人狼議事


208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】

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【人】 石工 ボリス

[その後、何度行為を繰り返したか。
 月も高く、夜もとっぷりと更けた頃。
 背の傷口は消毒を済ませて、綺麗に包帯を巻いた。
 シーツも換えようかと思ったが、そもそも換えがなく諦めた。

 赤髪がベッドに横たわり、少しの間を作る。
 細い目を少し開けて驚いてから、ふっと唇を、頬を緩めた。]

 ……おう。

[促されるままに手を繋ぐ。
 そして隣へと横たわり、疲れているであろう体をそっと抱いた。

 薬はお互い、飲んでいない。
 また『怖い夢』を見るかもしれない。
 そうならないように、見てもすぐ隣に自分がいられるように。
 一緒にいると、子供をあやすような手つきがとんとんと撫でていく。]

(115) anbito 2015/01/03(Sat) 14時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[先程迄の乱れが嘘のように、包帯はきちりと巻かれ、シャツの釦は留められる。
全ての処置を終えた掌は、今、自らの手の中に。
そうして自らの身体をその腕の中に収めてしまえば、背を穏やかなリズムで叩く。

疲れきった身体には、心地良い感触。]

 まだ、寝るの、怖いんだ。

 ……けど、……明日、ちゃんと話そうな。
 怒られても、……反対されても、……

[そんな事を口にしながら、重くなった瞼は閉じられる。
窓からは風が吹き込んで。

けれど、決して寒くはない。]

(116) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 20時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

−翌朝 自室−

[目がさめて、目を開いて、違和感を覚えた。
それは寝台にもう一人いるのだという、そういうわかりやすい事ではなくて。
夢の内容を覚えている、そういった内の事でも無くて。]

 ……クアトロ、おい、

[隣の者は起きていただろうか、身体を起こせばその肩を揺する。
彼は、この違和に気付いただろうか。
手早く寝間着を着替えれば、寝台から降りて部屋を出た。

朝食のベルの時間は遠い。
けれど、それ以上に、この違和は何だろう。
決して壁の薄い建物ではない。
けれど、確かに伝わる人の“気配”というものがあった。

あった、筈なのだ。

自然、早足となった足取りは、真っ直ぐに主の部屋へと向かう。]

(117) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 20時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

→ 主の部屋 −

 ……主、……さま、

[扉を開き、第一声。
その姿があろうとも無かろうとも、そんな言葉と共に部屋へと入っただろう。

目的である主の姿があれば、ある程度の距離は、保ったまま。]

 ……クランの様子が、何か、おかしい、……です、よね。
 俺が気付いてて、主が気付いてないなんて、……無い、ですよね。

 ……何か、あったんですか、

[さて、その吸血鬼は何処までを口にしたか。]

(118) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 20時半頃

【人】 宝飾交易 黍炉

ー自室ー

[朝。吸血鬼はライジを見送った後泥のように眠り、今ちょうど部屋に備え付けのシャワーで昨晩の血と土の汚れとを落としたところだった。
つまりバスタオル一枚でヒューの前に姿を現した。]

 おや、ヒュー。
 ライジから何も聞かなかったのか?

[部屋はハワードが掃除したのでもう血の汚れはないが、いつも床に敷いていたカーペットが消えていた。]

 何と言うかな、家出だ。

[ぎゅうと長い髪が吸った水分をタオルで拭きながら説明する。]

 みんな、私の元から去っていってしまった。
 君たちもか?

[吸血鬼の表情に変化はないが、辛い報告があるなら早くしてくれとばかりにヒューの話を促す。]

(119) mikenek 2015/01/03(Sat) 21時半頃

【人】 石工 ボリス

─翌朝・ヒューの部屋─

 ん、……ぁ?

[激しくも愛おしい時を過ごしてからの、朝。
 思い返しても、愛しさに体が疼きそうになるのを抑え。
 幾らかまだだるい体が揺り起こされる。
 おはようのキスを──なんて甘い空気ではない。
 何かの異変を察知しているらしい彼を見てから
 漸く、この館の異変に気がつく。]

 ……ヒュー。

[彼はどんな表情だったか。
 とにかく安心させようと名前を呼んで、頭を撫でた。

 橙のシャツに腕を通すと、彼の直ぐ傍を歩く。
 やかましい場所だった覚えはないが
 人の足音が、気配が、薄い。
 足早になる彼の歩調を追うように、男の足音が廊下へ響いていた。]

(120) anbito 2015/01/03(Sat) 23時頃

【人】 石工 ボリス

[男が辿り着いたそこには、珍しい姿の主があり。
 その姿は、この施設で長男に当たる男を思い出させるか。

 異変に気付いているという、ヒュー。
 その長男からなにも聞かなかったのかと謂う主。

 ──家出、の言葉。]

 嫌われたもんじゃのぉ。
 ま、みんな割かし思春期なん違うか?

[タオルに水分を吸わせている様子を眺め。
 男はヒューの言葉を待つように、促すように
 黙ってその手をそっと握った。

 夜に、手を繋いだように。]

(121) anbito 2015/01/03(Sat) 23時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

 そうか、知らないのか。

[ヒューの傍らのクアトロの様子から二人は知らないのだなと吸血鬼は見当を付ける。

それはそれで困った。
昨日のニコラスの言葉を思い出す。
いっそのことライジから聞いてくれていれば、彼らに真実を話してしまうか否か悩まなくて済んだものを。

吸血鬼の髪は長く、髪が乾くまでにはまだ時間がかかる。]

(122) mikenek 2015/01/03(Sat) 23時頃

【人】 石工 ボリス

[男は緩やかに、過去のことを思い出していた。
 ここへ来たのは、他の者たちよりは日が浅い。

 死ぬはずだった【4】の手を取り助けた、目の前の男へ。
 青空と同じ色の瞳を向けたまま。]


 ……ヒュー。


[そっと、見つけた愛しさの名を紡ぐ。
 決意を語るのなら、きっと今だ。

 きゅ、っと手を繋いで*]

(123) anbito 2015/01/03(Sat) 23時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[吸血鬼の部屋にいた主の姿に、面食らったのは事実だ。否定はすまい。
けれど、その事を指摘するよりも先に、触れるべきことがあるだろう。
ライジに聞いたかという問いかけに、首を横に振って。]

 ……何も。 何も、聞いてない。
 家出って、……どういうことですか……。

[問えば、この施設から出て行った者達の真意が、そして隠されてきた真実が、断片でも聞けただろうか。
視線を彷徨わせる主の部屋、床にカーペットが欠けている事に気付けば、それすらも常とは違うという要素に変わるか。
長く、長く、不変の時を送っていた、この施設で。

促す言葉に、肯定も否定もしなかった。
言葉を選び、傍らにクアトロがいればそちらに視線を向けて。
それから、口を開く。]

 ……薬を抜いた夜。本当に珍しく、夢を見たんです。
 昨晩も、……はっきりと、夢を見た。
 貴方が、俺を助けてくれた夜の夢。

[赤い、月夜の夢。]

(124) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 23時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 ……俺が、今迄夢を見なかったのは。
 ここでの記憶が、長く保たないのは。

 体の傷が、いつまで経っても癒えないのは。


 ……貴方の、せいなんですよね?

[一つ一つを確かめるように、問いを重ねる。
肯定が得られれば、少しだけ悩んだ後、静かに頭を下げただろう。

痛みを拒絶したのも。
かつての過去を拒絶したのも。

紛れも無い、自分だったのだから。]

 ……ありがとうございました。

[その言葉は、真っ直ぐに。]

(125) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 23時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 貴方が助けてくればければ、俺は、あそこで死んでた、から。
 ……ここに、連れてきてくれて、本当にありがとうございました。

[そこまで告げれば、頭を上げる。
赤い瞳は逸らさずに、真っ直ぐに、その顔を見つめる。]

 ……もう、大丈夫です。

 傷が痛くても、昔の事が厭でも、もう、大丈夫。
 ……乗り越えられる、から、……

[そこまで伝えてから、少しだけ考える。
言葉を探して、探して。
そうして、唇を開いて。]

 ……『旅行』に、行きたいんです。

[それは、どんな本にあった言葉だろうか。
貧しい日々では、決して叶う事はない行動。
けれど、生きながらえた今では、きっと視野に入るであろう、行動。]

(126) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 23時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 俺が、あの場所にいては行けなかった場所に行って。
 俺が、生きていなくてはできなかったことをたくさんして。

 たくさんを見て、知って、……覚えておきたいんです。

[そこまでを告げれば、握っていた掌をそっと握り返す。]

 それで、クアトロに絵を習って、見てきたものを絵にして……主さまにも、見てもらいたい。

 ……反対されるだろうって、思ったけど。
 でも、何も言わずに出て行くのは、俺が嫌だ。

[“旦那様”から逃げ出した時。
逃げ出す足をどこか緩ませたのは、やはり残してきたあの場所への気掛かりがあったからだろう。
自分と同じような立場の者は、逃げ出した二人だけではなかったから。]

 ……お願いします。

[再び、深く頭を下げる。]

(127) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 23時半頃

【人】 宝飾交易 黍炉

 チョウスケとジェレミーと、ライジに…………
 ニコラスが出て行った。

[ニコラスの名を出す時には躊躇いがちに。
家出とはどういうことかという問いに、
ただいなくなってしまった者たちの名を並べる。

彼の見た夢。真相を突く問い。
吸血鬼はそれに確りと頷く。]

 ああ、そうだ。私のしたことだ。
 私の喜びのためにな。

[吸血鬼の辞書には罪という概念はなかったが。
吸血鬼が今したことは自分のした罪を認めるという行為に似たものだった。

吸血鬼の肯定を呑み込んだヒューが何の結論だろうか、礼を言うのを吸血鬼は瞬いて静かに見つめる。
彼が何故礼をしたのか理解していないから、また理解しようとしているからだった。]

(128) mikenek 2015/01/04(Sun) 00時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

[もう大丈夫、乗り越えられる。
その言葉に吸血鬼の胸の内によく分からない感情が満ちる。
それは子の成長を喜ぶ親のような感情であったが、何百年と我が子とクランの彼らを呼んでおきながら今初めて感じたのだ。]

 『旅行』に?
 では、私の元に帰ってきてくれるのか?
 いずれ?

[クランから出て行くというのに、また戻ってくるというのか。信じられない思いで彼らを見つめる。
二人は頷きを返してくれただろうか。

頭を下げるヒューを見て、吸血鬼は机の引き出しを開けた。そこから瓶を取り出す。
紅い錠剤が入っているのだ。]

 それなら、帰ってくる場所を忘れられても敵わない。
 これなら記憶が朧げになることはないから。

[吸血鬼は引き出しから次々と瓶を取り出す。
どうやらそこに何本も保管してあったようだ。]

(129) mikenek 2015/01/04(Sun) 00時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

 やる。

[それらをずいと二人に差し出す。]

(130) mikenek 2015/01/04(Sun) 00時頃

【人】 石工 ボリス

[赤い瞳が頭を下げている間も、男は頭を下げなかった。
 青い瞳は隣から視線を感じればそちらへと向けて
 視線が外れれば、主を見つめていた。

 家出ではなく、『旅行』という言葉に
 そんな空気でもないのに、ふと頬が緩んだ。

 ヒューの言葉が決意を伝えるまで黙ったまま。
 そして深く頭を下げられてから漸く。]

 ……わしからも、頼む。

 こいつの傍に居りたい。
 居らせてくれ、頼む。

[ゆっくりと頭を下げた。
 それ以外に言葉は出さない。
 短い橙色の髪が、はらりと流れた。]

(131) anbito 2015/01/04(Sun) 00時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

 ……勝手に何処へでも行け。

[ヒューに合わせて頭を下げるクアトロの言葉に、そっと横を向いて吐き捨てる。

何故だろう、彼らがいずれは帰ってきてくれることを内心喜んでいるということを悟られるのがもの凄く癪だ。
これが恥という概念かと、過去に参休だったかチョウスケだったかが説明してくれたような語句を思い出す。

そういえばそろそろ髪も乾いたしいいかと、椅子の背に掛けておいた衣服をゆっくりと纏い始めた。]

(132) mikenek 2015/01/04(Sun) 00時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[述べられる四人の名、自分と同じ地で、長い時を過ごした者達。
その中に、懇意にしてくれたチョウスケの名があったことに、僅か眉を寄せる。
告げずにこの場を離れた理由が、あったのだろうか。
きっと彼らには、もう二度と会えないだろう。
確信にも近い、そんな予感がした。

全てを認めた吸血鬼が、自らの願いを聞き入れるか。
返事を待つ間、じっと共に頭を下げたクアトロの手を握っていたが。]

 ……え?
 あ、……はい、

 主さまにも、……俺の、俺達の見てきたものを、知ってもらいたい、です。
 ……主さまがいなければ、俺は死んでいたわけですから。

[その『旅行』は、かつて血を啜った友のため。
命を繋いでくれた主のため。
そして、共に歩むと言ってくれたクアトロのために。

そのために、向かいたいと思ったから。]

(133) kirisame1224 2015/01/04(Sun) 01時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[そうして取り出される赤い錠剤は、外見上は常と変わらぬ用に見えた。
けれど、記憶が朧気にならない、ということから、やはり記憶の誤魔化しは意図的に行われたものだと察するか。
差し出された瓶を、複雑な表情で受け取りながら、それでも確かに胸に抱くようにして。]


 ……ありがとうございました。


[そして、かつては告げられなかった言葉を。]


 いってきます

[服を纏う背中に、確かに告げた。*]

(134) kirisame1224 2015/01/04(Sun) 01時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

 ……いってらっしゃい。

[背を向けながら、吸血鬼は言葉を返した。

吸血鬼がこれから識るのは、
帰りを待つ淋しさと待つ人がいる喜び。*]

(135) mikenek 2015/01/04(Sun) 01時頃

【人】 紐 ジェレミー

[ちゃぷちゃぷ。

 彼の身をシャワーで一度清めたあと、
 その後、目的の髪を洗わせてと強請り

湯を張った浴槽のなかで彼を後ろから抱え込み二人で浸かる。湯のなかで肌の触れが心地良い]

 ふふ、幸せって
 こんな感じかな…

[バーで飲んだ酒がすこし残っていてぼんやりして眠たい。温かな湯の中でこのまま眠ってしまいたい気分だ]

(136) suikei 2015/01/04(Sun) 01時頃

【人】 理性子 参休

― 中庭 ―

[土を掘り返した跡がどうも目につくものだから、あれは何かと辺りに問う。そうして、ニコラスが死を望んだということを聞いた]

[隠し事をしてまで共にあるのが家族なのかと、そう主に問うていったという]

……

[――生まれてこの方世界は狭く、箱庭にしか暮らした事がない。主に同じ質問をされたとて何も答える事は出来ない]

[次々と死や外を望むクランの居住者、ニコラスの問う家族の定義に、言いようのない不安が湧く――知らず袖を握っていた]

(137) vdspuren 2015/01/04(Sun) 01時頃

【人】 紐 ジェレミー

─冬の海─

[彼の国の冬の海はモノクロだと思った。
灰色の空に灰色の海。

海風で流される髪を指で押さえると
彼も同じ仕草をしていて少し笑えた。]

 寒い…!

[どうだと聞かれてそれだけ答えたあと
彼を引き寄せ、
自分のコートの中に包み込む]

 来世なんてないよ
 ここで全部終わり

(138) suikei 2015/01/04(Sun) 01時頃

【人】 理性子 参休

……主、御願いがあります。

[主はどの様な表情をしていただろうか。吾子が何人も手を離れたばかりの主には酷ではないかと思っていたが、それでも尚切り出した。今主に伝えられるのはこれだけであったから]

参休が薬を摂る習慣すら忘れてしまったなら、そのままにしておいて下さい。
――それが参休の死期です。

[脳裏を過ぎるのはライジの言葉――訪れた死期を無視してまで生命を繋いでも仕様がないと、朧気に思う]

[“磨り減り砕け散るまで箱庭にいた所で、それが何になるというのか”
 そう背後から囁きかける影が己の内にあるけれど、返す言葉は未だ持たない]

(139) vdspuren 2015/01/04(Sun) 01時頃

【人】 紐 ジェレミー


  飽きたやだって言っても、
    ずっと一緒ってこと
 
   俺は執念深いからね…
 

(140) suikei 2015/01/04(Sun) 01時頃

【人】 理性子 参休

[その日以来、日記を残す事にした]

[かつて忌んでいた、記憶を留める為の日記ではない。実際本棚の一角を占める程に頁が増えても然程読み返しはしなかった]


[抱いた疑問を、得た答えを、己の変遷を、手に取れる形で残しておけば――例え何処へも行き着けないまま消え去ってしまっても、過ぎた時間が無為でなかったと言える様な気がして]*

(141) vdspuren 2015/01/04(Sun) 01時頃

【人】 紐 ジェレミー

[また、口説くってことは、離れてた時があったってことになるでしょうと文句を言って。

来世なんていらない、どうせ自分に認知できない世界だ。なら今が幸せならいい。



 はらはらと雪が降ってきて
  視界が白く染まっていく

 手の中の温かなものだけが
 確かな存在で、
  ただそれをぎゅっと抱きしめ

     ──残ったのは
        渡航の記録と手荷物だけ。*]

(142) suikei 2015/01/04(Sun) 01時頃

【人】 石工 ボリス

 ふは。
 勝手に、じゃと。
 残念ながら『勝手に』は行けんのよね。

[吐き捨てられた主の言葉に、喉奥を鳴らす。
 その言葉がどういった意味合いで吐き出されたのかはわからない。
 が、冷たく当たられようと仕方のないことだと思っている。
 助けてもらった吸血鬼相手に、男はいつでも反抗的でいたのだから。

 出て行ったらしい面々。
 彼らも反抗期だったのだろうか、理由は知らなくとも
 永遠に続くこの場所から、外に出たのなら
 なにか変化が、いいものを齎してくれればと微か思う。

 不変などこの世にはなく
 永遠の中に、きっと幸せなんてない。]

(143) anbito 2015/01/04(Sun) 01時頃

【人】 石工 ボリス

[差し出された薬には、一度眉を顰めて見せた。
 それは単純なもので。]

 また薬かぁー…飲み忘れそうなのぉ。

[そんな冗談を、不変から変化した床に落としたか。
 胸に薬の瓶を抱くヒューを見ながら
 彼が主へと落とす言葉に耳を傾ける。

 感謝と、旅立ちの挨拶。

 わしゃわしゃとその赤い頭を撫でて
 男も一つ二つ、言葉を溢した。]

(144) anbito 2015/01/04(Sun) 01時頃

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