250 クレイジーサイキックスクール
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[100ｍ走のタイム測定は阿鼻叫喚となってしまい、
後日測り直しになるとか、ならないとか。
なんでも、双方の最良タイムが有効になるらしい。
これだけの騒ぎにもなれば、授業中に能力を使ったことで
反省文を書かされるやつも出て来るんだろう。
こんな時、俺の能力が地味、もとい隠蔽度が高いのは有り難い。]
はぁ、もうすぐ終わりかぁあッ。
[うぅん、と伸びをしながら独り言を呟けば裏返ってしまう。>>1
いや、いくらなんでも裏返る要素ないだろう。
隣のクラスの椎太がハイパー素敵ヘアーになったり、
地面に転がるコンニャクの残骸にいくら笑ってたからって、なぁ。
これも誰かの能力だとしたらあまり喋るのは宜しくない。
そう思って口を噤んだのに、ベストタイミングで能力が発動。>>16
基本的には人と協力することは大嫌いだって言うのに、
貶める方向だと上手く噛みあうこと、よくあるよね。つらい。]
(39) 鯖 2016/06/21(Tue) 23時頃
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轟け天雷、戦慄け地鳴ぃい⤴！凡愚に静謐な時を与えん！
[気付いたら思いっきり、叫んでしまった。
しかも変に裏返ってしまったから、物凄く格好悪い。
最近ハマったレトロゲーの必殺技のひとつで、
これだけ悪役臭がするのに味方ポジションのキャラの物だ。
いつも偉そうなのにちょっと抜けていて、そのギャップが面白く、
終盤だと段々人間臭くなって来て主人公サイドも頷ける。
人目を避けるようにこそこそと物陰に隠れながら、
紙パックのミルクティーを一気に飲み干した。]
(40) 鯖 2016/06/21(Tue) 23時頃
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[飲み切ったパックを片手に、先にゴミを捨てようと移動すれば
謎の文字を描いて倒れている敬太の姿が。>>25
近くに転がっている缶に、所々濡れている周辺。>>21
ダイイングメッセージらしきものもあったけれど、
ミミズが呼吸困難で這い回ったような文字で解読不能だった。
別に、このまま敬太をここに放置したって良かったけど、
一応クラスメイトだし、恩でも売っておこうかと肩を揺する。
ついでに、喉を数回鳴らして深呼吸を一回二回。]
戸暮くん？ ねぇ⤴、どうかしたの。
[裏返ったものの、ちょっと高めを意識して出した声は
妹の柊子とそっくりに聞こえるはず。
意識がそのまま朦朧としてるなら、からかって遊んでしまおう。
そうだなぁ。お兄ちゃん、やっぱり格好良いなぁだとか、
お前なんて眼中にありませんよなことを刷り込んでやろうか。]
(41) 鯖 2016/06/21(Tue) 23時半頃
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[すん、と鼻を鳴らすと甘酸っぱい匂いを感じる。
敬太をよく見れば橙色の粒々が顔に引っ付いているから、
撒き散らしたのはオレンジジュースなんだろう。>>42]
そっか、大変だったんだね。大丈夫？
あ、それとお兄ちゃん見てないかな。探してるの。
[しゃがんで敬太を見下ろし、兄好きな妹をアピールした後、
突いた手を払ってやろうかとも思ったがやめておいた。
代わりに、ハンカチをぐいぐい乱暴に顔へ押し付けてから。]
俺だよ、ばーーーーーか。
[低い声で、あっかんべと舌を出す。
良い夢見れたろ。と言わんばかりの悪魔スマイル付きだ。]*
(43) 鯖 2016/06/22(Wed) 22時頃
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[素敵に分けられた前髪を気にしてか、手で押さえる敬太。
9:1の独創的な分け目は掌程度じゃ隠し切れていないし、
笑ってしまわないように咳払いをして、何とか堪える。
思惑通り勘違いしたようで笑いが込み上げ、>>44
素知らぬ振りを貫きつつ、ハンカチを押し当てていれば
『柊子ちゃん』なんて、ちっさな声が聞こえた。
こんなの聞こえたら、ばーかと言いたくなるというもの。>>43]
あぁ？ コノヤローは俺の台詞だよ。
一億歩譲っても、ちゃんじゃなくてさんを付けろよ！
[激怒する敬太の襟首を掴まないだけ、俺は優しい。>>45
匂いを嗅いで悦に入っていことまでは知らないけど、
叩きつけたハンカチをすぐに拾う姿に指を差したくなる。
柊子と俺を勘違いして屈辱を味わっているだろうから、
これ以上の追い打ちを与えてやらないようにしておこうか。]
(65) 鯖 2016/06/23(Thu) 18時半頃
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ハッ、返り討ちになるのが見えてるけどな！！
[売り言葉に買い言葉。>>59
涙ぐんで負け犬の遠吠えをする敬太に啖呵を切り、
ハンカチを握り締めて走る背を見送った。
といっても、いつまでも立っている訳にもいかない。]
いくら走ったところで行く先、同じじゃんな……。
[気まずさはあちらの方が先だろうけども、
次の授業に遅れない程度にゆっくり、更衣室にと向かった。
更衣室で目が合ったら、ふふんと笑うだけに留めよう。]*
(66) 鯖 2016/06/23(Thu) 18時半頃
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― 放課後 ―
[一部の生徒は反省文を書かされることになり、>>46>>51
敬太もその内の一人になっていたらしい。>>61
六限目に起きたあげぽよ朗読事件もあって、>>62
ドンマイ、とグラウンドに来る前に声を掛けたりもした。
いきなり噎せた由汰には、あぁ、と色々と察して、>>55
リレーに意欲を燃やす敬太には目を瞬かせる。>>64
こんな風に前向きに検討されたら、俺が小物に見えるじゃないか。]
じゃあさ、バトンパスの練習したら？
俺がじっくりと見ておいてやるから、なんてな。
[ほれ、と自販機で買ったスポドリを二人に手渡した。
なんだかんだ、柊子の声マネで集中力を奪ったりなんかして、
遊んでしまうのは中学生の性、というやつである。
そういや、今日の晩御飯ってカレーだっけ。楽しみだな。]*
(77) 鯖 2016/06/23(Thu) 22時半頃
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[リレーについて敬太や由汰に話しかける前、
グラウンドの隅で踏み切りの練習中、喉がむずむずした。>>78
多分これ、能力を使われたってことなんだろう。
反省文を書かされなかったからっていい度胸だな、と、>>79
真実を知らないからこそ勘違いをした後。
すぅ、と思いっきり息を吸い込み、踏み切り板を強く蹴る。]
柊子ぉぉぉぉぉッ！
世界で、一番、可愛いぞぉぉぉぉ！！！
[必殺、『本当のことだから恥ずかしくないもん』作戦決行。
叫んだ内容が内容だからか飛翔距離は普段よりも長く、
羞恥よりも晴れ晴れしい気持ちで掻いてもない額の汗を拭う。
叫んだことはともかく、中身はいつも主張していること。
『お兄ちゃん！』と照れて頬を膨らませる天使ににっこりと笑い、
バカップル並みの甘ったるい会話をしたのだった。
どうだ、羨ましかろう。でも俺の妹は、絶対にやらないから。]*
(89) 鯖 2016/06/23(Thu) 23時頃
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