147 書架の鳥籠
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[軋む] [軋む]
[時間が捩じ曲げられる]
[僕はその音をティーシャの隣で聞いていた]
(6) 2013/10/06(Sun) 13時半頃
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[歪む視界は彼女の金の髪から、別のモノを映し始める>>#4]
クラ、リス……
[ただそれを見ているしか出来なかった]
(7) 2013/10/06(Sun) 13時半頃
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[ことん]
[やがてテーブルに人形が転がる、それが幾つあり誰の姿をしているか確認した僕は表情を歪め意識を手放したのだった]
(8) 2013/10/06(Sun) 13時半頃
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[ボリスの声>>14>>15>>16により意識は覚醒する]
……
[ぼんやりと天井を仰ぐ 知り得なかった情報も今は自分の頭の中に存在しているのを理解した]
(20) 2013/10/06(Sun) 15時頃
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……うるさいな、いる親に何の関心も持って貰えない気持ちがあんたに分かるの? 自分だけ不幸だなんて思わないでよ、こうなった時点で皆不幸なんだよ。 生け贄になりたいならそうやっていつまでも嘆いてれば?馬鹿馬鹿しい。
[上体を起こせばボリスを睨み付け、声を荒げることはなく淡々とそう口にした]
(24) 2013/10/06(Sun) 15時半頃
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……
[今まで口にしなかった親のことまで言わなくても良かった、後から後悔する。]
はあ。
何も反応しないんだ?今の演技だったとか?
[以前から気は合わなかった。その自分だけが不幸だとばかりに声にする姿が不愉快だった。 膝を抱えて泣いていても誰も手を差し伸べてくれないと、よく知っていたからだろうか]
(29) 2013/10/06(Sun) 15時半頃
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[これでピッパにも無反応なら本当にどうしようもない男だ、とイラついて
いただろうか?以前の自分ならば。]
(30) 2013/10/06(Sun) 15時半頃
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はあ、一応ピパには返すんだ?
[いつもの彼らが見知ったシメオンを装い、じと目になる]
甘えるなよ。 作ろうともしなかったんでしょどうせ、俺なんかの友達になってくれる筈がないっすとか言って。
(31) 2013/10/06(Sun) 15時半頃
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もうどっちでもいいや、ボリーが亡霊でも人間でも
[どちらかなど知っているから当たり前だといえば当たり前だが]
さっさと人形になるかあの獣に襲われてしまえばいいよ。 ピパもやめたらこんなの相手にするの
["そうすれば君は解放されるよ"そんな風に微笑みかけたかったけれど、サイモンが余計なことをしたせいでそうもいかない。 イラついてその場にいたくなくなった、とばかりに立ち上がりサロンから離れた]
(32) 2013/10/06(Sun) 16時頃
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[書架の迷宮の中、いつもクラリッサがいた場所に座った。 彼女はここで何を読んでいたのだろう?もっとちゃんと見ておけば良かった、膨大なこの本の量ではどれだか推測も出来ない。 きっと可愛い人形になっただろうに、魔女様も喜んだだろうに]
[もう一人も皆もどうして分かってくれないんだろう? 人形になっただけ、それは死んだわけじゃない、ちゃんとサイモンは皆といるじゃないか。 だってそれが死だと言うなら、僕は]
(39) 2013/10/06(Sun) 16時頃
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[僕は■■■じゃない、だって■は■■に■■じゃないか。 だから僕は■■■じゃない、魔女様が■■■くれたんだ、■■てくれたんだ。 僕の■■■、僕の■■■■■の■。 一緒に■■んだ、■人で■■んだ。 皆はここにずっと■■■■になるけど、でも魔女様と■■だから■■■ないよね?]
(40) 2013/10/06(Sun) 16時頃
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(次は誰がいいかな?)
[誰もいないその場所で浮かべた微笑みは、ひび割れた陶器に似ていた**]
(42) 2013/10/06(Sun) 16時頃
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亡霊を殺す、かぁ。
[酷いものだ。今まで仲良くしてきたのに――そんな考えがどれだけ身勝手かも気付かずに呟く。 そんなことになればもう一人の願いも、自分の願いも、そして二人共消え去ってしまうのだ。 そんなことは駄目だ、"やっと会えた"のだから。 殺されるわけにはいかない、そう見つかるわけには……]
……
[視界に入る自らの金髪を見てふと考える。自分が亡霊と知ればあの子はどう思うだろう? 他の奴等がきっとそうするように、彼女も……そうするのだろうか?]
(108) 2013/10/06(Sun) 21時半頃
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[それはとても哀しいことだ、と思った。]
[いつまでもそうしているわけにもいかず、立ち上がる。 ゆっくりとサロンのほうへ歩く、道中誰かに会うことはあっただろうか]
(110) 2013/10/06(Sun) 21時半頃
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[少しばかり帰りづらい、きっと前のシメオンならそう思っていたから歩む足は遅かった。 心はどこか遠くを夢想し、紡ぐ声は彼らには届かぬ密やかなもので ぼんやりと、気が遠くなる程過ごしたこの風景を眺め。]
……ティーシャ?
[走ってくる姿に目を丸くした]
(125) 2013/10/06(Sun) 22時頃
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あっ
[曲がり角から現れた自分に驚いたのだろうか、レティーシャが本につまづいた>>130 思わず手を伸ばし受け止めようとするが、届く前に転んでしまっただろうか?]
(135) 2013/10/06(Sun) 22時頃
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……
[抱き留めた華奢な体、荒げられる声>>143 何を言えばいいか分からなかった、思い出す前のシメオンならなんて答えるのだろう そう、■■が■■に■■■■、■に■■■と思っていたシメオンなら。]
……分からないよ、僕だって分からない。
(148) 2013/10/06(Sun) 22時半頃
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[落ち着かせようとレティーシャの髪を撫で]
ティーシャは、どうしたいの 魔女が願いを叶えてくれないとしたら、どうなるのが幸せ?
(152) 2013/10/06(Sun) 22時半頃
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[胸を叩かれ困った顔をするのは、装いではない本物の、シメオンという亡霊の表情だった。 胸に額を当てるレティーシャ>>156の髪を撫で続ける。遠い遠い昔、弟にもそうしたように。]
……私じゃない私。
[言葉を繰り返し、眉を寄せ口にしないままあることを考える まとまる前に彼女が叫ぶ誰もいらないという、と]
……っ
["いらない"とても胸に刺さる言葉だった 幸せになった筈なのに 満たされた筈なのに ■■■は■■に■■のに]
(161) 2013/10/06(Sun) 23時頃
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『ゲルトじゃなくてお前がいなくなってしまえば良かったのに――』
(163) 2013/10/06(Sun) 23時頃
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……
[レティーシャを静かに抱き締めた。 この時やっと気付いたのだ、一緒にいてもお互い深くにあることは胸の奥にしまったままだったものだから。]
僕達
きっと似ているんだね。
(165) 2013/10/06(Sun) 23時頃
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[ああ、聞こえる、"声"が聞こえる。 だから僕は笑顔を浮かべた、ゲルトにも見せたことがないような、とびっきりの笑顔]
ティーシャがそうなれるようにおまじないをかけてあげる。 魔女なんかより、僕のほうが信用出来るでしょ?
[大きな嘘、真っ赤な嘘。 彼女を人形にする、そう決めても綺麗な言葉で誤魔化したまま]
だから安心していいよ
[けれどそれはシメオンに残った、人間らしい部分だったのかもしれない]
(169) 2013/10/06(Sun) 23時半頃
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[レティーシャに笑いかけながらどういうわけか自分にも届いた亡霊じゃない声――恐らくここがそういう場所だから、だろうか――について考える。 彼女も、レティーシャも、嫌になってしまった。のだろうか なら、レティーシャを人形とするなら ――襲われてもらおう、自分ともう一人とレティーシャの代わりに。
カトリーナが人形にならないのは悲しいことだ、魔女様は喜ばないし、彼女はいなくなってしまうのだから。 けれど仕方ない。自分がそうなればまた独りに……]
……?
[何故だか違和感を持った、願いを叶えて貰ったのだから今は独りである筈が無いのに]
[ 僕は独りじゃない僕は独りじゃない僕は独りじゃない僕は独りじゃない 僕は独りじゃない僕は独りじゃない僕は独りじゃない僕は独りじゃない 僕は独りじゃない僕は独りじゃない僕は独りじゃない僕は独りじゃない
心の中呟き続ければ違和感は消えた]
(175) 2013/10/06(Sun) 23時半頃
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……
[これがレティーシャに出来ることなのに、彼女を想ってのことなのに。 なんでそんな風にボくをきょぜつするの?>>178 やめていやだぼくをみてよいやがらないでよどうしてぼくだけねえなんで]
君が、望んだんじゃないか 僕は、君に幸せになってほしくて、それだけ、なのに
[気がつけば涙を流していた それでも離さないまま]
(181) 2013/10/06(Sun) 23時半頃
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[亡霊の少年は呪われた少女のことを何も理解出来ない。 はらはらと涙を零し、拒絶の言葉に首を横に振るだけ]
違う、違う……
[幸せになれない筈が無い、これでいいんだ、でなきゃ……]
(190) 2013/10/07(Mon) 00時頃
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[ごとり]
[ポケットから落ちたものが硬質な音を立てる]
[金髪の人形、しかしクラリッサのように髪は長くなく少年のような どこかシメオンに似た、陶器の人形]
(192) 2013/10/07(Mon) 00時頃
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これでいいんだよこれでティーシャは解放されるんだ幸せになれるんだだってそうじゃなきゃおかしいでしょ ゲルトが幸せじゃないってことになっちゃうじゃないかねえそんなのおかしいよねだって願いは叶えられたんだからさ
[それは叶えられたシメオンの願い。]
(193) 2013/10/07(Mon) 00時頃
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[光の無い目でにっこり笑い、レティーシャの口を塞ごうとした。 まだ時間は早い。]
(195) 2013/10/07(Mon) 00時頃
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[泣きながら笑い、レティーシャの口を塞ぎ続ける、押さえ付け続ける。 そうしなければ返してもらったゲルトは消えてしまうから、自分もあの人も消えるから ……自分と弟は不幸せなのだと、認められないから。]
[亡霊が扱える、扱えるように魔女にされた術の準備をする レティーシャを人形にする為に]
(205) 2013/10/07(Mon) 00時半頃
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シメオンは、ホリーに話の続きを促した。
2013/10/07(Mon) 00時半頃
シメオンは、ホリーに話の続きを促した。
2013/10/07(Mon) 00時半頃
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―― そうして、その時が来たならば ―― [助けはこなかった。 鳴り響く鐘の音、歪む視界の中獣が誰を襲ったか知る。 手を離しても、シメオンが離れてももうレティーシャは逃げられない。 彼女はサイモンと同じように人形へ変じていく、その様子を少し遠くから見守った。]
大丈夫
大丈夫だよ
[何が大丈夫かなど分からないまま、そんな風に呟いた**]
(230) 2013/10/07(Mon) 01時半頃
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シメオンは、少年の人形を撫でる亡霊は、空虚な微笑みを浮かべる**
2013/10/07(Mon) 01時半頃
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