人狼議事


301 十一月うさぎのないしょ話

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【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[狭い売り場を彼方此方と行きつ戻りつ。
 他愛無く咲かせる雑談を滲ませる不埒も、正しくデートの其れ。]

 ああ、夜明けの空がそんな色ですね。
 青と言うには濃くて、紺と言うには明るい。

 冬の朝に見かけると、一日分のやる気が溜まります。

[青い螺旋型のヘアピンを彼女の前髪に宛がい、次は跳ねるうさぎを模ったものを。何度も指先で額を晒すのは役得の一言。吟味に吟味を重ねる最中、下方から紡がれたのは誘惑の声。>>132

(143) momoten 2019/12/02(Mon) 01時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[軽く顎を引いてはにかんだ。
 同時に指先だけでなく、掌が彼女の額に触れた。

 さらさらと零れる髪を掻き上げ、長身から見下ろす形の良いおでこ。彼女の色ばかりに囲まれて、僅かに上体が傾いていく。吐息が彼女の眉間にぶつかり。]


 ―――― はい、
 僕と混じった、貴女の色にしましょう。


[己は店員でないから基色を持たないが、混じり合えば青一色ではいられない。誰が見たって、彼女が鏡で覗いたって、独占欲の強い男の影がちらつく。
 
 低い声でかける特別なおまじない。
 良く染みこむように乾いた唇の感触が刹那だけ額を掠め。]

(144) momoten 2019/12/02(Mon) 01時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[ぱちん。


 今まで宛がうだけだったヘアピンの群れ。
 選ばれた一品がようやく前髪を捕まえる。

 ―――― 少し紫の混じった濃い瑠璃色の羽根。]


 あまり色に愛着はありませんでしたが、
 これから先きっと、この色を好きになります。

 ……賭けたっていいですよ?


[間近で笑う顔が悪びれず。
 悪戯を成功させたように、自信に満ち溢れていた。]*

(145) momoten 2019/12/02(Mon) 01時頃

【人】 迷い人 ヘザー

だ、だって、みんなダメって言わないんですもん、そうしたら、食べなかったら、もったいないじゃないですか……
おいしそうなんですもん……プリン食べたかったんです……

[>>141うう……、と顔から火が出る心地。
 かわいいだけじゃなかったら何なんだろう。
 はしたない? 意地汚い?
 宅本さんは困らせてみたいと言ったけど、今が一番困ってる。]

や、やめてください、恥ずかしい!

[宇津木がそれを話の種にからかってきたりなんてしないのを知っているけど、だからってキューピッドだなんて、そんな。
 当事者として聞いているだけで恥ずかしいのに、誰かに知られるなんて耐えられそうにない。
 モッズコートの裾をきゅっと掴んで抗議する。]

(146) mmsk 2019/12/02(Mon) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

バトルロイヤルって……そんなの、しなくていいです。
他の四人に、勝ってほしくないですし。

[>>142話がずれてきているのはわかっている。
 彼のペースに持って行かれてる――のが、弁護士としての手腕なのか、自分が御しやすいのかはわからないけど。
 それでも、二〜五が勝つのはいけない。]

わたしは、寿一さんじゃなきゃいやです。

[ぽろり、爆弾めいた言葉が口から出ていった。
 宅本さんは、寿一さんだから。二〜五は、わたしの特別になっているひとじゃないから。
 それ以上の他意はなかったはずなのに、妙に気恥ずかしい響きになって、ぱっと前向き視線を逸らして、アクセサリーショップに急ぎ足。]

(147) mmsk 2019/12/02(Mon) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

朝までお仕事されるんですか?
ダメですよ、ちゃんと寝てください。

[>>143冬の朝の明けていく色を知っているなんて。
 早起きの可能性もあるけれど、うさぎ穴が閉じても明かりがついているビルを思えば、夜明かしと捉えるほうが自然だった。]

……ふふ、うさぎ可愛い。
バレッタだったら、買ってもよかったな。

[宛てがわれたピンのモチーフは、つい意識してしまう動物。
 もう少し大ぶりなら髪をまとめるのによかったかもしれないが、トレードカラーにするには細身がすぎた。]

(148) mmsk 2019/12/02(Mon) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[そうして悩んで、ぴんとくるものがなくて。
 ふと、特別感のために色相をずらす提案をした。
 二人だけのものにしたい。そんな、一歩前をいく提案のつもりだったのに。]

……、

[>>144低く降ってきた声が、心臓を奥からすくい上げるみたいにどきんと鳴らす。
 いつもの二倍くらいのスピードになった鼓動はすぐには止まらなくって、ぼうっとしているうちに宅本さんは別のヘアピンを見ていた。
 彼はいつだって、二歩先三歩先にいる。]

(149) mmsk 2019/12/02(Mon) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

――――ずるい。

[ぽつり、こぼした音は店のBGMにかき消えた。]

(150) mmsk 2019/12/02(Mon) 21時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[すぐ惑わされる自分の心に翻弄されながらも、羽根のモチーフが前髪にとまるころには、すっかり自分でもこのピンを心から気に入っていた>>145
 鏡に映して、角度を変えて。
 ちょうど色も馴染んで、しっくりくる。]

賭けないですよ。
賭けにならないですもん。

[だって、自分でもこの色を好きになる。
 だったら宅本さんも好いてくれるだろうことは、想像にかたくなかった。

 はにかみながら微笑んで、また手をつなぐ*]

(151) mmsk 2019/12/02(Mon) 21時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[自ら店員の顔して近づいた癖して、香子が「カコちゃん」の顔をして此方を呼ぶことに寂しさを感じてしまって内心苦笑した。>>139
陣取った彼女の隣、綺麗に染まるアイメイクに乙坂が施した紅が加わる様に、また奥歯が痒くなるような甘さを覚える。]


 うん、此処に来て「大丈夫」にして来たの、ずっと知ってるから信用してる。
 楽しんで。


[しかし彼女の「充電」の為にまずは腹ごなしをして貰わないとと踏み出しかけた乙坂に、ふわりと気配が近づいて。]

(152) Ellie 2019/12/02(Mon) 21時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ



 ――――


[乙坂が初めて贈った「薔薇」と同じ数の触れ合い。>>140
他の参加者の目を忍んだ暗号のような。

息を呑み時間が止まった乙坂を置いて、彼女はすっかり元通り。]

(153) Ellie 2019/12/02(Mon) 21時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ



 初手からラザニア行ってくれんの?
 さっすが頼もしい。
 麺みたいなのは生野菜を麺みたいに切った「ベジヌードル」っつってアレも俺が出してるから、楽しみにしといて。


[手招きの彼女に近づいた。
大皿からトングで切り分けて、まずはミートソースより深い赤茶のソースとベージュのソース、ラザニアのクリーム色、チーズの黄色の断面図を披露してから取り皿へ。]


 牛ほほ肉のラグーソースとシャンピニオンソースのラザニアです。
 どっか座るとこ確保しとく?


[次のサーブを待つ客がいた手前、皿を彼女に渡して少しばかり仕事モード。
それでも早々に切り上げることが許されるのが今日で。]

(154) Ellie 2019/12/02(Mon) 21時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ



 香子、飲みモンは?


[しれっと彼氏面をしていてもパーティの喧騒に紛れるだろうと、「充電」にやられたお返しとばかり、悪戯っぽく口角を上げた。*]

(155) Ellie 2019/12/02(Mon) 21時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[初めて想いを交わしたあの日、メッセージを送った手はその後、三本の薔薇の花言葉に辿り着く。

 『何度だって』
 『よろしく』

 攣った足をゆっくり伸ばしながら、既に繰り返し見た文面を見返し、一人にやけていたのは内緒のお話。]

 順番通りに食べるご飯も美味しいですけど、
 今日は好きなものから食べたい気分なんです。
 ずっと楽しみにしてましたからね。
 今日乗り切ったらラザニアだぞーって。

 あ、あれもお野菜なんですね。
 ベジヌードル、雑誌で見たことあります。
 次はそれにしよう。

[近づく乙坂>>154へ弾んだ声で答える。
 しかしまずは本命のラザニアだ。とすとすとトングが沈む度、チーズの隙間から滲むソースに目を輝かせた。]

(156) Pumpkin 2019/12/02(Mon) 22時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 どうしよう、見た目から美味しい……。
 ミートソースとホワイトソースじゃないんですね。
 牛ほほ肉はずるい。食べた過ぎます。食べます。

[切り分けて貰ったお皿を受け取りうっとりと眺めた後、空いている席を探す。
 いつものカウンターにしようと振り返れば、乙坂も丁度接客に区切りがついたところだったか。
 提案しようと開いた口は、彼の発した爆弾に固まることになる。]

 ……っ、あ、 ……えと、
 同じものを……お願いします。

 ……一馬さん、と、同じのがいいです。

[確信犯の笑み>>155に、先程の彼>>153のように息を呑む。
 次、とねだったのは自分だが、完全な不意打ちだった。
 薄くなった鎧では太刀打ちできず、照れて伏せた瞼の下、揺れる瞳で返事をする。
 それから小さな声で反撃を試みるも、心臓の音の方が大きくてちゃんと言えたのかさえ分からない。
 完敗だ。白旗を上げるみたいにはにかんで、赤い顔を隠そうとカウンター席へ向かった。*]

(157) Pumpkin 2019/12/02(Mon) 22時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[切り分ける時に断面図を見せたのは、その色味も色の理由も彼女は「咀嚼」してくれると確信していたから。>>157
前のめりに食欲を示す彼女が可愛くて仕方がないから、もしかしたら彼氏面を意図的にしなくても周りの客には「察し」となっていた可能性もある。

バイキング形式の大皿料理ではいくつかの料理を一緒に盛って席に座る客もいたが、「乗り切る」モチベーションにしてくれていたラザニアをまず堪能して欲しくて、その瞬間の表情を独り占めする為に相席を欲しがった。]

(158) Ellie 2019/12/02(Mon) 23時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ



 じゃあ取ってくるから座っときな。
 あっち、日当たり良いとこ。


[反撃は成功したようだが失敗でもあったかもしれない。
彼女の紅い顔は、己の腕の中だけに留めておきたかったから。

二つのグラスに注ぐ黒豆茶。
彼女の充電の為にこれも乙坂が選んで出しているということは、流石に己だけの秘密にしておこう。

ついでに皿に残るラグーゾースを拭うバタールも二切れ彼女が待つ席へと運んだら。]


 いただきます!


[と香子の前で初めて使う言葉を披露して笑った。*]

(159) Ellie 2019/12/02(Mon) 23時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

 ― トマトミルクのロールキャベツ ―

[芳しい香りのうさぎ穴。
 次々と誘われる探検家―――ではなく健啖家達。
 
 無論、己が誘われたのも喜ばしいが、うさぎの扉が開閉するたびに胸に満ちていくものがあった。隣に事務所を構えたのが、もう遠い昔のことのように感じる。]

 トマト煮よりもクリーミーなんでしょうか。
 ……本当ですね、優しい色をしています。

[軽く鼻を鳴らして美味しい香りを嗅覚に納めるが、視線は彼女の前髪を見ていた。色イロ混ざった羽根一枚。>>136
 自然と綻ぶ目元口元。]

 そういえば。
 そろそろ僕も料理を見ただけでどなたが作ったか分かるようになってきましたよ。何処か家庭的なのが戸崎さん、お洒落なのが乙坂さん。

[指摘と一緒に視線を鍋に、振り向いて彩り豊かな一画に向け。>>130

(160) momoten 2019/12/02(Mon) 23時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


 ベーカリーも乙坂さんですね、
 パティスリーは宇都木さん。
 あ、戸崎さん。諸パン行脚したいので半分こしましょう。

[意気揚々と備え付けられていたパントングを小さく二度鳴らし、喜びの喝采。常は相席した客とシェアするが、本日は彼女もカウンターの外の住人。それが嬉しい。
 ピタパンとコルネをひとつずつ、バタールを数切れ貰い。
 軽くサラダ状に盛った野菜と、食べ方も知らない癖ベジヌードルもちゃっかり添えた。]

 お待たせしました。
 はい、手を合わせて、いただきます。

[うさぎの穴でシェアごはん。
 祝い事であるだけで嬉しいのに上機嫌は天井を知らず、背後に花が飛ぶ。]

(161) momoten 2019/12/02(Mon) 23時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

[手を合わせた後で最初に頬張るのは勿論、ロールキャベツ。
 匙で掬っただけで、キャベツの葉脈にまでトマトの味が染みているのが分かる。ゆらゆらと流れゆくスープが美味しい照りと艶を生み。堪らず口腔に運び込むと、トマトの酸味が最初に訪れ、すかさずミルクのまろやかさが口腔に拡がり、舌の上のステージで手を取り合った。

 落ちかけた頬を片手で押さえ、良く練られた挽肉を噛みしめる。肉汁さえも寛容に包み込む酪農と農耕の連理比翼。]

 はぁ……、五臓六腑に染みわたりますねぇ。
 キャベツもくたくたで芯まで甘いです。
 
[舌で味わっても、咽喉で余韻を楽しみ、胃袋に落ちては身体が温まる。完璧なスタートを切るとバタールを早速摘まんで、半分にしたロールキャベツをライドオン。そのまま口腔へ出港させ ――― 。

 今度も一層深い感嘆を漏らし、唇は弓形に撓りっぱなし。]*

(162) momoten 2019/12/02(Mon) 23時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

 ― ベジヌードル・コルネ ―

 ところで……、

[ベジヌードルをコルネに詰めてみません?と悪魔的に問うたと同じ音階で、傍らの彼女に示唆する視線の先。誘導する己の視点には睦まじげな男女が一組。

 彼女の同僚と、己の友人と。>>155>>157

 ――― あのお二人、お似合いですね。

[椅子の背の角がくっつくくらいの距離で、内緒話みたいに笑った。*]

(163) momoten 2019/12/02(Mon) 23時頃

【人】 啓明結社 カコ

[乙坂>>159にこくこくと頷くことで返事をし、少し足早に席へと移動する。
 周りに気づかれない内にと、熱を持った頬を仰いだ。
 黒豆茶と共に彼が戻ってくれば、自身の隣を促すように椅子を引く。
 小さく咳払い。気合いを入れ直し、背筋を伸ばして微笑んだ。]

 ! ……ふふ。

[言い慣れた、聞き慣れない言葉を耳にする。
 いつもは境界線の向こう側、今日は隣の席。
 これまでは店員と客、これからは恋人同士。
 日常に紛れた特別に、彼を見上げる目元が蕩けた。]

 いただきます。

[乙坂に続いて手を合わせる。一緒に食べるからこその同じ言葉は、それだけで胸を躍らせた。
 笑顔がかわいいなぁなんて口にしてしまう前に、フォークを手に取る。
 伝えることを惜しむつもりはないが、今言ったらそれ以上のものが返ってくるはずだから。彼はそういう人だ。照れてしまう。
 少しずつ知っていく好きな人の好きなところに、ラザニアを迎え入れる唇は弧を描いていた。]

(164) Pumpkin 2019/12/02(Mon) 23時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[噛み締めた瞬間、断面から美味しさと熱が一気に溢れた。はふ、と空気を送り込む。]

 ……っ、あつ、

[野菜の甘味たっぷりのラグーソースは、煮込んで酸味の飛んだワインの旨味に満ちている。染み渡るような旨味の中、牛ほほ肉の旨味は脳に直接訴えかけるようなまっすぐさだ。存在感たっぷりのお肉は、しかして歯を必要としない程に柔らかい。蕩けるかと思う程に繊維がほどけて、口の中でソースと一体になっていく。

 対して、ベシャメルソースはこれでもかと滑らかだ。円やかなでコクのあるクリーミーさが、舌を包み込むように広がる。香りもいい。

 それらを交互に挟んだパスタはもちもちで、歯が突き抜けていく食感が楽しい。
 焦げたチーズの香ばしさと匂いに、手を添えた口元が綻んだ。]

(165) Pumpkin 2019/12/02(Mon) 23時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 はぁ……最高。

[はふほふと格闘すること暫く、喉が動いて吐息をひとつ。
 口の端にソースが残っていないか確認しながら、熱さに潤んだ瞳を隣の彼へ向けた。]

 このソース絶品ですね。何度でも食べたい。
 それに、一緒に食べるの新鮮だなぁ。
 ……嬉しい。美味しいですね。

[感想を伝えるだけでなく、分かち合うための言葉。
 黒豆茶を口にしながら、新鮮な彼の食べる姿を見つめる目はどこか楽しそうだ。*]

(166) Pumpkin 2019/12/02(Mon) 23時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[勿論提供する前にそれぞれのソースの味見はしているし、ラザニアも端を切って固さを確かめてから出しているけれど、こうして皿に盛って、しかも彼女に導かれた隣の席で>>164、というのが己の料理no
最後の隠し味となっている気がする。

向かい合って彼女の食べる様を見たことは何度もあるが、この距離でこの角度で見るのは初めてで、一緒に手を合わせたのに乙坂は暫くフォークを動かせないでいた。
メイク崩れの兆候もなく美しく塗られた頬が熱さに取り入れた呼気で膨らむ様子>>165や、正面からでは隠れて見えない上品に添えられた手の下で唇が柔らかく解けている様子に見惚れた。]


 初めて隣り合って食うのが此処で良かった。

 この先色んな店に行くだろうし、その内店じゃなくて香子と食う為だけに「おうちごはん」ってやつも作るだろうけど、此処は俺達が出逢ったところだから。ここから新しい二人が始まるって気がする。


 ――うん、美味い。

(167) Ellie 2019/12/03(Tue) 00時頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[噛むとすぐに解ける牛肉の繊維の隙間から、形がなくなるまで煮込んだ野菜の風味が追いかけてくる。
裏ごししたトマトは舌ざわりもよく溶けるようだ。
そこに香りの高いブラウンマッシュルームの味をして濃厚なベシャメルソースが追いかけてくる。

ミルフィーユ状に構成されたそれぞれを歯で一度分断して、フォークと己の口にチーズの端をかけた。]


 美味いな、我ながら会心の出来。
 香子が隣にいてくれるから、肉の旨味に甘さも追加されてるし?


[同じタイミングでグラスを手にする。
熱に浮かされたような瞳にうっすら水膜が張るのを見つめて、己からも甘味を追加する試み。

バタールをちぎって、2種のソースが作るオーロラを掬って隣に差し出す。

背後の内緒話など耳に入る筈もない。>>163

己の視覚も聴覚も、嗅覚も触覚も味覚も、香子の為に今は存在している。**]

(168) Ellie 2019/12/03(Tue) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

そうですね。
トマト煮よりクリーミーな分、ハーブを効かせてますけど。

[>>160深皿に取り分けたロールキャベツのスープから、ふわりと漂うローズマリーとオレガノの香り。それにタイムと、ローリエ。
 やわらかなミルクに包まれて一体化したハーブたちは、心地よく爽やかな味わいをもたらす。]

家庭的、ですか。

[嬉しいような、複雑なような。
 というのも、お洒落という評価がちょっぴり羨ましくって。
 けど、かりかりに焼けたきつね色のラザニアを見れば、やっぱりお洒落は乙坂のための形容詞かもしれない、とも。]

(169) mmsk 2019/12/03(Tue) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

わたしもベーカリー、してみたいのだけどね。
オットーのほうがおいしいから、こういうイベントでは、オットーかな。

今度教えてもらう。

[諸パン行脚で半分ずつ、を提案してくれる宅本さんは、こちらの胃の容量をだいぶ理解してくれたよう。
 野菜がたくさん乗るプレートは、色とりどりで食欲をそそる。]

……いただきます。
ふふ。

[勢い食べかけた手を止めて、手を合わせていただきます。
 ちょっぴり行儀悪くなりそうだったのを止めてくれたのに、心の中で感謝しつつ、改めてトマトミルクスープを一口。]

(170) mmsk 2019/12/03(Tue) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

ん。
おいしくできてる。

[口の中を満たすトマト味とやさしいミルク味。
 自然と表情がほころぶ味に抗わず、満面の笑み浮かべる。]

わたしも、もらっていい?

[宅本さんがバタールを手にするのに便乗。
 オレンジ色のスープがパンにしみるのが、あまりに魅力的だったのだもの。]

(171) mmsk 2019/12/03(Tue) 00時頃

【人】 迷い人 ヘザー

[しっとりとスープのしみたバタールを胃に収めて、諸パン行脚がコルネに向かおうとした頃。]

……?

[ところで、と話を振られて、疑問符付きで顔を上げた。
 宅本さんの視線が向く先を同じく目で追えば、一組の男女>>163。]

うん。
オットー、かっこいいですもんね。

[お似合いを肯定するかたちで、同僚を評価した。
 自分のこと以上に、二人のことを応援したくなる*]

(172) mmsk 2019/12/03(Tue) 00時頃

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