164 天つ星舞え緋を纏い
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……なん、だ?
[力を感じる。自分とは異質な何かが、近づいてくる。 それを祓えと、内で何かがざわめくような心地がした]
さっきのあれ……とは、違う。
[近いものは、先の異形の妖たちにも感じたけれど、それとも違う何か]
……。
[進むか否か、その逡巡は、短かった。 理由はわからないが、行かなくては、という思いは強く感じていたから。 それに従い、先に進んで]
(139) 2014/02/16(Sun) 21時頃
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……あれ、は。
[こちらに向けて、歩み進める坊主の姿>>137に歩みが止まる。
内なるもののざわめきが、より強くなったような心地がして、気を鎮めるためにと息を深く吸って、吐く]
ええ、と。 確か、最近来られた御坊様ですよ、ね?
[直接顔をあわせる機会はなかったが、話には聞いていたから。 距離開けたまま、よく通る声で問いを一つ、投げかけた]
(140) 2014/02/16(Sun) 21時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 21時頃
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― 畦道 ―
[道の先で、何があったか、坊主は知らぬ。だが、見慣れぬ白鞘巻を帯に差した青年が、>>138妖に屠られぬだけの力を持つ事は見て取れた]
いかにも、わしは坊主だ。
[距離開けたままの問いかけに>>140笑み佩いたまま、そう答え]
お前は、何だ?
[『誰』か、ではなく、『何』か、と尋ねた]
(141) 2014/02/16(Sun) 21時頃
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─ 畦道 ─
[問いに返されたのは、肯定。 覚え違いでなかったか、と思ったのは束の間]
……え? 『何』だ、って……。
[尋ねられた言葉>>141、その意を掴みあぐねてあげる声は戸惑い混じり]
俺は……名は、明之進。 何だ、と問われても……俺は俺、としか。
[答える間にも、内なるざわめきは強くなる。 相反するものがいる、と訴えるかの如きそれに、無意識、自身の腕を掴んでいた]
(142) 2014/02/16(Sun) 21時半頃
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― 畦道 ―
ふうん、そうかい。
[明之進の答え>>142に、坊主の笑みが深くなる]
そうさな、お前はお前だ。 そうして、わしは、わし。
[くっくっくと、喉を震わせ、じゃらん、と錫杖を鳴らす音]
明之進、とやら、わしは、お前を殺したくてならんのだが、どうするかえ?
[ざわざわざわと闇が騒ぐ、アレは、己の邪魔をするモノ、互いに存在を赦せぬ敵よ、と身内に燃える焔が揺れる]
逃げるか、殺し合うか、どちらを選ぶ?
[問答無用、と言わなかったのは、先の答えが、この坊主の気に入ったからに他ならない]
(143) 2014/02/16(Sun) 21時半頃
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―自宅近く―
[動かした視線が、はたと止まった]
……父様。
[負傷している様子もなくその姿が見えた時には、大きく息を吐いた。 和らぐ表情も、紛れも無く、安堵の気持ちから出たものだった。 周囲には幾人か父の生徒の姿も見える。 のろのろと歩み寄りながら、口を開きかけ]
(144) 2014/02/16(Sun) 22時頃
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[足が止まる。 黒い影が何処からともなく降り立った。 ひとつ、ふたつ、みっつ、周囲を取り巻くかのように、見る間に数を増やして行く。 狼か獅子か、どちらともつかない獣の如き彼らの口許には、光る牙]
……、
[このままにしておけば。起こる事は容易に想像ができる。 その場に立ち止まったまま、異形たちと、突然のことに慄く父たちを、交互に、見遣って。 最後に視線が止まった場所は、]
(145) 2014/02/16(Sun) 22時頃
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[ごめんなさい]
[唇が動いた]
(146) 2014/02/16(Sun) 22時頃
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―自宅近く―
[風が表面の砂を浚って行く。 砂ぼこりの消えた後には、様々なものが散らばっていた。 衣服の切れ端と。 誰かが身につけていたであろう私物と。 幾つもの、骨。 そこに居た筈のひとも、異形も、ただ一人を除いては、誰も居なくなっていた]
……は。
[その一人は、背中から地面に倒れ込んだ体勢で。 真っ暗な空を、その目に映した]
(147) 2014/02/16(Sun) 22時頃
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― 通り・屋根の上 ―
華月さん……!
[華月斎に自分の声が届き、夕顔の許に向かうのを確認して安堵する。>>123 彼らのことは心配だが、今は自分の引き受けた役目を果たさなくてはならない。 幸いな事に、妖魔らは空中で目立つ動きをしているこちらの方を追ってきているようだ>>124]
(148) 2014/02/16(Sun) 22時頃
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いつまでも、追いかけっこばかりはしていられない、か。
[このまま妖魔を引き連れていては、他の生存者を巻き込みかねない。 それに、跳び続けるのもいい加減、限界だ]
っとに、あんたらは、滅茶苦茶してくれたな……。
[眼下に点在する紅色に、先の光景が重なって。 昂ぶりそうになる感情を、風車を咥え押し込む]
(あのうるさい羽音を――断ち切る)
[風を示す透明の帯が、半眼の瞳に今は無数に映っていた。 空を梳くようにそれらを指に挟むと、一気に、叩きつけるように腕を振り下ろす。 生み出された複雑な風の流れは、蟷螂の異形を錐揉みのように回転させ、その間に節々や翅を切り裂いていった]
(149) 2014/02/16(Sun) 22時頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 22時頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 22時頃
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[屋敷へと向かう道すがらもまた、似たり寄ったりの惨状だった。家屋には爪痕が残り、逃げ遅れた人はあちこちに倒れている。外傷の少なく見える人を見つけては息を見ていたが、それも両の手を数えたところで諦めた]
ああ、寺の坊が生きておった頃に本堂で見た絵が……こんなようじゃったかのぅ。
それにしても何から何まで変わってしもうて……
[平穏だったはずの祭りから一変した里を歩きながら独り言が漏れる。その目に映るものはどれも現実味を欠いていた]
……あそこに見えるのははて、くノ一かの…?
[久方に動く影を見たかと思えば、屋根の上を跳ねる姿で上を見上げる形になる。この状況ではあまりに軽やかな少女の動きさえも当然のように思えてくる。>>121
むしろ、しっくりくると言った方がいいほどに]
(150) 2014/02/16(Sun) 22時頃
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─ 畦道 ─
……何なんだよ。
[急に不可解な問いを向けてきたかと思えば笑い出す、そんな坊主の様子>>143に、知らず、ぼやくような声が落ちる。 しかし、続けて向けられた問いはそんな思考をどこかへと飛ばすだけのものを秘めていた]
……は? 殺したくて仕方ない……って。
[瞬き、一つ。内なるものの疼きが強くなる。 祓わねばならぬ鎮めねばならぬ。 同じ『時』は刻めぬものだと、内なる光は訴える。 相容れぬなにかがある、と。 その認識は、容易く落ちたけれど]
(151) 2014/02/16(Sun) 22時頃
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……こんな状況で、いきなり、そんな事を言われても、困るんですが。 少なくとも、大人しく殺される謂れは、俺にはありませんし。
……何より。 あなたを放って置いてはいけない……と。 そんな気もして、仕方ないんですよ、ね。
[返したのは、突きつけられた選択肢、そのどちらでもない自分の言葉。 逃げる気はないが、殺される気もない、と。 そんな思いを乗せて言い放っていた]
(152) 2014/02/16(Sun) 22時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 22時半頃
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[異形が地に落ちて動かなくなり、周囲は少しだけ静かになる。 それと同時に、飛べそうなくらい軽かった身体が、一気にずしりと重くなった。 ほんの数体倒した所で、この騒動が収まるはずもないのは明らかだったが]
他に誰か……いないのか?
[引き摺るような足取りで、それでも娘は歩き始めた。 地上よりも少しは見易かろうと、屋根からは降りなかったが、先のように軽々と通りを跳び越える力は残っていなかった。 幾つかを渡り歩き、いよいよ座り込んでしまいそうになった所で、娘はようやく赤くない人影を見付けた>>147]
……一にい? 一にい、大丈夫か?
[その人物は、倒れてはいるけれど怪我は負っていない様子で。 周囲に散らばる衣服や骨は目を背けたくなる光景であったものの、まずは彼の無事を確かめようと近付いていく]
(153) 2014/02/16(Sun) 22時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 22時半頃
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― 畦道 ―
何も、大人しう殺されろなぞとは言うておらんぞ?
[明之進の言い分を聞けば、まったく真顔で心外そうに坊主は言って。 続いた言葉に再び目を細める]
放っては置けぬか?では、どうする?
[じゃらん、と錫杖の遊環が鳴る]
(154) 2014/02/16(Sun) 22時半頃
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ん。 その声、……ひな、かぁ。
[声>>153に返事を返しつつ、緩慢に身を起こし]
嗚呼、おれは平気……
[相手の姿を目に映した。 途端、言葉は切れ]
(155) 2014/02/16(Sun) 22時半頃
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なんか。 まぶしいなぁ。
[空は暗く、光源など在りはしないのに。 眉を顰め、闇に染まる目を細めた]
(156) 2014/02/16(Sun) 22時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 22時半頃
説法師 法泉は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 22時半頃
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─ 畦道 ─
……まあ、そうですけどね。
[殺し合いを選択肢に入れてきた事からもそれは窺い知れるから、ぽつりと呟いて。 向けられた問い>>154に、は、と一つ息を吐いた]
(157) 2014/02/16(Sun) 22時半頃
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平気って……。
[その答え>>155に安堵しつつも。 座り込んだままの様子に、まずは近くへと寄っていく。 誰かに纏わされた守りの力は未だ消えておらず、薄衣のように淡い銀の光を放っていた]
まぶしい?
[不自然に途切れた言葉の後の呟き>>156に、つい天を振り仰ぐ。 月に喰われた陽は、まだ顔を出してはいない]
具合、悪いのか? ほら、こんなとこ座り込んでたらいかんって……。
[屋根から一平太の隣に飛び降り、屈み込んで手を差し伸べる。 常と違う色の瞳に気付いたのは、その時だった]
一、にい?
[動きを止め、彼の顔を覗き込む]
(158) 2014/02/16(Sun) 22時半頃
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― 自宅 ―
[自宅へと帰る道すがら。
大人も、子供も、男も、女も。 平等に転がる骸と成り果て。 生きている気配が感じられない。
先の老婆のような反応をされるくらいなら。 いっそ死んでいてくれた方がありがたいと思いながらそれらを眺めつ、時折襲ってくる異形を斬捨てながら自宅へと。
刀をそっと置き、着物を脱ぎ捨てたなら。 凍ったままの傷口に包帯を巻く。 違和感はあれど、痛みは冷たさに麻痺しているようで。]
どう、なってるんだろうね……。
(159) 2014/02/16(Sun) 22時半頃
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─ 通り ─
[華月斎の名を呼ぶ声は小さく、彼を呼ぶには至らなかった。 疲労した身体は声を張り上げるも難しく、此処に己が居る事を知らせる術は無く。
それを可能にしたのは、上から響いた大きな声>>121だった。]
この、お声、は…
日向、さま ?
[どうして上から聞こえるのだろう、と。 見上げれば、屋根の上とんと跳ぶ姿が目に入る。 鳥のような羽も持たぬというのに、その身のこなしは軽やかで。
どくん。 鼓動が強く、打つ。まるで、警戒するように。]
(160) 2014/02/16(Sun) 22時半頃
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[自分の手を頬に当てるも、体温など感じない。 今度は手を口にやり、手を温めるかのように口元へ持っていき、息を吹きかけるけども、その息すら凍えていて。 ぱらり、細かな氷の粒が零れた。]
雪女……? ああでも、雪女は人間との子をなせたっけ……。
私はそれ以下、か……。 ま、そもそも化け物なんてもう、誰もきっと必要としない、所詮はお伽話……よね。
(161) 2014/02/16(Sun) 22時半頃
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─ 通り ─
[何故鼓動が収まらぬか解らぬまま、息を詰めて。 程無く駆けてきたその人>>124を、瞳に収める。 どくん、どくん。鼓動が、強まる。]
華月、斎、さま
[夕と呼ぶその声に、強い安堵を抱くのに。 伸ばされたその手に、飛び込み縋りたいと思うのに。 身体が竦み、動かない。 祖父と一緒じゃなかったかと問う声に、喉が凍りつく。 微か、視線を動かすことで祖父が倒れている場所を示しはしたけれど、答えることはできなかった。 手妻師がこちらに触れるを逡巡したのは、己の様子を訝しんでだろうか。 彼の胸の内は解らないけれど、触れられた手は温かで。 こちらの無事を確認するその様子には、ただ案じてくれていることだけが伝わったから。 屋敷に戻るというその言葉に、こくりと頷くことで、同意を返し。 抱き上げられるに任せて、ぽふり、身を預けた。]
(162) 2014/02/16(Sun) 22時半頃
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[相手のことが好きだったわけではない。 ただ、女ひとりで生きるには不安だからと、請われるままに嫁いだ。 それでも、最初のうちはそれなりに幸せだった。
けども。 授かった子を流産してしまった。 最初は、まだ夫も、その家族もいたわってくれたのだけども。 二度、三度と繰り返し。 子を授かる事すらなくなり。 やがてお前は出来損ないだと罵られ、三行半を突きつけられた。]
(163) 2014/02/16(Sun) 23時頃
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─ 通り ─
[手に持った鞠を、ぎゅうと抱えるように抱きしめる。 華月斎の手を煩わせている申し訳なさと、ざわりとした感覚に目を伏せて]
ごめん な さい
[己を抱えあげている華月斎に届くか届かないか程の声で、謝罪を紡いだ]
(164) 2014/02/16(Sun) 23時頃
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……ああ、嫌な日だね。 こんなくだらないことを思い出すなんて。
[手早く着物を羽織り、帯を締めたら、再び刀を手に外へと。]
(165) 2014/02/16(Sun) 23時頃
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機織り 雪客は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 23時頃
双子 夕顔は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 23時頃
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や、追われておるのか……。ここはどうにか……む?
[屋根を跳ねる少女を後から追う異形達を目に留め、せめてこの場だけでも助けてやれるかと思った瞬間、少女が腕を振り下ろすと同時に巻き起こった『何か』が瞬く間にそれらを片づけると>>149
少女はまた屋根を伝ってどこかへ行ってしまう>>153]
……儂以外にも……ふむ、そうか……。 いよいよ雷門を問いただせねばならぬのぅ。
[ふるふると頭を振ると、また社に向かって歩いて行く。
少女の去った方角とこれから向かう方角、それぞれ似たような気配を感じることに気づいていた。
今の少女のように自分に近しい者と……そうでない何かの]
(166) 2014/02/16(Sun) 23時頃
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釣り師 沼太郎は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 23時頃
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─ 通り ─
[夕顔を抱え上げる前、彼女の視線を辿るように己が視線を滑らせる。 里長がそちらに居るらしいことは問うての反応故に知ることは出来たが、その先から鼓動を感じることは出来なかった]
………………
[ふる、と首を横に振るだけで言葉にはしない。 その意図は夕顔に伝わったかどうか。 夕顔を抱え上げた後は里長の伏す方向ではなく、屋敷の方へと足を向けた]
ほな、いくで。
[抱えた夕顔が頷く>>162のに返し、歩を進める。 彼女から伝わる鼓動は強いが、そこから感じるものは安堵とは真逆のもの。 ともすれば、直ぐにでも手放したくなるほどの───]
(167) 2014/02/16(Sun) 23時頃
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…………
[そんな考えに至っていることに気付き、思考を無理矢理押し込める。 足の速度を速めるために、自由にしていた右手を夕顔の背に添えた。 奇しくもそれは夕顔が何事か呟いた時>>164のこと。 言葉自体は聞き取りきることが出来なかったが]
(168) 2014/02/16(Sun) 23時頃
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