4 SADISTIC DETH GAME:2nd
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―街道―
[空は灰色、石畳も灰色。 荒んだ街だ、と思いながら、ぶらぶらと歩いていた]
『ルーセント・カイン』。
[果たしてそれは象徴なのか、それとも実体を伴った何かなのか。 手足でしかない『烏』にとっては、ただのお伽噺。お伽噺であるが故――サイラスはそれについて、全くと言っていい程度には無知である。 ふと、記憶を買い取っている(らしい)派閥、『零』の事を思い出した。莫大な買い取り金に魅力を感じた事もあったが、最後の一歩が踏み出せないままに、結局ZerOに招きいれられてからも意識的に距離を置いている一派だ。得体が知れないという点では『雪』にも似たような苦手意識を抱いては居るのだが――]
記憶とは、即ち情報だ。 動向が読めない……参戦するとして、どう動くだろうか。
[今のトップは誰だったか。髪の長い女だったか。 そんな他愛のない事を考えながら、歩く]
(217) 2010/03/17(Wed) 21時半頃
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司祭 ブルーノは、メモを貼った。
2010/03/17(Wed) 21時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/03/17(Wed) 22時頃
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―街道―
ああ、そうだ。
[後ろにいる部下に振り返る。]
正式な通達はまだだと思うけど。 このGameのエントリーって、どれだけ集まるの? あの豚は参加すんだろうけど。 他って心当たりがあんまないんだけど。
[組織の内部事情にはどちらかといえば疎い。 それを考えるとそういった情報を入手するのは他より遅れをとることは否めない。]
『零』…?ああー、あそこ? あの根暗なお嬢様がリーダーのとこ? ボク、アレ、嫌い。 あー…でもアレ参加すんなら…潰したいなー。
[本当ならぶっ殺したいところだが。]
(218) 2010/03/17(Wed) 22時頃
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司祭 ブルーノは、メモを貼った。
2010/03/17(Wed) 22時頃
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[後は、とチーム名を列挙されていくが。]
うーん…あんまピンとこねぇーんだけど…。 ……とりあえず、参加しようがしまいが。 『道』と『蘭』は噛んでくるだろ。 お前ならどっち敵に回す?
[暫く考えた後。]
どっちも嫌いなんだけどな。 口うるせークソジジイとババア。 まぁ…ババアのガキついでに殺れるなら、まだ『道』のがいいか。
たまには考えねぇーとなー。
[前髪をいじりながら呟いた。]
(219) 2010/03/17(Wed) 22時半頃
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― 自宅 ―
[ゴンゴン、と重いノックの音が2回。 それには反応しない。――雪の構成員のノックの仕方ではないから。
暫く無視していると、痺れを切らしたように、再びゴンゴンゴン、と。 傍らの少年が困ったように青年を見上げた]
…これからなのに。
[不機嫌を隠そうともせず、空の洗面器の中にはめたばかりのゴム手袋を外して放り入れ、外していた眼鏡を掛ける。 派閥の長らしい無表情に戻ると、拳銃を片手に玄関の戸を開けた]
……『贅』の使い?
[疎遠な派閥からの封書を受け取って、開く。さっと目を通して、淡水色の瞳を細めた]
(220) 2010/03/17(Wed) 22時半頃
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―街中『道』事務所―
よし、行くぞ。
[意気揚々とする主に対して、部下達は必死で止める。哀願に近い者までいるが、...は頓着せずに数人の部下を連れて街へと繰り出した]
ははは、まあなるようになれだ!
[高笑いと共に出陣。目指すはオスカーら『湖』が屯っている街角へ]
(221) 2010/03/17(Wed) 22時半頃
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[爪を噛むようにして考える。 が、それに飽きたのか頭を振るった。 それとならうように左耳のピアスが揺れる。]
うーん。 やっぱどうでもいいか。 面倒になったら皆殺し。
それでいいじゃんね?
[へらりと、部下に笑顔を見せて。 それに部下も同意したのか肯定をした。]
イルに面倒なこと、後まかせよっか。 アイツ、どこまで行ってんだか。
[戻ってこない右腕の様子を気にする。]
(222) 2010/03/17(Wed) 22時半頃
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―広場―
[情報を得るような局面になったら、いずれ接触しなければならない派閥かもしれない。 あの派閥は、あの派閥自体で完結しているような面もあるように思えて――そこが、空恐ろしかった。財力、勢力共に間違いなく申し分のないレベルに位置している一派だろう]
……。
[後で屋敷の様子でも探りに行くか――とまで考えた所で顔を上げる。広場に出ていた。 手近なベンチに腰をおろし、ふと空を見上げた]
(223) 2010/03/17(Wed) 22時半頃
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[マーゴの返答を待ちながら、エンブレムとは別に、個人で作ったエンブレムの文字を象った指輪を指で触れる。 この中には、『華』の中でも己だけが持つ、猛毒が入っている。 前リーダーを毒殺した猛毒の名は
”菖蒲(アヤメ)”――― 殺め。
アイリスこと、アヤメ科アヤメ属の花の名を持つ己の名をあえて宛がったのは、ちょっとした遊び心。 前ボスは勿論、表向き謎となっている前リーダーの死の真相を知っている。殺人者が誰かを知った上で己を侍らせた。 つくづく肝の据わった男だったと思う。
『愛していたか』と問われれば、答えは即答―――『否』。 数多の情は持っていても、誰かを特別に愛したことなど生まれてこの方一度もない。 そして特別に愛された思い出もない。 だが、惹かれていたのは否定すべくもないだろう。
その、強さに。
しかし憧れはすれど、光になる気はない。 組織の頭に立つよりも、影となり組織を維持する方が断然向いている。 そういう性質だから、当然今回の騒動も静観を決め込む。]
(@24) 2010/03/17(Wed) 22時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2010/03/17(Wed) 23時頃
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―街道の路地裏―
[暫くの後、オスカーの右腕イル少年が引きつったような笑顔で彼らのリーダーの元へ戻ってくる。 ただし、数人の客を引き連れて。「ここはいい。多少の騒ぎも問題なさそうだ」と、ブルーノとその一行が路地裏へと立ち入ってくる。 先ほどまで話題にしていた相手だっただけに、オスカーの周囲の少年達は色めき立つかも知れない]
やあ、君がオスカー君だね。 初めまして、儂はブライアン=ブルーノ。『道』を統括している。
なるほどなるほど、君友達はいるかね? 見るからに友達などいなさそうな顔をしているが、どうかね 当たりだと思っておるのだが?
[ざわめきにも頓着せず、オスカーの顔を無遠慮に眺めながら意気揚々と話しかける...に対して、同行する彼の周りの部下達はすごく困ったようなどうしていいかわからない表情で付き従っていた。 彼を良く知る者がいれば、彼の外套がいつもと違いまるでマントのように全身を覆っていることに気づくだろう]
(224) 2010/03/17(Wed) 23時頃
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―――…。
[内容は、一言で言えば脅迫。 『雪』を守りたいなら、このゲームから"手を引く"か"贅に協力しろ"というもの。
どうやら彼ら――ヨアヒムは本当に邪魔者を皆殺しにしていくつもりらしい。 そしてその数はやはり少ない方がいいのだろう。或いは、教会での振る舞いで他の友好派閥――そもそもあったのか知らないが――から協力を断られたから渋々こんな所にまで手紙を寄越したのかもしれない。
いずれにせよ、明らかに雪を格下と見下した文体に青年は眉を顰め。 眼鏡を一度直す]
(225) 2010/03/17(Wed) 23時頃
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[なんだか向こうの方が騒がしい気がして、そちらを見た。]
んー…? ナニ、なんなの?
[苛々したのか、また爪を噛むようにして。]
なに?また死にたい奴? そろそろ弾数節約しなきゃいけないんだけど。 刃物持ってきてねぇし。
[困ったように眉尻を下げた。 それから、見知った顔を見つけて。]
お、イル、おかえー……、あー…なにそれ。
[なんかおっさんが来た。]
(226) 2010/03/17(Wed) 23時頃
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……あー…『道』の…ク…おっさん…、はいはい。
[面倒そうに前髪をいじりながら。 話をあまり聞いていないのか相手の顔を見ることはなかった。 こちらの顔を覗き込むように見られたのには。 さすがに睨み返すのだったが。]
急に来て、さぁ、…。 ナニ、死にたいの?アンタ? トモダチ、いないように見える?ムカつくんだけど。
[左手をグリップにかけて、周りを見渡す。 部下の数も少し多いし、ヘタに動いて敵に回すには面倒な相手。 いつでも銃を抜けるようにだけはしておいて。]
そんなこと言いに? ヒマだね、アンタ。
[嘲笑を交えて。 どう動くか様子を窺った。]
(227) 2010/03/17(Wed) 23時頃
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子守り パティは、メモを貼った。
2010/03/17(Wed) 23時頃
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雪の中に豚肉を置いて、美味しくなると思う?
……凍りついて、不味くなるだけだよ。 美味しく食べてもらいたいなら、火でも探したらどうかな…?
[眼鏡から手を離す。 それと同時に、贅の使いの両足に、一発ずつ穴が空いた。
一発は青年の持つ拳銃から。 もう一発は扉の陰から少年が構えていた拳銃から。
崩折れる使いの腹を蹴り飛ばす。 当たり所が悪かったのか、胃液を吐瀉してぐったりと動かなくなった]
――セオドール、お仕置きはまた今度にしよう。 服着て、奥の部屋からトランク持ってきて。
急なお客様を、宿までご案内してあげなきゃ……。 贅の方だから――俺らの持っている宿の中でも、一番…イイ処に…。
(228) 2010/03/17(Wed) 23時頃
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―回想 カフェ― (>>214>>215) [ネイサンから『蘭』から出した通達に言及された時、 女は口許を緩め、ゆったりと首肯めいた動きを見せた]
――……私は 出来る限り 主人の遺志を大切にしたいと思っている…… だけなのですけれど ね
[珈琲代を出そうと言う動きを軽く手で制して、 道化の辞儀に礼を返して別れた]
(229) 2010/03/17(Wed) 23時頃
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ん? ああ、構わん構わん。"クソジジイ"で結構だとも。 否定する術がない。悲しいがね。
[何を言いかけたのかは容易に察する。自分だって彼ぐらいの時を思えば、だ。 上機嫌のような顔をしていつもの大きな声で喋り続ける。周囲の空気や気配など気づかぬかのように]
暇というかなんと言うかだね、今日はちょっと遊びに来たのだよ。 長い船旅を経つつ、こっちに戻ってきて以来殆どがデスクワークで身体が鈍ってしまってね。 君たちのチームは荒事が専門だったと聞いているが、銃やナイフとか得物の扱いはまずまず得意そうだが……一つ聞こう。
キミは喧嘩は得意かね?
(230) 2010/03/17(Wed) 23時頃
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― 数十分後・街中 ―
『はい、確かにお預かり致します』
[運送業者風の出で立ちをした男に重いトランクを引き渡す。 勿論その男も雪の関係者だ。 これから贅の使いは、それなりの"厚遇"が待つ宿へと送られる。 そしてそこでゆっくりと過ごすことになるのだ。 何なら、退屈しないよう華から娘を買って宛がってもいい]
……さて、わかるね?セオドール。
『はい。 ――僕らの処に来たお客様が"急な体調不良"を訴えたので、"僕らの所有する一番いい宿"で静養することになりました。
…ですが僕らは"そのお客様の顔を見ていません"し"今送ったのはただの荷物"です』
[口の端を上げて笑う]
じゃ、ついでに散歩でもしようか?
(231) 2010/03/17(Wed) 23時頃
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執事見習い ロビンは、広場に出れば、見覚えのある顔を見つけるだろうか。
2010/03/17(Wed) 23時頃
薬屋 サイラスは、執事見習い ロビンの姿を見たような気がした。僅かに顔をしかめる。
2010/03/17(Wed) 23時半頃
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それは、殺さないでヤレるか?って意味?
[相手が発する言葉1つ1つに裏があるような気がして。 ここ数年ではなかったぐらいの集中を見せる。]
遊びに…ボクたちは、いっつも遊んでるからねぇ。 そういう意味ではいいとこ来たんじゃないの? っか、デスクワークとか面倒なことしてんの? クソジジイも大変だな。
[言葉が多くなっているのは、緊張の現われであることは事実。 戻ってきたイルの表情を見れば、手を出しにくいのだろうと察する。 目配せして、部下全員にも武器を抜けるようにはしてあるが。]
喧嘩はー、好きか嫌いかでいえば、嫌いじゃないかな。
[質問の答えとは少しズレている。]
(232) 2010/03/17(Wed) 23時半頃
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"嫌いじゃない"か。いかんなぁ。それは家柄の良いお坊ちゃまのお答えだ。 まあいい。多少の心得はあるのだろう?
実はね、儂は喧嘩が大好きなんだ!
[満面の笑み。と、同時に外套を傍らの部下に投げつける。 普段の仕立ての良いスーツではなく、安っぽい布切れのような擦り切れてボロボロになった肌着のようなタンクトップだけになる。年齢の割にはそれなりの筋肉が見て取れる。無論年齢の割に、だが]
さあそこのクソガキくん。 喧嘩をしよう!さあしよう!今すぐしよう!ハリーハリーハリー!
[そう言ってシャドーボクシングを始める老人に対し、あまりの事に『湖』の部下達は呆然となるなり、その不恰好さに無遠慮な笑い声をあげたりすることだろう。 『道』の部下達でさえも、恥ずかしそうに下を向くものや諦めたかのような顔を浮かべるものなど様々だ]
(233) 2010/03/17(Wed) 23時半頃
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― 広場 ―
…『烏』の。
[とても小さな声で呟く。気まぐれが働いたのか何なのか、そちらに足を向けた。 少年も半歩後ろからついてくる。サイラスを見るライムグリーンの瞳は睨むようなそれであっただろうか]
――こんにちは。 こんなところでぼうっとして、どなたかと待ち合わせですか?
(234) 2010/03/17(Wed) 23時半頃
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どうした、怖気づいたかい? お坊ちゃん!
今まで思ったことはないのかね。こんな金持ちのクソジジイを思う存分ブン殴って哀れな悲鳴を上げさせてみようかとか、白髪頭を踏みつけて唾しようとか。 儂はあるぞ! 存分にあった! そして果したもした! 君はどうかね? 弱いもの苛めしかできない軟弱者かね?
[もし湖の連中が激昂して乱入しようとすれば「三下は引っ込んでろ!」と一喝。武器を使う素振りを見せたらすぐさま部下達が応戦するだろう。 恐らくは少しは戸惑うだろうオスカーに対して、『道』の部下の一人がボクシンググローブを投げて渡す。受け取ったのならブルーノは答えるだろう]
ああ、無論それはハンデだ。 儂が死なぬ為にはそれぐらいのハンデはいるだろう?
[と、当然のような顔をして言い放つ。もしオスカーが受けて立つのなら多少の善戦を見せてもこの老人が一方的に殴られることになる。無論部下達は困った顔で見守るのみ。受けて立たなければそれ以上の無理強いはせずそれなりの展開に移るだろう]
(235) 2010/03/17(Wed) 23時半頃
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―『蘭』拠点―
[休息を終え、身支度を整える。 ――人によっては"ゲーム"等と呼称する者もいるが、 此度の一件に関する各派閥の反応を纏めた資料に目を通す]
『湖』にも参加の兆候があるのですね 実動の派閥の内でも動きが速く実戦力もありますが 私共《ZerO》を纏める立場へとなると 余り好ましいとは思えませんが……
それから『月』。成程、クリソス殿も動きますか 派閥の地力は充分に培われておいでですし パティ殿に代替わりしてからは活気と勢いがあります 特に初動に注意する必要があるかしら
――……薬物の侵犯の件については何か?
(236) 2010/03/17(Wed) 23時半頃
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……たまには外の風を感じたいと思った。こんな時期だしな。この答えでは物足りないか。
[口早に答える。 後から付いてくる少年にも一瞥をくれてやった。――睨まれた?]
どうした。 そちらの彼こそ、何か私に用でもあるのかね。 ええと、セオドール君……だったか?
[世間話をするかのような口振りで問いかける。ついでに、小さく笑ってみせた]
(237) 2010/03/17(Wed) 23時半頃
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―事務所―
[繁華街のはずれ、運河を背に建つ事務所へ戻れば騒々しい声が聞こえて眉を寄せた。 問い掛けるより先に部下が地下へ向かう階段から駆け出してきた]
騒々しいですね―
「申し訳ありません、実は―…」
[部下が耳打ちする内容に寄った眉が上がる。 曰く下っ端が一人、流通量が増えた麻薬に手を出して暴れている、と]
困りましたね。 私が行きましょう。
[ご苦労さまでした。 報告をした部下の肩を叩いて地下への階段を下りる。 石壁に、所々土が剥き出しになっている床。 壁には所々杭が打たれ、用途不明な物がかけられていた。 その、一番手前にかけられた鞭を手にとって、牢のように囲われた部屋へ]
(238) 2010/03/17(Wed) 23時半頃
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……ジジイ、バカにしてんだろ。
[家柄がいい、と言われてカチンときた。 銃を抜こうとしたが、その後起きたことに頭が真っ白になった。 部下と一緒に一瞬呆然と相手を見た。]
……呆けてんのか…、アンタ…?歳はとりたくねぇなぁ…。
[しみじみと呟いた。 がその後の言葉を聞いてさらに呆気にとられる。 銃から思わず手が離れ、自然と開いた口元へ指を添えた。]
………え、え…、ナニ、オレと喧嘩したいわけ?
[シャドーボクシングしている様子を鼻で笑う。 部下たちと笑っていて、その後、続く言葉を最初は聞かぬようにしてたが。]
――――――…。
[聞き捨てならない台詞が聞こえた。]
(239) 2010/03/17(Wed) 23時半頃
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―事務所、地下牢―
私たちの規則を、破られたそうですね?
[話し掛ける声は変わらず柔らかい。 それに返事もせずに部屋の中央で呻くのは、 ハングマンの扮装をした男]
そう、返事は―…できませんか。 仕方ありません。 手荒なことは、好まないのですけれど―…
[くく、と喉を鳴らすと同時に鞭を持つ手を横に振る。 しなる鞭は牢の入り口を押さえていた留め金を外した。 重く軋む音をたてて、厚い鉄の扉がゆっくりと動きだし―
閉まる音が一つだけ事務所に響けば、あとは*静寂*]
(240) 2010/03/17(Wed) 23時半頃
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いいえ? そうですね。…悲しみに暮れる時間というのも必要でしょう。
[答えには些かずれた返答をし、少年について指摘されれば、振り返って溜息を吐いた。
二人の反応に、少年のライムグリーンの瞳は困ったようにさ迷い、ばつが悪そうにサイラスから逸らされた]
『………すみません。実は聞きたいことがあって。 ……あの、…ミスター・レーヴァンは、ボスの遺言を……どう思っていますか』
[少年がサイラスを睨むのは、警戒の現れ。 目の前の相手が自分達の敵であるのかを、確認するような]
[その問いの意図を青年は知っている。 そして、その答えも欲しいと思っている。
ゆるり、淡水色の瞳がサイラスを見た]
(241) 2010/03/18(Thu) 00時頃
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[部下たちが一斉に動こうとしたが。 それは事の中心にいる男の一喝によって止められる。]
やめとけって。 まぁ、このジジイたちにオレたちは殺せねぇけど。 分からんように海に死体沈めるのなんて得意だろうしな。
[溜息を盛大について、人差し指をちょいちょいと動かした。]
いいぜ、ジジイ、喧嘩しようぜ。ああ、そっか訂正したほうがいいよな。
[ボクシンググローブ受け取るとそれに怒りを覚えたのか。]
喧嘩は好きだぜ……!! 力で他者を捻じ伏せるのは大好きだ…、快感すぎてタまんねぇな!! アンタ、ホントにこんなもんつけてやりたいのか? 分かった、"オレは右手だけでいい。"来いよ。
[挑発して、相手はどうでるか。]
(242) 2010/03/18(Thu) 00時頃
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― 広場 ―
[部下に抗争の準備を命じ、自身は街の様子を見るためと表に出て歩くこと暫し。 アテも無く適当にうろつく内に、広場へと辿り着く。]
(――あら。『雪』……と、『烏』の子。だったかしらね。)
[二つの派閥の長。 『雪』の方はあまり関わりの無い間柄だが、顔くらいは知っていた。 『烏』は――]
(『奪われる側』にいた坊やが、今では派閥のトップだってんだから笑えるわ。)
[かつて、生前の父親が愚痴を零した事を思い出す。 取り立てのために追っていた債務者の子供を逃してしまった挙句、どういう事だか、後にその子供がボスに拾われて組織に身を置いたという。 ボスの肩代わりもあって金銭的な損失は無かったが、金貸しとしての面子を傷付けられたと父は憤慨していた。]
(243) 2010/03/18(Thu) 00時頃
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(……まあ別に、私はそんなのどうでも良いけど。)
[父は父、自分は自分だ。死者の怒りまで継いでやる気など無い。]
(ボスへの忠誠心は強かったと聞くわね。 毟れるだけ毟ったのは、彼の組織の一派閥だというのに……本当、笑える話。)
[その事を当の本人は知っているのかいないのか。 興味が湧かないでもないが―― 今はそれよりも、]
(この時期に、『雪』と『烏』の接触……?)
[眉を寄せ、そちらに注目する。 二人に声をかけるでもなく、やや離れた位置。]
(244) 2010/03/18(Thu) 00時頃
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聞いたか皆の者。 "オレは右手だけでいい。"だそうだ。 あははははは、あはははは!
[皆で笑いそやせと部下達に指示したようなものだが、部下達の方はいたたまれずにいるのみで俯いたまま。老人一人の高笑いが物悲しい「後で覚えておれよ」との呟きはこっそりと]
なんだ、儂が怪我したくなくて"キミだけに"そのグローブをつけて貰いたかったのだが。 まあいい。儂はインドで虎を殺したことがある男だ。 入れた牢に慣れず衰弱死だったがな!
[そう言って、話はこれまでと勢い良く、自分から殴りつけに飛び掛る。年の割にはまずまず良い動きで喧嘩を仕掛けた]
(245) 2010/03/18(Thu) 00時頃
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