153 unblest blood
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[彼にとって「人」は渇きを癒す存在であり、
どんなに美しい美女であっても、 その身体に流れる血にしか関心は持てないまま。
身体の加齢が遅く、「人」の時間とは異なる時間を生きる男に、 時計は時の流れを意識させるのに必需品となった。
今も時計を持ち歩いているのは、その頃の名残。]
(53) 2013/12/07(Sat) 03時頃
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[独り立ちをした後も、 時計の存在に拠って「人」の世界に馴染み、 孤独を紛らわせた。
男としては穏やかな日々を送っていた中――
いつものように森で渇きを癒そうと思っていたところ、 それに出会った。
――女吸血鬼だ。
彼女を一目見て、恋に落ちたのだった。
「人」の首筋に歯を立て、艶やかな表情で吸血する様に、 男の、吸血衝動でも、……狩りの衝動でもない熱が下腹部を襲った。]
(54) 2013/12/07(Sat) 03時頃
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[ダンピール全てがそういう傾向があるかはわからない。
二十年後のこの島で出会うまで、 同じダンピールに遭遇したことはなかったので。
「オナカマ」がそういった熱を持たないならば、 男の個人的な性癖というヤツなのだろう。
実年齢としては青年だった男は、 吸血鬼の振りをして女吸血鬼に近付いた。
親しい仲となり、恋仲となり、……身体を重ねた。
けれど、狩りの衝動はやがて抑えきれぬものとなり、 男は女吸血鬼へと呪詛をかけた。]
(55) 2013/12/07(Sat) 03時頃
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[女吸血鬼は灰化し、
男は微笑み、……そして涙を流した。]
(56) 2013/12/07(Sat) 03時頃
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[喪失感を憶えても、男は同じ過ちを重ねた。
男の吸血鬼に性的衝動を持つことはなかったが、 興味を惹き、
特別友人として行為を寄せるのもまた、吸血鬼であった。
同じ吸血衝動を持つが、 彼らと違って男は、ゆっくりではあるが加齢する。
知られれば恐れられ距離を置かれ、或いは詰られ……、 遅かれ早かれ、終にはダンピール特有の衝動が首をもたげた。]
(57) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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[ダンピールの存在は稀少で、
少なくとも男にダンピールの知人はおらず、 「人」からも「吸血鬼」からも隔絶された存在と感じるようになる。
けれど、惹かれてしまうのだ。]
(屍人の血が、屍人に惹かれちまうのか。)
[いつしか、男はそんな風に考えるようになっていた。 それを憎んではみても、抗えはできないままに。]
(58) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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[ある女吸血鬼は、子を持ちたがっていた。 けれど、屍人である女と、半屍人である男には子は出来なかった。]
こどもなんかいらねぇ。不幸になるだけだ。
[思い悩む女に、男は真実を告げた。 その折に、母の最期も語って聞かせたなら、]
「お母さんは、貴方に親殺しをさせたくなかったのね……。」
[「分かる気がするわ」と、
女は男の目の前で、 二階から飛び降り、鉄柵に心臓を貫かれて絶命した。]
(59) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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―現在/リビング―
マドカ、俺が……楽にしてやるからな。
[何人もの「人」を失血死させた。 何人もの吸血鬼を灰へと返した。
そんなことの繰り返しの毎日が、 永遠の時間の中、通り過ぎる人々の死を見続けることが
二度目の生が、悦びに満ちているとは思えなかった。]
そんなのぁ、……生き地獄だろ。それこそ終わらねぇ、永遠の。
.
(60) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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[戦うのであれば一対一。 そう考えていたから押さえておくなど考えもしなかった。 クラリッサがフィリップを押さえ サミュエルがだがー振るうのをただ黙って見ていた。
空を切る音に肉を裂く音が混じる。 一文字に振るわれた刃がフィリップの喉を裂いていた。
赤い飛沫が舞い、甘美なる血の香が漂う。 男はそれに微か眉を寄せて欲を押し殺した。
止めに断たれた部位が床に落ちる音はなく 灰となってゆくさめを見詰める。]
(61) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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[フィリップが死しても真実がどうかは知れない。 確認の術ないままに彼の最期を見届けた。 サミュエルと視線向けて]
お疲れさま。
[労いの言葉と共に今は彼の手元にあるダガーを示し]
それ、暫く預けたままの方が良いか?
[リビングにあるケースに武器があるを知らぬまま 必要か否かを問う。]
(62) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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[ジリヤの反応>>40は受けとってはいたものの 直ぐに言葉は返さず、何処か困ったような笑みを一瞬浮かべた。
一人分の気配が消えて。 それから漸く彼女に応えを向ける。]
――海に、還るか?
[玄関近くで望むかと尋ねたと同じように訊ねた。]
(63) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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シーシャは、サイラスとマドカはどうしているだろう、とふと思う。**
2013/12/07(Sat) 03時半頃
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[床に押し倒し、マドカの上に乗って見下ろした。
その表情は恐怖に歪んだだろうか。 泣いていただろうか。 怒りに震えていただろうか。
最早、マドカの声は、……心は男には届かない。
「嫌だ」「生きたい」「死にたくない」
それらの言葉は、死に対する恐怖。 それすら、男の頭の中では助けを乞う声に変換された。
歪みきった男の正義が、吸血鬼を灰と返す時が来た。 穏やかな笑みを向けながら、男は強く願う。]
(64) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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これで終わりだ。
(65) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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[口を吸った後、何事か唱えた瞬間――。
マドカの顔が、崩れ始めた。
さらさらと灰に戻っていく様を、 ――旅立ちを、微笑みながら見送る。
そうして全てが返ってしまったなら、 マドカの頬があったであろう場所、
そこに積もった灰に、ポタリと雫が落ち――、
灰の色を変えながら染み込んだ。**]
(66) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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[雫が落ちた辺り、 積もった灰が崩れ切らない程度に撫でていると、
もう聞くことのない、あの騒々しい声が聴こえた気がした。]
……スコーン、 アレももう食えねぇのな……。
[当たり前のことを呟いた直後、
今まで、距離はあれど微かに感じていた「オナカマ」の気配が、 完全に消えていることに気付いた。]
もっと、話しときゃよかったな……。
[この世に生まれ落ちて49年。 初めて出会った仲間、であったのに――。]
(67) 2013/12/07(Sat) 04時頃
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サイラスは、その場を動けずに、ぼんやりと、灰となったマドカを眺めている。**
2013/12/07(Sat) 04時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/12/07(Sat) 04時半頃
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─どこか─
[背中が痛む。 覚えのある背中の痛みに、男の身体の重みを受けて身じろぎ出来ない自分の身体。
記憶の中の目覚めなのか、それとも二度目の最期の感触なのか判らないまま、自分に起きた事を思い返そうと霞の様に朧で、けれどもきちんと思い出せる記憶を手繰る**]
(+4) 2013/12/07(Sat) 10時頃
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[その身は灰と成り果てる。 これは吸血鬼に与えられた罰なのだろうか。]
…………これで終わり、ですか。
[足元に散ったガラス片に視線を落としながら呟く。 そんなとき耳に届いたのは何度もぼやいた願い。]
そう、ね……。 そうあるべきでしょうね。
[自分の過去に、目の前の光景。 生きたいという欲望が誰かに傷をつけた事実。 それから目を背けるかのよう、静かに瞼を伏せた。**]
(68) 2013/12/07(Sat) 12時頃
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―グロリアの部屋―
[灰となってしまったフィリップ。 殺意を向けた相手を弔えるほど厚顔でも偽善的でもない。 ただ一瞬、己の手で屠った女と産声をあげる事さえ許さなかった子の存在を重ねる。 死の淵から蘇り人の理を外れた罪深き吸血鬼がうみだしたダンピールという存在。 子も親を選べずうまれおちたその時から親の業を担うか。 天敵として屠るべき存在として認識しながらも割り切れぬ感情は確かに男の中にも在った。]
――フィリップ。 見舞ったグロリアには会えたか? 会えたなら、お前さんは何を話し何を思ったんだろうな。
[グロリアの見舞いに席を立ったのは二人。 その一人であるサミュエルは戻り彼女の状態を話した。 もう一人であるフィリップからそれは聞けなかった。 それが疑いを向けた要因となったもう一つでもあったのだが手探りで感覚の部分が強い事は無論自覚していた。]
(69) 2013/12/07(Sat) 14時半頃
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[室内の明かりを受けて散らばるガラス片が煌めく。 床に落ちるガラス片と灰を一瞥するも触れる事はない。 ジリヤの声>>68に顔を上げ]
終わりであって欲しいもんだ。
[そうでなければ面倒な事だと思う。 面倒だから退屈しない。 フィリップにそう言いはしたが 己の存在を掛けた遣り取りを楽しめる面倒事とは思っておらず]
――ジリヤ。 そうあるべき、と思う、根拠は。
[たずねるような囁きを瞼伏せた彼女に向けて 男はグロリアの部屋から退出した。]
(70) 2013/12/07(Sat) 15時頃
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―リビング―
[出た時は二つあった人影が 戻る頃には一つしか見当たらない。 入り口付近に置いたままの自らの荷を一瞥した後 男は残る一つの人影――サイラスへと歩み寄る。]
サイラス、マドカは何処に――…
[見当たらぬマドカの行方をたずねようと サイラスに問いかけた声が途中で止まった。 床に落ちる灰には見覚えがある。 グロリアの寝台にあった、あの色と同じ――。]
……なんで。
[疑問の言葉が戸惑うように開かれた口から漏れた。**]
(71) 2013/12/07(Sat) 15時頃
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― 現在・どこか ―
…………
[周囲の彼らの言葉を聞く限り、自分が彼らに殺された事に間違いはないと思うのだが。 やはり死の間際の光景は思い出せない。
サミュエルの奇行を咎めた自分の言葉。そこで記憶が途切れている。
自分の遺体――依然よく見えないが、多分――に向かうサミュエルの呟きに>>45]
誰に理解されるとも思ってない、って言ったじゃん それに――今の俺はもう感覚も思い出せないよ
[ダンピールを構成する要素が抜け落ちた今、その感情は恐らく彼らが感じたように不気味で業の深いものに思えた]
(+5) 2013/12/07(Sat) 15時半頃
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……?
[ふと声が聞こえた気がして、振り返った。 リビングの方向。確かに同類である彼の声だと思ったのだが、そこに彼の姿はない。
同じ方向にある彼の気配と、吸血鬼の気配。 それの一つが失せた。
それと同時に、願うような彼の声も聞こえる]
(+6) 2013/12/07(Sat) 15時半頃
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幸せ、に……?
[その方向には二人分の気配しかない。 そもそも、この島にいる面子はあの二人を除いて全て此処に揃っている。
ならば、彼が幸せを祈った先にいるのは。
――驚いた。 其処に至るまでにどんな道があったのか知らないが、彼は殺される側の為に殺していたのか。
ただ自分の為に灰の山を作り上げたフィリップとは異なる価値観。
同種の生き物であっても、個体ごとに考え方は異なる。 そんな当たり前の事を、フィリップは死んでしまってから知ったのだ]
(+7) 2013/12/07(Sat) 15時半頃
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[羨ましかった。 彼に――というか、誰かに幸福を祈られながら死んだマドカが。 自分がこんな結末を辿ったのはどう考えても自業自得だと、痛いほど理解していても。
続くサイラスの言葉には、届く筈もない返答を]
……ほんとにね アンタともっと話しておけば良かったよ
(+8) 2013/12/07(Sat) 16時頃
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誰が殺してたっていいさ、サイラスさんが生きていくのには関係のない事だよ ……俺もよく覚えてないし
[今更会話を重ねたところで何の意味もないのだが。 他にする事もないし、一人遊びを続ける事に――
したのだが、続く言葉はあまりに衝撃的で。 孤独の色と安堵に混じった『お前』は、自分を指す言葉なのかと狼狽えた。 他の思い出深き存在の事かもしれないが、聞き返そうにも声が届かない]
……そりゃ、俺たちが行き着く先は同じだろうけどさ アンタはまだこっち、来なくていいよ
この身体動きにくくてしょうがねェや
[人の身であったなら、まだ涙も零せただろうに]
(+9) 2013/12/07(Sat) 16時頃
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[死んだ場所に、自分の魂はあった。
ならばあの世話焼きの、少女のような女性が目覚めるならあちらか。 重い足を動かす。言葉を交わせる存在に会いたかった**]
(+10) 2013/12/07(Sat) 16時半頃
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―グロリアの部屋―
[ダガーを染めた血が灰となって零れ落ちれば、その繊細な装飾にも漸く目を向ける余裕ができた。 些か自分には似合わなく思えたそれの持ち主のことを思った時、そのシーシャ>>62から労りの言葉、そして問いが掛かり、瞬いた。]
……随分と親切なもんだな、さっきから。
[シーシャがフィリップを疑っていたのを見ていても、未だ信じ切れるものがある訳では無かった。 そしてそれは相手もまた同じでは?と思ったが故に、こんな言葉が洩れてしまったが]
でも、だったら、有難く借りさせて貰うわ。 ……後で返す。
[今はリビングに戻るより、まだ少しだけこの場に留まらねば、という思いがあった。 それ故にこの時はシーシャに頷き、ダガーを手にし続けた。**]
(72) 2013/12/07(Sat) 18時半頃
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サミュエルは、シーシャに話の続きを促した。
2013/12/07(Sat) 18時半頃
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[>>44首が切断されれば、フィリップの身体は灰となって崩れる。女の方にも飛んできた血も留まる事なく床に落ちて。
グロリアのものとは少し色味が違うそれは、女が過去に見た事のあるもの。 しかし色だけで判断する事は出来ない、と思っていた。色で判別できるのなら、とっくにその判別方法は知れている筈で。 女は瞑目するサミュエルの顔をじっと見ていた。
>>45彼の独り言は耳に入ってきたが、聞こえなかったふりをする。]
(73) 2013/12/07(Sat) 19時半頃
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[女がフィリップの殺害に手を貸したのは、サミュエルが仕損じる可能性を考えていたわけではない。
――サミュエルが偽物で、フィリップが陥れられた哀れな羊であった場合を想定に入れていた。 もしそうであれば、グロリアを殺したのはフィリップ以外という事になる。そして、その場合にはサミュエルがダンピールの可能性が高いとも。
人を一人殺すには労力が必要で、女の膂力は男のものよりも劣る。それは吸血鬼の身でも同じ事で。 だから女は体力を温存する為に手助けする側に回った。 もしフィリップがグロリアを殺したと確信が持てていれば、獲物を奪い取ってでもフィリップを殺そうと試みただろう。
自分を見た、という言葉を、グロリアの弔いをしようと動いていた姿を信じたいと思う。 けれど、そう思うからこそ。 女は自身の目でフィリップを見定めなければと考えていた。]
(74) 2013/12/07(Sat) 19時半頃
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[>>69シーシャのフィリップに掛けた言葉への答えは女も知りたかったが、フィリップは既に死んでしまって聞く事は出来ない。 やがて>>62労わりの言葉と共に、シーシャが貸したダガーを持っているかどうかをサミュエルに尋ねる。
>>72サミュエルはダガーを持つ事を選択し。 後で返す、という言葉を女は黙って聞いていた。
――どうかそれが叶えばいい。 サミュエルもシーシャも自分と同じ吸血鬼であるならば、生き残って欲しい。 彼らの事は嫌いではないから。]
(75) 2013/12/07(Sat) 19時半頃
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