105 Ww―Chu・Ni/Subjection―wW
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なるほど、ね……。
[ハァ、と息を吐いて額を抑える]
よく解んねぇけど。 リスクのないリターンってわけじゃない、って事だな。
[傷を開く事で誰に何のメリットがあるのか知らないが。 いや、抑止力という事だろうか]
濫用は、避けろっていう事かね。
[立ち上がる。 誰か見ていた者はいないか辺りを見渡し、 そそくさとその場から立ち去ろうとしたが]
(27) 2012/11/06(Tue) 21時半頃
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― 登校中 ―
……やっぱり、俺にしか見えねーの?
[僅か前を往く妖精を映し、呟く。 母親にも父親にも、通行人にも見えていない。
自分だけが、見える――― いや、特別な人間だけが見える妖精。]
(28) 2012/11/06(Tue) 21時半頃
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―…朝、通学路―
[もし誰かが少女の普段の様子を知って居れば、 今日の彼女はどこかぎこちなく感じられただろう。 手足の動きは微妙に遅く、視線も彷徨わず前を見つめている。 …そんな普段とはどこか違う少女は、 何事も無いかのように通学路を進む。]
………だるい。
[ぽつりと、言葉が口から漏れる。 …歩く度少しづつマシにはなっていくが、 それでもやっぱり全身だるかった。]
(29) 2012/11/06(Tue) 21時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2012/11/06(Tue) 21時半頃
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『ニャゥン』
追いて来んなって、おい。
[追い払えど追い払えど、子猫が後を着いて来る。 こちらが速足になれば子猫も速足に]
来んなってば……! 学校に猫は駄目だっつーの。 お前に使う願い事はもうないんだよっ。
[校門の脇の路地で、子猫と睨み合いになってしまった]
(30) 2012/11/06(Tue) 21時半頃
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『シンヤ』
[校門の前まで来た時、薄青がこちらを向いた。 その大きな眸は、僅か細められている。]
……どうした。
[問いに、彼女は答えないまま ふわり飛んで、身体を少年の背に隠した。]
(31) 2012/11/06(Tue) 21時半頃
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っと……――?
何か、感じるのか。
[妖精の様子に、ふと足を止める。 目の前には、昨日と同じように見える校舎。
が、“私立七転学園”と書かれた銘板に視線を移せば 一瞬、それがぐにゃりと歪んだように見えた。
思わず身構える、が―――…]
(32) 2012/11/06(Tue) 21時半頃
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『ニャゥン』
[>>30何処からか聞こえる猫の鳴き声に、つい気を取られ どこから声がするのかと、辺りを見まわした。]
(33) 2012/11/06(Tue) 21時半頃
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――朝・登校中――
[家は、学校から結構遠い。自然と通学は自転車になる。イヤホンを耳に差し、いつものように途中まで音楽(洋楽だ、歌詞の意味は分からないが)を聴きながらペダルを漕ぐ。
ふと、ズボンのポケットにちらちらと手をやったのは、やはり昨日の通話の向こうの人物との会話のせいだろうか。 会話といっても、ごく簡潔な平板な音声で、説明というには到底不十分なガイドを受けただけだったが。]
……それでも、あの後は結局つながらなかったな。
[普通にかけただけでは繋がらないという事か。それでも、自然と表情は緩む。]
……すごいぞ……やっぱり。 あったんだ―――奴らの、名前も知られていない……『機関(チェンバー)』。
(34) 2012/11/06(Tue) 21時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/11/06(Tue) 21時半頃
水商売 タバサは、メモを貼った。
2012/11/06(Tue) 21時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2012/11/06(Tue) 21時半頃
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[ペダルをいつもよりも早足で回して、何かにせかされるように学校に急ぐ。
――が。]
おかしいな。なんか……空気が。
[空気が歪んでラスタースクロールしているかのように感じられて、思わずそこで自転車を降りる。校舎を見上げた。
―――何か、違う。違和感。
他の生徒は何も気づいていないのか。周囲を見渡した]
(35) 2012/11/06(Tue) 22時頃
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[子猫にしー、しー、とジェスチャーをしながら、 登校中の生徒達に気付かれやしないかと ちらちらと視線を上げていたら]
あ……高崎センパイ。
[しっかり目が合ってしまったような気がした]
ど、ども……。
[何か、違和感を感じながら。 >>31背後に隠れた姿は此処からは見えたかどうか]
(36) 2012/11/06(Tue) 22時頃
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シメオンは、少しだけ不思議そうに、目を擦った。
2012/11/06(Tue) 22時頃
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しいく…… じゃなかった、椎名か。
[>>36ふと確認出来た姿に名を呼ぶも 直ぐにその後ろをついて来る“鳴き声”の元に気付き]
って……野良猫?
[妖精は、動物が苦手なのか隠れたまま。 それでも怖いもの見たさのように 少年の首元から薄青を覗かせていた。]
(37) 2012/11/06(Tue) 22時頃
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イアンは、>>35自転車を降りる音に気付いたのは、妖精が先か。
2012/11/06(Tue) 22時頃
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[センパイ、その呼び方覚えてたんですね、 とツッコミを入れる前に小さな“何か”に気を取られる。 学生服とは結びつかないこの薄青は何だろう? と思って目を瞬かせる。 そうして、子猫の事に気付かれてしまうと まいったなという表情で頬を掻いた]
ええ、何か懐かれちゃったみたいで。 ずっと着いて来るんですよ……。 学校の中まで着いて来られちゃ困るし。
……って、センパイ、それ……――。
[今度こそ、ミニチュアのような大きさの 人型を認めて恐る恐る彼の首元を指差した]
(38) 2012/11/06(Tue) 22時頃
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ん?なんだ高崎か。おはよう。
それにそっちは…見慣れない顔。
[転校生、それも下級生だ。自分が特に関わりを持つ機会はなかった]
猫拾ったのか?にしては随分なついてるな。
[学校に連れて行って飼うのだろうか。などとも考えた]
(39) 2012/11/06(Tue) 22時頃
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― 自室 ―
[今日は昼から登校すると家族には告げていた。 何故ならば確かめなければいけない事が多々あったのだ。
幸いな事に共働きの両親は出かけ、残されたのは自分のみ。 中学生の部屋としては些か広めの部屋の中心で。 彼女は左手に黒の聖書を持ち、服装は制服ではなく“儀式用”としている一番のお気に入りのゴシックロリータブランドの黒のワンピースだった。]
来たれ……
[右手を掲げると、何も無いフローリングに五芒星の魔法陣が描かれていく。]
(40) 2012/11/06(Tue) 22時頃
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[昨日、彼の首元を吹き抜けていった風を思い起こす]
どうしよう。 ねえ、センパイ。 何か、俺も見えるようになっちゃったみたい。
[昨日から妖精がそこにいたと言われれば、 今ならば信じてしまいそうな気がする。 何せ、昨夜から今朝にかけて変な事続きだったから。 昨夜を境に自分が“あちら側”の人間に なってしまったと言われても、信じそうだ]
(41) 2012/11/06(Tue) 22時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2012/11/06(Tue) 22時頃
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―校門近く―
[…だるいの堪えて長く歩いて、動きの違和感が消えた頃。 漸く着いた学校前では、なにやら数人足を止めてて。]
…おーい。 なんぞあったのー?
[…抜き打ち持ち物検査にしては、素通りしてる生徒もいるし。 何なのだろうと気にかかり、後ろから声をかけてみました。]
(42) 2012/11/06(Tue) 22時頃
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……へえ、子猫、って感じだな? 動物に好かれる奴に悪いのはいねえって言うけど―――…
あ――っこら、何してんだ。
[>>38後輩に指差された先、小さな妖精は >>39使者《アポストル》なる少年を見据えて ぎゅ、と少年の学生服を掴んでいた。]
はよ、安藤。 どうしたよ、こんな所で自転車止めて?
(43) 2012/11/06(Tue) 22時頃
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あ、どうも……。
[止まった自転車の生徒は上級生らしい。 転校したてで生徒会員だとは露知らず]
高崎センパイのお知り合いですか。 えーと、こいつは……。
拾ったわけじゃ、ないんですけど。 実はですね……今日、こいつが車に跳ねられそうになってて。 それを助けた、って言うんでしょうかね。 ちょっとばかし説明し難いんですけど。
……で、どうやって引っぺがすか困ってたんです。 教室まで着いて来られたらまずいし。
(44) 2012/11/06(Tue) 22時頃
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……ああ、“お前も”か。
[>>41見える、との言葉にはそうして笑みらしきものを向けた。
突如として自分の目の前に現れた妖精。 そして、それは特別な者にしか見えない。 ――――何かが始まるのを、少年は予感していた。]
(45) 2012/11/06(Tue) 22時頃
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おー田原さーん。
何か猫拾ったんだってよー
[>>42また一人加わろうとする者に そう、ゆるく声をかけるが―――]
……大丈夫か?
[動きの違和感は消えていたかもしれないが だるさから来る疲労感を察したのか、そう口走っていた。]
(46) 2012/11/06(Tue) 22時半頃
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[自転車の上級生は安藤というらしい。 >>45、向けられた笑みに少年もまたはは、と額に手を当て]
なるほど、“俺も”そっちの世界の仲間入り。 って事ですか。
じゃあ、俺の“オトモダチ”はこいつって事ですかね。
[子猫を示して、そう言う。 >>42、聞き覚えのある声が聞こえると]
嗚呼、田原さん……おはよー、ございます。 何かあったというか、何と言うか。
[かくかくしかじか、猫が着いて来て困っているのだと 簡潔に>>44の旨を説明する]
(47) 2012/11/06(Tue) 22時半頃
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[なにか心配された>>46けど、動くのに支障が出るほどじゃなし。 それより気になるのは猫…と、何か、小さい人…?]
うん。まぁ、ちょっとだるいけど大丈夫……………?
[長い沈黙と疑問符は、妖精に視線を向けながら。 …最も数秒した後は、猫のが先と割り切りました。]
…そんで、どんな猫なの? 白いの?黒いの?それともキジトラ? というか、撫でれる?その猫。 逃げたりしない?
[…もふもふの壁は、非常に高かった模様です。]
(48) 2012/11/06(Tue) 22時半頃
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いや、なんか……
[空気が違う、と高崎と下級生に言い出したものかどうか。さすがに空気は読む。そんな中、くい、と服を引っ張る感触がした]
なんだ?これ……
[小さな生き物のような何か。そっと摘もうとしてみる。周りの二人も、それに気がついているようだった]
……え?なんだ、これ……
(49) 2012/11/06(Tue) 22時半頃
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あ、おはよう、田原。
[クラスメートの女子だ。朝会った時はいつもそうするように、気軽に声をかける。]
いや、何って言うか…… 猫だってさ。
[なんだか具合が悪そうに見えなくもなかったが、気のせいかもしれない。ふと、無意識に呟いた]
……“奴ら”か?いや、それにしても……
(50) 2012/11/06(Tue) 22時半頃
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ははっ
“オトモダチ”っていうには まぁだ日が浅いっつーか……
[>>47がり、と頭を掻いて首元の妖精を見やる。 >>48どうやら、もう一人にも妖精は見えているようだが]
……撫でれんじゃねーかな…… ほら、だるいのだって治ったりしてな?
[ちょい、と椎名にくっついている子猫をさして。 逃げる気配は、まだないようにも見える。]
(51) 2012/11/06(Tue) 22時半頃
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[だるい、と答える田原に気遣いの視線を投げる]
この季節、風邪の予兆かもしれないから 油断は禁物っすよ?
[妖精が見える様子の安藤に、 一瞬視線を留めたように見える田原。 また、片方だけの眼が丸くなる。 が、田原が妖精よりも子猫の方に気を向けたのに、 思い違いかと小さく首を振った]
猫は黒猫で、普通の野良猫……だけど。
[“奴ら”>>50って? 思考処理速度が追い着かなくなってきていた]
(52) 2012/11/06(Tue) 22時半頃
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『や――――…っ』
[>>49摘もうと近付いてきた手を逃れ 妖精はひらりと舞い、少年の顔面へと張り付いた。]
ッ、だぁああ!! こら馬鹿、見えねっての!
[そうしてぶんぶんと首を振っても 妖精は必死にしがみついているようだ。]
(53) 2012/11/06(Tue) 22時半頃
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[魔法陣から呼び出されたのは巨大な猫の縫いぐるみだった。 その猫は、ホリーの事を主人と認識しているように足元にじゃれついてきたのだ。]
へえ、可愛い……
[頭を撫でながらこの奇妙な猫について思う。 人間ぐらいのサイズはある猫なのだ、なら攻撃力も……と思い、中身を抜いた某通販サイトのダンボールを指差して。]
ねえ、あれ壊せる?
[次の瞬間、駆け出して行った猫によってダンボールはあっという間にばらばらにされていったのだ。]
へぇ……
[開いている“聖書”のページ。 そこには召還魔法が書かれていた。]
(54) 2012/11/06(Tue) 22時半頃
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やっぱ女子って猫好きだよなー。
[田原の追求に呑気そうに言うが、やはり気になるのは先ほどの、今高崎に張り付いている“それ”だ]
………
[やはり、すっと手を伸ばす。避ける様子は小さな虫のようでもあるけれど、それは、全然別の生き物(おそらく)なのだから。
こういうのは、『機関(チェンバー)』の手口っぽくはないな、なんとなくそう思う]
(55) 2012/11/06(Tue) 22時半頃
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そうなんだ、じゃあ高崎センパイも最近なんだ?
[日が浅いというのにはふぅん、と首を傾げ。 子猫を抱き上げて、田原へと差し出す。 抱き上げている分には大人しく逃げる気配もない]
野良の癖に随分慣れてんなぁ、お前。
[妖精の声が聞こえると、視線がそちらへ釘付けになった]
……何か、大変そう、っすね。
[妖精というのはこう、ひらりふわり優雅に 飛ぶものではないかとテンプレの妖精像を思い浮かべる]
(56) 2012/11/06(Tue) 23時頃
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