伽噺のような、人狼や、占い師、霊能者などといった存在が、
まだ信じられていた頃の出来事。
あなたはその時代、同じ場所に居る。
.
(#2) 2016/11/11(Fri) 23時頃
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[修道院の果樹園には林檎がたわわに実っている。 人手の足りぬ事を知った村の人たちが手伝いにきてくれていた。 そのねぎらいの意味も込めて、おやつにアップルパイを焼いてみたけど、 今日のアップルパイはいつもより増しておいしい! それってすごくない? 大変なことよね?]
みなさーん、おやつにしませんかー? おいしいアップルパイが焼けましたよー!
[修道院にいる人たちに聞こえるように大きな声で呼びかける。 パイを切り分け、紅茶をいれて、 食堂で待ってる間に思い出すのはもうひとつのたいへん。 この村に滞在していた旅人が村はずれで無残な姿になっていたとか。 人狼に襲われたのだと噂されているけれど 此処に集まっている人たちも既に耳にしているかしら。**]
(1) 2016/11/11(Fri) 23時頃
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病人 キャサリンがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(病人 キャサリンは村を出ました)
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[ 手中に収まる艶のある林檎の様に、 寒空の下では頬も赤みを帯びます。 敬虔な信者である一人の女、オーレリア。 黒を基調とした衣裳を身に纏い、 赤と絶妙なコントラストを生み出しています。
手にした林檎を籠に収めたら、 修道院の中へと入りましょう。 そこで、一つ声を耳に聞き納めれば、>>1 ふわり と、スカートの裾が揺れました。]
あらあら、何がそんなに大変なのよ。 ……アップルパイ、ですって? キャサリン、ふふ、貴方ったら気が効くじゃない!
[ 鼻腔を擽る香りに気付けば、 彼女の言葉が虚構でないことは判ります。 呼び声に誘われるように、歩を進めるのでした。]**
(2) 2016/11/12(Sat) 00時半頃
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[果実の赤は、自然のうつくしさ。 だからうっとりと見惚れてしまう。
村のお外で旅人さんが襲われた、なんて 物騒なお話はすこし苦手。 自警団の方々が、解決して下さるのかはわからないけれど
それはまた別のお話にしましょう。 だって私は、大好きな村の皆がいる修道院の、 きれいな果樹園にいるのだもの。]
とっても素敵なこと。
[修道院の中からの呼びかけ。 キャサリンの声かしら?
おやつと聞いてすぐに駆け出すなんて、 卑しいと思われないか心配ね。]
(3) 2016/11/12(Sat) 01時頃
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[そう。こんな日常を讃えましょう。
―――幸せ、と。*]
(4) 2016/11/12(Sat) 01時頃
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[ふくれっ面に顔顰め、喧しく白い床を踏み鳴らす。 手にしたのはひとつ、真っ赤な林檎。 大事に大事に両手で包み込むものの うらはらに、睨みつける如く鋭い視線を送っていた。]
もう、ほんっとうむかつく!
[人目も憚らず声を上げれば、 瑞々しい赤にがぶりと白い歯を立てた。 咀嚼しながら口許は甘い汁に塗れ、 朝からそのままの寝癖髪が絶えずぴょんぴょんと揺れる。]
(5) 2016/11/12(Sat) 01時頃
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……アップルパイ?
[玄関の向こう、修道院の中から呼ぶ声がする。>>1 歯形を残した林檎から顔を上げれば、 またふわふわとてっぺんの髪が揺れた。]
わたしも!わたしも食べる!
[林檎をぎゅうと掴んだままで 大きく声をあげて主張するのは昔からのこと。 すんすんと甘い匂いを嗅いだなら その先へてくてくと足を進めた。*]
(6) 2016/11/12(Sat) 01時頃
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お使い ハナは、メモを貼った。
2016/11/12(Sat) 01時頃
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[寒空の下でも日に焼けた男の肌は、 敬虔な信者である彼女のように色付くこともなく、 ただ吐き出す息が白く煙ることで 男もまた寒さを感じているだろう事が知れるくらい。 粉ひきだけでなく村の力仕事を担う、ケヴィンが 修道院で手伝う姿も珍しくはない。 今日もまた、キャサリンの頼みで、此処に居る。]
葡萄の次は林檎か。
[収穫を手伝ったそれを口にして、 思いめぐらすのは林檎の使い道。 葡萄は酒に加工するまでを手伝いはしたが、 林檎はどうなるのだったか。 そんな事を考えながら収穫した林檎の籠を抱えて 修道院へと戻ればキャサリンの声>>1が聞こえる。]
アップルパイ……、ああ……
[甘い菓子になるのか、と艶やかな林檎の山を眺めた。]
(7) 2016/11/12(Sat) 01時半頃
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[甘いものは疲れに効く。 けれどそれほど好んで食べるものではない。 一人身の男にはあまり縁のないものだった。 親しい相手に誘われれば御馳走になるけれど]
林檎酒にでも期待したいものだな。
[思考は甘さよりも酒へと傾く。 キャサリンの呼びかけに オーレリアが声返す>>2のが微かに聞こえた。]
華やかな茶会になりそうだ。
[場違いだろう男はそう呟くと 先に収穫された林檎を貯蔵庫に運ぶ事にした。**]
(8) 2016/11/12(Sat) 01時半頃
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[嫌いなものは、何か。 問いかけられれば、すぐに思い浮かぶもの。
果樹園にて、実を結ぶ林檎。 見た目こそ紅く丸く愛らしいが、 口にいれると一度、それは肌が粟立つ原因へ、と。]
(9) 2016/11/12(Sat) 02時頃
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[たいへん、たいへん。美味しく焼けた!>>0 と、喜ぶ姉に水を差すことはない。 よかったね、と一言かけ、手許へと再び視線を落とす。 ゆうるりとした、時間は読書するに限る。 果樹園から林檎を捥ぎ取る作業は、散々行ったのだ。 勢い余って頭を打つくらいに。
高みの見物を続けるはずが、 大層気の利く姉の一言により、計画は崩される。]
何人くらい、手伝いに来てたっけ?
[姉の返答の数だけ、ティーカップをテーブルに並べる。 用意されたティーポットを、椅子の上に足を載せて、 膝の上に顎を乗せる体勢で眺めた。 中で踊るだろう茶葉を透視できるわけも無いのに。]
(10) 2016/11/12(Sat) 02時頃
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[程なくして、姉が外に向かい大声で呼びかける。>>1 それに応える声を聞きながら、ふわあ、と欠伸をした。]**
(11) 2016/11/12(Sat) 02時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/11/12(Sat) 02時頃
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[ キャサリンの呼び声に、 周りにいたみんなも反応するのが分かります。 修道院の中へと入る前、ぽつりと落ちた呟きは、>>3 私の耳には入らなかったようです。 声を聞いて直ぐに駆け寄る私は、賤しい女かしら。
同じく足を進める音も聞こえるでしょう。 ふわふわと揺れる髪の少女。>>6]
あらあら、何がそんなにハナを苛立たせるの?
[ 三人兄弟の、長女さん。 立派にお手伝いを果たす姿はとても偉いのに、 どうしてかしら?と、 ぽつりと言葉を落としていたでしょう。]
(12) 2016/11/12(Sat) 02時半頃
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[ その少し後、先日の葡萄酒作りでも、 共に手伝いをしたのを覚えています。 村の男手の姿も視界の端に入りましょう。>>8 力仕事をしたならば、糖分補給が大切なのよ。 別の方向へ向かう彼の背に声をかけましょうか。]
ケヴィン、私のこの子たちも、 一緒に持って行ってくれないかしら?
[ 腕に下げる籠を、少し掲げて見せましょう。 其処には、たんまりと林檎が在ります。]
(13) 2016/11/12(Sat) 02時半頃
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[ 石造の床を踏みしめて、 甘い香りから一歩離れました。 近くのは、私よりも大きな男の傍に。]
向こうに置いたら、一緒にお茶しましょう? 貴方が望むならお酒にしてもいいわね。 でも、……今はまだ早すぎるかしら?
[ 向かうだろう貯蔵庫を視線で示して、 お酒好きな彼のことを思い出せば、 細めた眸はゆるく弧を描いて、お誘いを。]**
(14) 2016/11/12(Sat) 02時半頃
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— 果樹園 —
[重く、瑞々しく、つややかに。 結実した紅色の数は、ひとつ、ふたつ、みっつ——ああ、両手じゃ到底足りないか。
花を咲かせていたのはいつだっけ。 いつの間にこんな、零れるほどの実が生まれ落ちたのだろう。 産声の変わりに、立ち上がるのは馨しい芳香。
一本の樹木を、ひとつの家族であると考えるなら。 賑やかな大家族が、こんなにいっぱい。]
(15) 2016/11/12(Sat) 04時頃
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おしべの花粉が、めしべにくっついて、 そしたら、林檎の実がふくらむ……だっけ。
ふしぎ。 いのちって、ふしぎ。
[収穫のお手伝いついでに、自分の知識欲と好奇心を満たすための貴重な時間を過ごしていた。 書物で予習した原理を思い返して、見て触れて復習するも、ふしぎだなーという感想ばかりが零れる。
花屋の看板娘は頭の螺子が足りていない、という陰口を叩かれているとかいないとか。 受付に立って愛想良くニコニコしているだけで、看板としては一応の役割は果たしてきたものの、 十数年育っていてその程度ではただのお荷物であることは、流石に理解し始めたから。
自分のためにも仕事のためにも、足りない知識を埋めることには貪欲でいる。]
(16) 2016/11/12(Sat) 04時頃
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[ふしぎだなーふしぎだなーと、歌うように紡ぎながら、 枝に抱かれた赤い実を撫で続けていれば、>>1空腹であることを思い出させる呼びかけが耳に飛び込んだ。
生まれた林檎の子は早速パイへと作り替えられたらしい。 知識欲よりも深まる食欲に突き動かされつつ、手に取った実を籠に詰んでしまおうと、蔕を切る鋏に力を入れる。 じょきん、という音と共に、枝から切り離された実は重力に従って、手の中に収まった。 一度頬擦りをしたのち、籠にそれを優しく放り込む。]
んー。 おもーい、なー。
[重量のある籠を細腕でなんとか担ぎ上げ、 >>8先に軽々と運んで行ったケヴィンさんの背を見送りながら、後に続いた。
籠の中いっぱいに詰め込まれた、親元の木を離れた林檎の子たちを、 こうしてどこかへ連れ去る私たちは、まるで人攫いなんじゃないかしら。なーんて。
そんなことを思ったりするくらいには、やっぱり頭の螺子が足りていない。**]
(17) 2016/11/12(Sat) 04時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2016/11/12(Sat) 04時半頃
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[オーレリアが一足先に、 キャサリンの声の元へ向かったよう。>>2 視界にはぱらぱらと、修道院の中に呼び戻される人々がいて。
まだ背丈の小さなハナ、正反対に屈強そうなケヴィンさん。 そんな風に一箇所に向かう人々の姿には]
キャサリンの呼び声はまるで魔法ね。
[そんな風に思ってしまうの。 甘くて香ばしいアップルパイがそうさせるのか キャサリンがとても楽しげな声色だからかしら。]
(18) 2016/11/12(Sat) 06時半頃
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ア、イ、リ、スっ!
[重たそうに籠を持って歩く彼女を見つけ>>17 その名前を、一句一句はっきりと口にして近づくの。 顔を覗き込むように首を傾げて、眸が合えば微笑みましょう]
ごきげんよう。 重たいなら、一緒に持ちましょうか?
[私もアイリスも、細腕なのはおんなじだから 重さも二分にすれば負担が減るのじゃないかしら、と そんな考え。
甘えてくれるならば喜んで、 遠慮をされるなら無理にとは言わない。 どちらにせよ、彼女と共に 修道院の中へ入っていきましょうか**]
(19) 2016/11/12(Sat) 06時半頃
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[ずんずんと歩きながら、落とした視線の先 手にした林檎のやり場には少し困っていた。 齧りかけじゃあ使い物にはならないし、今はアップルパイが食べたい。 じっと見つめていればまたむかむかと何かが湧き上がる。]
…… ナナが悪いんだから!
[掛けられた声>>12と共に、視界の端に揺れるスカート。 顔を上げればそれがオーレリアのものとわかる。 何がわたしを苛立たせるのか。 そう問われれば、口に出すのは妹の名。
彼女に不満など微塵もありはしないけど 怒ったように告げてはふいと顔を背ける。 歩調を早め不機嫌あらわに、 けれど甘い誘惑に誘われてゆくのだった。]**
(20) 2016/11/12(Sat) 10時頃
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[ 不機嫌そうな彼女の声音。>>20 齧りかけの赤い果実は、 瑞々しく在るのが見えましょう。 妹と喧嘩でもしたのかしらと、首を傾げます。]
…… 眉間に皺が寄りすぎ、 かわいい顔が台無しじゃない。
[ 露わにされる怒りの矛先の姿はどこかしら? 離れてしまう前に、人差し指で眉間を突き、 ゆるりと頭を撫ぜましょうか。 甘い香りに誘われてゆくその背を見送って、 私も彼女とは別の方向へと向かったのでした。>>13]**
(21) 2016/11/12(Sat) 12時頃
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[>>19耳に力強く届いた四音は、聞き慣れた自分の名前。 花屋らしく花の名前から取ったと聞かされた、私の名前。]
ローズさん!
[顔を覗き込まれれば、もらった微笑みよりも大きな笑みを返す。]
平気です、まだまだがんばれまーす。 自分の仕事くらい、自分でやれるようにならなきゃって。 ……でも、ちょっとだけ。おねがいしてもいいです?
[力仕事もできるようにならなきゃ、という意識により、最初は断りつつも。 折角の行為にはちょっぴり甘えることにして、半々ではなく、四分の一くらいを持ってもらうように提案してみた。
それに、良家のご令嬢様に対して重いものを持たせてしまうことへの遠慮くらいは、 いくら頭の螺子が抜け落ちていようが、多少なりともあったので。 貧しい小さな花屋の看板娘は、それくらいは弁えている。**]
(22) 2016/11/12(Sat) 12時頃
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……そう。 もうこんな季節、か。
[あちらこちらから聞こえる、鈴が鳴るような女性達の声。 耳にしながらも少しの間だけ、今はこのまま。
林檎を包み込む掌はあの頃よりずっと大きくて。 目に映る樹木は、少し小さくなったように感じる。
密やかな思い出は紅色に彩られ あの日戸口へ捨てられていた赤子の胸に、今も。]
(23) 2016/11/12(Sat) 13時頃
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[吐息の白さと対比する鮮やかな色 今年も呼ばれ手伝った収穫は小さな山を築く程。 さて、これらは一体何に化けるのだろう。今から楽しみだ。
酒よりは甘いものが良い、そんな性分を幼い頃を知る修道女には変わらないのね、と笑われたこともあった。 思い出がある、今でも足を運ぶ。 それでも此処は己の家ではないから、訪れる度についと懐かしむ気持ちが芽生えてしまう。
まだまだ働き盛りの若者なのだが。]
さーて。
[同じように手伝いに来ている粉ひきと比べると、少しばかり頼りない両腕。 それでも、男であることは彼と変わらないから。林檎を運ぶ足取りに危なっかしさは無く、貯蔵庫へと緩やかな速度で向かう。**]
(24) 2016/11/12(Sat) 13時頃
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こんにちは。 少し話を聞きたいのだが。
[修道院の入り口で声をかける。 果樹園のほうから楽しげな女性たちの声が聞こえて、そちらを見る。]
林檎の収穫か。
[まだ運んでいない林檎のカゴがあったのなら、それを運んで、前を行く青年>>24の後を追って貯蔵庫へ運ぶのを手伝う。
運び終えたら、修道院の者に、村外れの旅人について、事情を聞かなければ、と考えながら。]
(25) 2016/11/12(Sat) 14時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2016/11/12(Sat) 14時頃
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[アイリスの笑顔は大輪の花が咲くようで、>>22 見ていて笑顔が伝播する。]
自分のお仕事、かぁ。 えらいわね、アイリスは。
使命を全うすることは、素晴らしいことだわ。
[そんな風に返すと、大げさだなんて言われるかしら。 ちょっとだけ、と。その愛らしい甘え方に私は笑う。]
ええ、もちろん! 手伝えるのは嬉しいの。
[私が何もしなくても、きっと誰も文句は言わない。 だけれど、それが良い家柄だからという理由なのならば それだけで優遇されるのは、やっぱりいやだもの。]
(26) 2016/11/12(Sat) 14時半頃
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[其処此処にある収穫用の籠を一つ頂戴して アイリスの収穫籠の中から、幾つかの林檎を移した。]
果実って、数があると結構重たいのよね。 お水と、栄養と、あとは―――
そう、作り手さんの真心が、こもってるから!
[お話をしながら、籠を抱えて並んで運ぶ。 アイリスは年齢こそ少し離れてはいるけれど だからこそ、妹のように感じてしまう。
迷惑でないかしら――と、少し彼女の横顔を覗き見た。*]
(27) 2016/11/12(Sat) 14時半頃
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ほめられた! でもローズさん、ちょっとおおげさー。
[>>26使命とか言われてもピンとはこないけど、 えらいって言われてるのは素直に嬉しくて、照れくさい。 店先で愛想を振りまくだけで可愛がってもらうよりも、ちょっとだけ嬉しい。]
そうだね、作った人の気持ちがこもってるから、こーんなに重いんだ。 食べるのが勿体なくなります。
[籠をゆさゆさ、優しく揺らしながら、 >>27ローズさんに重みを少し引き受けてもらって、並んで運んで行く。 こうしているとまるでローズさんがお姉さんのように感じるけれど、 でも傍から見れば、流石に気品というか、纏う雰囲気とか――生まれも育ちも全然違うよねって思うので。
迷惑ではないけど、ちょっぴりくすぐったい。 微笑みながら、遠慮がちに上目遣いを返した。**]
(28) 2016/11/12(Sat) 18時頃
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[林檎を運ぶのは適当に終えて、修道院の中に入って行く。]
誰か、ここの人はいませんか。
[食堂に集まる人の気配に、自分も足もそちらへ向ける。 パイの焼けたいい匂いが漂っているようだ。
楽しい時を邪魔しそうだな、と少し眉をひそめた。]
(29) 2016/11/12(Sat) 19時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2016/11/12(Sat) 19時頃
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なんだかいい香りがする・・・
[どこからか漂ってくる甘い香りに作業を止めると、急に空腹感がこみ上げてくる。]
お腹空いたな・・・
[こうなってしまっては作業は進まない。 仕事着の上にずいぶんと色褪せた黒い外套を羽織るとドアを開けた。 行き先は自然と甘い香りの方へ。]
(30) 2016/11/12(Sat) 19時頃
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逃亡者 メルヤがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(逃亡者 メルヤは村を出ました)
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[姉の魔法に引き寄せられ、 修道院に一番に足を踏み入れるのは誰だったか。
楽しげなテーブルには、似付かぬ声が響く。>>29 何処か問い詰めるような響きに感じられた。 楽しげに談笑する姉に、ちらりと視線をやるものの、 それは気付かれることなく。]
はい。 どうされました?
[話なら私が聞きますと、席を立ち主張する。]
(31) 2016/11/12(Sat) 19時頃
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あれ、 あなたは、確か……。
[増えた足音に気付き振り返った先、手伝いの男手とは違う顔>>25に目を丸くする。 辿った記憶が確かなら、自警団の人だ。カゴを抱えているけれど。]
手伝ってくれるんですか、ありがとうございます! いやー、助かりますよ。今年も豊作なので人はいくらいても足りないぐらいでして。
[そんな人が此処にやって来る、浮かんだのは最近聞いた噂。お互いが抱える林檎とは違う赤を連想するのは仕方ないこと。 けれどそんなもの、己には関係ないことさ。 不必要な思考を振り払い、感謝を述べてにっこりと笑いかけた。]
じゃあ、こちらにお願いします。
[と、少し先を行きながら残った林檎を貯蔵庫へ運び終えて。]
(32) 2016/11/12(Sat) 19時頃
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ありがとうございます。 本当、助かりました。
[そう頭を下げる己にさて、自警団の彼は何か尋ねたかどうか。 どちらにしても。何か有益なことなど言えず、聞かれないのなら触れることもない。]
皆は中にいると思いますよ。
[そう修道院の玄関口を指し示し、向かう姿>>29を見送った。*]
(33) 2016/11/12(Sat) 19時半頃
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ふふっ、でも今も それにお花屋さんで頑張っているアイリスも 本当に立派だと思うの。
[照れくさそうにしているアイリスには>>28 どこかで羨ましさもあるの。
私のおうちはが村の中でも、えらい立場で。 過保護なお父様のせいで、私にはさせてくれないことが沢山あって。 若いのに頑張って働いているアイリスは、本当に眩しい。]
(34) 2016/11/12(Sat) 19時半頃
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ね。 だけれど、食べないと 真心を受け取ることはできないもの?
たくさん感謝して、頂きましょう。 キャサリンの焼いてくれたパイは、ここの林檎を使っているのよね。
[とっても楽しみ。そう浮かべた私の笑みは 心の底からの、うきうきが浮かんでいたかも。 キャサリンは少し変わり者だけれど、お菓子作りの腕は逸品!]
(35) 2016/11/12(Sat) 19時半頃
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[アイリスと共に修道院に入ろうとしたところで 男性の声>>29に足を止めて、首を傾げたわ。 あの声は、もしかして、領主様の直属の――]
ジェフ様かしら?
[私の家の立場上、 ご挨拶くらいはしたことがあったと思うの。 どうしてあの方がここにいらしたのかしら。
ともあれ、アイリスを促して中に入ることにした。]
(36) 2016/11/12(Sat) 19時半頃
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[――私のお父様は、いまこの村の現役の村長さん]
……
[村一番の大きいな家に住んでいるし 裕福、と、周りは言うわ。
村長になる前は貿易でお金を稼いでいたけれど いま、村長という立場のお父様は――― どうして沢山の収入を得ているのか。
私には教えてくださらないことだけれど、 小さな疑心があるのは、いまはまだ だぁれにも、言っていない、ひみつ。**]
(37) 2016/11/12(Sat) 19時半頃
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[キャサリンは林檎の菓子を好むのか よく修道院で振舞っているように思う。 けれどメルヤが林檎を好む印象はない>>9。 それでも果樹園で収穫を手伝う姿>>10は見ていたから、 いいこだな、という印象を彼女に懐いている。
林檎の収穫も、もう終盤。 木々に多少の実を残しておくのは山に住まう鳥などの動物が 冬に飢えぬようにというのもあるのだろう。]
(38) 2016/11/12(Sat) 19時半頃
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[食堂へ入ると人々が活発に動き回っている。]
あの・・・・・・手伝います。
[どうにか吐き出した言葉は床に向けられていた。]
(39) 2016/11/12(Sat) 19時半頃
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[石造りの床は冷気を蓄えるよう。 底冷えするのを感じながら荷を持ち直せば 前の手伝いでも顔をあわせたオーレリアの姿がある。 掛けられた声>>13に、身体を向けて]
随分たくさん集めたんだな。 ああ、お安い御用だ。 此処まで運ぶのも疲れたろう。
[彼女の掲げた籠をひょいと持ち上げ受け取る。]
――…一緒にお茶か。 酒も嬉しいものだが、ああ、少し早い。 運び終えたら茶会に混ざらせて貰おう。
[誘いの言葉>>14にゆるく目を細める。 彼女の気遣いは無骨な男にとっても心地よいものだった。]
(40) 2016/11/12(Sat) 19時半頃
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[入り口に近寄れば、ジェフの眉間に寄る皺も見える。 困ったように、ゆうるり笑みを浮かべた。
開かれた扉の向こう。見慣れた茶髪も見えただろうか。>>33 会話の途中でごめんなさい、 とジェフに視線で訴えてから、]
ねぇ!トレイル、入らないの?
[姉には及ばないだろうが、声を張り上げ、 修道院を飛び出し、他の場所で寝食する彼を呼んだ。]
(41) 2016/11/12(Sat) 20時頃
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[顰めた眉に寄せた皺は指で突かれ少し薄まる。>>21 けれど頭を撫でられて、今度はぷくりと頬が膨らむ。 オーレリアと別れ、早足に向かう先は食堂。 一歩足を踏み入れたなら甘い香りが鼻を擽る。]
ふあ、あ……
[思わず洩れた感嘆の声と共に頑なな頬が少し緩まる。 けれど幼稚な意地っ張りか、はっとしてまた不機嫌を浮かべた。 くぅ、とお腹が鳴るのを聞いてしまえば 何に怒っていたのかさえ忘れてしまいそうなほどに、 子どもにとって甘味は魅力的なものだ。]
(42) 2016/11/12(Sat) 20時頃
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−→食堂−
あら、ヴェスパのおにいさん
[ちらりと上げた視線の先に見知った男の姿。>>39 “いそうろう”のランタン職人と聞くけれど、 修道院へ足を運ぶのは収穫の手伝いくらいだから 彼の姿を目にするのは珍しい。
それでも名前ははっきりと記憶にあった。 吐き出した言葉の落された先にくるりと回り込み 林檎を手にしたままでその顔を覗き込んでみる。*]
(43) 2016/11/12(Sat) 20時頃
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お使い ハナは、メモを貼った。
2016/11/12(Sat) 20時頃
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[自給自足の生活で裕福とは言えぬ暮らし。 ひいた粉でパンを焼けば飢える心配もない。 愉しみはといえば教会の手伝いで キャサリンが時折もたせてくれる葡萄酒。 贅沢とは程遠い慎ましい生活をおくっているが ケヴィンからすればそれで充分だった。]
……、
[少しだけ間があく。]
オーレリア、此方は一人で大丈夫だから、 先にいってキャサリンに収穫は終わったと伝えてくれるかな。
[貯蔵庫は外気に近い寒さを保つ。 キャサリンの待つ食堂の方が温かいだろうと オーレリアに頼みごとをして暖とれる場所へと促す。]
(44) 2016/11/12(Sat) 20時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/11/12(Sat) 20時頃
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[ 修道院へ現れるのは、 果実を摘む者だけではない様子。 遠くからでした。自警団の男、 ジェフの声が私の耳にも微かに届きます。>>29 自警団には、かつて私の両親が亡くなったとき、 随分とお世話になった憶えがあります。
…… ああ、いまはそんな暗い話はよくってよ。 視線だけは、目の前のケヴィンに向けるのです。]
ふふ、この赤い実が私を誘うんですもの。 私を食べて ってね。
[ 軽々と籠を奪われれば、>>40 空いた腕は後ろで組みましょうか。]
(45) 2016/11/12(Sat) 20時半頃
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ええ、きっとキャサリンかメルヤが、 貴方の口に合うお茶を用意してくれる筈だわ。 ケヴィン、貴方とご馳走を頂きた、…
[ 貯蔵庫は身体を冷えさせる寒さでしょう。 けれど、林檎と揃いだった頬、既に白く戻りつつあり、 其処に掌を添えてゆるく首を傾けましょう。]
(46) 2016/11/12(Sat) 20時半頃
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…… あら、力のない女は、 邪魔だとでも言いたいのかしら?
[ すっと眸を細めて長身の彼を見上げます。]
─── なぁんてね、冗談よ。 貴方こそ、早く戻っていらっしゃい。
[ 直ぐに懐疑的な視線は解かれ、 何時も通りの、糸のような瞳で笑う私がいます。 一人でゆく彼こそ寒かろうと、彼の首へと、 己の黒いストールでもかけようと、 背伸びをして手を伸ばしましょうか。]
(47) 2016/11/12(Sat) 20時半頃
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[別に彼自身のことが嫌いなわけじゃない。けれど、難しい話と面倒事とお堅い人が苦手なのも事実だ。 この年になっても御祈りの時間をサボり逃げ隠れた少年のまま。 だから自警団が修道院なんかにやって来ることに察するものがあっても、こちらから触れようとはしなかった。 誰かに相手を任せて、事が済むまで外で時間を潰そう。そんな目論みが]
い、いや…メル、おれ、は。
[一人の修道女に見つかり見事打ち砕かれた。>>41 気まずげな顔になり、別に悪いことはしてないけれど、狼狽えてしまう。 張り上げる声に己もかつて姉と慕い懐いた女性が重なった。]
入りまーす……
[これならば最初から一緒に入れば良かったな、そう密やかに苦笑いして。 馴染みの彼女の言葉に大人しく従って、自警団の男性の隣をすり抜けるように、中へと。]
(48) 2016/11/12(Sat) 20時半頃
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わっ、あ、は、ハナちゃん。
[>>43急に視界に飛び込んできた少女の顔にややたじろぎながらも、見知った顔に少し安堵する。]
今日もお手伝いかい?君はいつも働きものだね。
[覗き込む少女の視線から逃れるように両手に包まれた赤い林檎へと視線を向けた]
(49) 2016/11/12(Sat) 20時半頃
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[ この歳にもなって、誰にも嫁ぐことなく、
( ── …… 相手がいないと、 )
そんな話は受け付けたくありませんけれど。 神へこの身を捧げていることも、理由でしょう。
けれど、毎日、修道院へ通う私が、修道女になれぬ訳。 それは、 資金がないから という理由でした。
日々を暮らすだけで、精一杯な私は、 神に祈りを捧げる為の修道女になれぬのです。 修道女にならずとも、祈りは捧げられる…… だから、こうして通うだけの日々を過ごすのでした。]
(50) 2016/11/12(Sat) 20時半頃
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[ この修道院がなければ、 私は疾うに存在していなかったかもしれません。]
( お父さん、お母さん、……─── )
[ 修道院のメルヤもキャサリンも、 修道院の孤児院出身のトレイルも、他のみんなも。 此処に集まるみんなは、私の大切な友だと、 私は思っておりました。
だから、いまこうして皆と赤い実を摘み、 卓を囲むことができるのは心地が良いのです。 なんてったって、ご馳走をいただけるのですから。]
(51) 2016/11/12(Sat) 20時半頃
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[ …… そう、こんな日常は、
──── しあわせ、
と謳うに相応しいのでしょうね。*]
(52) 2016/11/12(Sat) 20時半頃
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[遠く声が聞こえるがそれを気にする様子はない。 この修道院はそこに住まう者の人徳か、 人の行き来はそれなりにあるように思う。 聞き覚えのある声が聞こえた、程度の認識で。
オーレリアの視線>>45が此方に向くを感じる。 此方からは上目に見えるその視線の方が 林檎よりも悩ましく誘う気さえする。]
キミに食べられるなら本望かもしれないな。
[手許の林檎を目線で示し]
――… 林檎のように、 無意識に誘って、悪い狼に食べられるなよ。
[ぽつ、と小さく言ってしまったのは キャサリンも知るあの噂をちらと耳にしたから。]
(53) 2016/11/12(Sat) 21時頃
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メルヤもキャサリンも、 随分茶を淹れるのがうまくなった。
[懐かしむような口調になるのは、 この地でうまれこの地で育ち、 子供だった頃を知るからに他ならない。
色を取り戻しつつある彼女の頬>>46をちらとみる。 それはすぐに手で隠れ、首を傾ける仕草へと繋がり]
――――……、
[細めた眸とオーレリアの台詞>>47に目を瞠る。 冗談と続く様に、ひとつ息を吐き出し]
冷えは女性には堪えると聞いた。 邪魔とは思っていない。 ただ――…暖かい場所の方が安らぐだろうと思っただけだ。
[伸ばされた手に気付けば、ゆると腰を折り、寒さ和らげる為の黒を受ける。]
(54) 2016/11/12(Sat) 21時頃
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[そうだと言わんばかりにひとつ頷けばまたふわりと髪が揺れる。 たじろぐ男の調子はいつもこんな風だったか。>>49 人見知りなどないわたしは構わず話しかけたものだけど。]
そうよ。 お兄さんは?お兄さんも、収穫?
[膨れた頬も少し弛んで、小首を傾げ訊ねた。 彼の視線が手元の林檎に向けられているとわかれば、 慌てて後ろ手に隠してしまって。]
……かじっちゃったのよ。
[怒り任せの行動に恥じらいを覚え、唇尖らせ小さく告げる。 果実の汁で濡れたままであろう口元を 思い出したように手の甲で乱暴に拭いながら。*]
(55) 2016/11/12(Sat) 21時頃
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[返答は幼き日を思い出させる声色で。>>48 表情こそ距離に阻まれ、覗き見ることはできないが、 きっとよく知っている。 口許を指先で隠し、くつくつ笑った。]
外は寒いでしょうに。
[御祈りのように、サボる事柄なんてあったっけ? なんて、考える。 まさか、目の前の自警団を避けるためだったとは、 思いもつかない。]
(56) 2016/11/12(Sat) 21時頃
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[入口でトレイルとすれ違う際には、 小声でこそりと囁く。]
おねえちゃん、今日とっても機嫌がいいよ。
[そんな情報提供。 姉の機嫌を伺い、隙を見て共に遊んだ仲間に。 互いにもうそんな年齢でもないけれど。]
(57) 2016/11/12(Sat) 21時頃
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[いつかお使いに市場へ出た際、 ふと耳にした同年代の子どもの声。 どこかの旅人が“人狼”に食べられてしまったらしい、と まことしややかに囁かれる噂は、 少なからずわたしの興味を引くものだった。
歳は近かれ知らない子達。 事あるごとに両手を買い物袋で塞いだわたしが 好き勝手外で遊び回ることなどなくて。
─── くだらない。
心の中でそう吐き捨ててはくるりと踵を返すのだった。 あの子達を羨ましく思ってしまえば、 それはきっと負けたことに他ならないから。*]
(58) 2016/11/12(Sat) 21時頃
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[無骨な男にオーレリアの持つストールは似合わぬだろう。 それでもその黒を身に着けるのは彼女の心遣いが嬉しいからだ。
修道院の貯蔵庫に林檎を運びこむ。 覚悟していた冷えも今はさほど気にならない。 あいている場所に収穫したばかりの艶やかな林檎を下ろして 貯蔵庫の中を見渡した。]
冬を越すには十分な蓄えだな。
[チーズや生ハムは質の良いものが多くみられる。 裕福な村長>>37からの差し入れもありそうだと思った。]
(59) 2016/11/12(Sat) 21時頃
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いや、僕は今日は自分の仕事で・・・・・・
[収穫は大変な重労働だ。世話になっていることを考えれば仕事なんて放っておくべきだろう。 ただ、仕事の納期は無遠慮に、駆け足で迫ってきてた。 結局今日は修道院からの好意に甘えた。]
ここの林檎はとても美味しいからね。 僕ももうお腹がペコペコだよ。
[子供らしい率直な行動は、彼にとっては少し眩しさを感じるものがある。少し、男の頬が緩んだ。]
(60) 2016/11/12(Sat) 21時頃
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[家族に疑心を向けるだなんて 私はいけない子なのかもしれない。 今は、そのことは思考の隅に置いておきましょう。
修道院の中に入り、人々に笑みを向けるの]
良い香り! キャサリン、ありがとう。 メルヤも手伝ってくれたのかしら?
[大きめのパイが見えるわ。 切り分けるためのナイフを探しましょう。 ああ、だけれど私はこの修道院の生活スペースに立ち入ることは少なく、どこにあるのかわからない。
仲の良さそうな、修道院に縁のある方々へ問いかけようとして、 ふと止まってしまう。 私は、この場にいていいのかしら、と。]
(61) 2016/11/12(Sat) 21時半頃
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[私のお父様は村長という立場で、必要なお金はそれぞれ村の施設に渡すけれども、ひとりひとりの生活にお金を配るほどの無尽蔵なことは、やっぱりできなくって。
オーレリアが修道女ではない理由は>>51、うすうすと察してはいたの。だけれど私だけの力では、どうしようもできない。
孤児であった人々と、私の生活は きっと大きな違いがあるのでしょう。
世の中は、平等ではない。*]
(62) 2016/11/12(Sat) 21時半頃
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[ … ぱちんと、瞬いて喉を転がします。 彼の言葉>>53が、幾分か印象と異なるからでした。]
あら、ケヴィンは林檎の気持ちが分かるの? ── まるで、魔法使いみたいね。
[ 視線を追いかけて、私も赤い実へと、 意識を向けて、艶のある果実の誘惑に、 笑みを深めたことでしょう。 けれど、ぽつと落とされた言葉に私は、 口許を一度引き結び、ちらと彼を見上げました。]
…… 悪い狼じゃなければ、いいのかしら。 それとも、貴方が、 ……──
[ 開きかけた唇は、音を繋げずに閉ざされます。]
(63) 2016/11/12(Sat) 21時半頃
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そうなの。 じゃあお兄さんもお疲れ様ね。
[ヴェスパのお兄さんが作るランタンというものは、 使ったことこそないけれどいつか目にしたことはあった。 優しく灯る明かりは冬景色によく似合うだろうと 子どもながらあたたかな光景を思い浮かべる。>>60]
アップルパイ!早く食べたいわ。 ……母さんも一緒なら良かったのに。
[嬉々と瞳を輝かせ頷く。 けれど付け足した一言を零せば、ひとつ憂えた息を吐き*]
(64) 2016/11/12(Sat) 21時半頃
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[ 視線は一度宙を泳ぎ、再び彼に向き直ります。]
…… それとも、私が悪い狼かもしれないわよ?
[ キャサリンはいつもお伽話を聞かせてくれます。 彼女の話す噂は、私も知っています。 真か嘘か、判断はしかねますが、 人差し指を立てて、自らの口許に当てましょう。 にやりと、不敵な笑みを浮かべてみせて、 演技でもしてみせましょうか。]
みんな、随分と歳をとってしまったものね。 無邪気に遊んでいた頃が、懐かしいわ。
[ 先ほど、不機嫌丸出しだったハナを思い出し、 くすりと笑みが溢れましょう。 懐かしむ気持ちは、同じくあるのでした。]
(65) 2016/11/12(Sat) 21時半頃
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[ さて、背伸びする私に気づき、 腰を折ってくれる優しい気遣いに感謝しましょう。 … 似合いもせぬその姿、けれど私は満足でした。 彼に与えた代わりに、無くなった場所から、 ふるりと寒さが全身へと広がりますが、 これくらいどうってことありません。]
ふふ。お気遣い、ありがとう。 でもね、ケヴィン。何処が一番安らぐか。 私は自分のことくらい自分で決められるわよ。 …… もう、子供じゃないんだから。
[ 彼の首にストールを巻きつけ終えた後、 離れ間際に彼の鼻頭を突いてあげましょうか。]
(66) 2016/11/12(Sat) 21時半頃
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[子供だった頃。 収穫の時期に手伝いに来てくれるハナ、 くらいの年齢だった頃に、羨ましかったことがある。
父に肩車をされ、道を行く子が羨ましかった。 己よりずいぶん低年齢な、その子が羨ましかった。 父はおらず、父代わりこそいたが、 肩車に耐えられそうな体格ではなかった。 齢があまり変わらぬトレイルにも、到底無理だろうと、 考え、その羨望は小さな胸に隠していた。]
(67) 2016/11/12(Sat) 21時半頃
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[ 貯蔵庫へと向かう彼の後ろ姿を見送れば、 キャサリンたちのいる食堂へと足を運びます。
先ほどよりも随分と賑わっているのが分かります。 あまい香りにつられてきたのでしょうね。 キャサリンに近づいて使命を全うしましょう。]
ケヴィンからの伝言よ。 もう、収穫し終わったって。
[ 彼女の耳許に唇を寄せて伝えましょう。 淹れたてのお茶はあったかしら? もしもあるなら、一杯受け取ってから、 隅の方へと席を陣取る算段なのでした。]**
(68) 2016/11/12(Sat) 21時半頃
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[ちょうど林檎の収穫の時期だったろうか。 その羨望に日の光を見せる、タイミングが来てしまった。 親しみ深く、体格もよい、そんな青年とふたりきり。 羨望と、そんなことを頼んでどうすると葛藤をし、 勝利を勝ち取ったのは羨望。]
ケヴィンおにーちゃん。 ……あのね、その、 かたぐるま、してくれませんか?
[呼びかけるときには、その顔を捉えていたのに、 喉が震えるたびに、視線は下へと落ちていく。 スカートを握りしめ、物言わなくなった唇は固く結ばれ、 返答を待った。
甘い香りを嗅ぐと思い出す、昔のお願い。*]
(69) 2016/11/12(Sat) 21時半頃
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[ 花のように笑うローズマリー、 この村の村長の娘の彼女の笑顔は、 いつも凛としていて、麗しくて、 私の憧れだったように思います。
そんな彼女が、動きを止めているのが見えました。>>61 椅子へおろそうとしていた腰は、落ちきることなく、 彼女の傍へとするりと近寄りましょうか。]
ローズマリー、どうかしたの? 具合でも、悪いの ……?
[ 彼女の背に掌を当てて、 眉を寄せて、顔を覗き込みましょう。]**
(70) 2016/11/12(Sat) 21時半頃
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[笑みの気配と一言>>56、なんとも気恥ずかしさが込み上げ視線がさ迷う。 こんなだからフラフラしていると、いっそ帰ってくるべきだと叱られるのだ。 しかし、そう叱る相手が今日は機嫌良くしているらしい。すれ違い際の囁き>>57に一時足を止める。]
サンキュー、相棒。 そりゃ何よりの朗報だ。
[性別など気にせず遊んだ頃は歳も近い彼女を勝手にそう認定して、あちらこちらへ連れ回したものだ。 メルヤはどう思っていたか。それはどうであれ、幼少を彩る思い出には誰よりも彼女が登場するのだ。
己が去り、二人生きる場所は分かれて。 あの日の少女は神に仕える修道女へと成長して。 同じ村に居るとしても。二人の関係は確かに、変わってしまった。*]
(71) 2016/11/12(Sat) 21時半頃
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うん。 感謝を込めて、いただきます。
林檎さん、林檎さん、美味しくなってね。 よーしよーし。
[>>35ローズさんと話しながら、籠の中の赤い実たちを、 あやすように揺らし続ければ、この重さも苦にはならない。
生まれ落ちた林檎の赤子は、丸くて、艶やかで。 ずっと見ていたくなるほどに愛おしい。
でも、可哀想だから食べられない、なんて、そんなことを言ってのける年齢はとっくに過ぎているのだから、 ローズさんの言うように感謝していただくべし。
林檎の実が美味しいのは、動物に食べられて種を遠くへ運んでもらうため。 と、書物にも書いてあったもの。]
(72) 2016/11/12(Sat) 21時半頃
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[頭の中がアップルパイやジャムやジュースなど、 林檎で作られる甘くておいしいものの想像でいっぱいになった頃、 >>36足を止めたローズさんより一拍遅れて、男性の声に気付いた。>>29]
自警団のひと、だ。
[村で何かが起こった時になんとかしてくれる、頼れる自警団のことは、 花屋の店先で頬杖をつきながら、ひっそり見守っていた。
私には難しい話は分からないので。 彼らが動いている時は“何かが起こったんだなあ”ということを察し、 彼らが動き終えた後は“何かが終わったんだなあ”ということを察するだけ。
実に呑気な声色で、がんばってくださーいと応援の声をかけたりもするけど、 それどころじゃない大人たちには、たぶん呆れられていたかもしれないな。]
(73) 2016/11/12(Sat) 21時半頃
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— 食堂 —
[籠を所定の位置へと運び終わり、名残惜しい重みに別れを告げ、 修道院の食堂へ向かえば、既にそこではお茶の準備が進められていただろうか。
紅茶の香りと、パイが焼けたにおいがする。 空腹へ突き刺さるそれに表情が蕩けそう。 一時的に散漫になった注意力のせいで、>>61目の前を歩いていたローズさんが足を止めたのに気付かず、 ぼふりと背中に衝突してしまった。]
?
あ、ごめんなさい。
[彼女がどうして動きを止めたのかは分からないけれど、 螺子の外れた頭では、もう、手伝うということが意識の外に吹き飛んで。 図々しく、暖炉に一番近い席を探してそこに腰を下ろそうとした。]
(74) 2016/11/12(Sat) 21時半頃
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キャシー!
[足を踏み入れた食堂には手伝いに来ている人々が、この院で生活する者達が。 集いそれぞれに会話をしていただろうか。 彼等に会釈しつつ、真っ直ぐにキャサリンの元へと向かう。]
やあ、今日は顔を合わせるのは初めてだね?ちょっと綺麗になったかい?
[彼女の白い手を取って包み込み、にこやかに笑い語り掛ける。 修道院にはあまりにも不似合いな、いっそつまみ出されるべきなような、その姿。 しかしキャサリンはこの男のあしらい方を知っているし、弟のようにしか思っていないことを近しい者なら誰もが分かっている。]
アップルパイか、それはいいね……! 頑張ったからさ、おれの分、大きめに切ってよ?
[菓子の誘惑にころりと流され、大人しく示された椅子に腰を下ろす。 真意がどこにあれど、それは確かに冗談半分の姉弟の触れあいだった。]
(75) 2016/11/12(Sat) 21時半頃
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[体を動かしているうちは気にならなかった寒さが、じわりと応える。 体が暖まるまでの息は、目で見えるほど白い。]
あ。
[窓の外に目をやれば、ひらり、はらり、小さな白い妖精が風に舞うのが見えた。
この村では珍しい、雪。 キャサリンからは、あれは冬にしか現れない妖精なんだよと教え込まれて、 つい最近、書物で正しい知識を知るまでそれを信じてたから、もう騙されない。
雪の粒は毎年、大地に落ちる前に、儚く溶けて消えてしまうものだけど。 店先に並んだ鉢植えの花が凍えちゃうなあ、と、口を半開きにさせながら、思いを巡らせる。*]
(76) 2016/11/12(Sat) 22時頃
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[少し切ない物思いに耽ってしまった。 しかも、こんな人のいる場所で立ったまま。 それは、心配されてしまうに決まっているわ。>>70]
オーレリア、ごめんなさい なんでもないのよ!
……ああ、ううん。
場を見て、みんな、仲が良いなって そう思ったの。
私はほぉら、子供の頃から 皆とわいわい過ごしたわけじゃあ……ないから。
[オーレリアと視線を合わせれば、細めた目で大丈夫を示す。具合が悪くないのは、本当。]
優しい人ね、貴女は。
[手を伸ばして、きれいな銀糸の前髪を指先で遊ばせ、くすりくすりと笑いましょう。そんな悪戯なことをすれば、彼女の心配も薄れると思うから。]
(77) 2016/11/12(Sat) 22時頃
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[少し年上の彼女は誰も足を踏み入れてない雪みたいな、綺麗な色の髪で。 気軽に遊びに誘うのはなんだかちょっと躊躇われるような、そんな感じの女の子だった。 あの子のお父さんとお母さんは死んじゃったんだって。 最初からそんなのいなかったおれにはふわふわしてて、あんまりよく分からなかったけれど。 それは多分、悲しいことだと思う。]
ねえ。 どうしたらそんな風に歌が上手くなるの?
[なんて聞いたのはいつだったかな。 あの子の讃美歌が、とっても綺麗に聴こえて。御祈りも御歌も面倒臭がるくせに、ついついいつも聴き入ってたのを覚えてる。]
おれも、オーレリアみたいに歌えたらいいのにな。
[唇を尖らせ投げ出した足をばたつかせて、羨ましい気持ちを隠さずに拗ねた声を漏らした。 子供の頃の記憶の一ページ。あの子は、彼女はなんて答えてくれたっけ。*]
(78) 2016/11/12(Sat) 22時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2016/11/12(Sat) 22時頃
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[そぐわぬ台詞を口にした自覚はある。 オーレリアの喉から零れた音>>63に 微か視線をそらして]
――… 俺が林檎なら、と、考えただけだ。
[魔法とは程遠い理由を明かした。 見上げる眼差しと台詞にはたりと瞬き、視線を重ねた。 続くはずの音色はきけず、ゆると息を吐いた後]
キミが幸せなら、――……
[幸せであってほしいという願いを込めて 少しだけ目を細め、無骨な手が掛けられたストールを淡く握る。]
(79) 2016/11/12(Sat) 22時頃
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……狼なら、食べに来るか?
[御伽噺でありたとえ話だろうオーレリアの言葉>>65に 軽口とは思えぬ響きで問いかける。 不敵な笑みを浮かべる彼女は いつもとまた違った印象を受ける。]
楽しかったから懐かしむんだろうな。
[無邪気に遊んでいた日々は遠い。 彼女には無邪気に笑っていて欲しいと思ったこともあるが それをなしえるだけの力も魔法も男は持ち合わせていなかった。]
(80) 2016/11/12(Sat) 22時頃
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[小さな震え>>66を見てとれば、 無骨な手が、オーレリアの頬へと伸ばされる。 寒いか、と、手のぬくもりを添えたのも遠い過去。 触れられぬまま、伸ばした自らの手を引き]
――… もう、子供じゃないから、だ。
[彼女によからぬ噂がたたぬように、 触れず、二人きりの時間を長くは作らず。 余計な気遣いかもしれぬし、 己の心にもある意味背く在り方かもしれないけれど。
鼻の頭をつつく指先に、一度二度瞬いて 離れる間際、彼女の髪を軽く撫でる仕草を置いた。*]
(81) 2016/11/12(Sat) 22時頃
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アップルパイ、食べていいのかな。
[働かざるもの食うべからず。とはいうものの空腹には耐えられそうにない。]
ナイフはこっちの戸棚だったかな。ああ、違う、この真ん中の棚だ。
[給仕の手伝いは時々している。といってもいつも言われたことを言われたとおりにやっているだけなのだが。 ナイフを手にすると用意されていたアップルパイを几帳面に等分していく。 こういう作業は得意分野だった。]
ええと、どなたか配膳を・・・・・・
(82) 2016/11/12(Sat) 22時頃
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[ぱっとオーレリアから手を離して、聞こえた配膳を、との声に振り向くわ。>>82]
お手伝いさせて!
[オーレリアには今一度ありがとうを告げ、ヴェスパタインさんの方へ向かう。彼は、あまり村でも顔を合わせることがなく、こうして顔を合わせるのは随分久しぶりかも知れない。]
お元気でしたか?ヴェスパタインさん。 蒼白いお顔、心配になってしまうわ。
[本気の心配ではないから、笑みを伴ってそう言葉をかけ。]
お皿はあそこよね。
[食器棚から、少し多めにお皿を出して、切り分けたアップルパイの傍へ。一切れずつ見ては、少し驚いた。]
こんなに等分にできるなんて、すごい! ヴェスパタインさん、器用なのね。
(83) 2016/11/12(Sat) 22時半頃
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[代々粉ひきをしている。 父の代には風車がありそれを引き継いだ。 その粉を修道院に運ぶのは子供の頃からの役目だった。
歳を重ね体格もよくなり、力仕事を担うようになってからは 林檎の収獲にもよく駆り出されるようになった。
子供だったメルヤの控えめな呼び声>>69に顔を向ける。 落ちた視線も、スカートを握りしめる手も、 そのお願いを口にするのに勇気がいったのだと知れる。]
かわいいメルヤのお願いなら、喜んで。 落ちないようにしっかりつかまって。
[歳離れた妹に接するかのように、笑みを向けて頷き、 背を低くして彼女の心の準備が整えば 肩車をして少しだけ空との距離を近くしたのは、 林檎の甘さが漂う季節のことだった。*]
(84) 2016/11/12(Sat) 22時半頃
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[かつての記憶が蘇ったのは、あの少女が成長した姿で同じ食堂にいるのを目にしたから。 彼女の傍には人がいて、話し掛けることも無かったけれど。 過去に浸っていれば住み込むランタン職人の声>>82への反応が一拍遅れてしまった。]
あっ、お嬢様…… おれもやります!
[それはいいとして、動いたのが村長令嬢とは>>83 慌てて立ち上がり、もし入る隙があれば皿を出すのを手伝っただろう。 気の利く素敵なお方なのは知っているから、貴女はやらなくていい、という言葉は喉に押し込んだ。]
ヴェスパタインさんはとっても器用なんですよ。 うちの店にも彼のランタンを置いてて。
[ね?なんてヴェスパタインへ笑いかける。 彼がどう思っていても己としては、馴染んだ相手の一人のつもり。]
(85) 2016/11/12(Sat) 22時半頃
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[>>83声の方へ振り返ると村長の娘が見えた。 あまり話したことはないが、明るい女性だ。 育ちの良さなのか、天性のものなのか、その明るさは昼間の太陽のようなものだ。 夜にぼんやりと光るランタンとは比べものにはならない。]
はい、お皿をお願いします。 職業柄というか、どうしてもきっちり等分にしたくなってしまって。 逆にサービスで大きくしたりといったことはできないのですがね。
[蒼白いのはいつものことですから、と不器用に笑った。]
(86) 2016/11/12(Sat) 22時半頃
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[叱られるだろうかと思いつつ、やり場に困った林檎は そろりと食堂のカウンターに置いた。 振り返れば切り分けられたアップルパイに いよいよ食欲が疼き始める。
しかし小さな口で齧り付いたのと、 それを手で乱暴に拭ってしまったのとで どちらも甘い汁によってべたついていた。]
ね、ね、わたしのも わたしのも残してよね。
[ヴェスパを手伝うローズマリーの姿を目にすれば てくてくと駆け寄り性急に告げる。 そうして小走りに食堂を後にしたなら 手を洗うべく洗面所へ向おうと。*]
(87) 2016/11/12(Sat) 22時半頃
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[立ち上がり声を上げる男性に、笑みが浮かぶの。>>85 こういう時は、心からの感謝を。]
ありがとう! ええと、トレイルくん。……よね?
[くん付けなんかして、年上だったらどうしようと少しだけ迷ったけれど、ずぅと昔に見た少年の彼の面影がちらつく。いつの間にか、背も伸びて。なんだか感慨深くなってしまうのを、すぐに振り払った。 彼が働いている場所は知らなかった。私が足を運ばない場所なのかしら。]
ヴェスパタインさんはランタン職人さんだものね。 でも、こんなに器用だなんて驚いた。 職人という言葉がふさわしいわね。
トレイルくんは今は何かのお店をしているの?
[彼自身が経営するお店なのか判断つかず、問いかけながら、パイを皿に分け、テーブルに運びましょう。]
(88) 2016/11/12(Sat) 22時半頃
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あら、そうなのね。 平等なのはいいことよ。
[――本当に、いいこと。 ヴェスパタインさんの器用さを見て>>86 こんな器用な政治をできる人がいたならば 世の中ももっと平等になるかしらなんて。関係のないことかしら 笑みは少しぎこちなくも見えて、思わず笑っていた。]
あ、ハナちゃん。 もちろん、全員分あるはずだから大丈夫。
[切り分けた数は十だろうか、だから心配は要らないとウィンクをして。>>87 すぐに駆けて洗面所へ向かう姿には]
ちゃんと食べる前に手を洗うなんて、ハナちゃん偉いわ!
[そんな風に、心の底から褒め称える。偉いわ、本当に。*]
(89) 2016/11/12(Sat) 22時半頃
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[食堂の傍にあるキッチンにも食材は置いてあるだろう。 貯蔵庫にある粉の残りを確かめて小さく唸る。]
いつもより減りがはやいな。
[とはいえ手伝いに来た者に一週間パンや菓子を振舞うくらいなら 余裕があろう量が其処には積まれているのだが]
次ははやめの、少し多め、と。
[運び込む量をかるく見積もる。]
一応キャサリンに予定を聞いておくか。
[独り言ちて、食堂の方へと足を向けた。**]
(90) 2016/11/12(Sat) 23時頃
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[>>85ローズマリーの後ろから来たトレイルに軽く会釈をした。]
いえ、僕からすればトレイル君の方がよっぽど器用だと思いますよ。 あの賑やかな酒場であれだけテキパキと仕事をこなすのは僕にはとてもじゃないが真似ができない。
[器用の意味が少し違う気もするが、青年に対する印象は正直なものだった。 いつぞや連れて行かれた酒場での自分の失態を思い出したが、それはまたすぐに頭の隅へと追いやって。]
(91) 2016/11/12(Sat) 23時頃
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[全員分ある、とローズマリーの声>>89を聞けば、 安心した様子で けれど急ぎ足で食堂をあとにする。 走ったら危ないと母の言葉が過ぎるけれど その母は此処にいないのだからと振り払う。]
わ、わ……
[せっかちに駆けていれば食堂を目指してか、 こちらへ歩いて来る男の姿が見える。 足を止めようと歩調を緩め、 逞しい身体に飛び入る寸前で踏み留まった。]
(92) 2016/11/12(Sat) 23時頃
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……ケヴィンのお兄さん、こんにちは。
[焦った様子で見上げ、 それが見知った粉引きのお兄さんとわかれば 行儀を正してぺこりと小さくお辞儀をする。]
何をしてたの?
[収穫の手伝いであろうと想像はつくけれど 立ち入ることの少ない修道院の間取りは把握しきれておらず 彼の歩いて来た先に何があっただろうかと目を丸くして訊ねた。*]
(93) 2016/11/12(Sat) 23時頃
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[暖炉で暖まりながら、お茶の準備をじっと待っている。 手伝いの手は足りているだろうと思うから、図々しく頬杖をつきながら。 周囲の雑談を聞いたり聞かなかったりしながら、耽る物思い。
——この村には、親がいない子供たちがたくさんいて。 孤児院で集まって育つそうです。
お客さんとお話をしている時に、教えてくれたこと。 私には両親がいるから、ずっと縁の無い話だった。
私のお父さんとお母さんは、私にお店の番を任せてほとんど出てこない。 お花を仕入れたり、お金のやりくりをしたり、私にはできない難しい仕事に集中しているみたい。 よくわからないから、私はただ店先で愛想を振りまく看板に徹している。
でも、私は恵まれているんだなあって思った。 お父さんがいて、お母さんがいて、2人とも優しいから。 生活は貧しいけど、不自由に思ったり、寂しい思いをしたことはないんだもの。]
(94) 2016/11/12(Sat) 23時頃
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[でも、贅沢を言っていいなら。 私は、弟か妹が欲しいなって、思ってたの。 両親に頼んでも、それは叶えてくれなかった。
どうしたら、きょうだいができるんだろうって、 そう思ったのが、“いのち”の誕生に興味を持ったはじまり。
いのちはふしぎに満ちていて、分からないことだらけ。
満たされない想いを埋めるかのように、 花屋に立ち寄るお客さんから、きょうだいについての話をいろいろと聞いた。 仲が良かったり、喧嘩もしたり。血の繋がった、近しい特別な関係がいるということ。 うらやましいなあって、思う。
>>58買い物袋を両手に提げて、お店の前を忙しなく通りかかるあの子も、 私よりずっと幼いのに立派にお姉さんをしているらしいから、すごいなあって興味を引かれるの。
ハナを見かけるたびに声をかけて、あわよくばお話しましょと店先に誘うも、 彼女が快く応じてくれたのかどうかは、また別のお話。*]
(95) 2016/11/12(Sat) 23時半頃
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[ヴェスパタインさんの言葉に>>91、私の目は丸くなり、きらきらと輝いていたのかも。トレイルくんに向き直り]
まぁ、まぁ! 酒場で働いているの? とっても楽しそうね。賑やかなのでしょう? 私も行ってみたいわ。
とは言えお父様が許してくださらないでしょうけれど……
[残念だわ。と肩を落としてしまう。 ぽん、と手を叩いて、私は二人の男性へ体の向きを変えることに忙しい。]
ヴェスパタインさん、ランタンをまた注文したいの。 以前に買わせていただいたものを 先日、召使が壊してしまってね?
ごめんなさいね、折角気持ちを込めて作ってくださったのに。
(96) 2016/11/12(Sat) 23時半頃
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— お茶会の後に —
[——そうしてその後、アップルパイと紅茶の幸せな味で空腹を満たせたか。
食べながら誰かと話していたかもしれない。 けど、空腹を満たした私の次の好奇心は、窓の外、風に舞う雪に注がれていった。]
雪だー、雪。 ちょっと外の様子、見てきたいです。
[ごちそうさまの後、食べ終わった後の自分の食器を片付けて、 食堂を足早に抜ければ、階段を昇り、向かう先は修道院の2階、ベランダへ。
実年齢よりも幼いような落ち着きの無さを伴って、空から舞い散る雪の結晶に触れてみたいと、 好奇心を満たすためにただ突っ走った。]
(97) 2016/11/12(Sat) 23時半頃
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— 2階・ベランダ —
[そこへ通じる扉を開け放てば、冷えきった空気が髪を揺らした。 自分の体を抱くようにしながら、足を踏み入れ、景色を見渡す。]
わあ。
[雪が少しずつ勢いを増して、はらはらと降っている。
私はまだ20年も生きていないけれど、少なくともこんな天候は初めて見るほどに珍しくて、 白に覆われていく木々に、目を奪われていた。**]
(98) 2016/11/12(Sat) 23時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2016/11/12(Sat) 23時半頃
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[少女がぶつかりそうになった屈強な男を視界に捉えると]
ああ、ケヴィンさん、お疲れ様です。 アップルケーキ・・・・・・もありますが、紅茶でもいかがですか?
[男が自分から話しかけるのは珍しい。 彼にとって粉ひきの男は心地よい距離感を持って接することができる人物だと感じているからだろう。 紅茶は誰かが用意してくれていたようだ。]
(99) 2016/11/12(Sat) 23時半頃
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[青年と子供が二人きり。 例え、子供の性別が女だとしても、 そこによからぬ噂など立つことはない。
心臓が、口から出てしまそう。 そんな気持ちは、快い回答で消え失せる。>>84 顔は空を見上げ、ぱあと明るく輝く。]
うん、うん。絶対、落ちない。
[先日梯子に登って落ちたときは、 たまたま運が悪かっただけ。そう、運のせい。 だから、今日は大丈夫。 背を低くし、待ってくれるケヴィンの背後に、 小走りで回り、 その首に抱き着くような形を取れば、準備は完了。 初めての肩車は、視界が広く、気持ちのいいものだった。]
(100) 2016/11/13(Sun) 00時頃
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[勇気を出せて、よかった。 肩からおろしてもらい、跳ねる心臓をなだめる。]
ありがとう、おにーちゃん。 いい経験ができました。 ……だいすき!
[兄に向けるような、そんな親愛の感情を表すのは、 好きという言葉のみ。 ほんの少しの恥じらいに、頬を赤らめてから、 ばいばい、と手を振って、その場から走り出す。
最初で最後の肩車の景色はまだ胸の内に残ったまま。*]
(101) 2016/11/13(Sun) 00時頃
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[ アイリスが背にぶつかったのは、 ほんのすこし前だったのかしらね。>>74
覗き込んだ先のローズマリーの表情は、 はたと変わるのが分かりましょう。 細まる彼女の瞳が、私を見詰めるのです。 伸びる細指が、前髪を擽りながら、 溢れてくる笑みを受け止めるのでした。]
ローズマリー、……マリィ。 優しいとかでは、ないのよ。 きっと、皆も同じことを言う筈だわ。
[ 彼女の頬に指を伸ばして、 柔らかそうなその髪を指に絡めさせます。]
(102) 2016/11/13(Sun) 00時頃
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時も勿論大切と思うけれども、 今、貴方は確かにここにいるじゃない? 私は、貴方を大切に思っているわ。
[ それだけでは、だめ? と、 上目で彼女を見つめましょうか。 彼女の反応がどうあれ、パイを切り分ける声に、 伸ばされていた指は離れてしまう為、>>83 名残惜しささえ覚えたのですけれど。]
(103) 2016/11/13(Sun) 00時頃
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[>>96ころころと向きと表情を変えるローズマリーをなんだか目が回りそうだと思いつつ]
ランタンは道具ですから。壊れてしまうのは仕方のないものです。 新しいものの発注はお受けしますが、少しお時間をいただくことになるかもしれません・・・・・・ お困りでしたら出来上がるまでお貸しできるものもありますが、装飾やデザインが簡単なものなので、村長さんの家では・・・・・・
[歯切れの悪い回答に、いつも自分の品を卸している商人がそれじゃあダメだと言っている顔が浮かんだ。]
(104) 2016/11/13(Sun) 00時頃
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[三つ下の妹のナナと、まだ小さい弟のニキ。 三人の子どもを育てる母の傍に頼るはずの父はいないのだから としうえのわたしが“しっかりする”のは必然的なこと。
もちろんそれは承知の上。 “ふつう”の子達のように好きに遊べなくとも 手伝いに勤しむゆえに文字の読み書きさえままならずとも それが二人のきょうだいのせいだと、 心から怨めしく思うことは無い。
ただ小さな二人に付きっきりの母を見ていれば 寂しさを拭いきれずしばしば腹を立てるのは事実。
───わたしひとりなら。
そう、考えてしまう日も少なくはなくて。]
(105) 2016/11/13(Sun) 00時頃
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[だから花屋の前を通る度、 見かけるアイリスのお姉さんを羨ましく思う。>>95 彼女には、きょうだいがいないと聞いていた。 それに彼女には、ちゃんと父さんと母さんがいる。
きっとたくさん、たくさんの愛を 独り占めに出来ると思えば、 わたしならどんなに嬉しいことか。
声掛けられれば、手の空いているときには 素直にその誘いに乗るけれど 話をして、聞いて、募るのは羨ましさだった。
──いっそ、入れ替わってしまえばいいのに。
いつかそんな思いさえ抱いてしまったことは、 彼女の手前、口には出さず。*]
(106) 2016/11/13(Sun) 00時頃
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[少し前、オーレリアがくれた言葉に。>>102>>103 私はゆっくりと首を左右に振った。]
気に掛けてくれてありがとう。 でも、私は大丈夫。大丈夫なのよ。
[素っ気ないと思われるかしら。 かんばせには笑顔。ちゃんと、まっすぐに、笑える。
寂しいわけじゃないの。 妬ましいわけでもない。
――……だから]
大丈夫よ。
[繰り返しになる言葉を紡いで、私はオーレリアの傍から離れた。]
(107) 2016/11/13(Sun) 00時頃
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おれなんかの名前を覚えていただいてたなんて、光栄です。
[浮かぶのはまさしく華が咲いたような笑顔>>88 彼女の華やかな姿に絵本の中のお姫様を彷彿とさせられたのは遠い日、しかし、その印象は今でも変わらない。 呼び方やどちらが年上かは、気にすることはなく。 それは年齢がどうであれ、立場の差に違いはないという認識から。]
あー……それは、
[院を飛び出し叶えたかった夢は未だ絵空事 村を出ることも出来ないまま、仕事は胸を張って言えるものでもなく、ましてやこの方の耳に入れるのはどうなのか。 口ごもるのは、致し方無く。 結果的にランタン職人>>91の言葉がその代わりとなった。]
あはは、やだなあヴェスパタインさんったら! 褒めて貰えて嬉しいですけど、器用の意味が違いますね!
[何だかその答えがおかしくて、躊躇いだとかはどうでもよくなり笑いながら無遠慮にその背をばしばしと叩く それなりに痛いかもしれないが、力仕事を担う男衆にされるよりはきっとマシだ。]
(108) 2016/11/13(Sun) 00時頃
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[姉とはまた仄かに色味が異なる金色と会話をしつつ。 相棒の言葉に、こそりと笑みは深まる。>>71
幼き日のあいさつに倣い、心の中で拳を突き出す。 拳ではなく、言葉だけで挨拶して! と、姉に注意されたことも懐かしい。 一番に慕っていたのは、姉に違いない。 一番に遊びを共有していたのは、トレイルだ。 楽しい思い出には、必ず彼がいる。]
(109) 2016/11/13(Sun) 00時頃
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[そのまますれ違い、 姉の許に迷いなく向かった相棒の声が、耳に入る。 昔には戻れないという思いが強くなる。
神に身を捧げる姉に向かって、 口説くような言葉を吐くのかは、わからない。 親愛の言葉なのか、そうでないかさえ。 トレイルの真意は、わからない。]**
(110) 2016/11/13(Sun) 00時頃
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[その後は皆で団欒の時間かしら。 ヴェスパタインさんの言葉には>>104、ぽんと手を打った。]
万物に永遠はない。そういうことなのでしょうね。 そうじゃなきゃ、ランタン職人さんも儲からない。
[ね?と同意を求めて笑む。 借りられるランタンがあるそうで、彼の逡巡を見れば、また一つ笑っていた。]
いいのよ、ランタンが在ることが大事なのだから。 ランタンに灯した炎で、日々を照らす。 その炎のゆらめきすらも、芸術的だと、私は思うの。
上等のものができるまでは、それをお借りしてもよろしいかしら?
[工房が近くに有るなら、あとででも取ってきてくれるかしら。 そういえば、昼間は冬にしては心地の良い日だったけれど、夕刻が近づくにつれ寒さと雪が、心なしか深くなっている気がするの。]
(111) 2016/11/13(Sun) 00時頃
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[次いで向けられたのは輝く星のような瞳>>96 年はそう己と変わらないように見える、しかし、こうしていると少女のようだ。]
一人で女性がいらっしゃるには少々危ない場所ですから。 それもお嬢様を思うからこそ、ですよ。
[眉を下げ、口にした言葉に嘘偽りは無い。 彼女にあの場所は不似合いだ。なんて。 憧れのお姫様のままでいてほしい、そんな気持ちも少しはあるのかもしれない。]
(112) 2016/11/13(Sun) 00時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/11/13(Sun) 00時半頃
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[少女と令嬢のやり取りは>>89微笑ましく思い見守り、小さな背を見送って。 団欒の時間が始まれば彼等からするりと離れて、キャサリンの傍に再び腰を降ろしたか。 その時間、誰かと言葉を交わしたかもしれないが己からはあまり語りかけなかっただろう。
それは、メルヤと自警団員が何を話したか気にしていたり、窓の外を舞う白に気付いたりしていたから。]
雪……。
[良く言えば明るく、 悪く言えば軽薄。
そんな男が一時、物思いに耽る。 赤子の己が捨てられていた日も、雪が降っていたそうだ。*]
(113) 2016/11/13(Sun) 00時半頃
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─ 幼き頃/唄を ─
[ 父と母がいなくなって、久しい頃かしら。 あの日も、酷く冷たい日だったように思います。 この白銀の髪は、雪のようだと 褒められたことさえありますが、 真雪を目にすることなど珍しいもの。 比較などできぬ私は、ただ心が冷えるばかり。
見上げた空が、切なくて。 亡き両親を想い、空気を震わせました。]
…… ─── 。
[ 音は連なり、唄へと姿を変えます。 ゆっくりと、唇は閉ざされて、 視線は地へと落ちたときでしょうか。 少年の無邪気な声が聞こえました。>>78]
(114) 2016/11/13(Sun) 00時半頃
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[ 声の主を探すように、スカートを揺らします。]
…… トレイル、ふふ。どうしてかしら。 きっとね、あなたも上手に歌えるわ。 あなたの気持ちを、込めたらきっと。
[ 拗ねる彼の姿を視界に収めると、 くすりと笑みを溢れることだったでしょう。 彼の前にしゃがんで、目線を合わせて、 そっと、その頭を撫でたでしょうか。]
一緒に、練習でも、する?
[ なんて、提案くらいしていたことでしょうね。*]
(115) 2016/11/13(Sun) 00時半頃
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[ そんな懐かしい記憶。 嘗ては、小さかった彼も、今ではもう大きくて。 私の背なんて越してしまっているのでしょうね。
マリィが向かう先で、手伝いをする彼の姿を 目で追いかけながら、口許を弛めるのでした。]**
(116) 2016/11/13(Sun) 00時半頃
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[何故、トレイルくんは口籠ったのかしら?>>108 酒場だってとっても立派なお仕事だと思うのに。
危ない場所、という忠告めいた言葉。>>112 少ししょんぼりしてしまって、自分の口の端に人差し指を当てながらついつい悩んでしまう。]
女って不便ね。 親離れでもできれば、いつかお邪魔しようかしら! 一人じゃ危険なら、アイリスも連れて行くわ。
……って、年齢的にだめね。
[なんて軽い口調で話していたけれど、思うからこそとの言葉を反芻し、少し思案に耽って。]
お父様も厳しいけれど、私のため、なのかしら? ……うん。そうね。優しい父だとは思うのよ。
[ただ、引っかかることがないわけではなかった。]
(117) 2016/11/13(Sun) 00時半頃
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[孤児院に、父は多くの資金援助をするわけではなかった。 必要最低限。故に、孤児院の子供たちは決して自由な暮らしができたとはとても言えず、日によっては堅いパン一つしか食べられないなんてことも、あったのではないか。
私には、柔らかくて美味しいパンを毎食用意してくださった。 干し肉も、名産の果実も、好きなだけ。
それが当たり前だと思っていた愚かな自分は、 十代後半に入った頃に、目覚めるように変わった。
疑問に抱いたの。
何故、同じ村の民であるのに 平等ではないのでしょうか。*]
(118) 2016/11/13(Sun) 00時半頃
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お使い ハナは、メモを貼った。
2016/11/13(Sun) 01時頃
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[悩む姿も絵となる、この村のお姫様>>117 しかし彼女が口にした言葉にはなんとも言えない気分で苦笑いしてしまうのは否めない。]
いやいやいや、年齢の問題じゃなくてですね。 そこは女の子ではなく男と……あー、それもやっぱり駄目ですね。
[女性同士ならば危険だし、男性に連れられていればやはり変な噂がたつ可能性もあるか。 普通ならばそれでもからかわれるぐらいで構わないのだろうけれど、彼女は村長家の大切なお嬢様なわけで。 軽い口調で言われただけなのについつい真面目に返してしまったのも、それが理由で。]
……
勿論、愛しい娘の為だと思いますよ。
[己の言葉を肯定し頷いて見せた時、今度は嘘偽り無い気持ちだと自らに胸を張れなかった。 村長家の事情も彼女の心も知ることは無い。 ただ、令嬢は一人の女性としては、不自由な生き方を強いられているような、そんな気がした。 もしかしたらそれは、立場という壁を確かに築いてしまっている己の偏見なのかもしれないが。
浮かんだのは高い塔の中で独り育った、可哀想なお姫様のお話。*]
(119) 2016/11/13(Sun) 01時半頃
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[冷えた身体は暖を求めている。 が、堪えられぬほどではないし、 今はまだ黒のストールが首回りの寒さを和らげてくれる。
食堂へ向かう途中、ハナの姿が見えた。 寸でのところで踏みとどまる少女>>92から 挨拶の声>>93が聞こえると、笑みを浮かべ]
こんにちは、ハナ。
[軽く頭を下げて]
貯蔵庫に林檎を運んでいた。
[来た道を指し示し、尋ねに答える。]
(120) 2016/11/13(Sun) 02時頃
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[ヴェスパタイン>>99にも軽く会釈を向けて]
ああ、キミもお疲れさま。 紅茶を楽しみに来たんだ。
[誘う言葉に笑みを深める。 男が菓子にあまり興味がないことは 彼にも知れていることだろう。]
今日はキャサリンが張り切っているようだから、 おやつも少しは頂くか。 二人はもう済ませたのか?
[軽く尋ね、行先が聞ければ ハナと同じく手を洗いにそちらに立ち寄る。]
(121) 2016/11/13(Sun) 02時頃
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[少女を前にして、 子供らしい願いを口にした少女の事>>100を思い出す。 表情が明るくなるのを目を細め見詰めた昔。 思いのほか軽くて、思わず風に飛ばされぬよう しっかり足を支えたのだったか。
肩車の後には、感謝の言葉と親愛の情>>101を受け 「これくらいならいつでも」と、 些か照れた様子でメルヤに笑顔を向けたが、 結局、それはあの一度きり。
無骨で口下手な男には、 少女だったメルヤに子供は甘えていいのだと 上手く伝えることは出来なかった。**]
(122) 2016/11/13(Sun) 02時半頃
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[ 魔法でもない、譬え話を聞けば、 ゆると、首を傾けました。 今は重なる視線ですが、逸らされたことには、 何か意図があるのかしらと思考を巡らせもしましょう。]
あら、ケヴィンは私に食べられたいの?
[ 林檎のお話も、狼のお話も。 何方もまるで、ケヴィンが私に、 食べられてしまいたいのかと思う答えを向けるのだから 不敵な笑みを浮かべていた私は、困惑した表情で、 眉を下げて、ストールを握る彼の指に、 手を重ねようと、そっと伸ばすのでしたけど。]
(123) 2016/11/13(Sun) 04時半頃
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[ …… 伸ばす、だけ。 指が重なることもなく、はたりと腕は落ちるのです。]
しあわせって、何かしら? …… あの日々も、しあわせだったのでしょうけど。
[ 懐しむ過去の情景は、瞼の裏に。 私が笑っていられるのも、安心していられるのも、 それもこれも、すべては、 …… ───
熱を分けるように伸ばされた大きくて分厚い掌は、 もう私に触れることはなかったのです。 いつから、でしたっけ? 随分と貴方に触れてもらっていないような気がします。 二人きりで居られる時間も、 時が経つにつれ少なくなり、ほんの僅かな時ばかり。]
(124) 2016/11/13(Sun) 04時半頃
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…… 何が、子供じゃないから、よ。
[ 離れる間際のことでした。 先程は、触れることもなく落ちた掌が、 私に温もりを残していったのです。
離れゆく後ろ姿を見詰めながら、 乗せられた温度を確かめるよう、其処に触れて、 口許を歪めて、ぽそりと呟きを落としたのでした。*]
(125) 2016/11/13(Sun) 04時半頃
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[ 大丈夫と、繰り返す彼女の言葉は、>>107 まるで自分に言い聞かせているようで、 向けられる笑顔も、私の憧れるものではないのです。
私の言葉では、やはりだめだったのかしら。 ローズマリーの意図とは異なり、 私の不安は深まるばかり。 眉間の皺を深くなるばかり。]
あ、… っ、マリィ ……
[ 華麗に立ち去る彼女の背に、 言葉にならぬ音を落とすけれど、届かぬのでしょう。 私は、後ろ髪を引かれたままではありましたが、 隅の席へと戻るのでした。*]
(126) 2016/11/13(Sun) 04時半頃
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[ ふ、と視線を巡らせると、 暖炉付近へ座るアイリスの姿が見えたでしょう。 花屋の看板娘、愛くるしい彼女の仕草は、>>94 私も可愛いと思わされざるを得ませんでした。 私と同じく、茶の準備が整うのを待っているのかしら。
そんな彼女の、物思いに耽っていそうな表情。 じと視線を向けますが、気づいてくれるかしら。 視線が合えば、ひらりと片手を振って、 笑いかけでもしましょうか。]**
(127) 2016/11/13(Sun) 04時半頃
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[年齢の問題でも、同伴者の問題でもない>>119。 そんなトレイルくんの言葉に、 もぉ。と冗談めかして頬を膨らますの。]
どんなに行ってはいけない理由があろうとも いつか必ず、酒場にはお邪魔します!
[そこで頬の空気を抜くと、口元に人差し指を添え]
お父様には勿論内緒で、ね。
トレイルくんががんばって働いているところ 見てみたいもの。 お友達として、そのくらいはさせてもらわなくっちゃ!
[彼がお友達であるという認識には、なんの疑問もない。どんなに久しく会っても、同じ村で育ったのだもの。子どもの頃のトレイルくんだって、ちゃんと覚えてる。 一つ言うならば、敬語で話す彼は少年の頃よりも、大人になったのだと思う。良くも悪くも、空いた距離。]
(128) 2016/11/13(Sun) 06時頃
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[トレイルくんの、父に対する評の内心など測れないけれど。こくり、と一つ確かに頷いて微笑むの。]
ありがとう。
[大丈夫。わかっている。 お父様は私を愛してくださっているけれど、私もいつまでも子どもじゃぁないって、説得して認めてもらわなくちゃ。 もしも私の境遇が不自由であるならば、自由を得るために、すべきことをしていないだけ。]
トレイルくん、パイ食べましょう! ほら、ヴェスパタインさんも、みんなも、ね!
[塔から羽ばたける翼はなくとも、 考え、歩き、そんな風に工夫することは、できるのだから*]
(129) 2016/11/13(Sun) 06時頃
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―刻は進んで―
[アップルパイでお腹も心も満たされ、幸せな心地。 暖炉の熱が篭もりすぎている気がして、換気を兼ねて窓を軋ませ押し開く。風が荒み、いつもよりも少し重たく感じられた。]
本格的に冷えてきたわ。
[大荒れになることは滅多にないから、帰路も防寒着がちゃんとしていれば支障は無いでしょう。ただ、暗くなる前には帰らないと。 特にハナちゃんは、親御さんが心配してしまうもの。]
……でも、まだいいわよね。
[友人たちとの団欒を過ごす今を、終わらせたくなくって。 ああ―――そういえば、自警団の彼は一緒にパイを食べてくれたかしら?]
(130) 2016/11/13(Sun) 06時半頃
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[窓を閉め、思い思いに過ごす人たちをゆっくりと眺めた。 こんな当たり前の日常がずっと続けばいいと思う。
――旅人が――殺され――無残な――
暗い影が迫っていることを、知っていたはずなのに。 その噂を考えないことにしたのは、逃げだったのかもしれない。*]
(131) 2016/11/13(Sun) 06時半頃
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[>>108トレイルに叩かれむせるような感覚を覚えながらも、別段その行為に気を悪くすることもなく]
いや、その、別に変な意味で言ったわけではなかったのですが・・・・・・
[自分の発言をなんだか気恥ずかしくなり、行き場のなくなった視線はとりあえず目の前の紅茶へと着地した。]
(132) 2016/11/13(Sun) 09時半頃
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[わたしよりずっと大きな背丈の男は、 ヴェスパのお兄さんとはまた違ったオトナ。 浮かべられた笑みにはにかんでみせ。]
ふぅん、そんなのあるの。 ずっと外に出していたら腐ってしまうものね
[知っているんだとばかりに胸張ってみせる。 会釈を向けた先を振り返れば、ヴェスパタインの姿が見える。 済ませたかと問う声には首を振り]
お兄さんも手を洗うの? だったら一緒に行きましょう
[向かう先が同じとわかれば小首傾げてケヴィンを誘い 言い終わるや否や大きな手を引き歩きだそうと。]
(133) 2016/11/13(Sun) 09時半頃
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[>>111紅茶を一口飲んだ後にローズマリーの言葉にうなずく]
まぁ、そう、ですね。
[壊れたことを嬉しいと思われていないかと少し不安になる。 お金がいらないなんて言葉を口にすることは、できないと思っている。 それでも今、彼女の言葉に卑しい男と見られるのが嫌だと心の中で思っている。]
お貸しするランタンは後で持ってきておきます。お帰りの時に声をかけてください。
[そう伝えてから、また紅茶を一口。自室に置いてあるランタンを後で持ってくるだろう。]
(134) 2016/11/13(Sun) 09時半頃
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[ローズマリーの勧めでアップルケーキを平らげると、暖炉へと目を向けた。 刻々と寒さを増す日々に、暖炉の火は昼夜を問わず燃え続けている。 薪が灰となって崩れていくのを見れば、少し足しておくべきかと思い、暖炉の方へと足を向ける。 暖炉の近くの席にいた花屋の看板娘には、一言挨拶ぐらいはしたであろうか。]**
(135) 2016/11/13(Sun) 10時頃
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[ 私の目の前に置かれたお皿。 その手の主は、果たして誰だったのかしら? 礼を述べれば、フォークでぷすり。 一口大に切れば、出来立てのパイを頬張るのです。 甘さと温かさ、そして優しさを堪能しましょう。]
んっ 、〜〜 …… ! おいっ、しい …… 美味しいわ ……
[ 頬に掌を当てて、フォークをお行儀悪く咥えたまま。 うっとりと、眸を細めます。
紅茶を淹れてくれたのは、メルヤかしら。 彼女の傍に近づけたなら、礼を伝えましょう。 今は、ひとがたくさんいるものだから、 幸せそうな彼女の笑顔を見れるならば、 私はこうして眺めていたいと思うのです。]
(136) 2016/11/13(Sun) 10時頃
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[ ── … はらり。
視界の端に流れる、綿毛。 いいえ、あれは、]
…… 白雪 ?
[ この地では、珍しいものです。 私は、重い腰を上げて、窓に片手を付けました。 結露しては、見えにくい窓を軽く指で拭い、 額が窓硝子に張り付きそうなほどに顔を寄せて、 銀世界へと彩る、雪に眼を奪われていたのでした。]*
(137) 2016/11/13(Sun) 10時頃
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— 回想:食堂 —
[>>127視線を感じれば、頬杖をやめてそちらに顔を向け、微笑む。 さながら店番で退屈していた時に、お客さんを見かけて澄まし顔を作る時のよう。 看板ですからね。見られることへの意識を常に持っているのが癖で。
修道院通いのお姉さんも、村を出歩くなら何度も見知っている。 私は、今日のように修道院で何かお手伝いの仕事があれば、付き合いとして親から行けと命じられるけれど、 普段は店番をしていなさいと言いつけられているから、信仰には縁を持たない。
だから店先で、「今日の“お祈り”はどうだった?」なんて、 能天気に問いかけることもあったかも。]
(138) 2016/11/13(Sun) 11時頃
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さむいです、ねー。
[暖炉に近い席でぬっくぬく。 図々しく贅沢を貪っていれば、>>135こちらにやって来る気配も感じて。]
ランタン屋さん、こんにちは。
[明るく挨拶をしながらも、彼が薪の心配をしていることには気付かず、 もしかして一緒に暖まりたいのかな、なんて思った。**]
(139) 2016/11/13(Sun) 11時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2016/11/13(Sun) 11時頃
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− 少し前 貯蔵庫付近 −
[前を歩く男に声をかけられ>>32、少し眉を上げる。]
手伝いというか、用があって来たのだが、収穫真っ盛りだったようだな。 豊作か、それはいいことだ。
[確か酒場で働く青年か。とはいえここの身内のように話しかけて来るのだから、彼はきっとここによく来るのだろう、出身者か、と見当をつける。
玄関口を示されると、片手を上げて]
ありがとう
[と礼を言って、彼と離れて建物の中に入った。]
(140) 2016/11/13(Sun) 14時半頃
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− 少し前 貯蔵庫付近 −
[前を歩く男に声をかけられ>>32、少し眉を上げる。]
手伝いというか、用があって来たのだが、収穫真っ盛りだったよ%8
(141) 2016/11/13(Sun) 14時半頃
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[中に入って声をかけると、1人の修道女が応対してくれた。>>31]
自警団のジェフだ、ジェフ・ジマーマン。 君はここの修道女か?
少し聞きたいことがあるのだが……
[ちらと食堂を覗いて、今まさにみなで食べようとしている光景を確認する。]
……取り込み中なら、30分くらい外で待つが。
(142) 2016/11/13(Sun) 15時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2016/11/13(Sun) 15時頃
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[まだ子供ながらしっかりとした印象を受けるのは ハナの気質によるものか、それとも 三人きょうだいの長女という背景ゆえか。 はにかむ彼女の声>>133に頷き]
ああ、貯蔵庫にしまっておけば、 おいしいまま保存が出来る。 それに、森の獣にとられる心配もないだろう。
[肯定の言葉を向けた。 一緒に、と誘う声が聞こえたかと思えば 手に触れるのは小さな彼女のそれ。 連れて行ってくれるらしい事を知ると 彼女に歩調を合わせて、水場へと行き手を清める。*]
(143) 2016/11/13(Sun) 15時半頃
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[名乗りには、お辞儀をする。>>142]
えぇ、存じています。 私はメルヤ。御察しの通り、ここの修道女です。
[ジェフの名前は姉から、何度か聞かされていた。 あの射抜くような視線がいいよね? という質問と共に。]
いいえ、構いません。 姉が……キャサリンがアップルパイを焼いたので、 ジェフさんもよかったら。
[お話は勿論聞きますよ、と付け加え、 招き入れようとした。 開いた扉に近寄れば、淡雪を認める。 ああ、道理で肌寒いわけだ。]
(144) 2016/11/13(Sun) 15時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/11/13(Sun) 15時半頃
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[誘いに応じて貰えるならば、 空いてる席にジェフを案内しようか。 自らも、席に行儀よく腰掛けて紅茶を嗜む。
紅茶を淹れる。 それはポットに茶葉とお湯を汲み入れるだけ。 そんな風に考えていた時期もあった。 その時よりは、メルヤも姉も、 随分と美味しい茶を淹れることができるようになった。 修道院に定期的に通っている人なら、知っている事。]
ふう……。
[カップから伝わる熱を指先に移しつつ、一息ついた。]
(145) 2016/11/13(Sun) 16時頃
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え、いえ私は……
[待つと言ったが逆に招かれて>>144、困惑するも、修道院なら遠慮をしていても押し問答になりそうだ、と思って、一つ会釈をして食堂に入る。]
ここは暖かいな。
[実際の気温と、人の楽し気な笑顔と、おいしそうなパイと紅茶。 暖かで幸せそうな生活を見て、独り言のようにつぶやく。そこにどんな感情があったかは、自分でも判然としない。
自分がこれからしようとする話は、楽しいお茶の時間にふさわしくない話なのだが、と思い、皆の賑わいから離れた席にメルヤとともに着く。 周りには聞こえないよう気を使って小さな声で質問を始める。]
この修道院では、旅人の宿泊を受け入れているか? いるならば、ここ数日で旅立った者がいるか、聞きたいのだが。
[抑えてはいるが、詰問調になってしまい、そのつもりはないのに聞いている人には責められているように感じられたかもしれない。]
(146) 2016/11/13(Sun) 16時頃
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[歳近い子どもよりずっとしっかりしている自信はある。 家庭環境による少し早く芽生えた自立心もまた、 “ふつう”の子らしく振る舞えない一因と 当のわたしは知るはずもなく。]
お使いに行かずに住むのだから、いいことね。 あら、森の獣も林檎を食べるの?怖いわ。
[肯定の言葉に得意げな笑みを深めるも 獣と聞けば目を丸くして、不安げに眉を下げる。 けれどそれも僅かの間。 大きな男の手を引けば、水場へと歩き 手と口元を清めたなら再び手を引き食堂へ戻る。*]
(147) 2016/11/13(Sun) 16時頃
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[呟かれた言葉には、込み上げる笑み。>>146 自分の居る場所を褒められたのだから、いい気しかしない。 そうでしょう?、と弾んだ声で応えた。 決して裕福な暮らしではないけれど、 修道院は暖かい場所であることは間違いなかった。
席に着く前、きっちりと等分された、 アップルパイが乗る皿を一枚テーブルから拾い上げる。]
どうぞ。
[ジェフの目の前に皿とフォークを置けば、 彼の目的である質問が始まっただろうか。]
(148) 2016/11/13(Sun) 16時半頃
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えぇ。2日前にディーンという30歳代の男性が、 ここを発ちましたが、どうかされました?
[小声であるとは言え、 やはり問い詰められる感覚は拭えない。 合わせ、小声で視線を机に落としつつ、答えを伝える。
旅人が無残な姿になっていた、 それは姉より聞かされていたけれど、 稀に彼女はお伽話のようなことを言うから、信じてなどいなかった。]
(149) 2016/11/13(Sun) 16時半頃
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[少しだけ時は遡る。 貯蔵庫に行く前、オーレリアから向けられた問い>>123には 少しばかりの沈黙が流れた。]
――…それに意味があるなら、 オーレリア、キミにとって必要なことなら、
食べられても、構わない。
[死にたがりというわけでもないから、 食べられたい、とまでは言わず]
……、
[繊細な彼女の手指が、 布を握る手へと向けられるのを視線で追った。]
(150) 2016/11/13(Sun) 16時半頃
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[触れず落ちるを認めれば>>124男の眸もやや伏せられる。]
村の大人は――… 相手を見つけてしあわせな家庭をつくれと言うが、 ひとのしあわせは、それぞれだろ。
何か、と、尋ねるほど、 キミのしあわせは遠いものか。
[微か問うような響きが滲む。 けれどそれをオーレリアに問うて、 彼女の為に己に何が出来るだろう、と思う。 一般的なしあわせの障害とならぬように ほどよい距離を保とうとした男には分からず。]
(151) 2016/11/13(Sun) 16時半頃
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[距離を置き、触れぬようにしたのは自分なのに、 昔のようにあれぬことを、さみしいと感じる。]
―― … 、
[子供じゃないから>>125、]
こんな風に触れるのにも、勇気がいる。
[子供のように無邪気には触れられない。 何が、にあたる答えを小さく綴り、 彼女に触れたその手を、ぎゅっと握りしめ立ち去る。*]
(152) 2016/11/13(Sun) 16時半頃
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[それから。ハナとの話>>147で、 得意げに見えた表情が不安に翳るのを見れば]
獣 ――…、いや、鳥、だな。 大きな獣はもう冬ごもりしている頃かもしれない。
[少女の不安をやわらげようと言いなおす。 甘い香りが漂うのはアップルパイによるものと思っていたが ハナが手と口許を洗った後、その甘さも薄れ、 彼女の纏うものだったのだと知れる。
彼女と共に食堂にゆけば、 やはり甘い林檎のかおりがまた強まるが ご機嫌なキャサリンに何も言う気もおきず 空いている席について、一先ず紅茶で喉を潤すことにした。**]
(153) 2016/11/13(Sun) 16時半頃
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[借りられるランタンは後で用意してくれると その言葉にお礼をして。>>134
ヴェスパタインさんの作ったランタンは細工が綺麗で、家にあったものも好きだった。目に止まるたび、炎がゆーらゆらって。]
ええ、じゃあ帰るときに。 そうだ、新しく注文するランタンのデザインの希望もあるの!
本当はお父様の希望にも沿わなければいけないけれど、私の希望は派手さよりも、見た目のあたたかさや優しさ強調するような…――
[だいぶ、熱心に話しかけてから、はっと我に返る。少し気恥ずかしくて、頬に手を添えながら]
あ、ええと、ここで長々と語るのも何だから、 今度またゆっくり話しましょう。
[つい、つい。 新しいものを買うときって、とても気持ちが高揚するのだもの。]
(154) 2016/11/13(Sun) 17時半頃
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─ 暖炉の前にて ─
[ 確かに、オーレリアという女は ぎりぎりの生活を強いられています。 ですが、稼ぎがないわけてはありませんから、 修道院に入り浸っているだけではありません。 勿論、看板娘のいる花屋にも顔を出すことは、 あるのですから、柔らかな声で投げられる言葉に、 聞き覚えもあるのでした。
“ 今日も、神様の近くにあれてしあわせです。 ”
そう答えるのが常でした。]
(155) 2016/11/13(Sun) 17時半頃
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[そんな会話のあと、パイを頂いて、舌鼓を打ったの。]
うん、おいしい!
ねえねえ、キャサリン。 こんなに美味しいのだから、 名産の果実で作ったお菓子で、村興しなんてどうかしら。
[キャサリンのそばにメルヤの姿は今はなかった。>>145 だから私はキャサリンに話しかけている態を取るのだけれど、自分自身に語るような、皆にも語るような、不思議な感覚で唇が動く。]
そうしたら、きっと、村も賑わって
[――この修道院も、もっと恵まれて]
もっと、皆が笑顔になれるわ。
[――そう、幸せに、なれるわ。*]
(156) 2016/11/13(Sun) 17時半頃
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…… アイリス、
[ 私の視線に気付いた彼女の笑みは、 まるでお仕事中のようではありませんか。 軽く頬に空気を溜めて、きゅっと唇を窄ませ、 指で自らの膨らむ頬を突きます。 営業スマイルはいやよ、とでも示すように。*]
(157) 2016/11/13(Sun) 17時半頃
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[ すぐ後かしら。 修道院にいらっしゃるランタン屋さん。 彼が、アイリスに声をかける様子を見れば、 私はまた一人の時間を堪能するのです。 ぶらり、お行儀悪く足を揺らしましょう。
メルヤが一息つく様子も見えましたけど、>>145 ジェフと何やらお話し込んでいる様子かしら。 お邪魔をしては悪いもの、彼女の淹れてくれた 暖かな茶の注がれたカップを両手で持ち、 其の水面へと、視線が落ちるのでした。]
旅人さん、… あの元気な方かしら。
[ 微かに耳に届く単語を拾い上げ、 修道院に入り浸っていた女は知っていました。 此処を立ち去った旅人の存在を。 何があったのかしら、と首を傾けるばかりです。*]
(158) 2016/11/13(Sun) 17時半頃
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[ 修道院の扉が開く音>>147に、 視線をゆると向けましょう。 屈強な男として小さな女の子。 ふたりの並ぶ姿は、まるで親子のようにも見え、 暖かな家庭を思い描いて、口許が弛みます。
彼の首回りには、 まだ私の黒は存在していたでしょうか。 席に座る彼を目で追いかけながら、 先程のやり取りを思い返すのですが。 繋がれる掌同士を捉えれば、 幼い日々を想い、目蓋を伏せましょう。]
(159) 2016/11/13(Sun) 18時頃
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[ 生まれた沈黙を破る言葉には、>>150 宙に浮く感覚を覚えました。 伸ばした指は、落ちてしまえば、 空っぽの掌を握りしめるだけに終わります。]
必要な、こと ── …… ?
[ 村の大人と言うけれど、私たちも随分と 大人になってしまったのではないかしら。なんて。 何をもって幸せと謳うのかなんて、 大人になりきれていない私には、 まだ、分からないことなのでしょう。]
(160) 2016/11/13(Sun) 18時頃
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[ …… けれど、]
ケヴィン、あなたがしあわせなら、 ─── …… 私も、しあわせよ。
[ このことは、きっと変わらない筈。
もしも、彼が私と距離を置きたいと思っているならば、 無理につめ寄ろうとは思わないのです。 彼にも彼なりの生があるのですから、 私が周りを彷徨いていては、お邪魔でしょう。 触れて貰えずとも、傍に居られずとも、 貴方がしあわせそうに笑っていれば、 遠くから眺めているだけで、…… 。]
(161) 2016/11/13(Sun) 18時頃
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[ 勇気を出さねば触れられぬほど、 距離は遠くなってしまったのでしょうね。 温かい心に、少しだけ冷たい風も吹きますが、 皆に囲まれてしまえば、直ぐに温まる筈なのです。]
…… ── 。
[ 彼の後ろ姿が見えなくなって、 私は此の場所に座ることとなったのでした。 だから、彼が無事に戻ってきてくれたこと、 其れを確認できた私は、 暖炉の暖かさに再び包まれるのでしょうね。*]
(162) 2016/11/13(Sun) 18時頃
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―刻は進んで―
[二階に上がっていく足音を聞いたのはいつだったかしら。 人物までは目視出来ていなかったけれど、この修道院の二階には立ち入ったことがない。 板を軋ませ、誰かさんの後を追いかける。
階上は、旅の人なんかが寝泊りできるようになっている個室があるのかしら。幾つかの扉をきょろきょろと見渡したあと、吹き込む風の音に振り向けば。 そこには先ほどの言葉を交わしたお花屋さんの女の子。>>98]
アイリス。 ……雪を、見ているの? ご一緒してもいいかしら。
[問いかけながら、同じベランダに歩み出て。 今まで暖炉が焚かれた部屋に居た私は、その外気に晒されて無意識に自分の身体を抱いていた。]
(163) 2016/11/13(Sun) 18時半頃
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[酒場という場所には自然と噂が集まるものだと、勤めている内に知った。 酒の臭いと男達の笑い声に混じり、夜な夜な飛び交うそれを日々己は耳にする。]
[”『俺は見ちまったんだ、酷ェものだったぜ。 あれじゃまるで……』"
赤ら顔の農夫が語る それは酔いどれの戯言か、 ホラ吹きの大口か、 それともーー?]
[確かに言葉を交わしたことがある金髪の旅人の顔が、浮かんでは消えた。]
(164) 2016/11/13(Sun) 18時半頃
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[キャサリンは少々夢みがちな嘘をつくところがある。 お伽噺でも語るように、楽しげに語るのだ。
窓の外を今もはらり舞い続ける雪をあれは冬に現れる妖精なのよ、なんて教えられすっかり信じてしまったのは遠い記憶。 ……懲りずに他の子にも言ってるなんてことは>>76、知らないまま。
もうすっかり慣れてしまったもので、わざとらしくおどけ乗ってみせることもあるのだけれど。 今回ばかりはどうしても、そうする気にならなかった。]
…………。
[戻って来たメルヤは自警団のジェフを連れて>>149、何を話しているやら聞こえないがついついその姿を盗み見てしまう。 好物のアップルパイを口にしても、温かな紅茶で身体を暖めても。 どうも落ち着かず、膝の上で指が遊ぶ。]
(165) 2016/11/13(Sun) 19時頃
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[ ぼんやりとした様子のトレイルの姿を見つけると、 私は、ひらりと裾を揺らして立ち上がりました。 隣の椅子を引いて腰を落として、 落ち着かぬ指先>>165に、己の指を重ねましょう。]
トレイル、 どうしたの … ? 少し顔色が悪そうよ、気分でも悪い?
[ 昔、同じように調子の悪そうにしていたときも あったような気もするけれど。 顔を覗き込むように首を傾けて、表情を伺いましょう。]
(166) 2016/11/13(Sun) 19時頃
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ああ、すまない、いただくよ。
[招かれたうえにパイまでいただいてしまう。>>148 ……別に自分たちに有利にしようという裏があるわけではないだろうと、客として歓待されていることを喜ぶ。
ディーン。 彼女が口にした名前を反芻する。 山で無残な姿で発見された者の名はまだわからないが、成人男性だろうとは思われる。
ちらり、とメルヤの顔を横目で見つつ。]
どんな特徴があったか、詳しく教えてくれ。 身長とか、髪の色とか。
[胸ポケットから手帳を取り出し、メモを取り始めた。]
(167) 2016/11/13(Sun) 19時半頃
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[パイに口をつける発言に、ほうと息を吐く。 姉も大層喜ぶだろう。この場を変われば、更に。 当の本人はお喋りに夢中だけれど。]
身長は、そうですね。 ……ジェフさんより、ちょっと低いくらいでしょうか。 髪は金色で、男性にしてはちょっと長め。 肩にかからないくらいに、切り揃えてありました。
[横目の視線、口調、メモ。 どの要素も、どこか息苦しい。 視線を彷徨わせると、相棒と視線がちらりと合う。>>165]
(168) 2016/11/13(Sun) 19時半頃
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[オーレリアの呟きは耳に入らず。>>158 ディーンの髪の長さを、表していた己の手は、 カップまで伸びる。 なんとなく、口が渇いた。
姉が昔聞かせてくれた狼の話に、怯えていた時、 彼女は、大丈夫、お伽噺よと繰り返し聞かせてくれた。 その声を思い出して、ぎこちなく一人で頷いた。]
(169) 2016/11/13(Sun) 19時半頃
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[落ち着かない時、考え事をする時、嘘をつく時。 幼い頃からの癖で、無意識に行ってしまうそれを今も治せないまま。
その手遊びが、不意に止まったのは 骨張った男の指に重なる、陶器のような指によって>>166]
……オーレリア。
大丈夫だよ。なんでもない。 ただ、ちょっと疲れたかな。
[覗き込むオーレリアに、微笑みを浮かべて誤魔化しの言葉を返す。 この団欒の場で口にすることではないから、己にも彼女にも関係のないことだから。 だから、これでいい。]
君もお疲れ様。 きっとお互い、今夜はぐっすりだね?寝坊に気をつけなきゃ。
[いつかもこんなことがあったな、そう思い返しつつ。 かつて“先生”であった彼女に、いつものようにおどけて見せた。]
(170) 2016/11/13(Sun) 19時半頃
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[食堂は暖炉の炎であたたかい。 席に座り一息つけば、 其処にオーレリアが居る>>159のが知れる。 キャサリンからねぎらいの声が聞こえ、 頼んだ言伝も届いたのだと分かった。
温んだ空気とあたたかな紅茶が冷えた身体をあたためる。 首に掛かるストールをすると手許に引き寄せて折りたたみ、 見遣るのはオーレリアの方。
獣でもあるまいし、 己が食われることが必要>>160とは思いはしない。 大人の言う幸せを、大人となった今も享受せずにいるのは 食うに困らぬ暮らしなれど豊かさとは程遠く 求める者に幸せな暮らしを約束できぬと思うがゆえ。
あの時>>161、彼女にしあわせだと返せなかった。 言葉交わすこのささやかな時間に、 微かなしあわせを感じていたのに、 じわりと染む苦さが言葉を詰まらせる。]
(171) 2016/11/13(Sun) 20時頃
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[借りたものは洗って返すのが妥当だろう。 けれど洗濯はあまり得意でなく、 こちらで洗えば布をだめにしてしまいそうな気がした。
悩んだ末に、立ち上がり、 オーレリアの方に歩み寄る。]
ありがとう。 お蔭であたたかかった。
[畳んだ黒のストールを彼女へと差し出す。]
(172) 2016/11/13(Sun) 20時頃
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[ 昔はお餅のように柔らかかった指先は、 今ではもう男の其れで、重ねた先は、 ごつごつとした指の上でした。>>170 何処か懐しむように、その指先を撫ぜましょう。
向けられる笑みは、ぎこちなくって。 昔の先生としては、偽りのものくらい、 見抜けないわけがないでしょう? 眉はハの字に垂れ下がって、じと彼を見詰めます。]
… 疲れた、だけなのね。 本当にしんどいときは、私も、 メルヤもキャサリンも。 みんないるのだから、溜め込むのはだめよ。
[ きゅと、唇を噛み締めて、 私は彼の掌をぎゅと握りしめます。 暖炉で得た暖かさを彼に分け与えるように。]
(173) 2016/11/13(Sun) 20時頃
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[ おどける姿には、少しだけ口許を弛めました。 それでも、誰も彼も、私より遠い場所へ 行ってしまったような気がして、 嘘に嘘を塗り固めて、偽るばかりな気がして、 私の胸は、縫い針が、 ちくりと刺さったような心地がするのでした。]
… ふふ、ありがとう。 今夜はみんな、ぐっすりよね。 お互い、ゆっくり休みましょう?
[ それでも、柔い笑みを向けました。]
(174) 2016/11/13(Sun) 20時頃
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[修道女の話>>168を聞いて、ふむふむとメモをとる。 メルヤが視線を合わせた先>>165もちらりと見て、あとで声をかけるべきかと考える。
ぎこちない様子に、気づいて]
……その男性について、何か知っている? これからどこへ行くと言っていたかとか、あるいは誰かに追われていたかとか。
[修道女を疑うわけではないが、ぎこちない様子は、何かを隠すように見えてジェフの気持ちも落ち着かなくさせる。]
(175) 2016/11/13(Sun) 20時頃
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[実のところ己だって、降り積もる白銀などまともに見たことがなくて。 だから、雪と聞いて真っ先に浮かぶのは 幼子に目線を合わせてくれた少女の、美しい髪だった。>>115 あの日の少年は彼女の提案にすっかり舞い上がり、考える間もなく頷いたのだ。
それからどれぐらい二人の練習は続いただろう?
己は随分やんちゃな子供だったから、密かな望みと少女との時間を誰かに知られて笑われるのが恥ずかしくて。 『絶対に秘密だよ。』なんてお願いをして、相棒にも言うことはなく。 人目を気にしたそれはあまり数を重ねない代わり、オーレリアが嫌にならなければそれなりに長い期間を間を空けながら続いただろうか。 それはきっと、互いがまだ子供だから許された、二人だけの時間。]
……え? ううん、なんでもないよ。ちょっと疲れただけ。
[いつかの練習の後、癖の手遊びが彼女の目に留まり、顔を覗き込まれた記憶がある。 自慢の先生は歌が上手いだけじゃなく、出来の悪い生徒をしっかり見てくれていて。 指摘されたのか、彼女の様子から察したのだったか……誤魔化しが通じなかったことはすぐに知れた。]
(176) 2016/11/13(Sun) 20時頃
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[獣と聞いて過ぎったのは村の子どもが言っていた噂。>>58 小耳に挟んだ程度でもそれは、確りと記憶に残っていた。]
ああ、なんだ。鳥さんなら平気ね それに獣は、きっとお肉の方が好きだわ。
[けれど言い直すのを聞けばころりと安堵の表情に変わる。 汁を洗い流しすっきりした口元に また得意げな笑みを見せるのだった。
手を引いて再び食堂へ戻れば、 生の林檎とはまた違ったもっと甘い香りがする。 途端に興味はそちらへ逸れてしまい、 繋いだ手を離したなら「ばいばい」を告げて 真っ先にアップルパイへ駆け寄った。**]
(177) 2016/11/13(Sun) 20時頃
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……あのね。
[その時あっさりと白状したのは、 元からオーレリアに話したいことがあって、それが落ち着かない理由だったから。 もう一つ、幼かったからこそというのもあるだろうか。]
おれ、夢があるんだ。 大人になったら大きな街に行って、沢山の人の前で歌いたいの。
[視線は落ちて、恥ずかしげに頬を染めながらぽつりほつりと、先生にだけ話した夢の話。 綺麗な少女の歌声に憧れたからこその夢だとは、むず痒くて本人には言えなかったけれど。]
オーレリアみたいに上手くなれてないけど、やっぱ、歌うの……好きだから。
あと、ね。
[聞いている彼女はどんな顔をしているだろう。 己の身分では絵空事なのだと理解するには幼くとも、それはとっても難しいことなのは分かっていて。 否定されたり、笑われたらと思うと確認する勇気は無かった。]
(178) 2016/11/13(Sun) 20時頃
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─ 狼のお話 ─
[ これは、昔のお話です。 キャサリンはお伽話をよく聞かせてくれるので、 みんなで集まって、卓を囲んでいました。
ある日は、お城のお姫様の幸せなお話を。 ある日は、花屋の女の子のめるへんなお話を。 ある日は、小さな少女の勇敢なお話を。 …… ある日は、狼が出てくるお話を。
隣に座っていたメルヤは、 キャサリンのお伽話をまるで信じてしまい、 小さく震えていたことを思い出します。 私は、そっと両腕の中へと収めて、]
(179) 2016/11/13(Sun) 20時頃
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大丈夫、お伽話よ。ただの、お伽話。
[ 背をゆるく撫ぜながら、 あやしていたことは忘れはしないでしょう。 そんな彼女がいま、ジェフと対面して、>>169 抱いている感情に、気付くことができませんでした。*]
(180) 2016/11/13(Sun) 20時頃
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そうしたらお父さんとお母さんが、おれを見つけてくれるかな、って……。
[小さく小さく呟いて、ぎゅっと拳を作る。 奥底にある何よりの望みは、同じように身寄りが無く、己に歌を教えてくれた心優しい少女にだからこそ言うことが出来たこと。
あれから何年の時が経てど、 不相応で切実な夢を教えたのは、先生にだけ。*]
(181) 2016/11/13(Sun) 20時半頃
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……確か、隣の村の───、 ああ、名前まではお聞きしていませんが、 呼ばれたと仰っていました。
[なにも隠すことはない。>>175 知っている情報のみ、自警団へと伝える。 不安の様子は、伝播しただろうか。 メモをとっていたペンに、眸を落としてから、]
私が知っていることは以上です。 何か、お役に立てたでしょうか?
[ジェフの顔を見据える。
もう子供ではないから、背を撫でる手が無くとも、 怯えて小さく震えてしまうことは、ない。>>180]
(182) 2016/11/13(Sun) 20時半頃
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隣町の誰かに呼ばれた、と?
[ふむ、と顔を上げると、窓の外に雪が見えた。 目を細めて、寒くなるな、と思うと同時に、この雪では行き来する人も少ないから捜査もしやすそうだと考える。]
……ええ、ありがとう。 実はある男が山で発見されてね。
ここに危険が迫っていないともいえない。 よく戸締りをして……できれば見知らぬ者は入れないほうがいいだろう。
[少しぼかして、そう告げる。彼女の反応を見るが、単に尋問されるということに緊張しているだけにも見えた。]
彼が泊まっていた部屋を見せてくれるか。 いや、案内はいい、場所だけ教えてくれれば。
[ごちそうさま、と空にした皿を奥に押しやって、席を立った。]
(183) 2016/11/13(Sun) 20時半頃
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[少女は女性へと移り変わり、あの頃よりも淑やかに美しい。 そんな彼女に指先を撫ぜられて>>173、照れてしまうのが男として正しいことだろう。 しかし、見詰める視線がそれを許さない。笑みを張り付けたまま困ってしまった。 ……先生は相変わらず、聡い方でいらっしゃる。]
ありがとう、嬉しいよ。 でもオーレリア、今の君はちょっと母親みたいだな。
[けれど自分だって、何もかもを打ち明ける程もう幼くはなくて。 握り締める力と暖かさを受け入れながら、茶化し流そうとした。
何でもないのだ、それでいい。早くこんなことは忘れてしまえばいい。 彼女も、おれも。]
……勿論さ。
[柔い笑みに>>174 ほんの少し、苦しくもなるけれど。]
(184) 2016/11/13(Sun) 20時半頃
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[ “ 幸せ ”とは何なのか、 其れは、ひとそれぞれだとケヴィンは云いました。 ならばなぜ、豊かであることが必要なのかしら。 もしも、彼の内を知っていたならば、 貴方を求めるひとなどたんといるでしょうにと、 揶揄いの言葉でも投げたでしょうね。
さて、トレイルの隣の席にいたときでしょう。 傍に、大きな気配を感じて顔を上げました。 何かしらと、錫色を細めれば、 差し出される黒>>171が見えましょう。]
(185) 2016/11/13(Sun) 21時頃
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[ 言葉を交わせた一瞬は、 ささやかな幸せが、じわりと滲んでいたのですけれど。 先に触れられた髪を想い出し、ゆると首を傾けて。]
風を凌げたのなら、良かったわ。 …… 其れは、貴方にあげる。 首元、寒そうなんだもの。
[ 幸せとは、言ってはくれなかったケヴィン。 貴方のしあわせは、なんなのかしら。 言葉は喉に詰まってしまい問えぬまま。 トレイルに伸ばしていた指先は、 差し出されたストールの上を走り、 首元を指差して示しましょうか。]
(186) 2016/11/13(Sun) 21時頃
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[一時の間、相棒と呼んだ彼女と視線が合う>>168 曖昧に笑いかけ、すぐに逸らした。 だから、メルヤに何か聞いているらしい男もまたこちらを見ていたとは>>175気付くことはないまま。*]
(187) 2016/11/13(Sun) 21時頃
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水商売 ローズマリーがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(水商売 ローズマリーは村を出ました)
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―記憶―
[それは常に、曖昧なものだけれど 私は、時々、不思議な夢を見る。
豪華絢爛なお城と、見渡す城下町。
大勢の召使に囲まれて 旦那様と、子どもとがいて、 多くの人々が、私に傅くの。
上手く思い出せないけれど、
同じような場面で、いつも途切れてしまう。 お祭りのように、沢山の人が居て―――…]
(188) 2016/11/13(Sun) 21時頃
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[ふと、それに気付いたのは何が切っ掛けだったか。 粉ひきの彼がこちらへと歩を進めて>>172、傍らのオーレリア>>186と会話を始める。 冬の白さを持つ指が、離れていった。
ぱちり、ぱちり。数度瞬きをして二人の間を目が往復する。 ……なんとなく、彼に労いの言葉を掛けるのは今じゃない気がした。
視線は再び窓の外へ。 素知らぬ顔をし、口を閉じる。**]
(189) 2016/11/13(Sun) 21時頃
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―現在/二階のベランダ―
[ふと、巡った思考。 冷えて冴えた頭が、何かを頭の片隅に蘇らせるけれど。一人ならともかく、アイリスのいる場所でぼうっとするのは、良くないわ。
ひらひらと舞い踊る雪の粉が、 一面を白くしていく光景に、自然と目を細めていた。]
綺麗ね。
[階下に人がいるのに、こんなにもしんとしているように感じるのは、なにかの魔法みたい。]
でも、こんなに降って、家に帰れるかしら……?
[実りの秋は、過ぎ去って。 厳しい冬の訪れを告げる初雪は、 美しいはずなのに、どうしてか掌に落ちると、酷く儚く溶けていく*]
(190) 2016/11/13(Sun) 21時頃
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粉ひき ケヴィンがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(粉ひき ケヴィンは村を出ました)
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[この村は山深い場所にある。 村のはずれにある修道院は他よりそれが近くあった。 だからだろうか、子供の頃にキャサリンが森を指して 狼がいた、と言い出したのは。 ケヴィンにはその時狼の姿はみえなかった。 だから彼女の言ったことが嘘か真か分からない。
キャサリンがいたというなら、いたのかもしれない。 時折夢見るように御伽噺の世界に浸る彼女には、 自分とは違う景色が見えていたのかもしれない。
だから、昔から、彼女の話に相槌をうつだけで その真偽を気にすることはなかった。
旅人の話をちらと聞いても、それは同じで――。]
(191) 2016/11/13(Sun) 21時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2016/11/13(Sun) 21時頃
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[ 昔の秘密は、ふたりの秘密。>>181 けれども、いまは昔の二人ではなく、 成長し、大人になってしまっているのです。 だからこそ、昔のようになんでも話せるとは、 限らないのが実情でしょうね。 其れでも、何も知らないままなのはイヤ。
私は力のない女、出来ることも少ないもの。]
あら、私が母親なのは不満かしら? たぁんと可愛がってあげるのに。
[ 細まる眸は、彼を逃すつもりはないでしょう。 けれども、どうしてもというのなら、 今だけは見逃してあげましょう。 でも、トレイルが転びそうなときは 手を差し伸べたい気持ちは変わりないのでした。]
(192) 2016/11/13(Sun) 21時頃
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[ 先生と生徒の関係。>>176 それは、あの日に約束を交わしてから、 トレイルが何処かへふらりと出て行くまで、 頻繁ではありませんでしたが、 長く続いていたことでしょう。
いつも仲良く遊ぶ、メルヤとトレイル。 ふたりが少し羨ましく思うときもありましたが、 彼女にも内緒の秘密を持てたことは嬉しくありました。 あのときも、今と同じように手遊びをしていて、 こうして温度を重ねたこともありました。
染まる頬、たどたどしく告げられる夢。>>178 私は、瞳をまあるくさせて、けれど、 彼の頭をゆるりと撫でて、微笑みました。]
(193) 2016/11/13(Sun) 21時頃
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…… 素敵な、夢ね。 貴方の歌声は、きっとみんなに届くわ。
[ そして、幼心に抱く、想いを知り、 優しく掻き抱くのでした。]
…… 夢はね、叶える為にあるものだから、 貴方のお父様にもお母様にも、必ず届くわ。 私、貴方の歌声は、好きよ。
[ ちいさな彼の背中をあやすように摩って、 両親の愛を知らぬ彼を、包み込んであげたいと、 思ったのもこのときのことでしょう。]
(194) 2016/11/13(Sun) 21時頃
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[ ゆるく笑みを向けたところで、 今の彼は、私から遠く在るのが分かってしまうのです。 いつかみたいに、話してくれればよいのにと。 眉を下げて、彼の横顔を見詰めました。>>184
そんなときだったのでしょう。 大きな影に気付いたのは。>>185*]
(195) 2016/11/13(Sun) 21時半頃
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[ある男の捜査。>>183 こうして聞き込みをしているということは、 その男に何かしらの事情があることを示す。 もう子供じゃないのに、酒だって飲めるのに、 一瞬寒気が背を走る。]
そうさせて頂きます。 訪ねてくる人も、この天気じゃきっといないでしょう。
[目を伏せて、頷く。 淡い雪を降らせていた空は、機嫌が悪くなったのか、 何処か重たげな雪の空へと変化していた。]
(196) 2016/11/13(Sun) 21時半頃
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[もう一つの、捜査のための依頼。]
ディーンさんが泊まっていたのは、 二階の、階段を右に行った角の部屋です。 キャサリンに言えば、きっと案内、してくれる、 と思いますよ。
[案内はいいと言われつつも、折角なので、 姉にジェフと話す機会を一つ提供しようと、 妹として、気を利かせたつもり、ではあった。
ジェフが立去れば、残された空の皿を調理場まで運ぶ。*]
(197) 2016/11/13(Sun) 21時半頃
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[ケヴィンの座っていた場所には 飲みかけの紅茶と 味見程度に切り分けられたアップルパイが置かれている。
両親はすでに他界している。 兄弟もなく家には一人きり。 人の集まる修道院にこうしていると、 あたたかさを覚え心が安らぐのを感じる。
幸せは望めば案外近くにあるのかもしれない。 けれど無骨な男はそのことに気付けずにいる。]
(198) 2016/11/13(Sun) 21時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/11/13(Sun) 21時半頃
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— 回想/食堂:暖炉の前 —
[>>157オーレリアさんの仕草を目にして、 それがなんだか可愛かったもので、私も真似をしよう。 仕事中に作る笑顔が染み付いてしまって、それに疑問を持つことはないので、示された意味は通じなかった。
神様のそばにいれてしあわせだという彼女。 “いのち”が誕生する仕組みを司るのが神様だと書かれている書物を読んだことがあって、 だから、漠然と私も、神様とは凄くてありがたい存在なのだと知っている。
暖炉の温度を堪能しながらそのまま、オーレリアさんの様子を何気なく見ていた。 >>172>>186ケヴィンさんがやってきて、首に巻いていたストールに関しての、一連のやり取りの流れがあって。
じいっと、興味深そうに。]
(199) 2016/11/13(Sun) 21時半頃
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いいなあ。 オーレリアさんと、ケヴィンさん。 ふたりの子供が生まれたら、どんな感じになるんだろう。
[2人が近くにいる時に、独り言のような、そうでないような声量で。 不神経に、能天気に、興味津々に。
——「ふつうの人間」において、“いのち”が生まれるための条件は、男性と女性が一人ずついること。 と、それを知ってからというもの、私が広げる店先の会話の中には興味本位の内容がたまに混じる。 誰と誰が子供を作ったら、どんな子供ができるだろう、って。
ふしぎないのちの仕組みを、面白がるように。 ニコニコ笑みながら、頬杖を。*]
(200) 2016/11/13(Sun) 21時半頃
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[オーレリアの隣>>186にはトレイルの姿があったか。 修道院とは縁の深い彼とは、手伝いの際に顔を合わせていた。 はたと瞬き、それからオーレリアへと視線を戻す。 首を傾げる彼女の髪>>186が、さらと流れるのが見える。]
――…、もう、あたたかい。
[その気持ちだけで十分なほど。 言葉が足りぬままあれば、首許へと彼女の指が向いた。 ゆる、と、首を一度横に振る。]
キミが風邪を引いたら大変だから。
[黒のストールをふわりと広げ、彼女の肩へ。]
(201) 2016/11/13(Sun) 21時半頃
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— 現在/2階:ベランダ —
[しんしんと降る雪に、目を奪われていた。 少しずつ降り積もっていくのを、じいっと見ていた。
枯れた草むらを、白がその面積で覆っていく。 初めて見る景色が圧巻で、時間を忘れるように見入っていたのだけど、 >>163ローズさんがやってきたことにようやく気付いて。]
ローズさん。 すごい。すごいよね、これ。
[寒さで体は冷えていくのに、興奮を覚える。 地面を指差して、ついはしゃぐように。
この時すっかり、店先に並んだ凍える植木鉢たちのことは頭から抜け落ちていた。]
(202) 2016/11/13(Sun) 22時頃
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家に帰れない?
[>>190ローズさんの言葉でようやく気付くのは。 帰れない、という可能性だった。
優しく降る雪はどんどん勢いを増し、風も強くなっているように感じる。 吹雪の日に無闇に出歩くと遭難するから危ない、と書物には書いてあったっけ。 風の勢いが止むまでここで過ごすのが賢い判断だろうか。でも。]
……お店の番をサボったら、怒られちゃうな。
[真っ先に口に出たのは、怒られる心配だった。
——両親に心配をかけてしまうかも、なんて、 そんなことは、発想すらしない。*]
(203) 2016/11/13(Sun) 22時頃
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お使い ハナは、メモを貼った。
2016/11/13(Sun) 22時頃
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[無邪気に感想を述べるアイリスには>>202、つられて笑って、頷きを返す。彼女の気持ちはとてもわかるもの。こんなにきれいな光景で、はしゃぎたくもなるわよね。]
ええ、とてもふしぎで。すてきね。 そうだ。雪で遊ぶとね、楽しいのよ。
投げても大丈夫。ふわふわの雪のたまがぶつかっても、痛くないから。
[ゆきがっせん、したいなぁなんて。そんなのんきなことも考えるけれど、懸念も忘れているわけじゃあない。]
アイリス、寒くない?どのくらいここにいるの?
[心配で、体温を測るために指先を握ろうと、そっと手を伸ばす]
(204) 2016/11/13(Sun) 22時頃
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お店は、お父さんたちが開けてくれるかもしれないけれど
―――私がアイリスのご両親だったら。 やっぱり、とても心配すると思うの。
[先刻、トレイルくんが言った、私がお父様に愛されているという言葉をそのままアイリスに送りたいくらい。――そう、きっと私のお父様だって心配する]
雪がやんだら、早めに帰りましょう。
[今から慣れていない雪道は危険でしょうから、そう提案して。 今は、まだこの雪景色を楽しんでもいいはずと、思う裏腹 無意識、指先に少しだけ力を込めた。*]
(205) 2016/11/13(Sun) 22時頃
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[甘いあまいアップルパイにありついたなら 自分の分の一切れはすぐに平らげてしまって 用意された紅茶があれば、少し気取って口にしてみた。
食堂に集まった人影も ひとり、またひとりと減るのを見れば、 皿とカップを片付けわたしもどこかほかの場所へ行く。]
……さっむ。
[廊下へ一歩踏み出して、ふるりと身が縮こまる。 ひんやり、流れる空気は冬のものだった。 寒いからと母さんに巻いてもらったマフラーを、 解いてもう一度自分で結び直す。]
(206) 2016/11/13(Sun) 22時半頃
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こんな寒さじゃあ、 きっと林檎も凍えてしまうわ。
[ひとりでに言葉を零しながら ふと好奇心に誘われ入ってきた入口の方へ。 そろりと顔を覗かせたなら、ひんやりは増して 冷たいひとひらがふわり、鼻先に触れた。]
────雪だ!
[踏み出して空を見上げれば、 薄灰色の雲から粉のように小さな白が舞う。 もちろんこれが初めての雪ではないけれど 子ども心にそれは魔法のように魅力的で 引き寄せられるかの如く思わず外に駆け出していた
見上げればベランダに二人の女性>>202>>204の姿はあったか。 こちらに気付いたなら嬉々として手を振っただろう*]
(207) 2016/11/13(Sun) 22時半頃
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[ひらひらと、神様の落し物のように降りてくる雪を目で追いかけていると、その白は愛らしい少女に喜びをもたらした。>>207 子どもらしい雪への感嘆の声が、暗雲を吹き飛ばすようで心地が良い]
ハナちゃん!
[こんな形でも顔を合わせると嬉しいの。 自然と笑顔になり、手を振り返す。]
寒くなーい?
[心なし大きめの声を出して問いかけ、いいことを思いついた私はにんまりと笑み、返事が来る前に続けて声をあげるの。]
一緒に遊びましょうか!
[年甲斐もなく、なんて言われるかしら。それでもいいの。 心はいつだって、少女でありたいじゃない?]
(208) 2016/11/13(Sun) 22時半頃
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雪で遊ぶの!? すごい、それ、どうやるの。
ふわふわの雪のたま? えっ、ふわふわ!?
[>>204初めて聞いた、そんなこと。 あんなに冷たい氷の粒で、何をどう遊ぶのか。 触ったこともないから、ふわふわしているなんて分からない。 目を丸くして知識欲を膨らませる。
年上のお姉さんには、なるべく敬語を使いましょうって思っているけど、 こうしてよく崩れ去ってしまうのは、いけない癖。]
(209) 2016/11/13(Sun) 22時半頃
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どのくらい、いたっけ。 すっかり夢中になっちゃいました。
[さて、すっかり時間を忘れてしまっていて。 体の凍えをようやく思い出して、腕をさする。 ローズさんに指先を握られれば、それはもう冷えきっているのが伝わるだろう。 少なくともローズさんの手のほうが暖かく感じられるほどに。]
ローズさんの手、あったかい。 ふふ。
もしローズさんに子供ができたら、きっと綺麗で、暖かいんだろうな。
[人のぬくもりを感じながら、何気なく口にしたそんなこと。]
(210) 2016/11/13(Sun) 22時半頃
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……?
[>>205続く言葉に、首を傾げて少し考え込んだ。]
お店を開けるのは私の仕事ですから、自分でやらなきゃ。 今はそれくらいしかできないんだもの。
……心配、……うーん。
[考え込んでも、思い当たらない。 だって。——だってさ、親って、子供の心配をする義務はないって、言ってたよ? 両親は私を愛してくれていているのは間違いないけど、心配なんてしないと思う。きっと。
ただ、それは裏返せば、心配をかけるような行動をするなってことでもあるから、 私はおとなしく頷いておく。
ローズさんが私の手を握る手の力が、少しだけ強く感じる。 それでも、 ——お父さんが握る力よりは、ずっと優しいなって、そんなことに気付きながら。*]
(211) 2016/11/13(Sun) 22時半頃
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[アイリスの声>>201が耳に届く。 オーレリアに妙な噂がたたぬようにしていたが 此処にきてそれが少し緩んでしまったのか、 アイリスにはそう見える光景となってしまったよう。
考えるように、一瞬眉間に力が籠る。]
――……、
[横を向き、コホン、と一つ咳払いして]
アイリスも、もうそういう事が気になる年頃か。
[ぽつと呟いた。]
(212) 2016/11/13(Sun) 23時頃
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[>>207下の入り口から出てくるハナが見えた。 こちらも身を乗り出して、手を振り返す。]
こんなに降るなんてはじめてだね! どう、ふわふわ?
[そこからなら、地面に積もった、ローズさんいわく“ふわふわ”な雪の塊に触れられるだろうから、 どうなんだろうと思いながら声をかけてみた。
三人きょうだいの長女の、ハナ。しっかり者のお姉さん。 >>106話をしながらいろんなことを教えてもらって、苦労もたくさんあることを知った。 それでも私は羨ましいなって思う。
でも、もし入れ替わろうって言われても、お断りかな。 私は愛されている。愛してるって言ってくれるのだから、愛されている。 私のことを思って、いろんなことをしてくれるし、厳しさだって優しさだと理解してる。 ——こんな、できそこないの私には、もったいないほど。
だからごめんね、私の場所はあげられないな。 私は幸せなんだもの。*]
(213) 2016/11/13(Sun) 23時頃
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[勢いよく聞き返されて>>209、笑みが浮かぶ。 目の前の彼女だって良い意味で子どもで、下にいるハナちゃんと年齢はそう変わらないようにすら見えた。]
下に行ってみる? ね。ふわふわ触ってみましょう!
[そうと決まればと。指先だけ握っていた手を繋いで、下へと促してみましょう。 冷え切った手の温度は、触れた瞬間こそ驚いたけれど>>210。私は暖炉の前へ誘うよりも、彼女の興味あるものを教えてあげたいと、そう思った。]
……こども?
[私に?と、アイリスの横顔を見て、鸚鵡返し。]
(214) 2016/11/13(Sun) 23時頃
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うーん。そうね。 お花のような子ならいいなって思うの。 そうだったら、大切にしたくなるじゃない? ずっとずっと優しくしていたいじゃない?
[あまり驚くことはなくて、むしろそんな想像を初めてした私は、楽しくなって笑顔でそう返したの。]
アイリスにもいつか、こどもができるわ。
[そう、お返しのように言って。
"心配"という言葉に、唸っているアイリスに>>211、ご家族のことを言及することはやめた。ただ、その表情を数秒見つめて]
―――…私は心配よ
[平気で寒空の下で長い時間一人でいるような、どこか危なっかしいアイリスへの思いを、正直に口にするわ。私はアイリスの家族ではないけれど、――もし、妹がいたら、こんなふうだったんじゃないかって、思うのだもの。*]
(215) 2016/11/13(Sun) 23時頃
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[抱いた不機嫌も珍しい冬景色を前にしては すっかり薄れ消え去ってしまう。 掴もうと手を差し向け、けれど捉えた結晶はたちまち溶けて。]
えへへ、ローズさんとアイリスさん! ふわふわだよ、たくさん!
[見上げた先、ぶんぶんと手を振りながら>>208>>213 大きな声で問いかけに返し に、と白い歯を見せて笑うのは子どもの顔。 寒くないかと問う声に、返そうと冷たい空気を吸い込めば 続けて呼び掛けられた言葉>>208にさらに瞳は輝く。]
うん、遊ぶ!
[笑みを深めてこくりと頷き 彼女がこちらへ来るのなら 待ちきれぬ様子で急かすように、くるりくるりと駆け回った]
(216) 2016/11/13(Sun) 23時頃
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[空いている皿があれば、ついでに調理場まで運ぶ。
アップルパイの調理には、関わっていない。 包丁を通して、林檎のしゃくりとした感触が、 伝わるのは、嫌だ。 それに姉はアップルパイを作りあげることに、 喜びを感じるらしい。 メルヤは邪魔をしないよう、傍に居ただけ。 後片付けくらいは、やりましょう。 冷たい水に布を曝し、 絞ってから、皿の表面を撫でていく。]
(217) 2016/11/13(Sun) 23時頃
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─回想、林檎の感触─
[初めて林檎を口にしたのは、 修道院に捨てられた日だった。 忘れることのできない、あの、感触。 歯から、伝わったしゃくりという感触は、 どうしても受け入れられなかった。
許せなくって、涙を流したのを覚えている。 対象は、林檎か、今は何も思い出せぬ両親か。 たぶん、どちらも。]
いや。いや、いやだ。
[一口かじった林檎を皿へ戻す。 その皿を遠くにやってしまえば、 姉が―あの時は名前も知らなかったはずだけど― 辛抱強く、何が嫌なのか一つ一つ聞き出してくれた。]
(218) 2016/11/13(Sun) 23時頃
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[いや、としか言わない幼女に、姉は根気強かった。 上手く言い表す言葉も、持っていないから、 感触が嫌だという事柄が伝わるのも、 随分と時間がかかったように思う。
感触が駄目なら、と、林檎をすりおろしたり、 相棒が好きだというパイにしてみたり、 姉は工夫を凝らしてくれた。*]
(219) 2016/11/13(Sun) 23時頃
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[ぼんやりと、洗い物をしていれば、 途中で小さなお手伝いさんが登場する。>>206]
持ってきてくれて、ありがとう。 助かるわ。
[皿とカップを受け取って、やんわりと笑いかける。 ハナが去り、先ほどの続きを考える。]
やっぱり、林檎を食べるのは好きじゃないなあ。
[調理場に、その言葉は小さく、極小さく響いた。*]
(220) 2016/11/13(Sun) 23時頃
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信徒 オーレリアがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(信徒 オーレリアは村を出ました)
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[ この修道院に集まる者たちは、 何かしらの暖かさや優しさを、 求めていたのかもしれませんね。
キャサリンの優しさに皆包まれて、 此処に居座っていたいとさえ、思うのは、 私も同じこと。]
… そう? あたたかいのなら、よかったわ。
[ 暖炉の炎で暖まっていたとしても、 背中から伝わる寒さがあることは変わりありませんでした。 だから、肩からふわりと掛けられたストールが、 ひどく、熱く感じたことでしょう。 端を、軽く握り締めて、視線は落ちます。]
(221) 2016/11/13(Sun) 23時頃
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…… お気遣い、ありがとう。 でも、私は雪の子だもの、風邪なんて引かないわ。
[ ね? なんて、隣に座り窓の外を見る トレイルに向かって、声を掛けましょうか。]
(222) 2016/11/13(Sun) 23時頃
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[ 其処に、ふと届く言葉に、 錫色はまるさを増して、声の主へと顔を向けます。]
私と、ケヴィン、 …… ?
[ 声の主は、アイリスです。>>201 さきほど、視線を交えたときの彼女の仕草は、 私の真似っこで、意図が全く伝わっていなくとも、 可愛かったので、ヨシとしていました。 そのあと、ずっと此方をみていたとは知らず、 いのちの誕生について興味を持つ彼女から、 何気なく飛び出した言葉は、 …… 。
ちらと、ケヴィンを見上げましょう。 彼の表情は何処か強張っているようで、>>212 私は、髪を耳にかけながら、 ストールをぎゅっと握りました。]
(223) 2016/11/13(Sun) 23時頃
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[>>154ローズマリーからの熱心な要望にややたじろぎながらも、自分でも珍しく相手の目を直視して話を聞いた。 華美を求める富裕層とは少し趣向の違う内容。 あたたかさ やさしさ 難しい言葉だと思う。万人が感じるやさしさとは一体どこから湧き出るものか。 だが、ふと、頭をよぎったものがあった。]
少し時間をください。今ひと時と、もしかしたら、またゆっくりとお話をお伺いする時間を。
(224) 2016/11/13(Sun) 23時半頃
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— 回想/食堂 —
[噂だとか、そんなことはお構いなし。 だって、男の人と女の人が一緒にいるなら、想像を巡らしたくなるんだもの。]
お淑やかなオーレリアさんと、逞しいケヴィンさん。 どういう子になるのか、想像もつかないです。
[>>212咳払いしたり、>>223ぎゅっとストールを握ったり、そういう反応に、 生憎、頭の螺子が足りないせいで意味合いに気付かない。
花を咲かせるには、おしべとめしべを使うけど、 人間の場合は“別の手順”が必要であることも、知ってるの。]
私、お手伝いしてもいいですよ。
[悪気無く、ニコニコ笑みながらそう言い放って、 さて、そろそろアップルパイの用意ができた頃か。 いい香りが運ばれてきたならば、私のせいで発生した気まずい空気を放り出して、私の興味は食欲に逃げていくだろう。*]
(225) 2016/11/13(Sun) 23時半頃
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|
[黒いストールが持ち主であるオーレリアのもとに戻れば>>221 それに似合わぬ無骨な指が、静かに落ちる。 雪の子、と聞こえれば>>222、 彼女の視線向けた先、トレイルに一度同じを向け、 少しだけ不思議そうに首を傾げた。
アイリスの無邪気さは知っている。 からかうつもりはないのだと判断して たしなめる言葉は紡がなかった。
肌に感じる視線>>223は気のせいではないかもしれない。 一度目を伏せ、息を吐き出し、]
気にする事はない。
[と、オーレリアを見ぬまま、言葉だけを向け、席に戻る。]
(226) 2016/11/13(Sun) 23時半頃
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[はらり、はらりと 宙を舞う綿雪は次第に激しさを増してゆく。 ふるり寒さに身震いをしながら、けれど遊びたい誘惑で。 視界が白に覆われるほどの非日常さは、 “いい子”の内に秘めた好奇心を刺激するもの。
大人のだれかに言われぬ限りは飽きるまで外に居ただろう。 中へ入れと言われてもきっと、渋々ながら。 けれど家に帰れないと、もしそんな事態になったなら 好奇に輝いた瞳は、たちまち不安に染まっただろう。*]
(227) 2016/11/13(Sun) 23時半頃
|
|
アイリス、こんにちは。
[花屋の看板娘とは面識がある。といっても話し込んだことはない。村へ出るついでに花を買ってくるよう頼まれた際にただただ事務的に買い物をするだけだ。 いつもにこにこと笑う彼女を少し不思議に思っている。 店番というのはそんなに楽しいものなのか、といつぞや誰かに聞いた時は噴き出されたものだ。]
少し薪をくべるから、灰が舞ったりしないとは思うけども・・・・・・
[不思議そうに見つめるアイリスに自分でもよくわからない身振り手振りを加えて説明するのだった]
(228) 2016/11/13(Sun) 23時半頃
|
|
[ 見上げた先のケヴィンは、>>226 此方を見てはくれませんでした。 アイリスの続く言葉にも、私は口を閉ざすだけ。]
…… ─── 。
[ 見つめる先を失った目線は、宙を泳ぎます。 席へ戻ったケヴィンから、視線は逸れ、 アイリスは既にパイに意識が向いています。>>225 少し気まずささえ覚えて、私ははたと立ち上がります。
先ほど触れた、窓に近付いて外を見詰めます。 あの、ふわふわな雪に沈んでみたら、 冷たい空の下に行ってしまえれば、 …… だなんて。]
(229) 2016/11/13(Sun) 23時半頃
|
|
ー 現在:ベランダ→ ー
[>>214ローズさんに手を引かれて、下へと降りて行く。 >>216ハナが駆け回る庭へと向かいながら。 >>215“こども”の話を、ちらりほらり。]
うん、わかります。 お店にあるお花も、真心こめて育てられたものだから。 大切に大切にしてあげたくなります。
[お花のような子供。 きっとローズさんのような高嶺の花からは、それに相応しい子供ができる。 それに想像を巡らすと、暖かい気持ちになる。]
(230) 2016/11/13(Sun) 23時半頃
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私にも、いつか。
[ローズさんが、私へかけた言葉に、一瞬だけ考え込んでしまって。 えへへと笑って誤摩化した。
——そんなの、無理だよ。
って。 他の誰かに知られてしまうのは、みっともないことだと知っている。]
(231) 2016/11/13(Sun) 23時半頃
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[>>215私を心配してくれる彼女は、私の家族ではない。
こんな姉がいたらなあ、って、思うのに。 私なんかには決して釣り合わない、住む世界が違うことをよく理解している。
私なりの分別。 ローズさんは、姉にはなり得ない。
軽蔑されるのが怖いから、私はいつものように笑う。*]
(232) 2016/11/13(Sun) 23時半頃
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[ …… 女は、祈りを捧げるとき以外、 稼ぐ為にと仕事を、しています。 この指先は、あまり綺麗なものでもありません。
そんな働き先で、ハナの母親と、 顔を合わせることもあるでしょう。 父親の居ぬ彼女の家族の生活を聞及び、 ハナには目を掛けているつもりでは、いましたが。 彼女が私に心を開いてくれているかは、 全くの別物だと思いますが。
窓の外、白いふわふわの雪の中で、 年相応に遊ぶハナの姿は、この後見れたのでしょうか? 楽しそうな姿を見つけることが出来たなら、 私は、笑みを讃えたことでしょうね。*]
(233) 2016/11/13(Sun) 23時半頃
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[やがてハナのところへ辿り着けば、雪で遊び始める。 手を冷たくしながらも、雪で丸い人形を作ったり。 ローズさんから教えてもらった“雪のたまを投げ合う遊び”で、服をちょっと濡らしたりしながらも。
でも、楽しい時間は長くは続かない。 待っていても一向に収まる気配のない、白銀の嵐。 日が傾いてくる頃には、雪風の勢いが増して、帰り道は閉ざされる。
この夜、修道院の空き部屋に泊めてもらうことになっただろう。 店先の鉢植えの、小さな苗の安否は、終ぞ確かめることもできず。*]
(234) 2016/11/14(Mon) 00時頃
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[食堂でにわかに聞こえた雪という言葉に窓の外を見つめた]
雪なんて、珍しいですね。
[雪の降る日にいい思い出はない。 父と大喧嘩したあの日も雪の降るの寒い夜だったろうか。 自分へ鍛造の技術を叩き込んだ父は、今この世にはいない。 厳しいだけの人だった。 僕のことを仕事の道具の一つとしか見ていなかった。 少なくとも、思い出の中の父はそういう男だった。]
(235) 2016/11/14(Mon) 00時頃
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[飲みかけの紅茶は室温と変わらぬ程度となっていた。 甘いものをさほど求めぬ事は近しい者なら知っている。 切り分けられた小さめのパイを、一口、二口味わって 紅茶をゆっくりと飲み干した。]
ごちそうさま。
[感謝を胸にそう言えば、 ハナに遅れて、使った食器を片付けにゆく。 調理場にメルヤの姿が見えれば>>220]
――…冷えてきたろ。 交代しよう。
[メルヤの隣へと立ち、手伝いを申し出る。]
(236) 2016/11/14(Mon) 00時頃
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ー 回想/食堂:ランタン屋さんと ー
[>>228店番が楽しいというよりは、お客さんとお話するのが楽しい。 知らないことを教えてもらえるから。
ランタン屋さんのことは、面識はあったけど、 そこまで深く話し込んだことはないので、申し訳ないけど名前をちゃんと覚えられていない。 とても長い名前だったなあ、とぼんやりと思う。]
あ、薪をくべるんですね。
[言われれば理解できたので、身振り手振りを見てにっこり笑う。 薪をくべるのは、お父さんがやっていたのを見ていたから。
邪魔にならない位置で、ランタン屋さんの作業をそのまま見届けただろう。*]
(237) 2016/11/14(Mon) 00時頃
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[いつの間にか降り出した雪が、吹雪となるのは時間の問題。 外に出れば遭難する危険もあるだろう。 帰りを待つ者もいない男は、 キャサリンに泊まりたい旨を伝え、部屋を借りた。**]
(238) 2016/11/14(Mon) 00時頃
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アイリスも、きれいなお花よね。
[彼女の心まで見ることのできない私は>>230、そう何気なく口にして、答えを聞く前にはハナちゃんと>>227合流していた。
三人で、雪の玉を投げたりをして。大人であることを忘れるくらい、ぽふりぽふりと当たったり落ちたりする新雪に、遊ばれる。
誰かの呼び声がする頃には、 玄関の隣にちょこんと>>234 可愛らしい雪だるままで完成していた。]
(239) 2016/11/14(Mon) 00時頃
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[私たちが屋内に戻っていくとき、残された雪だるまは 一体どんな気持ちかしらと、後ろ髪を引かれながら。
泊まることになったって、こんなこともあるわ、と 不安に陰るハナちゃんに声をかけましょう。
雪だるまも、明日には日差しで溶けてしまうのだと そんな寂寥感まで、抱いていたのに。**]
(240) 2016/11/14(Mon) 00時頃
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[家を飛び出した後は村や町を転々とした。 仕事にはありつけた。幸いにも自分の技術はどこでもそれなりに必要とされていた。 それでも一つの場所にとどまらなかったのは、単純に居場所がなかったからだ。 ここにいたいと思える場所がない。そうでなければ居場所はできない。
そんな自分が修道院に住まわせてもらったのは、とあるステンドグラスとの出会いだった。 芸術的にはそれほど価値がないらしい。だが、一目見て心を掴まれた。 赤子を抱く聖母。よくある構図、よくある配色。 何が自分の心を掴むのか、今でもわからないまま、ここでランタンを作り続けている。]
(241) 2016/11/14(Mon) 00時頃
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[ 夜が更けるにつれて、 外の銀世界は荒れてゆくのでした。 家は、すぐ其処ですから、 帰れなくなる前に、外へ出ようと思いました。
食べ終えた食器を調理場へそっと戻し、 メルヤがまだ其処へいるならば、>>220]
ご馳走様でした、… 林檎美味しいわね。
[ と、言葉を残しましょう。 キャサリンにも礼を言わなければと、 私はその場を後にして、離れましょうか。]
(242) 2016/11/14(Mon) 00時頃
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