204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[ふわ、と香るは別の甘さ。 フランシス>>368と視線交わりはたり瞬く。]
――…フランシス。 手、力入れすぎ。
[握りしめる拳を目で示した。]
(373) 2014/11/23(Sun) 21時頃
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……そうか。 好意があるから、食べたくなる ……だけ、とは限らない、のか?
[自分とニコラの間はとてもシンプルだった。 欲しいと思う側と、求められたいと思う側の意思の合致、感情の一致、それだけだ。
ディーンは同族の特殊性を詳しくは知らない。 ラルフの抱く欲望の質も、自分を獣と称したフィリップのことも、知らない事は沢山ある。]
(+73) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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……俺は、先祖がえりだから。 好きになった人が食べたい、とか、 食べられたい、だけじゃないのかも。
[ディーン>>+73によくわからないと首をかしげる。
ノックスが淡い初恋のようなものだっただろうことにはまだ気づいていなくて。 いまの、自分の感情すらきちんと理解する前にコトに及んで命を失った。
だから、いまだに、よくわかっていない]
知らないことばかりで、困る。
(+74) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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[>>345トレイルの口の中へ、肉片ごと指を入れて。 苛立ちを込めて、優しくトレイルの舌へ肉汁を擦る。
指を引き抜いて、唾液にまみれた指を舐めて。 そうしてから、ノックスへ笑いかけた。 すぐ否定せずに、黙ってしまったノックス>>361 やっぱり、君はダメな大人だ]
それが、ノックスの本当の気持ち? わかんなぁい。なんで?
[我慢するのって、ツラいでしょ?
解き放ってしまえばいいのだ。 ラルフにしたように、昔誰だかにしたように。
きっと今よりずっとキモチイイ]
(374) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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[>>349味方だよ。 だから、二人の悩みも辛さも、全部なくなるための方法を一生懸命考えてあげた。
もっと平和で、これからも幸せに過ごす方法もあるね。 でも、二人とも。 僕のことちっとも見てくれないんだもの。
だから、これはちょっとした意地悪で。 二人とも不幸になりますようにって、願い。
ノックスを取るトレイルなんて消えてしまえばいい。トレイルを取るノックスなんて苦しめばいい。 僕を見てくれない君らなんて、不幸になるといい。
そのあとは優しく叱ってね]
(375) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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………。
[口元は笑んだまんま、目は笑わないまんま。 扉の向こう、走り去る二人を見送る。
一人残された子供は、鍋の底にこびりつく肉をまた削って。 しばらく眺めたあと、鍋をぽいと捨てた。
大きな音が、響く]
ディーンに会いたいなあ……。
[呟いて。 首を傾げると、ぽきりと鳴った]
(376) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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[手当てを大人に頼もうとバーナバスへと目を遣れば プリシラと口付け交わすが見えて、彷徨う。]
フランシス。
[出よう、と軽く彼の袖を引いた。]
(377) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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[たった一口の肉片。 ニコラに与えられた、血のこびり付いて焦げた肉 塩まみれで、お世辞にも食べられたものではないが、呑んだ。
そうして、おとが
トレイルは、戸口で 何もないところで、足をもつれさせた。 衝動が走ったのは、足首。
その衝撃から逃げるのではなく 彼から逃げるために 階下へ行こうとした身が、廊下の奥へ引きずられる。
>>370 かたかたと震えながら、音を聞く。 痛い、熱い 喉が、かわいた]
(378) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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ドナルドは、響いた大きな音>>376に動きを止めた。
2014/11/23(Sun) 21時半頃
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[食べられたい ただ、同じにはなりたくない
キタナイ 醜い
目の前が黒い]
(379) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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……先祖がえり?
[聞き慣れない言葉に、ディーンは>>+74首を傾げるラルフを見遣る。 衝動にも多少の個人差があるのは知っている。 自分のように、食べられたいと願う個体がそう多くないことも。 しかし、それだけだ。]
――……。
[本当はこれから、様々なことを知っていくはずだった子供が今、自分と同じ場所にいる。 その事実に、ディーンは僅かに目を伏せる。 しかし。>>376名を呼ぶ声に、びくんと肩が震えた。]
(+75) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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[視線を下ろした先。肩口の布。 指で強く引いて傷口を晒した。
糸で規則正しく縫われた赤い線。周囲の肉はうっすらと腫れているよう。ぺろりと舐めた。この下はもっと美味しいことを覚えている。
鍋で焼いた腕肉よりも、もっと美味しい場所があるのを知っている。トレイルには無用になった所。
肩肉ではなく、その場所を目の前で喰らったら――…分かってくれるだろうか。彼よりも――君が。]
(380) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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……
[思考と欲は、後ろからの声に遮られた。>>372
振り向かずとも誰かは分かる。 不自然に風の鳴る音が、聞こえやしなかったか。>>365
何も言わず、ゆっくりと顔だけ振り返る。徐々に体を開いて、トレイルを背に隠すように。]
(381) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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[耳元の、名を呼ぶ音は 知っている
その後ろ、嘲る音は、知っている。
トレイルは、嘲笑にむけて、手を伸ばした。 その彼自身が、殴りつけた腕を。
望むものは、いつも叶わない。 このまま、食べられたら なんて。
だから、諦める。 早く、絶望させてくれと**]
(382) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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[珍しく 彼がにっこりと笑う 頭の上に 轡で嘴を止められた ルーツを乗せながら]
…………トレイル 君はどうしたい? そのまま ラルフと 同じめにあいたい?
[後ろに隠れる 黒い服 彼は こちらをみた ノックスではなく 後ろのトレイルへ ナイフを持っていない手 差し出した]
(383) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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フィリップは、トレイルの伸ばされた手を 嫌味なくらい 優しく握る
2014/11/23(Sun) 21時半頃
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[ディーンはニコラの傍に歩み寄る。 薄曇りの空の色をした瞳を正面から覗き込む。 >>374同行者を惑わせる言葉を吐いた口元は笑っている。 しかし、灰色の瞳は違う感情を表している。
――何故、彼の同行者たちは気付かないのだろう。 彼が願っていることは、そう多くないのに。]
ニコラ。 僕は、ここにいる。 ……君と、ずっと一緒にいる。
[彼の同行者たちが気付かない以上、ニコラの空白を埋められる者は他にはいない。しかし、この姿が彼に見えることは無い。 音程は平坦な、しかし僅かに震えるディーンの声はニコラには届かない。]
(+76) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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[ドナルドがフランシスを呼ぶ声に>>377我に返り、少々気まずげに視線を彷徨わせる。 それでも、プリシラが己のものだと他の狼を牽制することへの後悔は全くない。]
(384) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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……うん、先祖がえり。 衝動がつよくて、人狼にしか聞こえない"声"が使える……ってやつ。
[いうほど、衝動が強かったかどうかはわからない。 それでも、フランシスたちとはまた違ったのは事実だ。
名前を呼ばれたディーンがニコラの傍へと向かうのを見て。 居間の外へと向かう]
……?
[フィリップが、ノックスたちと相対している。 トレイルへと手を伸ばす様子に、首をかしげ]
フィリップ……?
[不安がにじむ声が、届かないとわかっていても呼びかける]
(+77) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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―居間―
……ぁ、 ああ、……
[>>373ドナルドの指摘に、 ゆっくり自分の手を胸の前辺りに持ち上げ、開く。]
……
[眉を寄せ、ゆるく、握りなおした。 隠すように、落ち着け、と自身に言い聞かせるように。 >>377 出よう、と謂う声に はたと瞬き]
ぇ? あ、……う、うん、そう だな
[顔を上げたとき、バーナバスとプリシラの顔が重なり触れるのを見て、気まずそうに眼を逸らす。ラルフも、運んでいかなければと思いながら]
(385) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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[引かれる袖、そのままに >>376 がしゃん、と大きくなった音にびくりとして やはり咄嗟にかばうような動きをした。]
…… ……ニコラ? なにを……して?
[保護者もトレイルも走り去り、一人残された まだ少年のような心に大きな身体の彼の、癇癪――か?と。]
(386) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/23(Sun) 21時半頃
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[バーナバスが自分に対して衝動を向けているとは知らずに、ただ大人しく待っている。
いつものことだ。 話が終わるまで、用事が終わるまで邪魔にならないようにと。 用事が終われば、また自分だけの。
頭を振る。 周囲を見渡し、自分とは違う色の赤い髪>>377が目に入る。 手でも振ろうかとした時、大きな音が鳴り響いた>>376。 驚いて肩を震わせる。]
(387) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/23(Sun) 22時頃
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[>>+77先祖がえり。 その内容だけを耳に留めて、ディーンの意識はニコラへと向かった。
聞こえない、見えないと分かっていても、意識をそこから逸らすことは出来ない。 >>386大きな音を聞きつけて問い掛けるベネットの方を見て、密かに溜息を吐く。 彼の声は、ニコラに届く。]
――…………ベネット。
(+78) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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――…そうだね。
欲情してるよ。衝動は、僕の中に確かにあるから。
[逃げるから追い掛ける。 ニコルの考えた通りの、不幸に至る道を。
背の後ろから伸びた手は、ノックスではなくフィリップを求め。
トレイルへと差し出される手を避けるように動いても>>382、手と手はノックスを挟んで繋がる。
愛し子の表情は分からない。 けれど、見たくないと――思ってしまった。
蘇るのは、ニコラとディーンの。]
(388) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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―― 居間 ――
[フランシスの拳が緩む気配。 ドナルドからは彼の掌は見えず。
プリシラが喰い、喰われるを保護者に思うを知らず、 視線が一度重なれば温泉での事を思いだし微か目を細める。 ひととしての在り方を未だ残しながら 同時に喰う側の意識しかないドナルドは 線細くやわらかそうな少年の肢体を思い 獣の部分でうまそうだとそんな認識もしていて]
(389) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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[ひび割れたような大きな音に>>376思わず耳を塞ぐ。 掻き消され、ニコラの「会いたい」、そんな声は届かない。
届いていたなら――幼馴染のその養い子。 その手段を、可能性を消したのはお前自身だと殴りつけて説教でもしたかもしれない。
けれど、彼とは遠く隔たった他人のまま。 不審を抱いた他人のまま。
信じることも、期待することも、何もない。
ただ、目の前で震えたプリシラの肩を抱きしめた。>>387]
(390) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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その手を、離してくれ、 フィリップ!
[これは悪い手だから。 もう一方の手に握られたナイフを見て、苦み走った表情を浮かべた。
悪い場所を選んでしまったと思う。]
(391) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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[これはやらない。 誰にも、どこにも。
俺だけの、愛しい子。]
(392) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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[歪む気持ちと情欲。 理性でコーティングして、愛情だと己に刷り込む。
愛しい、喰らいたい。 喰らいたいけれど、愛しい。
獣の欲を優先させれば永遠に失う。 ダメだ、と律する声が耳の奥で幾度も響く。]
(393) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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[優しくつかんだ手 その手は覚えがある 渾身の力で 殴りつけるを防いだ手 強く握ったら きっと痛むだろう けれどーーー今はその時ではないから]
ーー怖かった?トレイル もう 大丈夫だよ……
[本当は 自分の手に 身体の近くに トレイルの温度 それだけで気持ち悪い 胸が悪い それでも 優しく微笑んで そっと……けれどノックスに聞こえる程度 トレイルに囁く 優しい声で]
落ち着くまで お二人 離れた方が いいと思いますよ?
[欲情を肯定するノックスに 冷たく 硬い声で言い放って]
(394) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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[喰らいたい。
けれど。
居なくなってしまう。それはひどく寂しいこと。悲しいこと。]
(395) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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[離せと言う言葉 ああ 少し 胸の内 どろと淀んだ感情が
晴れる]
トレイル……いこ?
[ >>391 にっこりと ノックスに嗤った 頭の上 ルーツが ばさりと 一度大きく羽ばたいて]
(396) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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