118 津 村
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
ゴロウは、フランクに栄養ドリンクを差し出した。**
gekonra 2013/04/15(Mon) 02時頃
ゴロウは、なにそれかわいい・・・・・・!! 蛙色ばっかりにしていこう
gekonra 2013/04/15(Mon) 02時頃
|
― 学校閉鎖前:部活 ―
[名取の所属している部活では、当然、走ることが必要であった。 名取は幾度となく眩暈を感じ、これではならぬと、気を取り直しては、よろよろ二、三歩あるいて、ついに、がくりと膝を折った。 なんとか立ち上がりたい所だ。まずは視界を整えてから……と、しゃがみ込んでいる内に、先輩の誰かが「大丈夫か?」とか「こけた?」と声をかけてきてくれている。]
うす。
[ぜいぜいと肩で息をしながらも、即答する。 声で判別できるだけの余裕が足りない。 誰に対して返事をしているのかは不明だった。
無理をしてもろくな事がないと名取は思っているが、無理と我慢は別物であるとも、また考えていた。 これは、断固として、我慢である。 名取は立ち上がり、洟をふいた。 むずむずして、くしゃみをした。]
(23) gekonra 2013/04/18(Thu) 21時半頃
|
|
[グラウンドのベンチに座って一休みをしてから、「うぇーい!お茶」を、一くち飲んだ。ほうと長い溜息が出て、気付けば体が軽くなったような気がしていた。
……やれる。いける! 別段、肉体の疲労恢復と共に、わずかながら希望が生まれたわけではない。
高熱による謎のハイテンションであった! 今ならなんでも出来る気がしていた! この元気の良い緑茶飲料のパッケージが如し! 足元が覚束ないが、それは些細な事だ! 打って走る!先輩と交代できたら球を捕る! 今日はほぼ、最後の部活となる。 本日以降は部室の片付けと、打ち上げが部活の内容だ。 ならば、今日ばかりは楽しさに身を任せるべきである!]
(24) gekonra 2013/04/18(Thu) 21時半頃
|
|
[結果。球は零したし、防具にも感謝したし、たくさん転んだし、空振りもしたし、ろくな働きは出来なかった。 いつもの調子でプレイできなかった事を名取は残念に思う。 それでも今日部活に出られなければ、後悔をしたろう。
部活を終えて、皆汗まみれで、お疲れなどと声を交わした。 名取は些細な事すら可笑しくて、にこにことした。 部活の最後には、中には涙する者もあって、名取も大いに貰い泣きをした。
それらの名取らしからぬ表情は、高熱による謎のハイテンションに因るものであったが、泣きじゃくっていたのもあって、流れと雰囲気から、部員の誰もが名取に「お前今日おかしくね……?」と言ってやることは出来なかった。]
(25) gekonra 2013/04/18(Thu) 21時半頃
|
|
― なとり生花店 ―
[昨日、ふらふらの状態で、暗くなってから帰宅した後は、昏々と眠った。 家族はほぼ最後の部活である事を知っているから「疲れてるんだねえ」と、それ以上は皆触れないようにして、夕食もとらず寝続ける兄を放置した。 寝飽きるほど寝た翌朝、重い体を引き摺って、居間へ行き、まず母親の口から知ったのは、学級閉鎖の事。 名取は目を丸くした。 次いで、学園祭が中止になる事。]
……そうか……。
[皆がっかりするだろう。 関町や千彰、しまちゃんや妹はとくにだ。 名取は、気の毒に思った。]
(26) gekonra 2013/04/18(Thu) 21時半頃
|
|
律は?
[と、母親に尋ねると、律の体調は回復していないらしい事を知らされる。昨日も三十八度の熱があったらしい。 心配から、眉根が寄った。 自分もだるいなどとは、言っていられぬ。あちこち痛むのも、単純に寝すぎである事と、昨日頑張り過ぎたせいだと決めつけた。]
医者いったほうがいいんじゃないのか。 おれ連れてくよ。
[父母には仕事があろうから、そのように買って出る。 その名取の声も、少しばかり掠れていた。 母親からは、あんたも風邪なんじゃないのかと言われて、首を傾げる。]
昨日、喉を使いすぎたんだと思う。部活で。
[言い訳ではなく、本気だ。 >>6:+3 前日妹の言ったものと殆ど同じ内容であったことは名取は知らない。 傾げた頭の中の脳みそまで片側に寄ったような頭の重さを感じながら、咳払いをし、居間を後にして、律を呼びに向かった。]
(28) gekonra 2013/04/18(Thu) 22時頃
|
|
― 津村市総合病院 ―
[傍らの妹に声をかけるため、まず、咳払いをする。]
混んでるな。
[病院に到着して、スリッパに履き替え、院内を見渡している。 名取には、縁遠い場所であるから、少し珍しそうにしながら、律と共に診察券を出しに向かった。 名取の目からは、律は風邪のせいでぼんやりしているように見えた。人にぶつかってしまいそうな気がして、名取は時折妹の腕をひいた。]
(29) gekonra 2013/04/18(Thu) 22時頃
|
|
[診察までが、長そうだ。 診察室の前に居る人数は、なかなかのものである。 洟をすすって、律の手をひいて、空いている席についた。
診察室前の人々を、暇に任せて眺めてみると、老人ばかりというわけでもない。両親くらいの年齢のひと、先生くらいの年齢のひと、そして自分とあまり変わらないのではないかという位の若者が、近くに座っていた。
おや、と思う。 その若者が、見覚えのある顔だったからだ。>>8 なんだったかな、と記憶の糸を手繰ると、脳裏に浮かんできたのは、たばこだ。 便所だったか中庭だったか、はたまた、名取の所属する三年生ばかりの弱小運動部の部室棟及び部室棟脇が、顧問もほぼほぼ来ないため、こっそり喫煙スポットになっている(無論部員の三年生が使用中である)せいか、どこで遭遇したのかも思い出せない。
風邪をひいたのだろう。名取は気の毒に思った。 先輩は、マスクをして、眠ったようにしている。 さて、この先輩の名前は、なんであったろう。]
(30) gekonra 2013/04/18(Thu) 22時頃
|
|
[田所さん。川尻さん。笹中さん。 誰かの名前をよばれるたび、一人がゆっくり立ち上がって、診察室へ入っていくのを、ひりひりする目で追った。 注意して聞いていないと、ぼんやりして聞き逃してしまいそうだ。]
律、寝ててもいいぞ。
[まだまだ長そうだと判断し、妹の様子を心配げに見てから、そう声をかけた。
背凭れに体重を預け、目を擦る。体のだるさに、溜息をついた。 富良野さん。次の名前が呼ばれている。 辺りを眺めていたが、誰も立ち上がらない。 富良野さーん。もう一度看護婦が呼んでいる。 名取は、あっと思った。]
(31) gekonra 2013/04/18(Thu) 22時頃
|
|
[すぐに立ち上がった。その際椅子についた手が、火照って汗ばんでいるのが分かった。 近くにいたマスクをつけた若者の傍へ迷わず歩み寄り、]
富良野さん。
[と声をかけた。 看護婦が呼んだ名前をヒントに、漸く名前を思い出した。 起きない。一瞬間違ってたら可哀想だし恥ずかしいなとも考えながら、少し屈んで肩を叩いた。]
富良野さん。
[目蓋が持ち上がるのを確認して、更に声をかけた。]
呼んでいる。
[名取は、顔を看護婦の方へ向けた。]
(32) gekonra 2013/04/18(Thu) 22時頃
|
|
[どうやら富良野は、理解してくれたらしく、掠れ声で謝っていた。咳き込みながら立ち上がった様子に安心するやら心配するやら。 律の隣へ戻り、腰をおろしかけた。 そこで、名取兄弟に視線をおいて、富良野が言ったことに、兄のほうは目を瞬いた。一度、富良野の顔を見上げてから、律と顔を見合わせる。
これを切欠に、名取の体調不良は、*ばれる事と相成る。*]
(33) gekonra 2013/04/18(Thu) 22時頃
|
|
― 津村市総合病院→帰り道 ―
[北野さん。 なんて名前が、会計のほうで呼ばれていたのはどのタイミングであったろう。 その辺りの話は、あくまで名取律の友人の話であり、なにより名取五郎自身がぼんやりと上の空で居たため、さておく。
もし妹が兄の不調に気付いていたとして、もしも提案されても、医者にかかるのは、名取は丁重にお断りしたろう。 なぜなら、混んでいるからだ。 これ以上病院で待ちぼうけているのは、この上なく無駄である事のように思われた。 ついでにいえば、律を送り届けてからでないと気がかりである。 こんな所でまた何分も何時間も律を待たせるわけにもいかないし、一人で帰れというのも可哀想だ。 そういうわけで、名取兄妹は、用が済み次第、帰路につく形となるであろう。]
(46) gekonra 2013/04/19(Fri) 00時頃
|
|
[さて、朝や寝起きというのは、基本的に体温が幾分下がっているものである。 だから、朝は、だるいけれど、しんどいけれど、それでも妹と共にバスなど使って、病院へ連れていくことが出来ない程だとは、考えなかった。そも熱など計っていないが。
起きてから時間がたっていく毎に、体温は上昇を続けていく。 病院から出る頃には、足元だの頭だのをふらつかせるようになっていた。 バスに乗る。その頃には少しづつ、咳が出はじめて、口元を押さえて顔を顰める。]
げふ げほ ……ずず
[耳鳴りがする。バスの揺れが気持ち悪い。 頭が痛い。顔があつい。でも眠ると、律と一緒に乗り過ごしそうだ。 律から顔を背けて、バスの椅子に頭をあずけたまま、ひたすら咳きこむ。 早く着かないかなと気が急くのは、本当に胸がむかむかしてしょうがなかったからだ。]
(47) gekonra 2013/04/19(Fri) 00時頃
|
|
[バスが到着する。 律を連れ、青ざめたまま立ち上がった。 節々が痛む。 早足にバスを降りた。我慢だ。我慢。我慢。我慢。 咳き込みながらバスのステップを下り、律を振り返り]
先に帰ってろ。
[と言う。 律がなんで?という顔をしている気がする。]
いいから。
[と、つい厳しい口調でぴしゃりと言って、先に帰るようにせかす。 もう家は間近だ。一人でも大丈夫だろう。]
(49) gekonra 2013/04/19(Fri) 00時頃
|
|
[我慢。我慢我慢我慢。家までもつか? 一歩踏み出す。揺れが気持ち悪いし、足からふぅっと力が抜けるようだ。 息を大きく吸う。口を押さえる。 胸のむかつきが、一向に収まってくれない。 我慢、我慢我慢がま あ 無理だこれは。
名取五郎は諦めた。 我慢の許容を超え、名取は無理をしない事を選んだ。]
(50) gekonra 2013/04/19(Fri) 00時頃
|
|
……っぷ、ふ…… ぉええ げぇほ げぇえほ、うぇえほ、げぇ、ぇほ、おえ
[本当にごめんなさいすみません、失礼します。 吐いた先は近所の空き地の隅である。 心の中で何度も謝りながら、わずかに食べた朝飯がすっかり茶色くほぐれたものと、胃液をぼたぼたと地面に吐いた。
近所のおばあさんにその様子を発見され、背中をさすって頂いたご恩を、名取は決して忘れないであろう。
無理をしていた事を叱られながら、*名取はしっかり悪化させてしまった風邪で、数日寝込むこととなった。*]
(52) gekonra 2013/04/19(Fri) 00時頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る