164 天つ星舞え緋を纏い
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…………
[そんな考えに至っていることに気付き、思考を無理矢理押し込める。 足の速度を速めるために、自由にしていた右手を夕顔の背に添えた。 奇しくもそれは夕顔が何事か呟いた時>>164のこと。 言葉自体は聞き取りきることが出来なかったが]
(168) 2014/02/16(Sun) 23時頃
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─ 通り ─
[屋敷へと足を進め始めた矢先、近くに力強い鼓動を感じて足を止める。 夕顔とは違う。 そう、日向と同じようなすんなりと受け入れられる鼓動]
沼爺!
[駆け寄ってきた>>172のは里長の屋敷でもたまに見かける老人。 今となっては接する機会も減ったが、幼い頃はよく話しもしたものだった]
沼爺、まぁだ覚えてくれんのかい…。 華月斎や、か・げ・つ・さ・い。
…ってぇ、そないなこと言うとる場合やない。 夕を安全な場所連れてかな。
[呼ばれるのは昔の名でも良いのだが、他はそうではないらしい。 名乗り直してから、はた、と当初の目的を思い出し口にして。 沼太郎が許すならば移動しながら話をしようと]
(176) 2014/02/16(Sun) 23時半頃
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雷門小父は……。
[続く夕顔への問い>>173が耳に入ると、一度視線を別へと向けてから、緩く首を横に振った]
(177) 2014/02/16(Sun) 23時半頃
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─ 通り ─
……今は華月斎名乗っとるけど、わいが琥珀なんは変わらんで。
[芸名を名乗ってはいるが、本名を捨てたわけではない。 親から貰った名をどうして捨てられようか。 捨てるくらいだったら、里にも戻らず完全に縁を切っているはずだ]
ほな一緒に……────
[沼太郎の申し出>>180をありがたく受け、移動しようとした矢先。 間近から信じられぬ言葉>>178を聞く]
……夕? おまえ、何言うて……。
[自分の鼓動が跳ねる。 このまま抱きかかえているのは危険だと、何かが身体のうちから叫んでいて。 夕顔を支える腕が刹那、緩む]
(184) 2014/02/17(Mon) 00時頃
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─ 通り ─
[間近で見る夕顔のかお>>186。 己が鼓動が警鐘を鳴らすように速く鳴る]
…… おまえ、 誰や。
[連なる声に思わずそんな言葉を返した。 夕顔であって夕顔ではない気配。 身の毛が粟立つような感覚を覚え、抱えていた夕顔を身から離すべく、腕から力を抜いた]
(190) 2014/02/17(Mon) 00時頃
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