人狼議事


60 ─昨夜、薔薇の木の下で。

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【人】 良家の息子 ルーカス

 冷たい水?……何で……

[冷えた肌。濡れた髪。
本当に息をしているのか、不安になって、何度も呼吸を確認した。]

 参ったな……。
 先程聞いたのだが、……町と連絡がつかないらしくてな。

 ……参った、な……

[苦々しげに、顔を歪める。
ノックスがついて来ても、特に制止はしなかった。
彼が近くに居る事で、僅かに薔薇は強く香ったかもしれないけれど、今はそれ以上に同室者の身が心配で。

そんなような事を話していれば、医務室に着いただろう。
もしそこにヘクターの姿があれば、「伝染病かもしれない」という彼の推測>>94を耳にしたかもしれない。]

(98) 2011/08/07(Sun) 18時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[信頼しているのだろう言葉を特に否定することはない。
 その辺、には当然ザックその人も含まれていて、
 信頼を寄せるべき相手には、見えなかったのだけれど]

 そうか……、
 その人が頼りになるならいいんだけどな。

[歯切れ悪くつぶやきに返せば、
 風もないというのに、一際強い薔薇の香が匂って]

 ――……って、おい。
 だいじょうぶか?

[ふらついた下級生を支えるように手を差し伸べる。
 小柄な体からは、濃密な甘い香り――触れるほど近づけば、
 行為の残滓も感じられただろうか。きつく眉根を寄せるのは一瞬]

(99) 2011/08/07(Sun) 18時半頃

ルーカスは、ヤニクとすれ違わないタイミングで、医務室に入る。

2011/08/07(Sun) 18時半頃


良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。

2011/08/07(Sun) 19時頃


【人】 漂白工 ピッパ

―自室―
[イアンに連れられ部屋に戻るまでに
>>43ヤニク達にも一度会っただろうか。
眠った後輩達の話もその時にはろくに聞くことできず。
部屋に戻れば薔薇の香は薄れ馴染みのある二つの香、
3つも年下の後輩に抱きかかえられる形で
ベッドまで運ばれて。

落ち着いたかと問われれば小さな頷きを返すが
離れそうになる姿、引き止めるように思わず手を伸ばすと
触れ合い温もりを感じたのは手ではなく唇に。]

 ――…ん、

[微かに強張る身、じんと背筋に疼くような震えが走る。
イアンよりも年下の後輩に施された時のことが
脳裏を過ぎると薄らと唇を開いてみる。
口付けは更に深まっただろうか、体がベッドに横たわると
褒められたばかりの淡い髪がシーツの上に広がり]

(100) 2011/08/07(Sun) 19時頃

【人】 漂白工 ピッパ

 …イアン…

[名を呼べばまた唇は降りてくるだろうか。
――…相手は、己と同じ男で。
――…弟のように想ってきた相手で。
信じてきた神の教えに背く行為。
施される口付けに律していた理性が蕩けていくと
身の強張りは解けて弛緩した体が深くベッドに沈んで。
そのまま身を委ねようと眼を閉じれば過ぎる言葉。]

 ……イアン…、
 …だめだ…お前は…

[過ぎった言葉と薄れた香が蕩けかけた理性を繋ぎ止める。
力の抜けた手で制して、再び紡ぐ拒みの言葉。
同じ言葉でも階段で紡いだものとは意味を変えて。]

 ――……お前…とは……

[――…目の前の男には、想う相手がいた筈で。]

(101) 2011/08/07(Sun) 19時頃

【人】 留守番 ジョージ

 ……あつい、

[薔薇が気に入っている相手のせいか、腕が触れただけで身体が反応してしまい、びくりと跳ねる。触れてもいないのに立ち上がってしまっているのがわかって、顔をかっと赤くした。]

 ごめん、なさい……!

(102) 2011/08/07(Sun) 19時頃

【人】 漂白工 ピッパ

[制した手がイアンから離れると、
セピアを隠すように両眼を覆って。]

 …すまない…
 私は…、…どうか…している。

[掠れる声で紡ぎ浅く息を吸えばシーツのシャボンの香。
薄れていく薔薇の気配に長いことぼうっとしたままだった
思考が少しずつはっきりと戻っていき]


 ……何…が…起きてる…?
 

(103) 2011/08/07(Sun) 19時頃

漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2011/08/07(Sun) 19時頃


【人】 奏者 セシル

―自室―

憧れとか、敬愛とか。
それって愛情ととても区別が難しい事だと思いません?

[クスクスと、楽しそうに。
同じ顔、同じ声なのに。
少し前とはまるで別人のよう。
肩を掴まれ押し倒されても抵抗の色は見せず。
むしろ望んでいたかのように]

……正解。
そう、体でね、タラシこむんですよ。
テッド君がそう出来るように。
俺が教えてあげるってコト。

(104) 2011/08/07(Sun) 19時頃

【人】 奏者 セシル

俺、分かったんです。
体が満たされれば、心も満たされる。
だって……俺は、今、すごく幸せ。

[狂ったようにケタケタと笑う。
心の空洞は、今や。
植えられた毒薔薇の種が根を張り埋め尽くした。
男の腕の中で乱れることを思い出した体は。
もはや意思も思考も薔薇の毒に侵されて]

ねえ、テッド君。
試しに《私》のこと、抱いてみる?

[相手の信仰を思ってか。
けれど嫌な笑みを浮かべながら問いかける]

(105) 2011/08/07(Sun) 19時頃

【人】 奏者 セシル


…………それとも。
《俺》のことを   てくれる?

[少しの間。後に告げられた言葉だけは。
とてもか細く、どこか寂しそうな響きで]

(106) 2011/08/07(Sun) 19時頃

ピッパは、ジョージの姿を強い薔薇の香と共に思い出す。

2011/08/07(Sun) 19時頃


奏者 セシルは、メモを貼った。

2011/08/07(Sun) 19時頃


奏者 セシルは、メモを貼った。

2011/08/07(Sun) 19時頃


【人】 さすらい人 ヤニク

[腕の中でびく、と跳ねる小柄な体。
 支えた手に一瞬だけ力が篭った、慎重にそれを緩めて。

 あつい、という呟き。
 確かに眩暈のようなあつさがまた湧き上がる。
 けれどそれは昏く焦がれるような想いを伴わない、ただの肉体の熱に過ぎない]

 ――……いや、大丈夫、だ。
 それより、その、

[見下ろした先、赤らむ頬を掠めて指を伸ばし、
 その襟を正しながら発した言葉で意図は伝わるだろうか]

 もう少し、身奇麗にしておいたほうがいいんじゃないか。

[それは薔薇の枝に触れたと同じ、無心な優しいだけの指で]

(107) 2011/08/07(Sun) 19時頃

ヤニクは、けれど浮かべた笑みにはきっと、後悔にも似た色が混ざっていただろう*

2011/08/07(Sun) 19時頃


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2011/08/07(Sun) 19時半頃


漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2011/08/07(Sun) 19時半頃


【人】 留守番 ジョージ

[かすめただけの指にまた熱を呼び起こされて、けれどそこに強引さは欠片もないから少しだけ落ち着けた。]

 あっ……!!

[顔が、今度は羞恥で赤くなる。いろいろなことが起こりすぎて忘れていたけれど、本当は水だけ飲んで部屋に戻るつもりだったから、しわくちゃの服もそのままだ。]

 っ、シャワー浴びてきます!

[逃げ出すように走り去る。彼の笑みの意味を知るには、少年はまだ幼すぎた。]

(108) 2011/08/07(Sun) 19時半頃

ジョージは、薔薇の香りをまき散らしながら自室の方へ走ってゆく

2011/08/07(Sun) 19時半頃


留守番 ジョージは、メモを貼った。

2011/08/07(Sun) 20時頃


【人】 記者 イアン

― 自室 ―
>>100>>101>>102

[自己処理でなんとか済ませようとすると、引き止められる。
 その瞬間、箍が外れて、フィリパに口付けた。

 目を閉じれば、かさついた唇がなぜか浮かぶ。
 だけど、フィリパのは柔らかくて、応えるように開いてくれれば、薔薇の香りがまた匂い、夢中で深く口付けた。]

 フィリパ…。

[名前を呼ばれて、やや陶酔した感じで呼び返す。押し倒せば、身を委ねてくれそうなフィリパの首に唇を寄せようとしたとき…。]

 ――……

[力ない手は身体を押し返し、その唇は拒みの音を紡ぐ。
 それにきゅっと目を閉じた。]

(109) 2011/08/07(Sun) 20時頃

【人】 記者 イアン

 うん……。

[それから、理性で、自らの首の後ろに手を回し、そこを掻く振りをして、またぎゅっと…肉を抉るよう爪をたてる。突き刺さる痛みが、頭をしっかりとさせていく…。
 
 それから、表情は変えず、フィリパが紡ぐ謝罪の言葉にはむしろ笑みを浮かべて…。]

 いや、フィリパ先輩がおかしいわけじゃないんです。
 この香りがきっと…。

[自分の予測を話すだろう。薔薇の香りがしてから、みんなおかしくなっている気がするのだと。]

(110) 2011/08/07(Sun) 20時頃

【人】 記者 イアン

 俺も、すみません。
 先輩が止めてくれなかったら、

 先輩を傷つけてた。

[自らの首の後ろから手を放し、傍に置いてたカメラを手に取る。]

 ありがとうございます。

[そして、グレイの眸は、欲望の色を見せず、フィリパを見る。]

(111) 2011/08/07(Sun) 20時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 睡眠病。

[ヘクターの推測>>94を聞き、小さく、口の中でその単語を繰り返した。
伏し目がちにした目を、ちらと白いカーテンの方に向けた。

聞けば、中庭で倒れたヴェスパタインがそこに眠っているという。]

 マクミランの言う其れは、蝿が媒介になるという、あの睡眠病のことか?
 僕も、知識として知っているだが……。

 ……見ていた限り、ローウェルにはそのような兆候はなかった、が……。……もっと深刻なもの、なのだろうか。

[ベッドに横たえたフィリップの横顔をちらと見る。
口元に手をあててふむ、と考え込み。]

 ……何なのだろうな、この薔薇の香といい……

[ぽつり、呟く。]

(112) 2011/08/07(Sun) 20時頃

【人】 記者 イアン

 えっとちょっと…。

[それから、何か思いついたように、立ち上がると、手をひらひら振って、暗室に入っていった。
 その中でしばらくは何かしているようだったが、

 出てきたときは、何かやや引きつった表情を見せるだろう。]

 ええと、うん。
 落ち着きました。これで大丈夫です。

[あえて能天気そうな声を出しながら…。]

(113) 2011/08/07(Sun) 20時半頃

【人】 記者 イアン

[フィリパはまだ熱い吐息をこぼしていただろうか。
 やや、荒い息で、フィリパによるけれど、もう、触ることはせず…。]

 髪、くくっていいですよ。そのほうが落ち着くでしょう?

[笑いかける。
 それから、一度俯き、またフィリパを見て…。]

 俺、部屋は出て行かないんで、
 また、迷惑かけますが、よろしくお願いします。
 うん、出て行けって言われても出て行きませんから。

[そう告げると、どうします?とこれからの行動を訊いた。*]

(114) 2011/08/07(Sun) 20時半頃

イアンは、フィリパは髪を括ろうとすれば、その前に一枚だけっと写真を撮らせてもらうだろう。

2011/08/07(Sun) 20時半頃


【人】 良家の息子 ルーカス

[それから、医務室に居る者たちと何か会話をしただろうか。
もしそうだったなら、適当な所で切り上げて、本来の目的であった食堂に向かう。

赤いカバーのかかった文庫本は、朝、置いたままの形で其処にあった。
それをそのままに、先ず厨房へ向かう。
ディーンと屋根裏へ向かう際、放置してしまっていた食器が見当たらないところを見ると、誰かが代わりに洗ってくれたのだろうか。少し、申し訳なさなどを感じて。

薬缶で湯を沸かし、洗われたマグに珈琲を作る。
本を置いた机に着くと、少し姿勢を崩し、行儀悪く机に肘をついた。]

 ……ローウェルの鳥を、……どうしようか。

[思いだすのはよく、その鳥に会いに部屋に訪れていた、眼鏡をかけた後輩。
フィリップに、鳥の事を色々と尋ねていた様な記憶があるのだけれど。]

 …………

[確か自分はあの後輩にあまり好く思われていなかったな、と。
湯気立つ珈琲を口に含みながら、ぼんやりと、思った。]

(115) 2011/08/07(Sun) 20時半頃

ルーカスは、イアンとフィリパが抱き合う姿をちらと思いだし、苦々しげに眼を伏せる。

2011/08/07(Sun) 20時半頃


記者 イアンは、メモを貼った。

2011/08/07(Sun) 20時半頃


【人】 留守番 ジョージ

──シャワールーム──

[一旦自室に着替えを取りに行き、急いでシャワールームに移動する。
 丁寧にシャボンを泡立て洗えば、狭いシャワールームはあっという間に薔薇の香りに満たされた。]

 ……っはぁ、

[温かなお湯が触れれば幼いそこはたやすく反応を示す。けれど公共のスペースで慰めるのは躊躇われて、結局手は伸ばされない。]

   『はやく。もっと貰わなきゃ』

                      『消されてしまう前に』

         『疑われてしまう前に』

[それは、生き餌の鮮度を保ちたい薔薇の思惑かも知れなかったけれど。]

 ……喉、かわいた。

[よく跳ねる巻き毛はタオルで拭くだけでカールを取り戻す。暑いからと整えるのもそこそこに、食堂へ向かった。]

(116) 2011/08/07(Sun) 20時半頃

若者 テッドは、メモを貼った。

2011/08/07(Sun) 20時半頃


イアンは、ルーカスの様子が気になるなら、探そうか?よフィリパに提案とかもしれみたり。

2011/08/07(Sun) 20時半頃


【人】 留守番 ジョージ

──食堂──

[パントリーを目に入れないように、意識して扉を開ける。ふわりとコーヒーのいい香りを感じた。]

 アディンセル先輩。

[ぺこりと頭を下げてから、共用のグラスの入った棚を開ける。少し埃の被ったそれを水でゆすいで、オレンジジュースを注いで。]

 鳥……そっか、フィリップ先輩寝てるから。

[空いているテーブルの、隣の席を選んで座った。] 

(117) 2011/08/07(Sun) 21時頃

【人】 若者 テッド

― 自室 ―

 俺が身体を使ってタラシ込む?
 冗談言わないでください。

[怒りに任せて、肩を押した人を見降ろして、哀しげに言う。]

 愛情にも色んな愛情があります。
 例えば、家族に愛情を感じても、それは肉欲には繋がらないでしょう?

[そうであった人がいることなど、少年の倫理観の中には居ないから。
あの人に肉欲を感じたことはないと、今後もそれはないと
――……今なら言えて。]

 ――……それに、俺の目には、
 とても幸せそうに見えないですよ。先輩。

[壊れた笑みを浮かべる人の頬に、肩から外した片手を添えた。]

(118) 2011/08/07(Sun) 21時頃

【人】 若者 テッド

 俺が、もし、男を抱いたり抱かれたりすることがあるとしたら
 相手にとって、『テオドール=オリオル』でないと駄目な時です。

 セシル先輩は、俺でなくてもいいんでしょう?
 だから、私と俺を使い分けるんだ
 ……きっと、本当の意味で傷つかなくていいように。

 そんなのずるいじゃないですか。
 俺の倫理観ぶち壊すつもりなら、
 貴方の全てをくれないなら割に合わない。

(119) 2011/08/07(Sun) 21時頃

【人】 若者 テッド

[強い語調でいうのは、ともすれば薔薇の香りに誘われてしまいそうだから。

黄金に近い眸は、蜜のように揺れながら、セシルを見降ろす。
への字に結んだ唇が、先程紡いだ言葉は、裏を返せば目の前の人には肉欲を感じたことがあると、密やかな告白ではあるのだけれど。
強く結んだ唇が再度ほどける。]

 それでも、俺をどうこうしたいなら、貴方を全てください。
 そうでないなら、俺が壊れる前に、今は何処かに行って下さい。

(120) 2011/08/07(Sun) 21時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 ……エミルトン?

[考え事をしていたせいか、その後輩の存在>>117に気付いたのは、彼がオレンジジュースを手に、隣に座ってからだった。
ふ、と笑みを漏らし珈琲を一口。]

 ……流石に鳥は飼った事がないからな……
 世話の仕方を聞いておくべきだったと、今になって、……

[浮かべていた苦笑は、次第に、疑いの色を含む。
す、と細められた青磁は、そのエメラルドをじ、と見詰める。]

 どうして、ローウェルが眠っている事を、君が知っているんだ?

(121) 2011/08/07(Sun) 21時頃

【人】 留守番 ジョージ

 聞いたんです。

[素直に答えるけれど、青磁を見つめ返せずに、視線は手の中におちる。]

 その、ええと……さっき。ヤニク先輩に。

[誤魔化そうと取り繕えば取り繕うほど、エメラルドはうろうろと揺らめいた。]

(122) 2011/08/07(Sun) 21時頃

【人】 奏者 セシル

――……、……。……。

[見下ろす瞳。
強い口調。
なのにどうして頬に触れる手はそんなにも。
何かを言おうとして。
言葉にならなくて。
まるで呼吸に喘ぐ魚のように。
結局、相手に伝える言葉は出てこなくて。
漏れるのは]

……俺は……あの人にとって、俺は。
《セシル》じゃなかったんだ……

[震える声。
相手の手を払い、交差させた腕で顔を隠す。
気付かないままでいたかった。
否、本当は気付いていたけれど。
どうして、目を反らせなくなってしまったのだろう]

(123) 2011/08/07(Sun) 21時半頃

【人】 奏者 セシル

……ごめ、ん……
テッド君……ごめん……ごめん、なさい……

[感情の昂ぶりに呼応するかのように。
意思とは無関係に薔薇の香りが強くなる]

[寂しい]
[傍にいて]
[自分を見て]

[本当の願いを叶えてあげると言わんばかりに。
根付いた薔薇は他者を惑わす毒を撒く。
空虚な心を支配した茨は、急速に力を増していく]

(124) 2011/08/07(Sun) 21時半頃

【人】 奏者 セシル


[こんなからっぽのおれが]

     [きみになにをあげられるというのだろう]

(125) 2011/08/07(Sun) 21時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[>>109強く目を閉じる姿、今度こそは間違えぬようと
そう思ったのにまた何か間違えた気がして。
イアンが爪を立てる姿には気付かない。
ただ、室内では今まで呼ばれることのなかった
先輩という響きにつきりと胸は痛みを覚えて。]

 ――…いや、私が傷つくことなど…

[二度も拒んだ手はもう同室者に伸ばすことはできず、
イアンが暗室に居る間は握った拳に額を押し付けて。
どれくらいの時間が経っただろうか、
疼きは完全には拭えず、けれどイアンが出て来た時には
セピアの潤みは落ち着きを取り戻し始めていた。]

 ……薔薇の香…が、原因…か。

[イアンの予測を瞳を伏せて反芻し逡巡の後立ち上がる。
髪を括ろうとしたら押されるシャッター音。
仕上がる写真にはどのような姿が写っていようか。
きっとそれは崩れていく何かを必死に留めようとする姿で。]

(126) 2011/08/07(Sun) 21時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[部屋の話、元の形に戻った筈なのに何かが違う。
セピアの瞳が僅かに俯くと髪を結わえた真紅が揺れる。]

 ――…出て行けとなど私が言う筈もない。
 …そうだな。
 卒業するまでの短い間になってしまうが…、
 こちらこそよろしく頼む。

[返す笑みは微かに浮かぶ憂いを隠して。
ルーカスの名を出ると指先が微かに身じろいだが、
緩く首を横に振る。緩く、指先隠すように拳を握り]

 ……いや、
 今は他にすべきことがある。

 …眠ったものの様子が見たい…
 あと…薔薇の香の原因を…探さないと。

[真紅を揺らし、イアンへそう告げると部屋を出た。]

(127) 2011/08/07(Sun) 21時半頃

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