人狼議事


126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜

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【人】 風来坊 ヴェラ

[突き出された>>26小手。その動き目にし、思わず体の力が弱まる。
 実際にできるかどうかは分からない。
 だが、魔物の首を完全に引き裂こうと狙って打ち出した攻撃ではあったのに。
 今の力は弱く、仮に噛みついたとしてもさしたる効果は得られなかったことだろうが。

 右手の気配には気づいていない。
 それでも、迷わず反転し、先ほどと同等の距離>>11を取ろうと試みる]

(28) 2013/06/17(Mon) 02時頃

ヴェラは、試みる>>28……が、どうか

2013/06/17(Mon) 02時頃


【人】 風来坊 ヴェラ

[雨により赤く色づいた背を襲う、紅い魔物>>2:189の切先>>30
 狼の背が切り裂かれ、紅い筋が描かれる]

 「逃がさない」と言うならば、もっと深く切り込まねばな。
 まぁ、私も人の事は言えないが>>28

[着地した時には、再び人間の姿へと戻っている。
 傷は、およそ深くはない。
 はて、何度も性懲りもないが、確かな隙ではあったはずなのに。動きが鈍ったようにも感じたが。
 おそらくは、瀕死のツェツイーリヤの傍にいる彼をじっと見つめ、問いかけた]

 ヴェスパタインを殺ったのは、お前か?

[気づいたことは、常に直球で問いかける性は変わらない]

(33) 2013/06/17(Mon) 02時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

 私がじゃれつくと、その体制になる癖は変わらんな。
 …………イアン。

[あの動き>>26で、確信できた。
 不意打ち犬パンチ>>0:114>>0:124などでなければ、確かいつもそうだった。

 無邪気にじゃれつく狼を、一歩足を下げ、左手で受ける、常のイアンの姿が重なる。

 ヴェラは闘志を絶やさぬ視線のまま、微かに、寂しげに頬を緩ませた**]

(34) 2013/06/17(Mon) 02時半頃

風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2013/06/17(Mon) 02時半頃


風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2013/06/17(Mon) 19時頃


【人】 風来坊 ヴェラ

―回想/ソフィアとの別れ際―

 ……お前はここにいろ。恐らくは、やばい相手だ。>>2:195

[口にすると中空に舞い上がり、首の毛皮を解放する。
 我が身を包んでいく狼の外枠。その隙間から、驚いたようなソフィアの表情>>36が確認できた。
 手にしたものが何なのか、まだ把握できていないのだろう。
 その様子を見ているうちに、かつて視線を逸らされた会話>>1:145が色濃く浮かび]

 必ず『喰え』。念のため、感触を右腕に刻み込んでおいてくれ。

[体を飲み込む毛皮の隙間から、辛うじて呼びかけた。
 『嘘』>>1:146の答えは知らなくても、『苦手だ』>>2:10とは感じた弱い魔法使いに対し。

 苦手では、困るのだ。ヴェラは思う。
 もっと大きな餌を前に、『間に合わないのは許されない状況』>>0:139になった時。
 『苦手』なままで手が出ずに、『間に合わなくなってしまう』のは…………]

(39) 2013/06/17(Mon) 20時頃

【人】 風来坊 ヴェラ

―現在/イアンとの会話―

[闘志を湛えた>>34ヴェラの視線は、紅い獣>>2:189と化したイアンへと注がれている。
 視線は、彼に。
 視界には、傍目で分かる、彼の傍で息絶えんとするツェツィーリヤを捉えながら。
 ソフィアの元へ連れていければ、彼女を癒すことができるのだろうか。
 いや、仮にそんな魔法があったら、誰も代償など払いはしない]

 バレたくなければ>>38、私が先導している時に、後ろ>>0:150から首を刎ねればよかったものを。
 お前を信用しきっていたあの頃なら、確実に『お前を殺害しに来た魔法使い』を殺れただろう。

[このままでは、間に合わない。
 イアンが彼女から離れない理由>>37は、可能性として分からないではなかったが。
 どちらにしろ、間に合わなくては、『2つの選択肢』が共に潰えてしまう。
 ヴェラは、ツェツィーリヤとはほとんど言葉を交わしていない。
 それゆえ、攻撃を受け>>2:197>>2:201>2:202、生死の狭間を彷徨っているだろう彼女が、何を望んでいるのかは分からないが。
 魔法使いであるならば、ただ朽ち果てるのは無念だろうとは推測する>>2:145
 あくまで自分を起点に置いた、自分勝手な推測ではあったけど]

(40) 2013/06/17(Mon) 20時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

 ……ないな。

[かけられた問い>>38には、被せるように即答した。
 小柄なヴェラが見上げねばならない巨大な相手から>>2:192、視線をそらして頭を振る。
 現場に残された血の臭い。遺体に胸に残された太刀筋。
 そして、赤い雨を浴びながら、目の前で対峙している異形のイアン。
 最初の問いかけ>>33はもう、答えてもらうまでもない。
 それに、ヴェラの視点に立ってみれば、これも確実だと思えること……]

 お前のことは、アヴァロンからすでに聞いている。
 『多数の人間を犠牲』にした、『謎の魔物』だということを>>0:#6

[謎はある。イアンが魔物となった経緯も。
 魔物となり、何を思い共に行動していたのかも。
 ただ、イアンが仮に、自らそれ>>1:136>>1:137>>1:138を語らなかったとしても。
 ヴェスパタインも訊ねることはしなかったのではないだろうか]

(41) 2013/06/17(Mon) 20時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

 私には、それだけで十分だ。
 私は強い。だから、それを受け入れる。

[「人それぞれだ」と呟いた、ヴェスパタインの姿>>2:44を脳裏に浮かべ、瞑目した。
 イアンからは、何か反応はあっただろうか。
 魔物となったためか、喋りが苦手のようにも感じる彼が、何か語ったのだとしたとしても、ヴェラは口を開くことはなかっただろう。
 やがては、背の傷の痛みも構わず白狼の毛皮をつかみ、「もういい」とばかりに解き放とうとし……その動きを、ぴたりと止める]

 ……いや、やっぱり聞かせてもらおうか。
 お前の好意には、最後まで甘えたままでいたい。
 それに、お前と私の仲だ。
 せめて、このくらいのことさえも聞いてやれないのは、私も寂しい。

[イアンが退避を>>38を視野に入れていることなど、知らぬまま。
 逆に、ぬかるむ地面から一歩踏み出し、半身を晒して瞼を開いた]

(42) 2013/06/17(Mon) 20時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

 遺言を聞かせてくれ。
 それが、お前が口にする最期の言葉だ。

[魔法使いの変化した、表情の分かりづらいこの魔物に、力が通用するのかどうか。
 そもそも、ヴェラ自身が自負するほどの強さを持っているのかどうかも、ともかくとして。

 見開いた目に宿っているのは、もはや闘志などではない。
 純然たる、殺気。
 小柄な男の見上げる殺意は、イアンの元へと届いていただろうか。

 彼に動きがあったなら、殺意を纏った狼は、迷わず飛びかかっていくことだろう**]

(43) 2013/06/17(Mon) 20時半頃

風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2013/06/17(Mon) 20時半頃


風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2013/06/17(Mon) 23時頃


【人】 風来坊 ヴェラ

―イアンとの対峙の中で―

[『何でダと思う?』>>49 イアンの声に逡巡する。
 あえて返された問いかけが、自身に疑念を呼び起こす。
 確かに、妙だ。ヴェスパタインからの通信が入らずとも、『対象』であれば討伐の目標が自分であることを推測できるはず……。
 それ以上に、あえて問い返したのは、なぜ?]

 ……ないな>>41

[いや、迷うな、と心に呼びかける。
 ただでさえ、イアンと対峙するには心の隙が生まれやすい。
 惑わされるな、ではなく、自身が迷うな。
 返ってくる声色>>55には、どんな感情が含まれていたのか。
 全容を知らないヴェラには推し量ることはできなかったが]

(66) 2013/06/17(Mon) 23時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

 私は強い。だから、それを受け入れる。>>42

[迷うな。と言い聞かせる。互いに手にする武器へとこもる力>>62
 ここのまでのやり取りの中で、言い知れぬ不安は募っていく。
 まだ、その全貌は見えないものの。1つ、より強く抱いた疑念は。
 彼は、『対象』ではないのではないか、と]

 遺言を聞かせてくれ。>>43

[いや、魔物には違いない。決して共存できない存在。
 一度緊張を弛緩させ、その言葉を吐いた時には、再び気持ちを引き締めていた]

(67) 2013/06/17(Mon) 23時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

 分かった。私はその言葉を、遺言として受け止める。

[イアンの心中は知らぬまま>>63、躊躇いを捨てて殺気を飛ばす。
 続く言葉に、再び一瞬弛緩しかけるも]

 ……気にするな。そこはお互い様というやつだ。
 お互い、見逃しはできんだろう?

[魔物と人間。相いれず、共存は叶わない。
 少なくともその気持ちだけは、同じではあったのかもしれない。

 イアンがこちらへと向かってくるのを見れば、もう、迷わない。
 魔法が発動され、狼と化したヴェラは、全速力で迎え討ちに行く。
 小細工なしの、力勝負。相手の腹を撃ち抜くつもりで、一匹の矢となり突撃した]

(68) 2013/06/17(Mon) 23時半頃

風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2013/06/17(Mon) 23時半頃


風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 00時頃


【人】 風来坊 ヴェラ

[矢のように突き進む。
 燃え、裂かれ、傷ついた供物の消耗が一段と加速するのを実感として受け止める。
 「見逃セない」。もし見逃してしまえば、それはアヴァロンで共に過ごした仲間との時間を、否定することになるように思えて。
 それは、自分が生きてきた範囲で触れあった、ヴェスパタインやイアンも含めて。
 そして、数多に封印してきた、右腕に宿る魂の意義さえも]

 「オオオオオン…!」>>74

[襲いかかる、振われた得物の斬撃と衝撃波。
 矢となる体を捻らせて、刃となる気を避けようとする。
 右側の頭が避けきれず、斜めに切り裂かれた毛皮の下から、かすめ取られた人間の頭の断面が見える。
 あふれ出る血と、毛皮の隙間から漏れる頭髪。
 傷つきはしたが、斬撃は避けられた。しかし、広範囲を襲う衝撃波には……]

(77) 2013/06/18(Tue) 00時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

[おのれ。狼の十八番の遠吠えをこなすな。
 前からかかる、強烈な圧力。
 減速していく突撃の勢い。届け、届け、と掻い潜り。

 当初の狙いの威力には遠く及ばず、弱々しいものではあったかもしれないが。
 イアンの体に触れる位置へと、牙は届いた……だろうか]

(78) 2013/06/18(Tue) 00時半頃

ヴェラは、頭の傷>>77は、頭蓋骨をかすめた程度か……

2013/06/18(Tue) 00時半頃


【人】 風来坊 ヴェラ

[掻い潜り、掻い潜り、やっと辿りついたイアンの胸>>85
 両の前足が、その場所についたのは、頭部を薙ぎられていた故か。
 牙をあてることも叶わず、肉球は堅牢な鎧を叩いたのみ。
 ほんの刹那去来するは、雨の森で、びしょびしょになってはしゃいだ記憶>>0:114>>0:124

 ……馬鹿もの。倒れろ。

[魔法がほどけ、鎧についた両手が離れ、頭から血を吹きながら、落下する。
 無理だ。と警鐘がなる。情が残るなどというものでは、決してない。
 そんなわけでは、決してなく……。
 もう一度、今と同じだけの力を解放すれば、供物が朽ちると察したため。
 仮にこの場で解放させようにも、狼にはこんな密着した場所から、戦い技などありはしない]

(86) 2013/06/18(Tue) 01時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

 叶うなら。
 せめて、私の手で殺してやりたかったんだがな……。

[流れる血で右目が潰れ、残る眼で見上げて、呟いた。
 表情の汲みとれない、魔物の顔を見つめ。

 それはもう、おそらくは叶わない。

 ならば……着地と同時に身をひるがえし、人の姿のまま、彼の背後、その奥へと走りだそうとした。
 そこで死の淵を彷徨っているであろう、ツェツィーリヤのもとを目指して]

(87) 2013/06/18(Tue) 01時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

[イアンの喉笛に辿りつけなかったのは、あくまでそこで力の限界に達したため。
 打ちつけた肉球も、精一杯攻撃の意図を込めたもの。
 巨大な肉体の傍を落下しながら見上げた顔は、魔物と魔法使いとして再会した時から同様、感情の読みとれないものではあった>>94が。
 名前を呼んだ彼の声を耳にして、見つめていた視線>>87をふいとそらした。

 一方的な思いであれど、あわせる顔がない。
 望んだ願い>>87は、もう叶わない。

 そう察した瞬間、ヴェラは一方の手としてではなく、1人の魔法使いとして駆ける。
 望んだ願いは放棄して。どんな手を使っても魔物の殺害を担う、1人の魔法使いとして。

 警戒するは背後からの攻撃。
 食らっても構わないとは思っていた。最後の瞬間に、自分の右手さえ届けばいいと。
 ただ、少なくともしばらくの間は襲い来る気配もなく。
 死に瀕したもう1人の魔法使いのもとへと、辿りついた]

(96) 2013/06/18(Tue) 02時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

[ツェツィーリヤ。お前の名前>>0:179
 ちゃんと、覚えている、ぞ。


 斬り伏せられた彼女>>2:201に、無言のままに呼びかける。
 おそらく、通じることはないとは思うも、その右手を彼女にかざしながら。


 私は強い。が、この魔物の殺害は、私だけでは無理だ。
 だから……不躾ですまんが、共に戦って欲しい。


 ヴェラが思うは、先ほど思案した『2つの選択肢』>>40
 『生贄』か、『救済』か? ……いいや、違う。

 『贄として喰らいつき、その全てを我が糧とする』か]

(97) 2013/06/18(Tue) 02時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

[少々獣臭い前足だが、そこは我慢してくれ。
 お前の力の全てを、ここで解放させてもらうぞ。


 『贄として喰らいつき、その全てを我が糧とする』か
 ……魂は右手に収めど、『その人物そのものから、全ての力を引き出す』か。

 選んだのは、『生贄』。

 ツェツィーリヤを供物とした、『 生 贄 魔 法 』の発動]

(98) 2013/06/18(Tue) 02時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

[『生贄』を実行する右手に力を込める。
 応じるように、ツェツィーリヤの体が中空へと浮き上がる。

 赤い雨を一身に受け、立ち上がるように地から足が離れて行き。
 やがて、僅かに地から浮いたまま、かつて微笑みを浮かべていた魔法使いの体が激しく痙攣し始める]

 イアン。

[確実に魂を捉えていることを察知すると。
 背後にいるであろうイアンに向かって、一声告げた]

 ……すまん。

[魔法を発動のトリガーとして、多くの魂を啜った右手が、力強く閉ざされた**]

(99) 2013/06/18(Tue) 02時半頃

風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 03時頃


風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 03時頃


風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 18時頃


【人】 風来坊 ヴェラ

[狼の生態を知っているだろうか。
 狼は通常、社会的な群れ(パック)を組み、強いものも弱いものも隔たりなく、互いに力を補いあいながら生活している。
 共に狩りをし、外敵を遠ざけ、次なる世代を育みながら。
 これだけを取り上げるならば、なんと仲睦まじい集団>>2:149なのかと思われてしまうかもしれない。

 だが、野生は過酷だ。これは表層の一側面に過ぎない。

 群れについてこれないものが現われたなら、ぎりぎりまでは見守れど、やがては諦め見捨て去る。
 群れの調和を乱すものが現われたなら、集団で追いたて、別離させる。
 一匹狼と化してしまえば、極端に寿命が縮まるだろうことを、知った上で。
 そして、群れが己を養いきれぬと察したならば、自ら離れてその道を選ぶ。

 生へのベクトルは、常に群れを維持するため、群れを維持するため。
 個ではなく、例え心と違えども……集団を、重んじて]

(105) 2013/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

―現在/ツェツィーリヤの力の解放―

[右手で捕えるは、ツェツィーリヤの魂>>99か。
 それは感覚的なものであり、描ける類ではなかったかもしれないが。
 強いてあげるなら、生命が集約された光体を、その手の中に捕えているイメージ。
 それを握りつぶした時が、彼女の肉体から魂が、完全に切り離される時となることだろう。

 使わせてもらうぞ。

 背後にいるイアンを振り返り、視線は強張ったように感じる巨大な体>>102へと向けられている。
 しかし、無言で語りかけた相手は、手の内に捕えただろう、ツェツィーリヤの魂。
 これから、魂を奪い去る。
 狼の習性と違わず、群れを維持するために、個を切り捨てて。
 これまでと同じだ。疑わし、疑わしくないとは別にして、たとえ相手が誰>>2:181であろうと、群れを守るために排除する>>1:111と、決意していた思考と同じ。
 恩義>>10や、親類への情>>50。誰かに対する潰えぬ記憶>>82などと比べれば。
 それはひどく人間味のない、下等で獣臭い思考と思われるかもしれないが]

(106) 2013/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

[手のうちで感じるのは、ばちり、ばちりと爆ぜる稲妻の胎動。
 共鳴するかのごとく、雨雲に覆われた空が、ちかり、ちかりと瞬きだす。

 雨と共に弱弱しく落ちてくるのは、ぱちっ、とようやく耳に届くほどの、か細い雷筋。
 ぱちっ、ぱちっ、と幾筋も。
 ツェツィーリヤを中心として。囲む森を丸ごと包み込むほどの、広範囲の内側で。

 水に溢れた地上に落ちるたび、ぱちっ、と音を立てて爆ぜる雷光。
 それを、「使わせてもらう」への是の返答なのだと、感じるほど傲慢ではない。
 己はただ、これから獣臭い思考のままに、ツェツィーリヤの命を喰らうだけだ。

 ただ、同時にこの想いが固まっていくのは、ヴェラがなおも魔法使いであり、人間である証左だろうか。
 「ツェツィーリヤ」と、血濡れた顔でようやくはっきり名をあげて。
 彼女の姿は見ぬままに、迷いなく、宣言した]

(107) 2013/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

 お前の魂、私が引き継ぐ。

[これから行う行動の結末。それは、仮に脳で感じていなくても、この状況を彼女が感じていれば、察することができる内容だろう。
 だから、本当に告げたかった言葉は、その後に続くこと。
 人型魔物の一撃で吹き飛ばされる小さな体は、強いとは言えないのかもしれない。
 大言を吐きながらも望みを達せられない>>87力の無さも、強いとは言えないのかもしれない、けれど]

 私は強い。だから、決してそれを無駄にはしない。

[そうであり続けると示すことが、ヴェラにとっては人である矜持。
 背負い方や、行動の起こし方は、人それぞれ違う>>47だろうが。
 相手の真意は分からなくても、それが慰めになるかどうかも分からなくても。
 狼では認識できない『魂』>>2:143にとって、ヴェラが強くあり続けていることが、せめてもの慰めになる>>1:138だろう、と信じて]

(108) 2013/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

 ……すまん。>>99

[イアンにそう告げる手の中で、雷の力が増幅される。
 これは、ツェツィーリヤが魂に秘められていた何かが、具現化したものなのか。
 それともただ、彼女が最後に愛用していた供物が、雷の力を帯びていたからだけなのか。

 手の中で感じる力の増幅とあわさって、宙に浮くツェツィーリヤの体が、球体の光に覆われていく。
 その表面に、いくつも放電の筋を従えて。
 その姿はさながら、赤い雨にもかき消せない、雷《イカズチ》を纏った聖女のごとく。

 後方より感じる、絶大な魔力。
 その明りは、頭の一部を欠損したヴェラを、明るく激しく照らしている。

 もはやイアンを自らの手で、彼が目にしてきたヴェラのやり方で、殺してやることは叶わないだろう。
 「だがな」続けた言葉の後で、蓄積された魔力を開放すべく、右手を力強く握りしめた。
 それすらも、実際には叶うかどうかは分からないけれど……]

(109) 2013/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

 せめて、お前の魂を引き継ぐぐらいのことは、やってやる。

[ツェツィーリヤの体を覆っていた球体が、火柱のように天へと昇る。
 稲妻の力を携えて、降り注ぐ雨を貫いて。
 雨雲の腹に突き刺さり、隠された太陽が姿を現したがごとく、暗い空を瞬かせ……。

 光体も、生命も失ったツェツィーリヤの体が、ぬかるみの大地に倒れ伏すと同時に。
 『一柱へと収束された巨大な雷《イカズチ》』が、地上を撃ち抜いた。
 地を震わすほどの、轟雷と共に。

 振り落ちる先は、魔物と化したイアンの体か。

 イアンはどう反応するのか。
 ともあれ、繰り出した生贄魔法の結末は、必ず見届けるつもりだ。
 仮にそれが、何らかの理由により、我が身を撃ち砕く結果になったとしても**]

(110) 2013/06/18(Tue) 19時半頃

風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 19時半頃


風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 20時頃


風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 20時頃


風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 22時頃


風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 22時半頃


【人】 風来坊 ヴェラ

―イアンと共に―

[ちりちりちり、と右手が疼く。
 おそらくは、ツェツィーリヤの魂と共に、彼女の右腕に宿る魂さえも取りこんでしまったためだろう。
 右手は赤黒く明滅し、それは自らが魔物への領域へと、まだ一歩近づいたこと>>115を示しているのかもしれない。

 これは、ツェツィーリヤの体から雷柱が昇り>>110、降り落ちるまでの僅かな間であったのかもしれない。
 魔法の発動まで襲いかかることもなく、対峙していた魔物……イアンの口から短い笑い声が漏れた>>120
 魔物と化したため、決して馴染みのある声色ではなかったはずだが。
 仮に、イアンの姿のままであっても、これまで聞いた笑みの類とは、異なるものであったのかもしれない。

 握った拳を掲げながらも、笑みを漏らすお前と向き合う。
 魔性と化したお前の体に、今、命を代償とした雷光が狙いを定めて……]

(134) 2013/06/18(Tue) 23時頃

【人】 風来坊 ヴェラ

[降り落ちる前に、魔物として、お前が私に突進する>>121
 私は、赤黒く燻る右手で、白狼の毛皮を強く掴む。

 来い。魔法が落ちるまでの数瞬の間、私は迫りくるイアンを視線で射抜く。
 その体は、もう目の前まで迫っている。

 天から落ちる雷《イカズチ》が撃ち抜くは、目の前の魔物か。
 この近距離であるならば、私も被雷は避けられないか……]

(135) 2013/06/18(Tue) 23時頃

【人】 風来坊 ヴェラ

 来い。

[イアンとは似ても似つかず、けれど、確か名残のこるその顔に、かつての記憶が去来する>>123>>124>>126
 背に乗せていたぬくもりが、片手であった存在が、今、例え正面から斬りかかってきたのだとしても。
 やることは、何も変わりはしない]

 私は強い。だから、私は『お前たち』>>129>>132の全てを受け入れる。

[手にした得物。炸裂する雷光。
 同時に素早く発動させた、白狼の毛皮。

 私の上空、すぐ前方から。
 けたたましい雷轟と共に、悲痛な叫び声が>>122した]

(136) 2013/06/18(Tue) 23時頃

ヴェラは、白狼の行く先は、対峙した魔物……片腕には知れただろうか*

2013/06/18(Tue) 23時頃


風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 23時頃


【人】 風来坊 ヴェラ

[目の前に振りかざされる、巨大なフォシャール>>144
 受け入れるの言葉の通り、白狼の毛皮を発動させる。

 受け入れる。

 ……お前にどんな経緯があれ、どんな思いを抱いているのであれ。
 ありのままの状況を。たった今の現実を受け止める。

 白狼の毛皮を発動させて、迎え撃つために飛びあがる。
 すなわち……今度こそ、その喉笛を噛みさくために。それが、せめてもの敬意と信じて]

 …………っ!!

[巨大な雷柱が、フォシャールを貫いた。
 背をのけぞらせた巨大なイアン。私の体にも雷激が走るが。苦痛で済むのは直撃ではないためか。
 喉笛に届くことは、叶わない。
 ただ、中空を舞うお前の姿を目にして――――――――]

(145) 2013/06/18(Tue) 23時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

 
[私が地に降り立った時。

 背で受け止めたお前は、いったい何を思ったのだろうか。

 私は……その重みを、ひどく懐かしく感じたぞ]
 

(146) 2013/06/18(Tue) 23時半頃

ヴェラは、痺れる体で、それでも4本の足をしっかりと踏ん張っている*

2013/06/19(Wed) 00時頃


ヴェラは、雷《イカズチ》のダメージにより、そのまま倒れる可能性は十二分にあるだろう*

2013/06/19(Wed) 00時頃


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