73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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…ヴェス、さん。
[問いかけに、答えはうまくまとまらなくて。 感情と欲望はちぐはぐで、両端から心臓を引っ張り合って裂いてしまいそう。]
…俺。 [耳元にそっと触れるような囁きに、理性のタガは外れてしまいそうで。
このままではこらえ切れそうになくて、その手を振りほどいて逃げ出そうとする。 泣きすぎて喉の奥がひりついて、冷たい水が飲みたいと思った。]
(77) 2011/12/27(Tue) 22時頃
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……相変わらず、外もこの香りなのかな。
[噎せ返るような薔薇の香りにも少しは慣れた。 この香りが消えないのは仕方が無い。 ただ、少しだけ頭を冷やしたくて、窓に手をかける]
寒っ………
[窓を開けば、冷たい外気が頬を掠める。 小さく呟いて、すぐに窓を閉めようかと思ったものの手が止まる]
あれ……?
[中庭に視線を落とせば、先ず目に入るのは真っ赤な薔薇。 そして、それと同じくらい鮮やかな鳥の姿。 視線をさらに滑らせれば、廊下で会った少年の姿も見えるか。 どうしたのだろうと不思議そうにその姿を見つめた]
(78) 2011/12/27(Tue) 22時頃
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[繭の中で丸まっていた魂は、 音と香りに反応し小さく身じろいだ。
部屋で起こされた時、そうするように 蓑虫がちょこっと顔を覗かせる様に 見聴きするのは……。]
もう、やだなぁ……―――。
[もにゅもにゅと零す言葉は、何に対してか。]
薔薇ちゃん、あんまりオスカー虐めないでね?
[それでも、雪うさぎを共に作れなかった 後ろめたさも手伝って願う音は 薔薇の音には成りきらない。
それでも、傷が疼くように彼らの声だけは聴こえて。]
(+9) 2011/12/27(Tue) 22時頃
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──だめ。
[逃げようとしたその身を押し留めるのは 今度はこちらの番だった。 手に込める力を強めれば、布一枚限り越しに 肌も熱もその存在を顕示する。 ごくそばにある青い瞳を、覗きこむ]
サイラス。
[小さく囁いてその名を繰り返す。 荊など伴わぬ身であるのに まるで後輩を捕らえるかのよう]
(79) 2011/12/27(Tue) 22時頃
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──俺を、どうしたいの。
(80) 2011/12/27(Tue) 22時頃
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― 中庭 ― [名残惜しげに音がした窓を見上げていた。 きっと、眠りにつくためもうお仕舞い、なのかな、と。 外から声をかける、と言う、 行動選択もなく見ていた窓が開く。 眠るためにお仕舞いと思っていた フィリップはそれに目を丸くした。]
[まだ、吹雪がやむ前だったと思う。 鮮やかな方のフィリップがロバートの眼鏡に 好奇心を示したとき、後から来た姿。]
あ………曲……終わり……?
[聞こえた曲が途切れたことが とても名残惜しかったから、つい口をついて出た。 その後、さっきまで泣いていたから、 散々な顔だろうことを思い出し 慌てて手をかざし目元あたりを隠して。]
(81) 2011/12/27(Tue) 22時半頃
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…ごめん、 忘れて。
何も聞かなかったことに、して…よ。
[もがいても逃げられず、ぎゅっと両目を瞑って顔を背ける。]
わかんない、わかんないよ。 今までのままで、いたいのに…
壊してしまいたくて、苦しいんだ。
[そんな事したら、もう今まで通りには戻れない。 いや、もう既に壊れてしまっているじゃないか。]
…くるしい、よ。
[身体はとても冷たいのに、内から燃え盛って焦がれるよう。]
(82) 2011/12/27(Tue) 22時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/12/27(Tue) 22時半頃
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[先ほど会った時のように、避ける様子を見せるなら、すぐに窓を閉めようと思っていた。 少年の口から紡がれた言葉に瞬く。 自分の音を聞かれるのは嫌なのは、それは自分との会話であったから。盗み聞きされているようで不快だった。 今弾いていた曲は会話ではなく、あくまでも昔を思い出すためのものであったために、不快感はなく。 手をかざして、目元あたりを隠す様子を見て、考え込むように口元に指をあてる]
………何か、聞きたい曲はありますか?
[弾き終わったと言うことは容易い。あるいは何があったと問うことも容易い。 だけど、どちらも口にすることはできず、開かれた唇から紡ぎ出た言葉に自分でも驚く。 驚いたところで取り消せないし、それくらいしか自分にはできそうもない]
それと、もし……良かったら。 使って下さい。
[吐く息が真っ白に染まるほどに、外は寒い。何故外にいるのか。 きっと寮内にいたくない何かがあったのではないかと想像するのは難くない。 しばらく迷った後、バイオリンを弾くために外していた黒の皮手袋を手に取る。 手から離す時、自身の迷いを写すように少し震えるも、黒の皮手袋は音もなく、中庭にひらりと落ちた]
(83) 2011/12/27(Tue) 22時半頃
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[入り込んだ棘はもう落ちてしまった。 けれど、棘があった、という事実が薔薇の精の声を耳に届ける。 棘に侵されたもう一人の声も]
ま、素直にって言ってもここからじゃ声は届かないか。
[そういう口調はどこか楽しそうに]
見てるだけなのは、切ないよな。 手が届かなくて、こちらを見ない相手を見続けるだけ、なんて。 って言っても、ジェフは今までもそうだっけ。 弟には、中々手を出せないし。
[自分でも意地が悪い言葉だと思う。それでも、止められないのは湧く事のなかった嫉妬心の欠片かもしれない]
(+10) 2011/12/27(Tue) 22時半頃
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[薔薇は珍しくイラついたように, 香りに苦味を持たせていて。
胸の中でエリアスが泣いている。 少し意地悪をしすぎただろうか。 かといって…人は望みを表にすれば、 こうも壊れていくものなのかと思えば、 今自分がしていることはあの子達の幸せとも限らないらしい]
…あわせてあげたいのはやまやまなんだけどねぇ…
[どこにいるか、しらないのだもの]
(84) 2011/12/27(Tue) 22時半頃
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それがサイラスの望み?
[緩やかに腕を解く。 首を傾げれば黒髪が揺れて、影を作る。 じっとその青い瞳を見ていたが いくらかしてから口を開く]
──壊したいなら、壊せばいい。
[確かに、そう口にした。 薬を塗りそびれた傷口から入り込む薔薇の麻薬。 緩やかに神経を冒していく奥底にある快楽への渇望]
…俺は、それを望んでる。 サイラスは、どうしたい?
[もう一度、手を伸ばした。 破片によって傷を帯びた指へ まだ傷の新しい己の指先を]
(85) 2011/12/27(Tue) 23時頃
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― 中庭 ― [弾き終わったと言われれば、 短い返事と共に茂みに消えただろう。 何がと問われれば、 居た堪れなく走り逃げただろう。 けれど。]
…………痛く、ない曲。
[距離が有り暗い。 だから気づかれていないのかと、 フィリップは勘違いしながら少し手を降ろす。 曲名は詳しくなかったため、 ぼんやりとしたリクエストを口にする。 具体的にそれがどんな音か、 まったく想像がつかなかったが。]
…………あ……
(86) 2011/12/27(Tue) 23時頃
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[舞い落ちる黒に、翠を瞬かせた。 とっさに、下ろしかけていた手でそれを受け止める 少しひんやりした皮の黒い手袋 そういえば、夕方もそれを身につけていた気がする。 奏者故に、指に傷がつかぬためだろうか? ……人との関わりの象徴のように思え、 関わることへの怖さが勝り、 使えないで握っていたブランケット。 同様に、ここで受け止め嵌めれば関わることになる、黒い手袋。]
[曲をリクエストしていながら、関わりを恐れている。 ただ、黒く舞い降りるそれ、その先の白い手。 距離がありそれが確かかわからないけれど]
…………ありが……とう
[そう、口にして、そっと指を通した。 指先が刺すような外気から遮断される。 ……………暖かい。]
(87) 2011/12/27(Tue) 23時頃
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[あまりに濃い薔薇が、少年を狂わせる。 視界は狭く、暗く、紅く。 足元がふらついて、近くのベッドに倒れこむ。 最後に会ったのは図書室。 今は目覚めぬ同室者の一人。 間近に見えるその顔に、少年は手を伸ばす。
頬に手を沿え、 吐息の触れる間近に顔を寄せ。
そしてそのまま、意識を失った――]
(88) 2011/12/27(Tue) 23時頃
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―図書室―
[人探しを口実にして。図書室の扉を開けた]
べネットくんー? まだ探し物をしていますかー?
……おや、居ない?
[それにしてはと、散在したアルバムに視線を落とす]
(89) 2011/12/27(Tue) 23時頃
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…ヴェス、さん……
[薔薇の香りは甘く甘く。 抗う意志を溶かして行って。
まだ包帯を巻いたままの指に、彼の傷が紅い染みをつける。 その手を恭しくとって、くちづけを落とした。]
(90) 2011/12/27(Tue) 23時頃
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──中庭──
[中庭に近づくにつれ、香りは目に見えそうなほど濃密になりゆく。 ロバートが言っていた、倒れる人が出たと言うのもさもありなん。むせ返るほどの香りの中を、泳ぐように薔薇を求める。
中庭の薔薇のことを、最初に知ったのは何年の頃だったろう。その香りが好きで。怪しげな逸話が好きで。花の咲くころには遠回りしてでもその季節を楽しんだ。 月の夜、その下で先輩にいざなわれ、秘密倶楽部の扉をくぐり。 背徳の色を纏いながらも薔薇は美しく、同室者を散歩に誘ったこともあったかもしれない。]
(91) 2011/12/27(Tue) 23時頃
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[ずっと守られて、何も知らずにいたから、壊し方も抱き方も知らない。 それでもためらいがちに、幾つもの朱紅に彩られた白い肌へと手を伸ばした。**]
(92) 2011/12/27(Tue) 23時頃
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……いつから、だったんだろうね。
[エリアスに、辛い思いをさせていたのは。 どのくらいの絶望を降り積もらせてしまったのだろう。薔薇の香りをきっかけに、忘れようとモリスに縋るような選択をさせてしまうまで。
誰を求める勇気もなくて、博愛の名の下に、代わりの効く関係を求め続けた、こんな自分はエリアスに相応しいわけもないから。
消えてしまおう。誰かに抱かれる汚い姿を見せつけて。エリアスが早く自分を忘れられるように。]
(93) 2011/12/27(Tue) 23時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/27(Tue) 23時頃
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[涙は枯れることなく、ひび割れた蛇口のようにほろほろと溢れ続ける。夜に一滴だけ太陽を落とした空は薄暗く。もう一つの鮮やかな赤を抱えた姿には気づけない。]
……エリアスを救う勇気を頂戴。
[冬と言うのに凛と咲く紅薔薇の一輪を手元に引き寄せ、手が傷つくのも構わず口付けた。]
(94) 2011/12/27(Tue) 23時頃
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フィリップは、人の気配に身を竦めたが、曲が聞きたくて鮮やかを抱きしめて立ち尽くす
2011/12/27(Tue) 23時頃
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[拾い上げたアルバムの開いていたページに。『冬薔薇』>>2:500の文字を拾い。 噂>>2:269が遠回しに書かれていた]
……これ、は……
[思わず息を止めた]
(95) 2011/12/27(Tue) 23時頃
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え………っと。
[痛くない曲と聞いて、感じた戸惑い。 自分の音はどこまでも自分に優しい。だから、痛い曲というのがそもそも分からず。 そして、1つ思い当たる可能性。今まで考えてみたこともなかったこと。 自分の音は自分に優しいけれど、他人にとっては……────?]
すみません。自分の音があなたにとって痛くないか、正直自信がありません。 ただ、その、できる限り…、頑張ります。
だから……その、もし、痛かったら、……言って下さい。
[歯切れ悪く、そう告げる。少しでも痛みを齎す可能性があるなら、断った方が良い。 自分の音が受け入れられなければ、結局傷付くのは自分。 分かっていて、それでも弾かないことを選択することはどうしてかできない]
(96) 2011/12/27(Tue) 23時頃
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……お礼を言われるほどのことではありませんから。 その手袋、……捨てるつもりだったんです。 だから、要らなくなったら、捨てて下さい。
[自分と種類は違えど、他人を避けている印象がある少年に向けて、そう付け加える。 自分も他人が一度はめた皮手袋をもう一度はめられるかは自信がない。 だから、慣れない嘘を吐いた。それが互いにとって一番だと思えたから。 指を通す様子を見れば、安心したように息を吐く]
寒いですから、飽きたらいつでも立ち去って下さい。
[そう声をかけて、自分に集中するためにバイオリンを構える。 やがて奏でるのは、星に願いを込める曲。自分の願いは叶わないと知っている。 だから、少年にもしも何かの願いがあるなら。願いがなくとも、今後もしも何か願いができたら。 その願いが叶うようにとの、想いを込めて、音楽室から奏でた]
(97) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
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[オスカーを虐めないでと、願ったけれど。 その彼が、ベネットに触れるのを見れば、 アイスブルーは眼を逸らした。
――……自分は何も見ていない。
思いこんで思いこんで。 思いこんだと信じて、けれどその場には居られない。]
やっぱり……。
[逃げ出すように、歩んだ先。 見えるのは2つの影。 聴こえる声は、ベネットのもの。 ジェフの秘密を知っていて、尚、彼は……―――。
唇が歪んだ。顔を覆う。 醜いと思うものよりも、己が酷い顔をしていると判るから。]
(+11) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
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[顔を覆ったまま、彼らに見つからぬうちに……と。 聴こえるヴァイオリンの音に誘われるように、 その場を離れた。]
(+12) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
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[部屋の奥を探してもクラスメイトの姿はなかった。 オスカーは、何か知っているだろうか。 いや、彼の投げた問いかけは――?
少しずつ、ピースが嵌まっていく。 香り立つ冬の薔薇。 狂っていく時間の感覚。
目の覚まさぬノックスとジェフは?
再度作文を読んでも、対処方法も、それからどうなったのかも窺えなかった]
……はははははっ
(98) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
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[棘で痛んだ指先ごと黒で包んだ。 その手で鮮やかな方を抱えながら窓を見上げる。 静かで人の気配なかった中庭に もうひとつ人の気配があり、そのことが怖かったが。]
………うん…… えっと……さっきの、音も、痛くなかったよ……
[ヴァイオリン弾きの言葉に、少し目を丸くした。 さっきの音はとても痛くなかった。 そのことを口にしながら思う。 あの音を奏でられるのに…… それとも、あれだけを奏でられて、なお こう前置く心のだからなのだろうか?]
(99) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
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[黒手袋は痛んだ様子はないのに。 少し、戸惑う言葉だったけれど、この手袋を持って、 彼を探す勇気が自分にあるかどうかわからなかった。 だからその言葉に甘えた。 それに……先程見たものが寒さのせいではないのなら……
黒い手袋は完全にフィットはしないが、 それは彼と自分の手の形の違いなのだろう。] [ヴァイオリンを構える姿を見上げる。 その前に告げられた言葉にはゆるく首を振った。
弦の音が優しく奏でる曲は、フィリップも知っていた。 いつの頃だろう?まだ鮮やかな姿も 空高く飛べなかった頃聴いたことがある。 あの頃思っていた願いは、今はなく。 今あるのは…………
鮮やかなほうがフィリップの頬に身を寄せる。 その身体が少し湿る事で、 フィリップは、また自分が涙を零しているのに気づいた]
(100) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
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―廊下―
ふぅん、星に願いを、ねー。
[音楽室の前を通ると、聴こえてきたのは、バイオリンの音。 モリスは、一瞬足を止めるも、]
(101) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
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[窓を開け、外気に交ざる薔薇香を吸い込んだ]
もう溺れたくないと、もう終わりにしたいと願う私を。 逃がさないつもりですか?
再び捕らえようとでも、言いたいのですか??
………良いでしょう。抗ってみせますよ…。
[そのアルバム一冊だけを残し、部屋を片付け。 該当ページに栞を挟み、机の上、目立つ場所に置いた]
(102) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
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