24 明日の夜明け
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―月が青くなる直前―
[目が合った女狼は、ダメージを負っているかもしれないが自分からはわからない。ただ、その瞳はおもちゃを見つけた子供のように楽しそうに。]
いや…だ…。
[爪を器用に使い、壁を垂直に登り窓から入ってきた。既に、狼の力に捕らわれているのか動けない。]
うあ、は―?
[どくんと心臓が跳ね上がるのが分った。ちょうど>>#2:14赤い光が強くなったタイミングだろうか。]
体が あつい なんで。
(18) 2010/08/06(Fri) 01時頃
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うふふふ。ねえお姉さん…。
[誘惑の視線が、体を動かす以上に何かを込み上げさせてきた。それは視線の効果が暴走したからだろうか、恐怖の果てのものだろうかか分らないし考えも付かない。
目の前の女性の姿をした何かに、とても―]
おねえさん、おねえさん、おねえさんおねえさんおねえさんおねえさん。
[女狼が少しだけ後にさがる。明らかな狼狽する狼の表情に、どちらが狼だか分らないだろうか。
ゆらありと立ち上がり、向かう先の相手の爪など意に介さず―]
おねえ〜〜〜さああああああ〜〜ん!
[大怪盗さながらの大ジャンプで、飛び込んだ。]
(19) 2010/08/06(Fri) 01時頃
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―月が青くなる―
ぐえッー!
[迎撃も反撃も狼狽もなく、一瞬にして女狼は外に飛び出して行った。そのまま渦の外に消えるだろうが見ることもなく。当然クッション予定の姿は無く残され、そのまま壁に激突した。]
いってえよう。 うええ…
[ショックと痛みで、我に返る。それに続いて先程とは違う、痛みによる涙が溢れた。]
(20) 2010/08/06(Fri) 01時頃
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厭世家 サイモンは、よろよろと理科室を出てさまよいだした。
2010/08/06(Fri) 01時頃
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― 一階階段 ―
あっ外が青い。もしかして終わったの?
[廊下から一つ階段を降りて俯いた顔を起こしてみれば、射し込む光が青になっているのを初めて理解した。
一つ息を吐いて力無く階段に座り込んだ。]
(48) 2010/08/06(Fri) 09時頃
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テッドは…?安否はどうなったの?
[グラウンドに向かおうとして、>>23マーゴが校舎に入ってくる。]
あっちょっ
[拒絶の意思を示したそれに、上手く言葉をかけられず。]
まさかテッド…!
[おそるおそるグラウンドに駆けていく。]
(50) 2010/08/06(Fri) 09時頃
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―グラウンド―
>>49テッドだ。 おお生きてるじゃん、よかったあ。
おーい。
[校舎の樹のあたりに何人か居るように見えた。
だが裏に向かうテッドの姿は自分に気づかずに。心なしか表情も悪かったように見える。]
(53) 2010/08/06(Fri) 09時半頃
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[>>44>>51集まっていた面子が一人一人と散っていく。
初めは生きていたテッドに皆が集まっていたとばかり思うも、地面を見る感じに疑問符を浮かべ。]
…何ですかこれ。
[緑色を見て一言。答えてくれた人は居るだろうか。]
(63) 2010/08/06(Fri) 12時半頃
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厭世家 サイモンは、始末屋 ズリエル>>62樹に走っていくのをみて何だろうと首を傾けた。
2010/08/06(Fri) 12時半頃
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これが、ソフィア…?
[>>68ラルフ先輩から聞いた話は信じられない気持ちになった。]
はは、ソフィアは、何に、やられたの?
[でも今の状態を考えれば、否定しきれない。]
探すって言うけど、何を?
連れ去られたなら、多分此処のエリアには居ないよね…
[歩み去るラルフ先輩達に聞こえぬように吐き捨てた。]
(74) 2010/08/06(Fri) 14時半頃
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そうですか、狼の仕業じゃないみたいなんですね…
[>>78ラルフ先輩の話には小さく頷き先輩を見送った。]
じゃあ、何のせい?
[狼でないなら、思案せずとも理由はある。]
色が変わるときの仕業か、誰かの仕業か…
[理科室にて泣いた影響でか、ぐすっと鼻をすする。
深くネガティブに流れそうな思考が、>>84足音が止めてくれた。]
(85) 2010/08/06(Fri) 19時頃
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[フィリップ先輩は何も語らずに横に来た。
自分も同じに、ただ緑色を見ていた。]
―ソフィアは…仲のいいクラスメートでした。
[ぐすっと鼻を鳴らして答える。]
(86) 2010/08/06(Fri) 19時半頃
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[>>87自ら過去形で語ることに違和感はない。が…]
それは流石に、まるで、死んだかのような言い方です。
[ソフィアは結局どうなったかは、考えたくなかっし、否定したかった。]
でも、ソフィアがこの緑から戻ってくるとは思えません。
埋めるのなら…お手伝いします。
(88) 2010/08/06(Fri) 19時半頃
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[>>90死んだような、そう思うか。
フィリップ先輩は何が言いたかったのだろうか。]
でも。
ソフィアが此処の何処かに居たり。
[スコップを取ってくると聞いて、自分の持っていた長物が無いことを把握した。]
これが動いて、ソフィア戻ってきたりしたら。
それはソフィアにとって幸せなことなんでしょうか。
[倉庫に向かうフィリップに、それは聞こえただろうか。]
(92) 2010/08/06(Fri) 20時頃
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>>95いや、埋めましょうよ先輩。
僕が怖いのは。
僕らもぐすっ、同じようになるかもしれないってこと、ぐすっ、ことですよ。
(100) 2010/08/06(Fri) 20時半頃
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[僕らも…。それ以上のことを言わずに、再びスコップを取りにいくフィリップ先輩を見送った>>104。
待っている間に、ソフィアのことをぼんやりと浮かべていただろう。
戻ってくれば、場所を聞かれると思い先に言っておくことにした。]
―場所ですけど、命の樹の近くで、いいんでないですか?彼女は守ろうとしたように窓から見えたので。
それに、わかりやすいほうが―
[続くべく言葉は、増えた時のために―。]
(105) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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ほあっ…。
[土を掘る中で、とある瞬間、それが自分の墓穴を掘るように感じられた。]
先輩。
これが死の形だったら、結局僕らはどうなっちゃんでしょうね。 [丁寧に埋める場所を作っていく。無意識の内に、樹から数歩離れた場所を掘り始めた。]
死ぬからこそ、人は、生命は一生懸命生きるなんて、聞いたことがあります。でも、こんな死に方やだよ…。
(115) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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[近くに行けば、命の実は、前より大きくなっただろうか。青白い光を纏うそれは、ロレンツォ先生やソフィアの命を吸って大きくなっているようにも思えてきた。
必死で守った樹にそうされるとしたら、なんて、なんて―]
小憎たらしい…。
[鈍重な低音で、ぼつりと言っただろうか。]
(119) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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僕だってまだ居ない彼女が出来たり、大学で楽しんだり、クラブDJデビューしたり、酒飲んでみたり…他にもやりたいことたくさんあるよ、大人にもなってないよ。
[フィリップ先輩と話が何処まで噛みあってるのかはわからない。そんな折に来たテッドに先輩も自分も言葉が止まった。]
>>117ああ…
あ、>>120先輩の言うようにしてる。
[自分が何か言う前に、フィリップ先輩が説明したのでそれに習った。]
(126) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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>>133できますか。ですよね、僕だって― できますかね?やった、やったあ…!うわああい!
[涙と異様な安らかな笑顔にまみれ、それでも鈍重な動きで穴を掘っていく。気休めなんてとうにわかってても、そうしないとおかしくなりそうで。]
(142) 2010/08/06(Fri) 22時頃
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>>137こんな場所で、意味なんて、考えちゃ、だめだあ。
後さ、だってさ、少なくとも、僕は多分、君のお陰で助かったんだ、からあ。ありがとうお。
[ひっくひっくと、声を細切れにさせながら手を止めずに真上を向いて言葉を送り出す。]
本当のこというとね、もっとちゃんとした、形でお礼を言いたかった。ありがとうって。こんな状態でごめんね。
(147) 2010/08/06(Fri) 22時半頃
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>>146へへへえ、金髪のぼいんぼいんもいいなあ。 だってあれ、すごかったもん。
[あれとは、言わずもがな。]
でも、普通に、好きな人と、居るのも、いいと思うんだ。僕はどっちかも、できるかもってことだよ!
[そうこうするうちに、穴は歪な形ではあったものの、十分に掘れただろう。後はフィリップ先輩を待つ。]
で、できたよ。
(154) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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[>>157フィリップ先輩と同じように、緑色の何かを入れて埋めた土を撫でる。>>167テッドが後に続いた。]
わかりまぢた。先輩、お気をつけて、またあとで。
あと、色々と、ありがとうでした。メアリー、待ってるんじゃないかって、思うんです。ぼくのかってな、考えです、けど。
[もて期が来るといってくれた先輩を、相変わらずのなき笑顔で見送る>>159。]
そういや僕、いつも見送ってばっがだなあ。あは。
(176) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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[命の樹をもう一度見る。何だろうね、こいつと思っていた。テッド>>177が反応した方をみれば、ルーカス会長が歩いてきた。]
>>174あ、会長だ。
[会長の表情はどこか困惑をしていたように見えた。テッドも見直してみれば、やはり傷だらけだった。]
(183) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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[残滓はあり、ふとしたトリガーでまた泣くかもしれないが、ものの概ね泣き終えている。]
>>187疲れないしさ喉も渇かないしさ、あとさ、みんな、トイレ行った? こんな場所なら、ほっときゃ、きっとなおるよ。
(198) 2010/08/07(Sat) 00時頃
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ぶーーーーーーーーーーーーーーーーー!
[赤い月と共に現れた">>#8それ"に、吹いた。怖い以前に、吹いた。]
うっわあ、きもっ!
[さささーっと、近くの樹の傍に隠れた。自分の顔の色は月に赤く染められただけではない。]
これなら…
(210) 2010/08/07(Sat) 00時半頃
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え?
[だが、きゃっきゃしながら>>#10校舎をまるでおもちゃのように取り外したすがたを見て、背筋が凍りついた。]
ひいいいいいいいい。
[無邪気に遊ぶようなそれに。 嫌な予感と、頭に浮かぶその姿。
ばらばらの。]
(213) 2010/08/07(Sat) 00時半頃
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>>218>>225いや流石に待ってっ…!
[校舎に逃げるテッドとルーカス会長の後を追う。だが>>224今度は2階から外される学校に足が裏庭の方に向かってしまう。]
(229) 2010/08/07(Sat) 01時頃
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―図書館渡り廊下近く―
>>234か、カルヴィナせんぱぁいッ!
[トップスピードを維持したまま、スライディングするようにカルヴィナ先輩と合流する。余程のことが無い限りぶつかることは無いだろう。]
(238) 2010/08/07(Sat) 01時頃
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>>244ば
[突如赤い光が強く自分を照らしたと思えば、更に過ぎる真っ黒な空間。それがアレの手だと直ぐに理解できた。]
ぶ。
[声が出ずに、眼だけぎょろっと上を上げてみれば。]
で す よ ね ー 。
[漏れた声は昔風のロボットのように。]
(249) 2010/08/07(Sat) 01時半頃
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う わ あ … !
[覗き込む巨大人形に、卒倒しそうになり。
>>261動こうにも足をもつれさせ倒れた。]
(263) 2010/08/07(Sat) 02時頃
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厭世家 サイモンは、49奇数なら倒れた先が人形の視線の死角。
2010/08/07(Sat) 02時頃
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[幸か不幸か、人形が自分を捉えることは無かった。意外と初めに全く動かなかったのが要因かもしれない。]
>>264つっ…せ、先輩っ!にげって
[受身も取れずに地面に倒れ、顔だけ起こしてみれば、ターゲットにされている先輩の姿。
自分が言われたことをそのままに返すが、既に彼女に人形の皺の無い手が伸びていた。]
(265) 2010/08/07(Sat) 02時頃
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