182 【身内】白粉花の村
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[怠惰じみて与えられる緩やかな死の感覚>>4は、妙に現実味が薄い。 本当にこれで死ねるのだろうかなんて、そんな疑問さえ生まれる。それを望んでいるのかいないのか、自分でも確証なんて持てないのだけれど。]
(…いいって、言った)
[無感情めいて吐き出された言葉>>5には、内心で返事を返した。痛みを通り越して感覚を失いつつある喉をこれ以上動かすのは、あまりに億劫で。 負の感情は成りを潜めて、何やら複雑な表情を浮かべた弟の顔が、明滅する視界に映る。
最後に向けられるのが憎悪ではないことには、―どこか安心した。 可哀想な弟を差し置いて誰よりも愛されて、それでもまだ、無いものねだりを繰り返す子供じみた自分を、身勝手な自分を。 ――おまえは憎んでいるんじゃなかったか、と。 自然と浮かんだ疑問に反して、緩んだ表情は動かないまま。]
……っぁ、ぐ、
[ぐ、と強く押し込まれた指の感触は、それに従って揺らいだ自分の身体と漏れ出た声によって、他人事のように知覚する。 その感覚も、あまり長くは続かなかったけれど。]
(7) 2014/07/03(Thu) 17時頃
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[力の入らない身体は、自分のものとは思えない。弟の鈍い悲鳴を聞きながら、けれどそれをどうにかしてやる術はない。]
…っは、く、…ッ、
[なんとか倒れ込まずに済んだ弟の様子に意識を向けるより先に、自由になった喉から急速に流れ込む酸素に、ただ噎せ返った。 無意識の生存欲で必死に呼吸を繰り返しながら、脳に酸素が行き渡る感覚に、自分より小柄な肩口で荒く呼吸を繰り返す。
――なんて無様だと、そう思った。]
…殺せ、ば。 ………良かったのに。
[痛む喉を無理やりこじ開けて絞り出した言葉に既視感を覚える。 ずっと理解り合えないと思っていた相手と、こんなところで思考の共有めいたことが起きるのが、あまりに異常で可笑しい。
痺れた指先に触れる頬の感覚は、ひどく非現実じみていた。 自分に負けず劣らず間の抜けた表情をする弟に、思わず苦笑しようとして。]
(8) 2014/07/03(Thu) 17時頃
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いや、…悪い、僕のせいだ。 なんなら、もう一度、…―――ッ、
[先の弟の模倣のような呵責の言葉は、自分の情けない行動を思い返せば理不尽だと、荒い呼吸の中ですぐに撤回する。
――殺してやることも、殺されてやることもできないなんて。 倒錯めいた思考の中、それが余りに情けない。薄らと浮かんだ生理的な涙が押し上げられるのを感じて、思わず目を伏せる。
相変わらず手よりも先に動こうとする唇は、けれどそれ以上動かずに、そのまままた、すぐに咳き込んだ。]
(9) 2014/07/03(Thu) 17時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/07/03(Thu) 17時頃
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[――カリ。 近付けた唇を開き、腰に当てられた手などものともせずに。肩を押さえ付けたまま相手の唇へと歯を立てる。 小さく裂けて滲んだ血を軽く吸い顔を離すと、自らの唇に付着した血液は舌で舐め取りながら。 尚も悪態を吐くその様>>+18を嘲るかのように微笑み、少し身体を起こして相手の顔を見下ろした]
俺が困る? ……何故。
[困るだろうと彼に問われ、今度こそ蔑みの色を露わにする。 まったく、一体何を期待していると言うのだろうか。まさか自分が、そう言われてここでみすみす引くとでも思っているのだろうか、と。 呆れたような溜息を吐き、嘲笑じみた嗤いをひとつ、零す]
(+19) 2014/07/03(Thu) 17時半頃
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――あぁ、もしかして。 俺の立場でも心配してくれているんですか? そんなもの、意外と何とでもなるものですよ。
[そう告げてやれば、果たして彼はどう思うだろう。 口端を上げて見下ろしながら、"それとも被害届でも出しますか"、なんて煽ってやれば…彼は狼狽えでもしただろうか、と]
……明日から楽しみですね。
[もしも誰かに聞かれたら、笑顔で肯定してやろうか、と。 そんな事を考えながら、顔へと添えた手の指の腹で傷を掠めるように擽ってやる。 そのまま喉仏へと滑らせる。出張ったそこを軽く押し、ピタリと閉じたシャツのボタンへと指をかけながら。
――さて。此方も此方で楽しみましょうか]
(+20) 2014/07/03(Thu) 17時半頃
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――――
[細く、深く息を吐く。 吐き出された煙は、薄暗くなってきた部屋に広がり、やがて霧散していく。ベッドサイドへと腰掛けて足を組み、傍らの机にある葡萄の実をひとつ、摘み。
――そう言えば、結局あれから林檎を一欠片しか食べませんでしたね。
その事実と空腹に気付いたのは、その実を口へと含んでからだった。視線を向けた先の皿にある林檎は既に黒ずんでおり、流石にそれを食べる気にはなれなかったけれど]
…お腹、空きましたねぇ。
[それに喉も乾きました、と。 空腹の為に気怠さを増してきた肩を落としながら、ポツリと呟く。 そろそろ煙草で誤魔化すのも限界だ。いい加減、何かを胃袋に入れなければ。 部屋の主に特に断りも無く吸った煙草を、懐から取り出した携帯灰皿へと押し込めながら口を開く]
何か食べますか。
[チラリ、と背後を振り返り。そこに居る筈の部屋主に、医者は何とも呑気な声で問うてみた]
(+21) 2014/07/03(Thu) 17時半頃
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[手を伸ばす少女>>+16を抱きとめれば、そっと頭を撫でて。これなら仮に彼女の病気の症状が残っていても怖くないだろう、と考えて。]
うん、一緒に行きたいなー!
[彼女の言葉に頷いて立ち上がり、いつかのように手を差し出して笑む。そんなに日は経っていないはずなのに、なにもかもが懐かしく感じる。]
おねーちゃん、食堂の場所分からないから案内してくれるかな?
[そういえば、この病院に来たばかりで食堂がどこにあるか分からないんだった、と思い出して少女に問う。]
(+22) 2014/07/03(Thu) 17時半頃
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[何でそんな顔が出来るんだろう。苦しいくせに。 綻びを見せる兄の表情>>7をただ眺めていたけど、でももしかしたら、多分、さっき自分もそんな風に笑ってたかもしれないと。つくづく妙な所ばかり似る。
凭れ掛かる肩への重みと、そこから伝わる酸素不足の震えに、何をしてやるでもなく、停止した思考の中で、耳元で繰り返される乱れた呼吸音だけがいやに響く。]
――…なに、いってんの?
[殺せばいい。もう一度。切れ切れの声>>8>>9は、聞き取りづらい筈なのに、するりと脳内に浸透する。その言葉が内包する意味を考えるには、至らなかったけど。
また同じだ。似たような言葉を吐いた記憶が脳裏を掠める。 なんでだよ。自分になんか縋らなくたって、アンタは何でも持ってるじゃないか。 悔しがればいいのか泣けばいいのか怒ればいいのか、――喜べばいいのか。
脳味噌の中でぐるぐる巡るだけで結論の出ない思考は、行き場を失って視界すらぼやけさせる。 あんなに近く聞こえていた呼吸の音がぼんやりと遠退いて、それを引き留めるかのように、不規則に揺れる背中に片手を伸ばして白衣を掴んだ。]
(10) 2014/07/03(Thu) 18時頃
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[頭を撫でられ>>+22れば、飼い主に褒められた子犬のようにキラキラとした視線を注ぐ。
実際、朝顔に尻尾があったなら、きっと千切れるほどに振っていただろう。]
うん!あさがおがあんないしてあげるー。 あのね、おいしーの、いっぱいあるんだよ。
[さっきはパフェ食べたんだよー。なんて得意げに言いながら、しっかりと手をつなぐ。]
キラキラのおねーちゃんはなにたべる?
[歩きながら、顔を上げて見つめた相手は、もう巨人ではなく、自分よりも大きい普通の女の子に見える。
金色の髪の綺麗な女の子を見上げ、にっこり笑う。]
ほら、しょくどうはあそこだよー。
[まっすぐ指差した先、サンプルが飾られたショーケースと、食堂のドアが見えた。]
(+23) 2014/07/03(Thu) 18時頃
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[彼女なりの力作に喜びの声を上げてはしゃぐ>>3少女を見ては顔を綻ばせて笑顔を返し、机の上の冷め切ったオムライスに目をやる。少女が望むのなら交換してもいいのだけれど。と思うがすぐに考えを改める。既に半分平らげたそれを見ては、些か量が多いだろうと思ったからだ。]
あら、良かったわ♪ お褒めに預かり光栄に御座います、お姫様。
[彼女は感謝の印を示す様に、その少女の手の甲に接吻をしようとテーブルの下の少女の手に己の掌を伸ばす。 硬く握られたその拳に触れては、びくり と小さく震えて。 しっとりと汗が滲んだその手は少女が平常通りでは無い事を示すには明らかな違和感だった。]
ーデメテル、どうしたの? 具合でも悪いのかしら?
[心配そうにその汗ばむ手を己の両の掌で包んでは摩る。 どこか落ち着かない様子に、どうすれば良いのか悩む。 自分ならどうするか。とりあえず水を飲み一息入れるだろう。]
ー飲む?
[彼女は目の前にあった紙コップを差し出す。 ミルクの包み込む様な優しい味は、気分を落ち着かせるのに適任だろう。そんな事を考えながら]
(11) 2014/07/03(Thu) 18時頃
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…ぁ、
[彼女に震えた手を握られ、心配そうな顔をされる。そんな瞳を見つめて、だいじょうぶだ、と言おうとしたときに差し出されたのは、その液体。>>11
デメテルの動揺と裏腹に穏やかに波打つミルクの波紋を見つめて、彼女は震える唇を結んだ。 そ、と手が紙コップに伸びる。
ーどうせ、もう長くない命だ。 これを飲んでも、死ぬわけじゃない。元より短い寿命がほんの少し縮まるだけ。 彼女の優しさに甘えて、自分の弱さに甘えて。紙コップを受け取って、その白い液体を、口に含んだ。 甘いミルクの香りが口いっぱいに広がって、常に乾いた口内に潤いが広がって。禁断症状から解き放たれたようにくらくらとした。 そのまま、白い液体を飲み下そうと、したけれど。
ー頭によぎったのは、 憎まれ口を叩きながらも助けてくれたけちんぼせんせい、一緒に頑張ろうと声をかけてくれたいんちょうせんせい、 …いつも自分を、笑顔にしてくれる。
ネル。]
(12) 2014/07/03(Thu) 19時頃
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(ーだめだ!)
っぉ、ゔえぇッゔ…!
[そう思うや否や、飲み下しかけた液体が、一気に身体を逆流していった。咄嗟にローズマリーに背を向けて、手のひらで口元を抑えるが、ばしゃばしゃとミルクが溢れ出る。 そのまま、先ほど口をつけていたオムライスだった吐瀉物も、一気に、白い液体に混じって溢れ出てきてしまった。 すぐそこにある死に抗うように不健康な身体を激しく揺らし、吐いた]
(13) 2014/07/03(Thu) 19時頃
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[シーツ越しでも彼の吐き出す煙>>+21が喉に染みて、じくじくと痛む。勿論痛むのは其処だけではないけれど、必死に目の前の事実から目をそらした。
……人の部屋で勝手に喫煙しやがって。ふと、そんな思いが浮かぶけれど。とてもじゃないがそんな事を言う気分にはなれなくて、シーツを握る手に力を込めた。
呟きには答えずに。続けられた問い掛けに、シーツから手だけ出して扉の方を指し示す]
……かってに、食堂にでもいけ、
[吐き出した言葉は酷く震えていた。否、震えているのは、声だけでは無いけれど。
――嗚呼、本当に飛び降りてしまうべきだったか。 彼から逃げようとした時の選択肢を思い出して、そんな事を考える。けれど舌を噛む勇気すら無い自分に、そんな事が出来る筈は無いと自嘲を洩らした]
ぜんぶ、持って帰れよ。
[見舞いの品だとかいう何もかも、この部屋に痕跡を残さないで欲しい。ぶっきらぼうな口調のわりに、その声音は哀願めいていた。 彼が出て行くか行かないか、それは分からないけれど。彼がこの部屋から出ない限り、自らシーツを取り払う事はしないだろう。 ――この、惨めな顔を見られない為に]
(+24) 2014/07/03(Thu) 19時頃
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そうですか。
[扉へと向けられた手につまらなさそうに肩を竦め、机の葡萄をもう一粒。 柔らかなその実を喉へと通しながら、震えるその手とその声に、底知れぬ充足感が胸に広がる。 決して此方には向けられないその顔に浮かんでいるであろう表情を思い浮かべながら、漸く何時ものようにクスリと笑みを零した]
それはまた随分ですね、結構いい物を買って来たんですよ。 …林檎はもう駄目でしょうけど。
[哀願めいた声>>+24に、まさか同情心など煽られるわけも無く。立ち上がると、そのままだったナイフを軽く拭いてしまい、黒ずんだ林檎を紙皿ごとゴミ箱へと放る。
――それにしても。 "こう"までされて、まだ自分に返答を返すのか、と。何とも律儀で素直な彼に、少なからず感心を覚えながら、盛り上がったシーツに視線を向けた。 嗚呼、きっと彼は今、死を願う程に絶望しているに違いない。そしてそれでも死ぬ勇気すら持てぬ自分に…嫌悪でもしているのだろうか]
(+25) 2014/07/03(Thu) 20時頃
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…何時になったら、"同じ目に"合わせてくれるんでしょうね。
[シーツに潜る彼に顔を近付け、態とらしく呟いてやりながら。いつぞや、彼に言われた恨み言を思い出させるかのように。 そうしてそっと身体をなぞるようにシーツ越しに触れてやれば、彼はどんな反応を返しただろうか]
(+26) 2014/07/03(Thu) 20時頃
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[落ち着く気配のない呼吸を無理やり押さえつけて収めようとしながら、寄せた耳が疑問の声>>10を拾う。 そこに滲む感情は、余り聞いたことのない類のもので。何を考えているかなんて、察してやることはできない。 そしてそれは、きっと弟も同じなのだろうと。子供の割に妙に冷えた体温を感じながら思った。]
は…、……殺そうと、 …してたんじゃないのか。
[それともただ、いつものように痛めつけたいだけだったか、と。 煩い呼吸の間を縫って口にした言葉は、霞んだ思考の中に、はっきりと落ちていく。
――そうだとしたら、おまえにしては上出来だ。 こんなに心を掻き乱されるのは久しくて、酸素を巡らせようと早鐘を打つ心臓の上を、ぎゅっと抑えて握り込む。]
満足、…したなら。それでいい。 ……もう、それでいいだろ、
[これ以上会話を続けていたら、今度こそ戻れなくなってしまうと。亀裂の入りかけていた自尊心が、もう傷付けられないようにと。 思考はそればかりでいっぱいになって、震える手に力を入れて、身を引く為に目の前の身体を押す。 けれどその腕が伸び切るより前、背に回った弟の腕に、伏せていた瞳を開いた。]
(14) 2014/07/03(Thu) 20時頃
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[白衣を握りこまれるのをシャツ越しに感じて、離れかけた身体を留める。 思わず見下ろしたその顔の、無機質な蛍光灯を反射させる瞳が濡れていることに、そこで初めて気付いた。
こうして、ただ純粋に弟に縋られるのは、一体いつぶりだっただろうか。 重なって見えるのは、誰にも手を伸ばすことなく、独りで立つ幼い弟の姿で。 それを知りながら見て見ぬふりをしていたいつかの自分が、滲む思考を支配するように浮かび上がる。]
(…子供をあやすのは、苦手なんだ)
[伸ばされかけた腕を振り払って、そうしてから掴み上げて、無理やりに引き上げたのは、他でもない自分だったけれど。 背に回る腕を同じように拒絶することは、今の自分にはできなかった。]
………どうして、ほしいんだよ、おまえは。
[懇願するような色を含んで、震える声を絞り出す。 目に映るのが、今の弟なのか、いつかの幼い子供なのか、それすらも区別がつかないまま。 一歩踏み出すと、成長の遅いその手を取って、再び自らの首へ導いた。
――おまえの望むことなら、なんだって叶えてやりたい、と。 湿った呼気とともに至近距離で落とした先の復唱が、弟に届くかは理解らないけれど。]
(15) 2014/07/03(Thu) 20時半頃
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[部屋を出る前に投げ掛けられた、再会を示唆する言葉>>4:47を思い出して、薄く笑む。誰がここを出ようと関係ないと思っていたけれど、また会いたいという気持ちは、確かに心の中に生まれてしまった。 果たして自分の命はあとどれくらいなのだろう。ーーもしかしたら、自分の所にも転院の知らせが、届いてるのかもしれない。 そんなことも頭に過ったけれど、なかった時の絶望に、耐えれる気はしなかったから。無闇に希望を持つのは、良くないんだ。
不意に窓の向こうを眺めれば、綺麗に咲き誇っている筈の紫陽花が、毒々しく、只管に忌々しい自らの奇花に重なってしまって。]
(ほんと、気持ち悪い。)
[すぐに視線を逸らして、陰鬱とした気持ちを振り払うように首を振る。このまま部屋に閉じこもれば、また妙な思考に取り憑かれてしまうだろう。 食堂ならば、誰かしらいるだろうか。考えていればお腹も減ってきたような気がして、そのままの足で食堂へ向かった。]
(16) 2014/07/03(Thu) 20時半頃
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[食堂への扉を開けば。真っ先に耳に届いたそれは、苦しげに嘔吐く、デメテルの声>>13で。]
ーーーっ!デメテル!!!
[考えるよりも先に、身体は動いて。小さな身体を激しく揺らし、咳き込むデメテルのもとへ辿り着けば、丸まった背中をさするように手を動す。 どうしてこんな状況になったのかとか、ローズマリーの具合の様子とか、そんなことも考える暇もなく、頭はデメテルを早く楽にさせることでいっぱいで。 ーーこの少女に何かあったら、自分はどうかしてしまう。]
吐きたいだけ吐いて、ゆっくり、落ち着いてデメテル
[一番混乱しているのは自分かもしれないけれど、言葉上は取り繕って、声を掛けた。 嘔吐の処置法なんてほとんど分からないし、不安気な表情は隠しきれないとは思うけれど。]
(17) 2014/07/03(Thu) 20時半頃
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[体を這う手の感触に、シーツ越しだというのにぞわりと皮膚が粟立つ。咄嗟に嘔吐きそうになる胃を、喉を押さえて、耐える様に強く目を瞑った。 は、と。短い息を何度も吐き出して、込み上げてくるものをやり過ごす。いっそ吐いてしまおうかとも思うが……少なくとも彼の前でだけは、もう惨めな姿を晒したくはなかった]
さ、わるな、
[彼の問いには答えずに、何度も繰り返した言葉を再び口にする。……それが果たされた事は一度も無いと、分かっているのに。
随分遅れて振り払おうと動いたその手には、どうにも力が入らなくて。彼の手に辿り着く前にシーツにぱたりと落ちた。 握り締めた右手は、例の如く傷が開いて血が滲んでいる]
さわら、ないでくれ。 ――もう、嫌だ。
[この言葉も、いつだか彼に向けて言った気がするけれど。あの時とはもう随分と違ってきてしまっていた。
シーツの下、顔を覆って。涙と、汗と。その下にある歪んだ顔につくづく嫌気が差す。 ……嗚呼、こんな事なら]
(+27) 2014/07/03(Thu) 21時頃
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治らなくて良かった、のに、
[呆然と落とした言葉は、彼にどう届くのだろうか。 ――そんな事、ディーンにとってはどうでも良い事だったけれど]
(+28) 2014/07/03(Thu) 21時頃
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それじゃあ、わたしもパフェにしようかなぁ……。
[甘いものには目がないんだよねぇ、と頬を掻きながら問いに答える。少女をちらり、と見下ろして見ると以前のように怯えた様子はなくて病状が良くなっているのか、と心から嬉しく思う。]
わぁぁ、なにこれっ……すごい、すごい!
[転院前の病院にはなかったサンプルが飾られたショーケースをキラキラとした目で食い入るように見つめると子供のようにはしゃいで。]
朝顔ちゃんは何か頼む? 一緒に注文するよー?
[食堂へ入るとまわりを見渡してから少女に問う。食堂行く予定だったようだし何か注文するのだろうと考えたのだが、彼女はどうするだろうか。]
(+29) 2014/07/03(Thu) 22時頃
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[触れた手から伝わる小刻みな呼吸>>+27。短く浅い息を吐き、何かに耐えるように小さく震えるその身体に、まるで子供をあやすように触れながら。 嗚呼、何と惨めで傷ましい事か。屈辱に震え、恐怖に怯え、嫌悪に嘔吐きながらも、尚。この手を振り払う事すらも出来ないだなんて]
何が嫌なんですか。 あんなに焦がれていた物を手に入れて、命の危険も取り払われたのに。
[いつか聞いたものと同じ言葉。 己のの行く先に絶望し、か細く吐かれたあの言葉と同じ言葉を、あの時とはまた違う心境で吐くと言うのか。 その顔はもう、動くではないか。 その命はもう、病に侵されてはいないではないか。 ならば何故、その言葉を吐くと言うのだろう]
……………、
[ピクリ、と。呆然と吐かれた続く一言>>+28に、触れる手が止まる。 ――そして目を見開き、嗤う。あれ程までに焦がれていた物を、自ら拒絶するだなんて。
そうして呟かれた声に微かな嗚咽の響きを見れば、深く被られたシーツを剥ぎ取りその顔を掴み取る。 身体を乗り出し手に力を込め、余程の抵抗が無い限りは汗と涙で濡れて歪むその顔を、無理やり此方に向けただろう]
(+30) 2014/07/03(Thu) 22時頃
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…なら、今度こそ。 その皮を剥いであげましょうか。
[僅かに高揚したような呟きは、彼にどう届いただろうか。 すぐにまた"――冗談ですよ"と呟いたとしても、彼にその言葉が届いたかどうか。
――医者は気付いているのだろうか。 自分が今、恍惚としてそれでいて――まるで慈しむように、その泣き顔を見下ろしていることを]
(+31) 2014/07/03(Thu) 22時頃
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っっ、、ね、ネっゔ… ごめ、ごめんなざ、あ"っげっえぇ"…ッ
[内容物が逆流する苦しさに生理的な涙がぼろぼろととめどなく溢れる。 胃液と混じった吐瀉物はえぐみを感じ、それが彼女の吐き気をより増幅させて。 先ほどまで頭の中に浮かんでいたネルがいつの間にか近くにいて、名前を呼んでくれて、背中をさすられて>>17。 生きている事やネルがまだいる安心や、死へと抗うことの不安や、 床を汚してしまって、食事前のローズマリー>>11に酷い場面を見せてしまって、罪悪感でいっぱいで。
息も絶え絶えに謝るけど、それもまた逆流したモノに身体の中から口を塞がれて。]
げ、ごほっ、あ"っ、げっほ…っ、あ、ああぁっ…
[苦しさに咳き込みながら、必死に彼女は戻して、謝って、咽び泣いた。]
(18) 2014/07/03(Thu) 22時頃
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――…そーだよ。
[殺そうとしてた。でも出来なかった。 自分から手を伸ばしたくせに、それを成し遂げられなかった兄を、一度は馬鹿にすらしたのに。結局自分も同じなのか。
力無い肯定を落として、何処を見てるのかも分からない視界の中で、離れようとする相手の姿>>14を捉える。 押される身体は抵抗もなく後方に傾いだけれど、兄の背に伸ばした腕の動きは止めなかった。]
[振り払われる事も無く、握り込んだ手の中で白衣特有のあまり柔らかさを感じさせない布が、くしゃりと形を歪める。 自分は何度だって伸ばされた腕を払いのけてきたのに、そうされなかった事に何処かでほっとした。]
…置いてかないでよ、
[考える前に漏らした言葉に、感情がついてこないから、やけに単調な声になった。殺してくれと、先刻縋った時のそれと、少し似てはいるかもしれないけど。 どうしてほしいのかなんて問い掛け>>15に応えたようで、そうでないような。
取られた手は、離したばかりの首筋にまた触れて。 既に赤藍い痕を作りつつあるその箇所を視界に留めて。 血の流れの感覚を掌に受けながら、再び指先に力を篭めようとはしないでいる。]
(19) 2014/07/03(Thu) 22時半頃
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――う、あ……!
[止められた手に、ああやっと帰る気になったのかなんて、見当違いの事を考えて。だから身を守る様に纏ったシーツが剥がされれば、抵抗の間も無く彼の眼前に晒される。
無理矢理顔を向けられて、険しく顔を顰めた。拭う間の無かった涙がぼろぼろと流れ、彼の手を伝う。
きもちわるい。 触るな、と。もう一度震える喉で繰り返して。今にも迫上ってきそうな内容物を遮る様に必死に喉を押さえて、嗚咽めいた悲鳴をあげた。 何度無駄な事を繰り返すのかと、自分でも思うけれど、言葉を重ねる以外に出来る事なんて無い。全てが全て彼に支配されている様な気すらして、惨めで堪らなかった]
……いや、だ。
[喉に当てていた手を、彼の腕に持っていく。 どうにか服を掴んで、引き剥がす様に力を入れるけれど、恐らく意味は無かっただろう。常でも抗えない力の差に、憔悴しきった今抗えるとも思えない]
(+32) 2014/07/03(Thu) 23時頃
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もう……痛いのは、いやだ。
[懇願する様に言葉を落とせば、ひ、と。喉が鳴った。 高揚した彼の声音と、いつもとは違うその表情が、酷く恐ろしい。これなら未だ、あの胡散臭い笑顔の方がマシだ。
溢れる涙も、引き攣る喉も自分の力ではどうにも出来ない。彼が居る手前落ち着く事も出来なければ、ただただ泣きじゃくるだけになる。 ――今はもう、情けないと思う余裕すら無くなっていて。込み上げる嫌悪感と恐怖に飲まれる様に震えていた]
(+33) 2014/07/03(Thu) 23時頃
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[己の喉を抑える様>>+32に、ボロボロと零れる涙に。そしてそれが指の間を伝う感触にす、と目を細め。 嫌だ、触るなと力無く繰り返す彼はまるで、追い詰められた鼠のようではないか。 此方の行動一つ一つに翻弄されるその様は、実に愉快で堪らない]
…痛いのは嫌いですか。
[袖へと添えられた手を取ると、するりと触れた後にシーツへと落とし。ついに泣きじゃくり出した彼を見下ろし、小さく笑う]
(+34) 2014/07/03(Thu) 23時半頃
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[――最初は、ただの興味だった。 己を見せる事を嫌う自分と、己を見せる事の出来ない病を嫌悪する彼と。 この仮初めの不完全な笑顔を羨む彼は、それは何とも惨めで滑稽で、そして何よりも自分の優越感を煽ってくれたから。
彼の退院を知った時。胸に渦巻いたのは紛れもない"嫉妬"。 自分へと漏らした、か細いあの絶望の声はどれほど甘美に自分の心を擽っただろうか。 それなのに彼はその絶望を無きものにしようと、胸に希望を抱いているだなんて。
存外素直な彼の事だ、きっとその冷たく氷った顔が溶ければ、躊躇いも無く己の内を晒すのだろう――晒してしまうのだろう。 それが、その素直さが。歪んだ自分には何とも妬ましく、そして許し難かった。 素直に内面を吐露したとしても、きっと何も失わないであろう彼に――そう、羨望に似た思いを抱いていた事は、終ぞ認める事は無かったけれど]
(+35) 2014/07/03(Thu) 23時半頃
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