151 雪に沈む村
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 01時半頃
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[お茶を飲みながら沈んでいると、扉が叩かれてまた来客がありました。お客の多い工房です。そちらを見ないでちびちび飲んでいたら、聞きなれた声に名前を呼ばれました。]
………なぁんだ、クシャか。
[ちら、と年の頃が同じくらいの男の子の姿をみとめると、視線をふらり、と横にそらします。配達の失敗の事はクシャには知られたくないな、と思いました。いじけてまるめていた背筋をぴ、と延ばします。背中で羽がもぞもぞと動きます。]
べ、別にいいでしょ……。 クシャこそ何してるの?
[ごまかします。背中で羽がもぞもぞと動きます。]
(87) 2013/11/21(Thu) 01時半頃
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―ピエールの食堂― >>70 …そういや、おじさん誰?
[焼きたてのパンを手に取り、2〜3口食べたところで、にこやかに見守る視線に気づき、手を止めた。 仕事柄、村に知り合いは多いが、見たことが無い気がする。 いや、もしかしたら何処かで会っているかもしれないと、パンを齧りながら記憶の糸をたどった。]**
(88) 2013/11/21(Thu) 01時半頃
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[クシャミとしばらく話をし、そこに他の同室の者も入ったでしょうか。 ふと時計を見ると大部時間が経っていました。そういえばおかあさんに命じられていたことが終わってません。]
ジリヤさん、そういえばジリヤさんの用事ってなんだったんです? まだなら済ませないと……。**
(89) 2013/11/21(Thu) 02時頃
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ええ、そうよ! この男だらけの教会に舞い降りた天使に感謝しなさいな!
[>>86 ダージリンを嚥下するとお嬢様は、サイラスに向かってそんな毒舌を吐いた。なかなか的を得ているから酷い。]
うーん……、サイラスに送って頂くのはとても嬉しいのですけれど……。
[屋敷へ戻る話をされれば打って変わって、言葉尻は弱くなり。サイラスとの空中散歩は、それはそれは魅力的で。 叶うのならば、墓参りの後にでもぜひお願いしたいものだけれども。そのまま屋敷に強引に連れて行かれそうな気もして。 ふるふる、と羊毛は揺れる。]
もう少ししたら……帰りますから……ねっ?
[そう言ってとびっきりの甘えた顔でサイラスを見上げた。ついでにジンジャークッキーを爺やお館様への口止め料として、彼の手に握らせようとする。]
(90) 2013/11/21(Thu) 02時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 02時頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 02時頃
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そうですね、……もう、五年。
[さくり。さくり。新雪を踏む足音を鳴らしてアリスが傍に歩み寄る。此方を見上げるその背は、いつの間にこんなに大きくなったのだろう。 子供の成長は何と早いのか。時を忘れかけたチャールズは、いつもそれに驚かされる。 そして何よりも、彼女の母が幼かった頃に、アリスよく似ていた。 重なる面影に、自然口元は綻んで。 濡れるのも厭わず雪の上に膝を着く。視線を近くして、すっかり冷えて赤くなった、少女の小さな手を取った。両手で温めるように包み込んで、その手に額を寄せて目を伏せた。
(──大丈夫。君のかたちも魂も、間違い無く引き継がれていますよ。この世界に。)
(だからどうか安心して。ちゃんと、ひとつ残らず、覚えていますから。君の事も、君の大切なこの娘の事も。)
遠く、忘れ去られた古い国の言葉で、神ではなく故人への祈りを口にした。 彼女の手が体温を取り戻すまで、と。チャールズは、目の前のアリスの手を握ったまま、話し掛ける。]
君のお母様に、ちょうど君と同じくらいの年頃でしたでしょうか、…こうやって温めて貰った事があります…今みたいな、雪の日に。
(91) 2013/11/21(Thu) 02時頃
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…………、
[古の言葉はお嬢様には、わからないけれども。その祈りの言葉には、ただ静かに耳を傾けた。 ここにはお嬢様と神父しか居ないはずなのに。後ろには、確かに母の視線を感じた。 風がひとつ吹くと、お嬢様のふわふわの髪を靡かせて。鈍色の空へと、風は溶けていった。]
…………そうなのですか? お母様と神父様もお友達だったのですか…メーみたいに?
[手を長い間握られれば、ほんのりと温度が戻り。 その一方で、神父の肩や髪に氷の欠片が薄っすらと積もり始めていたので。 手を放されるならば、その欠片を軽く払い。許されるならば、しゃがんだままの神父を羊毛で包みこもうと。小さな腕を神父に回す。]
では。メーもいずれ大きくなって…。 愛する人と結婚式をここで行って…、 愛する子供を産めば、ここで洗礼を行って…、
そして……
メーが死んだら。こうしてお母様のように……弔って下さるのですか? メーの子供と……ともに。
(92) 2013/11/21(Thu) 02時半頃
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……ええ。君と同じで、とても可愛らしくて、結構なお転婆で、──大切な、友人でした。私と、アリス君みたいに。
[チャールズ。自分の名前を呼ぶ、少しツンとした愛らしい声。思い出すのは容易で、懐かしさに胸が軋む。 温まった小さな手が、慈しむように雪を払い、その暖かな羊毛で包んでくれようとする。 ほら、こんなところまで彼女そっくりだ。寂しがりやで、気が強くて、とても優しい、羊の女の子。
そうして、アリスの口から紡がれる問いに、チャールズは静かに、ゆっくりと頷いた。]
勿論。勿論です──君が、大きくなって、愛する人が出来て、子供を産んで、──いつか、永い眠りについても。 今度は、君の愛する子供と、この村を見守って行きます。ずっと。
[こう見えて、昔から物覚えだけはとても良いんですよ。ボケ老人にはならないと、天に誓っておきましょうか。 冗談めかしてひとつ笑うと、腕を回して温めてくれている少女をそのままひょいと抱き上げた。目線の少し上になったアリスは、どんな表情だろうか。 少女を抱きかかえ、教会の裏口へと歩きながら、続ける。大丈夫ですよ。]
(93) 2013/11/21(Thu) 03時頃
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ちゃんと、覚えていますから。ひとつ残らず。 だから、安心して生きて──大丈夫です。
[強い力も、空を飛ぶ翼も、有益な魔法も。自分には何ひとつ無いけれど。 この村で出会った全てを忘れずにいる事。 それこそが、唯ひとつ許された、チャールズが永い長い生を人間として生きていく「理由」だった。**]
(94) 2013/11/21(Thu) 03時半頃
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分かってる。ちゃんと寝るよ。 トニー、なんだか俺のカーチャンみたいだな。
[>>85心配そうな声色のトニーを安心させるように呟く。 しかしこんなのはカルヴィンらしくない、とかぶりを振って。 元気で、無邪気で、生意気な――そんな子供がカルヴィンだったのではないか]
……っと。 ここらへんまでで大丈夫だよ。ありがとな。
[気付けば、いつもの分かれ道。 トニーに気付かないように、そっと『それ』を背後に隠し持って]
それじゃあ、また――
[言い終わらぬうちに、振りかぶる]
(95) 2013/11/21(Thu) 09時半頃
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ばしゅっっ!!
[秘かに手に持っていた『雪玉』を、思い切りトニーの顔に投げつけた]
へっへーん。どんなもんだい!
[からからと笑うと、一目散に分かれ道を右へ]
続きはまた今度、な!
[ぶんぶんと手を振る。ちゃんといつものカルヴィンらしく振る舞えていただろうか**]
(96) 2013/11/21(Thu) 09時半頃
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は、わ……
[>>93 軽々と持ち上げられると、お嬢様は蒼い目を丸くさせる。見た目以上に力強い彼の腕に、レディは小さな胸を高鳴らせた。落ちないように自身の細い腕を、彼の首元に回した。 先程たっっっくさん食事をしたから、重くはないだろうか。そんなお嬢様の動揺を知ってか知らずか、チャールズは相変わらずの笑顔。その暗灰色の瞳は自分を見ているのか、はたまた自分に母の姿を重ねていたのか。]
……お母様もこんな風にされていたのかしら?
[記憶の中の母は、いつもベッドの中で本を読んでいただけの物静かな印象しかなかった。病気にさえかからなければ、本当は快活な女性だったのだろうか。
いつもよりも高い視界は、何処までも何処までも白銀の世界を映し出していた。]
(97) 2013/11/21(Thu) 11時半頃
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[やがて教会に戻ると、ぶるると震えて自身に降り積もる雪を振り落として。同時にチャールズの頭にもかかる雪を撫でるように落とした。落ちた雪は、ゆっくりと水滴に変わっていく。 何時迄もお姫様抱っこだと流石に気恥ずかしいのか、身をよじって降ろして貰うようにせがむ。]
神父様ありがとうございますわ。 ………良い冬を。
[そう言ってもう一度軽くハグをした後、小走りで入口の豪奢で古めかしい扉に手をかけた。開ければ再び粉雪が教会に舞い込む。 『またね』と一瞥して、ひらりと銀世界へと。再び冒険へ。**]
(98) 2013/11/21(Thu) 11時半頃
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―― 工房 ―― [馴染んだ声の主に招き入れられ>>67中へと入った。 ソフィアからは、妙な反応が返ってくる。>>87]
なんだとは何さー。 ……ソフィ、何かあったの?
[扉を開けたとき、同じ年頃の少女はどことなく気落ちしているようにも見えていたけれど。ソフィアの羽がもぞもぞと動いているときは、何か隠し事や嘘をついている時の癖のようなものだ。
ジリヤの方へ近づくと囁くように尋ねかける。]
これに、魔除けと加護の魔法をこめてほしくて……。
[ポケットに入れていた、真鍮製の丸いチャームをいくつか取り出して、ジリヤに見せた。]
(99) 2013/11/21(Thu) 12時半頃
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[ウォーレンには、それが何か察しがついたかもしれない。
ここ最近、冬支度の合間を縫ってはこの工房にはよく来ていた。 というのも、旅人から聞いたそのお守りの作り方を教えてもらいに。 難しいところはウォーレンに手伝ってもらって、何とか作れたのだ。 あとは、魔法をこめてもらえたら完成だろう。]
えーと、これで、足りるかにゃ……?
[ごそごそとチャームを持っているのと逆の手でポケットを探り、数枚の銅貨を取り出してジリヤに同じようにして見せた。]
(100) 2013/11/21(Thu) 12時半頃
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……なーんもないよ。いつも通りだよーだ。
[クシャミに聞き返されてぶつぶつとぐちぐちと言います。誤魔化すつもりでいつも通りと言って、失敗するのがいつも通りか、と自分で気付いて余計にへこみました。負のスパイラルでした。]
クシャミは家で丸くなってるものだと思ってたよ。さむいさむいーって。冬初めてなんでしょ?
[これからもっと寒いよー冷たいよーと地の底から響くような憂鬱そうな声を出してみます]
(101) 2013/11/21(Thu) 15時頃
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―回想・分かれ道>>96―
うわっ!?…つっめてー ――…やったなこのやろう!
[それまで心配していたことも忘れ、持っていた鍋で殴りかかる動作を見せる。 手がふさがっていたため、防御が遅れ、カルヴィンの投げた雪玉が顔面を直撃したのだ。]
ま、そんだけ元気がありゃ大丈夫か。 おう、またな!
[ふっと笑顔を見せる。
よかった、いつも通りのカルヴィンだ。 きっと明日も、元気な姿を見せてくれるだろう。
そう信じて、開いている方の手を振り返した。]**
(102) 2013/11/21(Thu) 17時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 17時半頃
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はい。君も、良い冬を。
[軽くハグをして教会を出て行くアリスを見送った。 次に会うのは一年後だろうか、きっと彼女ならまた元気な姿を見せてくれるだろう。 軽く息をついて、数人分のカップを片付けると、部屋の片隅に吊ってあった外套を羽織った。ピエールの所に頼んだ品物を取りに行かなくてはならない。
あまり積もってしまうと、チャールズの足では歩き回るのが困難になる。 万全であれば走ることすら出来るのだけれど、ここのところ義足の調子がどうにもよろしくない。義肢のメンテナンスには山を抜けた人口の多い街まで行かなくてはならない。歩くのに不便がある訳では無いし、この冬は諦めて、大人しく短い春を待つのが得策だろう。
サイラスとドナルドも出て行った後だろうか。まだ居るのなら挨拶をしただろうし、居なければ留守の旨が書かれたメモを入口に貼って、チャールズは足早に村中への通りを歩いて行った**]
(103) 2013/11/21(Thu) 19時頃
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……ぜえ、っくは。
[トニーと別れてしばらく歩くと、カルヴィンは苦しげにうずくまる。 ねぐらの洞窟までは、まだ少し距離があった]
ちょっと無理しすぎちゃった。かもなあ。
[しんしんと降り積もる雪は、確実にカルヴィンの体力を奪っていく。早く身体を横たえたかった。 そのとき。どくん、と胸騒ぎ。 ――同族の、気配だった]
思ったよりも近い、な。
[重い身体を引きずり、気配の方へ近づいてゆく。 やがてチャールズの姿を捉えたならば]
ごめん、洞窟まで肩貸してくれる? [引きつった顔で、たははと笑ってみせた]
(104) 2013/11/21(Thu) 19時半頃
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──……! カルヴィン、どうなさったのですか…!
[町中へ向かう途中。足早に歩を進めるチャールズの肌に、ざわざわと引っ張られる様な気配が走る。 肌を刺す寒さとは別の、もっと直接的な何か。これは、もしや、そう思い立ち止まって首を巡らそうとしたタイミングで、斜め後ろから声が掛かった。
そちらを見れば、見知った小さな人影が、身体を引き摺るようにして歩いてくる。 調子が悪いのだろうか、苦笑いするカルヴィンに、すぐさま駆け寄ってその肩を支えた。]
(105) 2013/11/21(Thu) 20時頃
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そー?
[いつも通りに見えにゃいけど。と、漏らした独り言は彼女まで届いただろうか。 また少し落ち込んだような様子のソフィアを見ながら、軽く尻尾を揺らした。]
うん、初めて!だから楽しー!
[ソフィアの父がこの村にいないことは知ってはいるけれど、それが10年前の冬からだ、ということは知らない。からっと笑ってそう答えて見せたけれど、後に続いたソフィアのくらーい声にうっと怯む。]
確かに、寒いのは得意じゃにゃいけど……。
[それに。 どんどん寒くなれば、もっと人は減っていってしまう。毎日のように会えていた人々と会えなくなる。それは、やっぱり。 ソフィアの声に釣られるようにして少しばかり陰鬱な気持ちになる。]
(106) 2013/11/21(Thu) 20時頃
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[ソフィアも、そんな気持ちから憂鬱そうな声をだしているのだろうか。わからない。 けれど。さっき、氷の欠片を振り払ったようにぶるっと頭を振ると、座ってマグカップを手にしているソフィアの頭にぽんと肉球のついた手を乗せ、笑いかけた。]
ソフィ、今お使い中なら、また明日でもさ。 一緒に雪だるま作ろ?
[それも、冬がくればしてみたいことの一つ。だった。]
(107) 2013/11/21(Thu) 20時頃
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[話していれば、外の雪を踏む足音。また扉が開いて、もう一人の来客。]
ドナだー!さっきぶり!
[一瞬冷気が吹き込むも、扉が閉まりその男が入ってくれば、煌々と燃える炉と合わせて部屋の中はほんのりと暑いぐらいに感じる。]
雪合戦は、相手が見つからにゃくて中止したー。 残念だにゃー。
[体が冷えないように、と、心配してくれていた彼に、そんな報告をした。 ジリヤは、魔法をかけてくれただろうか。 もし店に戻らないといけないようなら、共についていっただろう。]
(108) 2013/11/21(Thu) 20時頃
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……ありがと。助かる。
[遠慮なくチャールズに身体を預ける>>105。 彼の肩は暖かかった。 同族の心臓を持つチャールズなら、カルヴィンの魔力の減少を敏感に感じ取ったかもしれない。 この姿をそう長くは保てないことも]
寒さに、弱くてさー。 こういう時は、チャールズが少し羨ましいよ。
[姿かたちを変えずともよい彼に、常日頃から軽い嫉妬を覚えていたのは事実で]
(109) 2013/11/21(Thu) 20時半頃
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―― 教会 ―― [そうして過ごしていれば、普段ならまだ夕陽が残す少しの明るさは残っているだろう時間なのに、気付くと日は暮れ、外は真っ暗になっていた。 日が落ちるのが早くなっているのだろう。そういうものだと教えてもらっていたけれど。]
わわっ、夕飯までに帰れって言われてたのに……!
[誰かと一緒だったなら、別れを告げて。 慌てて帰途につき、教会の扉を開いた。]
ただいまー!
[そこにチャールズはいただろうか。 足元に擦り寄ってきた猫にも、撫でながらただいまをして。雪を落としてから、マフラーと上着を外した。]
(110) 2013/11/21(Thu) 20時半頃
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-村のどこか- ふぃー……
[勢いを増してきている雪に、思わず溜息をついた。 集落の明かりは少しずつ消えてきている。雪の勢いに負けじと、V字の足跡をペタペタと付けていく。
道中、『カーー…ン』『カーー…ン』と金属を打ちつけ合う音が聞こえてきたり。お嬢様と同じ位の歩幅の足跡が、二つ程連れ立って何処かへ行くのを目で追いかけたり。 鳥の羽を見つければ、摘んで鈍色の空に向けて飛ばしてみる。]
[広場まで差しかかったところで、人型に雪が凹んでいるのを見かけた。 人型に切り取られたソレはまるで、警察が遺体の跡を記す白線のようだった。 されど、尖った耳を見かければ……何となく跡の主の表情が想像出来た。
ぷ、と頬を膨らませると、その雪の胸の辺りの上を横断した。]
……………うむ。
[何となく口寂しさを紛らわそうと、ミルクティーを飲もうとして。中身がもう無い事に気が付く。ぽた、とミルキーカラーの雫が雪の上にひとつ落ちた。
いつも爺が通っている馴染の店に、紅茶を強請りに行こうか。その道すがら、誰かに会うならば挨拶と雪玉の一つでも交わそうか。]
(111) 2013/11/21(Thu) 20時半頃
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ああ…、今年の冬は冷え込みが急でしたからね。 御辛いでしょう、そろそろ出歩くのを控えないと。
[素直に体重を預けるカルヴィンを>>109支えて歩き出す。衣服越しに身体が触れると、何とは無しに血がざわめく気配が濃くなる。 魔素が流れ出るような少年の存在感。もしかしたら、人の姿を保つのすらもう辛いのかもしれない。]
ふふ、流石に私に冬眠は出来ませんからねえ。
[自分のような中途半端な身の上を、それでも羨む稀有の存在が少し可笑しかった。 しかし、余りにも少年が辛そうで、先程アリスにしたように抱え上げてあげれば楽だろうか。 ふむ、と、ちょっと考えてカルヴィンの方を向く。抱っこでお連れしましょうか?真顔で聞いてみたが、果たしてカルヴィンはどう答えたか。チャールズに悪気は全く無かったのだが。]
(112) 2013/11/21(Thu) 21時半頃
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[するりと入ってきたクシャミはジリヤを探していたようだ。 恐らくここの所ずっと付き合っていた、アレだろう。 思ったとおり取り出した真鍮細工に少し目を細める。
珍しく工房に来たと思ったら、いきなり真鍮細工の話だったから、最初は何がなにやらさっぱりだった。 真鍮材の残りはちょうどあったし、暇つぶしにと手伝ってやったのである。 一生懸命ジリヤへ説明するクシャミに少し目を細めながら、クシャミにはポットの残りの紅茶にミルクを少し入れて渡しただろう。
するとまた、ドアが開き。]
――ああ、本当に珍しい日だ。
[ドナルドの声に軽く笑う。 こんなににぎわうのはどれほどぶりだろう。
そこまで考えて、ふとドロシーのことを思い出した。]
(113) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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-回想・ドロシーのこと-
[ウォーレンが、ドロシーとともにこの村に来たのは100年と少し前だったか。 いつも無愛想なウォーレンとは対照的に、明るいドロシーは村の者とすぐに馴染んだ。]
『まーたそんな辛気臭い顔して!ほら、依頼がきたよ!』
[そういってドロシーはよく依頼を受けてきた。 新参者のドワーフの鍛冶屋があっという間にみなの馴染みになれたのはドロシーのおかげだった。 冬の前には、ドロシーがジリヤの店に火種を受け取りに行き、代わりに何時間もおしゃべりして帰ってくるのだ。
毎日小言を言われながらも、笑いの絶えない幸せな日々。 しかしそれも、ほんの少しの間だった。]
(114) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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『あたしゃ、幸せ者よ。』
[この村に来て4度目の冬が近づいたある日、すっかり痩せて小さくなったドロシーはポツリと呟いた。 つやつやとした丸い頬は空気の抜けた風船のようにしぼみ、いつも依頼品を抱えて村中を駆け回っていたその腕は枯れ枝のように細くなり。]
――何を言っとるんだ。
[ドロシーは人間族だった。 ドワーフのウォーレンとの結婚は当然反対された。 身分が違う、寿命も違う。子供もできるかわからない。そんな男と一緒になるなんて。
さまざまな人に止められ、諭され、しかしそれを押し切って、ほぼ駆け落ち同然にこの村に来た。 あれほど反対されたのが嘘のように幸せな日々で。]
(115) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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茶、入ったぞ―――?
[ドロシーはすっかり小さくなってしまったのに、ウォーレンは来たときと同じ姿のままだった。 ウォーレンだけが時の流れに取り残され。
振り返るとドロシーは少しだけ笑って、大きく息を吸い、静かに寝入ったようだった。
そして、そのまま目覚めなかった。]
(116) 2013/11/21(Thu) 22時頃
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