人狼議事


215 【誰歓】エンドローグ

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視点:


【人】 友愛組合 チアキ

[楽しいのに、何故だか涙が出たと、瑛美は言った。>>2:148 それは、先ほどの千秋と似ているのかもしれなかった。
 悲しかったのではない。嫌だったのでもない。
 千秋は、嘘がばれたら、責められるのだと思っていた。嘘つきだと指をさされて、笑われて、そして興味をなくされるのだと。もちろん、そうする人だっているだろうし、むしろそっちが普通の反応だと、今だって思っている。けれど、瑛美や、寧斗のような人が居るのだという事も、千秋は知った。
 きっと、文字通りに有難いことなのだと、言葉にするより先に分かってしまったから、千秋は泣いたのだ。]

 楽しい……そうですね。僕も、瑛美さんと話すの、楽しいです。
 なんでかな。素直に、ただお話するだけの簡単なことが、僕はできてなかったんです。
 今も、難しいなって思ってて。慰め方とか、全然知らない自分が、情けないです。……あの、僕にできることがあったら、言ってくださいね。

(16) busoa 2015/02/09(Mon) 19時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[ぱたぱたと台所を出ていった瑛美の背中を見送って、>>13 千秋はぺたりと椅子に腰を下ろした。
 まだ、少し緊張していた。素の自分で人と相対するのは、こんなに、大変なことなのだ。誰も彼もが自然と行っているその努力を、千秋はずっと誤魔化し続けてきた。ならば、これからはそのツケを払っていく必要があるのだろう。
 そうでなければ、瑛美や寧斗に顔向けできない。]

 そっか。そろそろ、みんなが来るんだ。

[少なくとも、後で食べに来ると言っていた日向は来るだろうし、寧斗が声をかければ他の者たちもめいめいここへやってくるだろう。
 先ほどまでとは別種の緊張が、千秋の身を包む。それでも、もう、この合宿所で関西弁を話すつもりは、なかった。]

(17) busoa 2015/02/09(Mon) 19時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[最初に台所へ現れたのは、日向だった。>>@1
 千秋は、自分でもはっきり分かるくらいにぎこちない口調で、日向を迎えた。]

 あ、いらっしゃい。カレー、できてるよ。希望したとおりのおいしさだったら、良いんだけど。
 ええと……大盛りにもできますけど。

[最後に余計なひと言をつけたして、千秋は日向のためにカレーをよそった。もちろん、大盛りでと言われれば、そう対応しただろう。
 千秋がカレーをよそう隣で、器用に林檎の皮を剥く日向に気づき、少しだけ驚いた。明らかに、千秋などより手馴れている。
 実のところ、この少女が作った方がおいしいご飯が出来たのではないだろうか、という思いが頭をよぎる。]

 ……希望したとおりのおいしさだったら、良いんだけど。

[結局、同じ言葉をもう一度、より真剣味を増した口調で繰り返した。]

(18) busoa 2015/02/09(Mon) 20時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[結構、覚悟していた、はずなのだけれど。千秋は、日向が人参多めで、と自然に返してきたことに、>>@2 詰めていた息を吐き出す。]

 了解。人参多め、ですね。

[言われた通り、人参を掬うようにお玉を動かして、カレーをよそう。
 匂いが美味しそうだから大丈夫と言われ、少しだけ安心する。]

 や、美味しくなさそうなカレーの匂い、というのも、ちょっと想像つきませんけど、ね。

[千秋は、軽口を叩ける程度には、気が楽になった自分に気づいた。]

(26) busoa 2015/02/09(Mon) 22時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[はーいと手を上げられて、千秋は固くなりながらも、手を上げて答えた。>>23]

 はい。大盛り肉多め……ですね。

[ちらりと鍋の中に視線を移し、先ほど日向に人参を奮発し過ぎたことに気が付いた。]

 ええと、肉を多くする代わりに、人参、少し減らしても良いですか。ちょっとバランス悪くなっちゃって。

[須藤が野菜もちゃんと食べるタイプであれば、千秋は自分の分から人参を少し減らそうと考える。]

(27) busoa 2015/02/09(Mon) 22時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[寧斗が台所へ帰って来たことには気づいていたけれど、以前に夢を守るために仮面を外さないのだと言われていた千秋は、カレーをよそうべきかどうか、決めあぐねていた。どこか、別の部屋でこっそり食べてもらった方が良いのだろうか。>>22
 そんなことを考えていると、須藤が寧斗へ仮面を外した方が食べやすいと言っている声が聞こえて、思わずそちらへ視線を送った。寧斗の返答によっては、彼のためのカレーをよそうだろう。]

(29) busoa 2015/02/09(Mon) 22時頃

【人】 友愛組合 チアキ

/*>>0:-54 梶くん 僕はちゃんと脳内でリンヤと発音しながらイザヤって打って変換してました。(ちゃんと?)
>>0:-63 ネイさん 今更ながら積極的に多角行っておけば良かったかなとも。時系列や存在の分裂を恐れて掲示板ゲームができましょうか!
>>0:-66 日向さん せいかい!
>>0:153 瑛美さん なお、千秋くんが瑛美さんだけ名前呼びなのは名前しか知らないからです。(結果的においしかった)
>>0:-85 日向さん なるほど、こういう使い方もあるのですね。裏設定というか、表では明かさないお話。
>>0:-95 >>0:-96 みんなが居た場所がホールと廊下の境だとすると、実は千秋くん、入村後一度もホールに足を踏み入れてないのでルール違反。*/

(31) busoa 2015/02/09(Mon) 22時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[神田という名の少女がぽつりと呟いた、イントネーションという単語を千秋の耳が拾ったのは、やはり過敏になっていたからだろう。>>39 竦みそうになる足に力を入れて、少女へと向き直る。]

 神田さん……で、あってましたっけ。カレー、食べますか? 多めに作ったから、全員分ありますよ。

[そう声をかけてみたけれど、神田は小さく笑って、壁際へと歩いて行った。>>40
 その態度は、どこか一歩引いたようにも、何か考え事をしていて、他のことにまで気を回す余裕がないようにも、見えた。
 この台所で千秋が得たような何かを、彼女もまた、合宿所のどこかで得てきたのだろうか。]

(66) busoa 2015/02/10(Tue) 20時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[何人かにカレーをよそった頃、横合いから瑛美に声をかけられて、千秋は振り向く。>>51]

 あ、お帰りなさい。よそってるだけですし、気にしないで……。

[返事をして振り向いた先、瑛美の手が梶という少年の服の袖を握っていることに気づいて、千秋は何故だか面白くない気分になる。いや、あるいは、みんなでご飯なんて冗談じゃない、みたいな事を言った梶を、瑛美が無理やり連れてきたとか、そういうことかもしれない。
 そんなことに頭を回していると、瑛美からよそう役を代わろうかと提案された。]

 あ、ええと。

[確かにカレーの良い匂いは、千秋の食欲をこれ以上ないほど刺激していた。しかし、それは瑛美もまた同じではないだろうか。迷った視線の先、梶の服の袖をつまむ瑛美の手がまた視界に入る。]

 それじゃあ、お願いします。
 僕の分と、梶くんの分、よそってもらえますか? ……梶くんも、食べますよね、カレー。

(67) busoa 2015/02/10(Tue) 21時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[いくつかのやり取りのあと、梶にもカレー皿を渡すことに成功して、>>54 千秋は腰を落ち着ける場所を探して広くはない食堂を歩く。
 カレー皿を持ったまま、空いた椅子を求めて視線を巡らせれば、食堂の入り口に立つ五十嵐と神鳥に気が付いた。瑛美が神鳥という名の少女を心配していたことを思い出す。>>51 ホールから和室へと神鳥を連れて行ったのは五十嵐だったので、千秋は深く考えることなく、連れだってやって来たのだろうと解釈した。少しだけ意識して深く息を吸い、声をかける。]

 あ、五十嵐さんと神鳥さん。体調は、大丈夫ですか?
 ちょうど、カレーが出来たところですよ。
 寝起きにはちょっと重いかもしれませんけど、食べられそうなら、お腹に入れておきませんか? 今なら、あっちで瑛美さんがよそってくれていますし。

[二人がカレーを食べるというのなら、千秋は瑛美の元まで案内しただろう。]

(68) busoa 2015/02/10(Tue) 21時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[てこてこと千秋の後をついてくる神鳥は、最後にホールで見た時よりは顔色が良さそうだった。とりあえず、食欲があるなら大丈夫だろうと、千秋は根拠もなくご飯の力を信じている。]

 体は資本ですから……。食べられるときに食べないと。
 味は、たぶん、日向さんが美味しいって言ってくれたから、不味くはないはずです。きっと。

[千秋はカレー鍋の場所まで案内して、瑛美に神鳥の分もカレーをよそって欲しいと頼んだ。]

(70) busoa 2015/02/10(Tue) 22時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[寧斗が静かに語りながら仮面を外そうとしたとき、見苦しくてごめんねと前置いたことに、千秋は疑問を感じた。しかし、その疑問の答えはすぐに、仮面の下から現れた。>>72 ひ、と短く息を吸った。千秋は、それが自分の発したものか、周囲の誰かが発したものか、分からなかった。けれど、少なくとも、自分のものであった可能性を、否定することはできなかった。
 気にするな、自分は全然気にしない、と。人間、外じゃなくて中身で勝負でしょう、と。心の底から言えるだけの懐の広さが、千秋にあればどれだけ良かっただろう。
 寧斗がここまで、かたくなに仮面を取ろうとしなかったのも、頷ける。道化の仮面の下にあった素顔は、本能的な嫌悪を煽るには十分なほどのものだった。
 だから。]

 まあ、そんなこともありますよ。

[だから、きっと千秋の声が裏返りかけていたことも、浮かべた笑顔が引きつっていたことも、寧斗にはばればれだっただろう。彼のように上手くは、できないものだ。>>2:82
 千秋は固い表情のまま、寧斗が座る席の正面に腰を下ろす。何かを言わなければと思ったけれど、結局何も言えなくて、いただきますと、ただ手を合わせた。*]

(75) busoa 2015/02/10(Tue) 23時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[残るのか、帰る道を探すのか。>>84
 梶の問いかけに、千秋は目を伏せた。きっと、ここで暮らそうと思えば、暮らせるのだ。何故だか用意されている食料に、水、電気。過ごしやすい気温。おそらくは、探せば着替えだって得られるのだろう。
 ここで、安穏とした時を送ることが、たぶん出来る。けれど……。
 瑛美と、寧斗と共に作ったカレーを一口、食べる。自分で言うのもなんだけれど、それは確かに美味しかった。
 咀嚼したものを飲み込んで、千秋は視線を上げた。]

 そういう事なら、僕は、探します。帰る道を。
 僕は帰りたいし、帰りたいと思っている人が居ることも、知ってます。まだ、どうすれば良いかの見当はついていませんけど、帰るために動く、つもりです。

[千秋は、もう一度カレー皿に視線を落として、付け加えた。]

 ご飯を食べて、片づけて、それからになるでしょうけど。

(96) busoa 2015/02/11(Wed) 22時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[カレーを食べ終えて、ごちそうさまと手を合わせた。とりあえず皿を水に浸しておこうかと席を立った千秋の背後で、その会話は交わされた。
 帰れる。日向の、どこか確信を含んだ声。>>@7 そこに続いた、黙っていたことに対する謝罪の意味に頭が追い付くより先、日向が食堂から飛び出していった。
 さらに、追い打ちをかけるように五十嵐の言葉。>>100 扉が、開いた。
 弾かれるようにして食堂を飛び出した幾人か。扉が開いたことよりも、日向の小さな背中をこそ追いかけたようにも見えた。]

 あ、ちょ。

[千秋も追いかけたかったが、手に持ったままのカレー皿の処遇に迷い、一瞬立ち止まる。すぐに、置けば良いのだと気が付いて、テーブルへ皿を放置して、食堂を駆け出した。]

(123) busoa 2015/02/12(Thu) 22時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[若干出遅れはしたけれど、廊下を歩く梶や神田の横を駆け抜ける。視線の先、五十嵐が段差に足を取られて壁に衝突した。>>105
 大丈夫かと心配はしたが、とりあえず意識はあって失敗をぼやく程度にはしっかりしていたようだった。>>106 だから、薄情と思いつつも千秋は立ち止まらずに過ぎ去った。]

 ごめんなさい、先に行きます!

[走りながら、今しがた追い抜かした五十嵐の言葉と、食堂を駆け出していった日向の言葉の違いを思う。]

 『扉なら、しばらく前に開いたなァ』>>100
 『さっき、開かなくても、……ちゃんと、開くから。』>>@7

[そこにある差は、明確だった。事実と、知識。それは千秋が寸胴鍋の場所を言い当てたことと同じように、日向の持つ知識の異質さを示している。]

 でも。

[でも、と千秋は思う。
 日向の声は、悲しそうだった。]

(124) busoa 2015/02/12(Thu) 22時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[玄関ホールの入り口。そこで、千秋は足を止めた。そこには、先に駆けていった寧斗の姿もあっただろう。
 追いかけたはずの背中はその先にあって、しかし、千秋は声をかけることができなかった。
 開いた扉。白い闇。その手前に立つ二人の後ろ姿が、どうにも出来ない事実を物語っていた。>>107 >>@13]

 ああ。

[千秋は、帰ることができる。瑛美も、寧斗も、五十嵐も、「帰りたいと思うことが出来たならば、帰ることができる」>>2:124 けれど、日向は。日向だけは。もう……]

『私、帰らない』>>@13

[その、張りのある声に、千秋は顔を上げた。日向は、残ることを選んだ。今、この瞬間、過去の選択に後悔があったのかは、千秋には分からない。分からないけれど、ただ悲しみだけを湛えたような響きは、そこには無かった。]

(125) busoa 2015/02/12(Thu) 23時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[千秋は、玄関ホールへと一歩を踏み出した。]

 日向さん。

[声を、かける。説得は、きっと意味がない。これは、日向の心を変えれば良いという類の話ではないのだと、千秋には分かっていた。開いた扉の向こうにある、白い闇を見て、何故だか知らないが、そう理解していた。
 だから、かけるのは、別の言葉だ。]

 僕は、帰ります。
 ……何か、伝言とか、ありますか? ここのこと、覚えていられたら、ですけど。届けるよ。向こうの人に。

[あるいは、日向の親類縁者へそれを届けたところで信用されないか、もしかすれば殴られるくらいのことはあるかもしれない。けれど、千秋に出来そうなことはそれくらいしか思い浮かばなかった。]

(127) busoa 2015/02/12(Thu) 23時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[伝えることはない、と日向は言った。>>@14
 答えが返るまでの短い間に、幾度か変化した表情で、千秋は重ねてかける言葉を失った。]

 そう。うん、そうか。

[続けて、カレーの礼を言われ、千秋は頷く。
 彼女が千秋たちの「前」の客人だったとして、そしてたった一人で残ったのだとしたならば、それは千秋には、想像も及ばない生活だった。林檎を手早く剥いた日向の腕前に、彼女が料理をした方が良かったのではと思った。けれど、そう。千秋たちが作って、良かった。]

 お鍋の中、まだカレーが残ってるから。夕飯……で良いのかな。また、食べてください。余るようなら……そう、冷凍すれば、意外ともちます。

[千秋の口から出てくるのはそんなどうしようもない言葉ばかりで、気の利いたセリフの一つも言えない自分が情けなかった。
 元気で、そう言おうとしたところで、梶と瑛美の口論が始まったのだ。>>126]

(158) busoa 2015/02/13(Fri) 21時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[悪意を露わにした梶の刺々しい言葉が、場に叩きつけられた。それは主に瑛美を向いていたものではあったけれど、千秋にとっても、無視はできない言葉だった。]

 そんな言い方……。

[それは、ここで初めて彼と出会った時と、奇妙に似通った構図だった。千秋はまた、同じような言葉を口にしようとした。けれど、ひらめくようにして頭を過った考えに、言葉を止める。
 共通点だ。
 千秋の、瑛美の、寧斗の持つ、共通点。千秋がそれを知っているのは、三人分。けれど、日向の言動や、神鳥の態度。五十嵐の持つ雰囲気。一つの視点を持って見たなら、その推測が遠く外れたものではないように思えた。
 須藤にも、神田にも、そして梶にも、あるのだろう。ここに居る理由が。帰るか帰らないかを、選択する理由が。]

(163) busoa 2015/02/13(Fri) 22時頃

【人】 友愛組合 チアキ

『居場所があるやつが、ここに残ってんじゃねえよ』>>153

[反射的に、返していた。]

 作りに、帰るんですよ。居場所。今まで、誤魔化して、作ってこなかったから。
 格好良くなんてないし、自信なんてないし、それでも、自分が格好悪かったって分かったから。

[悪意を漲らせて、周り中を傷つけようと叫ぶ梶こそが、もしかしたら]

 梶くんは、ここに居場所を作りたいんですか?

(164) busoa 2015/02/13(Fri) 22時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[その選択に、後悔しないのか、しなかったのか。>>141 寧斗の言葉は、いつもどこか大人の視点を千秋にくれる。先ほどは気丈に帰らないのだと言った日向が、後悔はしているのだと認めたうえで、帰らないと返す姿に、かなわないなあと思う。
 表面的な付き合いばかりを続けてきた千秋は、絶対的に対人経験が足りない。どこまで踏み込んでいいのかを見極められずに、相手の選択を尊重するというおためごかしで、諦めてしまう。


 ……ネイさん。僕、帰ったら遊びに行きますから、どこのテーマパークか教えてくださいよ。

[その姿の通りに、いくつもの魔法を、顔を上げる力をくれた寧斗に、問いかけた。夢の国の中でこそ、寧斗の望んだ本当のピエロにと会えるのだろうと、そう信じて。]

(165) busoa 2015/02/13(Fri) 22時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[そう、きっと後悔はする。ここで残れば、帰らなかったことを。帰ったところで、何かに傷つけば残らなかったことを。
 だから、今、この瞬間だけは、悔いのない選択を。]

(166) busoa 2015/02/13(Fri) 22時頃

【人】 友愛組合 チアキ

 瑛美さん。

[千秋は瑛美に向き直った。
 梶が言うネットアイドルだとか、どうだとか、それもきっと彼女がここに居る理由の一端なのだろう。彼女がどうでも良くなったという日常の、結果の一つなのだろう。
 けれど。
 警戒した表情、ほのかな笑い、こらえきれなかったらしい涙。いくつかの表情を見たけれど、瑛美が怒りの感情を見せるのは、いつも誰かのためであったように思う。梶に言わせれば、それすらも他人のために怒る自分のため、ということになるのかもしれないが。
 しかし日向のことを思ってここに残ると言った瑛美の言葉は。日向と一緒に帰りたかったと言ったその言葉は。どこまでも欲張りで優しいその言葉こそは、千秋が格好いいと思った、瑛美の姿だ。
 だから、これだけは伝えなければならない。
 それこそ、言わなかったら間違いなく後悔する。]

 残られたら、困ります。
 ……僕は、向こうの世界でも、あなたに会いたい。
 だから、ええと、その、帰りましょう。一緒に。

[口に出して、出した次の瞬間には後悔した。やっぱりそうだ、何を選んだって後悔するのだ。
 これまで感じたことが無いくらい、顔が赤く熱くなっていく事を自覚した。]

(169) busoa 2015/02/13(Fri) 22時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[これまでの、にやにやとした笑いではなかった。棘が抜け落ちたように、彼の表情に滲み出たそれは、確かに笑顔だった。>>167 >>168
 梶が抱えていたものが、何なのかなんて、分からない。だけど、その笑顔があまりにも自然だったから、千秋も釣られて笑った。ただ、少しだけ悪戯っぽく付け加えた。]

 いまさらそんな、いい表情をされたって、憧れてなんてあげませんからね。
 ……それじゃあ、元気で。

(173) busoa 2015/02/13(Fri) 23時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[寧斗から手渡されたのは、テーマパークのチケット。>>180
 そして、付け加えられた言葉に、顔を赤くした。いろいろと、バレバレだった。
 その声に悪戯っぽい笑みの成分が含まれていたから、千秋は赤いままだろう顔で、微笑みを返した。ピエロと出会ったら笑顔になる。それは間違いなく世の真理だった。]

 ……はい。必ず。遊びに行きます。

(185) busoa 2015/02/13(Fri) 23時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[また今度、と瑛美は言った。>>188
 それは、きっと素敵な言葉だ。一度はどうでもいいと投げ出した明日を、今日と同じように自分と他人に寂しい思いをさせ続ける明日を、やり直すと決めた言葉だ。
 だから千秋も、頷いた。]

 はい、また今度。今度は、現実で。
 馬鹿なとことか、どうしようもないとことか、会って、話して、笑えるように。楽しい時間になるように。
 きっとまた、会いましょう。*

(190) busoa 2015/02/14(Sat) 00時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[玄関ホールに残る日向に、五十嵐に、梶に、頭を下げる。
 きっと、もう、会えない。この不思議な空間のことを、しっかりと覚えていられるかも、分からない。
 だから、千秋は笑った。日向の例を考えれば、彼らの記憶にはきっと残る。彼らの中の千秋が、悲壮な覚悟で現実へ戻ったと思われていては、悔しいから。]

 帰ります。日向さん、五十嵐さん、梶くん。みんな、元気で。

[向き直り、現実へと帰る面々にも、笑顔を。]

 ネイさん。須藤くん、神田さん、神鳥さん、……瑛美さん。
 帰りましょう。そしてまた、どこかで。

[千秋は、白い闇の中へと足を踏み出した。]

(191) busoa 2015/02/14(Sat) 00時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[ゆっくりと、千秋は目をあけた。
 見慣れた風景。アパートの部屋だった。ぺたぺたと自分の体を触り、制服から部屋着になっていることに気づく。]

 ……夢?

[そんな馬鹿な話があるか。
 千秋は立ち上がる。立ち上がって、窓を覆うカーテンを開く。暗い夜空。あの白い闇ではない。少なくとも、現実のはずだ。]

 制服……は。

[定位置である、壁際のハンガーへ視線を投げる。いつも通り、そこには高校の制服がかかっていた。……一点だけ、いつもとは違う。]

 これ、手品の!

[駆け寄る。胸ポケットに、青い薔薇の造花。さらに探れば、テーマパークのチケットも出てきた。夢では、ない。どうやってこれがここに来たのかとか、そういう理由づけはどうでも良かった。あの不思議な空間は、確かにあった。]

(192) busoa 2015/02/14(Sat) 00時頃

【人】 友愛組合 チアキ

 そうだ、だから僕は。

[前へと進む。帰ってくることを選んだから。
 明日からの生活に恐れはある。足を竦ませて立ち止まってしまっては、あの合宿所で出会った人たちに申し訳が立たない。]

 ……あっ!

[はたと、気づく。千秋は、眠りに落ちて、合宿所に迷い込む以前、いったい何をしていたか。
 慌てて、風呂場へと駆け込む。どうどうと蛇口から流れるお湯は、浴槽から溢れ出していて、今月の水道代とガス代のことを考えると目の前が暗くなった。]

 ああ、ああ、こんなことなら、僕もあっちに残れば良かった。

[なんて、もちろん、冗談だけれど。冗談……だ、けれど?]

 カレー皿、洗ってないや。ごめん、日向さん。

[残った面子の中で、千秋たちがやりかけのまま残したあれやこれやの後始末をするのは、きっと彼女だろうと思って、虚空に向かって謝罪の言葉を投げた。]

(193) busoa 2015/02/14(Sat) 00時頃

【人】 友愛組合 チアキ

――いつか、どこかで――

 初めまして。や、ええと、ごめんなさい。その、お久しぶりです。
 僕、千秋友朗です。よろしく、お願いします。
 あの、嫌いじゃなかったら、今度の日曜日にテーマパークに行きませんか。とても、素敵なピエロが働いているはず、なんです。

(195) busoa 2015/02/14(Sat) 00時頃

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