261 甘き死よ、来たれ
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2016/12/16(Fri) 00時頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2016/12/16(Fri) 00時頃
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―最期の時― [わたしが聴き惚れていたのは、血の中から流れてくるような音楽。すべてが溶けてゼロになるような。ブラッド・ミュージック。 何かが耳に押し当てられていても>>26、その事にも気づかなかった。]
ぁ……
[だけど、音楽がなりやんで、少しして。 流れ出ていく何か。 地面に広がりゆくなにか。 わたしの一部だったものが取り外されて残る感覚がした>>27。]
[でもそれは嫌なものではなかった。 何か、残るんだ。 どこか安心感にも似た心持ちのまま、わたしの意識は途絶えた。**]
(+0) 2016/12/16(Fri) 11時半頃
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―ここはどこだろう?―
[気がつくと辺りは乾いていて、暑くて、寒かった。輻輳する矛盾した感覚。見えるものはぼんやりとぼやけて、何があるのか誰がいるのかも分からなかった。]
あー、……そうだ。 眼鏡、眼鏡。
[見えないのはきっとそのせいだ。無意識にかけ直す仕草。ぱちぱちとまばたきする。次第に視界がはっきりしたくる。 奇妙なことに、気づいた。]
えーと。尾崎さん、に、歌瀬ちゃん。 ……その数字は、何?
[二人の頭の上にある数字。 カウントダウンのように、見る間に減っていってた。桁数はたっぷり八桁くらいはあるようだったけれど。]
(+1) 2016/12/16(Fri) 13時頃
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ねえ。ねえってば?
[何度呼んでみても、わたしの声は聞こえてないみたいだった。それどころか居ることにも気づいてない様子で去っていく。]
……はぁ。仕方ないな、誰か探そ。
[とりあえず南シェルターに戻れば、冷くんがいるかな。そう思って移動し始める。]
――ん。あなた、誰?
[少し進んだところで、誰か――あるいは、何か?居るのに気づいた。首を傾げて、眺める。]
(+2) 2016/12/16(Fri) 13時頃
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[彼女の頭上には、名前。 尾崎さんや歌瀬ちゃんと同じように。でも、違うのは。 さっきのカウントダウンの数字が見当たらなかったこと。 何故だろうと思いつつ、名を呼んでみた。]
中秀、春。ちゃん?
[ぴくり。 聞こえてはいる、気がした。しばらく待ってみようか。思い当たる事がないわけじゃない、し。**]
(+3) 2016/12/16(Fri) 13時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2016/12/16(Fri) 13時頃
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―廃駅?―
んー…?
[何も変わっていやしない。 地面に自分の死体が転がってる以外には。]
えへっ、そりゃ無理に決まってるよなぁ。
[夢と現実は違う。 ドラ○もんやディ○ニーの世界じゃあるまいし。
勿論心の奥底から祈っていた"願い"なら神は振り向いてくれるのかもしれないが、思いつきの様な考えを口にした所で無意味なのは確かだ。]
(+4) 2016/12/16(Fri) 22時半頃
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[暫くその場所に佇んでいる、いや動けなかったと表現する方が正しいか。 すると藍がやってきた>>15。]
…藍か。 すまねえな。
[届くはずの無い声を贈る。]
なあ、春ってのは待っても来るもんじゃねえ。 自分で奪い取らなきゃ、冬眠から目覚められないぜ?
[お供えとしてメリーの瞳を置く>>16のは、やはり藍らしいなんて思いながら。 静かに立ち去る彼女に手を振る。]
…あばよ。
(+5) 2016/12/16(Fri) 22時半頃
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[中秀、春。ちゃん?>>+3
おっと再び来客か。 驚かすんじゃねえ、と声の主の方へと向く。
―――が、何かが違う。 いや、同じとも言えるか。]
お前は誰だ?
ってか、なんで俺の名前知ってるんだ?
どっかで会ったか?
[質問の嵐をぶつけてみる。 そして最後に]
(+6) 2016/12/16(Fri) 22時半頃
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―――おまえも死んだのか?*
(+7) 2016/12/16(Fri) 22時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2016/12/16(Fri) 22時半頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2016/12/16(Fri) 22時半頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2016/12/16(Fri) 22時半頃
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[生前のわたしだったらきっと物怖じしてしまってたようなQの羅列>>+6だけど、いまのわたしには怖くなかった。淡々と一つずつ答えていく。]
わたしは小山内恵都。 あなたの名前は見えてるわ。 どこかですれ違うくらいはしたかもね。
[ そうして、ワンテンポ置いたらしい質問>>+7に、 ええ、とにっこりうなずいた。]
――そう、生きてる間に、シェルターかどこかで。
(+8) 2016/12/16(Fri) 23時半頃
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じゃあわたしからも尋ね返そうかな。
わたしの名前は見えてなかったの? じゃあ、現世は見えてる?
現世の人たちの名前は? その頭上に数字があることとカウントダウンされてること、その意味は?
春ちゃんがさっき見てた人、 彼女もうすぐ、こっちに来ることは?
いくつ気づいてたかな。いくつ知ってるかな?
(+9) 2016/12/16(Fri) 23時半頃
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春ちゃんはさ、死後の世界ってあるとしたら、どんなのだと思ってた。
[ これは質問というより、語るための呼び水。]
わたしは、うーん、ざっくりだけど、たぶんね。 もっと平坦だと思ってた。 平穏っていうか。 もっと生々しくないっていうか。
[感覚的には生きてる頃とそんなに変わらない感じがする。現実に生きている人や物体に触れないことで、ああやっぱり、って確認してしまうくらいに。]
たぶん、この状態からでももっかい死ぬとか、しそうなくらいに。 幽霊とかゾンビってさ、ふつう眠ったりしないじゃない。 でも、なんか、……ふぁ。
急に眠くなってきたりとか、しそうで。
(+10) 2016/12/16(Fri) 23時半頃
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ケイトは、大きくあくびをした。
2016/12/16(Fri) 23時半頃
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[わたしに合わせるように、だろうか? 春ちゃんも生欠伸したようなのが見えた。 まあ、思い込みと言われればそれまでだけど。 人は見たいものをみてしまう。 元人間の幽霊だってたぶん同じだろう。]
ん……と、ごめん。わたし、寝ちゃうかも。
[くらりと頭を泳がせた。 気を抜くとふわぁって身体が浮いてっちゃいそうだ。]
あ、でもまあ、まだ成仏しそうな気配はないから。 安心して?
[何を安心するかわからないけど、とりあえず。]
それと、天国に行ったりもしないから。 わたしは極楽送りが約束されてるのです。南無阿弥陀仏。
(+11) 2016/12/16(Fri) 23時半頃
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ケイトは、春に向かってまくし立てて、両手を合わせるとそのまま健やかな眠りについた。
2016/12/16(Fri) 23時半頃
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2016/12/17(Sat) 00時頃
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