298 終わらない僕らの夏休み!
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/08(Sun) 00時半頃
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― 9月1日5回目:昨日の回想、プールで ―
[あたしは昨日を思い出す。 これはあたしにとって、大事だったから。]
(13) 2019/09/08(Sun) 01時半頃
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そ、そうかな。 (>>3:287)
[スタイルについては心配しなくてもいいらしい。でもあたしはなにせ、こんなだから次から次へと、下着の好みがばれるだの、日焼けが少し気になるだの考えている。けど、それを一旦仕舞う。]
…………うん?うん。
[思ったより薄情?(>>3:287)(>>3:288)
それがどんな意味なのかまだわからずあたしは千早ちゃんの言葉を聞く。 臆病なあたしは、「もしもああなってしまったら」「もしもこうなってしまったら」と、次から次に悪い想像を思い浮かべていた。
みんな大丈夫『かもしれない』で待つことを、まるで『仕掛けを確かめる』みたいに『誰か死ぬまで放っておく』みたいに思えて、あたしはやたらと気にしていた。 秋山先輩が溺れたことが存外堪えていたらしい。]
(14) 2019/09/08(Sun) 01時半頃
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……あたしは、さ。 今日失敗しちゃいけないって、思ってて。
[この世には『取返しのつかない失敗』というものがたまにあって、人が死んだりするものは、だいたいそれに類するものだ。たとえ次の繰り返しで生き返ったとして、やっちゃいけない事に類するとあたしは、一応判断していた。 ……けど、それを理由にまごまごと動けなくなっているんじゃ、元も子もないんだけど。]
……、明日に任せて、いいのかな。
[今日を楽しんで、いいのかな?(>>3:289) 千早ちゃんは勝気な笑みを浮かべて、大きく腕を広げた。 濡れた制服同士がくっついた、湿っぽいハグになった。]
(15) 2019/09/08(Sun) 01時半頃
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[先輩なのに情けない。 ……それだけは、後回しにしよう。 千早ちゃんの言葉を無下にしちゃいけない。]
……千早ちゃんは、あたしがそうしても 許してくれる?
[あたしは一つだけ確認をとって、背中を押された。 千早ちゃんのハグと後押しは、あたしに力をくれた。]
(16) 2019/09/08(Sun) 01時半頃
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秋山先輩、 ……泳ぎ、教えにきました。
[あたしは秋山先輩の傍に行き、テレくさがりながら言った。 『大丈夫、みんな透けてる!』と千早ちゃんの後押しを思い浮かべる。
……てか、秋山先輩、さっき喜んでたけど。 どういうテンションでそうしてくれたんだろ。
秋山先輩の気持ちなんて、1から10までなにもわからない。 でも、今日は。勇気をもらったから、頑張ろう。**]
(17) 2019/09/08(Sun) 01時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/08(Sun) 02時頃
CC レイは、メモを貼った。
2019/09/08(Sun) 12時半頃
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― 9月1日5回目 ―
[あたしの9月1日は、あたしを少し寝坊させる。 冷房が効きすぎていて、家は静かだ。
スマホがメッセージを受け取った。 着信音であたしは目覚めた。
今日も9月1日をスマホは示している。
4回目の秋山先輩は『無事溺れずに済んだ。』 あたしはすごくほっとしていた。 きちんと未来は変えられた。 だから今日も溺れずに済むようにしよう。
根岸と研人がその後、あぶない目にあった話もきいていない。少なくともあたしはそうだ。 4回目知ることができなかっただけっていう可能性も、あるかもしれないけど……。]
(25) 2019/09/08(Sun) 13時半頃
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― 自宅 ―
[メッセージは、出口先輩からだった。 なんか……学校の有名人っていうか、努力して結果をだしてきた偉い人が、あたしなんかに連絡をくれているのが不思議な感じだ。ほんとなら有り得ない。 ただの9月1日なら、出口先輩はあたしに連絡なんて寄こすわけがない。
出口先輩はこのループする9月1日を覚えている。 そして、メッセージの内容は――
生徒会長は忘れてしまったという内容だった。]
(26) 2019/09/08(Sun) 14時頃
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[あたしはどきっとした。
生徒会長は、根岸が繰り返しを忘れたかもしれないことをみんなに教えずにいた。 『怒ったかも』止まりだった。 (9月1日4回目のあたしは、彼がそのことについて、嘘までついていたことを知らない)
あたしは静かにそれにモヤモヤしていて。 根岸が誰かが何かを忘れてしまったことをあんなに怖がっていたことを思い出してしまって。
八つ当たりのように
『そんなにあっけらかんとしていられるなら。 誰か忘れるなら。 会長が忘れてしまえばよかったのに』
と確かに思ったからだった。]
(27) 2019/09/08(Sun) 14時頃
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[昨日「楽しそうな澪先輩のほうが好き」と千早ちゃんが言ってくれた。(>>21) あたしは全然楽しくない澪先輩の思いが実現してしまったことをふがいなく思う。ひどいと思う。あんまりだと思う。 ……昨日、千早ちゃんがかけてくれた沢山の言葉を無駄にしてしまってはいないだろうか。
出口先輩に返事をする。
『 おはようございます。 教えてくれてありがとうございます。 』 『 昨日も忘れちゃってた人は、 やっぱり今日も覚えてないみたいですか? 』
それからすぐにグループチャットも動きはじめた。 千早ちゃんだ。 ……よかった。あの子は覚えていたんだ。
『 おはようございます。昨日楽しかったです 』
秋山先輩も会長も忘れてしまってるなら、泳ぎの練習、意味なくなっちゃうんだろうな。]
(28) 2019/09/08(Sun) 14時半頃
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[今日はどうしましょうか? その問いについて、あたしは少し考える。 あたしのしたいことは、9月1日の一番目からその実同じみたいなところはある。 愛海先輩のやりたいことリストは残りは1コかな。
『愛海先輩BBQどうしますか?』
忘れちゃってて、愛海先輩のやりたいことリストをしらないなら、水泳部関係の連絡にも見えるかも。]
(29) 2019/09/08(Sun) 15時頃
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[あたしは千早ちゃんに個別でメッセージを入れる。
『 愛海先輩の やりたいことリストっていうのがあって 』
『 昨日のプールもそうだったんだ 理由書かないで誘っちゃったから いきなりだったよね 』
『 千早ちゃんは何か、 やっておきたいことない? 』
と書いた。 あたしは出口先輩と千早ちゃんの『忘れ物の話』のことをしらずにいて、あまり深く考えてはいなかったんだけど。 ただ、相手が先輩ばかりだと自分のしたいことを言うのはちょっと憚られるかと思ったのだ。]
(30) 2019/09/08(Sun) 15時半頃
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[あたしの制服は、濡れる前だから当然乾いている。
昨日の制服姿で入ったプールを思い出す。 出口先輩には「帰り知りませんよ」なんて言ったのに、あたし達のほうがそうなってしまった。
濡れて張り付く布が気持ち悪いのに、ばかをしたことそのものは、楽しかったな。あんなのしたことないし。
千早ちゃんの後押しで、あたしは秋山先輩との水泳の練習からは楽しく過ごそうとした。
一緒にいられてうれしかった。 話す内容があってうれしかった。 秋山先輩が無事で、うれしかった。
帰ってみんな制服どうしたんだろう。 ループするから大丈夫って適当にしたのかな? あたしはというと、両親には別に怒られなかった。 いや、別に怒らない家というわけじゃなくて。 『見つからなかった』のだ。今日も家は静かだ。]
(31) 2019/09/08(Sun) 15時半頃
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― 自宅 ―
[起き出して、歯磨きをしている間に千早ちゃんのメッセージに気付いた。(>>34)(>>35)(>>36)(>>37) ぽつぽつと連続して送られてくるそれをじっとみている。
出口先輩のこと。 『やりのこし』のこと。 更に続けて、
やりたいことなんかなくて、
明日が来てほしいことが書かれてた。]
(47) 2019/09/08(Sun) 19時頃
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[やり残し。
あたしはそれに何か、引っかかるような感覚があったのを、わからず後回しにする。……これについては、じゃあ、出口先輩に直接きいたほうがいっか。]
『 そっか。じゃあ出口先輩に聞いてみるね 』 『 千早ちゃんから聞いたって言っても平気? 』
[……やりたいことはないって、そうだよね。
なにせあたしたちには『何もわからない。』]
(48) 2019/09/08(Sun) 19時頃
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[あたしが知ってるのは、愛海先輩に教えてもらった願い川と叶い橋に纏わる昔話くらい。
あの日は秋山先輩のことで完全にいっぱいっぱいだった。 もしかして千早ちゃんには共有されてないかも。
このまま9月1日を続けて、みんながわからなくなるだけ? みんなが分からなくまるまでの、ロスタイム。 ……いやな想像をしてしまった。
秋山先輩には死んでほしくないってことだけは、あたしのとりあえず一つやりたいことだけど……。
……2回目の時はやり直すチャンスとか思ってたのにな。]
(49) 2019/09/08(Sun) 19時頃
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『 そうだよね… 出来ることもわからないし、 やりたい事っていってもだよね 』
『 明日、来るようにしたいね あとでまたお話しよ 』
[千早ちゃんに相談してもらったことを思う。
彼女は勇気を出して、覚悟をきめて、告白している。 そして、返事を待ってる。……]
(50) 2019/09/08(Sun) 19時頃
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レイは、千早ちゃんに背を押してもらった感触を、振り返った。
2019/09/08(Sun) 19時頃
CC レイは、メモを貼った。
2019/09/08(Sun) 19時半頃
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[グループチャットに愛海先輩の返信。 よかった。愛海先輩も覚えてるらしい。 もう十分とあるけど…… まあ、BBQてなると準備とかもしないと。
メッセージには 『他にこの夏やりのこしたことがあったりする人』 とある。
なら、出口先輩のやり残しについての考えも聞けるかも、とわざわざ聞いたりするのはやめておく。]
(55) 2019/09/08(Sun) 20時半頃
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[……あたしは正直迷った。
あたしのは、やり残しっていうか。 なんていうか。
二年水泳部の友達とのグループチャットが動いている。 今日ってわけじゃないけど、あたしがぐずぐずしてるから、早く告れと応援してくれてた友達たちだ。
今年の夏休みはがんばろ、と応援してもらっている。 「そういえば、今年の夏休みの最後は神社の祭がやってるよ」……なんてわざわざ教えて貰っていて。
少なくともグループチャットに書くのは抵抗がある。]
(56) 2019/09/08(Sun) 20時半頃
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[続けて、颯成からのメッセージ。 颯成はBBQ、やりたそうだ。 うんうん考えているうち、あたしはだんだん自分が逃げ腰になっていくのを感じている。
迷いながら、グループチャットにメッセージを打つ。
『 颯成やってみたいの?ならそれもいいかも。 』
『 どうするにしても、 覚えてる人で一旦集まりませんか? 』
と提案した。]
(57) 2019/09/08(Sun) 20時半頃
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[グループチャットに新着。 あたしは外に出られる準備を済ませつつある。
内容をみると、一番最初に来た『願い川と叶い橋に関する伝承』は、あたしが既に愛海先輩に教えてもらってること。図書館で根岸と見て、気味が悪くなったのをよく覚えている。 さっき、千早ちゃん達にも伝えておこうかと思っていたものだった。]
(66) 2019/09/08(Sun) 22時半頃
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[二つ目は、しらない話だった。 すでに9月1日のループのことを忘れてしまった生徒会長からのメッセージ。
誰かの明日を引き換えに、ループが発生する。
……らしい……?
どう……いうことだろう……。 誰かの明日を引き換え……?
誰かに聞いたか、それとも会長が何か見つけた? グループチャットが出来た最初のほうでだけ、会長がチラッとしていた夢枕の話が頭をよぎる。それきり夢枕についての話は全然きいていない……。
会長は忘れてしまった。きっと聞き出せない。 この辺りももう昨日の時点で知ってたってことなのかな……確信がもてなかったからみんなには秘密にしたってこと?根岸のことも変に言いよどんでいたけど関係ある?(あたしはすでに混乱しているといっていい状態だ)
『明日を引き換え?』……意味はわからない。明日がこない理由がそれ?引き換えってことは、ループを忘れてしまうことに関係しているんだろうか。]
(67) 2019/09/08(Sun) 22時半頃
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[三つ目はかわいい字でいっぱいの画像だった。 ヒナコさんがまとめてくれたレポート、とのこと。
先輩こんなことしてくれてたんだ。……このレポートを愛海先輩が送ってくるってことは、雛子先輩も忘れてしまった、ってことなんだろうか。
なにかの本のコピーや、地図が重なったもの。 どうやらこの町の水路的なものが願い川に通じている、というものみたいだ。
『ここ、私が事故った場所』とある。]
(68) 2019/09/08(Sun) 22時半頃
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[すこし頭がぼんやりするような、新しいわけのわからない情報で混乱しているような。 うまく事態を飲み込めずにいる。
あたしが返信したのは、こうだ。
『 引き換えってみんなが 忘れてくことと関係ありますか?』
『 雛子先輩すごい。 事故って何かあったんですか? 』]
(70) 2019/09/08(Sun) 22時半頃
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[集合の提案にあわせ、愛海先輩からの具体的なお願い事が添えられている。(>>62) 『9月1日が終わり、9月2日が訪れますように』と紙にかこうという内容だ。
すでにわけのわからない状態だから、なんでも出来ることはしたい。あたしはそれに『お願い事、わかりました。あたしも書いていきますね』と返事する。あたしは紙とペンを用意した。
七夕の短冊みたい。もうずいぶん経ったけど……
颯成のいう商店街横の空き地に集合で、あたしはとりあえず了解した。
『じゃあ空き地で』と返事をかえして、家を出ることになる。**]
(71) 2019/09/08(Sun) 22時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/08(Sun) 23時頃
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― 家の外へ ―
[あたしは、とくに迷いもなく、その内容をあっさり紙にかいた。
どういうものに書くのがいいのかわからない。あたしはわからないなりに、殆ど使わず余りっぱなしの水色の便せんに、その内容を書いた。あたしの字はたびたび小さいと言われるけど、今回も余白がすごい……でも、いっか。
愛海先輩からのメッセージにあったやり残し。そういえば……あれに返事してない。でも、あそこにはちょっと書く勇気なくて……。 あたしのやり残しはやり残しのまま。 けど、それをあたしはそれを些細なことと片づける。
そんなことより9月2日がきてほしい。みんな不安だろうし。
家を出た。あんまり一人でいたくないのもあって、すぐに。 商店街横の空き地に向かって歩いている。
外には法被のおじさんがやっぱり歩いている。 5回目のお祭りをしようとしてる。 空には昨日と同じような雲と、昨日と同じような色の空が広がっていて、天気も昨日と同じ晴れだった。
颯成も近所だから、もし姿を見掛けたら、空き地へ一緒にいって皆を待とう。**]
(75) 2019/09/08(Sun) 23時半頃
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― 空き地 ―
[颯成と合流して商店街を歩いてきた。 途中で自販機で水をかった。 一番乗りしていたのは千早ちゃんだった。(>>83)]
おはよ、千早ちゃん。
[あたしは結構さみしがりのところや、こわがりなところがあるのだろう。もうひとりと合流できるだけで、すこしほっとしている自分を感じる。 みんなを待つ間の雑談がてら、個別メッセージで交わした話を持ち出した。]
まだ出口先輩の忘れ物の話、聞けてないんだよね。 来たら聞こうとおもって。
[合流して質問してみたら、もしかしたら教えてくれれば聞けるのかもしれないけど。いまはまだ、あたしは出口先輩の夏と繰り返しに纏わる話をしらない。(>>86)]
(92) 2019/09/09(Mon) 04時頃
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………
[あたしは愛海先輩や千早ちゃんに言われていた『他にやりたいことがある人がいれば』を思い付く。 試すのはこわい、と思っていて、まだチャットには書いていない。 文字にした端からびびって消しちゃってダメだった。]
昨日、プールで千早ちゃんさ。 『結末知ってる人が勝手に変えてもいいのか迷った』 って話してくれたじゃない?
[秋山先輩の『溺れる』という結末を、勝手に結果を知ってるものが変更してもいいのか迷っていたということについての話だ。(>>20)]
考えてみたんだけど。今日も。
あ……き山先輩さ。 今日もあたし、川に近づけないようにしたいのね。
(93) 2019/09/09(Mon) 04時半頃
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[だから、あたしは秋山先輩を多分誘ってみるべきなのだ。 あたしはどうにも、日付け毎に言い訳を探してしまう臆病者で……]
千早ちゃんて、 どんな風に勇気出してる?
[これでも、昨日泳ぎを教えたことや、この奇妙な繰り返しのなかでかけてもらった言葉が積み重なって出た言葉だった。
今日もまた、9月1日がループしていることを忘れている人がいて、あたしは会長がいなくなって、ああ、ひどい事を思ったなとさえ思った。もう『巡ってきた今日を楽しむ』資格は持っていないのかもしれなくて。
まぁ、結果楽しそうな澪先輩になれるのかはわからない。 もし興味がなかったら、あっさり断られるのだろうし。(>>0:6)
あたしは千早ちゃんと正反対で、どうにもぐずぐず逃げ腰で、気丈にいられるわけもなく、取返しのつかない大失敗がこわくてこわくてしかたない。そういうこれまでだったから、あたしはずっと憧れていた千早ちゃんの勇気の出し方を聞くことにした。**]
(94) 2019/09/09(Mon) 04時半頃
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― 空き地 ―
全員の夏の未練的な……?
[9月1日の真っ青な空の下、千早ちゃんは少し困ったように曖昧に笑っていた。
多分、千早ちゃんは出口先輩との会話の内容を教えてくれていて、これは『この9月1日が誰かの未練のせいで続いているかもしれない』なんてもしもの話。
もしもにしか、なりようがない。 誰も『この理由で続けているんだ』とは教えてくれないのだから、わかりようがないんだもん。
もしかしたら『誰かとつながっていたくてループをさせている』のかもしれないし、『この夏に忘れ物がある』のかもしれない。誰もそれに答えない。]
(105) 2019/09/09(Mon) 15時半頃
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[願い川は、今日も町のあちこちと繋がって、 ただ静かにそこにある。]
(106) 2019/09/09(Mon) 15時半頃
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[じゃあ、いよいよ未練めいたものを残しているのは、あたしのものと、しいて言うなら愛海先輩のBBQと、出口先輩が何かあれば?(出口先輩の未練は、9月1日じゃ解決しないことをあたしはまだしらないけど)
逃げたい気持ちはあるのだけど、連日かけてもらった言葉があたしの逃げそうになる脚を引き留めている。
朝、千早ちゃんは言っていた。『それより、早く明日が来てほしい』って。
千早ちゃんは『このループのせい』で、前に進みようがないままでいる。千早ちゃんの大事な返事は、明日もらえる約束だった。]
……じゃあ、あたしの分くらいは せめて解決しようと試してみないと。
(107) 2019/09/09(Mon) 15時半頃
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[にーっと笑った千早ちゃんが『今すぐが一番お得じゃないですか?』という。
『もし断られたら?』は、あたしの得意分野だ。 だからそれは、千早ちゃんに心配してほしいことじゃない。 あたしは、なれるものなら、目の前のこの子みたいに少し無鉄砲になってみたいと思っていた。]
――そっか。
そうかもね。
[ありがとうとお礼も添えて、あたしは頷いた。]
(108) 2019/09/09(Mon) 15時半頃
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[本格的にBBQの準備をしようか、なんて千早ちゃんと颯成と話していたら愛海先輩も到着だ。 さっき届いていた返信のことも、お願い事をかいた紙をどうするかも、気になってる。]
愛海先輩おはようございます。
[愛海先輩はクーラーボックスを抱えていた。 これは多分、やることになりそうだな、BBQ。]
先輩、お願い事、書いてきました。 あの紙どうするんですか?
(109) 2019/09/09(Mon) 15時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/09(Mon) 15時半頃
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[千早ちゃんが言う通り、あと半年もすれば、秋山先輩は卒業するし、受験シーズンに殆ど三年生はきてないかもしれないし。今一番仲良くしてる部活同じの友達あたりも、千早ちゃんと同じようなことを言う。]
そう……だね。皆にも言われます……。
時間が普通に戻ったら、 めっちゃ一日早く感じそうじゃない? [苦笑いの顔が見えたので、また毎日1日づつ日々がすぎる普通の日々の話に変えてしまおう。]
コンロとか炭とかいるよね?けっこう大荷物だ。
焼くのも、どこでしよっか。 川?公園とか?
[BBQ、部活の子たちとはしたことあるけど、その時も友達の家でやったしなあ。家族とはしたことないし……]
あっ、あたしもこれ……。
[千早ちゃんが紙を取り出すのに続いて、折り畳んだ便箋ひとつ取り出した。]
(112) 2019/09/09(Mon) 16時半頃
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― 空き地 ―
え。レンタルとかもしておいてくれたんですか? すご。ありがとうございます。
[だから彼女は少し到着が後になったのだろう。 うーん、ループするとすっかり決め打ってしまえば、好きなものも食べたい放題だ。あまり気にせず美味しいものを食べるのもいいのかもしれない。とはいえ、9月2日がきちんとやってきて、お財布がすっからかんになっていたとして昨日の自分に文句もいえないけど。
さて――場所も決まってしまった。 いよいよ逃げ隠れはできない。]
花火した公園、ですね。 や、なんかBBQっていえば山か 水辺のイメージあって……。
(119) 2019/09/09(Mon) 17時半頃
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[堂々とやってきた愛海先輩にも白状することにきめる。 別に先輩に内緒にしたかったわけではない。 あのグループチャットで言うのが憚られたのは、文章にできなかったのもあるけど、会長とか雛子先輩とか出口先輩とか、ほら……なんか恥ずかしいじゃないか……お気持ち表明みたいな……。] ………えと、 秋山先輩を、BBQに、誘っていいですよね? 溺れちゃやだし。 他のみんなも、誘ってみるわけだし………
[まごまごと言う。水泳部の人にはけっこう知られているのだが、あたしは秋山先輩に片思いをしている。]
………ほんとは、お祭りに誘おうと思ってたんです。
[なんて、まごまごと返事をした。]
(120) 2019/09/09(Mon) 17時半頃
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[そして、あの願い事を書いた紙をどうするのかをきき、ああ、とあたしは頷いていた。]
ああ、『願い川』だから。
[灯篭流しみたいなイベントだと愛海先輩が言う。 愛海先輩が纏めていた伝承関連のルーズリーフにも、随分死にまつわる話が多かったようだ。言い様も丁度いいといえば、丁度いいのかもしれないな。 9月1日、この時のあたしはまだ、この9月1日に『死者』が関わっているとすら、まだ知らない。]
じゃ、流すのは橋からにします? 『叶い橋』だし……
[願いが『願っただけ』で終わっちゃ困る。 叶わなければ意味がない。 あたしはそれに妙な既視感を感じている。
愛海先輩に紙を手渡して、願い川で溺れた秋山先輩のことを考える。近づけないように「まずは」あたしには、することがある。]
(121) 2019/09/09(Mon) 17時半頃
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レイは、マナが昨日プールでめちゃめちゃ青春をしてたことを思い出す。
2019/09/09(Mon) 17時半頃
レイは、千早ちゃんには感謝しきりだ。
2019/09/09(Mon) 17時半頃
レイは、オスカーの体調もちょっと気にしている。水分とって落ち着いたかな?
2019/09/09(Mon) 17時半頃
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[今日の予定がきまった。 BBQにみんなを誘い無事に解散したあと希望者で願い川に叶い橋から願いを書いた紙を流す。
あたしはそれで納得し、秋山先輩に送る文面を考える。 文面を考えながら止まる手。でも、『早い方が得だ』という千早ちゃんの教えに従うことにして、考え込むのは敢えてやめてみることにした。
『 秋山先輩、BBQやるんですけど来ませんか? 出口先輩とかもいますよ。』
あたしと出口先輩てなると、当たり前に意味不明だろうから『何のあつまり?』て返事があって、『俺祭行こうかと思ってたんだけど笑』と返事がある。
まだ、色よい返事が貰えなさそうな気配……『具材のリクエスト受け付けますから、遊びにきて下さいよー』と更に続ける。まだ秋山は若干面倒くさそうにしていて………]
(129) 2019/09/09(Mon) 21時半頃
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[ たった、ほんのそれだけ。
あっけなく、 結果すら無関係にあたしの願いは成就した。
あたしの未練は『解決できた』ともいえる。 ]
(130) 2019/09/09(Mon) 21時半頃
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[これで明日がこないなら?
きっとその場合、あたしのやり残しとは、自分でも考えていないようなところにあったのだろうから。
それはまた、もし明日がこなかったら?の話だ。]
(131) 2019/09/09(Mon) 21時半頃
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[ああ、9月1日の宍井澪はまだ気づいていないらしい。
こんな、たったこれっぽっちのことで、
この街は今日もループしていたことに。]
(132) 2019/09/09(Mon) 21時半頃
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[9月1日のあたしはそれも気づかずに、じゃあなんていえば来てくれるかなを、必死になって考えている。
千早ちゃんや愛海先輩の助けが借りられるのなら相談もして、どうにか秋山先輩をBBQに誘うことが出来た。
雛子先輩へのお誘いは、出口先輩や千早ちゃんに頼むことになったのかな。(けど、ずっとメッセージはないままだ。返事には期待できないのかもしれない)生徒会長も出口先輩か愛海先輩あたりが丁度いいだろう。あるいは、秋山先輩にやってもらうのもいいのかもしれない。
研人と根岸も誘ったほうがいい、となって、塾用のグループメッセージを使って、千早ちゃんと二人多少強引に引き込もうとすることにした。
『BBQやるから来てよ。めっちゃ肉食べれるよ。』
と書く。研人あたりが食いついてくれて、流れで根岸を誘ってくれないかなあとたしは期待しているけど………]
(133) 2019/09/09(Mon) 22時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/09(Mon) 22時頃
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― 公園 ―
[バーべキューの準備をして、3度目の9月1日に花火をした公園に行った。 愛海先輩がレンタルしたバーベキューセットをセッティングして、必死に風を送って炭に火をつける。
愛海先輩持参の肉や魚介や野菜に加え、商店街で他に食べたい食材があれば買い足し、重たいから飲み物を分けて持った。
謎のあつまりだったから、秋山先輩だけでなく、首を傾げた人もいたと思う。
誰か気づいていた人もいるかもしれないけれど。 ここに居る人全員は、有名人だからって理由なんかも含めて、あたしにとっては、みんな知っている人だった。
巡る9月1日の忘れ物だったのかもしれないし。 或いは、9月1日のあたしがあずかり知らぬどこかで何かを望んでいたのかもしれないし。 所詮、あり得ない繰り返しのことだから、明確な理由なんて、わかりっこなかったのだけど……]
(134) 2019/09/09(Mon) 22時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2019/09/09(Mon) 22時半頃
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― 公園 ―
[もう網の上には色んな食材が置かれて、じゅうじゅう焼き始められている。
颯成や愛海先輩にも、あたしが勝手に好きな人を知られてしまった後だ。 どうやら愛海先輩は、ホントにこのループを青春として楽しもうとしている変わった人らしい。 空き地でどんぐりみたいに丸い目をすこし大きくしたあとは、その言葉通りにあたしの恋を応援してくれているようだった。
あたしのお皿には、二人分の食べ物が乗る。 どんぐりみたいに丸い目は、今度は秋山先輩のほうを視線で示していた。
どうやら、彼女なりに考えてくれたらしい『あたしと秋山先輩を二人きりにする方法』をためしてくれていたらしい。
あたしは愛海先輩にすこし顔をあかくして、どうにかぎくしゃく頷いて、秋山先輩に食べ物をすすめにいった。]
(138) 2019/09/09(Mon) 23時半頃
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― 公園のバーベキュー ―
[あたしは、弟みたいに思っている颯成に、視線でそっと応援されたりしながら、秋山先輩とならんでお肉や野菜を食べていた。
これは、今日まで今日を覚えていたみんなには秘密。 あたしは少し、欲張ったんだ。
みんなに聞こえないように、 こっそり一度、夏のやり残しを絶対に残さないよう、 ためしてみた。
「これが終わったら、 一緒にちょっとだけお祭を覗きにいきませんか」
あたしはそれを 秋山先輩にあっさり断られた。(>>0:6)]
(150) 2019/09/10(Tue) 00時頃
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[どうせ忘れてしまうのだから、大丈夫。 あたしも本当は今日なんて迎えられてない。
ただ、根岸に少し、 嘘つき、と、* 思っただけ。*
(>>0:16)(>>+54) ]
(152) 2019/09/10(Tue) 00時頃
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