224 Cнег дьявол〜凍ったケツ村〜
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。 いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。
中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。
(0) 2015/05/23(Sat) 00時頃
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――――それは、吹雪の夜だった。
(#0) 2015/05/23(Sat) 00時頃
ここはロシア北部にある、小さな村。
名前は……村人たちは「この村」と呼んでいた。
ツンドラ地域特有の、凍った夜。
白夜の続く夏が終わり、雪に閉ざされる冬の夜。
この村で唯一の娯楽である祭りが開催されようとしていた。
―――忍び寄る足音には、まだ誰も、気付いていない。
(#1) 2015/05/23(Sat) 00時頃
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[窓を叩くは、雪混じりの風。 節くれた指先は精緻な細工物に最後の仕上げを施すところ。
またこの季節が巡って来た。 祭りになればこのランタンが常闇に沈んだ街を照らすのだ。]
(1) 2015/05/23(Sat) 06時半頃
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ヴェスパタインは、疲れたように眉間を揉んだ。**
2015/05/23(Sat) 06時半頃
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[雪が吹く外を眺め、伸びをひとつ。]
お祭り、お祭りっとぉ。 やー、潤いだねえ。外はずっと潤ってるけど心は渇いちまうよ。 やっぱりこういう楽しみがないとねえ。
[やがて来る"潤い"への期待に、目が細まる**]
(2) 2015/05/23(Sat) 10時半頃
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いやぁ……何も変わりゃあしないね。ここは。
[ 「『先生』の元ではやってけない。」
そのような理由からこの村を飛び出して早くも三年。 三日坊主にしては続いた巣立ちも、気紛れが先行して辿り着いた先にため息。
帰巣本能なんて持っているつもりはないのだが、頬を吹き抜ける雪んこ混じりの風に眉尻を下げる。]
今年もあの人が作ったランタンが、ちらちら雪降る空に色付くのは確かに気持ちは潤うかもしれない、けれども。
────刺激に欠ける。
[外遊びを知った男は、ため息混じりに呟きニヒルに笑う。 吐き捨てた白い息が空へと溶けいる頃には再び歩き出せば、三年振りの帰郷の続きと一杯洒落込むのだ。]**
(3) 2015/05/23(Sat) 20時頃
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……はぁ。
[悴んだ手に息を吹きかける。 じんわりとした温もりに指先がじん、と痺れて。 そしてそれはすぐに寒さ故のそれに変わる。
雪がしんしんと降り積もり、どこか寂しい気持ちになる。 でも祭りはもうすぐ。 祭りが始まればランタンの灯りが鮮やかに暗闇に浮かんで。 こんな寂しい気持ちもどこかへと吹き飛ぶのだ。]
楽しみ、だけど。 その前に仕事しなきゃ。
[狩ってきた兎を捌く。 お祭りにはご馳走がつきもの。 だから猟師たる自分の仕事は多い**]
(4) 2015/05/23(Sat) 21時頃
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まあまあ、冷えるわねぇ。
[ほう、とため息を一つ。 凍りつくような銀世界でも、仕事は変わらない。 慣れてあかぎれさえしなくなった分厚い手の皮で窓をなぞれば、指先が線を描き、向こう側を見せた。
そこも、銀だけが写っているけれど。]
もう少しで楽しいことがあるもの。 そうね、浮かれる前に、お祈りにいかなくちゃ。
[小さな村だが、教会はある。 信心深い女は日々の仕事の前と寝る前は、必ず祈りを捧げて過ごしていた。]
(5) 2015/05/23(Sat) 22時頃
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[ぱん、と綺麗になった布地を干して、洗濯の仕事は完了だ。 さてさて、なんて独り事を言いながら、]
雪がおとなしい今のうちに、配っちゃわないと。
[本日の受付は終了している。 今度は配達の仕事だ。 先日頼まれた衣服を大きなカバンに入れて、お得意様のところへ届けに店を出た。**]
(6) 2015/05/23(Sat) 23時頃
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[わずか地平線にほんの少しだけ顔をだしてすぐ沈んでしまう、この時期の太陽。
祭りの始まりは、太陽と暫しの別れを告げる時。 行く日も続く長い長い夜を、太陽がまた目覚めるのを待ち続ける為の祭りだ。
そうでもせねば、この長い闇には耐えられぬ。 眠りに就いた太陽の代わりに、街を照らす灯りは大切なもの。
木々と鳥たちの姿を刻んだ枠に、分厚い硝子を嵌め込む。]
(7) 2015/05/23(Sat) 23時半頃
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[そういえばこの村を離れて以後、まともに連絡を取り合った人は少なかったような気がする。
もしかしたら忘れられているかもしれない。 上っ面だけの心配を頭の片隅に侍らせては一人笑った。
真っ直ぐ自宅に帰るのは些か背中が痒くなる思いだ。 だから方向転換して向かった先は、昔はよく通った場所>>7だった。]
や。先生、いる?
[作業中かもしれないから、ノックは控えめに一度、二度。 扉越しでは聞こえないかもしれなくても、態々声をかけるのは、左胸に過る気まずさを払拭するため。
突然彼が手掛けた作品を褒め称えて、伝授して欲しいと頼み込んだことを今もどのように思っているのか。 それは推し量れることではないけれど、静かに落ちる雪が靴先に溶ける様子に懐かしさを感じた。]
(8) 2015/05/24(Sun) 00時頃
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……ああ、開いてる。
いま大事なところだ。邪魔をせんでくれよ……?
[枠を鑞付けしつつ、振り向かずにドアからの声へ答える。 聞き間違いでなければ、久しぶりに聞く声だ。]
今まで何処をほっつき歩いてたんだ? 随分と長いお出かけだったなぁ…、本当に。
[気紛れに来て、気紛れに去って。 此の期に及んでまだ先生と呼ぶとか、嫌味の一つも出ても仕方は無い。]
ま、生きては居たようだな。
(9) 2015/05/24(Sun) 00時半頃
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[予想通りお取り込み中のようだ。 扉は空いているようだが中に踏み入れるのには躊躇したが、冬にしては軽装過ぎる格好にそう長く我慢は出来そうにない。
結局、なるべく音を立てないように忍び足で声の主の場所へと向かう。]
まぁ…先生のための御使いついでにちょっと、ね。
[椅子やら何か勝手知ったる様子で腰掛けるなりすれば、曖昧に誤魔化す。 お咎めがないことに幾分か肩の力を抜きながら、緻密な作業を行う姿を眺める。]
先生こそ、よくぞご無事で。 扉なんか開けっ放しで危なかしいったらないね。 物でも失くしてその度に買うことになるのも大変だってのにさ。
……それも祭りに?
[ほとんどつぶやきに近い声色だ。 聞き流されていても構わないそんな内容。 視線は先生と呼ぶ男性から辺りに移ろわせる。]
(10) 2015/05/24(Sun) 01時頃
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こんな小さな集落だ。 悪さなんかすりゃぁ、すぐにでもバレるさ。
[知り合いばかりの小さな村社会だから、噂の速度も早い。 ケチなこそ泥なんかしたところで、逃げられるわけもなくすぐにバレるだろうから、割には合わないだろう。
そんな感じでの多寡を括った不用心]
ああ、今年は……コレさ。 [錫で出来た白樺の葉を一つ一つバランス良く飾る。 端に並べた朝告鳥を載せるのはまだ。一番最後。]
(11) 2015/05/24(Sun) 01時頃
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[間違いない。 それがこの村ならではの習慣だとも、ここ数年で思い知った身からすれば少々苦い思いではある。]
それにしても…。 夜には似つかわしくない装飾に見える。
祭りならいつまでも続けばいいと思うけどね。 起きたらおじゃん、なんて素っ気ないじゃないか。
[あしらわれた装飾に埋められていくパーツを眺めながらごちり。 それでも視線は知らず知らず作品へと寄せられるのだから、唇を曲げる。]
…祭りの日がいつかは知らないけど、そろそろ、か。 多分暫くはいるつもりだけど、ね。
(12) 2015/05/24(Sun) 01時半頃
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髪飾りでも土産に持ってこれば良かった。 それじゃあ効率が悪そうだ。
[一言余計なのはいつものこと。 口数が多いのと同じく。
ひさかたの邂逅であっても切り口は軽やかに。 作品の行程はいかなるものだっただろう。
忙しそうならそれを最後に背を向けるし、雪だけでなく話が降り積もるようなら暫く居座ることにするが、さて。]**
(13) 2015/05/24(Sun) 01時半頃
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「部屋の中から外を覗けば、太陽は地平線に僅かに顔を出してすぐ沈んでしまって昼であるはずなのに夜のようなの。暖炉はパチパチと鳴って燃えているわ。貴女の好きだったこの歌をふと思い出しました。 お元気ですか。 わたしはとても元気!退屈な毎日の特別な一日が、どんなに私を喜ばせたでしょう。私はいま貴女に、どの言葉を選べば胸のときめきが伝えられるかと迷ってる。」
(14) 2015/05/24(Sun) 05時頃
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「だって、待ちに待ったお祭りよ!眠らない季節は過ぎた、暫くのあいだ太陽とはお別れ。今度は、長い長い夜のはじまりだわ!ではまた。そろそろ、わたしも出掛けなくっちゃ。ほんとうにほんと、面白いのよ。年に一回だけの楽しみだもの。また、かきます。
最愛のAへ」
(15) 2015/05/24(Sun) 05時頃
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お針子 ジリヤがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(お針子 ジリヤは村を出ました)
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 05時頃
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― 家の外へと ―
[「最愛のAへ、親愛なるジリヤより。」そう、締め括って筆を置く。書き終えた手紙は、封筒に。 椅子から立ち上がり籠を手に取った。 赤いスカーフを頭巾のように巻けば、銀世界へ勢い良く飛び出した。]
(16) 2015/05/24(Sun) 05時頃
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[弾む息は白く染まる。]
花は風と 楽しげに 風は鳥と 舞いあそぶ 寒い冬の日にも きみは花や鳥のように いつも明るい微笑みを 見せてくれたね
[ふわり、ふわり。口ずさむ歌と踊るように舞いながら落ちてゆく、雪。 わたしの足取りもまた軽やかだった。]
(17) 2015/05/24(Sun) 05時頃
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― 村の広場 ―
[秋に落ちた枯葉や草はすべて白に覆われ、まさに銀世界。 まっしろで平らだった雪の上に、いくつもの足跡を作っていくの。]
こんにちは、ウートラさん。 おばあさんのお体の調子はどうかしら?
[さくり さく さく リズミカルな足音がわたしの耳に届いた。 村人の姿を見かける度に挨拶をする。元気いっぱいな声が広間に響き渡る。]
こんにちは、ニコライさん。 今日もいい天気ね。えっ、今日も雪じゃないかって? そうだったわ、うふふ。
お祭りも近いでしょう。ついつい、嬉しくって!**
(18) 2015/05/24(Sun) 05時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 05時半頃
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冬の夜が長いからこそ、春の日差しに憧れるのさ。 こいつは祭の間、太陽の代理を務めるんだからな。
[七宝細工の花を一輪飾って、道具を置く。 ため息を一つつくと、眉間を揉んだ]
少し根を詰め過ぎたかな……。
[元からあまり良く無い目は、次第に悪くなっている。 とは言え、大事な祭の準備だ。手を抜くわけにも…]
少し休憩だ。…茶でも淹れて……
ああいい、確か葉がもう無い。
[いつもの店にでも行くかと、コートを手に取った。**]
(19) 2015/05/24(Sun) 08時半頃
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全く……なぜわしがこんな田舎の村に……
[モスクワと違いこのあたりは舗装されていない道も多い。時折ぬかるみに足を取られそうになり、舌打ちする。]
わしの財力があれば、あの件などすぐに揉み消せておるのに、全くあいつらは……
[憎々しげにつぶやき爪を噛む。どうせ視察と言っても何もすることはないのだ。 ただ数日、自らの起こしたスキャンダルのほとぼりが冷めるまでこの村に身を寄せろと、側近たちが告げたからそれに従ったまでのこと。]
―――それにしても田舎すぎる。飯も女も期待できんじゃないか。
[そして彼はまたぬかるみに足を取られたのだった**]
(20) 2015/05/24(Sun) 11時頃
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― 二週間前 ―
はぁ、はぁっ、……っ、はぁ
[地を踏み、雪を踏み、駆ける駆ける夜の森。 ぼろぼろの身体、枝木に引っかかる度に皮膚が裂ける。 構ってはいられずに、とにかく走る。]
どうして、こんな目に……。
[意識が朦朧として、それでも 雪の白が反射させる光に向かわなければ。 意識を手放せば凍死してしまう。
深夜の教会の扉を叩いて、やがて出てくる人の顔を認識するより先に、人に会えた安心感から、とさりとその場に崩れ落ちた。 それが女が「この村」に来た理由。]
(21) 2015/05/24(Sun) 11時半頃
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― 数日前 ―
[教会の者は怪我と疲弊を重ねた女を手厚く看病してくれた。 無神論者だった女も、つい絆されてしまいそうな程。困っている人には手を差し伸べると言う、柔らかな表情が、印象的で少しだけ目を伏せる。理由も聞かないでいてくれた。]
……ありがとうございます。
[頭と首元と、手と――とにかく身体中に包帯を巻いた状態で、教会の恩恵を受けながら一週間と少しが過ぎた頃、もうすぐこの村で祭りがあるのだと聞いた。]
余所者の私が参加してもいいのですか?
[もちろんだという快諾を受け、眉を下げる。 ――村の外は危険すぎる。もう暫く、この厚意に甘えて良いだろうか。そんなことを思いながら見つめる外の景色。雪がはらはらと舞い降りる**]
(22) 2015/05/24(Sun) 11時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 11時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 12時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 12時半頃
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[愚痴を垂れる中年男性の隣で、傘を差して歩く男がいた。ぬかるみが多いこの道を、慣れているような足取りで進む。]
こんな形で、この村に戻ってくるとはな…
[雪混じりの風が吹いている。だが、この降雪量は少ないほうだろう。少年の頃の記憶では、外を出歩けない日のほうが多かった。]
(23) 2015/05/24(Sun) 13時頃
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[ぬかるみに足をとられる主人 >>20 の手を掴む]
お足元を見て歩くようにしてください、ヨアヒム様。 しばしの、ただ数日の辛抱です。 その間に怪我をなさらぬよう、お気をつけてください。
[この村の出身ということで、この度の"視察"に彼は同行することとなった。そういえばあの祭りの時期が近いかもしれない、ふとそんなことを思い出した。]
(24) 2015/05/24(Sun) 13時頃
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[捌いた兎を袋に詰めて外へと出た。]
あ、叔母さん。
[そこでよく見知った姿、ドロシーを見かけて>>6笑顔を覗かせた。 自分とドロシーの関係は叔母と甥となる。]
これ、獲ってきたんだ。 よかったらシチューにでもしてよ。
あ、でも今荷物多いから持てないかな? 家の方に届けた方がいいかな。
[これ、と兎肉を見せる。 ドロシーは配達中だから荷物を沢山持っていて。 今肉をを渡せば邪魔になりそうだ。]
(25) 2015/05/24(Sun) 13時半頃
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[確かに薄暗い外を歩くのは至難の技。 この村での生活に慣れていても、ぬかるみに足を取られることはあり得るのだから。
そう思えばこの人の仕事は十分に価値のあるものではあるのだけど。]
なんだ。ならついでに買い物も済ませられたら済ますのも悪くないかもね。
[ストックが足りないのなら外食ついでに蓄えるのもありかと。 彼同様に厚くはないがコートを羽織れば、先導して扉を開ける。
当然のように着いて行こうと先に外へと足を踏み入れれば、景色を見渡す。]
(26) 2015/05/24(Sun) 13時半頃
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みんな元気かな。 可愛い女の子の一人でも増えてれば面白いけど。
[そういえばこの村を出て行ってしまった彼もよろしくしているだろうか。
同じように戻ってきていたらそれはそれで愉快なのだけど。
いつもの店は村の広場を通った奥にある。 近くに教会もあった筈だし、信神深い人物が立ち寄っているかもしれないが。]
ジリヤ、そんなに楽しそうにどうかした?
[大きな声>>18に思わず視線を向ければ、久々に見つけた顔に一声かける。]
そんなにはしゃいで転けても知らないよ。
(27) 2015/05/24(Sun) 13時半頃
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― 教会 ―
[無神論者たる己も、恩には応えたいと思う。ゆえに細々とした雑用を請け負い、幾分傷も癒えた頃には買い物にも行くようになった。村人からは、余所者――しかも包帯を巻いている所為か、少し奇異な視線で見られることも時折あるが。 信心深い婦人のドロテアとは、挨拶程度ではあるが少し言葉を交わしたことがあった。他はどうだろう。]
……お祭り、か。
[その時にはこの村の人々とより深く関わることが出来るだろうか。行先のない女は、今後のことも漠然としか考えていないが、雑用だけで寝食をまかなって貰えるのは申し訳がない。いずれはこの村に住み着く準備か、或いは外に出ていく準備。どちらかをしようとは思うのだ。]
―――…
[ただ、外に出るのは怖い。この安寧がつかの間のものだとしても、人の優しさはときに罪深いほどに依存させゆく存在なのだ。
教会の床のモップがけをしながら思案し、やがて手を止めると、窓の外を見遣って、少し雪が弱まっている今のうちに買い物に行くべきか。]
お祭りが終わったら……ちゃんと考えよう。
(28) 2015/05/24(Sun) 13時半頃
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[背中側からの突然の呼びかに思わずつんのめり、>>27 籠に入っていた瓶のウーゾを取り落としそうになる。]
きゃっ。
[すんででバランスを取り直し、後ろを振り返る。]
…シメオン?
(29) 2015/05/24(Sun) 14時頃
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…シメオン、じゃない! 久しぶり!帰ってたのね?
[目を丸くする。振り返った先には、懐かしい顔。 直ぐに、驚きは笑みへと変わった。]
だって、もうすぐお祭りなのよ。 貴方だって知ってるでしょう。楽しみでしょうがないの。
貴方はこれから何処へ行くの? わたしはこれから叔父さんのところへ行くのよ。
[酒の瓶は叔父へのお供え物。]
(30) 2015/05/24(Sun) 14時頃
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[わたしに両親はいない。幼い頃に両親を亡くし、唯一の親戚である叔父に引き取られた。 その叔父も数年前に亡くなってしまった。酒が好きだった、叔父。死んだ理由も酔っぱらって冷たい冬の川に落ちたというもの。 子供の頃、一緒に遊んだシメオン。他の村人も彼も、叔父の事は知っているだろう。*]
(31) 2015/05/24(Sun) 14時頃
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[バランスを崩し傾いた身体に腕を伸ばそうとしたが、何とかなったようだ。>>29
この村を出るときは自分の家族にさえ、声をかけずに出て行ったものだ。 どんな反応でも気にしないつもりではあったけれど、幼馴染からの笑みが向けられれば気分は良くなる。]
まぁ、暫くしたらまた発つつもりだけど。 祭りが近いのか。 なら俺も楽しもうかな。
[ここで暮らしていた頃は、祭り自体にも少し飽きが生じていたけれど、久々に戻るとまた異なる。 それに楽しみにしている彼女の前であんまり非難するのは躊躇われた。]
俺は先生とお茶でも行こうかと。その途中だったよ。
[なんて口にしながら振り返るが、先生はどのように過ごしていただろう。 でも、籠の中の瓶と叔父さんとのことが頭に過れば視線を移す。]
(32) 2015/05/24(Sun) 14時半頃
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昔、こっそり一口舐めて見つかったときはヒヤヒヤしたね。 今でも酒を飲む時は後ろから気になって仕方が無い。 [ジリヤが覚えているかどうかは分からないが、昔話の一つを交える。 叔父さんが亡くなった直後は躊躇した話題も口に出来るのは時効だろうか。
懐かしさに双眸を眇めるのは一瞬。 すぐさま気を取り成せば笑みを浮かべる。]
昔みたいにすっ転ばないようにね。 後で、俺も挨拶しにいくよ。
[家族水入らずとも言うし、用があるのなら見送る姿勢で。 脳内の買い物リストにこっそり「つまみ」を付け加えたのは内緒。]*
(33) 2015/05/24(Sun) 14時半頃
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[「この村」は、とっても小さな村。人口も少なく、子供も少なく、そして、シメオンは数少ないお友達だった。だから、シメオンが居なくなった時はとても悲しかった。 「どうして、突然居なくなってしまったの?」と頭の中で何度も問いかけたものだ。]
[久しぶりの幼なじみの帰郷。思わず笑みが溢れる。 ずっとこの村に居る訳ではないのだと聞けば、笑みは曇ったが。>>32]
そう…、また発ってしまうの。 …うん、折角だから。祭りが終わるまでは……居て、欲しいな。
[ついつい、出来るだけ長く滞在して欲しいとねだってしまう。その声は小さかった。]
(34) 2015/05/24(Sun) 15時頃
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[シメオンの後ろにヴェスパタインの姿を見つければ、笑顔で挨拶をした。 昔話には喉を震わせる。くすり、くすり。>>33]
そんなこともあったわね。たくさん、叔父さんに叱られてしまったわね。 あら、それじゃあ落ち落ちお酒も飲めないでしょう?
[子供だったわたしは、男の子の様に木に登ったり野原を駆け回った。シメオンと一緒に悪戯もしたが、直ぐに大人にバレて叱られてしまった。叔父の目を盗んで酒を一口だけ飲んだ時には拳骨であたまを殴られてしまった。 叔父が亡くなった直後、わたしは見るからに落ち込んでしまって。そんなわたしを気遣ってか、こんな他愛無いやりとりも出来なかった。懐かしい。]
(35) 2015/05/24(Sun) 15時半頃
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[瓶の中の液体が揺れる。ラベルには、小さな白い花が描かれている。 そういえば、シメオンには大切な友達の事も教えたんだった。大きくなるにつれて、その友達の話しはしなくなってしまったのだけど。]
もう、わたしは子供じゃないのよ。昔とは違うわ! …ありがとう。…きっと、叔父さんも喜ぶわ。
[挨拶しに行くよという言葉には一瞬だけたじろいで、直ぐに笑って「またね。」 くるり、スカートの裾を翻す。踊るようにステップを踏んで駆けて行く。その足取りは危なっかしい。案の定、十数メートル先で転けてしまった。*]
(36) 2015/05/24(Sun) 15時半頃
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[お転婆なジリヤのことは幼い頃から気に入っていた。 子供の数は確かに少なかったけれど、女、男、と性別を気にせずに遊べたからかもしれない。 だから彼女の秘密を伝えて貰った時>>36も人知れず得意げな気持ちになったものだ。]
どうせなら一緒に回るのも悪くないね。 先生の作ったランタンに照らされた夜道も悪くはないだろうから、さ。
[所詮、完成には満たない口約束ではあるが、口走る。 憂い顔>>34には昔から弱い。 昔からの癖で埋め合わせのように何かを取り付けてしまう。
だから話が移ろい昔話を興じることになれば、小さく安堵のため息を吐いた。]
あの鉄槌は凄まじかったし、 今でも飲む時は心臓が疼くよ。 ───でも、そのスリルがやめられなくてね。
[怒られたところで、好奇心が赴くままそこそこの悪さはしていた。 そう広くはない偏狭の土地。すぐに噂は出回り一人歩きする。 その度、血のつながりはなくとも叱ってくれるジリヤの叔父のことを慕っていたのだが。]
(37) 2015/05/24(Sun) 16時半頃
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…そうだね。 子供じゃ、ない。
もうたんこぶを冷やす為に氷を貰う必要もない。
[一抹の寂しさを覚えても、赤いスカーフに包まれた頭を見下ろす。
今と昔と。 あの頃教えてもらった「友達」のことはまだ覚えているけれども、自分から口にすることはなく、薄く笑みを向ければ危なっかしい幼馴染がせめてぬかるみに嵌らないことを祈った。]*
(38) 2015/05/24(Sun) 16時半頃
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[カバンは大きいが、背負っていれば背中の防寒にも役立つ。 よいしょ、と口にだすようになったのは何歳頃だったろうか。]
あら、あら。 オスカーくんじゃないの。 それは今日の獲物かしら。
[>>25声をかけてくれたのは、歳の離れた弟の息子だった。 弟に似て活発なようだ。 狩人の道を歩き始めたと聞いた当初こそ心配はしたものの、運動ごとなどからっきしな自分を基準に考えたのが間違いだったと思い知るばかりだ。 見習いとして働き始める前までは『オスカーちゃん』などと呼んでいたが、今はもう呼び方は改めている。]
ありがとうね。 それだけあれば、食べ盛りだって満足するシチューになりそう。 ……ええ、家に持って行ってもらえたら嬉しいわあ。 こっちの荷物と一緒にはできないものね。
(39) 2015/05/24(Sun) 18時頃
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そうそう、良ければオスカーくんも、食べにいらっしゃいな。 おばちゃんがんばっちゃうわよ?
[一度話し始めると、あれもこれもと語ってしまうのは悪い癖だ。 今日の仕事の様子だの、近くで飼っている犬の最近の噂だのと並べ立てそうになるけれど、なんとかそれだけ申し出て微笑みかける。
頷いてもらえるなら、今日の食卓はずっと華やかになるだろう。 今の自宅の食材の備蓄を思い浮かべながら、]
ああ、もちろんのことだけど。 もう誰かと約束があるっていうなら、いいのよ?
[例えば女の子とか。女の子とか、女の子とか。
余計なお世話とわかってはいるが、この小さな村で娯楽は少ない。 可愛い甥のことだから、あまりつっこんでグイグイは行けないものだけど、他者のそういった話題があれば、すかさず食いつく気は満々だった。]
(40) 2015/05/24(Sun) 18時半頃
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約束なんてないって。 叔母さんのご飯美味しいから喜んでご馳走になるよ。
[なんだか好奇心が覗く瞳で見られているような気がする。 叔母のドロシーはいい人なのだがまあ、小さな村のおばちゃんなわけだから。 少しでも面白そうな話があればすかさず食いつくのだ。 だから迂闊な事は言えない。]
……あ、そういえばさ。 教会のあの人、名前なんだっけ…メルヤさん? あの人どうするんだろ。 お祭り、参加するのかな。
[噂話で思い出したのは教会にいるメルヤ。 何故だか怪我をして保護された人物。]
(41) 2015/05/24(Sun) 19時頃
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どうせ教会にも肉持っていくし、聞いてみようかな。
[別に一緒にお祭り見学をしようと誘うわけでもないけど。 なんとなく外から来た人物というのは気になって。 それがちょっと可愛い人だったら尚更なわけで。]
あの人、なんでここに来たのかな。 怪我もしてるし心配だよね。 叔母さん何か知ってる?
[ほんの少し眉を下げて心配そうな表情になる。 それでもそこに滲むのは好奇心。 確かにドロシーとは血の繋がりはあるようで。 というよりも小さな村では噂話は格好暇つぶしなのであった。]
(42) 2015/05/24(Sun) 19時頃
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[隣を歩く男に手をつかまれ>>24ぬかるみに膝をつくことはなかったが、体勢を立て直すとその男の手を振りはらう。]
―――わかっておるわ!
[ぶつぶつとそれでも恨みがましく、何故わしが、なぜこんな田舎に、つぶやきながら半刻ほど歩けば、宿が見えてきた。]
……今夜は酒を用意しておけ。肉もほしいな。
[そう言って身勝手な要求を行う。政治家、とは言うが金の力でのし上がった議員だ。そんな要求も隣の男は恐らく聞きなれていただろうが。]
(43) 2015/05/24(Sun) 19時頃
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いやだわ、また降ってる。
[雪が窓を撫で落ちる音に、少女は向かっていた机から顔を上げた。 薄暗い空から次々落ちてくる雪は水分を含んでべったりと重く、舗装の少ない村の道が、またあちこち泥濘むことを思うとそれだけで気が重くなる。
手元の本をぱたんと閉じた。 本降りになる前に、外での用事は済ませてしまった方がいい。 立ち上がって窓の外を確かめると、まだ歩くに困るほどではなさそうだ。
いそいそと厚手のケープを羽織ると玄関へと向かう。扉を押すと、外の冷たい空気を家の中へと侵入させまいと、細い隙間へ体を滑り込ませる。
後手に静かに扉を閉めて、少女──ケイトは、雪がちらつく通りの小道を歩き出した。]*
(44) 2015/05/24(Sun) 19時半頃
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[おずおずとお願いすると祭りへと誘われた。>>37]
!…うん、一緒に回りましょう。昔みたい、に。 ヴェスパタインさんの作るランタンは装飾だけではなく灯りも美しいものね。きっと素敵な夜になるわ。
[所詮、ただの口約束。子供のする約束と一緒で。 それでも、変わらず、その言葉を信じようとして。ぱっ と笑みを綻ばせた。]
ねえ、約束だよ。
(45) 2015/05/24(Sun) 19時半頃
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[怒られても懲りずに悪戯を繰り返したシメオン。 昔と変わらない彼に、くすり、くすり、と笑った。少しだけ、嬉しげだった。]
なんだ、懲りてないじゃない。 好奇心は猫をも殺すのよ。…それにお酒を飲み過ぎては駄目よ。貴方まで酔っぱらって道を踏み外さない様にしてね?
[叔父が死んだ理由を思い出しては、スリルが止められないと言うシメオンをやんわりと嗜める。 叔父は優しかった。そして、悪戯をする子供をきちんと叱る事の出来る大人だった。そんな叔父を慕っていたようだった。酒さえ飲まなければ良い父親だった、彼は。]
(46) 2015/05/24(Sun) 19時半頃
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[こちらを見るシメオンがどうしてだか淋しそうに見えて、上目遣いで窺う。>>38 同じ位の背丈だったと言うのに、いつの間にか身長を超されてしまった。
―――――遠くなる、段々と。 昔みたいに、木に登ったり悪戯をして遊んだりしない。自分達を叱る大人も居ない。 体つきが変わっていくのと同時に、距離があいていく。そんな風に感じていた。 今も昔も、 変わらないものなんてない。*]
(47) 2015/05/24(Sun) 19時半頃
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あら。それなら、ぜひいらっしゃいな。
[新しい話題はないらしい。 残念、と思わなくはないけれど、 来てくれるというだけでも十分に嬉しい事だ。]
メルヤちゃん、ね。 お祭りには誘ってるって聞いてるわ。 きっと参加してくれると思うの。
……事情は、あたしはまだ。 普通のお話はしてくれるけれど、 詳しくは落ち着くまではって思ってたのよ。
[ぐいぐい行くのが得意なおばちゃんでも、 相手の事情はまだわからない。 踏み込むにはすこしばかり慎重になるものだ。]
(48) 2015/05/24(Sun) 19時半頃
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そうだわ。 オスカーくんも教会に行くなら、 聞いてみてくれないかしら。
あたしも聞いてはみるつもりだけれど、 あたしみたいな枯れたおばちゃんより、 歳が近い人のほうが、話しやすいかもしれないわ。
[もちろん、自分からそれとなく聞いてみるつもりはある。 それでもそれとは別に、 オスカーとメルヤが仲良くなるのはいいことだと思う。]
それに、お祭りに参加するにも、 わかる顔ぶれが増える方が楽しくなるもの。 そうよそうよ。 せっかくだもの、お祭り、一緒に楽しむといいのよ!
[あわよくばそのままもっと、 なんてことまでは言わないけれど。 おせっかいを精一杯引っ込めて、明るい声を出した。]
(49) 2015/05/24(Sun) 19時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 19時半頃
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[シメオンとさよならをして――、
(彼の内心は知る由もないが、祈りも虚しく。)ぬかるみに足をとられて転けてしまった。]
いたた……。 お洋服、ちょっと汚れちゃった。ちゃんと取れるかなあ。
[服の汚れを見ては嘆く。*]
(50) 2015/05/24(Sun) 19時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 19時半頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 20時頃
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[ドロシーもメルヤが何故ああなって、こんな村にいるのかは知らないらしい。 踏み込んで聞くには躊躇われるのだろう。]
…僕が聞くの? 確かに年齢は叔母さんよりは近いだろうけどさ。 聞いて嫌がられないかな。
[仲良くなれるかどうか。 それでも聞いてみるだけは聞いてみよう。 嫌われたら悲しいだろうが。]
一緒にお祭りはどうかな。 分からないけど、せっかくだから誘ってみるよ。
あ、ごめんね仕事の邪魔してるよね。 じゃあこの兎は叔母さんち持っていっとくから。
[またね、とひらりと手を振って。 それから止められなければ教会へと向かうつもりで足を踏み出した。]
(51) 2015/05/24(Sun) 20時頃
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― 教会で出かける準備 ―
[厚手のコートを持っていないため、シスターのコートを借りて買い物に出かける準備をしている。 ここに来た時、手持ちのものはほぼ皆無に等しかった。金はくしゃくしゃの1000ルーブル紙幣が一枚。教会の者にその金を差し出そうとしたのだが、もしもの時にとっておきなさいと断られたのだった。 それともう一つ、メダイをチェーンで繋いだものが、ポケットに入っている。]
ええと、パンと お肉……?
[パンはともかく。この村に肉屋はあるのだろうが、買い物メモには「猟師のオスカーに注文」と小さく書かれている。はて、猟師と言われても、その人物の家も知らなければ、猟に出ていればなかなか捕まえるのも難儀だろうと思うが、村の人に聞いてみようと教会の扉を開けた。]
(52) 2015/05/24(Sun) 20時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 20時半頃
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…失礼を申しました。
[払われた手 >>43 を即座に体側へ戻す。こういったヨアヒムの言動にはもう慣れていた]
酒と肉、ですね。承知しました、後ほど手配をいたします。
[酒はともかく、今の時期この村で肉は貴重だろう。 宿や飲食店で手に入ればいいのだが…。]
(53) 2015/05/24(Sun) 20時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 20時半頃
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ここが今日から宿泊する建物になります。 お入りください。
[酒場を兼ねたような宿屋の扉を開け、ヨアヒムをエスコートする。 まだ日が沈んで間もないからか、酒場の客はいないようだ。]
御免下さい、本日から宿泊をお願いしていたものですが。
[店の奥に向かって声をかけ、宿の者が現れるのを待つ]
(54) 2015/05/24(Sun) 21時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 21時頃
安全保障局 アランがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(安全保障局 アランは村を出ました)
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[あの頃は酒場に来る用事なんて無かったが 時が経った今、懐かしい友人がこの店に現れたりするのだろうか。]
(55) 2015/05/24(Sun) 21時半頃
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うう…寒い。 もっと沢山着てこればよかったわ。
[一人呟いたケイトは、強く吹いた風に怯えるように身を竦める。 雪が大して降っていなくとも、この時季の風は凍るように冷たい。ケープの襟元を合わせて時折身震いしながら、とぼとぼと泥濘を避けながら歩を進めた。
白夜が続く夏が終わればあっという間に冬が来る。 本で読んだ余所の国には、春や秋なんていう穏やかな気候の季節があるらしいが、知識があっても実感としては薄い。
白い夏と薄暗い冬が、この小さな寒村で過ごす一年の全てだ。 水気の多い不快な雪にも、すっかり飽きてしまっている。]
どうせならパウダースノーとか、フワフワした雪が見たいわ、たまには。 ……ううん、降らないのが一番なんだけど。どうせなら、よ。
(56) 2015/05/24(Sun) 21時半頃
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[はあ、と漏れた溜息は空気を白く濁らせる。もう一度、しっかりと襟元を寄せて、足は教会へと向かっていた。 人口も少ないこの村に、図書館なんてものはありはしない。 代わりに、学校や教会が、幾らかの蔵書を貸し出してくれるのだ。それはケイトにとっての日課でもある。
しかし、ふと、ブーツが小砂利を踏む音が止まった。 そういえば、いやに鞄が軽い。道端なのも忘れて慌てて中を確認する。 財布。ちょっとしたポーチ。買い物のメモと、お気に入りの菫色のプラトーク。おとついの夜、母から電話で教えて貰ったシャルロートカのレシピに、リコリスの飴…]
ああ、嫌だもう。 肝心の本を忘れてきてる…バカねケイト。あなたって、なんでそう鈍臭いのかしら…!
[片手で目元を覆って、他人事のように自分を罵った。教会へ返すつもりの本は、ベッドの上に置き去りのままだ。 諦めたらしい溜息をついて、もう一度しっかりと襟元を合わせた。この辺りの風習では、出た家に踵を返すのは縁起が悪い事とされている。]
(57) 2015/05/24(Sun) 21時半頃
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いいわ。本を返すのは、お祭りの後でも遅くないもの。 先に叔母さんのところへ行って、仕事を済ましちゃおう。
[止まっていた足を、今度は村の真ん中の宿屋へと向ける。 祭りの夜に宿屋の一階の食堂で振舞う菓子を焼くのが、今日のケイトの仕事だ。
途中、誰かに会うことも無ければ、今度こそ寄り道もせず、ケープを纏った少女の姿は宿屋の中へ吸い込まれて行くだろう。]*
(58) 2015/05/24(Sun) 21時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 21時半頃
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 21時半頃
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[ドロシーと分かれて教会へと向かって歩いていれば。]
あ、…とメルヤさん。
[先程話題にしていたメルヤがいた>>52 思わず声を掛けたのはいいけど、あちらが自分の事を知っているかどうか。]
えっと、突然ごめんなさい。 ちょっと貴方の事噂にな…、いやなんでもないです。 うん、外から来た人は珍しいから。
[少しわたわたと慌てながら言葉を紡ぐ。 近くで見るとやはり可愛い。 それはいいけどこれではただの不審者だ。]
あ、僕はオスカーといいます。 教会には時々仕事頼まれてたりとかで、それで貴方の話も聞いてて。
[ちらりと視線を教会へと向け。]
(59) 2015/05/24(Sun) 21時半頃
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……なんか、ごめんなさい。
[居た堪れなくなってきて、ぽつりと謝った。]
(60) 2015/05/24(Sun) 21時半頃
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―教会前―
[人物が歩いてくる姿に、教会に用事かと道を譲ろうとしたが、名を呼ばれてきょとんと。>>59 突然ごめんなさいと言われ、不思議に思いつつも首を振る]
どうも、はじめまして。メルヤと言います。
[続く言葉に、ああ。と小さく納得したような声を漏らした後、微苦笑を浮かべる]
……そうですよね、やっぱり余所者がいたら 噂になっちゃいますよね。 だけど私に気遣わなくても――って、 あ。あなたが、オスカーさん?
[言葉を切るように相手の名を復唱すれば、 ポケットのメモと見比べ、ふっと小さく笑みを浮かべた]
あなたのこと、探してたんです、ちょうど良かった。 猟師さんなんでしょう?教会からお仕事の依頼というか……お肉を調達して欲しいと。そのことでオスカーさんを探そうと思ってたところ。
[だから本当に良かった。と少しだけ笑みを深める。]
(61) 2015/05/24(Sun) 21時半頃
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[そして謝罪を重ねたオスカーには微苦笑し>>60]
……あ、あとその、謝らないで? 村の人から見れば私みたいな素性の知れない人間がいたら、困っちゃうのは当たり前ですから。 教会にいつまでもお世話になるわけにもいかないですしね。
[怪しまれるのは当然のこと。噂になるのも当然。 自分もそれに萎縮する部分はあれど、村人からこんなふうに謝罪されると、なんだかこちらこそごめんなさいと、思ってしまうから、あえて謝罪合戦にならないように微笑みを向ける。]
(62) 2015/05/24(Sun) 22時頃
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…いや、勝手な噂してるのって気分よくないだろ。 困ってなんていないと思うよ、シスターもそんな事言ってなかったし。 ここは何にもないからさ、ちょっと君が珍しいだけなんだ。 悪気はないんだよ、ほんと。
[怪しむという発想がそもそもなかった。 15歳という若造だからというのもあったし、この村が平和なのもあった。 外部から来た人間が何か悪さをするなんて考えた事もなかったのだ。]
(63) 2015/05/24(Sun) 22時頃
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探してたって僕を? ああ、そっか教会のお使い。 肉はちゃんと持ってきてるよ、僕が教会に持って行ってもいいけど今君に渡した方がいいかな?
[笑い顔も可愛い。 釣られるように笑い返しながら応える。 いける、これならいける。 なんて叔母のような押しの強さがちらりと胸の中を過り。]
…ねえ、お祭りには行くの? 折角この村に来たんだし、その怪我が大丈夫なら参加するのもいいと思うよ。
[暗闇を照らすランタンや、闇夜を焦がす焚火に歌を歌う男女。 派手さはなくても楽しい祭りだ、きっと彼女も楽しめるだろう。]
(64) 2015/05/24(Sun) 22時頃
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[ふと少年の口調から堅さが抜け、 庇ってくれるような言い分に目を細めた。]
――ありがとう。 みんな、良い方なのね。 オスカーさん……あなたもとっても優しい。
[平和な村なのは、シスターをはじめとした教会の雰囲気にも滲んでいる。だからこそ自分がその平和を乱す理由になったら申し訳ないという思いだが、オスカーはそんな懸念もしていない風に見えて、なんだか嬉しい。>>63]
(65) 2015/05/24(Sun) 22時頃
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あ、今あるの? なら本当にタイミングが良かったのかも。 うん、じゃあお肉は私が受け取って、ちゃんとシスターに渡します。
[シスターに預かった分のお金を彼に渡せば、交換となるだろうか。そんなお使いのやり取りの後、ふと彼がお祭りという言葉を紡げば、少しだけ思案げにオスカーの目を見つめ]
……えっと、私が行ってもいいのなら……、是非。 怪我は大丈夫。少し大袈裟なのだけど、生々しい傷が見えるよりはってシスターがね。 私はお祭りって、知識にはあるけど実際に見たことがないの。だからね、とても行ってみたい。
[その瞳に輝くのは好奇心。言葉の端には、娯楽というものにあまり触れたことのない今までの過去も滲んでいた。]
誘ってくれてありがとう。お祭りで会いましょう。 約束、ね! あと――オスカーって、呼んでも? 私のこともメルヤって呼んでくれて、いいから。
(66) 2015/05/24(Sun) 22時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 22時頃
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― 道中、ドロテアと ―
[服についた泥を手で叩くが落ちそうにない。 これではドロテアに頼る他ない。]
あーぁ、シメオンに転けるなって言われたばかりなのに。 あれ、向こうにいるのはドロテアさん?ドロテアさーん!
[丁度良く見かけたドロテアに大きな声で呼掛ける。>>49]
(67) 2015/05/24(Sun) 22時頃
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[ぱたぱたと駆け寄ってドロテアに挨拶をする。 スカートの裾を摘んで小さくお辞儀。]
こんにちは、ドロテアさん。 ご機嫌は如何かしら?
[だが、スカートの裾が泥で汚れているので挨拶は様になっていない。 もしソチラにドロテアの視線が行けば恥じらいながら苦笑した。彼女が気が付かずとも自ら失態を告白して、]
あはは、また服を汚しちゃいまして。もう子供じゃあないのに、淑女にはまだまだ遠いみたい、です。
…後程ドロシアさんのお店に伺うのでお願いしても良い、ですか?
(68) 2015/05/24(Sun) 22時頃
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[スカートの裾を離して姿勢を正す。籠を持ち直した。]
そういえば、ドロシアさんはご存知かしら。 シメオンが帰って来たんですよっ!
[幼馴染みの帰りを誰かに伝えたくて口から零れるのは、そんな話題。尤も噂好きのドロシアはもう知ってるかもしれないが。にっこり笑って報告する。]
(69) 2015/05/24(Sun) 22時頃
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[ドロシアと幾らか会話を交わしただろうか。 ドロシアから離れる間際、ほんのり頬を朱に染めながら、]
そうだ、また転んでしまったこと。内緒にして下さいね…?
[それだけ、言って。理由を聞かれてもそれは内緒。*]
(70) 2015/05/24(Sun) 22時頃
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― 宿屋へ ―
[はたと思い出す、今日は宿屋の主人に手伝いを頼まれていた。]
あっ、そうだ。叔父さんに会いに行く前に宿屋に行かなくちゃ。
[宿屋に主人は不在だった。今日は遠くからお客様が来ると聞いている。 主人には用があって出迎える事が出来ないからお願いされていたのだ。]
(71) 2015/05/24(Sun) 22時半頃
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― 宿屋 ―
[急いで宿屋へ向う。既に宿屋にはお客様は着いていた様だ。 二人の人影に慌てて駆け寄る。>>55]
いらっしゃいませ。よく、遠くからいらして… アラン、おにいちゃん?
[片方は子供の頃に兄の様に慕っていた人だった。息を呑む。*]
(72) 2015/05/24(Sun) 22時半頃
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…優しい、そうかな。 そんな事言われた事ないから、ちょっと照れる…な。
[言われて悪い気はしない。 ほんのりと赤くなりながら礼を言う。
それから肉を取り出してメルヤへと渡す。 その際にお代を受け取って。]
うん、じゃあこれシスターにお願い。
お祭りは誰が行ってもいいんだよ。 屋台とかも出るしさ、きっと楽しいよ。
…お祭りで会えるといいな、メルヤ。
[にこりと笑って名前を呼べばじん、と耳が熱くなるようで。]
(73) 2015/05/24(Sun) 22時半頃
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じゃあ僕、仕事がまだ残ってるから。 また…また、ね。
[ひらりと手を振れば教会へと背を向けて。 旅館へと向かって歩き出した**]
(74) 2015/05/24(Sun) 22時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 22時半頃
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[年下だろうけれど、年齢がどうのじゃなくて、人を人として見ることは癖に似ている。オスカーは仕事をしながらこうして余所者の自分にも気遣ってくれる、素敵な人だと、そう思う。>>73]
照れる?ふふ。
[ごめんね、と、だけど心底の謝罪ではなく軽い調子で。 お使いのやりとりを終えれば]
ありがとう、お祭りで――ううん、きっと会える。 またね、オスカー。
[お仕事頑張って、と背中に投げて、 それからパンの買い物をしなければならないことを思い出し、一度シスターに断って保冷庫に肉を収めたあと、買い物に出かけるのだった**]
(75) 2015/05/24(Sun) 22時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 22時半頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/24(Sun) 22時半頃
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──オスカーと>>51──
ええ、ええ。 お願いするわ。 邪魔なんてこと、全然ないんだから、気にしないで!
[甥っこは快く頷いてくれた。 血縁の贔屓目でなく、素直な子に育ってくれたと思う。 若い女の子もきっと放っておかないと思うのだけれど、 なんて気にかけ方は口にチャックだ。]
兎、ありがとうね。 また夕飯時にいらっしゃいな。
[手を振り返して背中を見送り、背袋を背負い直して歩き出した。]
(76) 2015/05/24(Sun) 22時半頃
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──ジリヤと>>67──
[オスカーと別れ、客のところへ向かう道中。 ジリヤの声に振り向くと、いつもの可愛らしい格好に、 雪と泥がくっついてしまっていた。]
あら、あらあら。 こんにちは、ジリヤちゃん。 どうしたの、それ。
[衣類の変化はどうしても気にしてしまうところだ。 まさかこの村で、こんなイタズラを仕掛ける子は居なかったと思うが。 思案する前に、答えは告白された。]
まあまあ。もちろんよ、任せなさいな。 服は大丈夫、シミひとつ残さないわ。 けれど、ジリヤちゃんは怪我はしてない?
[洗って修繕して、それで済む服はいい。 心配が無用だったのならいいのだけれど。]
(77) 2015/05/24(Sun) 22時半頃
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えっ。シメオンくんが? いつの間に、まあ、まあ!
[あ、悔しい。噂の早さで負けるなんて。 なんて思ったのはさておき、これはとても嬉しい話だ。 この村は、人が減ることはあっても、増えることは珍しい。 にっこりして、同じように笑みを浮かべたジリヤにほっこりする。]
素晴らしいわ!良かったじゃない、ジリヤちゃん! なあになあに、あたしも知らないってことは、 ジリヤちゃんに真っ先に会いに来たのかしら! 素敵ね!
[思わず想像を巡らせてしまうのも、 仕方のないことだと思う。 いやいや、確定ではないのだからと自重は必死だが、 効果はあまりない。]
(78) 2015/05/24(Sun) 22時半頃
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[奥から現れた懐かしい顔 >>72 に驚く]
ジリヤ、久しぶりだね。 ここで働いているのか、驚いたよ。
[記憶の中では幼かったジリヤは、成長して美しくなっていた]
主人…パルックさんは、いらっしゃらないのか?
[ジリヤのスカートの汚れ >>50 を見て]
もしかして転んだのか。 怪我をしているのなら、休んでいて大丈夫だよ。 部屋を教えてもらえれば、案内をもらわなくても行ける。
(79) 2015/05/24(Sun) 22時半頃
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もうずっとこっちに居るのかしら。 すぐ出て行ったりはしないわよね? もうすぐお祭りだもの。 そのくらい、居てくれてもいいわよね。
[立て続けに喋ってしまって、はたと気づく。]
あら、あら。 ごめんなさいね、あたしったら。 つい。嬉しいニュースだったものだから、ね。
[ほほほ、と手を口元にあてるが、とても今更だ。]
シメオンくん、大きくなってるかしら。 楽しみね、会えるの。 子どもって本当、ちょっと見ない間にがらっと変わっちゃうもの。
[どうだった?と、ジリヤ視点の感想を尋ねてみる。]
(80) 2015/05/24(Sun) 23時頃
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ええ、ええ。もちろん。 誰にも言わないわ。 お仕事のことでもあるし、可愛い女の子の秘密よ。 ちゃあんと、黙っていますとも!
[胸を叩いて、内緒のお願いには請け負った。
立ち去る後ろ姿に、ほうとため息をつく。]
いいわねえ、可愛らしいわね……
[幼馴染というのは、腐れ縁であることもあれば、 素直に親しい間柄になる切っ掛けともなる。 戻ってきた幼馴染とのやりとりはとても気になるが、 耳をゾウのようにして聞こうとするのは、 淑女として褒められたことではない。
もどかしさに震えて、さあさあと仕事に頭を切り替えたのだった。*]
(81) 2015/05/24(Sun) 23時頃
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[ジリヤ >>72 を見て、もうひとつ、懐かしい顔を思い出していた。 いたずら好きの金毛、あいつも村にいるのだろうか。 どうせあいつのことだから、突拍子もなく村を飛び出したりしているんだろうな。]
(82) 2015/05/24(Sun) 23時頃
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― 宿屋 ―
[久しい顔を見て喜びの余りに「アランおにいちゃん」と呼んでしまった、昔の様に。>>79 あっ、と気が付いた時には既に遅し。小さな悲鳴を呑み込んで、久しく呼んでなかった名前を再び口にして。]
…うん。久しぶり、アラン、…さん。 時々、宿屋のお手伝いをしてるん、です。
[子供のわたしは使っていなかった敬語で辿々しく返事をする。 接客は慣れている筈なのだけど、昔の様にお兄ちゃんと呼んでしまいそうになって。]
主人のパルックさんは、出掛けてて、 直ぐに戻ってくるのでご安心下さいっ!
(83) 2015/05/24(Sun) 23時頃
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[スカートの汚れを指摘されると頬が熱くなるのが分かった。 ぶんぶん、と頭を振って否定する。]
ううん、大丈夫だよ!怪我なんかしてないよ! …ええと、怪我はしてないから大丈夫です。部屋、ご案内しますね。こちらになります。
[と、彼等が泊まる部屋に案内しようとする。転けた際に足でも捻ったのか、矢張りその足取りは危なっかしかった。*]
(84) 2015/05/24(Sun) 23時頃
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─少し前・幼馴染と─
[幼い頃は理由がなくても会いに行ったものだが、今は約束という理由が必要になる。
形は昔交わしたものと何ら変わりないのに、時間とは不思議なものに思えた。]
なら、それも約束しようか。
[「道を踏み外さないように。」>>46 敢えて明るい口調で返せば、見上げる瞳に視線をやって。]
「あの子」にもよろしく。
[まるで子供の戯れ言ひとつ残せば見送ったのだったか。]*
(85) 2015/05/24(Sun) 23時頃
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─「先生」と─
[ジリヤの別れた後。 いつもの店>>19に向かうことにする。 酒場を兼ねた宿屋だが、時折菓子も売っていたような気もしたからだ。
まさかそこに人が集結しているとは思いもしていない。]
ところで先生。 ここの村で最近起きた面白いことはないの? アラン兄がさぁ、嫁さん捕まえて帰って来たとか。
[一度出て行った者が帰ってくることはまちまちではあったけれど、懐かしい土地に訪れれば自然、浮かぶのは昔の記憶。
どこかで噂>>78>>79されているなんて思いもよらないし、 また「新入り」が何処かで世話になっていることすら知らない。]
(86) 2015/05/24(Sun) 23時頃
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こういう「噂」にはおば…ドロテアさんが詳しかったかな。
[足を動かしながら記憶を辿る先。 マシンガンのように言葉を与えられた苦い思い出が蘇る。]
…神様、ね。 ちょっとくらい寝ててもいいと思うんだけど。
[悪さをする度に頭を下げるついで神様にも悪いことを告白する所謂懺悔タイム。
面倒見の良い彼女に恐怖を抱いた瞬間だった。]
…ま。一目見るくらいなら……、
(87) 2015/05/24(Sun) 23時半頃
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………げ。
[遠目に見えるその姿>>81 いや、勘違いだろう。 言い聞かせながら歩くが、]
───っ、と!
[注意が他に向いていたからか足元のぬかるみに足を取られそうになる。 思わず大きな声を出したが、気付かれたかどうか、さて。]
(88) 2015/05/24(Sun) 23時半頃
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ったく、こんなひなびた宿とは―――
[今度は宿に対してグチグチと文句を付けようとして、ふとアランと何やら親しげに話している女性に目をやる。]
……ほう―――ほう。
[透き通るような肌の白さに、まだ若いが整った容姿。脂ぎった男の顔がにちゃりとほころぶ。 そのまま宿の主人の代わりに部屋へ案内される廊下の途中、いくら払えばこの女を侍らすことができるか考える。
アランが知り合いのようだし―――何よりこんな寒村だ。大した額でなくても問題ないだろう。うまくいけば一晩自由にできるかもしれない。 宿についたときの不機嫌顔とは打って変わってニタニタと嫌らしい笑みを浮かべる主を見て、アランは、その隣の女性はどう思ったか。
予約されていた部屋につけば、取り繕ったように「ご苦労」などと声をかけて部屋に入るだろう。]**
(89) 2015/05/24(Sun) 23時半頃
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― 回想/ドロテアと ―
[怪我の心配をしてくれる優しい言葉に元気よく答えた、「大丈夫です。」その時は痛みを感じなかったからだ。>>77 ドロテアに任せたら安心だ。宣言通り、綺麗にしてくれるだろう。針子だが自分自身の為の服は余り仕立てない。明日のお祭りに間に合えば良いけれど――。]
あ、まだご存知じゃなかったですか? はい、嬉しいです。シメオンがまた村に帰って来て。
[子供の頃にたくさん遊んだ、大切な幼馴染み。 「ジリヤちゃんに真っ先に会いに来たのかしら!」という言葉には、>>78]
…ううん。…わたしは偶然会っただけ、なの。 ヴェスパタインさんが一緒に居たから、あの人に会いに行ったんじゃないかな。
[わたしは、シメオンがこの村を離れた時に別れもなかったから。笑顔のまま頭を振る。だけど、ちょっぴり失敗してたかな。]
(90) 2015/05/24(Sun) 23時半頃
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>>81
ううん、ずっとは居ないみたい。 お祭りの間は居てくれる…ようだけど。 また、直ぐに何処かに行ってしまうみたいです。
[笑みに寂しさが滲む。 誤摩化す様に汚れていない顔をごしごしとして、]
いいえ、わたしこそはしゃいじゃって。 …シメオン、ですか。そうですね、大きくなってましたよ。 わたしと同じ位だったのに、身長も越されちゃってました。
[素直に感想を答える。]
(91) 2015/05/24(Sun) 23時半頃
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ジリヤは、>>90 脱字訂正 別れの挨拶もなかったから
2015/05/24(Sun) 23時半頃
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男の子って成長が早いんですね…。
[内緒のお願いには快く頷いてくれた。>>81 赤い顔のままお辞儀をして逃げる様にそのまま立ち去った。*]
(92) 2015/05/24(Sun) 23時半頃
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──シメオンとヴェスパタインと──
[カバンを抱えてえっちらおっちら、 客の元へ向かおうとすると、>>88懐かしい声が聞こえた。]
あら? ……あら!シメオンくんじゃないの! それにヴェスパタイン、出てきたのねえ。 ちょうどいいところに!
[カバンの中にある衣類は彼のものだ。 お得意様がちょうど出てくるとは。]
なあに、2人でお出かけなの? それなら、服は家の方に届けておくけれど。
[なるほど、2人でいると>>90ジリヤに聞いたとおりだ。]
(93) 2015/05/24(Sun) 23時半頃
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久しぶりねえ、シメオンくん! まあまあ、大きくなったじゃないの!
[げ、なんて感想を持たれていたなんて、知らない。 もっと顔を見せて、とうきうきしながら歩み寄っていった。]
いつ帰ってきたの? 昨日?今日かしら!久しぶりねえ!
(94) 2015/05/25(Mon) 00時頃
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─宿屋・一階の食堂─
こんにちは。 パルック叔父さん、ケイトです。
[挨拶をして、食堂の裏手から厨房に入る。 じゃがいもとビーツ、それからトマトの煮える匂いに、思わず鼻をすんすんと動かしてしまう。 振り向いた叔父は、そんな様子に笑って出迎えてくれた。 食べるかい?と掛けてくれる声に、照れ臭そうに笑って首を振る。]
煮込んでる途中でしょう? 今日のケーキ、母さんからレシピ教わったから、オーブンに入れるとこまでやっちゃいます。 …叔父さんは、もう出るとこでした? お鍋、見ておきますよ。
[言いながらエプロンを付け、ゆるく髪をまとめて、手を洗う。鞄から林檎のシャルロートカのレシピを引っ張りだした。 ケーキを焼く準備が終わる頃には、叔父は任せたよ、と言って出て行った。小さな村だ。祭りの準備ひとつにしたって、男手は重宝されるのだろう。]
(95) 2015/05/25(Mon) 00時頃
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ん。お客さん、今日は一組来る予定なのね。 珍しい。お祭りだからかな。 今日は夕方まで叔母さんも居るし、…ああ、ジリヤも来るのね。 じゃあ、一組くらい問題無さそう。
[壁に貼られたメモを確認して、鍋を気にしながら林檎を切り分ける。 湯煎にかけた卵を泡立てて、粉と合わせて。オーブンに入れて、良い匂いが漂い始める頃にはジリヤが来るかもしれない。そうしたら、賄い分のボルシチを少しだけ一緒に食べてしまおうか。
そんな事を考えていると、くぅ、と小さくお腹が鳴る。一人で顔を赤らめる暇もなく、食堂の方から声が掛かった。どうやらお客が来たらしい。]
はぁい、ただいま!
[大きめの返事をして、ケイトはパタパタと厨房を後にする。 宿の玄関から二人の男>>55と、手伝いをしてくれる少女>>72が入って来たのは、その少し後のことだった。]*
(96) 2015/05/25(Mon) 00時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/05/25(Mon) 00時頃
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― 現在/宿屋 ―
[二人を部屋へと案内する。アランと、もう一人の名前はヨアヒムと宿帳には綴られていた。 ヨアヒムにもにこやかに笑いかけて挨拶をした。アランの時は違いすらすらと出てくる接客言葉。>>89]
いらっしゃいませ、ヨアヒムさま。ようこそ、おいでくださいました。遥々遠くから長旅で疲れたでしょう。本日はゆっくりお休みくださいね。
…――?
(97) 2015/05/25(Mon) 00時頃
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[案内する間、ヨアヒムは随分とご機嫌の様子だった。宿についた時の不機嫌さは何処かへ消えてしまったよう。 けれどもヨアヒムの笑みの意味が分からず、わたしは不思議そうに首を傾げるだけ。何故か逃げたくなる視線から目を逸らすだけ。困った様に彷徨う視線はアランへと向けられ。
「ご苦労」という言葉には頭を下げて退出した。*]
(98) 2015/05/25(Mon) 00時頃
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[慌てて敬語を使うジリヤ >>83 に対して、偉い偉い、と語りかけるように微笑み]
すぐに部屋まで案内していただきたい。
[大人として"お仕事"を依頼する。 足取りが覚束ない彼女に >>84 こっそり手を貸しながら]
(99) 2015/05/25(Mon) 00時頃
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[続いて歩くヨアヒムの下衆な笑み >>89 を見逃さなかった] [彼が若い女に目が無いことは知っていたが、まだ未成年のジリヤに対し、どんなことを考えているのだろうか]
お食事のほうは、手配しておきますので。
[ヨアヒムとジリヤの間に割って入るようにして、言った]
(100) 2015/05/25(Mon) 00時頃
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[先ほど厨房で見た女性 >>96 を思い出しながら]
ああ…思い出した。ケイトだ。
[昔は本ばかり読んで過ごしていた子だが、今も変わっていないのだろうかと思う。 料理を注文するときに、もしかしたら顔を合わすかもしれないが、]**
(101) 2015/05/25(Mon) 00時頃
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─先生とドロテアさんと─
[ 見つかったか。
まるで粗相をした子供の頃のように眉を引き攣らせたのは一瞬。 すぐ様にこやかに口角を上げてみせた。]
や。ドロテアさん。 変わりないようで良かったよ。 みんなも元気? オスカーも、そろそろ良い歳になったのかな。
[届け物関連や出先についての説明は先生に任せるとして、たじたじとさり気なく踵を後ろへ忍び込ませれば追撃>>94]
今日、だよ。 そんなに変わってないと思うけど…おばさん老けた? ね。先生。
[距離を詰められたのなら諦めて、早々に答えれば視線をやり。 口走る余計なことに自覚するのはもう少し後。]
(102) 2015/05/25(Mon) 00時頃
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[偉い偉いと子供を宥めるような微笑みにちょっとだけ、むっ。>>99 けれど、そんな笑みも懐かしくて。子供扱いされても許してしまう。]
はい、今直ぐご案内します。
[今度はきちんと対応出来た。笑顔も完璧。 手を貸してくれたのには嬉しくて口元が緩んでしまった、えへへ。]
[ヨアヒムとわたしの間に割って入るようなアランに、少しだけ安堵する。>>100 同時にそういうところお兄ちゃんは変わってないのねって安心したの。*]
(103) 2015/05/25(Mon) 00時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/25(Mon) 00時半頃
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[近づいてみれば、成長は明白だ。 あの頃はこーんなだったのに、と手を下げて見せるが、 これは記憶より下を示してしまったかもしれない。 些細なことだ。]
ええ、ええ。 あの子も大きくなってるわよ。 何年たったかしら。2年?3年?もっとかしら! よく帰ってきたわねえ、ほんとに。
[にこにこしながら横に並び、 最後の一言にきゅっと唇を引き結んだ。]
んん。んんん? 何かしら、今、シメオンくん……
[じろり。 片眉上げて、それからゆっくり笑顔になって、見つめる。]
(104) 2015/05/25(Mon) 00時半頃
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言葉には気をつけないと、駄目よ?
[肩を、ぽむ。]
(105) 2015/05/25(Mon) 00時半頃
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女性には、特に、ね。 ジリヤちゃんにもそういうこと言ったんじゃないでしょうね? 駄目よ?
[再度言えば、気持ちはようく伝わるだろうか。
近づけた顔を離して、さてと、と周りを見る。]
戻ったばっかりなら、疲れてるでしょうね。 ちゃんとご飯を食べて、休んでちょうだい。 積もる話はたくさんあるでしょうけど、休息も大事なんだから。
あたしも聞かせてもらいたいわ。 外のお話を聞ける機会なんて、そんなに多くないのだし。 どうして出て行って、どうして帰ってきたのかなんて、 教えてもらえるかしら?
[今度は純粋に、戻ってきた村の仲間を歓迎する笑顔だ。 無理強いはできないけれど、ぜひとも、と期待を込めて見つめた。**]
(106) 2015/05/25(Mon) 00時半頃
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― →宿屋、厨房 ―
[ひょこ、ひょこ。捻挫の手当をする為、ほんの少しだけ足を引きずって歩き始めた。 けれども食堂の方から漂う甘い香りに誘われて、ついつい。わたしの足はそちらへと向ってしまう。 厨房へと顔を出せば、林檎の甘い匂いで包まれていた。]
わあ、ケーキを作ってるの…?もしかして、お祭りのお菓子…? それにわたしの大好きなボルシチの匂いもする!
[ケーキの焼ける匂いのするオーブンに、ボルシチを煮込む鍋。 そして、ケイトの頭を見つける。足の痛みも忘れて彼女の側へと駆け寄った。]
とても、美味しそうだね!*
(107) 2015/05/25(Mon) 00時半頃
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─食堂→厨房─
[食堂には、数名のお客が軽食を取りに来ていた。 とは言っても、外から訪れるものもほとんどいない小さな村だ。一組いるという宿泊客以外は、みな顔見知りなのだけれど。
注文と配膳を終えて厨房に戻り、鍋の火を止める。 中のボルシチはちょうど良い塩梅で、忘れていた空腹を思い出す。と、後ろから掛かる高い声。>>107
振り返ればそこにはとろけそうな笑顔のジリヤの姿。 宿泊客の案内をしてくれていたのだろう、労おうとして、彼女の妙な歩き方に気付く。よくよく見れば、綺麗な織りのスカートも、所々汚れてしまっている。]
ええ、林檎のシャルロートカを…、ねえ、ジリヤ、そうじゃなくて。 貴方、もしかして転んだ?足痛いんじゃない…? 手当をしないと。見せて。
[また%]んだ?の前半を飲み込んで、ジリヤに駆け寄る。 手近な椅子を引いて座るよう促すと、足元にしゃがみ込んだ。スカート、少し捲るよ?一応、声をかける。 ジリヤが許すなら、そのまま手当もしてやるつもりだ。]*
(108) 2015/05/25(Mon) 01時頃
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[飯でも食った後に店にでも寄るかとうなづきつつ、自称一番弟子を連れて外へ出た。 灰色の空は、僅かな日の光。雪交じりの風は多少ゆるんではいるが、それでも冷たい。
久しぶりに友人と言葉を交わすらしいシミーシカを見守りつ、素直な挨拶に目を細める。 危なっかしく去っていく姿が急に雪の中に沈むのが見えて、思わず苦笑い。]
[他愛のない世間話と共に店へと向かう途中、シミーシカの問いに思わず噴いた。]
まぁ、帰ってきたっちゃ、帰ってきたんだがな。
[流石にあの肉包子が嫁は無いだろう…と、同行者の風貌を思い起こしてちょっとうんざりした顔。 そこで行きあった洗濯屋さんに、いつものように挨拶をした。]
あぁ、出来てましたか。ここんとこ冷えるし、大変だったんじゃ? シミ、とれました?
[別にかさばる荷物でもないし、と洗濯物を受け取り、流れるようにシミーシカへ手渡す。 そりゃそうだ、飯をおごってやるつもりだし、そのくらいは働いてもらわねば。]
(109) 2015/05/25(Mon) 01時頃
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[アランに遮るように食事の件を言われ>>100一瞬鼻白む。]
あ―――あぁ。 ……肉と酒だ、わかったな。
[ふん、と鼻を鳴らしてアランに銘じると自分は部屋の椅子にどっかと座りこむ。 そのまま食事の支度が出来上がるまではニヤニヤといくら詰めばあの女は靡くだろうか、はたまた反応からして生娘だろうかと下卑た妄想をしていた。]**
(110) 2015/05/25(Mon) 01時頃
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