250 クレイジーサイキックスクール
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─食堂─
はよーござますー。いただきます。
[おばちゃんにあいさつをして、トレイに好みのものを取っていこうとしたが、まず一番最初に向かう卵ゾーンに卵がない。 ゆで卵がない。目玉焼きもない。貴重でまず見かけない落とし卵もオムレツも当然ない。スクランブルエッグの残りカスのようなものがちょっとあっただけ。これはひどい。なんだ、ぼくらの卵戦争か。というか俺が来た時間はいつもだったら早い方じゃなかったのか。]
えー。うーん。パンの気分だったけどご飯にしよ。
[米と味噌汁、漬物、味付け海苔、ハッシュポテト、ソーセージを取って席に着く。 あまり気にせず空いている席に着席した。周りに見知った顔がいたかもしれないが、今は人のトレイはあまり見たくない気分だ。そいつのトレイに卵乗ってたらムカつくもん。]
(45) 2016/06/17(Fri) 19時半頃
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[それはコーヒー事件が起きる前の話である。 この後に大事件が起こるなんて思いもよらず、ふんふんと口笛鼻歌歌いながら周囲のヤジを華麗に躱してゆく。 まさか朝練組と共に登校するなんて人生初めてかもしれない。
あぁ、空もなんて晴れやかなんだ、と見上げた途端降り注ぐ水>>36。顔にかかる水。濡れる制服。 どうやらどっかの誰かが水の入ったペットボトルをそのまま投げたようだ。]
えっ。いやいや、オイ!?何してんだって必死だなオイ。 無視か、無視か俺のことは。まーいーけどよ。
[走り去る後ろ姿におーいと声をかけるものの届かなかったようだ。 しっかり文句は垂れるもののこの程度、まだ彼の機嫌を損ねるには値しない様子。 だがちょっぴりむかついたので奴の顔は覚えておくことにした。
さて、気を取り直して前を見ればゴミ箱から外れて落ちているペットボトル。]
…おーい、ちゃんとしまえっての。
[持ち上げてくるっと遊んでから目標目掛けてぶんっと投げる。勢いよく柱にぶつかるペットボトル。柱に弾かれた奴は姿を消した。誰かのイテッという声とともに]
(46) 2016/06/17(Fri) 19時半頃
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[神槍聖爾の朝はそこそこ早い。 陸上部のマネージャーをやっている妹に付き添い、 朝練の準備や片付けその他を手伝うからだ。
綺麗に洗面所を使うことを知らない馬鹿に苛立ちつつ、>>10>>13 身支度を済ませると食堂にはちらほら人がいた。 目玉焼きをくすねてるのを見ても羨ましいとは思わないが、>>11 何食わぬ顔でウインナーを余分に自分の皿に乗せる。
おかずをくすねるにはおばちゃんの隙を突くのも手だけど、 日頃から好印象を積んでおけば簡単にオマケをしてもらえるのだ。
妹の隣を陣取りつつ、素早く食事を進める傍らで この時間には珍しい顔が見つかれば自然と眼力が強まる。>>27 身長の高い奴なんて敵だ、敵。成長痛で悶えろ。
そういえば入学式の時にあいつの名前が呼ばれた瞬間、 なんだその変な名前、と噴き出して終始笑いっ放しで大変だった。 三途と神槍で名前順が近く気付かれただろうが、それはそれ。]
(47) 2016/06/17(Fri) 19時半頃
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[寮なんだから学園に隣接した方が楽だってのに、 学園側は登校するプロセスをどうしても踏ませたいらしい。 下校中に寄り道出来たりもするし、悪いことだらけではないけど。]
目、少し腫れてないか? 隣の部屋が騒がしいとかあったら寮母さんに言うんだぞ。
[妹の荷物も肩に下げながら、腫れぼったい瞼に指を伸ばす。 目覚ましが煩いだとか、本人が煩いとかはよく聞く話でもあり、 たまにだけど朝練のない日は俺も被害を受けることもある。
いつものように和やかに歩いて登校していた脇を、 全力疾走で駆け抜けた奴が危うく妹にぶつかりかけていた。>>35 実際はそこまで近くを走っていた訳でもないのだけれど、 きゃっ、と妹が悲鳴を上げたということは、それだけで重罪なのだ。
時間を適宜ずらしているから毎日の遭遇ではなくとも、 目の前をちょこまかされるのはあまり面白いことではない。]
(48) 2016/06/17(Fri) 20時頃
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[素早く食べ終わって学校に向かおうとしたが、朝のマナちゃんタイムを邪魔された俺は今日1日を乗り切るために、ここらで一発マナちゃんをチャージしとこうと、トイレの個室に向かう。俺がここで個室を長く使ってもあといくつも個室はあるし問題はないだろう。]
はぁ〜…こらしょっと。
[快適な温度の便座に座り、イヤホンを付けてマナちゃんのニューシングルを流す。マナちゃんかわいいよマナちゃん。]
〜〜〜〜♪ …やっべ、うぉちょ、ま
[時間がヤバイ。まだ走れば間に合う。急げ俺。勢いよくトイレの個室から出て学校へ走る。]
(49) 2016/06/17(Fri) 20時半頃
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[グラウンドに着くと名残惜しいけど一旦離れて、 軽い準備運動を終えると短距離の方の練習に混ざった。
長距離を走るだけの体力はないし、足の速さも中の上くらい。 それでも走り幅跳びなら低めの身長もそんなに響かず、 物凄く調子が良い時は5m台にも乗っかれそうなこともある。
妹に補助や応援されている男共に静かな殺気を発しつつ、 全力ダッシュの練習や片足スクワットをこなせば朝練はほぼ終了。 顧問に挨拶>>37し、そろそろ片付けの方を手伝おうと妹を見たが、 まだ短距離のタイム測定に付き合っているらしい。>>24]
マネージャー、他にもいるのに。
[妹とはクラスが違う分、一緒にいられる時間が短い。 貴重な朝の時間を共有するためにもわざわざ陸上部に入ったし、 それを削るクラスメイトに空気読めよとガンを飛ばした。
スポーツマンらしい爽やかな雰囲気が好きじゃない。 それとなく妹に笑顔を向けてくるのも腹立たしかった。]
(50) 2016/06/17(Fri) 20時半頃
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─少し前・通学路─
[早めに出たと言っても、他の生徒や通行人はいる 時間のロスにならないようにできるだけ人のいないラインを絞り込んで、蛇行せず道を直線で結んで突っ切るようにしている
…が、それにも限界がある。肩がぶつかったり腕がぶつかったりして、その度に「ワリ」などと手を上げて謝罪することもしばしば よく通る人間などは、気付くや否や避けてくれる者もいて有難い
そしてタイムを縮めることに夢中になるあまり 当の陸上部マネージャーの横をすり抜けて>>48いたことにこの日は気付かなかった]
(51) 2016/06/17(Fri) 20時半頃
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─玄関─
[ゼーハーと息を切らしながら、静まり返ったげた箱から俺の上履きを取り出そうとするが、俺の上履きが、ない。
ない。
かなり時間がヤバイ。悠長なことを考えてる場合じゃないが、俺の上履きがない。そして二列横に乱雑に投げ込まれた運動靴。]
…あ。
[ピンときた俺は、あんまり話したことのないそいつの上履き>>42を履いて、教室まで全力疾走。 ホームルームの始まる音が鳴り出したが、鳴り終わる前に滑り込みセーフをキメ、またしても息を切らしながら着席する。]
ス。
[俺が、こんなギリギリで登校した姿を見たことないクラスメイトと先生は驚いてた。うん、俺も驚いてる。]
(52) 2016/06/17(Fri) 21時頃
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[軽く湿らせたタオルで汗を拭い、制服に着替える。 教室に向かう途中、階段の上から何かが降ってきて頭に当たり、ぶすくれた顔を隠さず上を睨み付ける。
落ちてきた物は何やらくしゃくしゃになった紙らしく、 ゴミはゴミ箱に捨てろ、とぼやいて拾ったそれを投げ返した。
腕力も投擲の技量なんて全くないもんだから、 狙った先と全然違う方角に飛んで行ってしまったけれど 投げ返したことでちょっとくらいはスッキリ出来た。]
じゃあ、また昼にな。
[手を振って別れると、笑顔を振り撒いてくれる妹。 なんだ、天使か。女神か。この世界に残された最後の聖女か。 へらへらと緩んでしまった頬はすぐには引き締まらず、 席に着いても足をぶらつかせ、他人の椅子を蹴ってしまう。
暫くして、廊下を走る騒がしい音が響いて来ると、>>22 煩いのと身長への殺意をたっぷり籠めた目で睨んでやった。 なんであんなのが妹と同じクラスなのか、理解に苦しむ。]
(53) 2016/06/17(Fri) 21時頃
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『ありがとーーーーーございましたーー!!』
[校庭に陸上部の声が響き渡る。(>>37) 今日は第一グラウンド全面を使っての朝練があったのだ。 他にもグラウンドはあるが、それでもすべての運動部が同時に部活に励むのは難しいのもあって、交代で使用していたりする。(>>17)]
おー。お疲れサン。 片付け終わったら、倉庫の鍵職員室までもってこいよー。 まだ残るのはいーが、授業には遅れねェよーにな?
[もう少し練習をするのだろうか(>>24) まだタイムの計測をしているマネージャーと戸暮に声をかけ。 一足先に校舎へと戻る。さて、授業の準備だ。**]
(54) 2016/06/17(Fri) 21時頃
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[マネージャーを意識し始めたのは数ヶ月前。 タオルをうっかり忘れた時に貸してくれたのが始まりだった
彼女としては特に深い意味もないのだろうが、男子中学生が女子生徒を気にかけるようになる理由としては十分だ。因みにそのタオルは洗って翌日に返した
そして彼女の近くには瓜二つのそっくりさんの顔がある。由汰と同じクラスの、双子の兄だ
二人は別クラスだけに教室で見る分には問題ないが、他で見かけた時には紛らわしくて仕方がない
そして、二人が時折入れ替わっている事には気付いていない]
(55) 2016/06/17(Fri) 21時半頃
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[俺の身長は170cmと同年代ではかなりの長身。 それもあってか廊下での見渡しもよく、教室での見渡しも最高にいい。 たまに真面目に授業を受けていると椅子の足を蹴られることもある。そういう時はさらに姿勢を正して邪魔することは忘れないのは定石……と、話は逸れたが目の前に立つクラスメイトは150cmぐらい。>>33>>34 身長差20cmほどのこれを小さいと言わずになんといえば良いのだろうか]
……んじゃー小人か?
[にや、とわざとらしく笑って見せたりしながら。 なんでいるのか、その問には]
俺だって偶には早起きすんだよ、へっへっへ。
[彼の驚く様子により一層面白そうに笑った。 甲高い声でぎゃーぎゃー言ってるのをいつもなら額を華麗に叩くところだが、如何せん今日は機嫌が良いので爽やかな笑顔で崩れたトレーの中身を整え、今度こそ肩をぽん、と一叩き。
そして爽やかにその場を立ち去った。続く彼の言葉は食堂の喧騒に全てかき消され、耳に届くことはなかっただろう。*]
(56) 2016/06/17(Fri) 21時半頃
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― 教室 ― [一度職員室へと戻れば出席簿を片手に、担任である2年6組のクラスへ向かう。 全寮制で、チャリを飛ばせば5分でつく距離に寮があるというのに、ぽかりと空いた席が目についた。 いつもなら、三途の席が空席のことが多いのだが(>>9) 今日は三途は来ている。三途が来てる?珍しいこともあるものだ。雨ふらなけりゃいーなァ。]
ん?山波は休みか?
[そんな疑問を発したと同時に、廊下にバタバタと響く激しい足音。 バンッと勢いよく引かれたドアから顔をのぞかせたのは、山波本人だった。(>>22)]
あーもう、静かに入ってこい! 静かに! ったく……もうチャイム鳴ってるんだ、 本当はぎりぎりアウトだからな!
[走ってきた心意気に免じて、おまけで、遅刻はつけないでおくとしよう。]
(57) 2016/06/17(Fri) 22時頃
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− 朝食時 −
[目玉は2つあるのだから、目玉焼きも2つなければ 目玉焼きとは呼んではいけないと僕は思っている。
いつもは1つ目だが、今日はちゃんと目玉になった。 優雅に食事をしていると、死んだ魚の目をした 小さな彼がやって来た>>23 数字は残酷だ。 並べば同じと、目が悪い連中は言うのだが、 断じて同じではない。
僕の方が1p高いのだ。
健気に牛乳を飲む彼に、おはようと余裕で手を振る。 彼の成長期は終わったが、僕の成長期はまだなのだ。 えらい人は常によゆうを持つ、って漫画で読んだ。]
(58) 2016/06/17(Fri) 22時頃
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おはよう。 蓮川くんも早起きだけど、随分眠そうだね。
目玉焼きにケチャップとソースが掛かってるよ?
[赤く染まった目玉焼きなんて恐ろしい。 彼は間違えているんだと、親切な僕は丁寧に指摘してあげた。]
(59) 2016/06/17(Fri) 22時頃
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おはよ……え。佐美太郎が一番乗りなの!?
[だがその余裕は思いもよらない相手によって崩れてしまった。 僕の背中でガラガラと音を立てている。
よりによってサラサラヘア―で僕より背が高い 佐美太郎に先を越されるなんて>>27
僕とした事が、思わず味噌汁を噴き出すところだった。]
佐美太郎くん、随分早起きだね。 みんなも見習うと寮母さんも先生たちも助かるよね。
[そんな余裕ぶりながら食べた二枚目の目玉焼きは 塩を掛け過ぎたのかしょっぱかった。]
(60) 2016/06/17(Fri) 22時頃
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[出欠を取り終われば、伝達事項を伝える。]
あー、そうそう。 体育祭の出場種目、今日の放課後までには決めとけよー。
[うちのクラスは体育委員がしっかりしてるからな!と、のんきに考え生徒たちに任せるスタイルである。
今日はこのままこのクラスが1限目の授業になる。 担当科目である日本史の小テストを作ってきたのだ。 小テストを配るときの、生徒たちの小さな悲鳴がこの男の楽しみの一つであった。**]
(61) 2016/06/17(Fri) 22時頃
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− そして登校へ −
[朝早く寮を出るには少し訳がある。 部活もそうだけど、大きな原因は僕が跨る道具にある。]
……よかった。ちゃんと曲がれた……。
[どうにも僕は自転車と言うものが上手く乗りこなせないのだ。 ちょっとよろよろしつつ、細い道や曲がり角は安全第一。 中学生になってからだいぶ上手くなったけど、 まだ誰かに、特に女子に見られるわけにはいかない。]
む。この自転車は露巡くんの。
[ちょっとよろよろしながら着いた駐輪場には 既に見たことのある自転車があった>>3 爽やかにこれを乗りこなす彼を羨ましいなんて思ってないと ばかりに、一番離れた場所に自転車を停めた。]
(62) 2016/06/17(Fri) 22時半頃
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[佐美太郎。自分はこの名前が好きではない。 この見た目とのギャップが余計に辛かったりする。 いや、親がつけてくれたから大切にしろってのもわかるけど。何でコレ?と言うぐらいは許して欲しい。 この年齢にもなって周りの目が気になるお年頃。余計にこの名前が疎ましくなって仕方が無かった…
――…それは忘れもしない入学式のこと。 名前を1人ずつ呼ばれるあの地獄の時間。 俺の名前が呼ばれた途端、近くからぶふっと吹き出す声が聞こえたのを俺は忘れない。 その声は終始笑いを堪える様子であからさまに俺に向かっていた。 奴の顔は目に焼きついている。そう、今俺に向かってガンを飛ばしているアイツだ>>47]
……あ?んだよ……おっ、柊子ちゃんおっは。
[視線に気づく否やこちらもじ、と睨み返すが隣に座る見た目だけ瓜二つのクラスメイトに気づけば爽やかな笑顔で手を振った。 こちらを見る眼光が鋭くなった気もするが、なんのその、また教室で。と声をかけトレーをしまいに立ち上がる]
…おめーもまたなァ。
[余裕そうな笑みと共に、高身長を活かし彼を見下ろす。 決めた、今度奴を俺の能力の餌食にしてやろう。にやり、と悪そうに笑えばその場を去った*]
(63) 2016/06/17(Fri) 22時半頃
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[そこらに置いてあったタオル>>21は洗面台を拭った>>21ものであった為に安寧を得た。閑話休題。]
さーせん!っやー、なんか朝からトイレ混んでてさー!
[ガタガタ着席しようとすると、斜め後ろの席の人物に目を剥いた。]
え、嘘。何でハム太郎…じゃねーわ。佐美太郎居んの。そーいや見掛けねーなと思ったけど、遂に三途の川渡ったんかと思ってたわ。
[いつもは昼近くまで開かずの間の、三途の部屋の在室表示が思い起こせば確かに不在の青となっていた。
本人は気にしているらしい名前を揶揄るのは一向に改めるつもりもない様子。]*
(64) 2016/06/17(Fri) 22時半頃
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− 朝の部活・園芸部 −
[朝から全力で校庭を走り回っている同級生達を 見ながら僕は朝から瑞々しい花や野菜の世話をしていた。 汗だくなんて僕には似合わない。 美しい花や女子に囲まれてこそ僕、と思っているけど、 実際はタオルと麦わら帽子、作業着に軍手と長靴が 定番スタイル。 男子も女子も同じ作業着だから、女子に混ざってしまうのも いただけない。]
あ、綺麗に花が咲いたよ。後で見ていく?
[でも綺麗な花は女子は大好きだ。 陸上部のマネージャーに声を掛けてみた。
ひた走る隣の組の生徒の姿もあったから 肉体美と繊細な美で勝負!と密かに勝負していたのは内緒だ。 勝負の行方はどうなったかと言うと、 さすがに差し迫るHRには勝てずに、僕が離脱したのだ*]
(65) 2016/06/17(Fri) 22時半頃
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―教室―
おーーーっす。 誰か俺のコーヒー知らね?なあ、誰買ったん?言えよ誰だよ。
[ガララッ、と教室の扉を開いた途端に犯人探し。 コーヒーを持ってる奴は許さんと今決めた。 しかしそんなことよりも教室は自分が来たことによる衝撃でざわついていた。]
なぁーしらね?コーヒー。 っておい、お前ら佐美太郎言うな。サミーと呼んでくれもしくはサミュエルそれかサミーさん。
[どっか、と席についたら大きな欠伸を一つ。 どうせ犯人なんか見つからないだろう。そろそろ諦めてコーヒー牛乳でも飲むか…とストローをぷすっとさした時に強く抑えすぎたのか勢いよく飛び出たコーヒー牛乳は斜め前の机に飛び散ってしまった。]
あーーーやっちまったけどまーいっか。アイツの席だし。
(66) 2016/06/17(Fri) 22時半頃
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― 寮食堂 ―
[ささやかな仕返しの一言は、佐美太郎には届かなかったらしい。>>56 ぎりぃ、と奥歯をかみ締めたあと、背中に向かっていーだ!]
……けっ。 そんな顔してられんのも今のうちだかんな。
[快琉にはそれはもうすんばらしい能力があるのだ。逆鱗に触れたものはもちろんその能力の餌食にしてやらない手はない。 絶妙のタイミングを図ってやる。そう心に決めた。今決めた]
(67) 2016/06/17(Fri) 22時半頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2016/06/17(Fri) 22時半頃
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じゃあ、柊子ちゃん。あとでね。
[そんな挨拶をして、僕は華麗に背中を見せて 立ち去る予定だったんだけど。
園芸部の女子の会話に足が止まる。]
『柊子ちゃんって可愛いよね。』 『じゃあ双子だから聖爾君も可愛いってことよね。』 『そうだよ。聖爾君も可愛いよ!』
[男子としてはカッコいいと言われたいけど、 まぁ柊子さんは可愛いし、双子と言う意味では 騒ぐ女子の理論は理解出来る。
理解出来るけど、つい僕は?と言ってしまいたくなる 気持ちをグッと押さえて教室に向かわなければ。
HRが始まってしまう*]
(68) 2016/06/17(Fri) 22時半頃
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[うちの妹は可愛いだけでなく、聖母ってくらい優しい。 誰かがタオルを忘れても良いようにと多めに持って行き、 女子だけでなく男子にも貸してやるというのだ。>>55
男なんて、放っておいても良いのにとぼやいても、 朝練のある日や雨が降りそうな時はいつもそうだった。
あの気遣いは成長した快琉の妹にだって出来やしない。 以前ルームメイトだった時は同じ兄同士仲良くやれると思いきや、 うちの妹が可愛いとお互い譲らずに喧嘩しまくった。 四、五歳程度の妹が可愛いのは百歩譲って認めてやろう。 ただそれは、その歳だからこそ可愛い、というだけなのだ。
お兄ちゃん大好き、って言ってくれるのだって 年齢が二桁にでもなった日までのサービスだろうと踏んでいる。 うちの妹は今でも鈴を転がすような声で言ってくれるとも。]
(69) 2016/06/17(Fri) 22時半頃
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……つーか、何が柊子ちゃんだよ。むかつく。
[今朝のことを思い出してしまい、トントンと指先で机を叩いた。 馴れ馴れしく下の名前で、それもちゃん付け呼び。>>63 さんを付けろよ長身野郎。うちの妹の聴覚が穢れるだろうが。
しかも挨拶なんてするもんだから、妹も笑顔で手を振り返すし。 中学校自体は義務教育だけど、ここは特殊な学園なんだから 授業あまり出てないあいつなんて留年してしまえばいいのに。
でも、妹が『仲良いんだね』なんてくすくす笑えば、 どんなに憎らしかろうと作り笑顔で肯定するのが兄の役目。 着実に溜まる鬱憤は能力を使って晴らしてやるのが筋だろう。
それと、苛立ちの原因はもうひとつ。 朝練の途中で妹に話しかけていた不届き者。>>65 園芸部如きが近付いたら泥臭さが移るだろ、何を考えてるんだ。
どんなに花が美しかろうと、妹には敵わないってのに。]
(70) 2016/06/17(Fri) 22時半頃
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っげ。誰だよ俺の机にコーヒー牛乳零してんの>>66。庭越か?蓮川か?
[席に着こうとすればまずその汚れに気付いて、甘ったるいコーヒー牛乳の印象のまま、我がクラスのおちびちゃんたちの名前を上げる。本人の耳に聞こえたかどうか。]
あ、柊子ちゃんティッシュ貸してくれんの?さっきごっつい目してきた>>53兄貴と違って優しーね♡
体育祭の出場種目ねぇ>>61。よゆーよゆー、なーんでも任せんさい。 柊子ちゃん、出る競技迷ってるなら二人三脚でもしよっか。ちゃんとエスコートしたげるし、何ならお姫様だっこしたげるよ♡
[近くの席の女子生徒が見かねてティッシュを差し出してきたのを受け取り。
中学の競技種目に二人三脚があるか定かではないが、なんと言ってもサッカー部でも少ない2年レギュラー。運動だけはお手のものである。
運動はお手の物であるが、担任が小テストを行うと宣言した時の、変声途中のカエルの潰れたような声はお察し事項である。]*
(71) 2016/06/17(Fri) 22時半頃
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ふっ…。もちのろんで一番よ…って何つった?今なんつった? おいおいおいおい…そこはサミーだろ…?サミュエルさん、だろォ?
[なんか目の前の奴の背中からガラガラと崩れ落ちる音が聞こえた気がしたが、名前を呼ばれることの方が今は大問題である]
あーあーそーだな。って真面目かよ。 お願いだから俺のことを真面目に佐美太郎呼びはやめてくれよ。頼むからよォ。
[ばしばし、と机を叩いてアピールをする。 庭越の内心がどうなっているかなんてわからないが>>60 相変わらず余裕のある優等生な彼の表情をいつしか崩してやりたいと目論んでいる。早起きでダメならやはり能力しかないな、そう思って今の内に狙いを定めておいた*]
(72) 2016/06/17(Fri) 22時半頃
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[それから、いかんいかんと気を取り直した。朝ごはんがまずくなる。 適当な席に座り、目玉焼きをケチャップとソースで染め上げたところでかかる声>>59]
あ? 庭越、おはよ。
[声をかけてきたのは悟だった。快琉と同じ身長のクラスメイト。 正確には1cm違うらしいが、1cmなど誤差の範囲だ。そういえば身長測定の時、やたら板をぎゅうぎゅう押し付けられた気がするし。 1cmの誤差にこだわってはいけない。佐美太郎との身長差は19cmだときちんと主張しておくが、それはそれ、これはこれである]
え? なに言ってんの。 これが美味いんじゃん。
[ケチャップの赤とソースのこげ茶が混ざり合ってえもいわれぬ色合いになっている。これがベストバランスだ。 対する悟は、というと地味な塩としょうゆ>>12。わかってない。全然わかってない]
庭越はまだまだだな。
[偉そうに講釈を垂れながら、悟の塩多目の目玉焼き>>60にソースとケチャップを投入して、快琉スペシャルにしてやろうとしたが、さてそれは叶ったか]
(73) 2016/06/17(Fri) 23時頃
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