242 【突発誰歓】桜が見せた夢
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[振動音>>13先輩の携帯がメールを受信したらしい。何気なく画面を見ている姿を視界に入れていたが]
先輩…………? 先輩、どうしたんですか。
[彼まで水を零れさせてしまうから、おれは何度もそう呼んで戸惑ってしまう。]
(15) 2015/12/17(Thu) 07時半頃
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無名バンドのボーカルなんて、代わりはいくらでもいるでしょう。 どうせファンの女だってメンバーの面にしか興味ありませんし。
[もしかしたらおれのせいでもう活動も出来なくなってるかもしれないな。 どうしてやることも叶わない。]
何言ってるんですか、そんな訳無いですよ。
[いや、そんなことより。寂しい子供みたいに膝を抱えて>>14この人はなんてことを言うのだろう。 変わらず明るくて、やりたいことを出来ている。そんなアナタのほうがずっと周りに人も多いに決まってる。]
そんなこと、言わないで下さい。 京先輩はこれからもやりたいことをやって、幸せに……
[無責任な慰めの言葉は、言い切ること無く止まる。]
(16) 2015/12/17(Thu) 07時半頃
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[それが目に入ってしまったから。 嗚呼、おれは自分達の死を伝えることでこの人に一晩で四人も亡くさせてしまったのだと悟り、次の瞬間には。]
[その頭を抱き抱えるようにして、撫でていた。 彼がしてくれたように、幼い子供にするように、冷たく濡れた手で。 そんなことをするのはあまりにも久しぶり過ぎたから、酷くぎこちなかったけれど。]
[何も言うことは出来なかった。だって、おれはこの人を哀しませている一人なんだから。 暫くの間そうしていただろうか。嫌がられない限りそのまま、何も言われない限り黙ったまま。彼はどうしただろう。…そして]
ごめんなさい。 代わることは、出来ないんです。
……先に、行きますね。 寒いですから、先輩も早く戻って来て下さい。
[空き缶を置いて、立ち去っただろう。 一度独りにはしてあげたほうがいい気がして、一緒にとは言わなかった。*]
(17) 2015/12/17(Thu) 07時半頃
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ーー 廊下 ーー
[ぴちゃりぴちゃり、水を落として歩いていく。 さてこれからどうしようか。父の願いはおれを通して後輩へと渡った。 もう未練と言えば、……置いて来た人のことだけ。]
……あれ。
[おれはその途中、校舎に電気がついていることに、外からも光があることに気付いた。 その正体を確かめに窓へと寄って]
(19) 2015/12/17(Thu) 08時頃
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[息を呑んだ。 桜が淡紅の光を帯びて>>2暗闇を照らす。上階からはよく見下ろすことが出来た。 夜光虫が集っているようでもあり、そんなものとは比べ物にならない。 まるでこの世とは思い難い、幻想的で美しい光景だった。]
……幽世の桜。
[蘇る記憶、あの七不思議>>18 本当だったんだ、自分以上に不思議なものなど無い現状あっさり受け入れられた。 それならおれも今七不思議の一部になっているんだな。眉を下げて口許を緩める。]
(20) 2015/12/17(Thu) 08時頃
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でも、おれは……
[あの話の幽霊のように、誰かを連れて行ったりなんて。……しない。 何故だか酷く寂しいけれど、京先輩と離れた今はどうしようもなく寒いけれど。 想って泣いてくれる恋人なんて、死者になってでも一緒にいたいと言ってくれる人なんていない。 おれは、……おれは。**]
(21) 2015/12/17(Thu) 08時頃
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ーー 過去:あの人の卒業式の日 ーー
[とうとう来てしまったその日。証書を受けとる姿は、体育館の後ろのほう、同じ学年と並んで座ってじっと見ていた。 ああ、いなくなっちゃうんだなあ。]
卒業、おめでとうございます。
[式が終わった後、先輩を追い掛けた。 またあいつが来た、彼の周りでそんなことを思った人はゼロじゃ無かっただろう。 そんなのは気にしない。もう杜中でこの人に会うことは出来ないんだから。 色んな感情を押し隠して、やっぱりおれは笑っていた。]
[先輩、先輩。無意味に呼んでまだ小さかった身体で見上げ、ぎゅっと袖を引っ張った。]
卒業してもずっとおれの先輩でいてくださいね。
[兄のような人に置いて行かれてしまうような気持ちだった。行かないで、そうワガママを言う程に子供では無くなっていた。 代わりに、ずっとこの関係のままでいて、と。 そんなことを言った自分がこの土地を離れ、遂にはもう二度と会えない姿になって最期の再会をするなんて、思いもせずに。**]
(22) 2015/12/17(Thu) 08時半頃
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ーー 回想 ーー
ごめんなさい。
[幸せが分からない>>27そう言う先輩に一体何を言えばいい? 親父、先生様だったあんたなら上手く返せたのかな。]
いいんです、…いいんですよ。 おれのことなんて、考えないで、忘れてしまっても。
[作り笑いを浮かべることは得意だった。けれど今は綺麗に笑えてる自信が無い、この体勢なら見えないだろうから良かった。 家族ではなく、親友でもなく、ましてや恋人なぞ性別からして違う。 本谷京の人生にとってその程度の登場人物。だから貴方は家族のことだけを想えばいい。 ……なんて思ったのは確かに哀しませている痛みから逃れたいだけなのかな。]
(53) 2015/12/17(Thu) 16時半頃
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[不意にぽん、と腕を叩かれて>>28意味を察すれば京先輩を解放した。]
全く、世話が焼ける先輩ですね。
[赤い目元に気付かないふりをして離れた身体と逸らした視線、ひらり舞う花弁が見えた。]
(54) 2015/12/17(Thu) 16時半頃
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奇遇ですね、おれも嫌いでした。
[貴方を見ないまま、その声に応えた>>31 桜は先輩を連れて行って、後輩を置いて行くことになった季節を示す。 いつだってヒトの心には良い記憶より悪いものや寂しいものが残る。おれにとって春とはそんなもの、だった。]
…………
[でも、なんだったんだろう。聞く勇気がどうしても持てなくて。 力ない声>>33に頷き、手を掛けた屋上のドアは重く感じた。*]
(55) 2015/12/17(Thu) 16時半頃
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ーー 廊下:体育館の後手入り口前 ーー
[校舎の中は大体見て来た、最期の未練ははっきりしている。 だから特に目的は持てなくて、桐生の姿でももう一度見ようか、出来たら思い出話でもと向かったのだけれど。 ……いやこの姿じゃ入れないだろ。]
困ったな。
[蛇口捻ったら水道管が爆発しましたとか言い訳にどうかなって思ったけど、いや、それおれ関係無く大事件だから。
ここは少なくとも在学中は通りが少なかった廊下。体育館に向かう場合、大抵は前方の入り口を使っていた筈。 しかし廃校になった今は関係は無く、見つかった時の言い訳を考えながら入ることも出来ずそこに留まっていた。*]
(57) 2015/12/17(Thu) 16時半頃
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[微か届く人々の話し声。彼らと自分の間の扉は重く。 それはなんとなく、死者と生者を分かつ高い壁のように感じた。 朝が来ればそれすらも無い遠い場所へと。…残る時間であの人に何が出来るのだろう。]
……あ。
[もし彼女が更衣室側、裏口の扉を開いたのなら>>70 物思いに耽っていた男は我に返り、床に座り込んだまま小さな姿を見上げ小さな声をあげる。]
……どうも。大塚先輩。
[そして、気まずそうにぼそりとそう呼ぶか。*]
(71) 2015/12/17(Thu) 20時半頃
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…いいえ、別に。
[ここにいる理由を話す気はやはり無かった。 それは多分この先輩>>72が女だからとかではなくて、ただ必要が無かったから。 無意味に語る悲劇は、ただの粗末な小噺となるだけ。]
……!
[しかし変わった話題には表情は変わる。 目を見開き、血色の悪い唇を噛んで落とした視線、濡れた床を見つめた。 ……縁というものはヒトには見渡しきれずどこまでも続いてるらしい。]
……きっと今頃は、天国に。
[先輩思いの彼女がどんな顔をしたか、見る気にはならなかった。 あの人は自分の願いを聞く為に旅立とうとしたことで一人息子が死んだ、それを最期まで悔やみながら病院のベッドで。 理解しているおれは多分。死んでからここに来るまでの間両親の傍にいたんだろう。]
(74) 2015/12/17(Thu) 21時頃
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ごめんなさい。
おれが、おれが……………なかったら、 城崎さんも一目会うことぐらい出来たと思います。
[末期の癌だった。廃校の話を聞いてからいつも杜山のことを口にするようになった父の為に。 まだ壊されない内に写真を撮って、見せてあげよう。 少しでも早いほうが良かった。まだ肌寒い季節鞄にせめて本人の代わりにと詰めた大切にされていたカメラ。
結局、電車にも乗れないまま全て奪われて。自分を追うように死なれてしまった。 もしおれが生きて写真を持って帰って来たのなら、もっと生きられたのではないかと思う。
自分は失っただけじゃない。母から教え子達から父を奪ったのだ。大塚先輩と話して初めて自覚した。 謝ったってどうしようもないと分かっていても、そうする以外出来なくて。]
(75) 2015/12/17(Thu) 21時半頃
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[一つ頷き、謝罪には首を横に振る。子供のような仕草。 声が響く位置が変わったことに気付いても、先輩>>77を見ようとはしなかった。 動いたのは、温かく柔らかな手が触れた時]
ひ、…っ!
[引きつった音を喉が鳴らし、気が付けば振り払っていた。 浮かべた表情は驚きでも嫌悪でもなく、童女のように小柄な異性に大の男が向けるには不似合いな 酷く怯えた目。]
あ、ああ…… ごめんなさい、ごめんなさい、違うんです。
[違う、違う。 確かに女は苦手だけど、何もしてない人にまでこんなことをしたい訳じゃ無かった、のに。]
(82) 2015/12/17(Thu) 21時半頃
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[雨水が排水溝に流れ込むように大塚先輩の言葉が>>79心に届く。 認める必要も無く理解しているらしいこと、本当に自分を哀れんで哀しんでいるらしいこと。 ああ、貴女には気付かれる必要なんて無かった筈なのに、そんな風に泣かなくていいのに。]
……先輩って、優しいんですね。 話したことも無かったから、知りませんでした。
[それだけははっきりと理解したから、嫌ってきた女達とは別種だと言い聞かせて自分を落ち着かせた。 泣き止んだ時にはもう、おれは変な顔をしてなかったと思う。]
(84) 2015/12/17(Thu) 21時半頃
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[この人にとって城崎さんはとても大切なのだと、希う言葉から理解出来た>>80 彼女と彼女に自分と京先輩と重ねた。もしその立場にいたら、多分おれも同じようにしたんだろう。 一度目を閉じ深く空気を吸い込んで、丸い瞳を見据えた。]
…それがおれの役目なら。
[最期の未練へ向き合う前に、と。*]
(87) 2015/12/17(Thu) 21時半頃
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[その一方でこんなことも思った。
城崎さんにとって父が思い入れのある恩師だったとしても。彼女には大塚先輩がいる。 一時傷ついても大塚先輩が、或いは外の世界の大切な人達が支えて前を向いて生きてくれるだろう。 ]
[……じゃあ、両親を亡くした彼は? 語った未来に結局一度も肯定を返してくれなかった彼は、どうなるのだろうか。]
(89) 2015/12/17(Thu) 22時頃
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それを優しいと言うんじゃないでしょうか。
[大塚先輩>>90の深くにあるものにまで気付きはしない。 ただその否定は間違っていると、彼女の城崎さんへの想いは美しいものだと思って、引かなかった。 ああ、そんな感情暫く忘れていたな。金のことと他人への嫌悪ばかりで胸が一杯になって、大好きだった歌も嫌になって。 大人になったおれはなんて醜かったんだろう。]
こちらこそ、ありがとうございました。
……貴女は幸せに長生きして下さい。
[最後の言葉は更衣室のドアが閉じる音と重なって、届いたかは分からない。 それでよかった。*]
(91) 2015/12/17(Thu) 22時頃
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ーー そして ーー
[恐る恐ると扉を開いて体育館を覗き込む、中まで入るのは憚られた。 視線がさ迷い、目当ての人を見つければ。]
城崎光さん、少しお話が。
[なんと切り出せばいいか分からず、絞り出した言葉に自分で教師みたいだ、なんて思った。*]
(92) 2015/12/17(Thu) 22時頃
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さあ、どうしたんでしょうね。
[肩を竦めて下手くそにはぐらかした。城崎さんに語るべきはおれのことじゃない。]
父の話なんですが、 ……ここでいいですか?
[彼女が良いというのなら、こちらは構わないが。誰かに聞かれる可能性はそれなりにある。 ふと肩越しにもう一度体育館の中を見ればなんとなく出て行く前より整った様子。 やはり何か意味はありそうだった。]
(94) 2015/12/17(Thu) 22時半頃
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[おれは望まれた場所で向き直り、少しの間言葉を探して迷った。 もう顔は無表情でなんか無くなっていただろう。ただ、苦しかった。]
父は、癌でした。
[結局、綺麗な繕いなど出来なくて。大塚先輩が望んだ通りに全てを話そうと。]
発覚した時にはもう治療のしようがなく、病院のベッドの上で終わりを待つだけの身体でした。
おれと母はそれを告げることは選ばなかったのです。けれど、何か悟っていたのでしょうね。 見舞いに行く度に昔の話ばかりするようになりました。…関わってきた子供達のことも。
[思えばその話の中に、城崎光のこともあったのかもしれない。 だがそれを探し出すには、彼女との関わりはあまりにも薄すぎた。]
(96) 2015/12/17(Thu) 22時半頃
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そして、杜山中学校の廃校の話が父の耳に届いたのです。
もう一度、もう一度と行きたがるようになりました。あの人はこの学校を本当に愛していたのだと思います。
[一度言葉を止めて反応を待てば全て語り切ることは出来なくなる気がした。 教師としては一つの学校に思い入れることも生徒のことを息子に話すのも良いことではなかったのかもしれない。
けれど、父は教師である前に人間だった。優秀でなかったり問題がある子供も生徒も見捨てない、そんな男だった。]
けれど、連れて行くことは出来なくて……写真を見せてあげることも、間に合わなくて
(97) 2015/12/17(Thu) 23時頃
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[握り拳を作り、頭を下げた。 彼女にとって父はどんな教師だったか、大塚先輩の話から理解したことには触れない。 父は父で、おれはおれでしかない。踏み込んでいい領域は決まっている。]
……申し訳ございませんでした。
[語るべきは終えた。 それっきり顔を上げないまま口を閉じる。*]
(98) 2015/12/17(Thu) 23時頃
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[その視線に>>100気付いて無かったのでは無かった。 ただ言葉にしていくとどうしようもなく胸が締め付けられ何かがこみあげてきて、口を閉じてしまえばそれが表に出てしまいそうで。]
っ、…はい。 絶対に、そうです。
[城崎さんが言葉を挟んだのは>>101きっと大切なことだからだと思った。 だからおれは一度口にしたことを再び、今度は絶対にそうなのだと言い切った。]
(107) 2015/12/17(Thu) 23時頃
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[小さく震える声>>102 嗚呼、息子はろくでもないけど美人の教え子にこんなに想われてあんたは本当に幸せ者だったね。親父。]
…分かりません。 おれは、出れなかったんです。出たくても、どうしても。
[だってあの人より先に死んでいたのだから。]
けれど、もう終わっていることだけは確かです。
[そう口にして、また雫が床に落ちたことに気付いた。 これも雨だ、あの日の雨なんだ。……そういうことにしておこう。]
(108) 2015/12/17(Thu) 23時頃
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……
[顔を上げ、おれは城崎さんに背を向けた。 もうこの場所に用は無い。彼女を慰める役目は別の人のもの。 ただ、最期にこれだけは言っておこうか。]
……おれが思うに。
父は今頃貴女が教師になったと知って、誇りに思って、いつもみたいに笑っていますよ。
[濡れ鼠の亡霊は、女教師を置いて歩いていく。*]
(109) 2015/12/17(Thu) 23時半頃
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(ああ、それは絶対に無理なんですよ。城崎さん。)
[父を覚えていてくれた、父の為に泣いてくれたその人にそんなことは言えないまま。 ずっとずっと遠ざかっていく]
(115) 2015/12/17(Thu) 23時半頃
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ーー 夜は深くなってゆく ーー
[おれは自覚していた以上に汚い存在となっていた。 反対を押しきって進んだ道で勝手に絶望して、何を偉そうに援助はいらないなどと母に語っていたのか。 この学舎で無くしたものを思い出した、それは決してこの手に戻ってやこない。 けれど、けれど、いつの間にか手放していたものが、心に返ってきたような、そんな気がする。]
なあ、…… お前がおれを連れて来てくれたのか。
[桜は何も答えずに、ただ淡く煌めきを届けるだけ。]
(120) 2015/12/17(Thu) 23時半頃
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[この廃校に集う人達はおれに無いものを持っていました、それを見せてくれました。 だけど、だけど。]
[温かさや優しさに触れる毎に身体が冷えていくのです。 まるでお前はもう彼らと違うと語っているみたいに。]
[思うにおれは、 ここに居ながら、あの日の雨の中にもまだいるのでしょう。]
(122) 2015/12/18(Fri) 00時頃
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