88 吸血鬼の城 殲滅篇
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 02時半頃
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[ヘクターの力は理解している。 此度の討伐隊に屠られる事はない、と。 討伐隊は死すか新たな生を受けるかの二択。 避けられぬと知りながら別の未来を願っていたが]
ドナルドも同じ…… 人でない者に――…
吸血鬼になってしまったのね
[深紅の双眸が泣き出しそうな潤みを湛えた**]
(+17) 2012/05/01(Tue) 03時頃
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>>36 ぁ、…――
[褒められて、頬に血が上るのがわかる。 ありがとうございます、と口に上せそうになり、耐えて唇を噛んだ。 顔を逸らすように俯く。 酷く、惨めだった]
(39) 2012/05/01(Tue) 07時頃
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[胸の上から足が退かれ、ゆっくりと息を吐く。 もう何処にも痛みは無い。
>>37 男の命を黙って聞き―― 咄嗟に何か言いかけて、口を噤んだ。 ただぎこちなくこくりと首を振ると のろのろと身を起こす。 胸元に入れた紅玉がしゃらりと鳴る。 ――酷く、熱かった。
恐らくは己自身の瘴気に反応している事には、 未だ気づいていない]
(40) 2012/05/01(Tue) 07時頃
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[踵を返し、螺旋階段から下を覗き込む。 足元は明るく、転がり落ちた石までもくっきりと見える]
――…。 あれ、…俺、…。
[跳べるかも、と気づいて。 手すりに手をかけ、ゆっくりと身を躍らせる。
痩身が空に舞い、 三階部分へと危なげなく足をついて]
…… そっか。
[もう己はヒトではないのだと確かめる様に苦笑し、 頭を振る。]
(41) 2012/05/01(Tue) 07時頃
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[これからどうするかと、頭を巡らせる。 命は果たせねばならないと、 頭のどこかにロックが掛かる。
それに警鐘を鳴らすように、 嫌だ、と悲鳴を上げる感情がある。
だがどちらも、未だ遠い。 逃避するようにぼんやりと首を傾け]
…ボウガン、置いてきちまったな。 ああ、…もう要らねえのかも、だが。
[それでもあれは長年を共にした愛用の武器。 取りに戻るか――と、螺旋階段を探して歩き出した**]
(42) 2012/05/01(Tue) 07時頃
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[投げつけた銀のレイピアが犬を刺し止める。 泥のように崩れてゆくその輪郭を揺らして、なおも声は届いた。
「貴様の心は、もう闇に近い」と。]
……。
[笑いの波動が肌をなぞるのは感じたが、反発も嫌悪も感じなかった。 クラリッサという光を失った今、自分を取り巻くのが闇であるのは当然かもしれない。]
(43) 2012/05/01(Tue) 08時半頃
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[「気持ちいい」と、場違いにも感じられる感想を告げる相手に、自分が今しがた殺した青年が口にしていた「悪しき存在」のことを思い出す。 青年の左手に火傷を負わせたのだろうソレはこの喋る黒犬なのか。]
おまえは何者だ── 姫の…
[問いかけを口にした時には、犬は黒い染みとなって消え失せていた。 残されたのは銀のレイピアのみ。 そこにあった気配が去って、周囲の明かりが何割か増した気がした。]
(44) 2012/05/01(Tue) 08時半頃
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[片膝をついていた姿勢をといて、ゆっくりと立ち上がる。
中庭に来い、と言われた。
厨房の北、井戸のある鋭角の空間。 そこにある木もまたクラリッサを偲ぶ縁である。 湖のほとりで雷に打たれて焦げていた若木を移植し、クラリッサが丹精をこめて世話して甦らせてやったものだ。 少しづつ葉を増やしてゆく枝を見上げていた彼女の貌は忘れない。]
(45) 2012/05/01(Tue) 08時半頃
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[そんな場所であったからか。 ヒューは黒犬の言葉に従うことに、恐れを抱いてはいなかった。 あるいは、それこそが魂が闇に近しい証なのかもしれなかったが。
ひとつだけ、ヒューが聞き誤ったことがある。
黒犬は、「貴様の」本当の姿を見せてやると言ったのだった。 嗤い声の主の、ではなく。]
(46) 2012/05/01(Tue) 09時頃
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[中庭へ向かうにはバリケードを再び越えねばならぬ。
そう思って振り返ったヒューの目に、レオナルドへ投げかけたテーブルクロスが先ほどまでとは位置を変えているのが映った。]
(47) 2012/05/01(Tue) 09時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 09時頃
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― 1階への階段―
[ムパムピスを背に、慎重に歩を進めるつもりだった。 だが、戦いは得手としていても、罠の類の感知は苦手分野なのか、 ヒューが設置したワイヤーに足元を引っ掛けた。
厚手の服を来ていた為、怪我をするのは逃れたが、 バランスを崩して、盛大な音を立てて階段を転がり落ちてしまい、 咄嗟に受け身をとった]
……つっ!
[それでも多少の傷みは避けられないのか、呻き声をあげた]
(48) 2012/05/01(Tue) 09時半頃
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―大広間― [テーブルクロスの山は、先程よりは少し小さくなっていた。 良く観察すれば、布の下の石床に血に混じって小さなガラス片が散乱しているのに気付いただろう。 だが、燃え広がった炎が、じりじりとテーブルクロスをも端から焼き焦がしつつある。 小山の下を確かめようと思えば、炎に近付かざるを得ないだろう。]
(49) 2012/05/01(Tue) 10時半頃
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― 4F:物見塔屋上(27) ―
[生まれ落ちたばかりの夜の子供が 備わった力を確かめるように、階下へ消える。
羽の生えそろったばかりの雛鳥が 自分は飛べるのだと気付く姿にも似て、 微笑みを誘った。
"娘"を殺した男。 "娘"が心許した男。
クレアという娘の存在を縦糸に 奪い、与える血の絆を横糸に、 憎悪と支配と歪んだ情愛が綾をなす。]
(50) 2012/05/01(Tue) 10時半頃
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[ドナルドの姿が遠ざかってから 闇の中から器を掴み出し、 掌を爪で裂いて、血を注ぐ。
新たな血が加わり、より濃く力を増した己の血を器に溜め、 それを翻し、城へと注ぎ掛けた。]
クレア。オレのシェリ。 これは、おまえの分だ。
[血が城へ吸い込まれ、地下聖堂へと伝い落ちていく。 それをしばらく見送っていた。]
(51) 2012/05/01(Tue) 10時半頃
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[約束を果たすべく、自分も階下へと向かう。 急ぐことのない歩調で歩みゆく先は、中庭。]
玩具をひとつ片づけたらしいからな。 あれにも褒美をくれてやらんと。
["娘"の騎士。"娘"の側に在ったもの。 地獄の犬の目を通して、その戦いぶりを知り、 瞳の中に、裡を灼く昏く峻厳な情熱の炎を垣間見て、 興味が湧いた。]
あれは、気に入った。
[ひとりごつ声を彩るは、満足の色。]
(52) 2012/05/01(Tue) 10時半頃
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[螺旋階段を下りながら、 無意識に首筋を指でなぞる。 間近で目を凝らさなければわからないだろう薄い筋が 首の周囲をぐるりと巡っていた。
一度、倒されたという印。 首と胴が、切り離された痕。]
(53) 2012/05/01(Tue) 10時半頃
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……あいつは、良い腕だったな。 名前、なんつったっけ。
[単なる獲物であれば、名前を聞くことなどない。 だが魔物狩人に対しては、違う思いを抱くこともある。
それは憎悪であり、恐怖であり、 時には敬意や、愛着であり、 友情や、親愛に近いものに発展することさえ、ある。
それほどの感情を抱く相手など、 長い生の中でも、数えるほどしかない。 そして]
(54) 2012/05/01(Tue) 10時半頃
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――― そうだ。
ガストン・ワイルダー。 貴様にまた会えたら、愉しいだろうになぁ。
[己を倒した相手は、 間違いなく、そのひとりだった**]
(55) 2012/05/01(Tue) 10時半頃
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[テーブルクロスは炎に炙られても動く気配はなく、あの喀血の様を見れば、レオナルドは自爆を最後の反撃として息絶えたのだろうと判断した。 ほどなく炎がすべてを焼き尽くすはずだ。
ラルフのエストックを拾い、墓標代わりに突き刺さんと盛り上がった部分へ投げる。
それから炎を迂回して大広間の端からバリケードを乗り越えて北へ向かった。 爆ぜ焼け落ちる木材の音と黒煙に紛れて、ジェフが階段を転がり落ちたのには気づかずにいる。
ジェフが呼び止めるならば踵を返して向かってくるだろうが、高座と柱の裏を横切って厨房へと向かうヒューの姿は、果たしてジェフの視界に*入ったろうか。*]
(56) 2012/05/01(Tue) 11時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 11時半頃
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―厨房―
ハアッ、ハアッ ……
[壁に寄りかかり、崩れ落ちそうな身体をようやっと支えて立ち上がる。 階上から討伐隊の誰かが降りてきたらしきを好機と、テーブルの下を這ってバリケードを抜け、どうにかここまで来た。 邪魔になるからと背嚢をテーブルクロスごと捨ててきてしまったのは痛恨だが致し方ない。 止めを刺されること、人質になることだけは避けねばと言う判断が、正解だったかどうかは分からない。 ヒューの注意がこちらから逸れたのだけは分かったが、何より完全に回復するまでの時間が欲しかった。
とにかく今は急ぎ身を隠さねばならない。 ヒューは必ず止めを刺すために自分を探し出そうとするに違いない。 討伐隊のメンバーたちなら、運がよければ見つけてくれるだろう。 救援者が必ず勝つという楽観視はしていなかった。]
(57) 2012/05/01(Tue) 11時半頃
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[血まみれで焼け痕のあるローブとレンズにひびの入った眼鏡という凄まじい姿だったが、治療薬の効果で火傷や打撲傷は治っていた。 脱臼した左肩はそのままだが、今肩を入れている余裕はない。
壁伝いに進み、曲がり角を越えたあたりに扉を見つけた。 壁に寄りかかりながらノブを回す。鍵は掛かっていないようだ。 滑り込もうと僅か開いた時に、妙な感触を受け、隙間から中を覗く。 開けた瞬間に木箱が倒れるようになっていた。 普通に扉を開けて入ろうとしたら、倒れ掛かる木箱にぶち当たって怪我をしたかも知れない。 慎重に手で箱を押し戻してから、中に入った。]
(58) 2012/05/01(Tue) 11時半頃
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[念の為、木箱はそのままにして、更に簡単な障害となるよう樽のひとつを足で扉の前に押し出す。 そこでようやく幾分か安心感を得たのか、錬金術師の身体は糸が切れたように床に頽れた。
五体全てが不協和音を奏でていた。 生命力を活性化させる薬は怪我を治癒するが、同時に体内に巣食った病も進行させる。 苦痛を取り除き、支障なく身体を動かす為に、錬金術師は既に大量の薬を自分に投与していた。]
時間が、ない……
[血に汚れた頬を樽に押し付け、レオナルドは呟いた。**]
(59) 2012/05/01(Tue) 11時半頃
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―― 城主専用バスルーム(24) ――
[警戒していた影の魔物はいないようで、何事もなく3階へと辿りついた。 寝室の扉を開け、そのままバスルームへと移動する。
蛇口を捻り水を手の平で受けて飲み干す。 少しだけ気分が浮上したような気がして、ほっと息を洩らした。
本当なら火傷は冷やすのが一番いい。 頭から水を被ってしまおうかと考えるが、その後の事を考えると面倒だ。]
…飲んだら楽になりそうですが。
[レオナルドから渡された薬はまだ残っているし、ラルフから譲り受けた物もある。 立て続けに飲むと、体力のある者でも暫くは起き上がれなくなると聞いている。 元より体力の少ない自分だとどれくらい動けなくなるのか。 今は敵影もないが、動けない時に敵が来たら、そう思うと飲むは躊躇う。 幸いまだ動く事は出来る。 薬をもう一度飲むのは城を出る事が出来たらにしよう。 そう決めると薬をそっと革袋にしまった**]
(60) 2012/05/01(Tue) 14時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 14時頃
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― 大広間 ―
[ようやく顔を上げてみたものは、全く様相が変わってしまった大広間の姿。 中央に集められたテーブルからは、勢い良く炎が吹き上がり テーブルから滑り落ちたクロスの端も燃えていた。 クロスの盛り上がった場所には、ラルフのエストック>.56が突き刺さっている]
ラルフ!
[嫌な予感が襲って名前を呼びながら、クロスをめくると、 エストックが突き刺さっていたのはレオナルドの背嚢>>57だった]
……レオナルド?どこだ?
……ムパムピス。消火を――。 それからラルフとレオナルドを探すんだ。
[行方のしれないエリアスは諦めるとしても、 彼らの所有物があるということはこの近くにいるかもしれない。 そう思うと、彼らを放り出したまま扉のほうに向かう気には*なれない*]
(61) 2012/05/01(Tue) 14時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 15時頃
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── 厨房 → 中庭 ──
[手当をしないままの左脇の傷からは、さほど多くはないものの赤い血が流れて床に痕跡を残していた。 ラルフとの戦いで傷を負った階段下の戦場から、テーブルを乗り越えて厨房へと。
レオナルドが身を隠しているとは知らず、ヒューは食料庫の傍らを通り過ぎて厨房北側の扉を開く。 右手には剣を握ったまま。]
(62) 2012/05/01(Tue) 16時半頃
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― 物見塔 ―
――― にしても、最初に感じたあれは、なんだ?
[未だ土と岩の下、形無くたゆたっていた時に感じた気配(>>0:129) その正体が未だ掴めず、首をひねる。]
ガストン・ワイルダーが帰ってきたのかと思ったが 違うらしいしな……
[どれほど年月が経っていようと、見間違うはずがない。 一度はその血を口にした相手だ。 ほんのひと口だったとはいえ。]
(63) 2012/05/01(Tue) 16時半頃
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[考えに耽りながら、歩くのに飽いた身体がずるりと崩れ 闇となって塔の窓より流れ出す。
塔の壁面を伝って滴り落ちた闇は 柔らかい草の上に溜まって、ゆるゆるとひとの姿に凝った。]
→ 中庭 ―
(64) 2012/05/01(Tue) 16時半頃
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―― 地下聖堂 ――
[かなしい、と 人として残る心がそう訴える。 死して傷も痛みも消えたはずであるのに 彼の杭に貫かれた箇所が酷く痛む]
ドナルド
[指先が鏡に映るドナルドへと触れるが 伝うは鏡の冷たさのみ。
ふ、と。 彼と共に行動していたのを思い出し 死者となったラルフへと眼差しを注いだ**]
(+18) 2012/05/01(Tue) 16時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 16時半頃
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[暗さに目が慣れていなかったのだろうか。 闇がわだかまっているとばかり思っていた場所に、人間がいた。
あるいは、犬が消えたのと逆の魔法か。 魔法と割り切ってしまえばさもあらんと思う。 それよりも──]
(65) 2012/05/01(Tue) 17時頃
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[草の上に立つ偉丈夫の姿は、よく見覚えのあるものだった。 それでいて、会ったことがある気はしない。
どこで──と悩みかけ、答えに思い当たって、わずかに瞳孔が開かれる。]
先代──…
[城主の部屋に南接する画廊に掛けられた肖像画。 そこに描かれた先代城主の姿が今、目の前にある。]
(66) 2012/05/01(Tue) 17時頃
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