1 とある結社の手記:6
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[ただ無言で、静かに耳を傾ける。 背に居る彼には見えないだろう。 黒檀に宿る、憎しみ、恨み、怒りの色を。]
……そっか。
[同じだと思っていたが、違ったようだ。 小さく一つ呟いた後]
ヤニクさん、サイラスさん、 この二人は、私も憎みきれない。
けど。
[一度、言葉を切って]
(122) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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小悪党 ドナルドは、病人 キャサリンとベネット
2010/02/25(Thu) 23時頃
小悪党 ドナルドは、病人 キャサリンとベネットが廊下にいるところに出くわした。
2010/02/25(Thu) 23時頃
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[ウェーズリーとカルヴィンが去った後も、心配そうに2人が去った扉を見たりしていると、ピッパに声をかけられ]
ああ、ピッパさん。 まあ、ちょっと投票の事を…
[昨日の事を聞かれれば、ピッパの親友であるフィリップへ投票した罪悪感からか、言葉を濁す]
(123) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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―広間・ちょっと前―
[広間を去る折、ラルフの大きな声>>107が聞こえた。 少しだけ驚いて、ぱちぱちと瞬きを落とす。 静かに彼の方を振り返り、にっこりと笑った]
……大丈夫。すぐ、戻りますよ。
[小さく頭を下げて、そのまま広間を後にしたのだった]
(124) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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あ、投票の事についてだったんだ。
ま、恋愛話なんてこの状況でするわけがないよね。
[はは、と冗談めかして笑う声は、どこか硬い。]
もしよかったら……教えてくれる? フィリップが何を言っていたのか… 一応、知っておきたいな、と思って。
[立ち話も何だから、と食卓の椅子を引っ張ってきて腰かける。ラルフが言葉を濁したわけは、知るすべもなく。]
(125) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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―ウェーズリーの部屋―
……さぁ、どうでしょう。 本当は父の部屋に入った記憶が無いので、 こんな感じなのかなと思って言ってみただけです。
[それは、ただの戯れ。 こんな会話を交わすことが出来るのも、 これで最後だろうから]
なるほど。…さすが、ウェーズリーさん。
[続く彼の説明>>112には、納得する振りをして頷いて見せた。 ――本当は、別の理由があるのでは無いか。 そんな思いがちらつくも、 けれどもう、それも、……きっと意味の無い話]
(126) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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[少年は、手紙を確りと受け取った。 いつものように郵便屋が、途中で止めることは無い。
郵便屋の様子を見つめる。あぁ、彼はどんな顔をしているか。 僕を怖がるだろうか。憎むだろうか。蔑むだろうか。 どれであっても、それは、仕方の無いこと。 手紙を持つ手が小刻みに震える]
何故……?
[相手の言葉>>114を反芻する、少年の声も掠れている。 はらり。 封の開いた手紙。ただ、ぼんやりと見降ろす。 書かれている内容は知らない。 ただ、それは。 少年にとっては間違いなく、処刑台への招待状]
(127) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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フィリップを殺した人狼だけは、 それが誰であれ、許せない…!!
[振り返り、車椅子の柄をもつ彼の手を握る。 どれだけの思いを秘めているか、その力で伝わるだろうか。]
私はきっと、私の手で殺したいと願う。 ローズマリーさんに何を言われようと、何をされようと、 無理して発作が出ようと、私の手で殺したい。
[黒檀には今にも零れそうな涙が溜まっている。 荒い息を整えるように、肩を大きく揺らして、間を空けて]
(128) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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あっ……。
[震えて力の入らない手。手紙はあっさりと奪われる。 驚いたように揺らぐ瞳は、言葉を重ねる相手を見つめて。 自分自身の能力を、否定したいかのような男を見つめて]
……………ぼくは。
[ひゅう、と喉の奥で空気が擦れる音がした]
僕、は…………。
[迷う。惑う。どうすれば良いのか。覚悟は、していた。 だけど。だけど。だけ、ど―――――…]
(129) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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―――――――……僕は、人間です。
[吐き出すように、告げる言葉。 縋るような瞳を見上げる少年のは、 それでもやはり、泣き出しそうな顔で]
だから。
その手紙には別の届け主がいます。
…破っちゃ、駄目ですよ。
[黒い手紙を握るその手を、労わるように。 許されるならばそっと両手で包み込む]
(130) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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……でも、さ。 ベネットが言うように、 きっとフィリップはそれを望んでない。 ――…フィリップの願いは、
[その願いは、昨夜からずっと耳に残っている。 ベネットの手を握っていた手はゆるりと力抜けて]
お願いがあるの。 もし、フィリップを殺した人狼が分かっても、 私には言わないで。
知りたくないの。 知ったら、何するか分からないから、さ。
[最後に、ベネットに向けた黒檀には、何も宿らない。 ただ、哀しげに揺れているだけ。]
(131) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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カルヴィン君を、告発するくらいなら、私が……。
[嘘は吐かないと。 真実がどんなに残酷でも、と。 言ったのは自分ではなかったか。 狼狽に刮目した薄青が、落ち着かなげに周囲を彷徨う。 床に落ちた黒い手紙の脇に両腕をついて、まるで少年に懺悔するような姿勢。 もしかして、あの薬屋の男も同じような心境だったのだろうか。 この少年を人狼だなんて、口が裂けても言えるものか。 仲間云々ではなく、ただ……ただ?]
それでも、嗚呼、それでも。 カルヴィン君、君も私に、優しい嘘を吐いてくれるのですか。
それとも本当に、私の間違いで、あって欲しい……です。
(132) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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[詳しく聞きたいと言われれば、困惑した表情を見せながらも、一度諦めたように溜息をつき]
えっと、まず最初に話したのはフィリップさんが俺を疑ってるって事。 まあ、それは俺を試してたらしいけど。 そして、その後に…
[言いづらそうに一度口ごもり]
その後に、フィリップさんに投票しろって言われた。 そして、2人の占い師の真贋を見極めてくれって。
[結局何も出来なかったけど。と苦い表情を浮かべる]
(133) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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―回想・夜―
[フィリップの頬を殴った手が、痛む。 その手を優しく包まれれば、堪えていた涙が零れた。>>3:563]
うん…キャサリンも。ゆっくり休んで。 私は、まだ、することがあるから。
[キャサリンとフィリップを見送る。 ベネットにも声をかけられ>>3:564、せめて自室まで一緒にいて欲しいとも思ったが…ふるふると頭を振って謝った。
――深緑の先は、投票箱。]
[人が少なくなった広間で、1人、投票用紙に向かう。]
(134) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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私…私も大切な人を、守る。 だから…謝らない。
[そう呟いて、震える手で投票用紙に綴るのは。
――Ralph=Burton
両親を亡くし、今は自分で働いて生活している、年下の青年の名前。 2名の占い師を信じれば……占われていない人間の中からまた消去法で選んだ。 そんな決め方しか出来ない自分が悲しくて…まだ涙が溢れて来るが、謝罪の言葉を零さないように唇を噛み締めた。]
うっ…うぅぅ…。
[投票用紙の上に、涙が零れる。 それでも。投票箱の中に紙を落とし、ゆっくりと昨晩と同じ部屋へと向かった。]
(135) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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私は逃げも隠れもしません。 私の口を封じれば、君は逃げて生き延びることができます。
……そして、私は嘘も吐きません。
[黙することが、自身の命を奪い、新たに犠牲者を増やそうとも。 真実を自分の中で受け入れられるまで。 エゴで男は薄青を瞬く。]
カルヴィン君が自分を人間だと言うなら、そうなのでしょう。
(136) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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[ベネットは何と答えただろう。 後ろから近づいてくる足音に振り返り、姿を映して]
……ドナルドさんも、お願い。
[久しぶりに、その名を呼んだ。 そして、そう願う中に、今までとは違う思い。 ―――彼は、人狼ではないと。]
(137) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/02/25(Thu) 23時半頃
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[黙って聞いていた、ラルフの話。 しかしそれが、フィリップが自身への投票を促した、という話題になると、薄茶の瞳は見開かれ。]
……そんなこと、言ったんだ。 ………………。
[その目に、涙がたまる。]
……ばか、だね。ばかじゃないか。 フィリップは、親しい人皆に生き残ってほしい、って言ってたんだ。親友たちはどうしても疑えない、もし人狼だとしても告発できない、って……
だからって。自分が…死んだらさ。その分、一日、人狼が生き残って。…親しい人間の誰かを殺すかもしれないのに。それじゃあ、守れないのに……
……あはは。ばかだよね。ほんと。ばか、だ……
[笑う声は涙で滲む。堪えていたものが、溢れそうになり、目を押さえて俯いた。>>133]
(138) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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[男はぐっと潤んだ眼差しを気取られぬように、深く深く藍色帽子のつばを引き下ろす。 残った片手には、握ったカルヴィンの手の生きている温もりがしっかり伝わってきていた。]
(139) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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[どれほどの時間、そうしていたか。]
では、私は確かに配達しましたよ。
[床に残された、開かれた黒い封筒。 カルヴィンがそれを手に取るも取らぬも彼次第。 懐に残るは後一通。 男はサイドボードの半分残ったウヰスキーを手に、カルヴィンを残して部屋を出る。 広間を避けて、キッチンへと。 アーチの好物だった林檎を剥きながら、ちびちびと朝から酒を呷った。]
(140) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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―回想・明け方―
[どこか遠くで聞こえた、物音で目を覚ます。 寝てしまった事に慌てながらも、昨晩も隣の部屋から何かが起こった様子はなく、ホッと胸を撫で下ろしていれば。 キャサリンの部屋よりも遠い、しかし同じ階から聞こえてきた、叫び声。>>11]
え…?何…。
[嫌な予感がした。 キャサリン以外に1階に部屋を取っていたのは確か……。]
(141) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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――ッ!
[慌てて部屋から飛び出し、声が聞こえてきた方へ。 部屋から出たと同時に聞こえてきたのは、また別の――悲しい、悲しい叫び声。>>21
そして。
――部屋の中を満たす血の匂いと、赤い――]
(142) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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[ ベネットとキャサリン。二人の話を聞いていた。 人狼。そしてヤニクと並んで出るサイラスの名。サイラスが人狼であったと、知らせる言葉だった。 終わったのか? 確か、人狼は二人と。いや、だが、フィリップは殺されていた。鮮明な赤さの血の中で。連衡される前にフィリップを? いや、だが固まらない血は、連行のあった後では……まだ人狼はいる? 思考が渦巻く中、叫びにも似たキャサリンの声が響く。 儚げな見目からはかけ離れた感情の発露。
……その時、気付いた。 自分は、秘められたこの激しい感情に惹かれていたのだと。 それが見たかったから、散々からかうような真似をしたのかも知れないと。]
ん……ああ。 分かった。
[ こちらに目を向け、お願いと言うキャサリン。 名を呼ばれた事、その声の中に含まれる響き、いつもと違う感覚に、戸惑いを覚えながら、返事を返す。 そして、広間の方へと足を向けようと。]
(143) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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フィリ…プ…? どうして…。
[ベネットの腕の中にある、“モノ”。 それが“ダレ”であるか分かると、よろりと足から力が抜け、壁にもたれかかる。 それでもなんとか体を支えようとするが、それも出来ず、ズルズルとそのまま床に座り込んでしまう。
車椅子から転げ落ちるようにして、フィリップに触れよう親友の姿に。]
キャサリン…。
[それ以上、声をかける事が出来なくて。 親友を大事に思っていてくれてた青年の無残な姿と…悲痛な親友の姿を見ていられなくて両手で顔を覆った。]
(144) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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俺は……フィリップを殺したやつをどうするだろう。 ……分からねえ。自分でも。
[ 低く静かに呟いた声に、獰猛なものが滲んでいた。 そして、二人に背を向ける。]
(145) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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[キャサリンが部屋から連れ出され、自身もペッパに声をかけられて>>51、よろよろと立ち上がった。 よろけそうになりながらも、今はキャサリンの傍にいたいと思い、彼女の傍へと向かう。]
(146) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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ピッパさん…!?
[ピッパの目に溜まる涙に思いっきり動揺するも、ハンカチを取り出すとピッパに手渡して]
これ、使ってください。
…確かに考えてみればそうだよね…… でも、フィリップさんの気持ち…なんとなくだけど分かるよ 俺もここに居る人達のことは疑えないし、もう、誰が人狼なのかだってさっぱり分からないし…
[弱弱しい笑みを浮かべると、ピッパを見つめて]
ねえ、ピッパさんは…誰が、人狼だと思います?
(147) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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[フィリップの大切な友人。 彼が護りたいと言っていた、家族。 疑えるわけがなかった。]
……ありがとう。
ああ、でも、 昔のことはまだ許してないよ。
[悪戯っぽく笑ってみせれば、彼はどんな反応をしただろう。]
呼び出してごめんね、ベネット。 マーゴの傍についててあげて。
私は…―――ちょっと、寄り道。
[そう言って、一人、一階の廊下を進んだ。]
(148) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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生きて、ここを出て、 ピッパ君と約束した手紙を届けないと
いけないんですけどね……。
[飲まずにやってられるか、とボトルに直接口をつける。 職務に忠実だった男が、生真面目すぎた男が、酒に溺れずにはいられない。 真実はまだ、男の中で受け止めきれていなかった。 放置していた髭が、口の周囲を鬱蒼と覆い、まるで風体は浮浪者のよう。]
(149) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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[昨晩は泥酔状態にあって、何を口走ったか定かではないが。 それでも気づかれはしていないだろう。 男が仄かに初めての恋心を寄せていた相手。
それが、カルヴィンの母であったことなど。]
(150) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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[視線を合わせる様に、 手を突く郵便屋>>132の眼前へ片膝をつく]
……………、何故?
[彼の言葉に、今度は問いを呟くのは少年の方で。
どうして。相手は正しいことを言っているのに。 少年に怒りを向けても、可笑しくない筈なのに。 そんなに悲しい顔をして、苦しんでいるのだろう。
片腕を伸ばし、相手の頭にそっと手を置く。 まるで、それ以外の慰め方を知らないかのように]
ウェーズリーさん。本当に、貴方は、……優しい人。
[告げる。優しいのは、自分ではなく、相手だと]
(151) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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